国内最高峰のドラゴンボート大会とも呼ばれている「日本選手権」
(旧:天神大会)が、今年も、大阪・天満橋の八軒屋浜で行われた。

写真は、「混合の部」2連覇中の「INO-G」、勿論V3を目指している。
「INO-G」は、海なし県の埼玉県を本拠地とするチームであるが、
関東や静岡の大会で入賞・優勝実績多数、強豪として知られている。
関西には、この日本選手権大会くらいにしか顔を出さないのだが、
2連覇もすれば、もう、他のチームにもすっかりおなじみだ。
さて、「INO-G」のテントに顔を出してみよう。

I「美味しそうに食べているところ撮ってくださいね」
強豪チームというと、(ドラゴンに限らず)非常にストイックかつ、
ピリピリしていて近寄りがたい雰囲気があるものだが、まあ
「INO-G」に関しては、混合の部ということもあって、女子メンバー
も多く、そういう硬いイメージは少ない。
しかし勿論、タイミングというものもある、「INO-G」は予選1回戦で
「東海龍舟」に破れて敗者復活戦に廻っていたので、午前中は
声をかけづらい状況だろうとか思い、あえて近寄らなかったのだ。
声をかける、といえば、各大会でアマチュアのカメラマンの姿も
多数見かけるが、レースを撮影するならまだしも、チームの選手達
を、声をかけずに撮影するアマチュアカメラマンが、あいかわらず
後を絶たない。女子選手などを黙って撮影して、何も言わずそのまま
去っていくのでは、隠し撮りと同じで、極めてマナーが悪い。
----
で、「INO-G」だが、予選で不覚をとったものの、予想通り敗者復活
で勝ち上がって準決勝進出、敗者復活戦の中では唯一、1分を切る
好タイムを出している。
私は、今日の混合の部の決勝進出ラインは「1分ジャスト」と予想
しているので、58秒が出せた「INO-G」は、なかなか好調と見ている。
例年、潮位などの関係で午後からはタイムが落ちてくる。
混合の決勝(優勝)タイムも恐らく1分ちょうどくらいであろう。
混合の部は、多数のチームが参加している。実力的に上(決勝)に
上がれる可能性が高いのは、「INO-G」の他、「東京龍舟」x2、
「関西龍舟」x2、「東海龍舟」、「琵琶ドラ」というところで、次点に、
「TAITAM」X2、「吹龍」、「BANANA」、「浪わ」あたりだろうか。
ただし、x2と書いたダブルエントリーのチームは、チーム間のバランス
(強弱)をどのように設定しているかで状況は変わってくる。
かつて本大会で 1、2フィニッシュを決めたことがある「関西龍舟」も、
現在は「シンバ」をメインとして、「バーバリアンズ」は新人育成段階だ。
また「東京龍舟」も、本大会は大勢力で、混成チームとなっている可能性
が高く、そのメンバー編成、すなわち実力値は、実際のところ不明だ。

こちらは「ジャングルマニア」、何年か前に天神大会での彼らのレースの
模様が、NHKのTV番組で一瞬だけ写っていたことがあり、そのビデオを
探す、と約束してあったのだが、残念ながら見つからないままだ。
まあ、7~8年程前の話で、DVD-RAMだったか、今となっては特殊な
メディアなので、出てきたとしても、再生できるかどうか不明なのだが・・・
「ジャングルマニア」は、前月の高石大会では、東京・大阪・和歌山の
混成チーム「表面張力」で上位入賞を果たしたのだが、本大会では
残念ながら敗者復活で敗退。
(ちなみに、”密林”とユニフォームの背に書いてあるのが、ホンモノの
ジャングルマニアだ、高石で、一人だけ”密会”と手書きで書いてあった
のはニセモノだ・笑)

こちらは、大阪産業大学「常翔喜龍」の現ドラマー。
関西圏を中心に多くのドラゴン大会に参加しているが、大学チーム
なので、メンバーの入れ替わりが毎年ある。
混合の部に参戦であるが、今年の調子はどうか?というと、ほんの
僅かだがタイム差で準決勝進出ならず。あと1秒程度だったので、
もうすこしメンバーが慣れてくれば、若さでいけるという感じか?
まあ、そうなったとしても、また卒業等でメンバーが変わってしまうのが
惜しいところだが。

「OCTドラゴンボート倶楽部」、大阪工業技術専門学校のチームで、
学校は、この日本選手権の会場のすぐ近くにある。
「学校の目の前でこうした大々的なイベントをやっているので、
興味を持った」とは、同校の先生の話。
ただ、メンバーは、こちらも、「常翔喜龍」と同様に毎年変わってしまう、
「OCT」は、本大会くらいしか参戦していないので、先生が居ないと
私はあまり知った顔がいない。
OCT,今年は、10人漕ぎスモールの部へのエントリーであるが、
決勝進出となり、「香港」「琵琶ドラ」の強豪2チームに次いで、見事に
3位となった。この経験で、学校ぐるみ、もっとドラゴンボートに興味を
持っていただければ幸いと思う。

朝の雨は開会式後にやんで、もう降りそうもないが、なんだか蒸し暑い、
朝のうち涼しかったので、あまり水分を取っていなかった、現在11時前位、
食事(カレー)の時間も遅れ気味で、ちょっと今日は(自身)の体調管理が
難しいかも知れない。
ドラゴン撮影は激務だ、各大会にアマチュアのカメラマンはよく来て
いるが、2時間以上撮影できる人を見たことが無い。
皆、短時間で暑さに耐えられず去って行く。
報道系のカメラマンは慣れたもので、ポイントのカットのみを抑えて適当に
休憩を挟んでいる模様。さもないと、プロとは言え生身なので体力的に
持たないであろう。
こちらは、ドラゴン撮影百数十回の経験が頼りだ、暑さ対策のみならず、
水や潮、夕立やゲリラ豪雨、強風など様々な状況で、自身やカメラも
大会の最後まで持たせなければならない。
今朝の雨でカメラは全て濡れていたが、まあ、その程度であれば問題は
ない、おまけに、雨を予想して、壊れても良い安物カメラばかりだ。
ただ、ぼちぼち少し休憩を入れないといけないタイミングには来ている、
「常翔喜龍」のアイスクリームはおいしそうだが、人間は30度を超えると
アイスクリームよりも「かき氷」が欲しくなると、こないだTVで言っていた、
「かき氷」は、大会によっては入手可能だが、本大会の選手村では
難しそうだ。(少し離れたところにコンビニは何軒かあるが・・)
次いで、例の「磯風」と「フィリピン」のオープン予選対決がある、
もう少しの間、水分補給だけで頑張るとするか・・
さあ、注目のオープン予選がはじまった。

フィリピン(陸軍)チーム、凄い水しぶきだ(!)
艇が見えないくらいだ、しかし、これで本当に速いのか?
朝の突撃インタビューでは、「53秒か?」と聞いたら、鼻で笑われて
「51秒は出る」と言われた。しかし、力任せに漕いでいるようにも見え、
あまりエレガントではない、ただ、ピッチは恐ろしいくらいに揃っている。
そして、現に、国内最強、本大会7連覇中の「磯風漕友会」が遅れを
とっているではないか! 磯風のタイムが恐らく52秒くらい、これより
速ければ「51秒」の宣言も豪語ではないのだが・・

「磯風」の猛追、ふうむ、フィリピンは世界最強クラスと聞いていたが、
磯風と同じくらいなのだろうか? だとすると、「磯風」が頑張っているか
あるいは、フィリピンが手を抜いているか、という事だ。

さらに「磯風」が追いつく、おっと、これは予想外だ、さしもの「磯風」も
1~2秒、すなわち、半艇身から1艇身近くは置いていかれると思って
いたのに、びっくりするほど良い勝負になってきている。
「ついでだ、このまま抜かしてしまえ」と一瞬思ったが、ただ、そうなると
あまり面白くない。フィリピンが実力を出し切っていない、または出し切れ
ていないのであれば、決勝で、真の勝負をやれば良い、それで、「bp」も
加えて三つ巴の決着をつけた方が、シナリオ的には、ずっと面白い。
結果、予選タイムは、フィリピンが 52秒23、磯風が52秒24、
僅かに100分の1秒差だ、ただ、これはあくまで小手調べの段階なので
あまり意味のあるデータではないであろう、前述の通り、本当の勝負は
決勝戦なのだ。
その後、フィリピンチームのテントを再び訪れてみた、
以下、英語でのやりとりとなる。
匠「お疲れ様、次は、準決勝ですね
そうそう、さきほど51秒と言われてましたが、タイムは52秒でしたよ」
フ「1レーンになっただろう・・1レーンは、凄いラフ(荒れている)だったよ、
フラフラと真っ直ぐに進まない、この会場はいつも、そんな感じなのかい?」
匠「一昨日大きな台風が来たので、川の水が増えている影響もあるかも、
それに、潮の満ち干もあります、概ね、この会場は真ん中の3レーンが
良いコンデイションですよ、決勝レーン割りは抽選でしたか?」
フ「くじ(抽選)だったかな??わからないけど、まあ、真ん中を引けば
もっと速く漕げるよ。 ところで、2位になったチームはどこ?」
匠「磯風です」
フ「ああ・・ ”イソカセ”、知ってるよ、アジア大会に来てたな」
匠「(いそかぜ、って発音できないのかな?)
日本では最も強いチームです、もう1つ「bp」というチームも
速ですよ、では、決勝を楽しみにしています」
フ「ああ、がんばるよ、ありがとう」
今度は先ほどよりも、少し情報を引き出すことができた。
やっぱ、何度も話をして顔見知りになってこないと、なかなか本音は
聞けない。
要は、コースコンディションのせいにはしているが、まだ余裕はありそうだ、
実力値は51秒は本当のところであろう。この会場は午後からはタイムが
落ちてくる傾向があるので、オープン決勝では、54~55秒くらいが
優勝タイムになるだろうか?
フィリピンチームのテントを出たところで、チームの様子を撮影していた
メンバーと目があった。

フィリピンチームの応援の選手、あるいは専属のカメラマンか?
こういうときは、せっかくなので、持っているカメラの知識を利用して、
話をして親しくなってみるとするか。
(以下、英語でのやりとり)
匠「お、いいカメラ持ってるね! NEX-7? いや、α6000か!
それにレンズが凄い、ツアイスのツイート(Touit)ではないか!」
フ「そう、1.8/32だよ、良く知ってるね、君はオフィシャルのカメラマン?」
匠「ああ、オフィシャルだよ。 私もNEX-7持っているよ、NEX知ってる?」
フ「NEX-7 知ってるよ、今は、α7 というのが出ているみたいだね」
匠「α7は数機種あるよ、欲しいけどまだ高い、それに、そのツアイスも
欲しいけど手が出ない、私は機材は中古で買うからね、ドラゴンの撮影
だと壊れるリスクもあるから、高い機材は安全な撮影でしか使わないよ」
フ「Secondhand(中古)って言った?日本では中古は何処で売ってるの?」
匠「中古屋は大阪駅の周りに何軒かあるよ、Osaka station場所わかる?」
フ「ああ、なんとなくね。いくらくらいするの? たとえばこのα6000は?」
匠「40千円(Forty Thousand Yen=4万円)くらいだね」
フ「え~と(為替を暗算している模様)ふうむ、思ったほど安くないな、
日本で中古だと、めちゃくちゃ安いかと思ったけどな。
じゃあ、このレンズ 1.8/32 は?」
(注:ツアイスのレンズは、f値を先に呼ぶのが慣習だ。それを知っている
あたり、彼は、なかなかのマニアということであろう。私は、ひとつの
メーカーだけ特別視するのは好まないので、そうは呼ばないが)
匠「60千円くらい。ツイートEマウントでは、もうひとつ広角の12mm/f2.8
というのがあるけど、それだと80千円弱くらいかな」
(注:欲しいと思っている機材の中古相場はだいたい常に調べている)
フ「f2.8/12mm 知ってるよ、欲しいなあ、でも、やっぱ高いね」
匠「そうなんだよ、私も欲しいけど、中古ですら高くて買えない」
フ「ちょっとこの32mmツアイス、覗いてみるかい?」
匠「ちょっと見せて・・・ おお、いいねえ、いいレンズはファインダー
から見ただけで違いがわかるね!」
フ「最近新しいツアイス出たでしょう? 確かBatisと言ったかな? 」
匠「情報が早いねぇ、昨日か一昨日に発表されたばかりでは?
25mm/f2 と85mm/f1.8だったかな?液晶パネルあるやつ、
しかし、さらに高いね(汗)」
フ「そうそう、絶対買えないよな、ハハハ・・」
すっかり打ち解けて、その後も1日中、どこかで出会うたびに、
カメラの話で盛り上がっていた、ついでに、フィリピンチームの情報も
色々と聞けた。
こういうコミニュケーション手段も十分ありだと再認識した次第だ。
---
ちなみに、別の場所で、大会を撮影している日本人のアマチュア
カメラマンの方が居たが、あまりにマニアックな機材なので、思わず
声をかけてしまった。
匠「ほほう。PENTAX K-01に、新型ソフトレンズのベルベット56 、
そしてPENTAX K-7 に、ナナナナ(FA77/1.8)ですか、
凄い珍しい機材ですね!」
カ「え~? そんなに珍しいですか?」
匠「はい、私もK-01や、77は愛用していますが、少なくとも、私の周りで
他に、それらを使っている人は見たことありませんよ」
聞くと、ちゃんと、それぞれの機材の長所短所を理解して使っている模様だ、
例えば、構造的にAF性能が弱いK-01だが、MFのソフトレンズを使うことで、
その弱点をある程度相殺できる、しかも静止画ではなく動画撮影をしている、
色々わかっている結構なマニアであろうと思う。
マニアックで魅力的な機材だが、しかし、残念ながらドラゴン撮影向きの
機材とは言えない。焦点距離(画角)が、あまりに中途半端だし、さすがに
ソフトレンズはスポーツ撮影向けではない。
でも、その機材で撮れるシーンだけに注力するのであれば、それもまた
かなり楽しいかもしれない。その点、ちょっとうらやましくも思ったが、
まあ、私もドラゴンとは関係ないところで、それらの機材を使うことにしよう。
で、普通、こういったアマチュアカメラマンの方は、前述の人物撮影の話
ではないが、自分本位になってしまい、レースの撮影とかでも、前へ前へ
とポジションだけ確保しようとしたりする。回りの状況が見えていないので、
正直とても邪魔に感じることが多々ある、
話しかけた彼は、幸いそうではなかったのだが、まあ、でも、例えそういう
カメラマンの方であっても、たとえばこうやって、事前に色々と話をして
いると、いざレースとかになったとき、「どうぞここから撮ってください」とか、
一歩引いてくれることも良くある。
要は周囲とコミュニケーションを取らないから、そういう人は回りが皆
「敵」に見えてしまうのであろう。(相生ペーロン大会でのフォトコン
狙いの三脚族は、特に、そういった「敵」意識が、酷いものだった)
今度から邪魔になりそうな自己中なカメラマンを見かけたら、けんか腰では
なく、逆に話しかけて味方に取り込む戦略を取ってみるのを試してみようか。

さて、こちらは、相生から参加の「ヤンググリーン」だ、
相生ペーロン大会を観戦したときに記憶に残っているので、結構
強豪のチームだと思う、磯風のメンバーと(看護学校の)同期の
メンバーも居てる模様、オープンの部で虎視眈々と決勝を狙っている。
私の予想では、オープンの部決勝の進出チームは、「フィリピン」、
「磯風」、「bp」x2はほぼ確定。
あと残り1つの枠は、「海猿火組」と「池の里」の争いかな、と思って
いたのだが、「ヤンググリーン」も、予選を1位抜けしている。
組み合わせに恵まれたとも言えるが、ちょっとダークホースかもしれない。
しかし、それにしても天神カレーがおいしそうだ、時間は12時、さすがに
もう我慢できないので、一度大会本部に戻ってカレーを頂く事にしよう。
(まずは2杯いただきました)

再び選手村に帰ると、カレーの配給所では、今日は順調に在庫がはけて
いる模様だ。数年前、大会前日に台風が来て当日の参加チームが減った
ときは、かなり余って5杯食べたのだが、今日はあまり余りそうもないか?
しかし大会本部から連絡、本部側にまだ残っていた模様なので、せっかく
なので、それも頂いた。合計3つ、あとは、配給所に余りが出るかな?
けど、1時間あまりの間に、3杯をつづけて食べたので、少々おなかが
いっぱいだ。足取りも重い、少々疲れ気味か?

本部側に戻ったときに、乗艇場にて、「関空飛龍」の美人ドラマーが
チームクルーに手を支えられて下船していた、恋人なのだろうか?
チームメンバーからも「ヒュー ヒュー」とはやされていた。
今年の「関空飛龍」は、本大会がシーズン初参加だったろうか?
で、今日の「関空飛龍」は、オープンの部での参加だ。
オープンの部の全参加チームは17、本記事でこれまで未紹介のチーム
は、大阪のチームとしては、「香里丘高校5期生」、「好きやねん大阪」
および「近畿車輛 電龍」がある、
また、京都のチームでは「すいすい丸」が今回は女性メンバーの不足で、
オープンの部にエントリーしている。
「すいすい丸」は、地元、京都・宇治の大会では、スモールで4チームを
擁し、最大勢力であったし、若い女性メンバーも沢山居てたので
匠「地元の宇治から、ひっぱってくれば良かったのに・・」と言ったが
す「まあねえ・・でも、なかなかそう簡単にもいかなくて」との話だ。
なお、「好きやねん」は、「Rスポーツマンクラブ」のメンバーが多く含まれ、
天神(日本選手権)専用のチーム編成名となっている。
まあ、いずれも、関西圏の各大会ではおなじみのチーム名ばかりだ。
同様に、混合の部、計20チームの未紹介チームは、「フォーティーズ」、
「いっとこ」「未来」「打艇」が「青息吐息」がエントリーしている
いずれも大阪を中心とするチームで、各大会で、おなじみの名前であろう。
それぞれ詳しく紹介していきたいが、さすがに今回は数が多いので、
今回は割愛させていただく(他の大会記事で適宜また紹介いたします)
なお、「青息吐息」は、女子の「桃色吐息」と姉妹チームで、いずれも、
ここ天神(日本選手権)大会に、以前から参戦している常連チームだ。
大阪の常連チームで大会運営にも尽力している「風」は、今回は
スモールの部での参戦だ、「風」としては珍しい措置だが、今日は
大規模な大会なので、さすがに運営の方にだいぶ手を取られているの
だろうか・・?

さて、こちらは「bp」のテントだ、先の「フィリピン」対「磯風」の
ビデオを見て研究しているのであろう。
「bp」は、先月の高石(堺泉北)大会の決勝で初めて「磯風」を破ったが
彼らは、それは、たまたまという判断な模様だ。
今回の日本選手権の決勝で「磯風」と決着をつける予定であったろうが、
思わずの「フィリピン」参戦の三つ巴ムードで、はたしてどう戦うか?
ということを必死に考えている模様。
その1つの表れが、予選1回戦での「bpジュニア」のスローペースだ、
これは、もし「bp」と「bpジュニア」が準決勝で同一組で当たった場合、
そこに「磯風」あるいは「フィリピン」のいずれかが入ると、bp軍団の
どちらかが3位になってしまい、決勝進出ができなくなる恐れがあるからだ。
あるいは、磯風、フィリピンの両方が入ると、さらに条件は悪くなり
4位の恐れもある。まあでも、レースフローからすると後者になる可能性
は低く、仮に準決勝3位であっても、タイム順で決勝進出ができるので、
「bp」軍団の決勝進出は実のところほぼ確定的だ。
この戦略は「少し考えすぎ」だったようにも思う。
こうした今回の「bp」の心理状態、すなわち色々と考えてしまう事が、
決勝戦にどのように影響するのだろうか・・・?
さて、後編では、準決勝より注目の各決勝戦の模様を紹介しよう。