2019年6月16日(日)に大阪府高石市・大阪府立漕艇センター
にて行われたドラゴンボート大会(通称:高石大会)の観戦記事。
今回、前編では「ビギナーの部」(旧:市内の部)の模様を紹介
して行く事にしよう。
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昨年の本大会(2018年6月17日)の翌日(6月18日)には、
大阪北部で大きな地震があり、様々な被害が出ている。
今年もまた、同じ日6月18日に山形で大きな地震があった。
地震に対する備えの重要性が唱えられている昨今ではあるが、
市民生活のみならず、ドラゴンボート界にも若干の影響がある。
具体的には、静岡の「御前崎大会」は、予想される南海トラフ
地震への備えとして、津波を緩和する「防潮堤」の工事により
大会会場が使えなくなり、現在休止中である。
また、直接的な地震対策では無いかも知れないが、滋賀県の
瀬田漕艇場は建物の改修工事により、今年(2019年)の
「1000m選手権」および「グランドシニア大会」は中止が
決定している。
広く「災害対策」という点では、宇治川の洪水対策工事に
より、2018年の宇治大会は中止された。(今年は実施済)
それから、昨年の関空大会の2日後の2018年9月4日には、
大型台風の襲来により、関空連絡橋が破壊、関空も冠水し、
数千人が空港内に孤立した事は記憶に新しい。
本会場(高石市)も、同台風により建物や桟橋に大きな
被害が出ていた状況は、昨年秋の「ODBA大会」の記事でも
説明している(現在は、かなり復旧していて、大会の運営
等には特に差し障りは無い)
また、災害は、地震や台風、豪雨に限らず、昨年の
「猛暑」も印象に残っている。
具体的には、2018年7月の芦屋大会(兵庫県)は、
猛暑を理由としての初の大会中止となってしまっていたし、
同年8月の堅田船競争(滋賀県)も、大幅に短縮し、
各チーム、1レースのみで勝敗を決める事となった。
ここのところ、地球温暖化の影響なのか? 災害の
レベルが年々大きくなり、従前の常識や経験則が通用しない
状態になっている、くれぐれも各種災害には要注意だ。
今年の本「高石大会」の前日には、前線が通過したのか、
酷い強風により、前日練習会が中止となってしまったと聞く。
本大会当日も風が強くなる事が予想されていたので
当日早朝に大会実施を検討、関係者や遠方参加チーム等は
少々やきもきした状況であったが、まあ無事開催が決定
されてよかった。
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私も南海本線から南海高師浜線を経由し、会場に向かう。
高師浜駅から会場までは、さらに距離があるので、
大会当日に限り、無料シャトルバスが運行している。
昨年まではシャトルバスの時刻表が、南海電車と連動して
いなかったのだが、今年は高石商工会議所の御配慮により
時刻表を若干変更し、電車到着時刻とぴったりになった
ので助かる。(ただし、後述するが、最終シャトルバスの
時間が若干早く、帰路、帰宅難民が多数出てしまっていた)
会場に到着して様子を見る。朝に大会の実施が決定された
割には、欠場チームは無し。遠距離参戦チーム(相生、
鳥取、滋賀等)も、交通に問題はなさそうで到着している。
(まあ、他の要素としては、同月末に実施された「G20」
による交通規制のタイミングと被らなくて良かった)
![c0032138_17282395.jpg]()
天候はまずまず、今年の大阪は梅雨入りが例年よりも
遅れていたので、6月16日時点でも梅雨入りはまだだ。
(梅雨入りの6月末頃からは全国的な豪雨となっていた。
昨年の「西日本豪雨」と同様な状況であり、これもまた
異常気象が、もはや「異常」では無くなって来ている)
風はやや強め、感覚的には5m/s~7m/sという感じか?
これくらいの風速だと大会運営には影響が無さそうだが
10m/sを超えたら、中断または中止の決断も必要になる
かも知れない。特に今年は「ビギナーの部」への参戦
チーム数が多く、その数は30にも及んでいる状況だ。
ビギナーチームの艇が強風で浸水して沈没したりしたら、
あまり好ましく無い状況となる。
(参考:他大会で何度かそういう事があった)
幸いにして1日を通して10m/sを超える(注:吹き流しが
真横になる、または、海面に白波が立つ)風速になる事は
無かったが、レースに対しては強い向かい風だ。
大会レギュレーションは200m戦。これは一昨年まで
500mだったものを短縮している、コース長は、ほぼ額面通り
の200mと推測され、予想タイムはオープン最速チームで
55秒程度。ただし向かい風で3秒程プラスして、58秒
前後という感じになるだろうか?
混合の部等では、1分を切れるかどうか?が、優勝タイムの
目安となるだろう。
大会カテゴリーは、今年より、大きく「ビギナーの部」と
「エキスパートの部」に分かれた完全実力別カテゴリー分け。
数年前から、先進的な地方大会で実施されている方式であり、
現在のドラゴン界や世情にマッチしていて好ましい。
もしこれを行わないと、いわゆる「ドラゴン専業チーム」
には一般チームは全く歯が立たないので、大会参戦の興味が
減退してしまう。
そして、「エキスパートの部」は、さらに「男女混合の部」
および「オープンの部」に分かれていて、これは他大会と
同様であり、競技志向が強いカテゴリー分けだ。
他大会と違う点としては、女子(ばかりの)チームでも
「混合の部」に参戦可能な所であり、旧来はルール上での
微妙な制限により、女子チームはオープンの部にしか参戦が
許されなかったのだが、これを本大会では緩和している。
![c0032138_17282299.jpg]()
まあ、具体的にこのルールに該当するチームとしては、
ここ高石漕艇センターを練習拠点とする「Team 河童」が
ある。(上写真) 彼女達は、ほぼ完全に女子チームで
あるので、オープンの部への参戦はやや厳しい。
(まあでも、10数年前の和歌山大会では、「河童」は
男子ばかりのオープンの部で、3位入賞の実績もあるの
だが、現在ではやや世情が異なっている)
このルール(女子チームが混合に参戦可能)は、好ましい
変更なので、他大会でもそうするのが望ましいが、意外に
その対象となる大会は少なく、他には「関空(KIX)大会」
くらいであろうか・・
![c0032138_17282206.jpg]()
明確にビギナーの部を新設した事で、旧来の「市内の部」
よりも参加条件が緩和されている。この為、一部の専業
チーム(40's、令和こいさんず等)も、「ビギナーの部」
に参戦が可能となった。
さて、この措置により、「ビギナーの部」の参戦チームは
かなり多い。そして、中には準専業チームとも言える
実力を持つ地元系チームもいる。
![c0032138_17282247.jpg]()
具体的に注目チーム名を挙げておこう。
*ドリーマーズ(上写真)
本大会での優勝回数多数、準専業チームとして、各地の
ドラゴン系大会にも参戦。
*チームJP系(堺、泉北、浜寺、堺中央南)
近隣の各「郵便局」の職員を中心とするチームであり、
専業の「Rスポーツマンクラブ」関連チームでもある。
本大会や他大会への参戦回数多数で経験豊富。
*大阪魂小麦色系(なべしまん、もんさん、おおにし)
自治体関連チーム、本大会やKIX大会への参戦回数多数。
*信太山自衛隊(協力会絆支部)
本大会の常連チーム、昨年、ドリーマーズを破って
優勝している。
*きゃらの郷系(ウルきゃらマン、フーテンのきゃらさん、
きゃらエさん、きゃらえもん)
近隣の介護施設職員等を中心としたチーム。
本大会の常連チームにして最大勢力、複数エントリーが
常であり、昨年は「第一チーム」が3位入賞している。
*中山建設、日生建設、泉北ボーダーズ、弘進製作所。
いずれも企業系の本大会常連チーム。それぞれ実力の
あるチームであり、一昨年(2017年)大会においては、
中山建設が2位、泉北(ビヨンド)ボーダーズが3位、
日生建設が4位となっていたし・・
昨年大会では 弘進製作所が4位であった。
今年も、これら各チームは、最低限準決勝あたり迄は
上がってくるだろう、そこから先は組み合わせ次第か・・
*40's (フォーティーズ)
旧名称は、多分「ギャンブラーズ」だったか?
天神(日本選手権)では恐らくは皆勤賞。30年程度の
歴史と参戦実績を持つ超ベテラン専業チームだ。
現在は楽しみながらドラゴンを漕ぐ主旨のチームであり、
今回は「ビギナーの部」に参戦。
![c0032138_17284005.jpg]()
*令和こいさんず(上写真)
女子高齢チーム「こいさんず」として、かつては天神
(日本選手権)の名物チームであった。同大会女子の部
での入賞経験も多く、10数年前にはTV局の取材を受け、
番組で放映されたようにも覚えている。
数年ぶりの大会参戦(2015年南港ATC大会以来か?)
旧来、平均年齢70歳超えだったと思うが、今回は
新メンバーを多数追加して、平均年齢65歳との事。
![c0032138_17284132.jpg]()
*相生良櫂白龍狂う
(あいおい・りょうかい・ペーロン・クルー)(上写真)
相生ペーロン競漕では「フロッグス」という名前で
第Ⅱ部(下位カテゴリー)に参戦中との事。
一昨年の本大会に参戦し、オープンの部で予選敗退で
あったが、今回はビギナーの部での参戦だ。
まあ、相生での実績からして、本大会では上位には
行けると思うので、注目チームである。
*大阪~千葉~大阪
謎のチームである。昨年「逆転オームラン」の名前で
参戦していたチームと同じであろうか? 良くわからない。
ちょっと話を聞いてみよう。
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匠「おもしろい事が書いてあるユニフォームですね・・」
大「ここに書いてある通り、4月1日に千葉に転勤となって
その翌日にまた大阪に転勤になりました」
匠「えっ? それは誰が?」
大「ボクですよ、まったく、エイプリルフールかと
思いましたよ・笑」
匠「人事ミスでしょうかね? どこの会社なのですか?」
大「・・・(汗)」
どうやら会社名は言いたく無い模様だ。でもまあ全国に
支社があるという事は、大企業なのであろうう。
匠「まあ、大変でしたね。では、本大会はがんばって下さい」
後述するが、こちらのチームは、本大会では大活躍する。
さて、その他、ビギナーの部の参戦チームは沢山ありすぎて
個別に詳しく紹介が出来ない(汗)
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やむなく、残りの参戦チーム名だけあげておこう。
「こじま~ゆりこだよ」「アローラライチュウ」
「SSK」「cozzy's」「高石市役所」「班長 畑耕作」
「ボセイドン・YAMADA☆」「一体化がんばる丸」「繚乱丸」
となっている。全チームから詳しく話が聞けた訳では
無いが、近隣の企業系、自治体系のチームが多い模様だ。
![c0032138_17285481.jpg]()
予選・敗者復活を終え、準決勝に進んだチームは
16チーム、ここも全てを紹介するのが困難であるが、
各準決勝(4戦)では、1位のみ決勝進出、他は、そこで
敗退という厳しいレースフローとなっている。
なお、最高齢女子チーム「令和こいさんず」は、
「私設応援団」まで出来た模様だが(下写真、
注:ほとんど、専業チーム「しげる」か? 笑)
残念ながら予選敗退となってしまっている。
![c0032138_17285494.jpg]()
準決勝第一レースでは、「弘進製作所」が勝ちあがり。
確か自動車関連等の部品を作っている工場のチームだ。
昨年決勝進出し、4位と、わずかに入賞を逃したチーム
である、「今年こそは」という気持ちが強い事であろう。
敗退チームは「ウルきゃらマン」(昨年3位)、
「SSK」(予選タイム好調)「40's」(ベテラン専業)
であった、顔ぶれ的には、ここは、なかなかの激戦区で
あったと言える。
準決勝第二レースは、例の「大阪~千葉~大阪」が
勝ち上がり。強豪の「泉北ボーダーズ」と「中山建設」を
抑えた事で、この謎のチーム、今年は好調な模様である。
![c0032138_17285410.jpg]()
準決勝第三レースは、事実上の決勝戦だ!
本大会昨年優勝の「信太山自衛隊」(上写真)と、
一昨年優勝および過去優勝多数の「ドリーマーズ」が
当たる。「1位抜け」なので、必ず、どちらかが敗退する
厳しいレースフローだ。
両者の戦いは僅差となったが、かろうじて「ドリーマーズ」
が、かわして決勝進出。
![c0032138_17285384.jpg]()
しかし、「ドリーマーズ」(上写真)であるが、
だいぶこのレースで消耗してしまった模様だ、疲労の
色が隠せない。
元々、堺市金岡地区のジムの出身というチームであり、
体は良く鍛えられているし、実力値も高い。
他地区大会にも良く参戦しており、優勝を始めとする
そこそこの成績も残している、まあ、殆ど専業チームだ。
だが、メンバーの入れ替わりも少ない模様であり、今後は
新規メンバーの補充育成も必要になってきている状況かも
知れない。
準決勝第四レースは、「相生良櫂白龍狂う」が順当に
1位抜け、このチームの漕ぎは、あまり「相生色」が
濃くない、どちらかと言えば、ドラゴンの漕ぎに近い
感じであり、スプリント(短距離)戦にも向く感じである。
まあつまり、相生ペーロン競漕においては、舷側の高い
相生艇においての漕ぎが、ドラゴン艇に乗っても影響し、
ほぼ垂直にパドルを入水し、そこから強くストロークし
ピッチ(手数)を稼ぐ為に、出水からのパドルの復帰
時間を極めて速くする、という独特の漕法をするチームが
相生には極めて多い状況だ。
その典型例は、本大会においては、後編で紹介予定の
「陸(くが)ペーロン」チームなのだが、他には
「IHI相生」(本大会未参加)も、そのスタイルを特徴
とする。
「IHI相生」は、長距離戦を得意とするチームであり、
ドラゴン「1000m選手権」では、かつて3連覇した事も
ある。ここもまあ、手数で漕ぐ「ピッチ漕法」では、
長距離戦で体力の維持が難しい事、そして、相生の
ペーロン競漕では、予選600m、決勝900m戦の
長丁場である事も理由となっているであろう。
なお、相生最強の「磯風漕共会」は、ペーロンでは
ストローク気味のペーロン漕法。ドラゴン短距離戦では、
ピッチ気味のドラゴン漕法、と両者を使い分ける事が
できる模様だ。(もっとも、ペーロンの方は観戦回数が
多く無いので、あくまで記憶に頼る話ではあるが・・)
![c0032138_17290816.jpg]()
で、「相生良櫂白龍狂う」(上写真手前)であるが、
見た感じでは、ペーロンよりドラゴン向きのチームだ。
相生ペーロン競漕では、あまりちゃんとした戦績を
残せていない模様ではあるが、本大会で、ちょっと
頑張ってもらい、ドラゴン界でも活躍していただきたい
という希望はある。
(相生の「ヤンググリーン」も、ドラゴン界で活躍し、
昨年関空(KIX)大会で初入賞している)
さて、決勝戦のレーン抽選も終わり、以下のように
レーン割りが決定した。
1レーン:相生良櫂白龍狂う
2レーン:大阪~千葉~大阪
3レーン:弘進製作所
4レーン:ドリーマーズ
なお、本大会においては、レーン間のコンディションは
ほぼフラットであり、有利不利は無い。
その事がどうやってわかるか? というと、ドラゴン専業
チームのタイムは、多くの場合で、ほぼ一定であるので、
彼らの予選タイム等を見て、レーンが変わった際に、
タイムの変化があるか無いかをチェックすれば良い。
勿論、向い風などでのレース環境変化もあるし、チームに
おける微妙なメンバーチェンジ(例:新人育成戦略や
ダブルエントリーチームでの、同士討ちを避けるレース
フロー上での順位調整戦略)もあるから、それらを加味する
事も忘れてはならない。
・・まあ、それを見てきた雰囲気からは、今日の感じでは
「レーン間は、フラット・コンディションである」という
結論が得られる訳だ。
さて、運命の決勝戦、結果はいかに?
![c0032138_17290801.jpg]()
・・向かい風である、感覚的には7m/s程度であろうか?
予想タイムは、予選時よりも5秒以上ダウン、だから予選
のベストタイム等は順位予想の参考にはならない。
むしろ予想の参考になるのは、モチベーションであるとか
の心理面、それから、各チームの体力の消耗具合である。
決勝戦の序盤においては2レーン「大阪~千葉~大阪」が
差を広げてリードしている。
順位予想が何故写真撮影に関係があるのか? と言えば
実はこれは「大アリ」なのだ。
各チーム間に大差が予想されるレースでは、レース後半
になると、その独走チーム単独でしか写真に撮れなく
なってしまう、それだと「レースをやっている」という
写真にはならない。
だからそういう場合には・・
A)レースのスタート直後に(固まった状態で)撮る。
B)先行が予想されるチームと、追従するチーム(群)を
立体的(斜め)に配置できるタイミングと角度を
考え(予想し)、それで撮影地点を決定する。
(例:手前側1レーンが先行チームで、2レーンが追従
チームの場合、仮に最終200mゴールで3艇身差となる
ならば、半分の100m地点では、およそ1艇身差となる
だろうから、約120m地点から斜めに両者を撮る、等)
・・といった、撮影地点上の工夫が必要な訳だ。
また、逆に接戦が予想されるレースにおいては、
1艇身程度の差がつく場合と、ぎりぎりの接戦になるか
どちらかを予想し、最終1艇身差以内の場合には、
約150m地点から、横から2艇(以上)を撮る。
(参考下写真、注:決勝戦の模様では無い)
![c0032138_17290858.jpg]()
はたまた超接戦かつ、ライバルチーム同士の優勝が
絡む「因縁レース」等においては、もうゴール地点に
待機し、ゴールの瞬間を横から撮るのが基本であろう。
ライバル関係等の2チームのレーン割りも重要であり、
仮に、向かって左から右に進むコースにおいては、
手前側レーンのチームが先行する場合には、撮影地点から
左を向いて撮れば、2チームを同時に捉えられる。
逆に、奥のレーンが先行するケースにおいては、右を
向いて撮れば、両チームが同時に構図内に収まる。
(参考下写真、注:本決勝戦の模様)
![c0032138_17290880.jpg]()
つまり、各レースにおいては、常に、ある時点/地点での
各競技チームの相対位置関係を予め予想し、それに伴い
レース前に撮影地点と撮影アングルを決定しないとならない。
したがって、三脚を立てて一箇所から動かない撮影技法は、
ドラゴン競技撮影では有り得ない。必ず各レースに応じて
撮影場所を変更し、かつ、手持ちで扱える重量範囲の望遠
レンズを用いてアングルの自由度を高めなくてはならない。
本大会では、フォトコンテストが開催されている為、
多数のアマチュアカメラマンが来場しているのだが、
残念ながらレース展開を読んで撮影地点を変える事が
出来る人は皆無だ。まあ、最大の課題は、過剰なまでの
重量級の望遠レンズを持って来るアマチュア層が大半で
あり、手持ちでそれを扱えない事であろう。だから三脚を
使わざるを得なく、その撮影地点から動けなくなってしまう。
(この状況だと熱中症が危険なので、私も本大会や各大会で
カメラマン達に注意喚起をして廻っている)
要は、機材選択ミス、情報収集不足、撮影スキル不足の3点が
アマチュア層での課題なのだが、まあ他大会では1度撮影に
来ると翌年からもう2度と来ないカメラマンが大半なのだが、
(上手く撮れないで諦めてしまう、それに暑いし・・汗)
幸いにして、本大会では3~4回撮影している常連カメラマン
も増えてきている。そうであれば、あと3~4年も撮影を
続けていれば、機材選択、情報収集、撮影スキル等の課題も
少しづつ解消されていく事であろう。
![c0032138_17291664.jpg]()
閑話休題、余談が長くなったが、決勝戦の結果だ。
序盤から「大阪~千葉~大阪」がリードを広げていた。
強豪「ドリーマーズ」が喰らいつくも、準決勝での
激戦の体力消耗が響いたのか、少しづつ差が開く状況で
あった。
注目は2位争いとなり、ここは順当に「ドリーマーズ」
が入る、さらに「相生良櫂白龍狂う」が3位入賞。
4位は「弘進製作所」、昨年に引き続き、僅かに
入賞を逃して悔しかった事であろう。
![c0032138_17291635.jpg]()
写真は、「大阪~千葉~大阪」の優勝表彰の模様。
参考まで、決勝タイムを挙げておく。
1位:1分09秒:大阪~千葉~大阪
2位:1分12秒:ドリーマーズ
3位:1分13秒:相生良櫂白龍狂う
4位:1分15秒:弘進製作所
全体的にスローペースであるが、強い向かい風であり
7秒程度のタイム低下は、やむを得ないとも言える。
ただ、専業チームは、同条件でもタイム低下を3秒程度
に抑えれるケースもあり、ここは経験値の差だろうか?
(参考:具体的には、漕手のパドルが揃っていない場合、
悪条件となる程に、タイムの低下が大きい模様だ。
どうやら、悪条件では1人や2人の漕ぎでは艇は前進せず、
全員でパドルを揃えて推進力とするしか無いのであろう)
![c0032138_17291601.jpg]()
上は「大阪~千葉~大阪」のメンバー集合写真。
匠「ところで、来年はどんなチーム名にするのですか?」
大「・・ああ、まずかったなあ。変なチーム名の時に
優勝してしまった(汗) 来年はどうしよう?」
まあ、転勤の逆境(?)に耐えて優勝できた、という
事で、よかったのでは無いでしょうか。
来年もまた、各チームの活躍を期待しております。
以下、参考情報だが、「ビギナーの部」の優勝チームは、
翌年の本大会で「エキスパートの部」への優待措置がある模様だ。
恐らく、参加費(エキスパートの部の方が高額)の減免になる
のだと思われるが、この措置については、大変良い傾向だと思う。
つまり、ビギナーの部に、いつまでも強豪チームが居座るのも
あまり好ましく無い状況だからだ・・
----
では、本記事は、このあたりまでで。
次回の本大会記事(後編)はエキスパートカテゴリー
での混合の部とオープンの部の模様を紹介しよう。
にて行われたドラゴンボート大会(通称:高石大会)の観戦記事。
今回、前編では「ビギナーの部」(旧:市内の部)の模様を紹介
して行く事にしよう。

大阪北部で大きな地震があり、様々な被害が出ている。
今年もまた、同じ日6月18日に山形で大きな地震があった。
地震に対する備えの重要性が唱えられている昨今ではあるが、
市民生活のみならず、ドラゴンボート界にも若干の影響がある。
具体的には、静岡の「御前崎大会」は、予想される南海トラフ
地震への備えとして、津波を緩和する「防潮堤」の工事により
大会会場が使えなくなり、現在休止中である。
また、直接的な地震対策では無いかも知れないが、滋賀県の
瀬田漕艇場は建物の改修工事により、今年(2019年)の
「1000m選手権」および「グランドシニア大会」は中止が
決定している。
広く「災害対策」という点では、宇治川の洪水対策工事に
より、2018年の宇治大会は中止された。(今年は実施済)
それから、昨年の関空大会の2日後の2018年9月4日には、
大型台風の襲来により、関空連絡橋が破壊、関空も冠水し、
数千人が空港内に孤立した事は記憶に新しい。
本会場(高石市)も、同台風により建物や桟橋に大きな
被害が出ていた状況は、昨年秋の「ODBA大会」の記事でも
説明している(現在は、かなり復旧していて、大会の運営
等には特に差し障りは無い)
また、災害は、地震や台風、豪雨に限らず、昨年の
「猛暑」も印象に残っている。
具体的には、2018年7月の芦屋大会(兵庫県)は、
猛暑を理由としての初の大会中止となってしまっていたし、
同年8月の堅田船競争(滋賀県)も、大幅に短縮し、
各チーム、1レースのみで勝敗を決める事となった。
ここのところ、地球温暖化の影響なのか? 災害の
レベルが年々大きくなり、従前の常識や経験則が通用しない
状態になっている、くれぐれも各種災害には要注意だ。
今年の本「高石大会」の前日には、前線が通過したのか、
酷い強風により、前日練習会が中止となってしまったと聞く。
本大会当日も風が強くなる事が予想されていたので
当日早朝に大会実施を検討、関係者や遠方参加チーム等は
少々やきもきした状況であったが、まあ無事開催が決定
されてよかった。

高師浜駅から会場までは、さらに距離があるので、
大会当日に限り、無料シャトルバスが運行している。
昨年まではシャトルバスの時刻表が、南海電車と連動して
いなかったのだが、今年は高石商工会議所の御配慮により
時刻表を若干変更し、電車到着時刻とぴったりになった
ので助かる。(ただし、後述するが、最終シャトルバスの
時間が若干早く、帰路、帰宅難民が多数出てしまっていた)
会場に到着して様子を見る。朝に大会の実施が決定された
割には、欠場チームは無し。遠距離参戦チーム(相生、
鳥取、滋賀等)も、交通に問題はなさそうで到着している。
(まあ、他の要素としては、同月末に実施された「G20」
による交通規制のタイミングと被らなくて良かった)

遅れていたので、6月16日時点でも梅雨入りはまだだ。
(梅雨入りの6月末頃からは全国的な豪雨となっていた。
昨年の「西日本豪雨」と同様な状況であり、これもまた
異常気象が、もはや「異常」では無くなって来ている)
風はやや強め、感覚的には5m/s~7m/sという感じか?
これくらいの風速だと大会運営には影響が無さそうだが
10m/sを超えたら、中断または中止の決断も必要になる
かも知れない。特に今年は「ビギナーの部」への参戦
チーム数が多く、その数は30にも及んでいる状況だ。
ビギナーチームの艇が強風で浸水して沈没したりしたら、
あまり好ましく無い状況となる。
(参考:他大会で何度かそういう事があった)
幸いにして1日を通して10m/sを超える(注:吹き流しが
真横になる、または、海面に白波が立つ)風速になる事は
無かったが、レースに対しては強い向かい風だ。
大会レギュレーションは200m戦。これは一昨年まで
500mだったものを短縮している、コース長は、ほぼ額面通り
の200mと推測され、予想タイムはオープン最速チームで
55秒程度。ただし向かい風で3秒程プラスして、58秒
前後という感じになるだろうか?
混合の部等では、1分を切れるかどうか?が、優勝タイムの
目安となるだろう。
大会カテゴリーは、今年より、大きく「ビギナーの部」と
「エキスパートの部」に分かれた完全実力別カテゴリー分け。
数年前から、先進的な地方大会で実施されている方式であり、
現在のドラゴン界や世情にマッチしていて好ましい。
もしこれを行わないと、いわゆる「ドラゴン専業チーム」
には一般チームは全く歯が立たないので、大会参戦の興味が
減退してしまう。
そして、「エキスパートの部」は、さらに「男女混合の部」
および「オープンの部」に分かれていて、これは他大会と
同様であり、競技志向が強いカテゴリー分けだ。
他大会と違う点としては、女子(ばかりの)チームでも
「混合の部」に参戦可能な所であり、旧来はルール上での
微妙な制限により、女子チームはオープンの部にしか参戦が
許されなかったのだが、これを本大会では緩和している。

ここ高石漕艇センターを練習拠点とする「Team 河童」が
ある。(上写真) 彼女達は、ほぼ完全に女子チームで
あるので、オープンの部への参戦はやや厳しい。
(まあでも、10数年前の和歌山大会では、「河童」は
男子ばかりのオープンの部で、3位入賞の実績もあるの
だが、現在ではやや世情が異なっている)
このルール(女子チームが混合に参戦可能)は、好ましい
変更なので、他大会でもそうするのが望ましいが、意外に
その対象となる大会は少なく、他には「関空(KIX)大会」
くらいであろうか・・

よりも参加条件が緩和されている。この為、一部の専業
チーム(40's、令和こいさんず等)も、「ビギナーの部」
に参戦が可能となった。
さて、この措置により、「ビギナーの部」の参戦チームは
かなり多い。そして、中には準専業チームとも言える
実力を持つ地元系チームもいる。

*ドリーマーズ(上写真)
本大会での優勝回数多数、準専業チームとして、各地の
ドラゴン系大会にも参戦。
*チームJP系(堺、泉北、浜寺、堺中央南)
近隣の各「郵便局」の職員を中心とするチームであり、
専業の「Rスポーツマンクラブ」関連チームでもある。
本大会や他大会への参戦回数多数で経験豊富。
*大阪魂小麦色系(なべしまん、もんさん、おおにし)
自治体関連チーム、本大会やKIX大会への参戦回数多数。
*信太山自衛隊(協力会絆支部)
本大会の常連チーム、昨年、ドリーマーズを破って
優勝している。
*きゃらの郷系(ウルきゃらマン、フーテンのきゃらさん、
きゃらエさん、きゃらえもん)
近隣の介護施設職員等を中心としたチーム。
本大会の常連チームにして最大勢力、複数エントリーが
常であり、昨年は「第一チーム」が3位入賞している。
*中山建設、日生建設、泉北ボーダーズ、弘進製作所。
いずれも企業系の本大会常連チーム。それぞれ実力の
あるチームであり、一昨年(2017年)大会においては、
中山建設が2位、泉北(ビヨンド)ボーダーズが3位、
日生建設が4位となっていたし・・
昨年大会では 弘進製作所が4位であった。
今年も、これら各チームは、最低限準決勝あたり迄は
上がってくるだろう、そこから先は組み合わせ次第か・・
*40's (フォーティーズ)
旧名称は、多分「ギャンブラーズ」だったか?
天神(日本選手権)では恐らくは皆勤賞。30年程度の
歴史と参戦実績を持つ超ベテラン専業チームだ。
現在は楽しみながらドラゴンを漕ぐ主旨のチームであり、
今回は「ビギナーの部」に参戦。

女子高齢チーム「こいさんず」として、かつては天神
(日本選手権)の名物チームであった。同大会女子の部
での入賞経験も多く、10数年前にはTV局の取材を受け、
番組で放映されたようにも覚えている。
数年ぶりの大会参戦(2015年南港ATC大会以来か?)
旧来、平均年齢70歳超えだったと思うが、今回は
新メンバーを多数追加して、平均年齢65歳との事。

(あいおい・りょうかい・ペーロン・クルー)(上写真)
相生ペーロン競漕では「フロッグス」という名前で
第Ⅱ部(下位カテゴリー)に参戦中との事。
一昨年の本大会に参戦し、オープンの部で予選敗退で
あったが、今回はビギナーの部での参戦だ。
まあ、相生での実績からして、本大会では上位には
行けると思うので、注目チームである。
*大阪~千葉~大阪
謎のチームである。昨年「逆転オームラン」の名前で
参戦していたチームと同じであろうか? 良くわからない。
ちょっと話を聞いてみよう。

大「ここに書いてある通り、4月1日に千葉に転勤となって
その翌日にまた大阪に転勤になりました」
匠「えっ? それは誰が?」
大「ボクですよ、まったく、エイプリルフールかと
思いましたよ・笑」
匠「人事ミスでしょうかね? どこの会社なのですか?」
大「・・・(汗)」
どうやら会社名は言いたく無い模様だ。でもまあ全国に
支社があるという事は、大企業なのであろうう。
匠「まあ、大変でしたね。では、本大会はがんばって下さい」
後述するが、こちらのチームは、本大会では大活躍する。
さて、その他、ビギナーの部の参戦チームは沢山ありすぎて
個別に詳しく紹介が出来ない(汗)

「こじま~ゆりこだよ」「アローラライチュウ」
「SSK」「cozzy's」「高石市役所」「班長 畑耕作」
「ボセイドン・YAMADA☆」「一体化がんばる丸」「繚乱丸」
となっている。全チームから詳しく話が聞けた訳では
無いが、近隣の企業系、自治体系のチームが多い模様だ。

16チーム、ここも全てを紹介するのが困難であるが、
各準決勝(4戦)では、1位のみ決勝進出、他は、そこで
敗退という厳しいレースフローとなっている。
なお、最高齢女子チーム「令和こいさんず」は、
「私設応援団」まで出来た模様だが(下写真、
注:ほとんど、専業チーム「しげる」か? 笑)
残念ながら予選敗退となってしまっている。

確か自動車関連等の部品を作っている工場のチームだ。
昨年決勝進出し、4位と、わずかに入賞を逃したチーム
である、「今年こそは」という気持ちが強い事であろう。
敗退チームは「ウルきゃらマン」(昨年3位)、
「SSK」(予選タイム好調)「40's」(ベテラン専業)
であった、顔ぶれ的には、ここは、なかなかの激戦区で
あったと言える。
準決勝第二レースは、例の「大阪~千葉~大阪」が
勝ち上がり。強豪の「泉北ボーダーズ」と「中山建設」を
抑えた事で、この謎のチーム、今年は好調な模様である。

本大会昨年優勝の「信太山自衛隊」(上写真)と、
一昨年優勝および過去優勝多数の「ドリーマーズ」が
当たる。「1位抜け」なので、必ず、どちらかが敗退する
厳しいレースフローだ。
両者の戦いは僅差となったが、かろうじて「ドリーマーズ」
が、かわして決勝進出。

だいぶこのレースで消耗してしまった模様だ、疲労の
色が隠せない。
元々、堺市金岡地区のジムの出身というチームであり、
体は良く鍛えられているし、実力値も高い。
他地区大会にも良く参戦しており、優勝を始めとする
そこそこの成績も残している、まあ、殆ど専業チームだ。
だが、メンバーの入れ替わりも少ない模様であり、今後は
新規メンバーの補充育成も必要になってきている状況かも
知れない。
準決勝第四レースは、「相生良櫂白龍狂う」が順当に
1位抜け、このチームの漕ぎは、あまり「相生色」が
濃くない、どちらかと言えば、ドラゴンの漕ぎに近い
感じであり、スプリント(短距離)戦にも向く感じである。
まあつまり、相生ペーロン競漕においては、舷側の高い
相生艇においての漕ぎが、ドラゴン艇に乗っても影響し、
ほぼ垂直にパドルを入水し、そこから強くストロークし
ピッチ(手数)を稼ぐ為に、出水からのパドルの復帰
時間を極めて速くする、という独特の漕法をするチームが
相生には極めて多い状況だ。
その典型例は、本大会においては、後編で紹介予定の
「陸(くが)ペーロン」チームなのだが、他には
「IHI相生」(本大会未参加)も、そのスタイルを特徴
とする。
「IHI相生」は、長距離戦を得意とするチームであり、
ドラゴン「1000m選手権」では、かつて3連覇した事も
ある。ここもまあ、手数で漕ぐ「ピッチ漕法」では、
長距離戦で体力の維持が難しい事、そして、相生の
ペーロン競漕では、予選600m、決勝900m戦の
長丁場である事も理由となっているであろう。
なお、相生最強の「磯風漕共会」は、ペーロンでは
ストローク気味のペーロン漕法。ドラゴン短距離戦では、
ピッチ気味のドラゴン漕法、と両者を使い分ける事が
できる模様だ。(もっとも、ペーロンの方は観戦回数が
多く無いので、あくまで記憶に頼る話ではあるが・・)

見た感じでは、ペーロンよりドラゴン向きのチームだ。
相生ペーロン競漕では、あまりちゃんとした戦績を
残せていない模様ではあるが、本大会で、ちょっと
頑張ってもらい、ドラゴン界でも活躍していただきたい
という希望はある。
(相生の「ヤンググリーン」も、ドラゴン界で活躍し、
昨年関空(KIX)大会で初入賞している)
さて、決勝戦のレーン抽選も終わり、以下のように
レーン割りが決定した。
1レーン:相生良櫂白龍狂う
2レーン:大阪~千葉~大阪
3レーン:弘進製作所
4レーン:ドリーマーズ
なお、本大会においては、レーン間のコンディションは
ほぼフラットであり、有利不利は無い。
その事がどうやってわかるか? というと、ドラゴン専業
チームのタイムは、多くの場合で、ほぼ一定であるので、
彼らの予選タイム等を見て、レーンが変わった際に、
タイムの変化があるか無いかをチェックすれば良い。
勿論、向い風などでのレース環境変化もあるし、チームに
おける微妙なメンバーチェンジ(例:新人育成戦略や
ダブルエントリーチームでの、同士討ちを避けるレース
フロー上での順位調整戦略)もあるから、それらを加味する
事も忘れてはならない。
・・まあ、それを見てきた雰囲気からは、今日の感じでは
「レーン間は、フラット・コンディションである」という
結論が得られる訳だ。
さて、運命の決勝戦、結果はいかに?

予想タイムは、予選時よりも5秒以上ダウン、だから予選
のベストタイム等は順位予想の参考にはならない。
むしろ予想の参考になるのは、モチベーションであるとか
の心理面、それから、各チームの体力の消耗具合である。
決勝戦の序盤においては2レーン「大阪~千葉~大阪」が
差を広げてリードしている。
順位予想が何故写真撮影に関係があるのか? と言えば
実はこれは「大アリ」なのだ。
各チーム間に大差が予想されるレースでは、レース後半
になると、その独走チーム単独でしか写真に撮れなく
なってしまう、それだと「レースをやっている」という
写真にはならない。
だからそういう場合には・・
A)レースのスタート直後に(固まった状態で)撮る。
B)先行が予想されるチームと、追従するチーム(群)を
立体的(斜め)に配置できるタイミングと角度を
考え(予想し)、それで撮影地点を決定する。
(例:手前側1レーンが先行チームで、2レーンが追従
チームの場合、仮に最終200mゴールで3艇身差となる
ならば、半分の100m地点では、およそ1艇身差となる
だろうから、約120m地点から斜めに両者を撮る、等)
・・といった、撮影地点上の工夫が必要な訳だ。
また、逆に接戦が予想されるレースにおいては、
1艇身程度の差がつく場合と、ぎりぎりの接戦になるか
どちらかを予想し、最終1艇身差以内の場合には、
約150m地点から、横から2艇(以上)を撮る。
(参考下写真、注:決勝戦の模様では無い)

絡む「因縁レース」等においては、もうゴール地点に
待機し、ゴールの瞬間を横から撮るのが基本であろう。
ライバル関係等の2チームのレーン割りも重要であり、
仮に、向かって左から右に進むコースにおいては、
手前側レーンのチームが先行する場合には、撮影地点から
左を向いて撮れば、2チームを同時に捉えられる。
逆に、奥のレーンが先行するケースにおいては、右を
向いて撮れば、両チームが同時に構図内に収まる。
(参考下写真、注:本決勝戦の模様)

各競技チームの相対位置関係を予め予想し、それに伴い
レース前に撮影地点と撮影アングルを決定しないとならない。
したがって、三脚を立てて一箇所から動かない撮影技法は、
ドラゴン競技撮影では有り得ない。必ず各レースに応じて
撮影場所を変更し、かつ、手持ちで扱える重量範囲の望遠
レンズを用いてアングルの自由度を高めなくてはならない。
本大会では、フォトコンテストが開催されている為、
多数のアマチュアカメラマンが来場しているのだが、
残念ながらレース展開を読んで撮影地点を変える事が
出来る人は皆無だ。まあ、最大の課題は、過剰なまでの
重量級の望遠レンズを持って来るアマチュア層が大半で
あり、手持ちでそれを扱えない事であろう。だから三脚を
使わざるを得なく、その撮影地点から動けなくなってしまう。
(この状況だと熱中症が危険なので、私も本大会や各大会で
カメラマン達に注意喚起をして廻っている)
要は、機材選択ミス、情報収集不足、撮影スキル不足の3点が
アマチュア層での課題なのだが、まあ他大会では1度撮影に
来ると翌年からもう2度と来ないカメラマンが大半なのだが、
(上手く撮れないで諦めてしまう、それに暑いし・・汗)
幸いにして、本大会では3~4回撮影している常連カメラマン
も増えてきている。そうであれば、あと3~4年も撮影を
続けていれば、機材選択、情報収集、撮影スキル等の課題も
少しづつ解消されていく事であろう。

序盤から「大阪~千葉~大阪」がリードを広げていた。
強豪「ドリーマーズ」が喰らいつくも、準決勝での
激戦の体力消耗が響いたのか、少しづつ差が開く状況で
あった。
注目は2位争いとなり、ここは順当に「ドリーマーズ」
が入る、さらに「相生良櫂白龍狂う」が3位入賞。
4位は「弘進製作所」、昨年に引き続き、僅かに
入賞を逃して悔しかった事であろう。

参考まで、決勝タイムを挙げておく。
1位:1分09秒:大阪~千葉~大阪
2位:1分12秒:ドリーマーズ
3位:1分13秒:相生良櫂白龍狂う
4位:1分15秒:弘進製作所
全体的にスローペースであるが、強い向かい風であり
7秒程度のタイム低下は、やむを得ないとも言える。
ただ、専業チームは、同条件でもタイム低下を3秒程度
に抑えれるケースもあり、ここは経験値の差だろうか?
(参考:具体的には、漕手のパドルが揃っていない場合、
悪条件となる程に、タイムの低下が大きい模様だ。
どうやら、悪条件では1人や2人の漕ぎでは艇は前進せず、
全員でパドルを揃えて推進力とするしか無いのであろう)

匠「ところで、来年はどんなチーム名にするのですか?」
大「・・ああ、まずかったなあ。変なチーム名の時に
優勝してしまった(汗) 来年はどうしよう?」
まあ、転勤の逆境(?)に耐えて優勝できた、という
事で、よかったのでは無いでしょうか。
来年もまた、各チームの活躍を期待しております。
以下、参考情報だが、「ビギナーの部」の優勝チームは、
翌年の本大会で「エキスパートの部」への優待措置がある模様だ。
恐らく、参加費(エキスパートの部の方が高額)の減免になる
のだと思われるが、この措置については、大変良い傾向だと思う。
つまり、ビギナーの部に、いつまでも強豪チームが居座るのも
あまり好ましく無い状況だからだ・・
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では、本記事は、このあたりまでで。
次回の本大会記事(後編)はエキスパートカテゴリー
での混合の部とオープンの部の模様を紹介しよう。