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【熱い季節2019】第29回びわこペーロン(前編)

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2019年8月25日(日)に、滋賀県大津市サンシャインビーチ
にて行われた「第29回びわこペーロン」の模様より、前編。

今回の観戦記事群は、前中後編からなる3回連載であり、
前編の今回は、本大会に参戦しているチームの一部を
順次紹介して行こう。
(下写真は、「関西龍舟シンバ」(10人漕ぎ混合))
c0032138_19493221.jpg
さて、参戦チームの紹介・・ と言いながらも、本大会に
エントリーしているチーム数は60を超え、とても全ての
チームを取材して写真を撮って紹介するのは無理だ。

今回は、あまり他の本ブログのドラゴン系記事では紹介の
機会が少ない、本大会の常連地元チームや新鋭チームに
絞って紹介をしていく事にしよう。


なお、本大会は4カテゴリー(20人漕ぎ、10人漕ぎ一般、
10人漕ぎ混合、女子)であるが、今回の紹介チームは参加
カテゴリー名は書くものの、順不同(バラバラ)である。

ではまず、最初のチーム

「Spirits Club」(女子の部)
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匠「スピリッツさんは、いつもこの大会では、同じ場所に
  テントを構えているので探し易いですよ(笑)
  ところで、以前、本大会の連続長期出場で表彰されて
  いますが、全大会(29回)に参戦しているのですか?」
ス「いえいえ・・ 確か第5回目くらいからなので、
  今年で25年目くらいですかねぇ?」
匠「25年・・(汗)も続けるのはたいしたものですね。
  で、去年は準優勝でしたっけ?」
ス「優勝したいのですけどね、琵琶ドラさんには勝てない」
匠「ふうむ・・ まあ”びわにゃん”は確かに(連覇中で)
  強いです。それと今年は、他にも強い女子チームが
  いくつか入ってきています、ともかく頑張って少しでも
  上の順位を目指すしか無いでしょうね。」
ス「はい、がんばります」
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女子の部の結果は、続く中編記事で紹介しよう。

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さて、次のチームは、対照的に本大会初出場だ。

「潜水艦 うんりゅう」(10人漕ぎ一般の部)
c0032138_19493109.jpg
匠「こちらは”潜水艦うんりゅう”さん? 写真や取材は
  大丈夫ですか? 海上自衛隊さんですよね?」
潜「写真、大丈夫ですよ。そうです、自衛隊です、
  広島の呉(港)から来ました、”うんりゅう”は
  所属している潜水艦の名前です。」

匠「あれ? 潜水艦の名前と言えば、”なだしお”とか
  ”おやしお”とか、”しお”がつくのでは?
  ”そうりゅう”とか”うんりゅう”では、第二次大戦
  時の空母の名前ですよね?」
潜「お~、よくご存知で。 ”しお”がつくのはだいたい
  10年位前までの型でして、そちらは後ろの舵が十字型
  になってしますが、”りゅう”は、X字型なのです。」

ん? X字型・・? そこが新型での改良点なのか?
・・ははあ、なるほど、わかったぞ。まず十字型の場合は
縦の舵を切れば左右に進路を変更でき、横の舵は深度を
調整できる。それがX字型では、4枚の舵を個々に複雑に
動作させれば、回転とかも含めた自在な三次元的な動きが
海中で出来るから、機動性があがるのだな・・・
まあ最近の飛行機(戦闘機)の翼の仕組みと同じような
ものだ、海中も空中と同じ、三次元の空間だからな。

でも、その仕組みでは、手動制御は無理だろうな・・
例えば、強豪ドラゴンボート(ペーロン)チームのベテラン
舵手だって、4本の舵を持って、それを個別に動かして
ボートの向きを自在にターンさせるというのは無理だろう。
きっと、戦闘機でのFBW(フライ・バイ・ワイヤ)と同様に
コンピューター制御で動作させるに違い無い。

ちなみに、この対応でちょっとあたふたして、自身の持つ
軍事関連知識が相当に古くなっている事に気づき、この後、
潜水艦については、色々と勉強している。

匠「なるほど、X字型の舵ですか・・ しかし、そういう
  話をして頂いても良いのですか? 国家機密では?」
潜「あはは・・(公開されている情報なので)大丈夫です。
  それに我々は、広報の目的でも来ていますからね。
  既に琵琶湖放送さんにも取材されておりますし。」
c0032138_19494775.jpg
匠「広報・・ わかりました、”自衛隊に入ろう”と、
  私も観戦記事で宣伝しておきます(笑)
  ところで、普段からカッター(船に搭載する大型
  手漕ぎボート)等で練習しているのですか?」
 (注:潜水艦にカッターは搭載されていないので、
  これも”愚問”の類であろう・・汗)

潜「いえ、まったくの初めてです、どこまで通用するか?
  でも、この大会だけではなく、関空大会とかスモール
  選手権にも出場する予定ですよ。」
匠「おお、それは嬉しいです。ドラゴンの世界でもたまに
  陸上や航空自衛隊のチームが出場し、皆さんそこそこ
  強いので、大会を盛り上げてくださるのですが・・、
  どうやら転勤が多いらしく、参戦が長続きしないの
  ですよ。是非、色々な大会にいらしてください。
  でも、毎週のように休んでいて、国家の安全は大丈夫
  なのですか?(笑)」
潜「あはは・・ 土日は一応休養日です」
匠「しかし、休みの日にドラゴン漕いでいたら、ちっとも
  休養にならないですね(笑)」

彼らは、自衛官の中でもエリートの潜水艦部隊だけあって
さすがに体力がありそうだ、そして閉所の潜水艦の中での
仕事だから、チームワーク力も高い事だろう。
結果、彼らは本大会で大活躍するのだが、その模様は続く
中編記事に譲ろう。

---
では、次のチーム。

「堀場テクノサービス」(20人漕ぎ一般)
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例年、本大会に出場している常連チームである。
話によると、今年で19回目という事で、私が本大会の
観戦を始める前から出場している大ベテランチームだ。

大企業であり、創立60年を超える老舗企業でもある。
自動車を始めとする様々な製品に係わる技術開発を
行っている模様だ。
参戦している選手達が何処の部署なのかは聞いていない
のだが、全体的に技術者色が強いチームであろう。

技術者とかエンジニアとか聞くと、スポーツに縁が無い
草食系男子をイメージするかも知れないが、実は本大会
には、こちらのチーム以外でも技術者のチームは沢山
エントリーしていて、中には、そこそこの強豪チームも
あるのだ。


----

滋賀県ドラゴンボート協会のスタッフにも技術系企業の
方は多く、先日、こういう話をしていた。

匠「滋賀県には技術系企業が多いですよね?」
滋「多いですよ、あの企業もこの企業も・・(と、だいたい
  7、8もの良く知られている企業名が挙げられた)」
匠「それらの一流企業の技術力を結集して、凄いモノが
  作れませんかね?」
滋「凄いモノ? とは?」
匠「う~ん、何でしょうね? では、身近な困り事ですが、
  例えば”びわこペーロン大会”等では、天気が良いと
  午前中は酷い逆光になって、ボートが皆、真っ黒に写って
  しまいます。これはカメラをどう設定しても防げない、
  この問題、どうにかなりませんかねぇ?」

滋「確かに逆光になりますよね。 で、どうにか、って?」
匠「すぐには思いつかないけど・・ あ、それならば例えば
  ”水中ドローン”とかはどうです? カメラを構えると
  リモコンでレンズだけドラゴン艇の方まで勝手に進んで
  行って、近くから、逆光では無い写真を撮れるとか・・」
滋「あ~、それいいですね。”水中ドローン”、作れますかね?」
匠「それ位、琵琶湖の技術力を結集すればすぐですよ!(笑)」

でも、良く考えれば、普通の空中ドローンで十分だ(汗)
水面のボートを撮影するのに、わざわざ水中を進む意味が
無い。(それか、前述の”潜水艦うんりゅう”のX字型舵に
するとか・笑)まあでも、沈没していってレンズや機構部
や受信器が回収不能になると被害甚大だ(汗)
まあ、現実的にやるならば「水上ドローン」かな?

あるいは、琵琶湖の名物「鳥人間コンテスト」にちなんで
「人力プロペラ機ドローン」などはどうか?(笑)
なにせ、人力飛行機の進歩はすさまじく、今年の同大会
では、なんと飛行距離60km(!)の超絶的記録が出ている。
もう琵琶湖に向けて飛ぶのでは距離が足りず、20kmづつ
2箇所でのターンを経て、スタート地点にまで、戻って
これるのだ!
それくらいの飛行能力があれば、ボートレースの間、
短時間だけ人力で空を飛ぶのは十分に可能であろう。
(ただし、大きな”発射台”が必要になるが・・汗
 それと万が一、ボートの上に落下したら大惨事だ・汗)

さて余談が長くなった、「堀場テクノサービス」だが
今年は残念ながら予選敗退であった。(昨年も同様)
「オーパル」で専業チームからの練習指導を受けている、
との噂も聞いてはいるが詳細までは耳に入ってきていない。
来年は是非頑張っていただきたいと思う。

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では、次のチーム

「師走の会」(10人漕ぎ一般)
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ベテラン常連チームである、私が本大会の観戦を始めた
10数年前から、ずっと参戦していると記憶している。
チーム名の「師走」は、彼らの出自を示す、すなわち
元々は教師(学校の先生)を中心としたチームである。

準決勝あるいは決勝進出あたりの実力値を持っていると
思われるが、近年の戦績はあまりふるわない。
どうやらメンバーが揃わないで練習不足な模様だ。
以前から、あまり本大会以外には参戦していないので
私の定義するところの「ドラゴン専業チーム」では無く
まあ、「準専業チーム」という事にしておこう。

本大会では、残念ながら準決勝で敗退であった。

なお、女子チーム「師走の会 上村組」がある。
そちらは本大会での女子の部の常連チームであり、
今回大会にも参戦しているが、過去に多数の本大会での
入賞実績を持つ。

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では、次のチーム

「チーム技術本部」は、異カテゴリーダブルエントリー
となっている。
「レッド ドラゴン」(20人漕ぎ一般)
「ホワイトドラゴン」(10人漕ぎ一般)
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上写真はチーム全員の集合写真、なかなかの大所帯だ。

本年5月の「宇治大会」で、パナソニック社から初めて
「他流試合」(ここでは、「ホーム大会」である「びわこ
ペーロン大会」以外の大会に参戦する、という意味)を
行ったチームである。

企業を出自とするチームで、ホーム大会以外の各地の
大会に参戦するチームは、全国的にもかなり珍しい。
関西圏では「小寺製作所」「メタルスタイリスト福田」
あたりくらいか・・? 
関東地区では、直接に企業名を冠するチームは少ないかも
知れないが、「ageha」「Roa's」「Gドラゴン」等が
他地区大会に参戦している企業チームだと思われる。

(余談:関西人であれば「目だってナンボ」という
意識があるから、企業チームならば当然企業名を冠する。
しかし関東では、プライベートで行っているドラゴン
競技に企業名を付けるのは良く無いと思うのだろうか?
もし、そうだとすれば、関西人と関東人の感覚の差異が
明確な話であり、なかなか興味深い)

で、こちらの「技術本部」とは、Panasonic社の技術本部
の事である、様々な同社製品の、基礎技術開発を行って
いる部署のチームであろう。

そして、本大会でのパナソニック社関連のチームは
毎年多数の参戦があり、だいたい15~20チームがそうだ。
つまり、全体の1/4~1/3程度がパナソニック関連で
占められている事になるのだが・・ これまでの本大会の
観戦記事でパナソニック関連チームの紹介があまり無かった
のは、1つは決勝戦等に進出してくるチームが少なく、
「パナソニック キッチン」(注:ダブルエントリーの場合も
ある、今回もA/Bチームが参戦)あたりしか無かったからだ。
まあ、ぶっちゃけ言えば、あまり活躍していなかったので、
記事で紹介しずらい、という意味だ。


それから、パナソニック社に限らず、企業チームは、通常、
そのチームメンバー内でしかコミュニケーションを取らず、
他チームの選手やスタッフや観客等と話をする事は、まず
殆ど無い、という状態だ。

「閉鎖的」とも言えるかも知れないが、わからない話でも
無く、多くの企業チームにとって、本大会は「福利厚生」
とか、レクレーションの一環であり、あまり「競技である」
という意識は無いし、仮に競技だと考えているならば、
なおさら、ライバルの他チーム等とは話をしない。

だが、面白い傾向があり、それは、そうした企業チームが
段々強くなり、戦績が高まってくるに連れて、他チームや
スタッフ等とのコミュニケーションが急速に増えて
いくのだ。
具体的には「日立建機ティエラ」(本年は不参加)
「シンコーメタリコン」(本年は大活躍、後編記事予定)
「東レ・プレシジョン」「パナソニック キッチン」
あたりがそうである。つまり決勝進出クラスの戦績や
実力値を持つチームであり、これらは他の専業チームや
スタッフ等とも良くコミュニケーションを取っている。

そして、今まさに戦績が高まりつつあるのが、この
「チーム技術本部」である。
現在、各カテゴリーで準決勝進出クラスの実力値、
あと1歩で決勝進出、という状態だ。

ドラゴン専業チーム(=日常的にボートの練習を行い、
多数の各地域の大会に参戦する専門的チームの事)に
混じっての決勝進出は、地元チームの中ではトップ
クラスの実力値を持つ、という事に繋がる。

特に「20人漕ぎの部」は激戦区であり、ここ10年程では
専業チームを除いて、地元(企業)チームが決勝進出
できたケースは、前述の「日立建機」「シンコー」
「東レ」くらいしか記憶に無いし、さらに言えば、
これら企業チームが入賞したケースも近年では皆無だ。
(注:本年、初めて企業チームが入賞した、その模様は
後編記事で紹介する)
c0032138_19500350.jpg
「チーム技術本部」の激闘の模様は、続く中編および
後編記事で記載していこう。

なお、個人的には、Panasonic社製のカメラを7台所有
していて、本大会にはPanasonic社チームが多い事から
同社製カメラを持ってくる事が多い(今回もそうしている。
そういう事にも気が廻るか否か?は、とても重要な事だ。
ちなみに、FUJIFILM社関連チームが参戦する大会では、
同様にFUJIFILM製カメラを持ち込んで撮影している)

ただ、7台の所有機の中で最も新しい機種でも6年前に
発売された古い機体である、それ以降の時代のPana機を
何故購入していないか?は、色々と不満事項があるからだ。
「技術本部」では、カメラの基礎技術開発の担当者も
居る模様なので、いずれユーザーの立場で、そのあたり
の話をしてみたいと思っている。
ただ、Pana機の基礎技術自体に不満がある訳では無く、
課題は「製品企画コンプセプト」と「操作系」であるので
「技術本部」と話をしても意味が無いかも知れないが・・

----
では、次のチーム

「メタルスタイリスト福田」(10人漕ぎ一般に
ダブルエントリー)
c0032138_19500315.jpg
京都・山科に事業所を置く、金属加工の老舗企業の
チームである、初出場は初回の宇治大会だったと
記憶していて、もう6~7年程前となる。

その後数年し、会社から正式なクラブ活動として
認められ、本ブログでも特集記事を書いた事がある。
その頃から、ホーム大会の宇治大会以外にも、キッズ大会、
グランドシニア大会、びわこペーロン、高島ペーロン等の
各大会に積極的に参戦、つまり企業発の「専業チーム」
として希少な立場となるチームだ。

会社公認なので、各大会には(大会社であるのに)
社長さんが応援に来る事も良くある。この社長さんは
とても「熱い人」で、走ってドラゴン艇を追いかけながら
「ほら~ もっと漕げ~!!」と激を飛ばすのだ。


まあ、企業名を冠するチームであるので、悪い戦績は
望まない事は確かであろうが、「宣伝」という訳でも無く、
すなわち「福田金属箔粉工業」はBtoB(会社対会社)の
ビジネスモデルで、BtoC(会社対消費者)では無いから、
名前が知られても製品(商品)が売れるという訳でも無い。

ちなみに、前述した滋賀県の多数の技術関連企業であっても
パナソニック以外には、あまり一般消費者層に直接商品を
販売する企業は多く無く、殆どがBtoB型の事業構造だ。

さて、「メタルスタイリスト福田」肝心の戦績だが、
宇治大会では「市内の部」で、4位が数回。
また、他大会では、準決勝進出が最高順位だと思う。
「そろそろ結果を出したい」と、彼らはいつも言って
いるが、まあ、それはそうであろう・・
当面の目標は各大会での決勝進出だと思われる。

課題は、同社工場は月~土曜の勤務で、休日が日曜日
しか無い事かも知れない。休日に用事を済ますなどを
していると、どうしても練習日があまり取れない状況だ、
ここについては、やむを得ない節があるとは思うが、
できるだけ多くの練習を重ね、より高い順位を目指して
いただきたいと思う。

----
では、次のチーム

「G・P・O」(10人漕ぎ一般)
c0032138_19500358.jpg
滋賀県の地元メンバーが中心のベテラン専業チーム。
どうやら今年で結成20年を迎えた模様だ。
琵琶湖を中心に様々な大会に出場していて、入賞実績も
複数回あったと記憶している。
メンバーは流動的であり、他チームの選手が加わって
いたり、あるいは逆に、他チームにGPOのメンバーが
混じっているケースも良く見かける。

また、滋賀県大津市堅田の「湖族船競争」では、
和太鼓集団「湖鼓Ro」(こころ)とのコラボチームで
ここ数年、連続入賞を重ねている。

「G・P・O」の意味は不明、確か10年程前に聞いたが
失念してしまった(汗) まあ、うろおぼえだが、
「グレート、なんとか、オレンジ」であったか??
尋ねた際に「いったい、それ、どういう意味ですか?」
とも聞いたのだが「かなり初期のメンバーの、だれそれ
さんが付けた名前なので、正確な意味や意図は不明」
との事であった。何度も同じ質問をするのも失礼かと
思っているのだが、今度、もう1度だけ聞いてみるか・・

昨年の本大会では、ひさしぶりの(あるいは初の?)
決勝進出、結果は5位であったが、今年もまた、連続の
決勝進出を当然狙っている・・

----
では、次のチーム

「チーム未来」(10人漕ぎ一般)
c0032138_19500381.jpg
大阪府のメンバーが中心の、こちらも超ベテランの専業
チームである。正確な結成時期は不明だが、30年近く
にもなるかも知れない。(注:当然、メンバーは代替わり
している)


各地の大会の非常に多くに常時参戦しているので、あまりに
身近な存在であるから、逆に本ブログでの紹介機会は
少ないかも知れない。まあ、近年では、春の桜の時期に
練習拠点での大川・桜ノ宮で「さくら(ナイト)クルーズ」
を実施する事が良くあり、その記事では紹介はしている。

びわこペーロン大会と「チーム未来」の関連についてだが、
十数年前、まだ本大会が殆ど地元(滋賀県)のビギナー
チームばかりで占められていた頃、初めて県外ドラゴン専業

チームとして参戦し、本大会で「未来」としても県外専業と
しても初優勝を遂げたのが強く印象に残っている。
「未来」から話が広まったのか? その翌年の本大会には
「東海龍舟」を初め、多数の県外専業チームがエントリー
して、そこから一気に本大会の競技志向が格段に高まった、
という歴史だ。

近年の「未来」は優勝から遠ざかっている、そろそろ
どこかの大会で、また勝っておきたいところであろう。

----
では、次のチーム

「シンコーメタリコン」(20人漕ぎ一般にダブル
エントリー)
c0032138_19501813.jpg
「溶射」という特殊技術により、滋賀県での優良企業に
選出される事も何度もあった老舗企業のチームだ。
社員数は80数名とのことであるが、20人漕ぎにダブル
エントリーしていて、社長さんや役員さんを初め、
社員総出という感じで、近年ではドラゴンの世界に
のめりこんでいる模様。

数年前までは、完全なビギナーチームであったのだが、
「池の里Lakers!」等、強豪専業チームによる直接指導
を受けてから、めきめきと上達。2017年には初の決勝に
進出、年々腕前を上げている様子が漕ぎからも見られる。

今年は初の入賞を狙いたいところ、そして今年の20人
漕ぎの部は、強豪チームが2つほど、欠場または他の
カテゴリーに移動している、ここは最大の入賞のチャンス
であろう、さて、この機会を活かせるか?
20人漕ぎの部の模様は、後編記事で紹介する。

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では、次のチーム

「DBS」(10人漕ぎ一般と10人漕ぎ混合にダブル
エントリー)
c0032138_19501851.jpg
「DBS」とは、「同志社大学大学院ビジネス研究科」の
卒業生によるチームと聞く。
インテリチーム、という雰囲気があるが、昨年は
準決勝にまで進出している。

匠「同志社大、と言うと、カヌーが強いと聞きますが?」
同「いえ、我々はカヌー部では無いし、ボート経験者も
  ほとんど居ません」

今年はメンバーを増やしてのダブルエントリーであったが
残念ながら両チームとも予選敗退であった。

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では、次のチーム

「日本ケイテム」(20人漕ぎ一般)
c0032138_19501761.jpg
工場系(製造系)の業務の、人材紹介や人材派遣を行う
京都の会社のチームである。

創業から約50年という事だが、本びわこペーロン大会
には何と25回の出場と聞く、冒頭で紹介した「Spirits
Club」と並んで、最も長く出場を続けているチームの
1つであろう。

過去、3位入賞の実績があると聞くが、しかし、私が観戦
している10数年の範囲では残念ながら上位入賞は無いと思う。
まずは準決勝や決勝進出を目指して頑張りたいところだろう。
20人漕ぎの部は現在激戦区だ、「日本ケイテム」に限らず
各地元チームの場合、2分割して、10人漕ぎの部にダブル
エントリーをする手段もあるので、検討してみるのも
良いと思う。

----
では、次のチーム

「ヤバセ J1」(10人漕ぎ混合)
c0032138_19501705.jpg
詳細の情報は不明であるが、各地のボート競技
(ナックルフォア等)において、高年齢の部で何度も
入賞や優勝を重ねている情報が散見される。
まあつまり、ボート経験者を中心とするチームだ。

ドラゴン競技でも、2006年「びわこスプリント大会」
(現在の「スモール選手権」の前身)のシニアの部で
優勝している(注:本ブログでも2006年の同大会の
観戦記事は残っているが、当時の観戦記事は現在の
ように客観的な大会記録ではなく、物凄く主観的な
視点だ、まあでも、それはそれで別の見方で面白い。
いずれ機会があれば、大会記録から離れて、そのように
個人の好き勝手に観戦記事を書きたいとも思っている。
ちなみに、同大会での「ヤバセJ1」の戦績の記載は
記事中には無かった・・汗)

まあ、「ヤバセJ1」は、すなわち「古豪」あるいは
「レジェンド」と呼べるだろう。
ボートつながりで、今回は「チーム未来」の「らお」さん
を舵手に起用し、上位入賞を狙う。
c0032138_19503172.jpg
上写真は、10人漕ぎ混合の部のレースの模様、その結果は
後編記事で紹介しよう。

---
では、次のチーム

「龍女(どらんじょ)」(女子の部)
c0032138_19503176.jpg
母体の「龍人(どらんちゅ)」は、「琵琶湖の三国志」と
呼ばれる強豪チームであり、本大会では、20人漕ぎの部
での決勝進出常連である。しかし、優勝はまだ無い。

その理由の1つとして、20人漕ぎの場合は女子メンバーが
多いチームであるからだ。これだと、他の男子ばかりの
チームに比べ、若干の不利がある。
(ちなみに、「関西龍舟」が20人漕ぎにエントリーしない
のも、同チームは、元々「(男女)混合の部」が主体
だからである。)

もう6~7年も前の話になるが、本大会には「20人漕ぎ混合」
の部があり、「龍人」はそこにエントリーしていた。
しかし、同年の大会はゲリラ豪雨により途中中止になって
しまい、予選のタイムで「龍人」が優勝となった。
だが、「龍人」は「それでは勝った事にならない」と、
その優勝を「無かった事」としている。

「龍人」は、今年、男子を10人漕ぎ一般の部に参戦、
女子メンバーを分離し、「女子の部」にエントリーする
事とした。それが「龍女(どらんじょ)」チームである。

女子メンバーは若干足りなかった模様だが、瀬田漕艇倶楽部
あたり(?)から、ボート系選手を助っ人参戦させた模様。
これはなかなか強力なチームが出来上がったかも知れない。
今年の女子の部は、なかなか面白い事になりそうだ・・

----
では、本記事ラストのチーム

「東レ・プレシジョン」(20人漕ぎ一般と10人漕ぎ一般に
ダブルエントリー)
c0032138_19503159.jpg
今年で7年目の出場となる企業チームだ。
5年程前に、企業チームとして初めてカーボンパドルを
装備している。

匠「初めてカーボンパドルを使った企業チームが
  東レさんですよ」
東「まあ、我々はカーボン素材も扱っていますから、
  導入をする事に反対意見は少なかったのですよ」
匠「で、東レさんがカーボンにしてから、丁度そのころ
  から戦績が上がり、決勝戦にも良く進出するように
  なりました。 それを見た他の企業のチームが
  ”オレ達もカーボンが欲しい”と言い出したのです」
東「そうなんですか? じゃあ、我々が元祖なのか・・」
匠「でも、カーボンは高価です、メンバー全員となると
  数十万円になるので、なかなか会社決済が降りない。
  その後、”パナソニック”さん”日立建機”さん
  ”シンコーメタリコン”さんが、順次導入していますが
  まだまだその数は少ない、だから、会社から買って貰う
  のでは無く、自腹で買っている選手も居るのですよ」
東「へ~、そうなのですか」

「東レ・プレシジョン」は、例年、準決勝~決勝戦に
安定して進出できる実力値を持つ、企業系チームの中では
強豪である、しかし、残念ながらまだ20人漕ぎの部での
入賞経験が無い。
そろそろ、どちらかのカテゴリーで入賞が欲しいところ
であろう・・

---
さて、本記事はこのあたりまでで、以降は中編に続く。


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