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【熱い季節2018】第15回KIX国際交流ドラゴンボート大会(前編)

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2018年9月2日(日)、大阪府泉佐野市、関西国際空港
(KIX)にて行われた「第15回KIX国際交流ドラゴンボート大会」
の模様より、前編。
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まず最初に。この大会の2日後の9月4日、近畿地方を
「最強台風」と呼ばれた台風21号が直撃した。

その猛威は凄まじく、ここ関西国際空港では、最大瞬間
風速58m/sという、関西圏での記録的な暴風となった他、
潮位が大きく上昇し、滑走路等が浸水する大被害が発生、
極め付きは、空港連絡橋に強風で流されたタンカーが
衝突して、橋が壊れてしまった!
連絡橋の道路および鉄道が被害を受け、通行や運行が
出来なくなった。
幸いにして、衝突事故での人的被害は無かった模様だが、
関空は孤立してしまい、数千人もが空港内に取り残された。
まあ、酷い被害であった。

結局、この台風では関空が最も被害が大きかったかも
知れない、直接の物品・施設や人的な被害のみならず、
その後の関西圏の流通や旅客に与える経済的影響も非常に
大きいからだ。

空港機能の復帰は、TVでの惨状を見る限り、数ヶ月間は
無理だろうとも思えたが、ほんの数日で、一部だけでも
運行が再開され、数週間で、ほぼ回復したのは、見事な
復旧処置だったと思う。

それと、ドラゴン関連では、各チームの所有艇に被害が
出た模様である、これについてはまた別途の記事で
お伝えする。

まあでも、この大会当日には、そんな物凄い台風が直撃
するとは誰も思ってもいない。台風が発生していた事は
皆、知っていただろうが、まだ遠く(注:この台風は速い)
大会中に台風の話題は全くと言って良い程に出ず、
1度だけその話を聞いたのは、(1週間の日本観光を
予定していた)海外から参戦のチームの外国人選手から
「タイフーンが来るかも知れないな」と、それだけであった。

日本人は、もう、台風慣れしてしまっているのだろうか?
あるいは、今年は関西圏では、6月の地震、7月の西日本
豪雨と逆送台風、さらに7~8月の記録的猛暑と、異常とも
言えるレベルで連続的に大きな災害に見舞われていたので、
今更、台風の1つや2つ、もう気にしない、という感覚だった
のだろうか?

まあ、ニュース映像で、つい2日前に見た関空の風景が
大きく変貌していた光景を見て、あるいは、私も実際に
暴風雨を目の当たりにし、翌日の各所の被害状況を目撃し、
自然の猛威、天災の怖さを再認識した次第である。

また、本大会では関空の関係者が数百人も参加している。
私も、その何十人もの人達と話をしているし、彼ら彼女ら
の笑顔も鮮明に覚えているし、そうした楽しげな写真も
多数撮っている。彼らに怪我等は無かっただろうと思うが、
大変な災厄に見舞われた事は確かで、痛ましい。

加えて言えば、この台風襲来の日(9月4日)は、24年前の
関空の開業日だ、この記念すべき日に「関空史上最大の
被害」となってしまった事も、なんとも残念だ。
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さて、台風の襲来は、この2日後の話だ。今回の観戦記事の
時点では、関空は穏やかなものであったし、選手や関係者も
皆、本大会を、とても楽しんでいる。

台風が来てしまった事は、やむを得ない、本記事では、
本大会の楽しさを伝えていく事にする。来年もまた本大会を
続けて欲しいし、それが間接的に復興に役だてれば、とも
思っているからだ。

「楽しさ」と言えば、そう、本KIX大会は「エンジョイ度」
の非常に高い大会である。
昨年2017年の年末記事「熱い季節、ベスト大会編」では
そのエンジョイ度の高評価を持って、本KIX大会が、ベスト
大会としてランクインしている。
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今年は第15回目の記念大会だ、本大会が始まったのは
2004年からであるが、その年は関空開業10年で、その頃、
「二期島」の工事が始まり、その告知や振興をも目的と
して、それまで運用していた「一期島」と二期島の間の
水路(幅約200m、全長約2.3km、これは高石(堺泉北)
大会の水路環境とほぼ同じサイズ)で、本大会が行われる
事となった。
私は、その開催年から、全ての本大会を観戦している。

2013年と2014年、2年続けての大型台風襲来で本大会が
連続中止になってしまったが、2015年、無事、本大会が
再開された。
世の中はちょうど「インバウンド」のブームである。
二期島の造営はずいぶんと時間がかかったが、この時期
には完成していて、ブームとなったLCC(格安航空会社)
が「第二ターミナル」に出来、旅客が沢山行き来して、
関空は大きく盛況を取り戻していた。

私が3年ぶりに見た関空は、それまでとは全く違う印象と
なっていた。感覚的には、もう観光地やリゾート地である。

まあ、2004年の本大会の初回開催時には、本大会の会場は
何ひとつ整備されておらず、会場の横にはブルドーザー等
の重機が多数、土を掘り返していた。おまけに陽を遮る
場所も何も無い会場であったので、大会の終了時には
汗と土ぼこりでドロドロになった記憶がある。

当時から本大会に参加していた選手や関係者も多数居る、
たまに彼ら彼女らと、「昔のこの会場は酷かったなあ」
という話をするのだが、時は流れ、現在のこの大会会場は
良く整備されて、極めて快適な参戦・観戦環境となっている。

おまけに、今年第15回大会を迎えた事で、本大会は
さらに快適な会場とすべく、大幅に手が入れられている。
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「展望デッキ」は、旧来は直射日光を遮る場所が無くて
非常に「暑かった」のだが、今年から簡易的な屋根が
ついて、おまけに座席まである。

これは快適だ、多数の選手達や観戦客も皆、日差しを避けて
飲食等をしながらレースの様子を見守っている。
多数居るアマチュアカメラマンも、他のドラゴン系会場では、
あまりに暑くて撮影は危険な為に、注意喚起をして回って
いるくらいだが、この環境ならば心配は無い。

飲食については、今年は大会専用に移動売店が4店舗ほど
出ている。旧来も売店はあったが、ずいぶん充実した。
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その他にも様々な会場設備の変化があり、これで観戦
環境は、ずいぶんと良くなった。

が、課題もある。男子更衣室が無い、設備が強風に弱いかも
知れない(注:2日後の台風の惨状を見たら余計に怖くなる)、
放送設備と決勝審判設備が隣接しすぎている、受付の周辺に
資材や荷物を置くスペースが無い、等といった、運営ノウハウ
上での小さい問題点はある事はあるが、まあ、これらは追々
直していけば良いと思う。
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さて、前置きがとても長くなった。
本記事では、主に「混合の部」と「スモールの部」の
模様を紹介していこう。

ただし、本大会の参加チーム数は多く、観戦記事の文字数も
限られている、目についたチームだけの紹介になってしまう
のは、やむを得ない節もあるので、悪しからず。

まずは、海外チームだ。
本大会は「国際交流」という名の下に、例年、海外からも
ドラゴンボートチームが大変多く参戦する。

昨年の本大会では、オープンの部、混合の部の各々の決勝戦
では決勝枠の各5枠に対して、3チームづつが海外勢となり、
各カテゴリー決勝での国内2チームが大変苦戦を強いられて
ある意味、肩身の狭い思いをした位の状況だ。
まあでも、こうした状況は悪くは無い、選手達にとっては
勝ち負けよりも「世界を身近に体感する」事も、とても
重要だと思うし、これが本大会の最大の特徴でもある。

ただ、今年の海外チーム数は少な目であり、
基本的には2チーム、うち1つは、混合とオープンへの
ダブルエントリーとなり、都合3チームだけである。

例年、皆勤賞ともいえる「キャセイ・パシフィック」
チームは今年は不参加、キャセイは大勢力であり、
毎年複数のチームを参加させていたし、長年の参戦で
顔見知りの選手も増えてきていたので、ちょっと寂しい
状況だが、きっと今年は何か都合があったのであろう。
来年の参戦をまた期待したいところだ。

さて、海外チームその1は、混合の部に香港から参戦の
「PINK POWER H.K. CANCER SURVIVOR'S」である。
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写真は同チームの女子選手達、日本語は通じそうも
無いので、コミュニケーションは英語のみとなる。

同チームのユニフォームの背中には「粉紅」と書かれて
いる(ように見える)
匠「PINK POWDER チームですか??」
紅「ちがうちがう、PIINK POWERですよ・笑」
匠「あれ? ユニフォームには「粉」と書いてある
  ように見えるけど」
紅「PINK POWER CANCER SURVIVOR'Sと言います」
匠「キャンサー?(癌?) 医療系ですか?
  (”癌から生き残る”、ならば、そういう事か?)
  それとも、カニ?(手でチョキを作って示す)」
紅「蟹(カニ)の方ですよ」

(「CANCER」という単語に2つの意味がある事はさておき、
 う~ん、なんか会話が噛み合わない・汗
 まあ、相手によっては、こういう事もあるだろう。
 色々と出自を聞こうと思っていたけど、話題を変えよう)

匠「貴女達のチームは速いのですか?」
紅「私たちは、あまり速くはありません。
  200m戦だと1分くらいかなあ?」

混合チームで200m戦が1分ならば、国内強豪チームと
同等のタイムだ。ただまあ、今日のコース長はどうも
200mは無く、180m~185m程度と、ちょっと短いようにも
思えている、するとまあ、彼女らの申告タイムよりも
5秒程度は速くなるかも知れない。
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こちらは、同じく香港から参戦の
「Castle Peak Power Station」チームである。
混合の部と、オープンの部へのダブルエントリーだ。
(以下、CPPSチーム)

なかなか速そうなのだが、2チーム分、40名のメンバー
を揃えているようには見えない。
実は、朝、関空に向かう急行電車の中で、たまたま彼らと
同じ車両に乗り合わせている、そこでだいたいの人数を
見ていたのだが、計30名強という感じだろうか?

「メンバー数が潤沢では無い」というのは海外チームに
よくある課題だ、まあ、そう簡単に日本にまで大挙して
参戦する訳にも行かないだろうからだ。

この事による影響だが、予選の間は速かったとしても
終盤、決勝戦あたりになると、メンバー繰りが厳しく
なってきたり、連続参戦による疲労が溜まって来る事だ。
つまり、後半戦になるほど、タイムが落ちてしまう。
(注:国内チームでは、重複出場などに厳しいルールと
なっている大会も多いが、本大会の海外参戦チームでは
そのあたり、あまりシビアには捉えていないと思う)

さて、こちらのチームの出自も良くわからない(汗)
コミュニケーションは英語となるが、まあ、英会話オンリー
となる為、あまり色々と話をしている訳でも無いからだ。
だいたいのやりとりでは、まず、日本には約1週間の
滞在で、大阪駅近くのホテルにチーム全員で泊まっていて、
大会後は色々と各地を観光したいそうだ。
そして、「タイフーンが心配だ」と言っていたのは、
こちらのチームである。

それから、このチームの応援選手の持つ撮影機材は凄い。
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一番の高額カメラを持っていたのは、上写真の人
(表彰式に出ていたので、監督の方だろうか?)
肩に掛けている2台のカメラと2本のレンズだけで
総額140万円相当にもなる(!)、そしてきっと他にも
高級交換レンズを持ってきているのであろう。

もう1名、少し若い選手も同様に、1台のカメラと1本の
レンズだけで総額50万円だ。若い選手に聞いてみよう。
(以下は英語でのやりとりだ)

匠「皆、エクスペンシブなカメラを持ってきていますね~
  しかも最新の機材ばかりだ、香港は日本よりも
  カメラが安く買えるのですか?」
C「そんな事ないでしょう、たぶん香港の方が高いです」
匠「それにしても最新機材ばかりだし、こちらのチームは
  ずいぶんとリッチマンなんですねえ・・」
C「あちらの選手の方がお金持ちですよ(前述の140万円)
  それに、貴方だって3台のカメラを持ってきている」
匠「私のこれらのカメラは、大会撮影用の、壊しても良い
  チープなコンサンプション(消耗品)ですよ」

今回の私の機材総額は3台(レンズ込み)で約30万円だ。
だがこれは、新鋭機が1台含まれていて、それが約15万円と
全体の半分の比率となっている。

まあ今日は比較的天候も良かったので新鋭機の「慣らし」も
兼ねての措置だが、天候が悪い大会などでは、3台合計で
およそ10万円程度と、本当に「消耗用」の格安機材しか
持って来ないようなケースも良くある。

まあ、そういえば、昨年と一昨年の記事で紹介した
香港キャセイ・パシフィックの男性選手も同様のカメラ
マニアで、彼も沢山のカメラ機材を持ってきていた。

でも、キャセイの彼は、最新の機材を所有しているものの
大会撮影には、そうした高価な物は持って来ない。
つまり、こういう撮影環境は過酷で機材故障リスク等も
高いし、海外旅行で高価なカメラを持っていれば、狙われて
盗難や恐喝などの犯罪に巻き込まれるリスクも多々ある。

だから、あえて安価な物しか持って来ない訳で、そこは
キャセイのマニアの彼は「良くわかっているな」と思う。
前述の、「日本人が台風に無関心な件」でもそうだが、
危機管理(危険想定)意識が低い人と高い人の差であろう。

今日、大会を観戦撮影している国内のアマチュアカメラマン
(何人もが来ていたが、概ねシニア層でビギナーだ)も
ちょっと高価すぎる機材ばかりであり、場合により
「機材自慢会」のような風潮もあって、あまり好ましい状態
では無い。1つはドラゴン大会の撮影がカメラ機材にとって
過酷な環境である事を良く認識する必要がある、という事と、
もう1つは「最新の高性能機材で無いと上手く撮れない」
というビギナー層の持つ不安要素は、それを払拭する必要が
あるという事だ。まあつまり「機材の性能に頼って撮って
いるだけでは、いつまでもビギナーから脱却出来ない」
という意味である。

ちなみに、たまたま本大会は雨は降らなかったが、
朝の天気予報では「一時的に雨」の予報もあった。
私の機材は、新鋭のものを含んでいる、と前述したが、
2台の一眼レフと装着レンズはいずれも防水(防滴)仕様
である、そのあたりの対策もちゃんと考えている訳だ。
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さらに余談、大阪、黒門市場近くの中古カメラ専門店や、
京都駅前の中古店等では、近年、外国人の客が多い模様だ。
これらの店舗では、接客においても英語が必要となり、
店員さんも、かなり英語を勉強しているらしい。

まあ、カメラ店以外でも、関西ではインバウンド外国人
観光客に人気の類の店舗では、店員が英語を話せる事が
必須の条件になりつつある。

ただ、中古カメラ店では、そういうフリー客(=常連客
では無いという事)に向けて、高価な新型カメラの中古を
主に取り扱うケースが増えてきているし、加えて近年の
カメラ市場の縮退から、あまり古くて安価なカメラを中古で
売っていても「儲からない」という状況もある。

これにより、ほんの数年前みたいに、2~3万円程度の現金
を持っていって、どの中古カメラでも”よりどりみどり”
という状況は現代ではもう有り得なく、8万~15万円程度
の予算が無いと、まともな中古カメラを買えなくなって
しまっている。これは個人的にも困った状況ではあるが、
カメラ市場の縮退(つまり、スマホで撮れば十分だから
誰もカメラを買わない。減った販売台数は、値段の高い
新鋭機で、メーカーや流通は稼がなくてはならない)が
あって、やむを得ないが、あまりに不条理だと思えば
「もう買わない」という選択肢しか無いであろう。

そういう意味でも、新鋭カメラ等の「高性能」に目を
奪われず、少し前の古い世代のカメラでも、上手く撮れる
ようにスキルアップする事はアマチュア層には必須となる。
さも無いと、次々に、高価になりすぎたカメラを買わされて
しまい、せっせと「業界」に貢いでいる状態になる訳だ。

・・まあ、その典型例が、今日、本大会会場で見かけた
初級中級カメラマン層が、いずれも総額数十万円という
非常に高価なカメラばかりだ、という状況である。
別に、数万円程度の安価なカメラでも写真は撮れるのだ、
ビギナー層は、そこを良く認識する必要があるだろう。
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さらに余談続き、本KIX大会は「国際交流」大会である。
毎年、海外から多数のチームが参戦している。
国内チームの選手達も、彼らと積極的に交流するのが
望ましいであろう。
まあ、異文化との交流は、見識を広める事も出来るだろうし
強豪チーム等では海外大会に参戦する際にも、海外チーム
との対戦経験が多ければ、ビビらずに済むかも知れない。

また、「英会話の練習がタダで出来る」という点は
参加選手や関係者においても極めて大きなメリットだ。
「ビジネスや海外旅行で英語が話せたら便利だから」と、
お金を払って英会話教室に通っている人達も多いと思うが、
それでも、なかなか多数のネイティブの外国人と話す機会は
そう多くは無いと思う。本大会では、最低でも数十人から
多い年では200名以上もの外国人選手が居る。
彼ら彼女達とは、いくらでも話す機会があると思う。

実践的な英会話は、たとえば教則テキストや教則音声で
学んでいるのとは異なり、短時間でも、すごく効果的な
勉強や経験となる事は言うまでも無いであろう。

しかし現実に、そのように外国人選手達と話をしている
選手や関係者を見かけるケースは、かなり少ない、
これは勿体無い話だ。もし「レース中はお互いライバル関係
だから話にくい」と言うならば、本大会ではレース終了後
に僅かな時間だが、ノンアルコールビール等での「交流
タイム」も存在している。その時点では大会は終わっていて
もう「ノーサイド」である、そんな時にも、是非、海外の
選手達と積極的な交流を行う事を推奨しておく。

---
さて、余談が長くなりすぎた(汗)、「混合の部」の
いくつかの国内チームの紹介である。
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上写真の手前は「関西龍舟」だ(奥は「Rowing Team 浪わ」)
昨年から今年にかけ、実に4度の「ワンツーフィニッシュ」
を達成し、今、絶好調の「黄金期」だ。
ただ、それらの戦績は、いずれも10人漕ぎの大会であり、
本大会は20人漕ぎなので、ダブルエントリーはしていない。

本大会とは相性が悪く、直近5年間ほどは優勝に恵まれて
いない、さて、今年こそ、久しぶりの優勝狙いだ。
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写真手前1レーンは「あめちゃん」チームである。
(注:これは決勝戦の模様であり、奥は「関ドラ」だ)

聞き慣れない名前であろうが、「琵琶ドラ」(滋賀)
と「東海龍舟」(愛知)の異地区コラボチームで、
本大会では常連のチームだ。
(TVで「あまちゃん」が流行っていた数年前に、
コラボの企画が出て来た事を由来とするそうだ)

本大会は20人漕ぎなので、今時の専業チームではなかなか
メンバーを揃える事は難しく、こうしたコラボチームが
良くある。過去にも、他に「赤と黒」「オープンサンド」
「みっくちゅじゅーちゅ」「すいか」等のコラボチ-ムが
参戦していた事がある。

「あめちゃん」は、2016年のコラボ開始で3年目である、
混合の部で、2016年優勝、2017年3位、と好成績だ。
初参戦の頃は「琵琶ドラ」と「東海龍舟」のメンバー数は
およそ半分半分であったと思われるが、今年は「琵琶ドラ」
のメンバー比率がだいぶ多くなっている。
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それから、本大会での最大勢力は「自治体関連」である。
上写真は、「大阪魂 小麦色 チーム もんさん」
である、本大会および高石(堺泉北)大会の常連だ。

「大阪魂 小麦色」は、他に「おりはし」、それから
「なべしまん」(旧、アンドリュー)、さらには
「はなてぃ色」があって、昨年は準決勝に進出した
チームもある。

これら大阪府関連チームは2010年代初頭から参戦開始、
複数エントリーでの本格参戦は、確か2015年あたりから
だったと思うが、その後各大会への参戦回数も増えてきて、
そこそこの慣れと実力値をつけて来ている状態だ。
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さらには「OFK」と名前がつく、混合の部とオープン
の部の2チームも、大阪府の自治体関連だ。
(「大阪魂」系統と名前の付け方が違う事については
O「決して仲が悪い訳ではありません」と言っていた)

加えて、他地区としては、オープンの部には「八尾魂 
えだまめ色」が八尾市から参戦。
スモールの部にも、田尻町、泉佐野市からの自治体参戦
がある。

今年の戦績であるが、「混合の部」において、これらの
自治体チームは、残念ながら全て予選敗退となっている。
まあ、調子の良い年も悪い年もあろうから、懲りずに
本大会や高石大会への参戦を続けていただきたく思う。
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混合の部の常連専業チームであるが、まず上写真は
「Team BANANA」である、準決勝からタイム順で決勝進出
が決まった際の、喜びの模様だ。

「BANANA」は、今年好調であり、先月の「びわこペーロン」
でも準優勝している。
また、今年はオーストラリアから美人外国人選手が
2名参戦している。どういう人脈なんでしょうかねえ・・?
c0032138_17232104.jpg
他には、優勝経験もある強豪「熊野水軍」や、ベテラン
チームとしての「浪わ」「打艇風味」(打艇+風のコラボ
チーム)「ミラ化けっ吹」(未来+吹龍コラボ)が居るが、
今年は「すいか」(すいすい丸+河童)は不参戦だ。

いずれも、ベテラン専業チームであるのだが、特に
「打艇(龍舟倶楽部)」は、確か「駱駝(らくだ)」
あるいは「楽打艇(らくだちょう)」というチーム名で、
本大会の初回(14年前)から参戦していたように記憶して
いるが、まあ、他チームも概ねそのあたりから既に活動
していたと思うので、いずれも超ベテランチームである。

他に空港関連企業および関空関連部署チームとしては、
「大林組」「ANA」「IWATANI」「こだま号」が居る。

さて、準決勝までの模様は大幅に割愛して(汗)
決勝進出チームだが、レーン順に以下となっている、
参考の為に予選等での最速タイムもあげておく。

<混合の部:決勝進出チーム:レーン順>
1:49秒:あめちゃん
2:54秒:Team BANANA
3:48秒:関西龍舟
4:50秒:熊野水軍
5:52秒:PINK POWER H,K. CANCER SUVIVOR'S

なお、これらの予選・準決勝での最速タイムは、実は
あまり参考にならない。

何故ならば、今日のレース・コンデイションは予選の間は、
向かい風であり、午後からは、かなりの追い風になって
いたからである、そのタイム差は3~4秒にもなると
思われるので、順位予想は、この最速タイム通りでは無い。

決勝戦の見所だが、近年絶好調の「関西龍舟」が、久しぶりの
優勝となるか?であるが、他の強豪チームとの実力差は殆ど
無い状況と思われるので、混戦が必至になるだろう。

さて、混合の部、決勝戦の模様だ。
c0032138_17232045.jpg
中盤から3レーンの「関ドラ」がやや有利、しかし大差が
ついている訳では無い。

後半にかけては、ここに写っていない1レーンの
「あめちゃん」が急速に追い上げる(注:手前のレーン
である為、角速度が大きく、そう見える)

終盤にかけての写真は、上の方の「あめちゃん」の
紹介写真が、その状況だ。

終盤「関ドラ」の「あめちゃん」に対する若干の先行
状況は変わらないが、4レーンの「熊野水軍」と、
5レーンの「PINK POWER」が加わり、2~3位争いは激戦、
混戦模様となった。

やや先行したまま「関ドラ」がゴール、以下雪崩れ込む
ように各チームがゴール。
最終結果だが、以下となった。
c0032138_17232069.jpg
1位:47秒:関西龍舟(上写真)
2位:48秒:あめちゃん
3位:50秒:熊野水軍
4位:52秒:PINK POWER CANCER SURVIVOR'S
5位:55秒:Team BANANA

「関西龍舟」は、久しぶり(6~7年ぶり?)の優勝、
おめでとうございます。 
まさしく今の「関ドラ」は「第二次黄金期」であろう。

ちなみに、「関ドラ」勝利の一因として、前述の風の
影響があったかとも思われる。 他記事でもチラリと
書いた事があるが、「関ドラ」はレースコンディションの
変化に敏感なチームである。選手達と話をしていると
「この風(または水流、波など)だと、タイムはxx秒
 くらいに落ちるかな?」といった予想を選手達が
言ってきて、殆どその通りになるのだ。

それはつまり、コンデイションの変化に対応する術も
身につけている、という事にも繋がる。
まあ、さすが百戦錬磨のベテランチームであり、そういう
他チームに無い「異能」は、積極的に武器として活用する
のが良いであろう。
c0032138_17232039.jpg
上写真は、3位入賞を喜ぶ「熊野水軍」の模様。
下位入賞でも結構な額の賞金(実際には関空内商品券)
が出る、これは5位までが入賞で、加えて飛び賞もある。

熊野水軍には若干、見慣れない顔の選手達も居る模様だが、
カヌー系のメンバーを加えてのチーム再編中であろうか?

ちなみに、もはやあまり記録も残ってはいないが、記憶に
頼っての話で、2009年の本大会で決勝戦で超強風となった際、
「熊野水軍」(多分旧名称だったかも)は、沈没直前まで
浸水したが、なんとか耐えて、「磯風」に次ぐ準優勝で
あったと記憶している、ここも天候耐性の強いチーム
なのだろうか・・

「あめちゃん」は、コラボチーム結成後、1位、3位、2位
と、かなりの好成績。コラボチームは普通臨時編成であるし
ここまで長期に渡り入賞を続けるケースは珍しいと思う。
引き続き、来年もまたコラボチームでの参戦を・・

なお、追い風だとしても、200m戦としては、タイムが
速過ぎるので、(注:通常の混合の部でば、およそ1分
という感じだ)やはり今日のコース長が、180m程度
(通常の1割減)であったのではなかろうか・・?
c0032138_17233326.jpg
さて、ここからは「スモールの部」の模様を少しだけ
紹介する。

スモールの部は、関西空港関連のチーム限定であり、
まあつまり、ビギナー向けカテゴリーだ。
コースは同じで、20人艇を使用した10人漕ぎで争われる。
同じ艇なので漕力が不足する事と、ビギナーチーム故に
タイムは相当に落ちて、優勝ラインは1分強という
感じであろう。
c0032138_17233381.jpg
まあ、殆どがビギナーチームであり、さすがに空港関連
チームが多い事から、美人女子選手がとても多いカテゴリー
となっている。
c0032138_17233324.jpg
参加チームは、関空の施設・設備・運営関連のチーム、
航空会社チーム(上写真は、ANA女性チーム)、
神戸空港チーム、および自治体関連チーム等である。

ほとんどがビギナーチームであるのは前述の通りだが、
ただ、このカテゴリーにも強豪チームは存在する。
c0032138_17233388.jpg
上写真は、「KIAS消防A/Bチーム」

ここはちょっとややこしく、関西空港での消防士および
他の部署を含め、「消防」又は「合同」というチーム名で
参戦している。
昨年、「合同」は、スモールの部で優勝、「消防」は
オープンの部で準決勝敗退だ。

今年は、「消防」を2チームに分割し、「合同」と
合わせて、スモールの部にトリプルエントリーとなって
いる。これらのチームが順当に勝ちあがるように思える。
c0032138_17233247.jpg
決勝戦の結果だが、優勝は「KIAS消防Aチーム」
(上写真、下写真)、追い風とは言え、58秒台と
1分を切ったのは、さすがに体力自慢の消防士である。
2位は「KIAS消防Bチーム」(1分01秒)
見事、消防チームのワンツーフィニッシュである。

ちなみに、2日後の台風襲来の際には、彼らが関空の災害
被害復興に尽力した他、空港内で孤立した数千人の旅客に 
食料や飲料を配っている姿がTVニュースで報道されていた。
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以下、3位、「ヤング エージーピー」(1分02秒)
4位「Team iLane Lane1」 (1分07秒)
5位「チーム onion」(1分09秒、上の方に写真掲載)
となっている。

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では、前編記事はこのあたりまでとする。
以降、後編では、「オープンの部」の模様を紹介する。


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