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【熱い季節2019】第29回びわこペーロン(中編)

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2019年8月25日(日)に、滋賀県大津市サンシャインビーチ
にて行われた「第29回びわこペーロン」の模様より、中編。

今回の観戦記事では、本大会での4つのカテゴリーの内、
「女子の部」および「10人漕ぎ一般の部」の模様に
ついて紹介していこう。
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大会当日の滋賀県大津市の天候は、曇り時々晴れ、
最高気温は30℃位。ただし夕刻からみるみる天気が
悪くなり、あたりは真っ暗、そして風も出てきた為、
大会スケジュールを巻き(=早める事)とし、なんとか
雨にならずに閉会を迎える事が出来た次第だ。

もう7年程前になるか? 本大会で同様に午後から天候が
悪化し、激しいゲリラ豪雨となって大会が途中中止に
なった事がある(参考:その際には予選タイムで順位を
決定した)
琵琶湖では、遠くまで見通しが利く為、雨雲の動きが
目視できる。その7年前にも、遠くの黒い雲がみるみると
迫ってきて、その後、暴風雨になったのだ。
チームテントはひっくり返って飛び、会場は砂浜なのに、
一面が水没した、持っていたカメラの一部にも浸水し、
液晶画面が白濁して、自然乾燥するまで数日間の間、
使用不能となる等、かなり酷い状況であった。

ただ、7年前と現在では様相が変わり、現代では誰でも
スマホやPC,4G携帯等で、気象予報サイトにアクセスし、
「雨雲レーダー」を見て、雨の状況や予測がわかる。
だから、”1時間後に雨になるな”等と思えば、早目の
対策を行う事ができる訳だ。勿論それはボート大会の
時のみならず、外出時等の様々な状況において便利だ。

また、近年の異常気象は、本当に「異常」なレベル
なので、雨が予想される場合は撮影機材(カメラ、レンズ)
も数年前より、簡易防水(防滴、防塵)構造のものを
使っている。
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さて、「女子の部」であるが、レギュレーションとしては
10人の漕手は女子である事、鼓手/舵手は性別不問、
10人漕ぎ専用艇使用、300m直線、3回戦合計タイム制
である。

参加チーム数は5。なお、通常ではチーム数が少ない
カテゴリーでは、2回戦合計タイム制で順位を決定する
事が多く、稀に、2回戦+決勝戦形式とする場合がある。
3回戦制というのは、無い訳では無いが、かなり稀であり
過去、数度しか、その形式を見た事は無い。

まあ、他の一般的なカテゴリーにおいては、最低2回
(予選+敗者復活)から、最大4回(予選、敗復、準決勝、
決勝)と漕げるので、2回戦制では漕ぎ足りない、又は
同じ参加費なのに不公平感がある、という面への配慮
なのかも知れない。

なお、2回戦制では、各レースで順位変動があるケース
は少ないが、3回戦制だと、若干それが出る場合もある。
チームのスタミナとか集中力とか、そんな要素も絡んで
くるのだろうか・・(?)
c0032138_12192091.jpg
ちなみに、このカテゴリーでは近年では「びわにゃん」
(琵琶湖ドラゴンボートクラブの女子チーム、上写真)が
連覇中である。まあ、専業チームであるから、地元系
チーム等に対して有利なのは当然であろう。

だが、今年は、女子の部の全チームが専業または準専業
チームだ。つまり「びわにゃん」の連覇を止めて優勝を
狙っているチームばかりなので、なかなか興味深い。

ここで、1回戦、2回戦の着順を記載しておこう。
<女子の部1回戦>
1位:びわにゃん(本記事3枚目の写真)
2位:Spirits Club(前編記事で紹介)
3位:龍女(どらんじょ)(本記事2枚目の写真)
4位:小寺製作所 Ladies (本記事冒頭の写真)
5位:師走の会 上村組(前編記事で「師走の会」を紹介)

<女子の部2回戦>
1位:びわにゃん
2位:龍女
3位:小寺製作所 Ladies
4位:Spirits Club
5位:師走の会 上村組
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上記のように、面白い事に順位変動が発生している。
つまり、2位、3位争いが熾烈という事であり、3回戦の
成績いかんで最終順位が決定する、という状況だ。

さて、今回出場チームのうち「師走の会 上村組」は
準専業チームと言えよう、本大会には常連参戦であり、
過去入賞も多数だ。そして本大会以外においても
「東近江ドラゴンカヌー大会」に参戦していて、今年
2019年は女子の部で準優勝と聞く(未観戦)
なお、同大会(女子の部)での優勝は「Spirits Club」
であった。(本大会の常連強豪)

それから、本大会参戦の「小寺製作所 Ladies」は、
常時編成されるチームという訳では無い模様だ。

前述の「東近江ドラゴンカヌー大会」では、「小寺女子」
は例年参戦していて、確か近年に3連覇した実績がある。
ただ、そちらの大会は8人漕ぎだ、一般的なドラゴン
大会は10人漕ぎなので、「小寺女子」を編成する為の
メンバーが常時集まる訳では無いと聞く。
今年の本大会に関しては、「小寺製作所 Ladies」は、
「からしれんこん」とのコラボチームとなっている。

つい先月の「高島ペーロン」では、「からしれんこん」が
優勝、「小寺製作所」は準優勝であったので、ライバルで
そして強豪の2チームがコラボを組む訳だから、なかなか
強力そうだ。なお、ドラゴン競技では、チーム間は割りと
仲が良く、ライバルチームがタッグを組むというケースは
良くあるが、他の競技では、団体競技の代表選抜等を除き、
あまり見ない状況であろう。

「からしれんこん」のメンバー数は3人程だと思うので、
「小寺れんこん」(笑)等の名前にはせず、多数派の
「小寺製作所 Ladies」の名称となった模様だ。

朝、私が「からしれんこん」のメンバーを見かけた際、
チームとしては参戦していなかったので不思議に思った。

匠「あれ、”からしさん”、今日来ていたの?」
か「今日は”小寺さん”のところのお手伝いです、
  メンバーが集まらない時は、レンタル専門です」

匠「それだったら、ユニフォームの"KARASHI RENKON"
  のロゴを、"KARASHI RENTAL"にしたらいかが?」
か「うまい事言いますねぇ(笑)」
匠「で、レンタルの時は、大会参加費負担は無料、そして
  入賞したら順位に応じて報奨金を貰うのはどうだろう?」
か「いいですね~(笑)小寺団長に相談してみようかな」

匠「そういえば、先日の高島ペーロンの優勝賞金は?」
か「その日のうちに皆で分けましたよ、ウチはいつも
  同じメンバーという訳でも無いので・・」
匠「なるほどね。ちなみに「龍人」(どらんちゅ)さんが
  優勝した時は、賞金で”電動カキ氷機”を買った
  みたいですよ、今日、持ってきているかも・・」
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さて、上写真は3回戦に向かう「びわにゃん」のメンバー
である。では、女子の部3回戦の結果を記載しよう。

<女子の部3回戦>
1位:びわにゃん
2位:龍女
3位:Spirits Club
4位:小寺製作所 Ladies
5位:師走の会 上村組

また順位が変動したが、3回の合計タイムの総合順位は、
丁度、この3回戦の順位と同じとなった。
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上写真は、3位に入賞した「Spirits Club」の表彰の模様。
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上写真は、優勝(連覇中)の「びわにゃん」の表彰。

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さて、このあたりで、本大会の会場の雰囲気を少し
伝えていく事とする。
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上写真は、昼食時間のBBQ(バーベキュー)の様子だ。
BBQは以前は好きに出来たのだが、現在は、決められた
BBQ専用エリアで、チーム単位で事前申し込み制である。
食材は、自身で持って来る事も出来るし、大会本部を
通じてデリバリーする事もできる。

ただし、例によって飲酒は厳禁である、これは本大会に
限らず、ほぼ全てのドラゴン・ペーロン大会で、そういう
ルールとなっている。
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スタッフには上写真のような弁当が支給される。
本大会スポンサーの「げんさん」(元三フード株式会社)
のお弁当であり、なかなか美味しい。

「げんさん」には、マスコットキャラクターが居て、
大会中、あるいは下写真のように表彰式にも、プレゼンター
の役目を務めている。
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「着ぐるみ」は、近年では熱中症になりやすいとして、
様々な安全対策が進んでいる、こちらの着ぐるみは、
バッテーリー駆動のファン(扇風機)搭載型であり、
外気と循環させ、温度低下を図っている。

で、このような「会場の雰囲気」や「特徴」とかの話は、
完全な余談とは言えるのだが、他のメディアやWEB等で
こうした内容を伝えている事は皆無だ。
例えば、報道系記事とかでも、いつ、どこで、大会が
開催され、どこが勝った、と、そのあたりまでなのだが、
まあ、報道は客観的かつ、あまり誌面や文字数の余裕は
無いだろうから、やむをえない。
しかし、そうした情報ばかりだと、他にも存在する
(例えば、「びわこペーロン」の公式WEBを見れば書いて
あるような)「二次情報」になってしまう。

だが、現代のSNS時代では、参加者、参加チーム、運営側
等が、様々な「一次情報」(他には存在しない情報)を
発信する事が出来る。そういう利点を積極的に活用する事が
現代の情報化社会では必要ではなかろうか・・? 

「大会の雰囲気が良さそうだから、参加してみようか?」
と思う新規エントリーチームも、あるにはあるのだ。
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それと、各ドラゴン系大会で、ごく稀に起こるアクシデント
も、今日は幸いにして皆無だ。 過去、本大会では、強風
浸水による沈没が1件あったが、パドルを入れて艇を
ステイブル(安定)状態に出来ないビギナーチームが
木の葉のように風と波にあおられるままでの浸水だったので、
まあ、それはやむを得なかったと言えよう。

なお、各大会では「派遣舵」という制度があり、高度な
技能を必要とされる舵手の役目が、ビギナーチーム等では
難しい場合、各協会(実行委員会)より、舵手を借りる事
が出来る(これは勿論、無料だ)
本大会においては、ビギナーチームが大半とは言え
10人漕ぎの専用艇は、「座り舵」で、さほど難しく無い。
また20人漕ぎの立ち舵はやや難しいが、20人漕ぎの部は
常連チームが多く、なんとかチーム自前で舵手をまかなう
事も多い。
だから、「舵取り委員会」(派遣舵要員)は、本大会では
「若干暇だ」との事である。

だが、稀にビギナー舵手等で、操船がおぼつかない事が
ある。そのあたりはレース開始前に往路の様子を見ていたら
ほぼわかる、つまり「危なっかしい」のだ。
そのままレースに臨んでしまうと、衝突や転覆等の
重大なアクシデントに繋がる可能性が高い、と見た際は、
急遽、モーターボートで派遣舵要員が運ばれ、「ドクター
ストップ」(汗)による(強制)舵手交替が行われる事が、
稀にある。 上写真は、そのケースであった。

水上で舵手が専門選手と交替すると、元々のチームの 
舵手は、ボートに乗って帰還する。
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この際、帰還する本人も、陸上から応援するチームの
関係者も照れくさい。「お~い」と、明るく振舞うしか
無い状況であるが、まあ、しっかり練習して、次回に
また舵にトライして下さい。なにせ、どのチームでも
舵手のなり手は少なく、とても貴重なのだ。前述の
各地の「舵取り委員会」でも、「新規舵手の育成」は
重要課題として取り上げているくらいである。
(追記:2019年9月29日に、ODBA(大阪府協会)により、
大阪府民スポーツ大会の一環として、高石漕艇センターで
ドラゴン界初の「舵取りコンテスト」が行われる予定)

なお、各地の(ドラゴン)練習拠点では、舵取り講習会
が行われる場合もある。滋賀県のビギナーチームの場合
雄琴の「OPAL」が練習拠点として適正であろうから、
問い合わせてみるのも良いであろう。

また、滋賀県のドラゴン専業チーム(本大会で、毎年
上位にランクインする専門的強豪チーム群)は、どこも
新規チームの指導に熱心だ、本競技を盛り上げたいという
意識も強いからだ。よって、上記練習拠点(OPAL等)で
専業チームを見かけたら、怖がらずに声をかけ、指導を
依頼してみるのも良いであろう(お金は取られないので
安心して良い・笑)
事実、そうやって専業チームの指導を受けて、短期間で
強くなった本大会の地元系チームは、いくつもある。
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さて、ここからは「10人漕ぎ一般の部」の模様に移ろう。

このカテゴリーは参戦チームが30もあり、とても全てを
紹介する事は出来ない。目だったチーム等は前編記事で
既に紹介済みであるので、本記事ではレースの模様を
淡々と説明して行こう。

なお、参加チーム数が多い状況ではあるが、これでも
過去の常連参戦複数エントリーチーム(たとえば
「志士の会」「相生市役所」「すいすい丸」等)は
今年は欠場だ、それらのチームが参戦していたら、
さらに参戦数は多数となる。
カテゴリー的には、もう、このあたり(30)のチーム
数は限界の状況であり、もし、今後、これ以上増える
ならば、適正なカテゴリー分けで再編する必要が
あるだろう。

例:カテゴリーを増やせるのであれば最大7カテゴリーで
「20人漕ぎチャンピオン・オープン」
「20人漕ぎ企業の部」
「10人漕ぎチャンピオン・オープン」
「10人漕ぎチャンピオン・男女混合」
「10人漕ぎ企業の部」
「10人漕ぎチャレンジ(ビギナー)の部」
「10人漕ぎ女子の部」

あるいはカテゴリーを現在と同様の4つ迄に制限するならば、
「20人漕ぎチャンピオン・オープン」
「10人漕ぎチャンピオン・オープン」
「10人漕ぎ企業の部」
「10人漕ぎチャレンジ」(女子の部含む)
という感じであろう。

まあつまり、カテゴリーは「例年通り」とかに固定する
必要は無く、適宜、その時代の状況に合わせて変えて
いけばよいのだろうと思う。 事実、本大会でも、
そういう事はあったし、あるいは近隣の「高島ペーロン」
大会でも、カテゴリーは何度も変更されている。
c0032138_12200076.jpg
本大会においては、従来からの「10人漕ぎ一般の部」の
予選は6組あり、各組の上位1,2位が準決勝に進出、
他は敗者復活戦行きだ。敗者復活は4組あり、ここも
各1位2位が準決勝に進出。
12チーム+8チーム、合計20チームが準決勝を行う、
準決勝は、各5艘建てx4レースとなっている。
c0032138_12200053.jpg
準決勝進出チーム名、およびその順位を上げておこう。
なお、「*」印は、ドラゴン専業チームである。

<準決勝第1組>
1位:松陽台 守のシルバニアファミリー *
2位:Team BANANA  *
3位:三恵ゴーシューファイターズ D
4位:パナソニック 製造革新本部 U60
5位:パナソニック キッチン A 

<準決勝第2組>
1位:龍人(どらんちゅ) *
2位:チーム未来 *
3位:G・P・O *
4位:メタルスタイリスト福田 フォイル *
5位:Wonder Hikone N

<準決勝第3組>
1位:潜水艦 うんりゅう (準専業)
2位:不二ドラゴンズ
3位:メタルスタイリスト福田 パウダー *
4位:三恵ゴーシューファイターズ E
5位:三恵ゴーシューファイターズ A

<準決勝第4組>
1位:トヨタ紡織滋賀ボンバーズ
2位:東レ・プレシジョン A
3位:Wonder Hikone H
4位:師走の会 *
5位:パナソニック MANUFACTURING SCHOOL

これらの各1位は決勝進出、2位のチーム中、最速の
1チームが追加で決勝に進める、そちらはタイム順で
「東レ・プレシジョン A」となった。

だいたい例年どおり、地元企業系チームの強い所が
残っているが、準決勝第2組は、専業チームが集中し
なかなか厳しい戦いであった。
決勝常連の「パナソニック キッチン」が敗退は、
ちょっと予想が外れた。同チームは20人漕ぎの部にも
エントリーしていて、チームの分割の方法論があまり
まとまっていなかった様子である。

----
なお、本大会において、地元系チームにおいて最適の
戦略であるが・・

まず「20人漕ぎの部」へのエントリーを避ける事である。
ここは強豪専業チームが多く、地元系チームでは、まず
入賞は無理だ(今年、初めて入賞した地元チームがある、
それは後編記事で紹介しよう)

で、その地元チームのメンバーに男子が多い場合は、
10人づつ「10人漕ぎ一般の部」へ複数エントリーする。
その際、事前練習をして「漕げるメンバー」を選抜し、
チーム間に実力値(差)のメリハリをつける。
つまり「勝負チーム」と「育成チーム」を分ける事だ。
これにより、「10人漕ぎ一般の部」での上位進出の
可能性を大幅に高める事ができる。

女子のメンバーが多い場合、男子は「10人漕ぎ一般の部」
へ参戦すればよいが、女子を10人以上集めて、こちらは
「女子の部」へエントリーするのが得策だ。
「女子の部」は参戦チーム数が少ない事が通例であり、
運が良ければ上位入賞も希望がある訳だ。
c0032138_12195959.jpg
さて、という事で「10人漕ぎ一般の部」の決勝戦の
模様である(上写真)

まずは レーン順と簡単なチーム紹介。
(*印は専業チーム)

1レーン:東レ・プレシジョン A
2レーン:トヨタ紡織滋賀ボンバーズ
3レーン:松陽台 守のシルバニアファミリー *
4レーン:龍人(どらんちゅ) *
5レーン:潜水艦 うんりゅう (準専業)

「東レ・プレシジョン」は、前編記事で紹介済み、
参戦7年目で、企業系チームで初のカーボンパドル
装備チームだ。各カテゴリーでの決勝進出経験は有るが
入賞はまだ無い。(4つ上の写真)

「トヨタ紡織滋賀ボンバーズ」は、自動車や重機の
部品を製造する企業、「紡織」の名前は、かつて
トヨタは、自動車ではなく、自動織(はたおり)機
から発展した会社である事にちなんでいる関連会社
名称だと思われる。
本大会には、5年前から参戦。数年前の観戦記事で紹介、
している、その年は、かなり本格的な撮影機材を持った
中級クラスのカメラマンがチームの模様を撮影していた
ので、色々と話をしたが、その後、彼の姿を見かけない。
で、これまでは準決勝で敗退してしまう事が多かった
チームであるが、今年が初の決勝進出かも知れない。
1つでも上の順位を目指したいところであろう。

「守のシルバニアファミリー」は、説明の必要も無い
であろう、昨年の本カテゴリーの覇者であり、当然
ながら連覇を狙っている(2つ上の写真、下写真)
c0032138_12202162.jpg
「龍人」(どらんちゅ)は、本来、20人漕ぎの部に
参戦する強豪専業チームだが、今回は女子メンバーの
比率が多いという事で、男子を「10人漕ぎ一般の部」へ
女子を「女子の部」へとした分割エントリーである。

前述のように、これが、地元チームにも参考になるだろう
賢い戦略であるが、まあでもどちらのチームも「ある程度
漕げる事」が、上位入賞の条件となる。
「龍人」は、その点問題無い、前述のように女子の部でも
「龍女(どらんじょ)」は準優勝しているのだ。

「潜水艦 うんりゅう」は前編記事で紹介したとおり、
現役の海上自衛隊の潜水艦乗りのチームである。

その後、他大会でも彼らと色々と話をしていて、
様々な詳細がわかってきているが、そこは追々紹介
していく。で、恐らくだが、本シーズン限りの限定活動の
チームである。ただし、その期間は、3つの大会に出場し、
「全力で漕ぎ、しっかりと爪あと(結果)を残したい」とも
語っている。
本記事においては彼らの高い実力値と「複数大会に参戦する」
という点で、「準専業チーム」と扱う事としよう。

さて、「10人漕ぎ一般の部」の決勝レースは、専業/準専業
の3チームによる三つ巴の争いとなった。

序盤は、例の高速スタートレートで「シルバニア」が
有利であったが、地力のある「龍人」と「うんりゅう」が
中盤からジワリと先行、「シルバニア」はまだ付いて
きてはいるが「東レ」「トヨタ紡織」は、遅れている。

終盤においては「龍人」と「うんりゅう」の一騎打ちと
なった。

「龍人」は前編記事でも書いたが、本大会での優勝経験
は「無かったものとした」7年程前の途中中止大会で
しか無い、他の年は、恐らく、全て決勝進出していて
「決勝進出率ナンバーワン」と自称しているのだが、
残念ながら優勝が無い状態なのだ。

「うんりゅう」も、当然ドラゴン初参戦なので
(注:一部のメンバーに過去のドラゴン大会参戦
経験者が居る模様である)今回が「初優勝」を狙って
いる事になる。

終盤は「龍人」と「どらんちゅ」の激しいデッドヒート
それが上写真であり、手前赤のユニフォームが「龍人」。
さあ、どちらが「初優勝」の栄冠を手にするのか?

「シルバニア」はここに写ってはいないが、約半艇身の
遅れ、優勝争いは望めないが、3位は、ほぼ確定的だ。
前大会、「堅田湖族船競争」では、「シルバニア」は、
未練習の「後半のラストスパート」にトライして成功
(優勝)しているが、まだレースの中で自在に、レート
(漕ぐテンポ)をコントロールできるまでには練習を
積んでいない模様だ。


で、ゴールの瞬間、僅差であるので、どちらが優勝したか
見た目ではわからない、わずかに「龍人」が先行か??
大会本部の発表を待とう。

「10人漕ぎ一般の部」の入賞チームの最終結果と
そのタイムは以下となった。
1位:1分44秒:龍人(どらんちゅ) (初優勝)
2位:1分45秒:潜水艦 うんりゅう (初参戦)
3位:1分47秒:守のシルバニアファミリー (昨年優勝)

「龍人」の表彰式の模様は、上の方に掲載している
着ぐるみ「げんさん」が写っている写真である。
c0032138_12202168.jpg
上写真は準優勝の「潜水艦 うんりゅう」の模様。
「優勝できず、とても悔しい」と語っていた。

匠「次はどの大会に出ます?」
潜「来週の関西空港です」
匠「あれ? KIX(関空)大会は、基本20人漕ぎですが・・」
潜「協会に電話して、特別枠で10人漕ぎに出させて貰う
  事になりました。」

匠「あちゃ~! ”うんりゅう”さんの実力値は
  今日見ましたが、これだと関空大会の10人漕ぎ
  の部では敵なしです、優勝してしまいますね。
  そうなると地元の関空関連ビギナーチームが可哀想
  ですし、逆に”うんりゅう”さんにとっては、
  ちょっと物足りないレースになるかも・・ 
  まあでも良いです、まずは1回優勝して、自衛隊の
  広報に役だててくださいな」

関空(KIX)大会の模様は、まった追って観戦記事を
書く事としよう(勿論”うんりゅう”は大活躍している)
c0032138_12202152.jpg
さて、本記事はこのあたりまでで、以降は後編に続くが
後編では「10人漕ぎ混合」と「20人漕ぎ」の模様を
紹介する。


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