2019年8月24日(土)に、滋賀県大津市なぎさ公園にて
行われた「第14回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会」
(以下、「キッズ大会」)の模様より。
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今年で第14回目(注:年1回の開催である)となる、
全国でも他に類を見ない、「小学生選手」を対象とした
ドラゴンボート大会である。
本大会の会場「なぎさ公園」(サンシャインビーチ)
までは、車の利用が簡便ではあるが、地元地域の方
以外において、鉄道利用での来場の場合は、最寄の
京阪石山坂本線の錦(にしき)駅より徒歩15分程度。
次善としては、JR東海道線の膳所(ぜぜ)駅より、
徒歩20分程度である。ただし裏道を歩く場合は、やや
複雑な経路なので、初めて訪れる際には、スマホや携帯
でのナビ(地図)を参照しながらが無難であろう。
余談だが、一昨年だったか? 同じ会場で開催される
「びわこペーロン」に参戦していた静岡の「海猿火組」が
大会終了後に、その日の新幹線で静岡に帰ると言う。
海「匠さん、新幹線で帰るとしたら、どうやって?」
匠「まず、ここからJRの膳所(ぜぜ)まで歩きます、
そこから各停で京都駅までは3駅で10数分ですよ」
海「ああ、あの駅、”ぜぜ”って読むのですね、どれどれ」
(と、スマホでJR膳所駅までの経路を調べている模様)
海「ちょっと遠いなあ、タクシー拾おうかな?」
匠「タクシー?? 強豪チームの現役アスリート達なのに、
軟弱ですなあ。ほら、ちゃっちゃと歩いて帰る!(笑)」
といういきさつがあった。
・・とは言ったものの、まあ確かに微妙に遠い(汗)
大会後は、選手達は(スタッフもだが)少々疲れている
ので、そういう感覚にもなるかも知れない。
閑話休題。(=余談はここまで、本題に戻る、という意味。
ちなみに、余談に入る際に「閑話休題」と書く事は誤り)
大会当日の天候は曇り時々晴れ。前日までは滋賀県は
雨模様だったが、当日はなんとか天気は持った。
本大会は、私は大会開始年から全て観戦撮影しているが、
これまで荒天(強風)による大会途中中止が1度あった
他は、全て好天に恵まれている。
最高気温は30℃くらい、7月後半より、ここまで続いた
猛暑も、ようやくおさまりかけて来ているのだが、
依然暑いので、観戦者やスタッフは熱中症に注意だ。
昨年は、記録的な猛暑であり、この時期の子供達の
屋外でのスポーツ等の活動を抑制するような通達が
滋賀県では出ていた模様だが、今年はそういう事は無い。
まあ、子供達は、多少暑くても元気で飛び回っていて、
過去、本大会でも熱中症で倒れた子供は居ない。
元々、本大会へ参戦する子供達は、大多数が何らかの
スポーツ選手達でもある。
まあでも、暑さに注意するに越した事は無いであろう。
11時頃までは、ほぼ無風。波も無く、絶好のレース
コンディションであり、第一回戦から従来のコース
レコードに近い好タイムが頻発している。
ただ、昼前からは若干の向かい風だ、今日は一般的な
琵琶湖での天候(昼過ぎからは北風=追い風)とは
少し傾向が異なっているのだが、レース毎の風速に
よっては1~3秒程度のタイムロスがあるかも知れない。
---
それから、最初に注意点として、子供達の写真であるが、
大会記録と広報の立場から、許可のある範囲での写真
撮影・掲載となる。
ただし、子供達の私的情報(ユニフォーム等に名前や
住所等が書いてある)場合は、それを写さないようにも
留意している。これは、現代での世情あるいは防犯の
観点からは当然の事であろう。
記録等の公的な立場以外での、本大会の模様の撮影は、
チーム内や実子などのプライベートなケースを除き、
第三者による撮影や写真掲載は推奨できない。
それについては、もし一般カメラマンを見かけた場合は、
質問や注意を行う場合もあるが、今回においては、
そうした第三者カメラマンを見かける事は無かった。
なお、大人のドラゴン系大会では、女子選手等を無断で
撮影する一般男性カメラマンも多く、そうした場合は、
話しかけて、その写真の用途等を尋ねるケースもある。
大会の公式記録の他では、肖像権等に留意しないと
ならないからだ。
ちなみに、その対策は簡単であり、被写体の人物等に
都度、話して撮影・掲載許可等を貰えば良いだけの話だ。
だが、他人とコミュニケーションが取れないカメラマン
が大多数、という残念な世情でもある。
無許可撮影は、ほぼ盗撮に等しい違反行為である為、
許される話では無い。
で、アマチュアカメラマンで、他者と話をする事ができない
のであれば、もう人物撮影のジャンルを志向するのは無理だ、
お金を払ってモデル撮影会にでも行くしか無いと思う。
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本大会のレギュレーションは200m直線、カテゴリーは
以下の3つだ(いずれも鼓手と舵手が付く、舵は派遣可能)
1)小学生の部
小学生(高学年)16名、大人4名の漕手
ベストタイムは1分04秒あたり。
2)親子の部
小学生(高学年)10名、大人10名の漕手
ベストタイムは59秒あたり(追い風参考で57秒あり)
3)10人漕ぎの部
20人艇を使用し、小学生6名、大人4名
ベストタイムは1分10秒台
となっている。
2回戦制で、2本の合計タイムで順位を決定、
各カテゴリー1位~3位は入賞で、賞品がでる。
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参加チーム数は20と、例年より、やや少な目。
まあ、この週末は、関西圏では「地蔵盆」と呼ばれる
子供達向けのお祭りをする風習が強く、そちらに参加
する子供達も多いかも知れない。また、夏休みも終盤
であるので、様々なスポーツ大会が各地で行われている
と聞き、本大会へ電車で来る途中でも、車内では多くの
子供たちの(スポーツ選手らしき)姿を見かけている。
で、本大会常連の野球系のチームのいくつかも、
そちらの野球大会に行った模様だ。
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本キッズ大会における最近の子供達の傾向であるが、
競技に対する「真剣度」が、とても高い。
数年前よりの傾向だが、大会本部に張り出されている
タイム成績表を見ながら、「1回戦では、あの(ライバル)
チームに負けてるな、よし、ボク達もがんばろう!」
と子供達が話している様子が見られるし、はたまた、
上級生の先輩選手達が以前に出したタイムを聞き及んで、
「○○ちゃんの時には、59秒だったって・・
ワタシたちも、1分をきらなくっちゃね!」
といった言動も子供達の間で見られる模様だ。
ほとんどキッズ・アスリートの世界観なのだが、まあ、
参加選手の大半は、普段から他にもスポーツの世界に
慣れ親しんでいる子供たちなので、それはそうであろう。
また、本大会は、「ドラゴンキッズ選手権」である。
選手権と言うのは「チャンピオンシップ」であり、つまり
最高の成績(チーム)を決める大会なのだ。よって競技
志向が高まり、真剣度も強くなるのも当然だと思う。
ちなみに10年~20年程前だったか? 子供達の運動会で
「順位を付けるのは不公平だ」という誰かの意見から、
「徒競走等で、手を繋いで皆一斉にゴールするという
風潮が出ている」と、一時期TV等で話題になったが、
実際にそうしていた学校等は、極めて少ないか、又は
皆無であったとの事であり、勿論一般的な話では無い。
そういう話が世間に広まったのは、「それは不自然だ」
という常識的な考え方から、逆に注目されたのであり、
あくまで「都市伝説」の類であろう。
スポーツ競技で順位をつけない等は、もはやスポーツ
とは言えない訳だ。
例えばオリンピックで順位を付けなければ何も意味が
無いであろう。現代では「手を繋いでゴール」の話も、
もう皆からは忘れ去られてしまった模様だ。
そして勿論、本大会は「選手権」大会である、
大会が途中中止になって、ジャンケンで賞品を分けた
ただ1度の回を除いては、子供たちは必ず、実力で順位を
上げ、自ら上位入賞を勝ち取らなければならない訳だ。
ただし、選手1人の力だけでは栄冠は勝ち取れない、
ドラゴンボートでは、必ずクルー全員が息を合わせた
状態でなければ好成績は得られない。そのチームワーク
の重要さを、子供の時から体験できる事は、とても貴重で
あろう。
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しかしながら、本大会が始まった頃の10数年前を
思い起こせば、子供たちは、自分達が何の大会に参加
しているのかもわかっていなかったケースも良くあった。
例えば、お父さんから
父「ボートに乗せてやるぞ、さあ、行こう!」
と誘われて、いざ大会に参戦してみると。
子「え~っ! 自分で漕ぐの~?!」
と不満をあらわにする子供たちも居たし、さらには
実際に乗船すると、揺れるし、水面も近いから、怖くて
泣き出してしまう子供たちも沢山居たのだ。
それが今では、この変わりようである・・
なんと言うか、不思議な気分だ。
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私が小学生の頃は何をやっていただろう・・?
あまり良くは覚えていないが、小学校高学年頃では、
夏休みに天体望遠鏡を買って貰い、惑星や月を観察
していたのは記憶にある。接眼レンズ(アイピース)
を換えると、見えるものが変わる(実際には倍率が
変わる)のは子供ながらに印象が強かった。
昔の時代の屈折望遠鏡用アイピースなので、ミッテンゼー
ハイゲンスやケルナーなど、古くて安価な構成のものを
2~3本持っていたに過ぎないが、レンズ交換は楽しく、
その後何十年も経って、現在の(写真用)交換レンズ
の収集マニアの道に繋がったのかも知れない。
小学生高学年くらいでは、その後、サイクリング車を
買ってもらい、あちこちと遠出をした。
先日の記事でも書いたが、ドラゴンボート専業チームの
「IHI瑞龍丸」が練習拠点としている埼玉の「名栗湖」
まで、一人で(?)走っていった記憶もある。
片道で何十kmもある距離だが(汗)良く走ったものだ。
中学生くらいになれば、自転車のメンテナンスも
概ね自分でやるようになり、メカ好きの兆候が出て
きていたのだろう、大学生くらいではオートバイの
メンテや修理も、殆ど自力でやるようになっていた。
子供は確かに無限の可能性を持つのだろうが、幼少期に
興味を持った事は、その後、大人になってもずっと
それが続くケースも良くあると思う。
そういう点では幼少期の体験は、とても重要ではあるが
その時代には、自分ではそれが気づかないのだよなぁ・・
この「ドラゴンキッズ」も、子供達にとっては貴重な
経験であろう、自分の腕で船を漕ぎ、勝てば表彰台に
上がって、写真も沢山撮られて(笑)一躍ヒーローだ。
学校の運動会では、そういう訳にはいかないだろう、
別にスポーツには限らないが、幼少期に沢山の経験を
しておく事は本当に重要なのだろうと思う。
勉強や塾通いばかりでは、むしろ子供達の持つ無限の
可能性を狭めてしまっているかも知れない訳だ。
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そういう意味では、琵琶湖の、この子供達は恵まれて
いると思う。本大会では滋賀県以外からの参戦も稀に
あるのだが、まあ依然、滋賀県のチームが中心の状況だ。
この恵まれた環境を、滋賀県の子供だけが得られるのは
少々勿体無い。本大会は何処から参加してもOKだ。
かつては、福島県や鳥取県といった遠方からの参戦も
あったし、在日ブラジル人のチームも良く参戦していた。
ここのところ数年間の本大会は、いわゆる「琵琶湖の
三国志」と呼ばれている、大人のドラゴン専業チームの
直系指導の子供達が主体となって熱い戦いを繰り広げていた、
つまり・・
大津スキースポーツ少年団=「龍人」(どらんちゅ)が指導
(小学生の部で連覇中=ほぼ全大会で優勝)
平野スポーツ少年団=「小寺製作所」が指導
(親子の部で連覇中=ほぼ全大会で優勝)
池の里Junior Lakers!=「池の里Lakers!」が指導
(10人漕ぎの部等で、ほぼ全大会で優勝)
という状況で、これらが本キッズ大会において3つある
カテゴリーで、優勝を分け合っていたのであった。
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が、そろそろ新興勢力の参戦があった方が良い頃合だ。
事実、昨年や今年あたりから、少しづつ新興勢力の
台頭が始まりかけている、その模様は後述していくが、
ともかく、それは悪い話ではなく、子供達の無限の可能性
を伸ばしていく意味でも、様々な交流や体験は悪く無い。
![c0032138_11525094.jpg]()
さて、その「新勢力」の件だが、注目チームが2つある。
上写真は、10人漕ぎの部の「レイクスレスリングクラブ」
の集合写真だ、人数が多いのは、2チームによるダブル
エントリーであり、「ブルー」と「レッド」のチームが
参戦している。
こちらは、滋賀県では希少なプロスポーツチームである
「LAKESTARS」(プロバスケ)の関連団体である
「レイクス・スポーツ ファンド」が、滋賀県での
スポーツ振興を目指して、様々なスポーツの助成に力
を入れていて、そうした中での「レスリング」競技の
チームであると聞いている。
本キッズ大会での10人漕ぎの部での戦績は、一昨年が
初参戦で4位、昨年は3位に初入賞。
今年はさらに上の順位を目指したいところであろう。
![c0032138_11530124.jpg]()
こちらは大阪の専業チーム「吹田龍舟倶楽部」の
実子達が中心の「CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部」
ちなみに、CBとは「Cool Beauty」の略だと思われ、
近年では「吹龍」のサブチーム名として良く使われる。
本大会には2年目の参戦、昨年は2チームのダブルエントリー
であったが、まだ低学年の子供たちが中心だったので、
戦績は4位と7位。
まあ、そうこう言っている間にも子供たちの成長は速く、
1年もすれば、ずいぶんと違う様相になっている。
ドラゴン選手達の実子による一子相伝チームは、他にも
地元の「池の里(JUNIOR)LAKERS!」が著名ではあるが、
それに次ぐモデルケースとして「吹龍」の動向は
大注目である。
例えば、彼らが今後本大会で活躍していけば、その話も
ドラゴン界に知られていき、数年後には、本大会は、
各専業チームの実子選手による大会となり、大人の大会と
同じようなチーム名がズラリと並んで、殆ど代理戦争とも
言える凄い熱戦が繰り広げられるかも知れない訳だ。
「磯風ジュニア」対「ジュニアbp」や「関ドラジュニア」
対「すいすい丸ジュニア」等、そんな強豪専業チームの
代理戦争ともなれば、大人たちも大盛り上がりするだろう。
ちなみに、相生地区の強豪「陸(くが)ペーロン」も、
同地区には子供達が多く、ペーロン(ドラゴン)の英才
教育が行われているので、「キッズ大会には出てみたい」
と言っていた。
まあ、そういう状況へのさきがけとして、今回の
「CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部」の様子は注目だ。
![c0032138_11530140.jpg]()
さて、本大会は2回戦制であるが、1回戦での注目は、
レース・コンディションが良い事から、コースレコード
の更新であろう。
「小学生の部」(上写真)での、コースレコードは
記憶に頼れば1分04秒程度。
重たい「びわこペーロン艇」において、200m戦で
このタイムは非常に立派であり、大人の中堅ドラゴン
専業チームをも上回ると思われる。
現在、このカテゴリー連覇中の常勝軍団である
「大津スキースポーツ少年団 白龍丸」であるが、
1回戦タイムは1分05秒、ほぼコースレコードに匹敵
する好タイムであり、これで連覇継続は、ほぼ磐石だ。
下手をすれば、また同じスポーツ少年団の中でも、
「前にボクが漕いだ時は、1分4秒だったよ」
などの話が広まって、ライバル心が芽生えているの
かも知れない、しかし、それは悪い話では無い、
そして、今日のレース・コンディションは、やはり
悪く無いタイムだ。
きっと他のカテゴリーでも好タイムが出る事であろう。
![c0032138_11530103.jpg]()
上写真は、10人漕ぎの部のレースに向かう
「池の里 JUNIOR LAKERS!」
ちなみに、普段「池の里」は「Lakers!」等、最初の
1文字目のみ大文字とする慣習があるが、今回は何故か
パンフレットによると全て大文字表記だ。
ちなみに、こちらのチームは、ほとんど全ての本大会
でカテゴリー優勝してきた実績があるのだが、
「実子+町内会限定」という「縛り」がある「池の里」
である、さすがに初期のキッズ選手達は、もう小学校を
卒業してしまっていてメンバーが足りない。
その結果として昨年は(初の?/久しぶりの?)準優勝に
甘んじている。
そこで今回は「池の里地区限定」のルールは変えないが
「実子の友達」を呼んできての参戦と聞く。
なんとしても優勝を奪還したいのであろう。
その為に、チーム名も大文字にして気合を入れているのか
(?笑)、まあでも、今年の「池の里」は速い!
![c0032138_11530197.jpg]()
6年生が1人もいなくて、しかも女子ばかりと聞いていたが
パドルも揃っていて、かなり速い。
まあ、性別のハンデは、小学生の場合、むしろ男子にあり、
小学校高学年においては、女子の方が、男子よりも体格が
良く、従来から上位入賞チームの多くは女子が中心である。
小学生の漕手が、あまりに揃っていて驚いたのか・・?
池の里の舵手の方は、レース中に舵を上げ(注:艇が
真っ直ぐに進んでいるならば、むしろ舵を上げた方が
水の抵抗が減って速くなる)写真を撮っていた(上写真)
レース中の艇上での撮影は「アクションカメラ」を使う
場合ならば普通だが、スマホ等で撮るのは極めて珍しい。
「池の里」のタイムは驚異の1分10秒、あまり詳しくは
調べていないが、ほぼコースレコードであろう。
あまりに優秀なチームであったので、帰ってきた彼らに
私は「池の里史上、最強のチームですね!」と言った。
![c0032138_11531189.jpg]()
10人漕ぎの部では、他に「レイクス レスリングクラブ
BLUE」が好調、上写真は2回戦レースを1位抜けの直後。
![c0032138_11531159.jpg]()
親子の部では「平野スポーツ少年団バドミントン部A」
チームが、このカテゴリーでは連覇中。今年も優勝は
確実という感じであるが、注目はそのタイムであろう。
かつて、追い風参考であるが、「平野バドA」は、
57秒!という驚愕のタイムをたたき出している。
追い風では無い通常状態でも、ベストタイム59秒。
コンディションの良い今日も、それくらいに到達
するのだろうか?
![c0032138_11531136.jpg]()
「平野バドA」の1回戦タイムは、1分1秒台、
全て(?)女子の6年生であるので、ベストメンバーに
近い状態であろう。
そして、恐らく、こちらのチームの先輩選手が、前述の
「ワタシ達の時は59秒」の発言があったのだろうと思う、
現役選手は、何が何でも1分を切りたい事であろう。
親御さん達も恐らくその話は知っている、浜辺で観戦
していたお母さん達(注:「小寺製作所」の選手を含む)
も応援でヒートアップ!
母「どうですか? 匠さん、何秒くらい出てますか?」
と聞かれたものの、う~ん、私はストップウォッチを
持った計測員では無いので、そこまで正確な値はわかり
ようもない(汗) まだしばらくは本部からは正式な
結果発表は無いので、見た目で適当に答えておこう(笑)
匠「さあ・・ 最後に少しペースダウンしたので1分02秒
くらいですかねえ?(実際には1分01秒98)
今日は、選手達も良く漕げているし、レース環境も
良いから、最後までちゃんと漕ぎきれば、あと2秒
位は短縮できると思いますよ・・(?)」
その後、帰ってきたチームを出迎えるお母さん達が、
母A「ラストで失速してるって!」
母B「あと2秒くらいは速くなるって・・匠さんが言ってた」
と、口々に言っていた。
なるほど、こういう感じに”口コミ”は急速に伝わって
いく訳だな(汗) 滅多な事は言わんでおこう(笑)
2回戦では、やや向かい風のコンディションだ。
これでは「平野バドA」は1分は切れないかな?
とは思っていたが、ここで「平野バドA」は、1回戦を
上回る凄い漕ぎ、選手達から「1分を切るぞ!」オーラが
ビンビンに出ている(笑)
この時、ゴール審判席で計測員を任されたのが、ライバル
であり盟友でもある「池の里」チームの監督のT氏。
どうやらT氏の元にも「1分を切るぞ」の話が伝わっていた
らしく、以下のような発言が、
T「ストップウォッチを見ながらだと、ドキドキする
から、できるだけ見ないよう隠してました(笑)」
さて、T氏が、おそるおそる開いたストップウォッチの
タイムは、なんと59秒69!
まあ、コースレコードであるかどうかは小数の値までは
記憶していないのでさだかでは無いが、それに匹敵する
好タイムであった。向かい風の中、気力で達成した状態
であり、お見事なチームワークでした!
さて、では、全カテゴリーの最終結果を紹介していこう。
前述のように、順位は2回戦の合計タイムで決定される。
![c0032138_11531117.jpg]()
<10人漕ぎの部>
1位:池の里 JUNIOR LAKERS!(2年ぶり約10回目の優勝)
2位:レイクレスリングクラブBLUE(毎年順位が上昇)
3位:CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部(参戦2年目で初入賞)
(上写真は、優勝した「池の里」の子供達)
![c0032138_11531948.jpg]()
<小学生の部>
1位:大津スキースポーツ少年団 白龍丸(長期連覇中)
2位:平野スポーツ少年団 サッカー部A
3位:大津スキースポーツ少年団 赤龍丸
(上写真は、優勝した「白龍丸」の表彰式の模様。
下写真は、2位の「平野サッカー部」の集合写真)
![c0032138_11531937.jpg]()
<親子の部>
1位:平野スポーツ少年団バドミントン部A(連覇中)
2位:平野スポーツ少年団バドミントン部B
3位:大津スキースポーツ少年団 黒龍丸
![c0032138_11531944.jpg]()
上写真は、今回健闘して準優勝となった「平野バドB」
の男子選手達。(注:バドAは、殆ど女子選手だ)
なお、「大津SS少年団」は、参戦した3チーム全てが
入賞という好成績であり、これは昨年に続いての快挙だ。
![c0032138_11531926.jpg]()
大会の総評であるが、数年前まで、本大会は、
「龍人(どらんちゅ)」「小寺製作所」「池の里」による
「琵琶湖の三国志」での「代理戦争」の様相がとても強い
大会であった。
で、子供たちよりも、むしろ大人たちが盛り上がっていた
状況があったのだが、近年においては、ずいぶんと子供達
の主体性が強くなってきている。
子供たちが自身で大会に参戦し、結果を出そうとする
強い意識が見られる、これは悪く無い傾向だ。
いずれ本大会は、子供達が自主的に大会を楽しむように
色々と工夫できれば良いと思う。場合により、大会の
ルール等も、子供たちに考えさせるのも良いかも知れない、
そういう事すらも想像してしまうような、子供達(全体の)
成長ぶりが頼もしい。
もう1つの傾向としては「琵琶湖の三国志」以外の
チームの台頭が始まってきている事だ。本大会で活躍
した「レスリング部」や「吹田龍舟倶楽部」(大阪)は
勿論だが、今回、上位にはなれなかったものの10人漕ぎの
部には、常連チームとして、他にも「ボーイスカウト大津
第15団カブ隊」や、市外からは「さざなみスポーツクラブ」
や「大波小波」が居る。
そして県外からは「八坂神社ガールスカウト」(京都)も
参戦している、これら「三国志」に次ぐ「第四の勢力」も
今後は目だった活躍を魅せてもらいたいと願っている。
気になる点は、新規参入チームは、入れ替わりが激しい
事だ。長年に渡って連続参戦を続けているのは、やはり
「三国志」関連チームしか無い。
これの理由だが「子供のボート大会だ」と、軽い気持ちで
エントリーすると、そのあまりの真剣度にビビってしまう
模様である、「ウチのチームでは、手も足も出ない」
という事となると、教育上の観点(??)からも、翌年から
のチーム参戦を控えてしまう風潮もある。
ここの解決策は難しい。本来、これらの新規チームの為に
「10人漕ぎの部」が新設された筈なのだが、ここもまた
上位は常連チームが占めるようになってしまっている。
「10人漕ぎ」は「ビギナーの部」とかと明示するのも良い
かも知れないが、毎年参加選手が変わる小学生においては
何処がビギナーで何処がそうで無いかは、わからないのだ。
また、前述の通り、ドラゴン専業チームの実子等による
新規参戦も是非期待したいところだ。
なお、以前は企業系専業チーム「メタルスタイリスト福田」
も実子を連れて本大会に参戦していたのだが、本大会が
土曜日実施となってからは、仕事(工場)の都合で来られ
なくなっている模様だ。(工場等では土曜日操業の会社も
まだまだ多いと聞く)
さらに追加情報だが、滋賀県や近隣の府県においては、
ちょうど、この週末(8月第4週)に「地蔵盆」という
子供のお祭り(近所のお地蔵さんの元に集まり、子供達
は、お菓子などを貰う風習)があり、これが結構重要な
お祭りであるから、子供達、および、地蔵盆を各地域で
運営する保護者の大人達が集まり難い状況もある模様だ。
(ちなみに、私も以前、「地蔵盆」の役員をやった事が
あるが、1日中実施のイベントなので、結構大変である)
大会の日程変更は、なかなか難しい状況だとは思うが、
かつて本大会が8月初旬の日曜日に行われていた時とは
若干ながら、参戦するチームの傾向も変わってきている。
運営側においては、そうした状況も、頭の片隅にでも
置いていただければ幸いだと思う。
---
では今回の記事はこのあたりまでで、
次回ドラゴン関連記事は「びわこペーロン大会」になる予定だ。
行われた「第14回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会」
(以下、「キッズ大会」)の模様より。

全国でも他に類を見ない、「小学生選手」を対象とした
ドラゴンボート大会である。
本大会の会場「なぎさ公園」(サンシャインビーチ)
までは、車の利用が簡便ではあるが、地元地域の方
以外において、鉄道利用での来場の場合は、最寄の
京阪石山坂本線の錦(にしき)駅より徒歩15分程度。
次善としては、JR東海道線の膳所(ぜぜ)駅より、
徒歩20分程度である。ただし裏道を歩く場合は、やや
複雑な経路なので、初めて訪れる際には、スマホや携帯
でのナビ(地図)を参照しながらが無難であろう。
余談だが、一昨年だったか? 同じ会場で開催される
「びわこペーロン」に参戦していた静岡の「海猿火組」が
大会終了後に、その日の新幹線で静岡に帰ると言う。
海「匠さん、新幹線で帰るとしたら、どうやって?」
匠「まず、ここからJRの膳所(ぜぜ)まで歩きます、
そこから各停で京都駅までは3駅で10数分ですよ」
海「ああ、あの駅、”ぜぜ”って読むのですね、どれどれ」
(と、スマホでJR膳所駅までの経路を調べている模様)
海「ちょっと遠いなあ、タクシー拾おうかな?」
匠「タクシー?? 強豪チームの現役アスリート達なのに、
軟弱ですなあ。ほら、ちゃっちゃと歩いて帰る!(笑)」
といういきさつがあった。
・・とは言ったものの、まあ確かに微妙に遠い(汗)
大会後は、選手達は(スタッフもだが)少々疲れている
ので、そういう感覚にもなるかも知れない。
閑話休題。(=余談はここまで、本題に戻る、という意味。
ちなみに、余談に入る際に「閑話休題」と書く事は誤り)
大会当日の天候は曇り時々晴れ。前日までは滋賀県は
雨模様だったが、当日はなんとか天気は持った。
本大会は、私は大会開始年から全て観戦撮影しているが、
これまで荒天(強風)による大会途中中止が1度あった
他は、全て好天に恵まれている。
最高気温は30℃くらい、7月後半より、ここまで続いた
猛暑も、ようやくおさまりかけて来ているのだが、
依然暑いので、観戦者やスタッフは熱中症に注意だ。
昨年は、記録的な猛暑であり、この時期の子供達の
屋外でのスポーツ等の活動を抑制するような通達が
滋賀県では出ていた模様だが、今年はそういう事は無い。
まあ、子供達は、多少暑くても元気で飛び回っていて、
過去、本大会でも熱中症で倒れた子供は居ない。
元々、本大会へ参戦する子供達は、大多数が何らかの
スポーツ選手達でもある。
まあでも、暑さに注意するに越した事は無いであろう。
11時頃までは、ほぼ無風。波も無く、絶好のレース
コンディションであり、第一回戦から従来のコース
レコードに近い好タイムが頻発している。
ただ、昼前からは若干の向かい風だ、今日は一般的な
琵琶湖での天候(昼過ぎからは北風=追い風)とは
少し傾向が異なっているのだが、レース毎の風速に
よっては1~3秒程度のタイムロスがあるかも知れない。
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それから、最初に注意点として、子供達の写真であるが、
大会記録と広報の立場から、許可のある範囲での写真
撮影・掲載となる。
ただし、子供達の私的情報(ユニフォーム等に名前や
住所等が書いてある)場合は、それを写さないようにも
留意している。これは、現代での世情あるいは防犯の
観点からは当然の事であろう。
記録等の公的な立場以外での、本大会の模様の撮影は、
チーム内や実子などのプライベートなケースを除き、
第三者による撮影や写真掲載は推奨できない。
それについては、もし一般カメラマンを見かけた場合は、
質問や注意を行う場合もあるが、今回においては、
そうした第三者カメラマンを見かける事は無かった。
なお、大人のドラゴン系大会では、女子選手等を無断で
撮影する一般男性カメラマンも多く、そうした場合は、
話しかけて、その写真の用途等を尋ねるケースもある。
大会の公式記録の他では、肖像権等に留意しないと
ならないからだ。
ちなみに、その対策は簡単であり、被写体の人物等に
都度、話して撮影・掲載許可等を貰えば良いだけの話だ。
だが、他人とコミュニケーションが取れないカメラマン
が大多数、という残念な世情でもある。
無許可撮影は、ほぼ盗撮に等しい違反行為である為、
許される話では無い。
で、アマチュアカメラマンで、他者と話をする事ができない
のであれば、もう人物撮影のジャンルを志向するのは無理だ、
お金を払ってモデル撮影会にでも行くしか無いと思う。

以下の3つだ(いずれも鼓手と舵手が付く、舵は派遣可能)
1)小学生の部
小学生(高学年)16名、大人4名の漕手
ベストタイムは1分04秒あたり。
2)親子の部
小学生(高学年)10名、大人10名の漕手
ベストタイムは59秒あたり(追い風参考で57秒あり)
3)10人漕ぎの部
20人艇を使用し、小学生6名、大人4名
ベストタイムは1分10秒台
となっている。
2回戦制で、2本の合計タイムで順位を決定、
各カテゴリー1位~3位は入賞で、賞品がでる。

まあ、この週末は、関西圏では「地蔵盆」と呼ばれる
子供達向けのお祭りをする風習が強く、そちらに参加
する子供達も多いかも知れない。また、夏休みも終盤
であるので、様々なスポーツ大会が各地で行われている
と聞き、本大会へ電車で来る途中でも、車内では多くの
子供たちの(スポーツ選手らしき)姿を見かけている。
で、本大会常連の野球系のチームのいくつかも、
そちらの野球大会に行った模様だ。

競技に対する「真剣度」が、とても高い。
数年前よりの傾向だが、大会本部に張り出されている
タイム成績表を見ながら、「1回戦では、あの(ライバル)
チームに負けてるな、よし、ボク達もがんばろう!」
と子供達が話している様子が見られるし、はたまた、
上級生の先輩選手達が以前に出したタイムを聞き及んで、
「○○ちゃんの時には、59秒だったって・・
ワタシたちも、1分をきらなくっちゃね!」
といった言動も子供達の間で見られる模様だ。
ほとんどキッズ・アスリートの世界観なのだが、まあ、
参加選手の大半は、普段から他にもスポーツの世界に
慣れ親しんでいる子供たちなので、それはそうであろう。
また、本大会は、「ドラゴンキッズ選手権」である。
選手権と言うのは「チャンピオンシップ」であり、つまり
最高の成績(チーム)を決める大会なのだ。よって競技
志向が高まり、真剣度も強くなるのも当然だと思う。
ちなみに10年~20年程前だったか? 子供達の運動会で
「順位を付けるのは不公平だ」という誰かの意見から、
「徒競走等で、手を繋いで皆一斉にゴールするという
風潮が出ている」と、一時期TV等で話題になったが、
実際にそうしていた学校等は、極めて少ないか、又は
皆無であったとの事であり、勿論一般的な話では無い。
そういう話が世間に広まったのは、「それは不自然だ」
という常識的な考え方から、逆に注目されたのであり、
あくまで「都市伝説」の類であろう。
スポーツ競技で順位をつけない等は、もはやスポーツ
とは言えない訳だ。
例えばオリンピックで順位を付けなければ何も意味が
無いであろう。現代では「手を繋いでゴール」の話も、
もう皆からは忘れ去られてしまった模様だ。
そして勿論、本大会は「選手権」大会である、
大会が途中中止になって、ジャンケンで賞品を分けた
ただ1度の回を除いては、子供たちは必ず、実力で順位を
上げ、自ら上位入賞を勝ち取らなければならない訳だ。
ただし、選手1人の力だけでは栄冠は勝ち取れない、
ドラゴンボートでは、必ずクルー全員が息を合わせた
状態でなければ好成績は得られない。そのチームワーク
の重要さを、子供の時から体験できる事は、とても貴重で
あろう。

思い起こせば、子供たちは、自分達が何の大会に参加
しているのかもわかっていなかったケースも良くあった。
例えば、お父さんから
父「ボートに乗せてやるぞ、さあ、行こう!」
と誘われて、いざ大会に参戦してみると。
子「え~っ! 自分で漕ぐの~?!」
と不満をあらわにする子供たちも居たし、さらには
実際に乗船すると、揺れるし、水面も近いから、怖くて
泣き出してしまう子供たちも沢山居たのだ。
それが今では、この変わりようである・・
なんと言うか、不思議な気分だ。

あまり良くは覚えていないが、小学校高学年頃では、
夏休みに天体望遠鏡を買って貰い、惑星や月を観察
していたのは記憶にある。接眼レンズ(アイピース)
を換えると、見えるものが変わる(実際には倍率が
変わる)のは子供ながらに印象が強かった。
昔の時代の屈折望遠鏡用アイピースなので、ミッテンゼー
ハイゲンスやケルナーなど、古くて安価な構成のものを
2~3本持っていたに過ぎないが、レンズ交換は楽しく、
その後何十年も経って、現在の(写真用)交換レンズ
の収集マニアの道に繋がったのかも知れない。
小学生高学年くらいでは、その後、サイクリング車を
買ってもらい、あちこちと遠出をした。
先日の記事でも書いたが、ドラゴンボート専業チームの
「IHI瑞龍丸」が練習拠点としている埼玉の「名栗湖」
まで、一人で(?)走っていった記憶もある。
片道で何十kmもある距離だが(汗)良く走ったものだ。
中学生くらいになれば、自転車のメンテナンスも
概ね自分でやるようになり、メカ好きの兆候が出て
きていたのだろう、大学生くらいではオートバイの
メンテや修理も、殆ど自力でやるようになっていた。
子供は確かに無限の可能性を持つのだろうが、幼少期に
興味を持った事は、その後、大人になってもずっと
それが続くケースも良くあると思う。
そういう点では幼少期の体験は、とても重要ではあるが
その時代には、自分ではそれが気づかないのだよなぁ・・
この「ドラゴンキッズ」も、子供達にとっては貴重な
経験であろう、自分の腕で船を漕ぎ、勝てば表彰台に
上がって、写真も沢山撮られて(笑)一躍ヒーローだ。
学校の運動会では、そういう訳にはいかないだろう、
別にスポーツには限らないが、幼少期に沢山の経験を
しておく事は本当に重要なのだろうと思う。
勉強や塾通いばかりでは、むしろ子供達の持つ無限の
可能性を狭めてしまっているかも知れない訳だ。

いると思う。本大会では滋賀県以外からの参戦も稀に
あるのだが、まあ依然、滋賀県のチームが中心の状況だ。
この恵まれた環境を、滋賀県の子供だけが得られるのは
少々勿体無い。本大会は何処から参加してもOKだ。
かつては、福島県や鳥取県といった遠方からの参戦も
あったし、在日ブラジル人のチームも良く参戦していた。
ここのところ数年間の本大会は、いわゆる「琵琶湖の
三国志」と呼ばれている、大人のドラゴン専業チームの
直系指導の子供達が主体となって熱い戦いを繰り広げていた、
つまり・・
大津スキースポーツ少年団=「龍人」(どらんちゅ)が指導
(小学生の部で連覇中=ほぼ全大会で優勝)
平野スポーツ少年団=「小寺製作所」が指導
(親子の部で連覇中=ほぼ全大会で優勝)
池の里Junior Lakers!=「池の里Lakers!」が指導
(10人漕ぎの部等で、ほぼ全大会で優勝)
という状況で、これらが本キッズ大会において3つある
カテゴリーで、優勝を分け合っていたのであった。

事実、昨年や今年あたりから、少しづつ新興勢力の
台頭が始まりかけている、その模様は後述していくが、
ともかく、それは悪い話ではなく、子供達の無限の可能性
を伸ばしていく意味でも、様々な交流や体験は悪く無い。

上写真は、10人漕ぎの部の「レイクスレスリングクラブ」
の集合写真だ、人数が多いのは、2チームによるダブル
エントリーであり、「ブルー」と「レッド」のチームが
参戦している。
こちらは、滋賀県では希少なプロスポーツチームである
「LAKESTARS」(プロバスケ)の関連団体である
「レイクス・スポーツ ファンド」が、滋賀県での
スポーツ振興を目指して、様々なスポーツの助成に力
を入れていて、そうした中での「レスリング」競技の
チームであると聞いている。
本キッズ大会での10人漕ぎの部での戦績は、一昨年が
初参戦で4位、昨年は3位に初入賞。
今年はさらに上の順位を目指したいところであろう。

実子達が中心の「CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部」
ちなみに、CBとは「Cool Beauty」の略だと思われ、
近年では「吹龍」のサブチーム名として良く使われる。
本大会には2年目の参戦、昨年は2チームのダブルエントリー
であったが、まだ低学年の子供たちが中心だったので、
戦績は4位と7位。
まあ、そうこう言っている間にも子供たちの成長は速く、
1年もすれば、ずいぶんと違う様相になっている。
ドラゴン選手達の実子による一子相伝チームは、他にも
地元の「池の里(JUNIOR)LAKERS!」が著名ではあるが、
それに次ぐモデルケースとして「吹龍」の動向は
大注目である。
例えば、彼らが今後本大会で活躍していけば、その話も
ドラゴン界に知られていき、数年後には、本大会は、
各専業チームの実子選手による大会となり、大人の大会と
同じようなチーム名がズラリと並んで、殆ど代理戦争とも
言える凄い熱戦が繰り広げられるかも知れない訳だ。
「磯風ジュニア」対「ジュニアbp」や「関ドラジュニア」
対「すいすい丸ジュニア」等、そんな強豪専業チームの
代理戦争ともなれば、大人たちも大盛り上がりするだろう。
ちなみに、相生地区の強豪「陸(くが)ペーロン」も、
同地区には子供達が多く、ペーロン(ドラゴン)の英才
教育が行われているので、「キッズ大会には出てみたい」
と言っていた。
まあ、そういう状況へのさきがけとして、今回の
「CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部」の様子は注目だ。

レース・コンディションが良い事から、コースレコード
の更新であろう。
「小学生の部」(上写真)での、コースレコードは
記憶に頼れば1分04秒程度。
重たい「びわこペーロン艇」において、200m戦で
このタイムは非常に立派であり、大人の中堅ドラゴン
専業チームをも上回ると思われる。
現在、このカテゴリー連覇中の常勝軍団である
「大津スキースポーツ少年団 白龍丸」であるが、
1回戦タイムは1分05秒、ほぼコースレコードに匹敵
する好タイムであり、これで連覇継続は、ほぼ磐石だ。
下手をすれば、また同じスポーツ少年団の中でも、
「前にボクが漕いだ時は、1分4秒だったよ」
などの話が広まって、ライバル心が芽生えているの
かも知れない、しかし、それは悪い話では無い、
そして、今日のレース・コンディションは、やはり
悪く無いタイムだ。
きっと他のカテゴリーでも好タイムが出る事であろう。

「池の里 JUNIOR LAKERS!」
ちなみに、普段「池の里」は「Lakers!」等、最初の
1文字目のみ大文字とする慣習があるが、今回は何故か
パンフレットによると全て大文字表記だ。
ちなみに、こちらのチームは、ほとんど全ての本大会
でカテゴリー優勝してきた実績があるのだが、
「実子+町内会限定」という「縛り」がある「池の里」
である、さすがに初期のキッズ選手達は、もう小学校を
卒業してしまっていてメンバーが足りない。
その結果として昨年は(初の?/久しぶりの?)準優勝に
甘んじている。
そこで今回は「池の里地区限定」のルールは変えないが
「実子の友達」を呼んできての参戦と聞く。
なんとしても優勝を奪還したいのであろう。
その為に、チーム名も大文字にして気合を入れているのか
(?笑)、まあでも、今年の「池の里」は速い!

パドルも揃っていて、かなり速い。
まあ、性別のハンデは、小学生の場合、むしろ男子にあり、
小学校高学年においては、女子の方が、男子よりも体格が
良く、従来から上位入賞チームの多くは女子が中心である。
小学生の漕手が、あまりに揃っていて驚いたのか・・?
池の里の舵手の方は、レース中に舵を上げ(注:艇が
真っ直ぐに進んでいるならば、むしろ舵を上げた方が
水の抵抗が減って速くなる)写真を撮っていた(上写真)
レース中の艇上での撮影は「アクションカメラ」を使う
場合ならば普通だが、スマホ等で撮るのは極めて珍しい。
「池の里」のタイムは驚異の1分10秒、あまり詳しくは
調べていないが、ほぼコースレコードであろう。
あまりに優秀なチームであったので、帰ってきた彼らに
私は「池の里史上、最強のチームですね!」と言った。

BLUE」が好調、上写真は2回戦レースを1位抜けの直後。

チームが、このカテゴリーでは連覇中。今年も優勝は
確実という感じであるが、注目はそのタイムであろう。
かつて、追い風参考であるが、「平野バドA」は、
57秒!という驚愕のタイムをたたき出している。
追い風では無い通常状態でも、ベストタイム59秒。
コンディションの良い今日も、それくらいに到達
するのだろうか?

全て(?)女子の6年生であるので、ベストメンバーに
近い状態であろう。
そして、恐らく、こちらのチームの先輩選手が、前述の
「ワタシ達の時は59秒」の発言があったのだろうと思う、
現役選手は、何が何でも1分を切りたい事であろう。
親御さん達も恐らくその話は知っている、浜辺で観戦
していたお母さん達(注:「小寺製作所」の選手を含む)
も応援でヒートアップ!
母「どうですか? 匠さん、何秒くらい出てますか?」
と聞かれたものの、う~ん、私はストップウォッチを
持った計測員では無いので、そこまで正確な値はわかり
ようもない(汗) まだしばらくは本部からは正式な
結果発表は無いので、見た目で適当に答えておこう(笑)
匠「さあ・・ 最後に少しペースダウンしたので1分02秒
くらいですかねえ?(実際には1分01秒98)
今日は、選手達も良く漕げているし、レース環境も
良いから、最後までちゃんと漕ぎきれば、あと2秒
位は短縮できると思いますよ・・(?)」
その後、帰ってきたチームを出迎えるお母さん達が、
母A「ラストで失速してるって!」
母B「あと2秒くらいは速くなるって・・匠さんが言ってた」
と、口々に言っていた。
なるほど、こういう感じに”口コミ”は急速に伝わって
いく訳だな(汗) 滅多な事は言わんでおこう(笑)
2回戦では、やや向かい風のコンディションだ。
これでは「平野バドA」は1分は切れないかな?
とは思っていたが、ここで「平野バドA」は、1回戦を
上回る凄い漕ぎ、選手達から「1分を切るぞ!」オーラが
ビンビンに出ている(笑)
この時、ゴール審判席で計測員を任されたのが、ライバル
であり盟友でもある「池の里」チームの監督のT氏。
どうやらT氏の元にも「1分を切るぞ」の話が伝わっていた
らしく、以下のような発言が、
T「ストップウォッチを見ながらだと、ドキドキする
から、できるだけ見ないよう隠してました(笑)」
さて、T氏が、おそるおそる開いたストップウォッチの
タイムは、なんと59秒69!
まあ、コースレコードであるかどうかは小数の値までは
記憶していないのでさだかでは無いが、それに匹敵する
好タイムであった。向かい風の中、気力で達成した状態
であり、お見事なチームワークでした!
さて、では、全カテゴリーの最終結果を紹介していこう。
前述のように、順位は2回戦の合計タイムで決定される。

1位:池の里 JUNIOR LAKERS!(2年ぶり約10回目の優勝)
2位:レイクレスリングクラブBLUE(毎年順位が上昇)
3位:CB NEXT from 吹田龍舟倶楽部(参戦2年目で初入賞)
(上写真は、優勝した「池の里」の子供達)

1位:大津スキースポーツ少年団 白龍丸(長期連覇中)
2位:平野スポーツ少年団 サッカー部A
3位:大津スキースポーツ少年団 赤龍丸
(上写真は、優勝した「白龍丸」の表彰式の模様。
下写真は、2位の「平野サッカー部」の集合写真)

1位:平野スポーツ少年団バドミントン部A(連覇中)
2位:平野スポーツ少年団バドミントン部B
3位:大津スキースポーツ少年団 黒龍丸

の男子選手達。(注:バドAは、殆ど女子選手だ)
なお、「大津SS少年団」は、参戦した3チーム全てが
入賞という好成績であり、これは昨年に続いての快挙だ。

「龍人(どらんちゅ)」「小寺製作所」「池の里」による
「琵琶湖の三国志」での「代理戦争」の様相がとても強い
大会であった。
で、子供たちよりも、むしろ大人たちが盛り上がっていた
状況があったのだが、近年においては、ずいぶんと子供達
の主体性が強くなってきている。
子供たちが自身で大会に参戦し、結果を出そうとする
強い意識が見られる、これは悪く無い傾向だ。
いずれ本大会は、子供達が自主的に大会を楽しむように
色々と工夫できれば良いと思う。場合により、大会の
ルール等も、子供たちに考えさせるのも良いかも知れない、
そういう事すらも想像してしまうような、子供達(全体の)
成長ぶりが頼もしい。
もう1つの傾向としては「琵琶湖の三国志」以外の
チームの台頭が始まってきている事だ。本大会で活躍
した「レスリング部」や「吹田龍舟倶楽部」(大阪)は
勿論だが、今回、上位にはなれなかったものの10人漕ぎの
部には、常連チームとして、他にも「ボーイスカウト大津
第15団カブ隊」や、市外からは「さざなみスポーツクラブ」
や「大波小波」が居る。
そして県外からは「八坂神社ガールスカウト」(京都)も
参戦している、これら「三国志」に次ぐ「第四の勢力」も
今後は目だった活躍を魅せてもらいたいと願っている。
気になる点は、新規参入チームは、入れ替わりが激しい
事だ。長年に渡って連続参戦を続けているのは、やはり
「三国志」関連チームしか無い。
これの理由だが「子供のボート大会だ」と、軽い気持ちで
エントリーすると、そのあまりの真剣度にビビってしまう
模様である、「ウチのチームでは、手も足も出ない」
という事となると、教育上の観点(??)からも、翌年から
のチーム参戦を控えてしまう風潮もある。
ここの解決策は難しい。本来、これらの新規チームの為に
「10人漕ぎの部」が新設された筈なのだが、ここもまた
上位は常連チームが占めるようになってしまっている。
「10人漕ぎ」は「ビギナーの部」とかと明示するのも良い
かも知れないが、毎年参加選手が変わる小学生においては
何処がビギナーで何処がそうで無いかは、わからないのだ。
また、前述の通り、ドラゴン専業チームの実子等による
新規参戦も是非期待したいところだ。
なお、以前は企業系専業チーム「メタルスタイリスト福田」
も実子を連れて本大会に参戦していたのだが、本大会が
土曜日実施となってからは、仕事(工場)の都合で来られ
なくなっている模様だ。(工場等では土曜日操業の会社も
まだまだ多いと聞く)
さらに追加情報だが、滋賀県や近隣の府県においては、
ちょうど、この週末(8月第4週)に「地蔵盆」という
子供のお祭り(近所のお地蔵さんの元に集まり、子供達
は、お菓子などを貰う風習)があり、これが結構重要な
お祭りであるから、子供達、および、地蔵盆を各地域で
運営する保護者の大人達が集まり難い状況もある模様だ。
(ちなみに、私も以前、「地蔵盆」の役員をやった事が
あるが、1日中実施のイベントなので、結構大変である)
大会の日程変更は、なかなか難しい状況だとは思うが、
かつて本大会が8月初旬の日曜日に行われていた時とは
若干ながら、参戦するチームの傾向も変わってきている。
運営側においては、そうした状況も、頭の片隅にでも
置いていただければ幸いだと思う。
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では今回の記事はこのあたりまでで、
次回ドラゴン関連記事は「びわこペーロン大会」になる予定だ。