2019年5月6日(月・祝)に、京都府宇治市・宇治公園
(通称、中の島)で行われた、「令和」最初のドラゴン
ボート大会「第6回 宇治川・源平・龍舟祭」の模様より。
(以下、「宇治大会」または「本大会」と略す)
![c0032138_16570776.jpg]()
後編の本記事では「オープンの部」の模様を紹介して
行こう。
大会当日の天候だが、午前中は晴れで、ほぼ無風。
昼頃には気温が上がり、26℃程度の「夏日」と
なっていて汗ばむほどである。
午後から風が出てきて、レースに対しては向かい風、
風速は不明であるが、だいたい3~5m/s程度か?
同時に曇り空となってきた。
予報では、夕方から雨、しかも雷や突風を伴う場合も
あるとのことだが、具体的に何時ごろから雨となるかの
正確な予報は出ていなかった。前線が通過するとの事で
大気が不安定な状況であり、ピンポイントでの正確な
天候変化は予測しずらいのであろう。
早目に大会を進行しないと、決勝戦や表彰式で豪雨と
なったらかなわない、
でもまあ、本大会は「公開イベント」でもあるから、
例えば16時ごろに観光客等が大会観戦に来て、
「おや、ドラゴンボートは、やっていないのですか?」
となっても、少々困る。
そこで大会運営側から「最大の巻き(=早める事)30分」
と方針が出た。まあこれであると、午後5時頃には終了
する事となり、夕立にはぎりぎりセーフか? あるいは
ちょっと間に合わないか? まあ、そんなところであろう。
ちなみに、今回も、大阪府ドラゴンボート協会を主体に、
大会運営に非常に手馴れたスタッフ達による運営なので、
進行スケジュールを、いかようにも時間調整可能である。
![c0032138_16570723.jpg]()
さて、昨年(2018年)の本大会は、会場の治水工事の
影響で中止となっていて、2年ぶりの開催となる。
一応、過去3年間の本大会のオープンの部上位チームを
紹介しておく。
2017年(第5回大会)
1位:bp
2位:京都工場保健会すいすい丸 家族健診
3位:beautiful planet(注:bpのサブチーム)
2016年(第4回大会)
1位:beautiful people(注:bpのサブチーム)
2位:池の里LAKERS!
3位:bp
2015年(第3回大会)
1位:大阪市立都島工業高等学校ドラゴンファイターズ
(注:bpのサブチーム)
2位:bp
3位:京都工場保健会すいすい丸 プレミアムドック
ということで、過去3年間、いや、大会開始の2013年
まで遡っても、オープンの部の優勝は全て「bp(軍団)」
であり、5連覇中、という状況だ。
また、地元強豪の「すいすい丸」が、毎年あと僅かな所で
「bp軍団」を倒せない様子も良くわかるデータだ。
![c0032138_16570794.jpg]()
さて、今年の参加チームはどんな感じだろうか?
まず「bp」はシングルエントリーだ(上写真)
例年2チームを出場させている状況だが、大会開催の本日は
「令和」改元の10連休の最終日であり、参加チーム数が
例年より少ない、なので、ダブルエントリーのチームを
数えた方が早いであろう。
ダブルエントリーチームには、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」+「琵琶湖龍舟」
そして、地元の「すいすい丸」が居る。
「京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見」+
「京都工場保健会 すいすい丸 受けよう健康診断」
本大会はオープンの部のみであるので、(男女)混合系の
チームでも、そのままオープンの部に出場となる。
「琵琶ドラ」も「すいすい丸」も、基本的には(男女)混合
系のチームであるが、いずれも百戦錬磨の試合巧者のチーム
である、男女混合のハンデはあまり感じさせない事であろう。
(下写真は、琵琶湖ドラゴンボートクラブ)
![c0032138_16570704.jpg]()
他の「男女混合系」の専業チームであるが、
「関西龍舟」「Team BANANA」「吹田龍舟倶楽部」
「Team 風」「大阪産業大学 常翔喜龍」「チーム未来」
「打艇龍舟倶楽部」(下写真)が参戦している。
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それと、「男子オープン系」のチームとしては、
「池の里 Lakers!」「小寺製作所」「近畿車輛 電龍」
が居る。
それから、男子オープンでも男女混合でも、どちらでも
こなせる臨機応変なチームとしては「Rスポーツマンクラブ」
「関空飛龍」「香里丘高校 五期生」「龍人(どらんちゅ)」
が参戦。
![c0032138_16571792.jpg]()
上写真は「香里丘高校 五期生」チームだが、今回は
女性クルーが多い模様だ。なお、本大会の市内の部でも
「東宇治高校 五期ドラゴン」と、似た出自と命名の
チームが出場している(前編記事の冒頭写真)
それと、「女子系」チームとして「Spirits Club」が
エントリーしている。
なお、本宇治大会は、オープンの部しか無いので対象外
であるが、もし「オープンの部」と「混合の部」が
あって、「女子の部」が無い大会の場合、旧来であれば
女子系チームはオープンの部に参加していたのだが・・
昨年の高石(堺泉北大会)では、女子チーム「Team 河童」は
混合の部へのエントリーが許可されている。
まあ、ルール上では、混合の部は、20人漕ぎの場合で
「男女各8名以上」となっているものを「女子8名以上、
男女合計16名以上」と変更できるならば、女子ばかりの
チームでも、混合の部に参加できる事となる。
先日、堺泉北大会の運営に係わる「高石市商工会議所」より、
高「他地区大会でも、女子チームの混合の部への参加を
認めたらどうなのでしょう?」という、非公式の話が
私にあったのだが、まあ、よくよく考えてみると、あまり
それに当てはまる大会が無く、高石(堺泉北)大会の他は
すぐに思いつく範囲では「KIX(関空)大会」位で
あろうか・・?
「選手権(級)大会」や「びわこペーロン」では女子の部は
存在している。であれば、他の個々の大会で融通を利かすのは
さほど難しくは無いと思うので、女子系チームの場合は、
各大会エントリー時に個別に問い合わせてみれば、混合の部
への女子系チームの参戦は難しい話では無いと思われる。
閑話休題、そして参加チームのラストだが、例年は
「びわこペーロン大会」(滋賀県)に出場しているが、
初の県外遠征、初ドラゴン大会として「チーム技術本部」
(パナソニック社企業チーム)が本大会に初参戦している。
(下写真)
![c0032138_16572950.jpg]()
こちらの「チーム技術本部」、毎年「びわこペーロン」では
20人漕ぎの部にエントリーしていて、昨年(2018年)
の戦績は、見事準決勝進出なるも、そこで「琵琶ドラ」に
破れて惜しくも決勝進出を逃している、まあ、そこそこの
実力があるチームだと思われる。
ただ、びわこペーロンの艇(旧艇、または橋本艇と呼ぶ)
だけに慣れている状況であり、今回、その調子で派遣舵を
使わずに自前の舵でエントリーしてしまった。
で、本大会では、いきなり艇の重さが1/4である(旧艇が
約650kg、本大会のチャンピオン製スモール艇は約150kg)
舵のコントロール方法が全く異なり、バランスを崩して
大きな蛇行を繰り返してしまった。
![c0032138_16572999.jpg]()
かなり危なかっしい状況だが、レース中に舵手の交替も
出来ず、ともかく予選第1回戦は、このまま続行・・
予選第2回戦から派遣舵を利用し、そこそこ速かった
(タイムは1分04秒)のだが、本大会は予選2レースの
合計タイム制であったので、第1回戦での大幅なタイム
ロスが響き、残念ながら予選敗退である。
でもまあ、今回自前の舵で初挑戦した心意気は買いたい。
また来年、是非本大会にリベンジしていただきたく思う。
今年の「びわこペーロン大会」でも会うと思うので、
その時にでも伝えておこう。
ちなみに、「びわこペーロン」の20人漕ぎは超激戦区
である為、彼らが多少実力のあるチームとは言え、専業
チームに混じっての上位入賞は、まず不可能だ。
匠「びわこペーロンでは、10人漕ぎの部で2チームに
分散して出場した方が、ライバルチームが少なく、
好成績が得られると思いますよ」
とも、彼らには伝えておいた。
![c0032138_16572985.jpg]()
さて、オープンの部、予選は他に大きな波乱もなく
淡々とレースが進行している。参加チーム数が連休で
少ないとは言え、合計ではそこそこのレース数(40弱)
となる事、そして夕方には雷雨の予報もある為、
スムースな進行は、運営的には望ましい。
で、午前中の予選第1回戦での、ほぼ無風の状態では、
220mのコースで1分を切るのは至難の業である。
それを達成したのは、僅かに「bp」1チームのみであり、
58秒台のタイムだ。他のチームは速い所でも、およそ
1分01秒台、そこから1分04秒台くらいの間に、多くの
チームが密集し、大混戦模様である。
本部のボードに貼り出されるタイム結果を見ても、
暫定順位がつかめず、おまけに午後の予選第2回戦
ともなれば、合計タイムなので、ますます順位は
不明となるだろう。まあ、勿論、本部においては、
パソコンとエクセルでしっかり集計しているので、
結局、本部の発表を待たないと、準決勝に進出できる
チーム(または、進出できそうなチーム)は、わからず、
各チームは、若干戦略が立て難いであろう。
(ボードのタイムを全てメモする、または写真に撮り、
テントに持ち帰って作戦を検討するチームもあった)
まあでも、チームとしては、前編で紹介したような
ベストタイムが出るコース取りをして、1秒でも
タイムを稼ぐようにしないとならない、そして漕ぎの
ペース配分もしかりだ、そうした積み重ねが順位アップに
繋がって行く。
各レースは、2艘建てマッチレースではあるが、オープン
の部は、奇数チームの参加なので、各予選最終戦は
単独チームでの走行(漕行)となる。
![c0032138_16572997.jpg]()
上写真は、単独漕行となった「Team BANANA」
ライバルチームが居ないと漕ぎ難そうにも思えるのだが
逆に言えば、他チームからの(引き)波等の影響を受けず、
かつ、レーン幅をいっぱいに使って、ほぼベストの
ラインを取れる自由度がある。よって、鼓手と漕手による
ペース配分が完全に出来ているベテラン専業チームの
場合では、単独漕行は、さほど悪く無い条件と思われ、
事実、比較的良いタイムが出ている。
![c0032138_16574676.jpg]()
さらに予選の模様、上写真手前1レーンは「吹田龍舟倶楽部」
奥の2レーンが「team風」
どちらも、「男女混合系」のチームであるが、本大会の
オープンの部オンリーのレギュレーションに合わせて、
漕手配置は多少変えてきているかも知れない。
男女混合系チームのレースタイムは、だいたい1分04秒
あたりだ、だが、やはり男子系チームの1分01秒~03秒
程度に比べ、僅かに不利がある。
男女混合の部での、超強豪クラスである「関西龍舟」
(冒頭の写真)でも、1分03秒と、やや厳しい、
ただまあ、「関西龍舟」は、本大会は新人育成を兼ねて
いる模様であり、あまりガツガツと勝ちに来ている
雰囲気は無い。
彼らのターゲットは、東京大会(昨年3位)、および
翌月の堺泉北(高石)大会なのだ、特に高石大会は
過去、2年連続のワンツーフィニッシュという前人未到
の記録を継続中なので、今年も頑張りたい所であろう。
![c0032138_16574646.jpg]()
さて、予選2回戦を終えたところで、タイム集計である。
2回戦の合計タイムの上位4チームが準決勝進出となる。
私がボードに貼り出されたタイムをざっと見たところ、
まあ「bp」は磐石、そしてその後に続くのは、地元
ダブルエントリーの「すいすい丸」の2チーム、さらに
滋賀県からダブルエントリーの「琵琶ドラ」の2チームが
速い。これで計5チームとなり、それに続く男子系チーム
たとえば「池の里Lakers!」等は、残念ながら準決勝には
進めそうも無い状況だ。
だが、ここで、ちょっとした珍事が発生した。
本部から「琵琶ドラ」の2チームに呼び出しがかかる、
どうやら、「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」と
「琵琶湖龍舟」の2チームの合計タイムが、1/100秒
単位まで、ぴったり同じだった模様なのだ!
こんな事がありうるのだろうか? 少なくとも私は
過去十数年間の各大会で、こうした状況は見た事が無い。
まあ、今回は身内チーム同士なので、「ジャンケン」で
片をつけた模様だが、もしライバルチーム等で、それでは
納得しない場合、どうなるのだろう? エキストラ(特別)
試合を1レース設け、勝った方が準決勝進出、とかに
なれば、盛り上がるのは確かだが、他チームよりも余計に
漕ぐ事になるから、体力消費もあり、そういう解決策は
取りずらいと思う。
![c0032138_16574627.jpg]()
まあともかく、ジャンケンの結果、「琵琶湖ドラゴンボート
クラブ」の方が準決勝進出となり、以下の対戦が行われる。
オープンの部準決勝①(第33レース)
1レーン:京都工場保健会 すいすい丸 受けよう健康診断
2レーン:bp
オープンの部準決勝②(第34レース)
1レーン:琵琶湖ドラゴンボートクラブ
2レーン:京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見
![c0032138_16574525.jpg]()
さて、準決勝の見所であるが、第34レースが興味深い。
予選タイムは両者ほぼ同等の1分01秒前後、両チームとも
試合巧者であり、勿論、昔から数多くの激戦を繰り返してきた
同士であるから、お互いの手の内は良くわかっている。
そして、第33レースは順当に「bp」が決勝勝ちあがり。
「すいすい丸」(人間ドック)は、兄弟チームが敗れて
しまった事により、いよいよ次の第34レースに全てがかかる
事となる。勿論、この会場は「すいすい丸」の練習拠点だ、
観客の中にも沢山の関係者や知己が見守っている事だろう、
なんとしても、この準決勝を制し、決勝に進まないとならない。
![c0032138_16575744.jpg]()
まあでも、その状況は「琵琶ドラ」も同じだ、兄弟チームは
ジャンケン対決で破れてしまった、他のメンバーの為にも
ここは何としても、決勝に進む必要がある。
さあ、勝つのは、「琵琶ドラ」か?
それとも、「すいすい丸」か・・・?
![c0032138_16575707.jpg]()
両者、最善を尽くした激闘である、もう、どちらにも
勝ってもらいたいのだが、勝負の世界は非情で厳しい、
必ず、どちらかが破れてしまうのだ・・
結果、すいすい丸1分01秒87、琵琶ドラ1分02秒20
僅かに、0.3秒差で、「すいすい丸」(人間ドック)が
決勝進出となった。
さて、時刻は15時30分を回ったところだ。一応レース
間隔を30分以上開ける内規であるから、市内の部の決勝
(前編記事で紹介)を挟み、16時頃からのオープンの部
の決勝戦の開始となるだろう。
天候は曇りとなり、遠方に怪しい形の雲が見える、
風も強くなり、いよいよ夕立が近づいてきた模様だ。
できれば決勝戦はもとより、閉会式(表彰式)まで
天候が持って貰いたい、いやむしろレース中は多少の
雨は無関係だが、屋外の雨天での表彰式は厳しい。
さて、ここで余談だが、今日の撮影機材は、雨模様も
予想された為、比較的コンパクトなシステムとしている。
望遠系は、高速連写型デジタル一眼レフSONY α77Ⅱに、
レンズは、TAMRON SP 70-300mm/f4-5.6 Di USD
(A005) の組み合わせ、これはAPS-C機なので、換算
105mm~450mmの使い易い望遠画角となる。
このレンズは、やや大型(760g)ではあるが、SP仕様
で画質が良い。まあ、本大会会場は狭いので、400mmや
500mmの長い望遠ズームは不要、という判断である。
ただし、本レンズは望遠端で、やや画質が低下する特性が
ある為、300mm端いっぱいまでは、あえて使わず、250mm
程度までのズーミングに留める。これで画角が不足する
(より望遠で撮りたい)場合には、α77Ⅱに備わる
デジタル(スマート)テレコンバーター機能で、x1.4倍
またはx2.0倍の画角を簡単に選択できる。
なお、大画素からのトリミングで対応する事も可能だが、
何千枚も撮影した後での一々のトリミング編集は大変時間
と手間がかかってしまう為、できれば撮ったままの構図で
使いたいから、デジタルテレコン機能が有益になる訳だ。
そして、このシステムは防水では無いが、多少の雨くらい
であれば、カメラを壊さないノウハウは持っているので、
まあ大丈夫である。そして、あまりに酷い雨天では、望遠
レンズでの長距離撮影は、途中の雨粒によるコントラストの
低下が甚だしく、事実上では使用できない事と同じだ。
もう1台のカメラは、防水デジタル一眼レフのPENTAX K-30
と、レンズも防水仕様のHD PENTAX-DA 18-50mm/f4-5.6
DC WR REの組み合わせである。こちらは雨天の中でも
何も問題なく使用できる(注:レンズ前面の水滴は都度
拭く必要がある)ので、「夕立なんぞ、いつでも来い」と
いう感じである。
後、一応予備システムとして小型のミラーレス機を
持ってきてはいるが、殆ど使わず、あくまで予備機だ。
まあ、本会場での撮影機材は、300mm級の一般的な
望遠ズームがあれば十分であり、あまりおおげさな
大型の(高価な)システムを持ち込む必要は無い。
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カメラの話はさておき、いよいよ決勝戦の時刻となった。
オープンの部決勝(第36レース)
1レーン:京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見
2レーン:bp
という組み合わせである。
決勝戦での「bp」対「すいすい丸」の構図は、前回大会
(一昨年)と同様である。
ちなみに、この2チームは、現在のドラゴン界では希少な
「スポンサーが付いている」チームである。
将来的に想定されるドラゴンボートのプロスポーツ化に
おいて、「スポンサード」方式の良いモデルケースと
なっていると思われる。
そして、スポンサーの手前、どちらのチームも、この
決勝戦は負ける訳にはいかない、ましてや「すいすい丸」
のスポンサーは、この大会会場の目の前の「喜撰茶屋」
である、いやがおうでも気合が入る事であろう。
プレッシャーが強い状況だとは思うが、まあプロ化という
のはそういうものである。
現在でも、いわゆる「ビギナー(一般)チーム」と、
日常的にドラゴンの練習を繰り返す「専業チーム」との
実力差はとても大きい。(選手権クラス大会を除く)各地の
地方大会等において、一般チームと専業チームが対戦した
場合、専業チームの勝率は100%である。私はこうした
ケースを数千レースも観戦しているが、例外はただの1つも
無い、100%専業チームが勝つのだ。
(注:唯一の例外に近い実例として、2016年のKIX大会
オープンの部の決勝戦で、関空関連職員チーム「SPS118」
が、準優勝を獲得。ただ、このケースでも優勝は「bp」
であり、”一般チームが勝利した”とは言いがたい)
で、地方大会等では、地元運営側で一般チームと専業
チームの区別が出来ていない場合もあり、大会を重ねて
いくうちに、地元一般チームが絶対に勝てない状況に
陥ってしまっている事がある。
競技志向が低くイベント的な要素が大きい大会においては
こうした場合、早急に「実力別カテゴリー分け」の
レギュレーションを設定し、一般チームと専業チームを
分離してしまわないと、毎年、専業チームばかりが上位を
独占してしまい、大会の主旨と異なってしまう。
まあ、ここ数年は地方大会でも「実力別カテゴリー分け」
を採用するケースが多く、本宇治大会も、翌月の高石
(堺泉北)大会でも、その他の様々な大会でも、
そうなりつつある、という好ましい状況だ。
で、さらに今後だが、「bp」や「すいすい丸」といった
準プロチームが増えてくると、今度は、それらと専業チーム
との間にも、大きな実力差が生まれてくる可能性が高い。
現状、本宇治大会でも、ずっと「bp軍団」が勝ち続けており、
次いで「すいすい丸」が、必ずそれに絡んでくる状況だ。
本大会でも、それら以外の、一般専業チームの入賞例は、
ごく僅かであり、2016年の「池の里Lakers!」(準優勝)と、
2013年の「龍人(どらんちゅ)」(準優勝)と、同年
3位の「びわどらと池の里Lakers!」のケースしか無い。
つまり、既に「準プロチーム」と「一般専業チーム」の
実力差も、大会運営の観点からは、無視できない状況に
なりつつある。
他のアマチュアスポーツでは、強すぎるチームや選手が
出てきた場合、「殿堂入り」ルールを設けるケースも
あるのだが、ドラゴンでの、こうした「準プロチーム」は、
試合に出続けなくてはならない、さもないと広告塔には
ならないからだ、殿堂入りにしてしまう訳にはいかない。
これの対処方法だが、もう、さらに上位カテゴリーの
「チャンピオンシップ」とかを設定するしか無いと思う。
既に、静岡の「ツナカップ大会」等の先進的な大会では
そうした処置が行われている。将来的には、そうした
最上位カテゴリーに準プロチームを集め、さらに将来には
その「チャンピオン・リーグ」等の観戦を有料化したり
グッズを売ったり、勝利予想のくじ販売等を行えば、
もうそれは、まんまプロスポーツの形式となる。
さて、余談が長くなった、いよいよ決勝戦である。
![c0032138_16575763.jpg]()
「bp」、さすがに速い!
まあ、今日の予選から準決勝にかけても、「bp」は
他の専業チームに対して、平均で3~4秒も速い状況
である、このタイム差は「1艇身」を越える、つまり
各レースで「bp」の艇は、丸々他チームよりも先行する
という感じだ。
![c0032138_16575758.jpg]()
さしもの京都最強の準プロチーム「すいすい丸」でも
やはり1艇身の差(約3秒)を付けられてしまっている。
でも、それにしても差がつきすぎでは無いだろうか?
1昨年の前回対戦では、両チームのタイム差は1秒台で
あった。まあ、もう2年も前の話だし、様々な条件は
大きく異なる。そして宇治大会に限らず、他地区の
大会でも、確かに「bp」は優勝を重ねてはいるが、
ここまで「圧倒的な大差がある」という感覚は無かった。
この感覚は、まるで数年前の「磯風漕友会」に対峙した
他チームのようなものであろう、そう「まるで勝てる
気がしない」という程、「磯風」は圧倒的だったのだ。
今でこそ「磯風」は、あまり各地のドラゴンボートの
大会に出場して「試合を荒らす」ような事は避けており、
地元の相生ペーロン、長崎ペーロン、そしてドラゴン
では「日本選手権(天神)」のみに注力しているが、
5年程前までは、各地のドラゴン大会にも良く参戦
していたのだ。その際に、他のどのチームから見ても
「磯風」の強さは絶対的であり、手も足も出なかった。
なんか、今年の(というか、本大会の)「bp」の強さは、
これまで(昨年まで)とは、全く次元が違う。
今回が今年初の観戦だが、いったいこの冬場(シーズン
オフ)にどんな練習をしてきたら、この強さが生まれる
のであろうか? まあ、そのあたりは、今年のシーズン
をウォッチしながら、追々聞いたり解明したりして
行く事にするか・・・
![c0032138_16575669.jpg]()
では、本大会オープンの部の最終結果である。
1位:0分58秒08 bp
2位:1分01秒31 京都工場保健会 すいすい丸(人間ドック)
3位:タイム順 琵琶湖ドラゴンボートクラブ
---
閉会式、表彰式も終わり、これにて、本大会は無事終了。
心配であった夕立もなんとか間に合い、雨は降らなかった。
時刻は、午後5時過ぎ、さて、会場を後にしようか・・
帰路の電車に乗ると、雨がパラパラと降ってきて、
その後は、雷を伴う土砂降りとなった、帰宅迄の間は
やや濡れるかも知れないが、まあこれが表彰式とかで
豪雨が来なくて良かった、と思う事にしよう・・
さて、今回の「宇治大会」観戦記事はこのあたりまでで、
次回の大会観戦記事は「堺泉北大会」(6/16開催予定)
となる予定だ。
(通称、中の島)で行われた、「令和」最初のドラゴン
ボート大会「第6回 宇治川・源平・龍舟祭」の模様より。
(以下、「宇治大会」または「本大会」と略す)

行こう。
大会当日の天候だが、午前中は晴れで、ほぼ無風。
昼頃には気温が上がり、26℃程度の「夏日」と
なっていて汗ばむほどである。
午後から風が出てきて、レースに対しては向かい風、
風速は不明であるが、だいたい3~5m/s程度か?
同時に曇り空となってきた。
予報では、夕方から雨、しかも雷や突風を伴う場合も
あるとのことだが、具体的に何時ごろから雨となるかの
正確な予報は出ていなかった。前線が通過するとの事で
大気が不安定な状況であり、ピンポイントでの正確な
天候変化は予測しずらいのであろう。
早目に大会を進行しないと、決勝戦や表彰式で豪雨と
なったらかなわない、
でもまあ、本大会は「公開イベント」でもあるから、
例えば16時ごろに観光客等が大会観戦に来て、
「おや、ドラゴンボートは、やっていないのですか?」
となっても、少々困る。
そこで大会運営側から「最大の巻き(=早める事)30分」
と方針が出た。まあこれであると、午後5時頃には終了
する事となり、夕立にはぎりぎりセーフか? あるいは
ちょっと間に合わないか? まあ、そんなところであろう。
ちなみに、今回も、大阪府ドラゴンボート協会を主体に、
大会運営に非常に手馴れたスタッフ達による運営なので、
進行スケジュールを、いかようにも時間調整可能である。

影響で中止となっていて、2年ぶりの開催となる。
一応、過去3年間の本大会のオープンの部上位チームを
紹介しておく。
2017年(第5回大会)
1位:bp
2位:京都工場保健会すいすい丸 家族健診
3位:beautiful planet(注:bpのサブチーム)
2016年(第4回大会)
1位:beautiful people(注:bpのサブチーム)
2位:池の里LAKERS!
3位:bp
2015年(第3回大会)
1位:大阪市立都島工業高等学校ドラゴンファイターズ
(注:bpのサブチーム)
2位:bp
3位:京都工場保健会すいすい丸 プレミアムドック
ということで、過去3年間、いや、大会開始の2013年
まで遡っても、オープンの部の優勝は全て「bp(軍団)」
であり、5連覇中、という状況だ。
また、地元強豪の「すいすい丸」が、毎年あと僅かな所で
「bp軍団」を倒せない様子も良くわかるデータだ。

まず「bp」はシングルエントリーだ(上写真)
例年2チームを出場させている状況だが、大会開催の本日は
「令和」改元の10連休の最終日であり、参加チーム数が
例年より少ない、なので、ダブルエントリーのチームを
数えた方が早いであろう。
ダブルエントリーチームには、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」+「琵琶湖龍舟」
そして、地元の「すいすい丸」が居る。
「京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見」+
「京都工場保健会 すいすい丸 受けよう健康診断」
本大会はオープンの部のみであるので、(男女)混合系の
チームでも、そのままオープンの部に出場となる。
「琵琶ドラ」も「すいすい丸」も、基本的には(男女)混合
系のチームであるが、いずれも百戦錬磨の試合巧者のチーム
である、男女混合のハンデはあまり感じさせない事であろう。
(下写真は、琵琶湖ドラゴンボートクラブ)

「関西龍舟」「Team BANANA」「吹田龍舟倶楽部」
「Team 風」「大阪産業大学 常翔喜龍」「チーム未来」
「打艇龍舟倶楽部」(下写真)が参戦している。

「池の里 Lakers!」「小寺製作所」「近畿車輛 電龍」
が居る。
それから、男子オープンでも男女混合でも、どちらでも
こなせる臨機応変なチームとしては「Rスポーツマンクラブ」
「関空飛龍」「香里丘高校 五期生」「龍人(どらんちゅ)」
が参戦。

女性クルーが多い模様だ。なお、本大会の市内の部でも
「東宇治高校 五期ドラゴン」と、似た出自と命名の
チームが出場している(前編記事の冒頭写真)
それと、「女子系」チームとして「Spirits Club」が
エントリーしている。
なお、本宇治大会は、オープンの部しか無いので対象外
であるが、もし「オープンの部」と「混合の部」が
あって、「女子の部」が無い大会の場合、旧来であれば
女子系チームはオープンの部に参加していたのだが・・
昨年の高石(堺泉北大会)では、女子チーム「Team 河童」は
混合の部へのエントリーが許可されている。
まあ、ルール上では、混合の部は、20人漕ぎの場合で
「男女各8名以上」となっているものを「女子8名以上、
男女合計16名以上」と変更できるならば、女子ばかりの
チームでも、混合の部に参加できる事となる。
先日、堺泉北大会の運営に係わる「高石市商工会議所」より、
高「他地区大会でも、女子チームの混合の部への参加を
認めたらどうなのでしょう?」という、非公式の話が
私にあったのだが、まあ、よくよく考えてみると、あまり
それに当てはまる大会が無く、高石(堺泉北)大会の他は
すぐに思いつく範囲では「KIX(関空)大会」位で
あろうか・・?
「選手権(級)大会」や「びわこペーロン」では女子の部は
存在している。であれば、他の個々の大会で融通を利かすのは
さほど難しくは無いと思うので、女子系チームの場合は、
各大会エントリー時に個別に問い合わせてみれば、混合の部
への女子系チームの参戦は難しい話では無いと思われる。
閑話休題、そして参加チームのラストだが、例年は
「びわこペーロン大会」(滋賀県)に出場しているが、
初の県外遠征、初ドラゴン大会として「チーム技術本部」
(パナソニック社企業チーム)が本大会に初参戦している。
(下写真)

20人漕ぎの部にエントリーしていて、昨年(2018年)
の戦績は、見事準決勝進出なるも、そこで「琵琶ドラ」に
破れて惜しくも決勝進出を逃している、まあ、そこそこの
実力があるチームだと思われる。
ただ、びわこペーロンの艇(旧艇、または橋本艇と呼ぶ)
だけに慣れている状況であり、今回、その調子で派遣舵を
使わずに自前の舵でエントリーしてしまった。
で、本大会では、いきなり艇の重さが1/4である(旧艇が
約650kg、本大会のチャンピオン製スモール艇は約150kg)
舵のコントロール方法が全く異なり、バランスを崩して
大きな蛇行を繰り返してしまった。

出来ず、ともかく予選第1回戦は、このまま続行・・
予選第2回戦から派遣舵を利用し、そこそこ速かった
(タイムは1分04秒)のだが、本大会は予選2レースの
合計タイム制であったので、第1回戦での大幅なタイム
ロスが響き、残念ながら予選敗退である。
でもまあ、今回自前の舵で初挑戦した心意気は買いたい。
また来年、是非本大会にリベンジしていただきたく思う。
今年の「びわこペーロン大会」でも会うと思うので、
その時にでも伝えておこう。
ちなみに、「びわこペーロン」の20人漕ぎは超激戦区
である為、彼らが多少実力のあるチームとは言え、専業
チームに混じっての上位入賞は、まず不可能だ。
匠「びわこペーロンでは、10人漕ぎの部で2チームに
分散して出場した方が、ライバルチームが少なく、
好成績が得られると思いますよ」
とも、彼らには伝えておいた。

淡々とレースが進行している。参加チーム数が連休で
少ないとは言え、合計ではそこそこのレース数(40弱)
となる事、そして夕方には雷雨の予報もある為、
スムースな進行は、運営的には望ましい。
で、午前中の予選第1回戦での、ほぼ無風の状態では、
220mのコースで1分を切るのは至難の業である。
それを達成したのは、僅かに「bp」1チームのみであり、
58秒台のタイムだ。他のチームは速い所でも、およそ
1分01秒台、そこから1分04秒台くらいの間に、多くの
チームが密集し、大混戦模様である。
本部のボードに貼り出されるタイム結果を見ても、
暫定順位がつかめず、おまけに午後の予選第2回戦
ともなれば、合計タイムなので、ますます順位は
不明となるだろう。まあ、勿論、本部においては、
パソコンとエクセルでしっかり集計しているので、
結局、本部の発表を待たないと、準決勝に進出できる
チーム(または、進出できそうなチーム)は、わからず、
各チームは、若干戦略が立て難いであろう。
(ボードのタイムを全てメモする、または写真に撮り、
テントに持ち帰って作戦を検討するチームもあった)
まあでも、チームとしては、前編で紹介したような
ベストタイムが出るコース取りをして、1秒でも
タイムを稼ぐようにしないとならない、そして漕ぎの
ペース配分もしかりだ、そうした積み重ねが順位アップに
繋がって行く。
各レースは、2艘建てマッチレースではあるが、オープン
の部は、奇数チームの参加なので、各予選最終戦は
単独チームでの走行(漕行)となる。

ライバルチームが居ないと漕ぎ難そうにも思えるのだが
逆に言えば、他チームからの(引き)波等の影響を受けず、
かつ、レーン幅をいっぱいに使って、ほぼベストの
ラインを取れる自由度がある。よって、鼓手と漕手による
ペース配分が完全に出来ているベテラン専業チームの
場合では、単独漕行は、さほど悪く無い条件と思われ、
事実、比較的良いタイムが出ている。

奥の2レーンが「team風」
どちらも、「男女混合系」のチームであるが、本大会の
オープンの部オンリーのレギュレーションに合わせて、
漕手配置は多少変えてきているかも知れない。
男女混合系チームのレースタイムは、だいたい1分04秒
あたりだ、だが、やはり男子系チームの1分01秒~03秒
程度に比べ、僅かに不利がある。
男女混合の部での、超強豪クラスである「関西龍舟」
(冒頭の写真)でも、1分03秒と、やや厳しい、
ただまあ、「関西龍舟」は、本大会は新人育成を兼ねて
いる模様であり、あまりガツガツと勝ちに来ている
雰囲気は無い。
彼らのターゲットは、東京大会(昨年3位)、および
翌月の堺泉北(高石)大会なのだ、特に高石大会は
過去、2年連続のワンツーフィニッシュという前人未到
の記録を継続中なので、今年も頑張りたい所であろう。

2回戦の合計タイムの上位4チームが準決勝進出となる。
私がボードに貼り出されたタイムをざっと見たところ、
まあ「bp」は磐石、そしてその後に続くのは、地元
ダブルエントリーの「すいすい丸」の2チーム、さらに
滋賀県からダブルエントリーの「琵琶ドラ」の2チームが
速い。これで計5チームとなり、それに続く男子系チーム
たとえば「池の里Lakers!」等は、残念ながら準決勝には
進めそうも無い状況だ。
だが、ここで、ちょっとした珍事が発生した。
本部から「琵琶ドラ」の2チームに呼び出しがかかる、
どうやら、「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」と
「琵琶湖龍舟」の2チームの合計タイムが、1/100秒
単位まで、ぴったり同じだった模様なのだ!
こんな事がありうるのだろうか? 少なくとも私は
過去十数年間の各大会で、こうした状況は見た事が無い。
まあ、今回は身内チーム同士なので、「ジャンケン」で
片をつけた模様だが、もしライバルチーム等で、それでは
納得しない場合、どうなるのだろう? エキストラ(特別)
試合を1レース設け、勝った方が準決勝進出、とかに
なれば、盛り上がるのは確かだが、他チームよりも余計に
漕ぐ事になるから、体力消費もあり、そういう解決策は
取りずらいと思う。

クラブ」の方が準決勝進出となり、以下の対戦が行われる。
オープンの部準決勝①(第33レース)
1レーン:京都工場保健会 すいすい丸 受けよう健康診断
2レーン:bp
オープンの部準決勝②(第34レース)
1レーン:琵琶湖ドラゴンボートクラブ
2レーン:京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見

予選タイムは両者ほぼ同等の1分01秒前後、両チームとも
試合巧者であり、勿論、昔から数多くの激戦を繰り返してきた
同士であるから、お互いの手の内は良くわかっている。
そして、第33レースは順当に「bp」が決勝勝ちあがり。
「すいすい丸」(人間ドック)は、兄弟チームが敗れて
しまった事により、いよいよ次の第34レースに全てがかかる
事となる。勿論、この会場は「すいすい丸」の練習拠点だ、
観客の中にも沢山の関係者や知己が見守っている事だろう、
なんとしても、この準決勝を制し、決勝に進まないとならない。

ジャンケン対決で破れてしまった、他のメンバーの為にも
ここは何としても、決勝に進む必要がある。
さあ、勝つのは、「琵琶ドラ」か?
それとも、「すいすい丸」か・・・?

勝ってもらいたいのだが、勝負の世界は非情で厳しい、
必ず、どちらかが破れてしまうのだ・・
結果、すいすい丸1分01秒87、琵琶ドラ1分02秒20
僅かに、0.3秒差で、「すいすい丸」(人間ドック)が
決勝進出となった。
さて、時刻は15時30分を回ったところだ。一応レース
間隔を30分以上開ける内規であるから、市内の部の決勝
(前編記事で紹介)を挟み、16時頃からのオープンの部
の決勝戦の開始となるだろう。
天候は曇りとなり、遠方に怪しい形の雲が見える、
風も強くなり、いよいよ夕立が近づいてきた模様だ。
できれば決勝戦はもとより、閉会式(表彰式)まで
天候が持って貰いたい、いやむしろレース中は多少の
雨は無関係だが、屋外の雨天での表彰式は厳しい。
さて、ここで余談だが、今日の撮影機材は、雨模様も
予想された為、比較的コンパクトなシステムとしている。
望遠系は、高速連写型デジタル一眼レフSONY α77Ⅱに、
レンズは、TAMRON SP 70-300mm/f4-5.6 Di USD
(A005) の組み合わせ、これはAPS-C機なので、換算
105mm~450mmの使い易い望遠画角となる。
このレンズは、やや大型(760g)ではあるが、SP仕様
で画質が良い。まあ、本大会会場は狭いので、400mmや
500mmの長い望遠ズームは不要、という判断である。
ただし、本レンズは望遠端で、やや画質が低下する特性が
ある為、300mm端いっぱいまでは、あえて使わず、250mm
程度までのズーミングに留める。これで画角が不足する
(より望遠で撮りたい)場合には、α77Ⅱに備わる
デジタル(スマート)テレコンバーター機能で、x1.4倍
またはx2.0倍の画角を簡単に選択できる。
なお、大画素からのトリミングで対応する事も可能だが、
何千枚も撮影した後での一々のトリミング編集は大変時間
と手間がかかってしまう為、できれば撮ったままの構図で
使いたいから、デジタルテレコン機能が有益になる訳だ。
そして、このシステムは防水では無いが、多少の雨くらい
であれば、カメラを壊さないノウハウは持っているので、
まあ大丈夫である。そして、あまりに酷い雨天では、望遠
レンズでの長距離撮影は、途中の雨粒によるコントラストの
低下が甚だしく、事実上では使用できない事と同じだ。
もう1台のカメラは、防水デジタル一眼レフのPENTAX K-30
と、レンズも防水仕様のHD PENTAX-DA 18-50mm/f4-5.6
DC WR REの組み合わせである。こちらは雨天の中でも
何も問題なく使用できる(注:レンズ前面の水滴は都度
拭く必要がある)ので、「夕立なんぞ、いつでも来い」と
いう感じである。
後、一応予備システムとして小型のミラーレス機を
持ってきてはいるが、殆ど使わず、あくまで予備機だ。
まあ、本会場での撮影機材は、300mm級の一般的な
望遠ズームがあれば十分であり、あまりおおげさな
大型の(高価な)システムを持ち込む必要は無い。
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カメラの話はさておき、いよいよ決勝戦の時刻となった。
オープンの部決勝(第36レース)
1レーン:京都工場保健会 すいすい丸 人間ドックで早期発見
2レーン:bp
という組み合わせである。
決勝戦での「bp」対「すいすい丸」の構図は、前回大会
(一昨年)と同様である。
ちなみに、この2チームは、現在のドラゴン界では希少な
「スポンサーが付いている」チームである。
将来的に想定されるドラゴンボートのプロスポーツ化に
おいて、「スポンサード」方式の良いモデルケースと
なっていると思われる。
そして、スポンサーの手前、どちらのチームも、この
決勝戦は負ける訳にはいかない、ましてや「すいすい丸」
のスポンサーは、この大会会場の目の前の「喜撰茶屋」
である、いやがおうでも気合が入る事であろう。
プレッシャーが強い状況だとは思うが、まあプロ化という
のはそういうものである。
現在でも、いわゆる「ビギナー(一般)チーム」と、
日常的にドラゴンの練習を繰り返す「専業チーム」との
実力差はとても大きい。(選手権クラス大会を除く)各地の
地方大会等において、一般チームと専業チームが対戦した
場合、専業チームの勝率は100%である。私はこうした
ケースを数千レースも観戦しているが、例外はただの1つも
無い、100%専業チームが勝つのだ。
(注:唯一の例外に近い実例として、2016年のKIX大会
オープンの部の決勝戦で、関空関連職員チーム「SPS118」
が、準優勝を獲得。ただ、このケースでも優勝は「bp」
であり、”一般チームが勝利した”とは言いがたい)
で、地方大会等では、地元運営側で一般チームと専業
チームの区別が出来ていない場合もあり、大会を重ねて
いくうちに、地元一般チームが絶対に勝てない状況に
陥ってしまっている事がある。
競技志向が低くイベント的な要素が大きい大会においては
こうした場合、早急に「実力別カテゴリー分け」の
レギュレーションを設定し、一般チームと専業チームを
分離してしまわないと、毎年、専業チームばかりが上位を
独占してしまい、大会の主旨と異なってしまう。
まあ、ここ数年は地方大会でも「実力別カテゴリー分け」
を採用するケースが多く、本宇治大会も、翌月の高石
(堺泉北)大会でも、その他の様々な大会でも、
そうなりつつある、という好ましい状況だ。
で、さらに今後だが、「bp」や「すいすい丸」といった
準プロチームが増えてくると、今度は、それらと専業チーム
との間にも、大きな実力差が生まれてくる可能性が高い。
現状、本宇治大会でも、ずっと「bp軍団」が勝ち続けており、
次いで「すいすい丸」が、必ずそれに絡んでくる状況だ。
本大会でも、それら以外の、一般専業チームの入賞例は、
ごく僅かであり、2016年の「池の里Lakers!」(準優勝)と、
2013年の「龍人(どらんちゅ)」(準優勝)と、同年
3位の「びわどらと池の里Lakers!」のケースしか無い。
つまり、既に「準プロチーム」と「一般専業チーム」の
実力差も、大会運営の観点からは、無視できない状況に
なりつつある。
他のアマチュアスポーツでは、強すぎるチームや選手が
出てきた場合、「殿堂入り」ルールを設けるケースも
あるのだが、ドラゴンでの、こうした「準プロチーム」は、
試合に出続けなくてはならない、さもないと広告塔には
ならないからだ、殿堂入りにしてしまう訳にはいかない。
これの対処方法だが、もう、さらに上位カテゴリーの
「チャンピオンシップ」とかを設定するしか無いと思う。
既に、静岡の「ツナカップ大会」等の先進的な大会では
そうした処置が行われている。将来的には、そうした
最上位カテゴリーに準プロチームを集め、さらに将来には
その「チャンピオン・リーグ」等の観戦を有料化したり
グッズを売ったり、勝利予想のくじ販売等を行えば、
もうそれは、まんまプロスポーツの形式となる。
さて、余談が長くなった、いよいよ決勝戦である。

まあ、今日の予選から準決勝にかけても、「bp」は
他の専業チームに対して、平均で3~4秒も速い状況
である、このタイム差は「1艇身」を越える、つまり
各レースで「bp」の艇は、丸々他チームよりも先行する
という感じだ。

やはり1艇身の差(約3秒)を付けられてしまっている。
でも、それにしても差がつきすぎでは無いだろうか?
1昨年の前回対戦では、両チームのタイム差は1秒台で
あった。まあ、もう2年も前の話だし、様々な条件は
大きく異なる。そして宇治大会に限らず、他地区の
大会でも、確かに「bp」は優勝を重ねてはいるが、
ここまで「圧倒的な大差がある」という感覚は無かった。
この感覚は、まるで数年前の「磯風漕友会」に対峙した
他チームのようなものであろう、そう「まるで勝てる
気がしない」という程、「磯風」は圧倒的だったのだ。
今でこそ「磯風」は、あまり各地のドラゴンボートの
大会に出場して「試合を荒らす」ような事は避けており、
地元の相生ペーロン、長崎ペーロン、そしてドラゴン
では「日本選手権(天神)」のみに注力しているが、
5年程前までは、各地のドラゴン大会にも良く参戦
していたのだ。その際に、他のどのチームから見ても
「磯風」の強さは絶対的であり、手も足も出なかった。
なんか、今年の(というか、本大会の)「bp」の強さは、
これまで(昨年まで)とは、全く次元が違う。
今回が今年初の観戦だが、いったいこの冬場(シーズン
オフ)にどんな練習をしてきたら、この強さが生まれる
のであろうか? まあ、そのあたりは、今年のシーズン
をウォッチしながら、追々聞いたり解明したりして
行く事にするか・・・

1位:0分58秒08 bp
2位:1分01秒31 京都工場保健会 すいすい丸(人間ドック)
3位:タイム順 琵琶湖ドラゴンボートクラブ
---
閉会式、表彰式も終わり、これにて、本大会は無事終了。
心配であった夕立もなんとか間に合い、雨は降らなかった。
時刻は、午後5時過ぎ、さて、会場を後にしようか・・
帰路の電車に乗ると、雨がパラパラと降ってきて、
その後は、雷を伴う土砂降りとなった、帰宅迄の間は
やや濡れるかも知れないが、まあこれが表彰式とかで
豪雨が来なくて良かった、と思う事にしよう・・
さて、今回の「宇治大会」観戦記事はこのあたりまでで、
次回の大会観戦記事は「堺泉北大会」(6/16開催予定)
となる予定だ。