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【熱い季節2021】第16回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会

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2021年10月16日(土)に、滋賀県大津市にある
「びわこボートレース場」(琵琶湖競艇場)にて
行われた「第16回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会」
(以下、「キッズ大会」)の模様より。

(注:「琵琶湖」の前2文字は常用漢字では無い為、
正式な施設名やイベント名では「びわこ」や「びわ湖」
と記載されている。だが、一般的用法、または固有名
等では「琵琶湖」と書かれるケースも多い)

なお、本記事が、今年初の「ドラゴンボート」関連の
記事となる。勿論、コロナ禍で各大会が中止又は延期
となった為であり、他に、2021年において、これまで
行われたドラゴン・ペーロン系のボート大会は無いと
思われる。私も、この大会が今年初の観戦撮影だ。
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さて、昨年(2020年)での、本「キッズ大会」は、
コロナ禍で中止されたので、今回は、2019年8月
以来、約2年ぶりの開催となる。 

2006年から始まり、今年で第16回目(注:年1回の
開催)となる。私は、その全大会を観戦撮影している。

コロナ禍の他、強風で途中中止となった事があるが、
その中止回数は計2回程度であり、天候に左右され易い
屋外ボート大会としては、比較的高い確率で無事開催
されている大会であろう。
(注:中止となった大会も、「第x回大会」として
カウントはされている)

又、通常は夏休みに開催される大会であり、梅雨明け
している事も過去大会が天候に恵まれる要因となった。
本「キッズ大会」では、私が記憶している限り、
雨天となった過去大会は、過去には無かったと思う。

しかし、今年の8月はコロナ第5波の最中であり、
大会は延期され、この10月での開催となった。

今年の10月前半は、最高気温が30℃近くとなる
暑い日がとても多い、という記録的な気象だった。
大会の開催日は、事前の週間予報では雨模様だった
が、その雨は夜間にずれ込み、昼間は幸いにして
晴天。あまり暑くならなかった点は幸いだ。

(余談:滋賀県のドラゴン協会関係者の間では
「子供(の大会)は晴れ、大人(の大会)は雨」
等とも良く言われている。又、夏休み中の開催では
本大会は非常に暑くなる事が殆どで、慣れた大会関係
者(スタッフ)でも、酷暑でヘトヘトに疲れてしまう
事も多々ある。なので「子供の大会は晴れ」という
印象も、より強まるのであろう)

なお、多少の雨でも、水上競技であるボート大会は
開催される。ただし強風では転覆のリスクがある為に
中断や中止となるし、雷やゲリラ豪雨の場合も、危険
であるから同様だ。

で、コロナ禍での大会では、選手達においても、
マスクやフェイスシールドの装着が必須であるが、
水没は、たとえライフジャケット装着必須のルールで
あっても呼吸面等で危険性があるやもしれず、乗艇後
での(水上での)レース時のマスク等の着用はチーム
判断で任意としている。(まあ、それでもマスクを
して漕いでいるチームや選手が大半であった)

本大会当日の大津市の最高気温は26~27℃、
朝のうちは風も全くなく、コンディションは良い。
なお、今夜に予報されている雨の後は、いっきに
気温が10℃近くも下がる予想となっているので、
明日に引き続き行われる「スモール選手権」は、
ちょっと、雨と寒さ対策が必要な模様だ。 
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さて、本「キッズ大会」は、全国でも他に類を見ない
「小学生選手」(中高学年)を対象としたドラゴン
ボート大会である。

「Mother Lake(母なる湖)」である琵琶湖を擁し、
マリンスポーツが盛んな滋賀県ならではの大会であり
小学生や、それ以下の年代でも、様々なマリン(水上)
スポーツには慣れ親しんでいる。

本大会は土曜日の開催だが、滋賀県の公立小学校は
土曜日は休校だ。「コロナ休校等があった場合では
土曜日に補修授業があるのですか?」と父兄に訊ねて
みたが、コロナ感染者が少ない滋賀県では、コロナ
休校も殆ど無かった模様である。

で、詳しくは後述するが、小学生と言ってもあなどれず
大人顔負けのレースタイムを出すチームもあるし、
下手をすれば、大人のビギナーチームだと、恐らくは
対戦しても敗退してしまう事であろう(汗)

なお、小学生でもレベルが高い為か、滋賀県外からの
参戦は、過去の全大会を振り返っても、かなり少なく、
概算で95%以上のチームが滋賀県出身であると思う。
「子供の大会だ」と思って参加しても、あまりの
真剣度とハイレベルに驚いてしまった県外新規参加
チームも、いくつかあったように記憶している。

今回は(後述するが)県外より隣接する京都府から
参戦のチームが1つある。

本大会の会場である「びわこボートレース場」は
例年の「なぎさ公園・サンシャインビーチ」とは異なる。
開催時期が延期になった事での変更措置なのだが、幸い
この会場は「全天候型」、つまり、屋内観覧席があり
チームテントが不要で、雨模様の場合でも助かる。

なお、この会場では来年2022年には、「ワールド
マスターズゲームズ関西」のドラゴンボートの部の
大会が実施予定である。
(注:最終的な日程は、コロナの状況によりけり)
・・つまり、全国でも屈指の好環境(会場)な訳だ。
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また、写真撮影上の課題だが、東向きのこの会場は
晴天の場合では、午前中は酷い逆光となり、ボート
レースが撮影しにくい。しかし、曇天(や雨天)の
場合では、逆光問題が回避され、むしろ写真撮影上
では好ましい訳だ。本日の天候だと、朝のうちは
晴天であったので、ちょっと撮影アングル等に工夫が
必要な状況だ。

それと、大会記録撮影時での自主的な措置として、
子供達が写真に写る場合には、子供達のプライバシー
確保の為、名札や、学校名が書かれていたり、
ユニフォーム等に名前が入っている部分は、それが
見えないように撮影するか、又は顔と名前や学校名等を
同時には写さない、あるいはトリミングや消去などの
編集で対応している。
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さて、コロナ禍での大会の為、参加チーム数はさほど
多くはならない。今回は8チームのみだ。

なお、滋賀県では緊急事態宣言は2021年9月30日
をもって解除されており、大会前の1週間程の新規
感染者数は、ずっとヒトケタ台の人数であった。


全国的にコロナ感染者が激減している時期ではあるが、
滋賀県でのイベント実施時の人数制限は10月末まで
5000人。
しかし、本大会は数百人程度の参加・観戦なので、
その上限数の数%程度の小規模イベントである。


又、本会場の収容人数は12000人、それと比べても
参加者・観戦者数は、スカスカの状態であり、
密にはならず、勿論、マスク着用やアルコール消毒
等の感染拡大対策にも参加者全員が留意している。

それと、この会場への入場時での関係者全員、および
各レースの前には選手達に対して検温が行われる。
(会場に入場時、検温・体調チェックのOK者には、
青色の紙製リストバンドがつけられる)
なお、選手達は大会前1週間の健康観察が必要だ。

ちなみに、当然ながら飲酒は厳禁、これはスポーツ
大会なので、コロナ禍の際に限らず、いつでも、
どの(ドラゴンボート)大会でも同様である。
また、競艇場施設内での飲食も禁止で、弁当等は
屋外の観戦デッキで食べるルールとなっている。

それから、開会式は放送で行われ、子供達が集合して
密にならないような措置が取られている。
また、大会中の様々なシーンにおいても、異チーム間
等で密にならないように、できるだけ社会的距離を
取るように指示・配慮している(例:上から3枚目の
写真での、レース前の選手集合の模様、等)

ただし、大会終盤の表彰式に関しては、各カテゴリー
での入賞チームの代表者のみが最小限の人数で集まり、
実際に賞状や賞品が手渡される(↓)
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さて、本大会のレギュレーション(ルール)だが、
まずは、レースは250m直線(ターン等はなし)で
行われる。
旧来、本大会は200m戦であったのだが、今回は
会場が変わり、コース環境も変わっている次第だ。

艇は、20人漕ぎ用の「チャンピオン(社製)艇」
(公式艇)で、このキッズ大会では初の使用だ。
従前に使用していた通称「ペーロン艇」と呼ばれる
重量級で安定性の高い艇では無いので、最初は慣れ
が必要だと思う。

なお、10人漕ぎレースの場合も、この20人艇を
用いて、適宜隙間を開けて乗艇する事としている。
艇の運用上での容易さ(1種類の艇だけでいける)と、
コロナ禍における密の回避の為にも有益な手段だ。

この措置(20人艇を10人漕ぎレースに流用する)は
2014年頃から各地のドラゴン大会で行われている。
その当時から、スモール競技(つまり10人漕ぎ)の
レギュレーションが一般的となった事と、まだ当時は
各地での10人艇の保有数が少なかったからだ。
ただし現在では、公式なスモールドラゴン競技等の
場合(例:スモール選手権)では、専用の10人艇を
用いる事になっている。
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カテゴリー(競技種目)は以下の3つだ(いずれも
鼓手と舵手が付く。舵手は本部より派遣も可能だ。
→いわゆる「レンタル舵」制度、他大会でも同様)

1)小学生の部
 20人艇を使用し、小学生16名、大人4名の漕手。

 200m戦でのベスト(レコード/記録という意味)
 タイムは1分04秒あたり。
(参考:250m戦換算ベストタイム1分20秒)

 なお、大人が少し混じっているのは、主に転覆時
 等の緊急時対応の為となっているが、
 この大会での沈没アクシデントは、16年間において
 超強風(途中中止)時の1件のみで、数百もの
 レース数から比較すれば、コンマ数%程度の低確率だ。

2)親子の部
 20人艇を使用し、小学生10名、大人10名の漕手。

 ベストタイムは59秒あたり(追い風参考で57秒あり)
 ここが最も速いタイムが出るカテゴリーである。
(参考:250m戦換算ベストタイム1分14秒)

3)10人漕ぎの部
 20人艇を使用し、小学生6名、大人4名の漕手。

 ベストタイムは1分10秒あたり。
(参考:250m戦換算ベストタイム1分27秒)
 当初、ビギナーチーム向けカテゴリーであったが
 10人漕ぎスタイルが主流となった為か、今やここも
 激戦区である。

・・となっている。
ここでの「小学生」とは3年生以上という限定だ。

勝敗の決定は、2回戦制で、2本の合計タイムで
順位を決定、各カテゴリー1位~3位は入賞で、
賞品がでる。
(ただし、今回での3チーム以下のカテゴリー
参戦数であるケースは、最初から入賞確定だ)
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また、主力選手となる小学生達は、毎年の参加で
あったり、新規参戦選手は事前に、親御さん達
(たいてい、ボート競技の経験者か現役選手だ)
等から、十分なトレーニングを受けていたり、
あるいは、元々、サッカーやバスケ、バドミントン等
を普段から行っているスポーツキッズ達でもある。
つまり全くの運動ビギナー小学生が漕いでいる訳では
なく、高学年での参戦が大多数であるから、体力や
経験値、危険判断力等についても十分だ。

それと、小学生には男女の区別は無く、性別無関係
で選手となれる。実際、小学校の高学年では、男子
よりも女子の方が体格に恵まれ、過去に好タイムを
記録したチームも、その選手の殆どは女子小学生だ。

しかし、そうしたアスリート揃いであるからこそ、
本キッズ大会における近年の子供達の意識については、
競技に対する「真剣度」が、とても高い。

たとえば、大会本部に張り出されている成績表等を
見ながら、ライバルのチーム等に対して闘争心を
燃やしている状態だ。

そして、競争心は、この今日の大会だけの話では無い、
「昔の大会で、XXちゃんが乗っていたボートが
1分を切って59秒のタイムを出して優勝したんだって、
私達も、1分を切らなくちゃね」と、子供達が会話
しているのを、以前に聞いた事もある。
兄や姉や友人達に対しての、子供ながらのメンツや
競争意識も強く存在している訳だ。(注:本大会は
250m戦と距離が伸びている為、1分切りは困難だ)

また、補佐(サポート)メンバーとして艇に乗り込んで
いたり、陸上から応援をする親御さん達の間のライバル
意識も、とても強い。
何故ならば、各キッズチームを編成あるいは指導して
いるのは、大人のドラゴンボートチーム、しかも
滋賀県を代表するような強豪チーム群の指揮する
実子や選手達である事が殆どの状態だからだ。

それらの事情・背景から、本大会の「真剣度」が
非常に高いのもわかるであろう。
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本大会は「選手権」つまり、チャンピオンシップであり、
子供達の最高峰を決定する大会であるから、そこでの
栄誉や名誉も重要であり、もはや「参加する事に意義が
ある」というレベルを軽く超え、勝たないと意味が無く、
その状況での、ヒリヒリとした緊張感は、ある意味、
大人の大会以上であるケースも多々見受けられる。

ずっと本大会を見て来た私としては、初期の本大会での、
例えば、子供達が何も知らずに「ボートに乗れる!」
とだけ聞いて喜んで来たら「何、自分で漕ぐの?」と
愕然としたり、あるいは実際にボートに乗ると、揺れて
怖くて泣き出してしまう子供も多かった状況からすると、
闘争心むき出しで、さっそうとレースに臨む、まさに
「アスリート」である近年のキッズ選手達の様相や
心理の変化は、まさしく、驚くべき事だと思う。

まあ、大会を続けていく事で成熟していく精神性や
雰囲気、伝統、歴史、そんな要素があるのだろう・・
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さて、具体的な本大会への参加チームであるが、

今回の最大勢力は「平野スポーツ少年団」である。
ここからはサッカー、バドミントン、ミニバスケット
等の経験者による多数のチームが参戦している。

こちらは、大人の強豪チームである「小寺製作所」
が直接指導していて、本大会の「親子の部」で
連覇中である(ほぼ全大会で優勝)

また、常連チームとして「池の里JUNIOR LAKERS!」
が参戦。その名の通り、大人の強豪チームである
「池の里Lakers!」が指導している。
旧来、大人のチームの実子選手が全ての、いわゆる
「純血チーム」であったのだが、世代が代わっていて、
当該「池の里」地区(注:一種のニュータウンだ)の
小学生達が選手となっている。
こちらのチームは、10人漕ぎの部等で、殆どの大会で
優勝している。

それと、本大会唯一の県外チームとして京都より
参戦の「八坂神社ガールスカウト」チームがある。
(↓写真)


京都には多数のボーイスカウトやガールスカウトの
「団」がある模様で、要は、こちらは「八坂神社」
(京都市東山区)の近隣地区の小学生チームである。
コロナ前の大会から参加していて、常連チームに
なりつつある状態だ。
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で、これら常連チームでは無い、新興勢力(新勢力)
であるが、通常時(コロナ禍では無い)においては、
都度、時代により(つまり、有力な小学生選手や
有力な指導者が居る)チームが現れては来ている。
ただ、今年はコロナ禍でもあるので、全くの新勢力
の参加は無い状態だ。

それから、数年前くらいから、大阪のドラゴン
ボート専業チーム「吹田龍舟倶楽部」の実子達が
中心となった「二代目チーム」も参戦していて
2019年の大会では10人漕ぎの部で3位に入賞していた。
今後、もしかすると、こうした「二代目チーム」
(一子相伝チーム)の参戦も十分に有り得ると思う。
また、コロナが収束してくれば、様々な新勢力の
参戦も増えてくることであろう。
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レースは「2艘建て」である、すなわちコースに
居る艇は2艘のみのマッチ(1対1)レースだ。

この為、対戦する2チームに実力差が大きい場合は
差が開いてしまい、写真を撮る上では、どちらかの
チーム単独で撮らざるを得ない。

この件で余談。本日、某新聞社から取材に来ていた
女性記者の方に、「お疲れ様です、記事をよろしく
お願いします。どうですか?上手く撮れてますか?」
と声をかけてみると・・
記「ボートの差が開いてしまうケースが多いので、
  競っているように上手く撮れないのですよ」
との答えが。

私は、レースの組み合わせ表を見て
匠「大丈夫です、次のレースの2チームは、実力伯仲
  の筈ですので、並んでいる所を撮れると思います」
と言った。

いざレースが始まると、手前レーンの艇がやや遅れて
見えていたが、これは撮影アングルによる目の錯覚で
あり、2艇が近づいて来るに連れ、手前のレーンが
急速に速くなるように感じる筈だ。

その女性記者は
記「ほら~、1レーン、頑張れ~!」と
言いながら撮影していたが、途中から手前は速く
見えるので、
記「そら~、追いついて来た~!」 
と、カシャカシャと連写を始めた。
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レースが終わり、
匠「どうでした、競っているように撮れましたか?」
記「バッチリでした」
というやりとり。

実は、この件については、撮影上のノウハウがあり、
実力伯仲では無い場合でも、撮りようがある。
で、もし対戦2チームの実力差がある程度予測できて
いる場合、かつ撮影者から見て手前のレーンの艇が速い
場合においては、レース展開上の、その時々のポイント
において、コース上のどこかで、斜めに見れば、2艇が
競って見えるアングルが存在する。

だから、そのアングルが得られるポイント(距離)に、
予め撮影場所を決めて、そこへ移動して撮る次第だ。

もし、非常に大きな差がつく、あるいは撮影者から
見て遠い側のレーンのチームの方が、ずっと速いと
予測できるならば、上記の方法では無理だ。
(注:後ろ姿での「斜めアングル」は存在する)

こんな場合、極端な方法論では、スタート地点横から、
スタート直後に撮れば、必ず、並んでは撮れる。
ただまあ、スタート直後は、まだ艇が速度に乗って
いないので、水しぶき等が飛ぶ迫力のある様子等は
撮れないので、こちらはあくまで非常手段だ。

で、上記の手法はかなり有効であり、本来であれば
大差がつくレースを接戦のように見せる事もできる。
ただ、前述のように、可能となる条件が色々とある、

1:実力差・タイム差が、ある程度予想可能である。
2:撮影者から見て手前のレーンの艇が速い場合。
 (注:一応、逆アングルも存在する)
3:多艇レースの場合、その条件となるポイントが
  多数出てくるので、どれを選ぶか、ややこしい。

だが、基本的に、本キッズ大会では、その実力値は
未知数なので、1番と2番の条件は満たし難い。
これを満たすのは同じクラブ等から2チームが出場する
兄弟チーム(ダブルエントリー)の場合とかであろう。

大人のドラゴン大会では、兄弟チームには実力差を
付け、1軍と2軍(又は、勝負チームと育成チーム等)
に区分するケースも多いが、子供の大会では、普通は
そういう事はせず、兄弟チームでのメンバーは平均化
され、その実力値は均等になる場合が殆どだ。

さて、レースは淡々と行われていく、コロナ禍なので、
大きな声を張り上げての応援も禁止であり、せいぜい
拍手程度のみが推奨だ。
例年に比べると寂しいが、まあ状況を鑑みると、
大会が無事に実施できるだけでも良かった次第であり、
多少の不便や違和感は、やむを得ない。
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それと、朝のうちは完全に近いほど無風で、水面も
穏やかであったが、昼前頃から少し風が出てきた。

吹流しの状態を見ると3~7m/s程度の風速か?
(参考:吹流しは水平で約10m/s、45度で約5m/s)

向かい風となるので、1~2秒程度のタイムへの
影響があるかも知れないが、常に風が吹いている
訳でも無いので、大勢に影響は無いであろう。

午後の早い時間帯に全レースが終了、以降は
表彰式と閉会式である。
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さて、レースの結果だが、参加チームが少ないので
各カテゴリーでの優勝チームと、総合(合計)タイム、
ベストタイムだけを挙げておこう。

<小学生の部>(20人漕ぎ)
優勝:平野スポーツ少年団 サッカー部A
成績:総合タイム3分16秒、ベスト1分34秒

<親子の部>(20人漕ぎ)
優勝:平野スポーツ少年団 バドミントン部A
成績:総合タイム3分05秒、ベスト1分30秒

<10人漕ぎの部>
優勝:池の里JUNIOR LAKERS!
成績:総合タイム2分53秒、ベスト1分26秒
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注目は、10人漕ぎの部の「池の里JUNIOR LAKERS!」
(冒頭から2枚目の写真を参照)が、20人漕ぎの部の
タイムを上回っている事だ。
(→同じ艇を使用するから、普通ならば20人で漕いだ
方が、10人漕ぎよりも、ずっと速くなる道理だ)

私は、池の里の(大人)メンバーに向かって言った
匠「今年は池の里のベストチームかも知れませんね。
  これまで10人漕ぎで優勝した際にも、20人漕ぎ
  のタイムを上回った事は一度も無かったし・・
  今回の1分26秒は、200m戦に換算すれば、
  1分09秒程度となり、かつての池の里のレコード
  タイムの1分10秒を下回っていますね」
池「そうなんですか? へえ、そりゃ凄いな」
匠「良くやったと思いますよ、お疲れ様でした」

まあでも、レコードタイムについては、今回は旧来の
重量艇ではなく、軽量の試合用の公式艇であるし、
追い風や波の様子(この競艇場は内水面なので
殆ど波が立たない)等の気象・コース条件もある為
なんとも比較する事はできないのであるが、それでも
20人漕ぎを上回る速度であった事実は立派だ。

まあ、今年の大会は、コロナ禍においての最小限の
小規模大会であったし、常連・常勝軍団である
「大津スキースポーツ少年団」(大人の専業チーム
「龍人」(どらんちゅ)が直接指導している)も
不参加であったので、全般的に暫定的な結果と考えて
おこう。
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それから、コロナ禍においては、全国的にイベント
の開催が少ない。
報道関係者もニュースのネタに困っている節も見られ、
本大会には、TV局が1つ、および新聞社が3つ、取材に
来ていた。それぞれ、ニュースとして取り上げて
いただける模様である。(↓はTV局の取材の模様)
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来年以降、コロナがもっと収束し、本大会や、他の
様々なボート大会、あるいは多種多様のイベントも
何も問題なく開催できるように願う次第である。

なお、イベント自体は開催が可能であっても、参加者
(選手含む)が少ないという点も大きな課題だ、
ここもまた、勿論、コロナ禍が原因ではある。
選手達が集まれず、練習も全くできていなかったら
なかなか大会に参加する意識も起こりにくい。


本年に行われる各種(ドラゴン)ボート大会でも、
そこが問題となっていて、開催が小規模となったり
果ては開催不能になったりしてしまう訳だ。
これについては、コロナが完全に終息(→収束では
なく、終わる、という意味)するか、ウイズコロナの
生活スタイルが一般化し、皆が日常を取り戻してから
で無いと解決できない課題であろう・・

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では今回の記事はこのあたりまでで、
次回ドラゴン関連記事は「スモール選手権」になる予定だ。


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