2019年7月14日(日)に、大阪府・大川・八軒屋浜
(京阪/地下鉄 天満橋駅前)にて行われたドラゴン
ボート大会(通称:日本選手権、又は、天神大会)の
模様より。
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今回の観戦記事は3部作で、前編=チーム紹介他
中編=混合カテゴリー、後編=オープンカテゴリー
の模様を主に紹介する。
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本大会は1988年より30年間以上続く長い歴史を誇り、
国内の公式ドラゴンボート大会の中では最古参だ。
本大会は旧来は、大阪・天神祭への奉納を主眼とする
大会であった為、上下の写真のように、まずは大阪
天満宮の宮司(ぐうじ)さんや巫女(みこ)さんによる、
おごそかな「水上安全祈願」の儀式から始まる。
(注:この儀式と重複する為か? 旧来、関西圏の
ドラゴン大会では良く行われていた「入魂式」(にゅう
こんしき=ドラゴン艇の目に朱を入れる)は、近年の本
大会では省略されている。入魂式にも安全祈願の意味が
あり、こちらを採用する大会は減って来たが、伝統的な
ものなので、適宜続けていくのも良いだろう、と個人的
には思っている)
こうした大会の性格上、古参の選手や関係者の間では、
通称「天神大会」と、今でも呼ばれているが、現在では、
正式には「日本選手権」となっていて、最も競技志向が
強いドラゴン大会である。
「日本選手権」(チャンピオンシップ)大会である為、
”日本一”となる栄誉を求めて、全国各地、および海外
からもチームが参戦、当然ながらハイレベルな大会となる。
レギュレーション等については、追々説明していこう。
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さて、大会当日、2019年7月14日(日)
今年は、例年より大阪(近畿)の梅雨入りはとても遅く、
6月26日であった、これは史上最も遅い記録である。
例年、本大会は、梅雨明けの頃の開催なのだが、
今年の梅雨入りの遅さと、カレンダーの関係で開催が
天神祭りより10日早く(通常1週間程度前)、つまり
例年よりも数日早い開催となっていた為、まだ梅雨の
真っ只中である。
例年は会場で鳴くセミの声も、今日は殆ど聞かない。
(参考:今年の大阪の梅雨明けは結局、7月24日となった
また、セミは本大会の翌週位から盛んに鳴き始めた)
天候は曇り時々雨、最高気温は26℃と、過ごし易い。
昨年の本大会開催日の最高気温は、36℃であったので
10℃程低い。そして昨年は、この天神大会以降、関西圏
は長期間の猛暑に見舞われ、その後のドラゴン大会の
一部も、暑さで中止や短縮開催となるなど、過去に例を
見ない状態となった。
さらには、昨年は9月に大阪を大型台風が直撃し、
関空(KIX)等に大きな被害が出た事は記憶に新しい。
近年の「異常気象」は、旧来の常識は通用しない。
このまま温暖化が続くと、西暦2100年頃には、
日本各地の夏の最高気温は40℃を越える事が普通と
なり、大型台風等が頻繁に発生する、との予測もある。
まあ、それは少し先の時代の話だが、現在、その兆候
が少しづつ出始めている、という雰囲気だ。
事実、本大会から2週間程過ぎた8月初頭では、
日本全国各地で猛暑日となる等、異常な気候だ。
大会の観戦撮影においても、急激なゲリラ豪雨等に備え、
昨シーズンから防水(正確には防塵・防滴)カメラ&
レンズのシステムを使用する等の対策をしている。
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なお、本年7月初旬には九州を始めとする西日本に豪雨
があって(これは昨年同様だ)様々な被害が出たと聞く。
今回、遠距離参戦の熊本の「津奈木(つなぎ)海龍」
(上写真)に、状況を聞いたところ、幸いにして
「津奈木町」地区には大きな被害は無かったとの事で
あるが、2016年の熊本地震の影響で地盤が弱くなって
いた場所等では、土砂崩れが起こったそうである。
で、本日の天候は、結局、雨が断続的に降る形となり、
特に夕方からはずっと小雨となった。事前の予報では、
夕方には雨は降らない様子だったのだが、不安定な
(梅雨)前線配置では、完全な予測は難しい模様だ。
(「線状降水帯」等で、急激に大雨となり洪水等が起こる
危険性も、全国どこででもあるので、本当に要注意である)
防塵防滴カメラで、機材の故障の心配は減ったのだが、
雨天は撮影上、色々と課題はある、そこは追々説明しよう。
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さて、今回の前編記事の主旨だが、まずは「チーム紹介」
である。
とは言え、参加チームは53と多く、写真付きで全チームを
紹介するのは困難(まず不可能)だ。
そこで、他大会等での常連参戦チームを避け、本大会で
目についたチームを優先的に紹介していく事にしよう。
すなわち、本ブログにおいて、他の大会のドラゴン系記事
で、あまり紹介の機会の多く無いチームが中心という事だ。
・・と言うのも、今回の大会では、様々な選手達から
選「匠さん、あの”XX”というチームって・・?
(強い? 何処のチーム? 特徴は? 等)」
という質問を十数回も受けているのだ(汗)
これはつまり、本大会は、全国から様々なチームが
参戦しており、選手達であっても、他地区の大会の常連
チーム等は、お互い良く知らない、という事なのだろう。
で、本ブログをドラゴンの情報源としている選手達は
非常に多いと聞く。
まあ、それはそうかも知れない、ドラゴン界には専門の
雑誌などは存在しないので、本ブログの観戦記事だけが
唯一のドラゴン界の情報源となっているのだろう。
・・だから、本ブログで紹介の機会が少ない(または
私が未観戦で紹介できない)チームについては、選手達
の間でも、あまり良く知られていないかも知れない訳だ。
本記事でも、今後も、できるだけ数多くのチームを
まんべんなく紹介して行きたいと思う。
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それから、本大会のカテゴリー分けは、選手権オープン、
選手権(男女)混合、選手権女子、選手権シニア
スモール(旧:普及の部)の計5カテゴリーである。
本記事の後半では、スモール、女子、シニアの
3カテゴリーの結果も合わせて紹介しよう。
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ではまず、チーム紹介から。
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上写真は、香港から参戦の「La Salle Dragon Boat Team」
である。英語が通じるので、以下は英語でのやりとりだ。
匠「ラ・セールさん?
確か、昨年もエントリーしていて、スモールの部で
2位になっていましたよね?」
(注:チーム名の読みは 「ラ・サール」なのかも
知れないが、昨年、メンバーから「ラ・セールと読む」
と聞いていた記憶がある)
ラ「そう、そのチームです。今年はチャンピオン(優勝)
を狙いますよ」
恐らく、「招待チーム」という訳では無いと思うので
自費での参戦であろう。で、普通、海外チームには「常連」
というチームは殆ど無い、さすがに毎年毎年メンバーを
集めて日本に迄、遠征してくるのは大変であろうからだ。
でもまあ、こちらのチームのように、「リピーター」も、
少しづつ増えてきていて、本大会でも、もう1つの
海外リピーターチームが居る。(後で紹介)
ところで、2019年の観光庁による発表では、いわゆる
インバウンド(訪日外国人観光客)の内、複数回の
来日を行っている「リピーター」の比率は、全体
(1761万人)の内、6割以上にも達しているとの統計だ。
ただ、にわかには信じ難いデータだ。京都・大阪・奈良
等の観光地では、確かにここ数年、非常に多数の外国人
観光客の姿を見かける。実際にも、20年程前から比べ
インバウンドの数は6~7倍にも増えている模様だ。
しかし、依然、そうした観光地では、旅慣れていない
様子の観光客も多いのだ。私の感覚ではリピーター率
は2割にも満たないように見えるのだが、まあそれは、
もしかすると初来日だからこそ、有名観光地等に出かけ、
逆に旅慣れたリピーター層は、観光地等には行かず、
グルメやショッピングを楽しんでいるのかも知れない。
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で、上は国内チームの「近畿車輛電龍」(通称:近車)
こちらは”オープンの部”へのエントリーだ。
大阪のチームであり、電車の車両を製造する企業の
チームである。”新幹線の車両を作っている”という
事もあり、数年前までは、チームメンバーの殆どが
東南アジア系の外国人の若者たちであった。
これはつまり、現代、海外では日本の「新幹線システム」
を、そのまま輸入、または大幅に参考にして”高速鉄道
システム”を構築する事が流行している。その為もあって
海外からの研修生が沢山同社に来て居て、その外国人達が
チームの主力であった訳だ。
・・だが、数年前に、アジア系研修生の制度は終了し、
研修生達は皆帰国してしまった。
なので、現在の「近畿車輛電龍」は、日本人メンバーが
中心となっているのだが、まあ現在は”チーム再編中”
という感じである。
なお、海外研修生達が皆、帰国した翌年の春・・
同社の新入社員歓迎会の席で、「新人たちに酒を飲ませ
酔っ払ったところで、ドラゴンボート部の入部申込書に
サインをさせた」という噂が、まことしやかに広まって
いるのだが、その真偽はさだかでは無い(笑)
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海外つながりで続けよう、上写真は、東京を拠点とする
「チーム☆ニライカナイ」、”混合の部”への参戦だ。
ニライカナイとは、沖縄語であり、理想卿や桃源郷
(すなわち、ユートピアとかシャングリラ)に近い
意味だそうだ。
日本語の日常会話ではあまり「理想卿/ユートピア」
という言葉が使われる事は多くは無いと思うが、
ニライカナイは理想卿というよりは、神域、異界という
意味合いもある模様であり、沖縄や奄美地方では、
厳かな観点において、良く使われる言葉のようだ。
で、こちらの「チーム☆ニライカナイ」は、元々
(10年程前?)に、海外にある「沖縄(風)居酒屋」
(恐らくはニライカナイという店名)で集まった人達
が中心となって、日本に帰国後に(何故か)ドラゴン
ボートチームを編成した、との事だ。
ただまあ、「チーム☆ニライカナイ」も既に結成10年
程度のベテランチームであり、以前のツナカップ大会で
3位に入賞したり、今年の東京大会でも決勝進出で5位と
なっている等、既にビギナーチームという訳では無い。
本大会においては、結果的にB決勝(準決勝進出には
満たない下位決勝戦。11位以下の順位決定戦、と言う
べきか?)進出で4位となったが、レベルが非常に高い
日本選手権での話なので、健闘したと言えるであろう。
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で、またしても海外つながりで、上写真のチームは
「OCTドラゴンボート倶楽部」(大阪)である。
「大阪工業技術専門学校」の現役生徒のチームである。
この学校は、本大会会場のすぐ近くにあり、数年前に
偶々、本大会を見かけた先生が、「これだっ!」と
思って顧問となり、恐らく当初は同好会的な状態での
参戦であっただろうが、現在ではクラブ活動となって
いる模様だ。
で、そこまでのめりこむ原因は、2015年の本大会に
スモールの部(普及の部)が新設された際に初参戦し
いきなり決勝進出で3位に入賞した事が理由だろうと
推察される。それ以降「OCT」は、毎年、スモールの部に
参戦しているのだが、以後は残念ながら入賞は無い。
で、技術系の専門学校なので、日本の先進的な、電子、
機械、IT、建設系の技術を学びに来ている海外からの
留学生がとても多いと聞く。
OCTチームのメンバーも、例年半数以上が外国人選手だ。
(注:頭の良い学生が多いのか、日本語は良く通じ、
話していても外国人学生だと気づき難い事もよくある)
ただ、こちらは専門学校なので、毎年メンバーは変わる。
このチームに限らず、学生チームの場合の典型的な課題
は、メンバーチェンジ(卒業と新入学)により、長期に
渡る継続的練習が出来ない事と、その年次により実力値が
バラついてしまう事だが、これらはやむを得ない節もある。
(注:後述の「SUPER DOLPHIN」の例を除く)
ただまあ、前述の「近畿車輛電龍」のケースも
そうであったが、海外からの留学生・研修生は
精神的な不安感や孤独感を持ちやすい状態だと思う。
その事は私も、若い頃に海外に1年間赴任した経験が
あるので、そのあたりの気持ちは良くわかる。
だから、日本在住の外国人においてはチーム競技である
ドラゴンボートを行う事は、とても大きな意味があり、
孤独感を緩和するとか、好成績で達成感を得るとか、
暇な時間を持て余すことが無い、ホームシックの緩和等、
様々なメリットが大きい。で、そうした外国人留学生等の
気持ちを良くわかっているのが、「OCT」チームの顧問の
先生とか、「近畿車輛電龍」の日本人メンバーなので
あろう・・
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さらに海外つながり、上写真は「TAITAM X DRAGONS」
これは「タイタム エックス」と読む。
元々は東京の香港系企業あるいは商社系のチームなの
かも知れないが、そこはあえて詳しくは聞いていない。
ともかく東京と香港で密接に関係するメンバーのチーム
である、旧来は東京を活動拠点としていたが、近年に
艇を自前購入し、横浜に練習拠点を移したそうだ。
また、メンバーも発足企業内に留まらず、だんだんと
人脈を広げている模様だ。
横浜が拠点の為、本年6月に実施された大規模大会
「横浜国際ドラゴンボートレース」(未観戦)にも
参戦していて、「横浜市長杯」Part1で優勝したと聞く。
(注:「TAITAM X DRAGONS」の名前では参戦しておらず
「生麦 X DRAGONS」の名称で参戦)
参考:同横浜大会における他のドラゴン専業チームでは
「横浜市長杯」Part2の部で「うみひとどらんちゅ」
(旧:海猿火組=静岡、龍人(どらんちゅ)=滋賀の
コラボチーム、本大会にも参戦)が優勝している。
同カテゴリーでは、「横濱海神NS」が9位となっている。
また「コカ・コーラ ボトラーズジャパンカップ」の部では
「RISING STAR」が優勝、「Jungle Mania」が2位。
それと「香港カップ」の部では、
2位に「横浜サーフベイザース」、5位に「鈴与龍舟」が
入っている。(他にもドラゴン専業チームが名称を
変えて参戦している可能性あり)
本大会での「TAITAM X」であるが、”オープンの部”と
”スモールの部”に、ダブルエントリーしている。
(彼らは、”1.5エントリーです”と言っていた)
内、オープンの部では準決勝まで進出しているが、
僅かなタイム差の順で決勝進出を逃している。
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引き続き海外繋がり、上写真は、純粋な海外(香港)
チームの「Fish Eagle Dragon Boat Team」だ。
詳細は不明だが、恐らくは企業チームである。
こちらが、もう1つの海外リピーターチームだ。
2年前、2017年の関空(KIX)大会に参戦し、
”混合の部”で、「関西龍舟」および「あめちゃん」
(=琵琶ドラと東海龍舟コラボ、2016年同大会優勝)
の国内強豪チーム達を押さえて優勝している。
香港のチームなので、英語での会話だ、軽く挨拶だけ
しておこう。
匠「こんにちは、こちらはFISH EAGLEさん?」
F「あ~、カメラマンの・・ 見た事ありますよ」
匠「あはは、確か2年前のKIX大会ですね、
その時は、見事チャンピオンになったと覚えてます」
F「はい、そうです、今日もチャンピオン狙います」
匠「では、集合写真を撮りましょうか?」
F「お~い、写真だ、皆、集まれ」
匠「Say Cheese! (英語で「はい、チーズ」という意味)
では、もう1枚。はい、OKです。
レースの写真も撮りますよ、例によってJDBAの
WEBサイトに乗せますので、そこからDownloadして
くださいね。じゃあ、Goodluck!」
まあ、こちらは「ホンモノ」のチームである。
ルールの関係で「選手権決勝」には海外チームは
出れないが、エキシビジョンの「国際決勝戦」で見事
「東京龍舟」等の国内強豪を押さえて優勝している。
つまり、本大会の混合の部で最も速かったチームだ。
ただし、本日の帰りのフライトが午後9時とのことで、
詳しい話を聞く間も無く、閉会式をパスして彼らは
帰国してしまった。まあ、日本では今日は3連休の
中日(翌日は海の日)であるが、香港は翌日は平日
なのであろう、企業チーム故に、何十人もが、ごっそり
と休み、となったら仕事が廻らない(汗)
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さて、以下は、海外関係では無く、国内チームだ。
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上写真は「IHI瑞龍丸」
言わずと知れた「IHI」は、長崎から相生へと、ペーロン
を広めた功績の大きい企業である。
「IHI相生」が本大会にも参戦しているのだが、
「IHI瑞龍丸」は、その兄弟チームとして、埼玉出身と
なっている。こちらは”IHI瑞穂(みずほ)工場”
(東京都西多摩郡)の従業員を中心としたチームであり、
IHI同士では「みずほ」と呼ばれている。
会社は東京都だが、練習拠点は埼玉の名栗湖(なぐりこ)
となっている。
名栗湖は、埼玉県飯能市にある風光明媚な湖であり、
有間ダムによるダム湖だ。私が小学生の頃、埼玉に住んで
いた事があり、買ってもらったばかりのサイクリング車で、
延々、名栗湖まで一人で走った事があった。
昔の記憶だが、ボートが漕げる場所ではなかったように
覚えている、そのあたりを「IHI瑞龍丸」に聞いてみると、
一応現在では桟橋等もあって、ボートやカヌーは漕げる
との事だが、ドラゴン艇の出し入れは結構大変だそうだ。
「IHI瑞龍丸」は、関西圏の大会にはあまり参戦しないが
本大会は長年の常連である。また静岡のツナカップ大会に
参戦し、優勝した事もあるベテランチームだ。
本大会での結果は「B優勝」であった。
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上写真は「Bon Oyage」(ボン オヤージ)
東京のチームであるが、ここ10年程は各地の大会にも
積極的に参戦している。当初、男子ばかりのチーム
だったので「オヤージ」の名称をつけたとの事だが、
これはフランス語の「Bon Voyage」(ボン・ボヤージュ
=良い旅を、道中ご無事で)が語源である。
ちなみに「Bon Voyage」というチーム名は、他に存在
していて、それは関空(KIX)大会に参戦する、関空会社
(現:関西エアポート株式会社)の社長さん、重役さん
を含む「VIP」チームである。
関空大会では、「あれ? Bon Oyageが出ているの?」
と混乱する選手達も見かけるが、「Bon Voyage」の方は
お偉いさんのチームなので、できれば間違え無いように。
各地の大会で好成績を上げていて、入賞等も多数あるが、
数年前より、悲願の(?)「男女混合の部」の編成を
試みていて、近年では、ようやくそれが定着、本大会では
「Bon Oyage」として”混合の部”へ、「Bon GG」
(ボン ジージー)として”シニアの部”へ参戦の
ダブルエントリーである。
なお、数年前の静岡ツナカップの際に、試験的に
男女混合の部の編成を試していたのだが、その時に
私が言った事として
匠「混合の部に出るならば、チーム名はちょっと変える
必要があるかも、「オヤジ」はさすがにちょっと・・」
と、アドバイスした事があるが、もう実績のあるチーム名
なので、名称は、そのままの様子だ。
今度、女子選手たちに本音をこっそり聞いてみよう(笑)
なお、一応は派生チーム名もあって「ドラぼんず」
となっている、元がBONなので「ぼん」なのだが、
ツナカップ大会だったか、「ドラ”ぽん”ず」と誤記
があったが、その「ぽんず」の方が語呂が良い、となり、
「ドラぽんず」を使う事もあるかも知れない。
で、本大会”シニアの部”では、「Bon GG」は結果
準優勝の好成績であった。
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上写真は、「ageha」チーム、東京より参戦だ。
昨年の本大会より「スモールの部」に参戦している。
戦績は、昨年、本年ともに、決勝進出に僅かに届かない
惜しい状態だ。ただ、今回はメンバーが足りておらず
10人漕ぎのところを8人で漕いでいたので、実力値と
しては決勝進出クラスであろう。
「建設系」の企業チームと聞いていたが、もう少し
詳しく聞いてみると「鹿島建設」のメンバーが多い
そうである。そういえば、今年の東京大会(未観戦)
では、鹿島建設チームは、ダブルエントリーで
オープンの部で準決勝まで進出、特別レース(企業系)
では、IHI相生に次ぐ準優勝となっていて活躍していた
模様だ。来年はメンバーを整えて決勝進出、入賞を
狙っていただきたいと思う。
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上写真は「打艇(だちょう)クラシック」(大阪)である。
スモールの部への参戦。
匠「あれ? (お馴染みベテランの)”打艇龍舟倶楽部”
と分割エントリーしているみたいだけど、どこが
違うのでしょうか?」
ク「こちらは、打艇のOBチームですよ、もう6~7年か、
それ以上も前のメンバーです。
先般、OB会(飲み会)があって、「復活しようか?」
という話が出て集まりました」
匠「へえ・・ それは良い話ですね。
すると、ずっと昔の、「らくだ」や「楽打艇」
あたりのメンバーさんも入っているのかな?」
ク「ほう、そんな昔の話、よくご存知で・・」
まあ、昔とは言え、関空大会スタートの頃の話なので、
15年程前だ。
ただまあ、スポーツの世界なので、10年以上の長期に
渡って同じメンバーで続ける事は、なかなか難しい。
古くからあるベテランチームだって、少しづつメンバーを
入れ替えて参戦を続けているか、あるいはあるタイミング
で活動休止して、若い全くの新メンバー中心で再編するか、
まあ、チーム事情は、そんな感じであろう。
(後者の典型例としては、今年6月の堺泉北(高石)
大会で復活優勝した「陸(くが)ペーロン」が居る)
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前述の「新規メンバー入れ替え」の件で、もう1つの
モデルケースとなるのが、上写真の「Roa's」
(ロアーズ、千葉)である。”オープンの部”への参戦。
(注:チーム名は、「RoA'S」表記の場合もある)
元々の母体となったチームは、本、日本選手権がまだ
天神大会であった頃の1999年~2003年の間で、
オープンの部で3度の優勝をした伝説のチーム
「舞浜河探検隊」(まいはまがわたんけんたい)である。
だいぶ昔の時代なので、私も詳しい事は知らないが、
東京ディズニーランドの職員系のメンバーが中心で
あったとの噂は良く聞いており、そこから派生した
チームとしては「Jungle Mania」等も、そうかも
知れないが、このあたり、ちょっと詳細は不明だ。
「Roa's」は、「舞浜河探検隊」と同じ出自ではあるが
メンバー被りは殆ど無く、先輩選手からの直接指導も
無い、と彼らは言っている。その伝説的な先輩チームの
話を聞いて自発的に始めた状態なのかも知れない。
関西圏大会の参戦は、昨年2018年のスモール選手権
より。そこでは準決勝で「bp」を含む超強豪の集まる
レースに当たってしまい、残念ながら敗退している。
ところが今年の東京大会(未観戦)では、決勝戦で
「bp」と1秒差の準優勝となっている強豪だ。
関西圏では、まだ名前が知られていないチームであり、
今回、他の選手達から、私に最も質問が多かったのが
選「Roa'sって、どんなチーム?」
であった、その度に、上記の出自と戦績を説明すると
皆、一様に驚くのだが、その通りであり、なかなか
あなどれない実力値を持つチームだ。
本日のオープンの部の予選では、滋賀の「池の里
Lakers!」との、軽い接触事故(両者、進路妨害には
該当しない)があって、タイムを落として57秒と
なっていた。敗者復活でも、かろうじて1位のタイム
(意図的?)で準決勝進出なので、ほとんど目立って
いない。
・・しかし、であれば、なかなかの策士かも知れない、
準決勝から決勝戦で実力値を遺憾なく発揮すれば、
ダークホース、あるいは台風の目玉として、「磯風」や
「bp」「津奈木」を脅かす存在になるかも知れない訳だ。
オープンの部の終盤戦が楽しみだが、詳細は別記事に
譲ろう。
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こちらは「パイレーツ」、大阪の超ベテランチームだ、
今回は東京の「Jungle Mania」(ジャングル・マニア)
のメンバーを半数ほど加えてのコラボチームでの
”スモールの部”への参戦である。
「パイレーツ」も長いが、「Jungle Mania」も負けじと
長い歴史を持つ老舗チームだ。
以下、「Jungle Mania」について、少し紹介しておく。
活動開始に係わる詳細は知らないが、少なくとも2000年代
前半では「天神大会」に参戦していた記憶がある。
東京近郊地区の大会では、「Jungle Mania」として
正規チームを編成できる模様なのだが、関西圏の大会に
出場する際は、遠征となるので、メンバーが集まり難い。
そこで、数年前からは「異地区コラボ」チームを編成する
ケースがとても多い。なお、従来はコラボチームと言えば
同一か近隣の地域のチームで構成する場合が殆どであった
が、関東と関西等の極端な異地区コラボは、もしかすると、
その走りとなったのが、「Jungle Mania」だったのかも
知れない訳だ。それは「チーム未来」(大阪)との
コラボの「密林熱風」(または「密林」系)だったり、
和歌山のメンバーを加えた「表面張力」であったり、
(こちらは強かった、琵琶湖等で何度か入賞している)
同郷においても「CIC RIGING STAR」とのコラボでの
「チーム青緑」とか、様々に変幻自在であり、そして
今年は「パイレーツ」とのコラボとなっている。
なお、コラボチームと謳っていない場合の他チームでも、
1人~2人の「Jungle Mania」のメンバーが混じっている
ケースを良く見かける、まあ、ドラゴンが好きな人達
なのであろう。そういう意味合いもあってか、東京地区
のチームからは「マニアさん」という略称で呼ばれる
事も良く耳にする。
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さて、まだまだチーム紹介を続けたいがキリが無い。
以降は、3つのカテゴリーの結果について紹介しておく。
まずは、スモールの部(普及の部)の結果。
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上写真はスモールの部で優勝した、フィリピンからの
「Philippine Alliance Dragon Boat Team」である。
このチームは、メンバーが重複可能な範囲で、オープン、
女子、シニア、スモールの4カテゴリーにエントリー
している、以降、良く名前が出てくるので、追々紹介
していこう。
スモールの部の準優勝は前述の「La Salle」(香港)
である。昨年も準優勝で「今年は優勝を狙う」と
言っていたが残念。
海外勢が上位を独占しているが、国内チームの最上位
は、3位となった「うみひ」(旧:海猿火組)である。
(下写真は「うみひ」のドラマー)
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以下、4位が「TOKYO DORAGON SECOND」(東ドラの
サブサブチーム)、5位が「からしれんこん」(大阪)
である。
---
さて、次に「シニアの部」の結果。
こちらは参加チーム数が少ない為、2回戦制である。
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上写真は、シニアの部優勝の「東京龍舟マスターズ」
の表彰式の模様。これで2016年より4連覇であり、
”磐石の強さ”という感じだ。
準優勝は、前述の「Bon GG」(Bon Oyageシニアチーム)
3位が「坊勢 ALL BEERS」(坊勢酔龍会シニアチーム)
4位が「Philippine Alliance」、このカテゴリーでは
フィリピンチームは振るわなかったが、重複・連続出場で
相当に無理をしている状況であったと思われる。
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さて、本記事のラストで「女子の部」の結果。
こちらも参加チーム数が少ない為、2回戦制である。
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上写真は、女子2回戦の模様。
ここでの着順は、1着「SUPER DOLPHIN」(兵庫・相生)
2着「Philippine Alliance」(フィリピン)、そして
僅差の3位が「TEAM河童」(大阪)となっている。
女子1回戦は、「DOLPHIN」「河童」「Philippine」
であったので、順位変動が生じているが、合計タイムに
より、最終順位は以下となった。
1位:SUPER DOLPHIN
2位:Philippine Alliance
3位:TEAM河童
ただまあ、「TEAM河童」から見れば、この戦績は満足
いく状態であろう、数年前まで「DOLPHIN」と「河童」
のタイム差は、2秒程度であったのだが、その後、
「河童」は、漕ぎのフォームを色々と試行錯誤している、
その結果、昨年(2018年)では、「河童」は4秒もの
大差をつけられる状態だったのだ。
今年からまた「河童」は、漕ぎをリニューアルし、
すでに前月の堺泉北(高石)大会で、新漕法の手ごたえ
を掴んだところであった。そして、本大会では、
「河童」は、2レースとも「DOLPHIN」と1秒以内の
差にまで詰めてきている。
2回戦前に「河童」は「14年ぶりにドルフィンさんに
勝てるかも?」と言っていた。そう、「河童」が
本大会で「DOLPHIN」に勝って優勝したのは、2004年の
事であったのだ、その大会は私も観戦撮影していた筈だが
あまりに古い時代だし、フィルムで撮影していた頃だし、
ブログもまだ始めてなかったので、記録も記憶も全く
残っていない(汗)
結果は僅差の敗退ではあったが、まあ「河童」としては
来年に繋がる手ごたえを感じた事であろう。
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上写真は、優勝の「SUPER DOLPHIN」の表彰式の模様。
前述の2004年の「TEAM河童」の優勝を除き、
2001年、21世紀に入ってから、本大会女子の部では、
ずっと「SUPER DOLPHIN」が優勝を続けている。
2005年からは、実にこれで15連覇であり、いったい
どのチームが「SUPER DOLPHIN」を倒せるのだろう?
という感じではある。
まあ、あるいは、どこまで連覇を伸ばせるのか?
その記録の限界を見てみたい気もする。
ちなみに、一般的なチームであれば、メンバーの
高齢化等を理由として、15年以上もの長期に渡って
強さを保つ事は、まず不可能だ。
だが「SUPER DOLPHIN」がそれを可能としているのは、
基本的に彼女達は「学生チーム」な訳だ。
相生地区の看護学校の現役や卒業生を加えて、毎年
少しづつメンバーをリニューアルしつづけている。
「学生チームの弱点」として、「メンバー交代がある」
事を前述したが、「SUPER DOLPHIN」の場合は、
ごっそりと卒業メンバーを入れ替える事はせず、
多くのメンバーを共通化しつつ、少しづつ若手新人に
世代交代している方法論が、とても合理的である。
まだ当分の間は、「SUPER DOLPHIN」の黄金期が続く
のかも知れない・・・
---
さて、本記事はこのあたりまでで、次回中編記事に続く。
(京阪/地下鉄 天満橋駅前)にて行われたドラゴン
ボート大会(通称:日本選手権、又は、天神大会)の
模様より。
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中編=混合カテゴリー、後編=オープンカテゴリー
の模様を主に紹介する。
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国内の公式ドラゴンボート大会の中では最古参だ。
本大会は旧来は、大阪・天神祭への奉納を主眼とする
大会であった為、上下の写真のように、まずは大阪
天満宮の宮司(ぐうじ)さんや巫女(みこ)さんによる、
おごそかな「水上安全祈願」の儀式から始まる。
(注:この儀式と重複する為か? 旧来、関西圏の
ドラゴン大会では良く行われていた「入魂式」(にゅう
こんしき=ドラゴン艇の目に朱を入れる)は、近年の本
大会では省略されている。入魂式にも安全祈願の意味が
あり、こちらを採用する大会は減って来たが、伝統的な
ものなので、適宜続けていくのも良いだろう、と個人的
には思っている)
こうした大会の性格上、古参の選手や関係者の間では、
通称「天神大会」と、今でも呼ばれているが、現在では、
正式には「日本選手権」となっていて、最も競技志向が
強いドラゴン大会である。
「日本選手権」(チャンピオンシップ)大会である為、
”日本一”となる栄誉を求めて、全国各地、および海外
からもチームが参戦、当然ながらハイレベルな大会となる。
レギュレーション等については、追々説明していこう。
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今年は、例年より大阪(近畿)の梅雨入りはとても遅く、
6月26日であった、これは史上最も遅い記録である。
例年、本大会は、梅雨明けの頃の開催なのだが、
今年の梅雨入りの遅さと、カレンダーの関係で開催が
天神祭りより10日早く(通常1週間程度前)、つまり
例年よりも数日早い開催となっていた為、まだ梅雨の
真っ只中である。
例年は会場で鳴くセミの声も、今日は殆ど聞かない。
(参考:今年の大阪の梅雨明けは結局、7月24日となった
また、セミは本大会の翌週位から盛んに鳴き始めた)
天候は曇り時々雨、最高気温は26℃と、過ごし易い。
昨年の本大会開催日の最高気温は、36℃であったので
10℃程低い。そして昨年は、この天神大会以降、関西圏
は長期間の猛暑に見舞われ、その後のドラゴン大会の
一部も、暑さで中止や短縮開催となるなど、過去に例を
見ない状態となった。
さらには、昨年は9月に大阪を大型台風が直撃し、
関空(KIX)等に大きな被害が出た事は記憶に新しい。
近年の「異常気象」は、旧来の常識は通用しない。
このまま温暖化が続くと、西暦2100年頃には、
日本各地の夏の最高気温は40℃を越える事が普通と
なり、大型台風等が頻繁に発生する、との予測もある。
まあ、それは少し先の時代の話だが、現在、その兆候
が少しづつ出始めている、という雰囲気だ。
事実、本大会から2週間程過ぎた8月初頭では、
日本全国各地で猛暑日となる等、異常な気候だ。
大会の観戦撮影においても、急激なゲリラ豪雨等に備え、
昨シーズンから防水(正確には防塵・防滴)カメラ&
レンズのシステムを使用する等の対策をしている。
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があって(これは昨年同様だ)様々な被害が出たと聞く。
今回、遠距離参戦の熊本の「津奈木(つなぎ)海龍」
(上写真)に、状況を聞いたところ、幸いにして
「津奈木町」地区には大きな被害は無かったとの事で
あるが、2016年の熊本地震の影響で地盤が弱くなって
いた場所等では、土砂崩れが起こったそうである。
で、本日の天候は、結局、雨が断続的に降る形となり、
特に夕方からはずっと小雨となった。事前の予報では、
夕方には雨は降らない様子だったのだが、不安定な
(梅雨)前線配置では、完全な予測は難しい模様だ。
(「線状降水帯」等で、急激に大雨となり洪水等が起こる
危険性も、全国どこででもあるので、本当に要注意である)
防塵防滴カメラで、機材の故障の心配は減ったのだが、
雨天は撮影上、色々と課題はある、そこは追々説明しよう。
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である。
とは言え、参加チームは53と多く、写真付きで全チームを
紹介するのは困難(まず不可能)だ。
そこで、他大会等での常連参戦チームを避け、本大会で
目についたチームを優先的に紹介していく事にしよう。
すなわち、本ブログにおいて、他の大会のドラゴン系記事
で、あまり紹介の機会の多く無いチームが中心という事だ。
・・と言うのも、今回の大会では、様々な選手達から
選「匠さん、あの”XX”というチームって・・?
(強い? 何処のチーム? 特徴は? 等)」
という質問を十数回も受けているのだ(汗)
これはつまり、本大会は、全国から様々なチームが
参戦しており、選手達であっても、他地区の大会の常連
チーム等は、お互い良く知らない、という事なのだろう。
で、本ブログをドラゴンの情報源としている選手達は
非常に多いと聞く。
まあ、それはそうかも知れない、ドラゴン界には専門の
雑誌などは存在しないので、本ブログの観戦記事だけが
唯一のドラゴン界の情報源となっているのだろう。
・・だから、本ブログで紹介の機会が少ない(または
私が未観戦で紹介できない)チームについては、選手達
の間でも、あまり良く知られていないかも知れない訳だ。
本記事でも、今後も、できるだけ数多くのチームを
まんべんなく紹介して行きたいと思う。
----
それから、本大会のカテゴリー分けは、選手権オープン、
選手権(男女)混合、選手権女子、選手権シニア
スモール(旧:普及の部)の計5カテゴリーである。
本記事の後半では、スモール、女子、シニアの
3カテゴリーの結果も合わせて紹介しよう。
----
ではまず、チーム紹介から。
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である。英語が通じるので、以下は英語でのやりとりだ。
匠「ラ・セールさん?
確か、昨年もエントリーしていて、スモールの部で
2位になっていましたよね?」
(注:チーム名の読みは 「ラ・サール」なのかも
知れないが、昨年、メンバーから「ラ・セールと読む」
と聞いていた記憶がある)
ラ「そう、そのチームです。今年はチャンピオン(優勝)
を狙いますよ」
恐らく、「招待チーム」という訳では無いと思うので
自費での参戦であろう。で、普通、海外チームには「常連」
というチームは殆ど無い、さすがに毎年毎年メンバーを
集めて日本に迄、遠征してくるのは大変であろうからだ。
でもまあ、こちらのチームのように、「リピーター」も、
少しづつ増えてきていて、本大会でも、もう1つの
海外リピーターチームが居る。(後で紹介)
ところで、2019年の観光庁による発表では、いわゆる
インバウンド(訪日外国人観光客)の内、複数回の
来日を行っている「リピーター」の比率は、全体
(1761万人)の内、6割以上にも達しているとの統計だ。
ただ、にわかには信じ難いデータだ。京都・大阪・奈良
等の観光地では、確かにここ数年、非常に多数の外国人
観光客の姿を見かける。実際にも、20年程前から比べ
インバウンドの数は6~7倍にも増えている模様だ。
しかし、依然、そうした観光地では、旅慣れていない
様子の観光客も多いのだ。私の感覚ではリピーター率
は2割にも満たないように見えるのだが、まあそれは、
もしかすると初来日だからこそ、有名観光地等に出かけ、
逆に旅慣れたリピーター層は、観光地等には行かず、
グルメやショッピングを楽しんでいるのかも知れない。
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こちらは”オープンの部”へのエントリーだ。
大阪のチームであり、電車の車両を製造する企業の
チームである。”新幹線の車両を作っている”という
事もあり、数年前までは、チームメンバーの殆どが
東南アジア系の外国人の若者たちであった。
これはつまり、現代、海外では日本の「新幹線システム」
を、そのまま輸入、または大幅に参考にして”高速鉄道
システム”を構築する事が流行している。その為もあって
海外からの研修生が沢山同社に来て居て、その外国人達が
チームの主力であった訳だ。
・・だが、数年前に、アジア系研修生の制度は終了し、
研修生達は皆帰国してしまった。
なので、現在の「近畿車輛電龍」は、日本人メンバーが
中心となっているのだが、まあ現在は”チーム再編中”
という感じである。
なお、海外研修生達が皆、帰国した翌年の春・・
同社の新入社員歓迎会の席で、「新人たちに酒を飲ませ
酔っ払ったところで、ドラゴンボート部の入部申込書に
サインをさせた」という噂が、まことしやかに広まって
いるのだが、その真偽はさだかでは無い(笑)
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「チーム☆ニライカナイ」、”混合の部”への参戦だ。
ニライカナイとは、沖縄語であり、理想卿や桃源郷
(すなわち、ユートピアとかシャングリラ)に近い
意味だそうだ。
日本語の日常会話ではあまり「理想卿/ユートピア」
という言葉が使われる事は多くは無いと思うが、
ニライカナイは理想卿というよりは、神域、異界という
意味合いもある模様であり、沖縄や奄美地方では、
厳かな観点において、良く使われる言葉のようだ。
で、こちらの「チーム☆ニライカナイ」は、元々
(10年程前?)に、海外にある「沖縄(風)居酒屋」
(恐らくはニライカナイという店名)で集まった人達
が中心となって、日本に帰国後に(何故か)ドラゴン
ボートチームを編成した、との事だ。
ただまあ、「チーム☆ニライカナイ」も既に結成10年
程度のベテランチームであり、以前のツナカップ大会で
3位に入賞したり、今年の東京大会でも決勝進出で5位と
なっている等、既にビギナーチームという訳では無い。
本大会においては、結果的にB決勝(準決勝進出には
満たない下位決勝戦。11位以下の順位決定戦、と言う
べきか?)進出で4位となったが、レベルが非常に高い
日本選手権での話なので、健闘したと言えるであろう。
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「OCTドラゴンボート倶楽部」(大阪)である。
「大阪工業技術専門学校」の現役生徒のチームである。
この学校は、本大会会場のすぐ近くにあり、数年前に
偶々、本大会を見かけた先生が、「これだっ!」と
思って顧問となり、恐らく当初は同好会的な状態での
参戦であっただろうが、現在ではクラブ活動となって
いる模様だ。
で、そこまでのめりこむ原因は、2015年の本大会に
スモールの部(普及の部)が新設された際に初参戦し
いきなり決勝進出で3位に入賞した事が理由だろうと
推察される。それ以降「OCT」は、毎年、スモールの部に
参戦しているのだが、以後は残念ながら入賞は無い。
で、技術系の専門学校なので、日本の先進的な、電子、
機械、IT、建設系の技術を学びに来ている海外からの
留学生がとても多いと聞く。
OCTチームのメンバーも、例年半数以上が外国人選手だ。
(注:頭の良い学生が多いのか、日本語は良く通じ、
話していても外国人学生だと気づき難い事もよくある)
ただ、こちらは専門学校なので、毎年メンバーは変わる。
このチームに限らず、学生チームの場合の典型的な課題
は、メンバーチェンジ(卒業と新入学)により、長期に
渡る継続的練習が出来ない事と、その年次により実力値が
バラついてしまう事だが、これらはやむを得ない節もある。
(注:後述の「SUPER DOLPHIN」の例を除く)
ただまあ、前述の「近畿車輛電龍」のケースも
そうであったが、海外からの留学生・研修生は
精神的な不安感や孤独感を持ちやすい状態だと思う。
その事は私も、若い頃に海外に1年間赴任した経験が
あるので、そのあたりの気持ちは良くわかる。
だから、日本在住の外国人においてはチーム競技である
ドラゴンボートを行う事は、とても大きな意味があり、
孤独感を緩和するとか、好成績で達成感を得るとか、
暇な時間を持て余すことが無い、ホームシックの緩和等、
様々なメリットが大きい。で、そうした外国人留学生等の
気持ちを良くわかっているのが、「OCT」チームの顧問の
先生とか、「近畿車輛電龍」の日本人メンバーなので
あろう・・
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これは「タイタム エックス」と読む。
元々は東京の香港系企業あるいは商社系のチームなの
かも知れないが、そこはあえて詳しくは聞いていない。
ともかく東京と香港で密接に関係するメンバーのチーム
である、旧来は東京を活動拠点としていたが、近年に
艇を自前購入し、横浜に練習拠点を移したそうだ。
また、メンバーも発足企業内に留まらず、だんだんと
人脈を広げている模様だ。
横浜が拠点の為、本年6月に実施された大規模大会
「横浜国際ドラゴンボートレース」(未観戦)にも
参戦していて、「横浜市長杯」Part1で優勝したと聞く。
(注:「TAITAM X DRAGONS」の名前では参戦しておらず
「生麦 X DRAGONS」の名称で参戦)
参考:同横浜大会における他のドラゴン専業チームでは
「横浜市長杯」Part2の部で「うみひとどらんちゅ」
(旧:海猿火組=静岡、龍人(どらんちゅ)=滋賀の
コラボチーム、本大会にも参戦)が優勝している。
同カテゴリーでは、「横濱海神NS」が9位となっている。
また「コカ・コーラ ボトラーズジャパンカップ」の部では
「RISING STAR」が優勝、「Jungle Mania」が2位。
それと「香港カップ」の部では、
2位に「横浜サーフベイザース」、5位に「鈴与龍舟」が
入っている。(他にもドラゴン専業チームが名称を
変えて参戦している可能性あり)
本大会での「TAITAM X」であるが、”オープンの部”と
”スモールの部”に、ダブルエントリーしている。
(彼らは、”1.5エントリーです”と言っていた)
内、オープンの部では準決勝まで進出しているが、
僅かなタイム差の順で決勝進出を逃している。
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チームの「Fish Eagle Dragon Boat Team」だ。
詳細は不明だが、恐らくは企業チームである。
こちらが、もう1つの海外リピーターチームだ。
2年前、2017年の関空(KIX)大会に参戦し、
”混合の部”で、「関西龍舟」および「あめちゃん」
(=琵琶ドラと東海龍舟コラボ、2016年同大会優勝)
の国内強豪チーム達を押さえて優勝している。
香港のチームなので、英語での会話だ、軽く挨拶だけ
しておこう。
匠「こんにちは、こちらはFISH EAGLEさん?」
F「あ~、カメラマンの・・ 見た事ありますよ」
匠「あはは、確か2年前のKIX大会ですね、
その時は、見事チャンピオンになったと覚えてます」
F「はい、そうです、今日もチャンピオン狙います」
匠「では、集合写真を撮りましょうか?」
F「お~い、写真だ、皆、集まれ」
匠「Say Cheese! (英語で「はい、チーズ」という意味)
では、もう1枚。はい、OKです。
レースの写真も撮りますよ、例によってJDBAの
WEBサイトに乗せますので、そこからDownloadして
くださいね。じゃあ、Goodluck!」
まあ、こちらは「ホンモノ」のチームである。
ルールの関係で「選手権決勝」には海外チームは
出れないが、エキシビジョンの「国際決勝戦」で見事
「東京龍舟」等の国内強豪を押さえて優勝している。
つまり、本大会の混合の部で最も速かったチームだ。
ただし、本日の帰りのフライトが午後9時とのことで、
詳しい話を聞く間も無く、閉会式をパスして彼らは
帰国してしまった。まあ、日本では今日は3連休の
中日(翌日は海の日)であるが、香港は翌日は平日
なのであろう、企業チーム故に、何十人もが、ごっそり
と休み、となったら仕事が廻らない(汗)
----
さて、以下は、海外関係では無く、国内チームだ。
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言わずと知れた「IHI」は、長崎から相生へと、ペーロン
を広めた功績の大きい企業である。
「IHI相生」が本大会にも参戦しているのだが、
「IHI瑞龍丸」は、その兄弟チームとして、埼玉出身と
なっている。こちらは”IHI瑞穂(みずほ)工場”
(東京都西多摩郡)の従業員を中心としたチームであり、
IHI同士では「みずほ」と呼ばれている。
会社は東京都だが、練習拠点は埼玉の名栗湖(なぐりこ)
となっている。
名栗湖は、埼玉県飯能市にある風光明媚な湖であり、
有間ダムによるダム湖だ。私が小学生の頃、埼玉に住んで
いた事があり、買ってもらったばかりのサイクリング車で、
延々、名栗湖まで一人で走った事があった。
昔の記憶だが、ボートが漕げる場所ではなかったように
覚えている、そのあたりを「IHI瑞龍丸」に聞いてみると、
一応現在では桟橋等もあって、ボートやカヌーは漕げる
との事だが、ドラゴン艇の出し入れは結構大変だそうだ。
「IHI瑞龍丸」は、関西圏の大会にはあまり参戦しないが
本大会は長年の常連である。また静岡のツナカップ大会に
参戦し、優勝した事もあるベテランチームだ。
本大会での結果は「B優勝」であった。
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東京のチームであるが、ここ10年程は各地の大会にも
積極的に参戦している。当初、男子ばかりのチーム
だったので「オヤージ」の名称をつけたとの事だが、
これはフランス語の「Bon Voyage」(ボン・ボヤージュ
=良い旅を、道中ご無事で)が語源である。
ちなみに「Bon Voyage」というチーム名は、他に存在
していて、それは関空(KIX)大会に参戦する、関空会社
(現:関西エアポート株式会社)の社長さん、重役さん
を含む「VIP」チームである。
関空大会では、「あれ? Bon Oyageが出ているの?」
と混乱する選手達も見かけるが、「Bon Voyage」の方は
お偉いさんのチームなので、できれば間違え無いように。
各地の大会で好成績を上げていて、入賞等も多数あるが、
数年前より、悲願の(?)「男女混合の部」の編成を
試みていて、近年では、ようやくそれが定着、本大会では
「Bon Oyage」として”混合の部”へ、「Bon GG」
(ボン ジージー)として”シニアの部”へ参戦の
ダブルエントリーである。
なお、数年前の静岡ツナカップの際に、試験的に
男女混合の部の編成を試していたのだが、その時に
私が言った事として
匠「混合の部に出るならば、チーム名はちょっと変える
必要があるかも、「オヤジ」はさすがにちょっと・・」
と、アドバイスした事があるが、もう実績のあるチーム名
なので、名称は、そのままの様子だ。
今度、女子選手たちに本音をこっそり聞いてみよう(笑)
なお、一応は派生チーム名もあって「ドラぼんず」
となっている、元がBONなので「ぼん」なのだが、
ツナカップ大会だったか、「ドラ”ぽん”ず」と誤記
があったが、その「ぽんず」の方が語呂が良い、となり、
「ドラぽんず」を使う事もあるかも知れない。
で、本大会”シニアの部”では、「Bon GG」は結果
準優勝の好成績であった。
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昨年の本大会より「スモールの部」に参戦している。
戦績は、昨年、本年ともに、決勝進出に僅かに届かない
惜しい状態だ。ただ、今回はメンバーが足りておらず
10人漕ぎのところを8人で漕いでいたので、実力値と
しては決勝進出クラスであろう。
「建設系」の企業チームと聞いていたが、もう少し
詳しく聞いてみると「鹿島建設」のメンバーが多い
そうである。そういえば、今年の東京大会(未観戦)
では、鹿島建設チームは、ダブルエントリーで
オープンの部で準決勝まで進出、特別レース(企業系)
では、IHI相生に次ぐ準優勝となっていて活躍していた
模様だ。来年はメンバーを整えて決勝進出、入賞を
狙っていただきたいと思う。
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スモールの部への参戦。
匠「あれ? (お馴染みベテランの)”打艇龍舟倶楽部”
と分割エントリーしているみたいだけど、どこが
違うのでしょうか?」
ク「こちらは、打艇のOBチームですよ、もう6~7年か、
それ以上も前のメンバーです。
先般、OB会(飲み会)があって、「復活しようか?」
という話が出て集まりました」
匠「へえ・・ それは良い話ですね。
すると、ずっと昔の、「らくだ」や「楽打艇」
あたりのメンバーさんも入っているのかな?」
ク「ほう、そんな昔の話、よくご存知で・・」
まあ、昔とは言え、関空大会スタートの頃の話なので、
15年程前だ。
ただまあ、スポーツの世界なので、10年以上の長期に
渡って同じメンバーで続ける事は、なかなか難しい。
古くからあるベテランチームだって、少しづつメンバーを
入れ替えて参戦を続けているか、あるいはあるタイミング
で活動休止して、若い全くの新メンバー中心で再編するか、
まあ、チーム事情は、そんな感じであろう。
(後者の典型例としては、今年6月の堺泉北(高石)
大会で復活優勝した「陸(くが)ペーロン」が居る)
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モデルケースとなるのが、上写真の「Roa's」
(ロアーズ、千葉)である。”オープンの部”への参戦。
(注:チーム名は、「RoA'S」表記の場合もある)
元々の母体となったチームは、本、日本選手権がまだ
天神大会であった頃の1999年~2003年の間で、
オープンの部で3度の優勝をした伝説のチーム
「舞浜河探検隊」(まいはまがわたんけんたい)である。
だいぶ昔の時代なので、私も詳しい事は知らないが、
東京ディズニーランドの職員系のメンバーが中心で
あったとの噂は良く聞いており、そこから派生した
チームとしては「Jungle Mania」等も、そうかも
知れないが、このあたり、ちょっと詳細は不明だ。
「Roa's」は、「舞浜河探検隊」と同じ出自ではあるが
メンバー被りは殆ど無く、先輩選手からの直接指導も
無い、と彼らは言っている。その伝説的な先輩チームの
話を聞いて自発的に始めた状態なのかも知れない。
関西圏大会の参戦は、昨年2018年のスモール選手権
より。そこでは準決勝で「bp」を含む超強豪の集まる
レースに当たってしまい、残念ながら敗退している。
ところが今年の東京大会(未観戦)では、決勝戦で
「bp」と1秒差の準優勝となっている強豪だ。
関西圏では、まだ名前が知られていないチームであり、
今回、他の選手達から、私に最も質問が多かったのが
選「Roa'sって、どんなチーム?」
であった、その度に、上記の出自と戦績を説明すると
皆、一様に驚くのだが、その通りであり、なかなか
あなどれない実力値を持つチームだ。
本日のオープンの部の予選では、滋賀の「池の里
Lakers!」との、軽い接触事故(両者、進路妨害には
該当しない)があって、タイムを落として57秒と
なっていた。敗者復活でも、かろうじて1位のタイム
(意図的?)で準決勝進出なので、ほとんど目立って
いない。
・・しかし、であれば、なかなかの策士かも知れない、
準決勝から決勝戦で実力値を遺憾なく発揮すれば、
ダークホース、あるいは台風の目玉として、「磯風」や
「bp」「津奈木」を脅かす存在になるかも知れない訳だ。
オープンの部の終盤戦が楽しみだが、詳細は別記事に
譲ろう。
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今回は東京の「Jungle Mania」(ジャングル・マニア)
のメンバーを半数ほど加えてのコラボチームでの
”スモールの部”への参戦である。
「パイレーツ」も長いが、「Jungle Mania」も負けじと
長い歴史を持つ老舗チームだ。
以下、「Jungle Mania」について、少し紹介しておく。
活動開始に係わる詳細は知らないが、少なくとも2000年代
前半では「天神大会」に参戦していた記憶がある。
東京近郊地区の大会では、「Jungle Mania」として
正規チームを編成できる模様なのだが、関西圏の大会に
出場する際は、遠征となるので、メンバーが集まり難い。
そこで、数年前からは「異地区コラボ」チームを編成する
ケースがとても多い。なお、従来はコラボチームと言えば
同一か近隣の地域のチームで構成する場合が殆どであった
が、関東と関西等の極端な異地区コラボは、もしかすると、
その走りとなったのが、「Jungle Mania」だったのかも
知れない訳だ。それは「チーム未来」(大阪)との
コラボの「密林熱風」(または「密林」系)だったり、
和歌山のメンバーを加えた「表面張力」であったり、
(こちらは強かった、琵琶湖等で何度か入賞している)
同郷においても「CIC RIGING STAR」とのコラボでの
「チーム青緑」とか、様々に変幻自在であり、そして
今年は「パイレーツ」とのコラボとなっている。
なお、コラボチームと謳っていない場合の他チームでも、
1人~2人の「Jungle Mania」のメンバーが混じっている
ケースを良く見かける、まあ、ドラゴンが好きな人達
なのであろう。そういう意味合いもあってか、東京地区
のチームからは「マニアさん」という略称で呼ばれる
事も良く耳にする。
----
さて、まだまだチーム紹介を続けたいがキリが無い。
以降は、3つのカテゴリーの結果について紹介しておく。
まずは、スモールの部(普及の部)の結果。
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「Philippine Alliance Dragon Boat Team」である。
このチームは、メンバーが重複可能な範囲で、オープン、
女子、シニア、スモールの4カテゴリーにエントリー
している、以降、良く名前が出てくるので、追々紹介
していこう。
スモールの部の準優勝は前述の「La Salle」(香港)
である。昨年も準優勝で「今年は優勝を狙う」と
言っていたが残念。
海外勢が上位を独占しているが、国内チームの最上位
は、3位となった「うみひ」(旧:海猿火組)である。
(下写真は「うみひ」のドラマー)
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サブサブチーム)、5位が「からしれんこん」(大阪)
である。
---
さて、次に「シニアの部」の結果。
こちらは参加チーム数が少ない為、2回戦制である。
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の表彰式の模様。これで2016年より4連覇であり、
”磐石の強さ”という感じだ。
準優勝は、前述の「Bon GG」(Bon Oyageシニアチーム)
3位が「坊勢 ALL BEERS」(坊勢酔龍会シニアチーム)
4位が「Philippine Alliance」、このカテゴリーでは
フィリピンチームは振るわなかったが、重複・連続出場で
相当に無理をしている状況であったと思われる。
---
さて、本記事のラストで「女子の部」の結果。
こちらも参加チーム数が少ない為、2回戦制である。
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ここでの着順は、1着「SUPER DOLPHIN」(兵庫・相生)
2着「Philippine Alliance」(フィリピン)、そして
僅差の3位が「TEAM河童」(大阪)となっている。
女子1回戦は、「DOLPHIN」「河童」「Philippine」
であったので、順位変動が生じているが、合計タイムに
より、最終順位は以下となった。
1位:SUPER DOLPHIN
2位:Philippine Alliance
3位:TEAM河童
ただまあ、「TEAM河童」から見れば、この戦績は満足
いく状態であろう、数年前まで「DOLPHIN」と「河童」
のタイム差は、2秒程度であったのだが、その後、
「河童」は、漕ぎのフォームを色々と試行錯誤している、
その結果、昨年(2018年)では、「河童」は4秒もの
大差をつけられる状態だったのだ。
今年からまた「河童」は、漕ぎをリニューアルし、
すでに前月の堺泉北(高石)大会で、新漕法の手ごたえ
を掴んだところであった。そして、本大会では、
「河童」は、2レースとも「DOLPHIN」と1秒以内の
差にまで詰めてきている。
2回戦前に「河童」は「14年ぶりにドルフィンさんに
勝てるかも?」と言っていた。そう、「河童」が
本大会で「DOLPHIN」に勝って優勝したのは、2004年の
事であったのだ、その大会は私も観戦撮影していた筈だが
あまりに古い時代だし、フィルムで撮影していた頃だし、
ブログもまだ始めてなかったので、記録も記憶も全く
残っていない(汗)
結果は僅差の敗退ではあったが、まあ「河童」としては
来年に繋がる手ごたえを感じた事であろう。
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前述の2004年の「TEAM河童」の優勝を除き、
2001年、21世紀に入ってから、本大会女子の部では、
ずっと「SUPER DOLPHIN」が優勝を続けている。
2005年からは、実にこれで15連覇であり、いったい
どのチームが「SUPER DOLPHIN」を倒せるのだろう?
という感じではある。
まあ、あるいは、どこまで連覇を伸ばせるのか?
その記録の限界を見てみたい気もする。
ちなみに、一般的なチームであれば、メンバーの
高齢化等を理由として、15年以上もの長期に渡って
強さを保つ事は、まず不可能だ。
だが「SUPER DOLPHIN」がそれを可能としているのは、
基本的に彼女達は「学生チーム」な訳だ。
相生地区の看護学校の現役や卒業生を加えて、毎年
少しづつメンバーをリニューアルしつづけている。
「学生チームの弱点」として、「メンバー交代がある」
事を前述したが、「SUPER DOLPHIN」の場合は、
ごっそりと卒業メンバーを入れ替える事はせず、
多くのメンバーを共通化しつつ、少しづつ若手新人に
世代交代している方法論が、とても合理的である。
まだ当分の間は、「SUPER DOLPHIN」の黄金期が続く
のかも知れない・・・
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さて、本記事はこのあたりまでで、次回中編記事に続く。