本シリーズは、所有しているミラーレス機の本体の詳細を
世代別に紹介して行く記事だ。
今回はミラーレス第三世代=発展期(注:世代の定義は
第一回記事参照)の PANASONIC LUMIX DMC-GX7(2013年)
について紹介しよう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
レンズは SIGMA Art 60mm/f2.8DN を使用する。
(ミラーレス・マニアックス第0回、第30回、ハイコスパ
第4回記事参照)
以降、本システムで撮影した写真を交えながら記事を進めるが、
記事後半では、本機の特性に合致した別のレンズを使う。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
本機GX7の出自であるが、まずはPANASONICのGシリーズに
おいては、G,GH,GF,GM,GXという利用目的別のラインナップが
存在するが、その中でもGX型番は少々異端な感じだ。
GXシリーズの歴史を振り返ってみよう。
「DMC-GX1」 2011年
G,GH,GFに続く4つ目のシリーズ製品の初号機、見た目は、
DMC-GF1(2009年、本シリーズ第3回記事)にそっくりだ。
マニア向けの高級小型機であるが、この見た目が災いした。
内部的には、例えばISO感度がGF1の最大3200から、GX1では
12800と大幅に向上している要素もあり、当時のDMC-G3の
エンジンとほぼ同等であるが、EVFを持たず、GF1との差異が
わかりにくい。実際にも用途はかなり限定されてしまうのは、
DMC-GF1の記事でも書いた通りだ。
私は、このGX1には興味を持てなかった。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
「DMC-GX7」 2013年
GX1の次が、いきなり本機GX7である。GX2~6はいったい
何処に行ってしまったのか?と言いたいところであるが、
当時、2013年では既にG6やGF6が存在していた為、型番を
飛ばして調整したのであろう。
もしかするとGX1の際にも、1番と言えば、2000年代末の
古い機種を連想してしまい、販売に悪影響があったのかも
知れない、新機種発売テンポの速いミラーレス機市場で
あれば、そうした僅かなネーミング戦略の差も売り上げに
影響が出るのかも知れない。
しかし、このGX7は革新的な機種だ、その代表的な特徴を
述べると、μ4/3の小型機シリーズで初めてのEVF搭載、
しかも276万ドットと、これは多分、当時最も高精細だ。
そして、PANASONIC初の手ブレ補正内蔵機、さらには、
1/8000秒シャッターと、スペック的には極めて高性能だ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
ただ、その高性能が必ずしも使い易いかどうかは、撮影の
用途による、その点については、じっくりと後述しよう。
「DMC-GX8」2015年
GX7は、パナで初めての手ブレ補正内蔵機ではあったが、
それまでのパナソニックでは、レンズ側に手ブレ補正機能を
内蔵するスタイルであった(ニコン、キヤノン等の一眼レフが
その方式)
しかし専用の手ブレ補正レンズが必要な為、ユーザーの立場
からすると、高価なそのようなレンズは買い難い、できれば
ボディ内手ブレ補正として、どんなレンズでも手ブレ補正が
効く方がずっとありがたい訳だ。
その方針を無理やり転換しようとした場合、ここでボディ側
にも手ブレ補正が入ると、両者の動作が干渉してややこしい
事になる。GX7では、その問題を解決できていなかった。
GX8では「Dual IS」方式を搭載し、レンズとボディの手ブレ
補正が相乗効果を出せるように改善された。
その他、GX7では上下方向にしかTILTしなかった背面モニター
も自由アングル形式に改善、そして専用露出補正ダイヤル搭載
と、GX7の持つ課題を多数解決して進歩した点が見られる。
「DMC-GX7 MK2」2016年
GX7での問題点であった、手ブレ補正機能の矛盾を解決し、
「Dual IS」方式を搭載、ただし、最高シャッター速度が
1/4000に低下、TILT型EVFの固定化など、スペックダウンした
点も見受けられる。
「DMC-GX7 MK3」2018年
GX7 MK2の小改良版。GX7 Mk2と殆ど仕様的に差異が無く、
(改良をする気が無いように思え)個人的には残念ながら
興味なし。あまり調べてもいないので詳細の言及は避ける。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19184180.jpg]()
さて、という歴史の中、本機GX7(2013年)である。
本機の購入目的であるが、前述のようにPANASONIC機で
初めて搭載された内蔵手ブレ補正機能の利用にある。
特にμ4/3機は望遠に強く、DMC-G6(本シリーズ第10回記事)
では「望遠アダプター母艦」の用途を持たせていたのが、
「これに手ブレ補正が付いたら最強でしょう・・」という
思惑になった訳だ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19184154.jpg]()
まあ、オリンパスのμ4/3機を買えば良かったのではあるが、
この時点、2013年では、EVF搭載型のオリンパス機は、
OM-D E-M5とOM-D E-M1の2機種しかなく、前者は人気機種で
中古も高価な上、デジタル拡大機能があまり充実していないし、
ピーキング機能も入っていない。
後者は高性能だが、ハイエンド機である故に当時は非常に
高価であった。(注:後年に入手済み、後日紹介予定)
ただし購入の際に注意した点は、内蔵手ブレ補正機と言えども
他社機では自社製レンズでしか、その機能が動作しない場合も
ある、というケースだ。これについては、他社互換性に肝要な
伝統を持つPANASONIC Gシリーズであるから大丈夫だろう
とは思ったが、一応、取扱説明書等でアダプター使用時にも
GX7の内蔵手ブレ補正が効く事を確認した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19185365.jpg]()
しかしながら、これは大きな勘違いであった、まず最初に
GX7の、この問題点(注意点)をあげておこう。
内蔵手ブレ補正機能は、マウントアダプター使用時、あるいは
電子接点の無いMFレンズ(例:フォクトレンダー・ノクトン等)
を使った際でも動作するが、電源投入時にレンズからの
情報伝達が無いと、手ブレ補正での焦点距離設定メニューが
毎回出でしまう。しかし、これはある程度やむを得ない。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19200932.jpg]()
もしこれを避ける為に、記憶方式にしてしまうと、レンズ
交換をした際に手ブレ補正の焦点距離設定を忘れてしまう
危険性もある。
オリンパス機では記憶方式だが、やっぱり設定を忘れて
しまう事も良くあったのだ。
あまりにうっとうしい場合は、あえて手ブレ補正をOFFに
して使う事もある、実用上では200mmレンズ(400mm相当)
以下ならば手ブレ補正は不要であり、それ以上の焦点距離
になった時のみ、その恩恵を感じる事が出来る訳だ。
GX7では、手ブレ補正機能をOFFにすれば、この焦点距離設定
メニューは出なくなる。
PENTAX Qの場合は手ブレ補正のON/OFFに係わらず、焦点距離
入力メニューが出る、つまりアダプター使用時においては
このメニューを消す事ができないので面倒だが、まあその
代わり、EXIFに設定した焦点距離データが反映されるという、
僅かな長所も存在している。
まあでも、ここまではメニューごときの話なので、大きな
問題点には成り得ない、焦点距離設定メニューは、何かの操作
(シャッター半押しでも)をすれば、すぐに消えるからだ。
問題なのは、
1:焦点距離が不定なオールド光学ズームレンズでは
内蔵手ブレ補正が使えない。
2:オールド単焦点レンズで、ちゃんと焦点距離を入力しても
デジタルテレコンやデジタルズームを併用すると手ブレ補正
が不安定になる。
であった。
1は、まあ、やむを得ない。光学ズームレンズで頻繁に撮影の
焦点距離が変更されたら、いちいち焦点距離設定をメニューの
奥から呼び出していられないし、そもそも今何mmで撮っている
かの正確な焦点距離はわからない。
2であるが、ここはとてもややこしい。
本機を入手後の2015~2016年あたりに書いたレンズ関連記事の
多くでは、2の問題に関して、
「デジタル拡大機能を使ったら、拡大率に応じた焦点距離に
手動で設定しなおす必要がある」と記載したのだが、
その後、本機GX7の長期間の使用において、上記は誤りである
事が判明した、そこは複雑な背景があるのだが、少しづつ
説明していこう。
まず、近年のLUMIX Gシリーズには、優秀なデジタル拡大機能
が存在している。これについてはDMC-G5(本シリーズ第7回)
DMC-G6(同10回)記事でも詳しく述べているが、その操作系に
優れているのは、その2機種のみであり、本機DMC-GX7や
Gシリーズ後継機(G7以降)では、G5/G6ほど快適には使えない。
G5/G6では、前部ファンクションレバーにデジタルズーム機能を
アサインできたが、本機GX7の場合はファンクションレバーが
無く、代わりにロータリーエンコーダー(前ダイヤル)が付いた、
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19200942.jpg]()
しかし、これがなんと、絞り値、シャッター速度、露出補正の
いずれかの限られた機能にしかアサイン出来ないのだ。
これでは、アダプター又はMFレンズ使用時に、この前ダイヤル
が何の目的にも使えず、完全に遊んでしまう!
LUMIX G/GXシリーズ初の「無駄なダイヤル」の出現だ(泣)
DMC-G1からの、無駄が無く、MF時に配慮、という優れた伝統と
極めて良く考えられた操作系設計は、いったい何処へ行って
しまったのであろうか?
それとも開発陣が一新されてしまったのであろうか?
あるいは、シリーズ別に開発チームが異なるのであろうか?
(この可能性は高い)
このほんの僅かな仕様ミスにより、これまで愛用していた
PANASONC Gシリーズへの操作系への信頼は瓦解してしまった。
G7以降の機種やGHシリーズでも同様な前部電子ダイヤルであり、
ここの問題が解決しないかぎりは、残念ながら、これ以降の
G/GX/GHシリーズを購入する事は、もう無いであろう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19185420.jpg]()
まあ、でも、そういう仕様(操作系)になってしまったのは
事実なので、もうどうしようも無い。そうであれば、本機に
おいては、その欠点を回避しながら使うしか無い。
では、本機GX7で(連続可変)デジタルズームを使うには
どうしたら良いか? これはもう、やむなく、貴重な
Fn2かFn3のボタンのいずれかを犠牲にして、それを
デジタルズーム開始のトリガー(動作開始ボタン)とする
しか方法は無い。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19185428.jpg]()
なお、Fnキーはタッチパネル上のソフトFnキーを含めると
9個もあるが、うち5個がソフトキーであり、物理Fnキーは
4個しかない。
タッチパネル上のFnキーはEVF搭載機で、特に望遠系レンズ
等を主体として使おうとする際には、その構えを一々解く為、
全く使い物にならない事は、G5/G6の記事でも散々書いてきた
通りである。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19185340.jpg]()
で、4つの物理Fnキーであるが、そのうち、普通はFn1は、
「Q.MENU」に使われ、さらには、Fn4はEVFと背面モニターの
切り替えに使うのはやむを得ず、Fn2にはデジタルテレコン
機能を割り振るのが便利だから、デジタルズームをアサイン
しようとすると、もうFn3しか残っていない。
その結果、純正等AFレンズ使用時における、絞込みプレビュー
やAFモード選択などの重要な機能を、Fnキーに割り振る事が
出来なくなってしまう。
前述の、前ダイヤルが完全に無駄になる事を避ける為に、
本機GX7を「AF専用機」にしようと考えたのであるが、この
Fnキーの機能不足から、GX7をAF専用機にする事は諦めた。
よって、AFでもMFでも快適に使えない、という、極めて
中途半端な立場のカメラになってしまった訳だ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19185382.jpg]()
そして、さらに問題点はある、そのデジタル拡大系機能を
Fn2とFn3にアサインしたとしよう。
デジタルズームの倍率はレバーやダイヤルでは変更できない
為、十字キーの上下を用いて倍率を変更するしか無い。
指の動線が飛ぶことはさておき、このデジタルズーム状態
から解除するには、もう1度デジタルズームボタンを押すしか
無い訳だ。これはまあ、他機でも解除しなくてはならない事が
あるのだが、本機は解除するまで十字キー上下の元々の効能、
つまり、ISO変更とドライブモード変更が、この間できなく
なってしまう。そして、十字キーとFnボタンの間を指が
何度も行ったり来たりする為、EVFを覗きながらの手探りでの
操作は厳しく、結局、EVFの構えを解く必要がある。
この操作系はどう見てもNGだ。
ちなみにG5/G6では、前部ファンクションレバーを常時
デジタルズーム機能にアサイン可能であり、開始トリガーを
発する必要も無いし、当然、解除の必要も無い。
勿論、EVFを覗きながら、かつ(望遠レンズ等で)カメラの
グリップ・ホールディングを持ち直す必要もなく、この前部
レバーはG5/G6では快適に操作可能だ。
すなわち、この時点で、GX7の手ブレ補正機能を用いて望遠
アダプター母艦にしよう、という目論見は完全に瓦解して
しまった。この操作系仕様では、その目的に対しては、
使いようが無いのだ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19192363.jpg]()
さて、これらの劣悪な操作系は多少我慢したとしよう、
でもここで、次なる大問題が襲ってくる。
デジタル拡大機能(デジタルズーム、デジタルテレコン)を
かけた時、内蔵手ブレ補正が正しく動作しない、という問題だ。
前述のように「正しく動作しない」は、誤りであったのだが、
不安定である事は確かだ、ここにはいくつかの複雑な理由がある、
それを説明すると長くなるが、まず3つのケースに分類してみよう。
A:電子接点の無い(オールド)光学ズームレンズ
B:電子接点の無い(オールド・非μ4/3純正)単焦点レンズ
C:電子接点の有る、μ4/3純正単焦点またはズームレンズ
このうちAのオールドズームは、内蔵手ブレ補正とは原理的に
マッチしない。デジタル拡大機能を使わなくても、焦点距離が
随時変更されては上手くいかないので、これはもうやむを得ない。
そしてCの純正レンズの場合は、上手く動作する。
今回の記事で、SIGMA A60/2.8DNを使っているのが、
このレンズはPANASONIC製では無いが、μ4/3規格対応品だ。
手ブレ補正機能をONにした場合、その焦点距離設定は
自動的に60mmに設定されている。
さらにデジタル拡大を、2倍や4倍程度かけても、通常は何も
問題は無いが、それを超える拡大率とすると、手ブレ補正の
動作が怪しくなってしまう場合もある。
では、Bはどうか? MF単焦点でデジタルテレコンで2倍や4倍に
拡大した場合、私は従来ならば、変化した見掛けの画角に応じて、
手ブレ補正の焦点距離を変更して本機GX7を使っていたのだが・・
で、後年に入手したOLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡの場合、
こうしたBのケースで焦点距離再設定を省略して2倍テレコンを
使ってもピタリとブレは止まる。
E-M5Ⅱでは、それ以上の拡大は出来ないので4倍とかの検証は
出来ないが、GX7との差は何であろうか?E-M5Ⅱの手ブレ補正が
新型で高性能だからであろうか・・?
結局、Bのケースを掘り下げて色々実験してみると「デジタル
拡大機能を使っても、変化した見掛けの焦点距離に応じて
焦点距離設定を変更しなくても良い」という事がわかった。
すなわち、レンズ焦点距離とセンサーシフト型の手ブレ補正
との間の角度補正の関係性は完全に「閉じて」いて矛盾は無く、
デジタル拡大は、その後の画像処理で行われる為、その時点で
焦点距離は無関係であった訳だ。
過去のミラーレス・マニアックス記事等での、その点での
「要焦点距離変更」の記述は誤りなので、ここで訂正しておく。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19192392.jpg]()
だが、では実際に手ブレ補正が不安定になるのは何故か?
結局ここには、2つの原因がある事が近年判明した。
1)内蔵手ブレ補正機能の性能(精度)的限界
2)AUTO-ISO時の感度切り替えシャッター速度
1)に関しては、本機GX7は、パナソニックで初めて内蔵
手ブレ補正を搭載した機種であり、従来パナソニックのμ4/3
システムは、レンズ内手ブレ補正内蔵(O.I.S)であったのだ。
そして、純正望遠系ズーム等では、たいていレンズ側に
手ブレ補正が入っている、そして、その場合は本機DMC-GX7では、
内蔵手ブレ補正は無効になり、レンズ側の手ブレ補正機構が
採用される。
「じゃあ、いったいGX7の手ブレ補正は、いつ使えるのだ?」
これについては、結局、手ブレ補正機構の無い純正AFレンズ
の場合か、または、アダプター使用時にはMF単焦点レンズで
しか無い、前者は今回使用のSIGMA A60/2.8のようなレンズで、
後者はつまり、前述のBにおいて動作が不安定になるケースだ。
で、Bのケースは、本機の内蔵手ブレ補正を活用する為に、
200mmや300mm級という、MF望遠レンズを使う場合が多かった。
まずμ4/3なので、これは400~600mm相当の画角だ。
これにデジタル拡大を2倍で使うと800~1200mm相当。
さらにそれ以上とすると、手持ち限界を超える1500mm超えと
なり、このあたりから上の焦点距離では、もうどんな優秀な
手ブレ補正でも対処不能だ。
で、私が感じていた動作が不安定なのは、この600~1000mm
前後の超々望遠域での換算焦点距離の場合であった。
ここはもう単純に、そこまでの精密な手ブレ補正には、
本機GX7では精度が足りていない。という事なのだろう。
(まあ、手ブレ補正に頼りすぎていた、という反省点だ)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19192369.jpg]()
次に、2)のAUTO-ISOの問題がある。
本機GX7では、AUTO-ISOで使用時にシャッター速度低速限界の
切り替わり設定機能が無い、よってここはカメラまかせになる。
電子接点のあるμ4/3レンズでは、通常は1/125秒程度、そして
300mm級(換算600mm)の純正望遠レンズでは、1/500秒程度と、
焦点距離に応じてISO切り替わりシャッター速度が変化するので
ここは好ましい。
だが、B)のアダプター使用時、焦点距離をいくつに設定しても
これは1/125秒に固定されてしまう模様だ。
つまり、MF400mm望遠レンズでも、1/125秒となってしまう。
これは「手ブレ限界速度」(焦点距離分の1秒)を下回っている。
実際にデジタル拡大機能を色々と使っていて、換算焦点距離が
1000mm程度になっている状態でも、1/125秒のシャッター速度に
なっている事が多々ある、という事だ。
これだと必要シャッター速度の3段落ちだ、内蔵手ブレ補正が
あっても完全にカバーできる保証も無く、気を抜いた構えだと
容易にブレてしまう。
結局、この1)および2)の問題が「デジタル拡大機能使用時に
手ブレ補正が不安定になる」と私が感じた原因であった訳だ。
よって、1000mm近辺の超々望遠域の撮影では手ブレ補正機能に
頼らず、手動ISO設定で、ちゃんと適切なシャッター速度を
維持したり、しっかりとしたカメラの構えをしない限り、
ラフな手抜き撮影など、やりようが無かった訳だ(反省!)
これはもう100%、使う側の私の問題になるだろう、過去記事での
「GX7でデジタル拡大機能を使うと、手ブレ補正の焦点距離設定
を換算画角に応じて変更する必要がある」というのは誤記でした、
失礼いたしました。
さて、で、AUTO-ISOの件だが、この自動シャッター速度変更
機能が有効であろうμ4/3用望遠レンズをあげておけば
TOKINA Reflex 300mm/f6.3 MF MACROがある、
(ミラーレス・マニアックス第59回、名玉編第2回、
ハイコスパ第5回記事参照)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19192421.jpg]()
これは、300mm単焦点のμ4/3専用MFレンズであり、
換算焦点距離は600mmとなる。
以降、レンズをこれに交換して、実写を行う。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19192388.jpg]()
さすがに、換算600mmクラスともなると、内蔵手ブレ補正が
あった方が勿論ありがたい。
しかも本レンズは、MFミラー(反射式)レンズながら
電子接点を持つ為、うっとうしい焦点距離設定メニューは出ない。
そして、このレンズを使用時には、AUTO-ISO切り替わり速度が
自動的に1/500秒となり、内蔵手ブレ補正とあいまって、
手ブレの危険性はかなり減少する。
ただし、開放F値もF6.3と暗いレンズであり、明所で無いと
1/500秒を維持するISO感度は得られない(本機GX7のAUTO-ISO
最高追従感度はISO25600である。これは手動でも同じ)
暗所で使用し、AUTO-ISOが1/500秒をキープできない場合は
勿論シャッター速度は当然それ以下になる、例えば急激に
1/60秒とかに落ち込み、手ブレ必至となる為、やはり本レンズ
でも、手ブレ補正機能に頼らず、ちゃんとシャッター速度や
カメラの構えに注意しないとならない。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19193226.jpg]()
本レンズでデジタルテレコン使用の場合は、2倍程度であれば
原理上では内蔵手ブレ補正の焦点距離を変更せずとも追従するが
そろそろ精度が怪しくなる。これの原因の詳細を突き止めて
いなかった数年前では、この場合、手動焦点距離を600mmに
設定したら、比較的良く追従したので、そうしていたのだが・・
結局その操作はする必要は無く、どうやら結局のところ換算
1200mm相当の超々望遠画角では、もう殆ど何をやっても
手ブレ補正は不安定になる、という事であったのだろう。
おまけに、1200mmともなると被写体を極端に選び、実用性は
殆ど無くなってくる。
望遠画角の実用限界は、私の経験上では、手持ち撮影に
おいては1500mm相当までだ。これ以上では手ブレ補正が
あろうがなかろうが、そもそも、被写体をファインダーに
捉える事自体が困難になる。
以前、400mmレンズをμ4/3機に装着し、さらにデジタル拡大
機能を8倍で使い、都合6400mm相当の画角まで試してみたが
手持ちで写真が取れるような状況で無かった事は言うまでも
無く、そこから、だんだん焦点距離を落として実験を繰り返し
たところ、だいたい「手持ち実用限界は1500mm迄」という
結論が得られた訳だ。
だから、本レンズTOKINA 300mmを4倍デジタルテレコンで
使う事は既にありえない、その状態では、換算画角が
2400mm相当になり、実用手持ち限界をはるかに超えている。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19193247.jpg]()
さて、ここまで長々と本機DMC-GX7の内蔵手ブレ補正の
問題点や注意点について述べてきたが、ここはどうしても
外せないところだ、ここをちゃんと理解していないと、
せっかくの内蔵手ブレ補正機能が、まったく有効活用できない。
で、操作系の問題はさておき、正しく使うのであれば、
内蔵手ブレ補正は有効なケースもある。しかし、あくまで
「ケースバイケース」であって、面倒さが先に立つのであれば
もう手ブレ補正はOFFにして使うのも、対策の1つだ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19193274.jpg]()
本機GX7については、ここまで述べて来た内容の他に、
大きな弱点は無い。
電子系やそれに係わる数値仕様は、同時代のDMC-G6と
ほぼ同等か、むしろ優秀であり、不満も無い。
DMC-G6よりも優れている点として、シャッター速度は、
1/8000であり、かつ最低ISO感度が、G6のISO160から、
本機GX7ではISO125まで落ちているので、大口径レンズを
使った場合、G6より1段半ほど、シャッター速度オーバーが
起こり難い長所を持つ。
EVFは276万ドットと、G6のほぼ2倍の解像度であり、
G6のEVFでのピントの山が見えくい点も改善されている、
背面モニターも104万ドットと当時最高クラスの解像度だ。
ピーキングもG6譲りの高性能であり、ここも不満は無い。
ただまあ、圧倒的か?と言われると、そうでもなく、
これ以前の、SONY NEX-7やFUJI X-E1に採用されている
236万ドットEVFと大差無いようにも思える。
(そもそも276万ドットと言うのが、ちょっと中途半端な
解像度であり、どういう計算なのか良くわからない、
μ4/3機におけるデフォルトの 縦横比4:3ではなく、
ワイドアスペクト、という感じであろうか?)
解像度は良いのだが、EVFも背面モニターも上下にしか
可動せず、LUMIX Gシリーズのように自由な角度に可変
できる訳ではない、ここは大きく不満な点だ。
(注:後継機GX8では自在アングル方式に改良された)
それから、バッテリーはDMC-G5/G6では共通であったが
本機GX7は異なり、充電器も異なる為、同時期の機種で
ありながら、使いまわしが効かない。
小型軽量(本体360g)な点は良いが、実は、この重量は、
より大柄な一眼タイプのDMC-G6の340gより僅かに重い。
また、小型なので、重量級レンズを装着した場合の
バランスが悪く、本機の特徴である手ブレ補正が本当に
必要な300mm級以上の超望遠レンズと組み合わせる事が
困難である。
DMC-GX7の全体のデザインは良く、金属部品の採用も多く、
安っぽいG5やG6に比べて遥かに高級感があり、マニアックだ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19200939.jpg]()
総合的な弱点としては、AFレンズでもMFレンズでも使い難さが
残る中途半端な操作系設計が第一の課題であろう。
次いで、内蔵手ブレ補正使用時の注意点が大きく、AUTO-ISO
の状況や装着レンズの種類を含め、良く理解して使う必要がある。
また、背面モニターが自在アングル方式で無いのが3つ目の問題。
まあでも、それらを除いては、おおむね良好なカメラだ、
手振れ補正や操作系上の矛盾を起こし難い、小型のμ4/3
純正(AF/MF)レンズを使って、マニアックかつ、お洒落に
楽しむのが良いカメラだと思う。
まあだから、今回の記事では、それに相当するレンズとして
SIGMA A60/2.8と、TOKINA 300/6.3を使用した訳だ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19193136.jpg]()
これらのレンズを使った際でも、操作系上の課題は依然残り、
快適とは言いがたいが、まあ、まだマシな方であろう。
「マニア向け」と言いつつも、多少、数値スペックを
「盛って」あるだけであり、マニア視点からは、様々な
細かい弱点が目立つカメラである。それらを回避しながら
使うのは、上級クラスのマニアで無いと苦しいであろう。
ある意味、使い手を限定するカメラであるが、実際の所は
誰でも、もっと使い易いカメラを希望するのに違い無い。
厳しい評価であるが、同時代のDMC-G6より改悪の要素が
多いのであれば、そういう話になっても仕方が無い。
まあ、ギリギリ許せる範囲ではあるが、これ以上酷くなると
もう後継機への期待も失ってしまいかねない。
(事実、GX/G/GHの後継機は、現状購入していない)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19193171.jpg]()
最後にDMC-GX7の総合評価を行ってみよう。、
評価項目は10項目である(第一回記事参照)
【基本・付加性能】★★★☆
【描写力・表現力】★★★
【操作性・操作系】★★
【アダプター適性】★★☆
【マニアック度 】★★★☆
【エンジョイ度 】★★★
【購入時コスパ 】★★☆ (中古購入価格:29,000円)
【完成度(当時)】★★☆
【仕様老朽化寿命】★★★
【歴史的価値 】★★
★は1点、☆は0.5点 5点満点
----
【総合点(平均)】2.7点
総合評価点は、平均点よりやや低め。
本シリーズ第10回記事のDMC-G6と、内容的にはあまり差が
無いカメラなのではあるが、実使用上での差異が大きく、
評価点の傾向や点数そのものも、少し差が出てしまった。
すなわち、細かい仕様の点で詰めが甘く、操作系や完成度は
若干低く評価せざるを得ない。
どんなオールドレンズでも手ブレ補正が効くのは、その機能
を必要とするユーザー層においては、魅力的かも知れないが、
手ブレ補正の使用上の注意事項は多く、高度な利用法が要求
される。
本機はマニア向けだからか、中古相場が若干高目であるので
その点も減点対象だ。なお、後継機DMC-GX8は、本機の弱点を
いくつか改善してはいるが、中古相場は、さらに高価だ。
本機自身にもDMC-GX7 MK2/MK3という後継機があるが、
手ブレ補正システムでの矛盾点は若干解決しているものの、
それは純正AFレンズの場合での話なので、大差はなく、
シャッター速度が1/4000秒に留まる等スペックダウンもあり、
中古相場も高価なので、今において選択するならば、むしろ
初期型の本機の方が良いであろう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_19200902.jpg]()
そして、本機は使いこなしには多少のクセがあるカメラだ、
パナソニックのレンズだけでシステムを組むユーザーには
本機でも良いかも知れないが、そういうユーザー層ばかり
という訳でも無いであろう。
初級マニアや中級者向けには、いっそ、手ブレ補正機能を
すっぱり諦めてDMC-G6を購入した方が、そちらの方が安価だし、
使いこなしも、だいぶ楽かも知れない。
次回記事は、引き続き第三世代のミラーレス機を紹介する。
世代別に紹介して行く記事だ。
今回はミラーレス第三世代=発展期(注:世代の定義は
第一回記事参照)の PANASONIC LUMIX DMC-GX7(2013年)
について紹介しよう。
Clik here to view.

(ミラーレス・マニアックス第0回、第30回、ハイコスパ
第4回記事参照)
以降、本システムで撮影した写真を交えながら記事を進めるが、
記事後半では、本機の特性に合致した別のレンズを使う。
Clik here to view.

おいては、G,GH,GF,GM,GXという利用目的別のラインナップが
存在するが、その中でもGX型番は少々異端な感じだ。
GXシリーズの歴史を振り返ってみよう。
「DMC-GX1」 2011年
G,GH,GFに続く4つ目のシリーズ製品の初号機、見た目は、
DMC-GF1(2009年、本シリーズ第3回記事)にそっくりだ。
マニア向けの高級小型機であるが、この見た目が災いした。
内部的には、例えばISO感度がGF1の最大3200から、GX1では
12800と大幅に向上している要素もあり、当時のDMC-G3の
エンジンとほぼ同等であるが、EVFを持たず、GF1との差異が
わかりにくい。実際にも用途はかなり限定されてしまうのは、
DMC-GF1の記事でも書いた通りだ。
私は、このGX1には興味を持てなかった。
Clik here to view.

GX1の次が、いきなり本機GX7である。GX2~6はいったい
何処に行ってしまったのか?と言いたいところであるが、
当時、2013年では既にG6やGF6が存在していた為、型番を
飛ばして調整したのであろう。
もしかするとGX1の際にも、1番と言えば、2000年代末の
古い機種を連想してしまい、販売に悪影響があったのかも
知れない、新機種発売テンポの速いミラーレス機市場で
あれば、そうした僅かなネーミング戦略の差も売り上げに
影響が出るのかも知れない。
しかし、このGX7は革新的な機種だ、その代表的な特徴を
述べると、μ4/3の小型機シリーズで初めてのEVF搭載、
しかも276万ドットと、これは多分、当時最も高精細だ。
そして、PANASONIC初の手ブレ補正内蔵機、さらには、
1/8000秒シャッターと、スペック的には極めて高性能だ。
Clik here to view.

用途による、その点については、じっくりと後述しよう。
「DMC-GX8」2015年
GX7は、パナで初めての手ブレ補正内蔵機ではあったが、
それまでのパナソニックでは、レンズ側に手ブレ補正機能を
内蔵するスタイルであった(ニコン、キヤノン等の一眼レフが
その方式)
しかし専用の手ブレ補正レンズが必要な為、ユーザーの立場
からすると、高価なそのようなレンズは買い難い、できれば
ボディ内手ブレ補正として、どんなレンズでも手ブレ補正が
効く方がずっとありがたい訳だ。
その方針を無理やり転換しようとした場合、ここでボディ側
にも手ブレ補正が入ると、両者の動作が干渉してややこしい
事になる。GX7では、その問題を解決できていなかった。
GX8では「Dual IS」方式を搭載し、レンズとボディの手ブレ
補正が相乗効果を出せるように改善された。
その他、GX7では上下方向にしかTILTしなかった背面モニター
も自由アングル形式に改善、そして専用露出補正ダイヤル搭載
と、GX7の持つ課題を多数解決して進歩した点が見られる。
「DMC-GX7 MK2」2016年
GX7での問題点であった、手ブレ補正機能の矛盾を解決し、
「Dual IS」方式を搭載、ただし、最高シャッター速度が
1/4000に低下、TILT型EVFの固定化など、スペックダウンした
点も見受けられる。
「DMC-GX7 MK3」2018年
GX7 MK2の小改良版。GX7 Mk2と殆ど仕様的に差異が無く、
(改良をする気が無いように思え)個人的には残念ながら
興味なし。あまり調べてもいないので詳細の言及は避ける。
Clik here to view.

本機の購入目的であるが、前述のようにPANASONIC機で
初めて搭載された内蔵手ブレ補正機能の利用にある。
特にμ4/3機は望遠に強く、DMC-G6(本シリーズ第10回記事)
では「望遠アダプター母艦」の用途を持たせていたのが、
「これに手ブレ補正が付いたら最強でしょう・・」という
思惑になった訳だ。
Clik here to view.

この時点、2013年では、EVF搭載型のオリンパス機は、
OM-D E-M5とOM-D E-M1の2機種しかなく、前者は人気機種で
中古も高価な上、デジタル拡大機能があまり充実していないし、
ピーキング機能も入っていない。
後者は高性能だが、ハイエンド機である故に当時は非常に
高価であった。(注:後年に入手済み、後日紹介予定)
ただし購入の際に注意した点は、内蔵手ブレ補正機と言えども
他社機では自社製レンズでしか、その機能が動作しない場合も
ある、というケースだ。これについては、他社互換性に肝要な
伝統を持つPANASONIC Gシリーズであるから大丈夫だろう
とは思ったが、一応、取扱説明書等でアダプター使用時にも
GX7の内蔵手ブレ補正が効く事を確認した。
Clik here to view.

GX7の、この問題点(注意点)をあげておこう。
内蔵手ブレ補正機能は、マウントアダプター使用時、あるいは
電子接点の無いMFレンズ(例:フォクトレンダー・ノクトン等)
を使った際でも動作するが、電源投入時にレンズからの
情報伝達が無いと、手ブレ補正での焦点距離設定メニューが
毎回出でしまう。しかし、これはある程度やむを得ない。
Clik here to view.

交換をした際に手ブレ補正の焦点距離設定を忘れてしまう
危険性もある。
オリンパス機では記憶方式だが、やっぱり設定を忘れて
しまう事も良くあったのだ。
あまりにうっとうしい場合は、あえて手ブレ補正をOFFに
して使う事もある、実用上では200mmレンズ(400mm相当)
以下ならば手ブレ補正は不要であり、それ以上の焦点距離
になった時のみ、その恩恵を感じる事が出来る訳だ。
GX7では、手ブレ補正機能をOFFにすれば、この焦点距離設定
メニューは出なくなる。
PENTAX Qの場合は手ブレ補正のON/OFFに係わらず、焦点距離
入力メニューが出る、つまりアダプター使用時においては
このメニューを消す事ができないので面倒だが、まあその
代わり、EXIFに設定した焦点距離データが反映されるという、
僅かな長所も存在している。
まあでも、ここまではメニューごときの話なので、大きな
問題点には成り得ない、焦点距離設定メニューは、何かの操作
(シャッター半押しでも)をすれば、すぐに消えるからだ。
問題なのは、
1:焦点距離が不定なオールド光学ズームレンズでは
内蔵手ブレ補正が使えない。
2:オールド単焦点レンズで、ちゃんと焦点距離を入力しても
デジタルテレコンやデジタルズームを併用すると手ブレ補正
が不安定になる。
であった。
1は、まあ、やむを得ない。光学ズームレンズで頻繁に撮影の
焦点距離が変更されたら、いちいち焦点距離設定をメニューの
奥から呼び出していられないし、そもそも今何mmで撮っている
かの正確な焦点距離はわからない。
2であるが、ここはとてもややこしい。
本機を入手後の2015~2016年あたりに書いたレンズ関連記事の
多くでは、2の問題に関して、
「デジタル拡大機能を使ったら、拡大率に応じた焦点距離に
手動で設定しなおす必要がある」と記載したのだが、
その後、本機GX7の長期間の使用において、上記は誤りである
事が判明した、そこは複雑な背景があるのだが、少しづつ
説明していこう。
まず、近年のLUMIX Gシリーズには、優秀なデジタル拡大機能
が存在している。これについてはDMC-G5(本シリーズ第7回)
DMC-G6(同10回)記事でも詳しく述べているが、その操作系に
優れているのは、その2機種のみであり、本機DMC-GX7や
Gシリーズ後継機(G7以降)では、G5/G6ほど快適には使えない。
G5/G6では、前部ファンクションレバーにデジタルズーム機能を
アサインできたが、本機GX7の場合はファンクションレバーが
無く、代わりにロータリーエンコーダー(前ダイヤル)が付いた、
Clik here to view.

いずれかの限られた機能にしかアサイン出来ないのだ。
これでは、アダプター又はMFレンズ使用時に、この前ダイヤル
が何の目的にも使えず、完全に遊んでしまう!
LUMIX G/GXシリーズ初の「無駄なダイヤル」の出現だ(泣)
DMC-G1からの、無駄が無く、MF時に配慮、という優れた伝統と
極めて良く考えられた操作系設計は、いったい何処へ行って
しまったのであろうか?
それとも開発陣が一新されてしまったのであろうか?
あるいは、シリーズ別に開発チームが異なるのであろうか?
(この可能性は高い)
このほんの僅かな仕様ミスにより、これまで愛用していた
PANASONC Gシリーズへの操作系への信頼は瓦解してしまった。
G7以降の機種やGHシリーズでも同様な前部電子ダイヤルであり、
ここの問題が解決しないかぎりは、残念ながら、これ以降の
G/GX/GHシリーズを購入する事は、もう無いであろう。
Clik here to view.

事実なので、もうどうしようも無い。そうであれば、本機に
おいては、その欠点を回避しながら使うしか無い。
では、本機GX7で(連続可変)デジタルズームを使うには
どうしたら良いか? これはもう、やむなく、貴重な
Fn2かFn3のボタンのいずれかを犠牲にして、それを
デジタルズーム開始のトリガー(動作開始ボタン)とする
しか方法は無い。
Clik here to view.

9個もあるが、うち5個がソフトキーであり、物理Fnキーは
4個しかない。
タッチパネル上のFnキーはEVF搭載機で、特に望遠系レンズ
等を主体として使おうとする際には、その構えを一々解く為、
全く使い物にならない事は、G5/G6の記事でも散々書いてきた
通りである。
Clik here to view.

「Q.MENU」に使われ、さらには、Fn4はEVFと背面モニターの
切り替えに使うのはやむを得ず、Fn2にはデジタルテレコン
機能を割り振るのが便利だから、デジタルズームをアサイン
しようとすると、もうFn3しか残っていない。
その結果、純正等AFレンズ使用時における、絞込みプレビュー
やAFモード選択などの重要な機能を、Fnキーに割り振る事が
出来なくなってしまう。
前述の、前ダイヤルが完全に無駄になる事を避ける為に、
本機GX7を「AF専用機」にしようと考えたのであるが、この
Fnキーの機能不足から、GX7をAF専用機にする事は諦めた。
よって、AFでもMFでも快適に使えない、という、極めて
中途半端な立場のカメラになってしまった訳だ。
Clik here to view.

Fn2とFn3にアサインしたとしよう。
デジタルズームの倍率はレバーやダイヤルでは変更できない
為、十字キーの上下を用いて倍率を変更するしか無い。
指の動線が飛ぶことはさておき、このデジタルズーム状態
から解除するには、もう1度デジタルズームボタンを押すしか
無い訳だ。これはまあ、他機でも解除しなくてはならない事が
あるのだが、本機は解除するまで十字キー上下の元々の効能、
つまり、ISO変更とドライブモード変更が、この間できなく
なってしまう。そして、十字キーとFnボタンの間を指が
何度も行ったり来たりする為、EVFを覗きながらの手探りでの
操作は厳しく、結局、EVFの構えを解く必要がある。
この操作系はどう見てもNGだ。
ちなみにG5/G6では、前部ファンクションレバーを常時
デジタルズーム機能にアサイン可能であり、開始トリガーを
発する必要も無いし、当然、解除の必要も無い。
勿論、EVFを覗きながら、かつ(望遠レンズ等で)カメラの
グリップ・ホールディングを持ち直す必要もなく、この前部
レバーはG5/G6では快適に操作可能だ。
すなわち、この時点で、GX7の手ブレ補正機能を用いて望遠
アダプター母艦にしよう、という目論見は完全に瓦解して
しまった。この操作系仕様では、その目的に対しては、
使いようが無いのだ。
Clik here to view.

でもここで、次なる大問題が襲ってくる。
デジタル拡大機能(デジタルズーム、デジタルテレコン)を
かけた時、内蔵手ブレ補正が正しく動作しない、という問題だ。
前述のように「正しく動作しない」は、誤りであったのだが、
不安定である事は確かだ、ここにはいくつかの複雑な理由がある、
それを説明すると長くなるが、まず3つのケースに分類してみよう。
A:電子接点の無い(オールド)光学ズームレンズ
B:電子接点の無い(オールド・非μ4/3純正)単焦点レンズ
C:電子接点の有る、μ4/3純正単焦点またはズームレンズ
このうちAのオールドズームは、内蔵手ブレ補正とは原理的に
マッチしない。デジタル拡大機能を使わなくても、焦点距離が
随時変更されては上手くいかないので、これはもうやむを得ない。
そしてCの純正レンズの場合は、上手く動作する。
今回の記事で、SIGMA A60/2.8DNを使っているのが、
このレンズはPANASONIC製では無いが、μ4/3規格対応品だ。
手ブレ補正機能をONにした場合、その焦点距離設定は
自動的に60mmに設定されている。
さらにデジタル拡大を、2倍や4倍程度かけても、通常は何も
問題は無いが、それを超える拡大率とすると、手ブレ補正の
動作が怪しくなってしまう場合もある。
では、Bはどうか? MF単焦点でデジタルテレコンで2倍や4倍に
拡大した場合、私は従来ならば、変化した見掛けの画角に応じて、
手ブレ補正の焦点距離を変更して本機GX7を使っていたのだが・・
で、後年に入手したOLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡの場合、
こうしたBのケースで焦点距離再設定を省略して2倍テレコンを
使ってもピタリとブレは止まる。
E-M5Ⅱでは、それ以上の拡大は出来ないので4倍とかの検証は
出来ないが、GX7との差は何であろうか?E-M5Ⅱの手ブレ補正が
新型で高性能だからであろうか・・?
結局、Bのケースを掘り下げて色々実験してみると「デジタル
拡大機能を使っても、変化した見掛けの焦点距離に応じて
焦点距離設定を変更しなくても良い」という事がわかった。
すなわち、レンズ焦点距離とセンサーシフト型の手ブレ補正
との間の角度補正の関係性は完全に「閉じて」いて矛盾は無く、
デジタル拡大は、その後の画像処理で行われる為、その時点で
焦点距離は無関係であった訳だ。
過去のミラーレス・マニアックス記事等での、その点での
「要焦点距離変更」の記述は誤りなので、ここで訂正しておく。
Clik here to view.

結局ここには、2つの原因がある事が近年判明した。
1)内蔵手ブレ補正機能の性能(精度)的限界
2)AUTO-ISO時の感度切り替えシャッター速度
1)に関しては、本機GX7は、パナソニックで初めて内蔵
手ブレ補正を搭載した機種であり、従来パナソニックのμ4/3
システムは、レンズ内手ブレ補正内蔵(O.I.S)であったのだ。
そして、純正望遠系ズーム等では、たいていレンズ側に
手ブレ補正が入っている、そして、その場合は本機DMC-GX7では、
内蔵手ブレ補正は無効になり、レンズ側の手ブレ補正機構が
採用される。
「じゃあ、いったいGX7の手ブレ補正は、いつ使えるのだ?」
これについては、結局、手ブレ補正機構の無い純正AFレンズ
の場合か、または、アダプター使用時にはMF単焦点レンズで
しか無い、前者は今回使用のSIGMA A60/2.8のようなレンズで、
後者はつまり、前述のBにおいて動作が不安定になるケースだ。
で、Bのケースは、本機の内蔵手ブレ補正を活用する為に、
200mmや300mm級という、MF望遠レンズを使う場合が多かった。
まずμ4/3なので、これは400~600mm相当の画角だ。
これにデジタル拡大を2倍で使うと800~1200mm相当。
さらにそれ以上とすると、手持ち限界を超える1500mm超えと
なり、このあたりから上の焦点距離では、もうどんな優秀な
手ブレ補正でも対処不能だ。
で、私が感じていた動作が不安定なのは、この600~1000mm
前後の超々望遠域での換算焦点距離の場合であった。
ここはもう単純に、そこまでの精密な手ブレ補正には、
本機GX7では精度が足りていない。という事なのだろう。
(まあ、手ブレ補正に頼りすぎていた、という反省点だ)
Clik here to view.

本機GX7では、AUTO-ISOで使用時にシャッター速度低速限界の
切り替わり設定機能が無い、よってここはカメラまかせになる。
電子接点のあるμ4/3レンズでは、通常は1/125秒程度、そして
300mm級(換算600mm)の純正望遠レンズでは、1/500秒程度と、
焦点距離に応じてISO切り替わりシャッター速度が変化するので
ここは好ましい。
だが、B)のアダプター使用時、焦点距離をいくつに設定しても
これは1/125秒に固定されてしまう模様だ。
つまり、MF400mm望遠レンズでも、1/125秒となってしまう。
これは「手ブレ限界速度」(焦点距離分の1秒)を下回っている。
実際にデジタル拡大機能を色々と使っていて、換算焦点距離が
1000mm程度になっている状態でも、1/125秒のシャッター速度に
なっている事が多々ある、という事だ。
これだと必要シャッター速度の3段落ちだ、内蔵手ブレ補正が
あっても完全にカバーできる保証も無く、気を抜いた構えだと
容易にブレてしまう。
結局、この1)および2)の問題が「デジタル拡大機能使用時に
手ブレ補正が不安定になる」と私が感じた原因であった訳だ。
よって、1000mm近辺の超々望遠域の撮影では手ブレ補正機能に
頼らず、手動ISO設定で、ちゃんと適切なシャッター速度を
維持したり、しっかりとしたカメラの構えをしない限り、
ラフな手抜き撮影など、やりようが無かった訳だ(反省!)
これはもう100%、使う側の私の問題になるだろう、過去記事での
「GX7でデジタル拡大機能を使うと、手ブレ補正の焦点距離設定
を換算画角に応じて変更する必要がある」というのは誤記でした、
失礼いたしました。
さて、で、AUTO-ISOの件だが、この自動シャッター速度変更
機能が有効であろうμ4/3用望遠レンズをあげておけば
TOKINA Reflex 300mm/f6.3 MF MACROがある、
(ミラーレス・マニアックス第59回、名玉編第2回、
ハイコスパ第5回記事参照)
Clik here to view.

換算焦点距離は600mmとなる。
以降、レンズをこれに交換して、実写を行う。
Clik here to view.

あった方が勿論ありがたい。
しかも本レンズは、MFミラー(反射式)レンズながら
電子接点を持つ為、うっとうしい焦点距離設定メニューは出ない。
そして、このレンズを使用時には、AUTO-ISO切り替わり速度が
自動的に1/500秒となり、内蔵手ブレ補正とあいまって、
手ブレの危険性はかなり減少する。
ただし、開放F値もF6.3と暗いレンズであり、明所で無いと
1/500秒を維持するISO感度は得られない(本機GX7のAUTO-ISO
最高追従感度はISO25600である。これは手動でも同じ)
暗所で使用し、AUTO-ISOが1/500秒をキープできない場合は
勿論シャッター速度は当然それ以下になる、例えば急激に
1/60秒とかに落ち込み、手ブレ必至となる為、やはり本レンズ
でも、手ブレ補正機能に頼らず、ちゃんとシャッター速度や
カメラの構えに注意しないとならない。
Clik here to view.

原理上では内蔵手ブレ補正の焦点距離を変更せずとも追従するが
そろそろ精度が怪しくなる。これの原因の詳細を突き止めて
いなかった数年前では、この場合、手動焦点距離を600mmに
設定したら、比較的良く追従したので、そうしていたのだが・・
結局その操作はする必要は無く、どうやら結局のところ換算
1200mm相当の超々望遠画角では、もう殆ど何をやっても
手ブレ補正は不安定になる、という事であったのだろう。
おまけに、1200mmともなると被写体を極端に選び、実用性は
殆ど無くなってくる。
望遠画角の実用限界は、私の経験上では、手持ち撮影に
おいては1500mm相当までだ。これ以上では手ブレ補正が
あろうがなかろうが、そもそも、被写体をファインダーに
捉える事自体が困難になる。
以前、400mmレンズをμ4/3機に装着し、さらにデジタル拡大
機能を8倍で使い、都合6400mm相当の画角まで試してみたが
手持ちで写真が取れるような状況で無かった事は言うまでも
無く、そこから、だんだん焦点距離を落として実験を繰り返し
たところ、だいたい「手持ち実用限界は1500mm迄」という
結論が得られた訳だ。
だから、本レンズTOKINA 300mmを4倍デジタルテレコンで
使う事は既にありえない、その状態では、換算画角が
2400mm相当になり、実用手持ち限界をはるかに超えている。
Clik here to view.

問題点や注意点について述べてきたが、ここはどうしても
外せないところだ、ここをちゃんと理解していないと、
せっかくの内蔵手ブレ補正機能が、まったく有効活用できない。
で、操作系の問題はさておき、正しく使うのであれば、
内蔵手ブレ補正は有効なケースもある。しかし、あくまで
「ケースバイケース」であって、面倒さが先に立つのであれば
もう手ブレ補正はOFFにして使うのも、対策の1つだ。
Clik here to view.

大きな弱点は無い。
電子系やそれに係わる数値仕様は、同時代のDMC-G6と
ほぼ同等か、むしろ優秀であり、不満も無い。
DMC-G6よりも優れている点として、シャッター速度は、
1/8000であり、かつ最低ISO感度が、G6のISO160から、
本機GX7ではISO125まで落ちているので、大口径レンズを
使った場合、G6より1段半ほど、シャッター速度オーバーが
起こり難い長所を持つ。
EVFは276万ドットと、G6のほぼ2倍の解像度であり、
G6のEVFでのピントの山が見えくい点も改善されている、
背面モニターも104万ドットと当時最高クラスの解像度だ。
ピーキングもG6譲りの高性能であり、ここも不満は無い。
ただまあ、圧倒的か?と言われると、そうでもなく、
これ以前の、SONY NEX-7やFUJI X-E1に採用されている
236万ドットEVFと大差無いようにも思える。
(そもそも276万ドットと言うのが、ちょっと中途半端な
解像度であり、どういう計算なのか良くわからない、
μ4/3機におけるデフォルトの 縦横比4:3ではなく、
ワイドアスペクト、という感じであろうか?)
解像度は良いのだが、EVFも背面モニターも上下にしか
可動せず、LUMIX Gシリーズのように自由な角度に可変
できる訳ではない、ここは大きく不満な点だ。
(注:後継機GX8では自在アングル方式に改良された)
それから、バッテリーはDMC-G5/G6では共通であったが
本機GX7は異なり、充電器も異なる為、同時期の機種で
ありながら、使いまわしが効かない。
小型軽量(本体360g)な点は良いが、実は、この重量は、
より大柄な一眼タイプのDMC-G6の340gより僅かに重い。
また、小型なので、重量級レンズを装着した場合の
バランスが悪く、本機の特徴である手ブレ補正が本当に
必要な300mm級以上の超望遠レンズと組み合わせる事が
困難である。
DMC-GX7の全体のデザインは良く、金属部品の採用も多く、
安っぽいG5やG6に比べて遥かに高級感があり、マニアックだ。
Clik here to view.

残る中途半端な操作系設計が第一の課題であろう。
次いで、内蔵手ブレ補正使用時の注意点が大きく、AUTO-ISO
の状況や装着レンズの種類を含め、良く理解して使う必要がある。
また、背面モニターが自在アングル方式で無いのが3つ目の問題。
まあでも、それらを除いては、おおむね良好なカメラだ、
手振れ補正や操作系上の矛盾を起こし難い、小型のμ4/3
純正(AF/MF)レンズを使って、マニアックかつ、お洒落に
楽しむのが良いカメラだと思う。
まあだから、今回の記事では、それに相当するレンズとして
SIGMA A60/2.8と、TOKINA 300/6.3を使用した訳だ。
Clik here to view.

快適とは言いがたいが、まあ、まだマシな方であろう。
「マニア向け」と言いつつも、多少、数値スペックを
「盛って」あるだけであり、マニア視点からは、様々な
細かい弱点が目立つカメラである。それらを回避しながら
使うのは、上級クラスのマニアで無いと苦しいであろう。
ある意味、使い手を限定するカメラであるが、実際の所は
誰でも、もっと使い易いカメラを希望するのに違い無い。
厳しい評価であるが、同時代のDMC-G6より改悪の要素が
多いのであれば、そういう話になっても仕方が無い。
まあ、ギリギリ許せる範囲ではあるが、これ以上酷くなると
もう後継機への期待も失ってしまいかねない。
(事実、GX/G/GHの後継機は、現状購入していない)
Clik here to view.

評価項目は10項目である(第一回記事参照)
【基本・付加性能】★★★☆
【描写力・表現力】★★★
【操作性・操作系】★★
【アダプター適性】★★☆
【マニアック度 】★★★☆
【エンジョイ度 】★★★
【購入時コスパ 】★★☆ (中古購入価格:29,000円)
【完成度(当時)】★★☆
【仕様老朽化寿命】★★★
【歴史的価値 】★★
★は1点、☆は0.5点 5点満点
----
【総合点(平均)】2.7点
総合評価点は、平均点よりやや低め。
本シリーズ第10回記事のDMC-G6と、内容的にはあまり差が
無いカメラなのではあるが、実使用上での差異が大きく、
評価点の傾向や点数そのものも、少し差が出てしまった。
すなわち、細かい仕様の点で詰めが甘く、操作系や完成度は
若干低く評価せざるを得ない。
どんなオールドレンズでも手ブレ補正が効くのは、その機能
を必要とするユーザー層においては、魅力的かも知れないが、
手ブレ補正の使用上の注意事項は多く、高度な利用法が要求
される。
本機はマニア向けだからか、中古相場が若干高目であるので
その点も減点対象だ。なお、後継機DMC-GX8は、本機の弱点を
いくつか改善してはいるが、中古相場は、さらに高価だ。
本機自身にもDMC-GX7 MK2/MK3という後継機があるが、
手ブレ補正システムでの矛盾点は若干解決しているものの、
それは純正AFレンズの場合での話なので、大差はなく、
シャッター速度が1/4000秒に留まる等スペックダウンもあり、
中古相場も高価なので、今において選択するならば、むしろ
初期型の本機の方が良いであろう。
Clik here to view.

パナソニックのレンズだけでシステムを組むユーザーには
本機でも良いかも知れないが、そういうユーザー層ばかり
という訳でも無いであろう。
初級マニアや中級者向けには、いっそ、手ブレ補正機能を
すっぱり諦めてDMC-G6を購入した方が、そちらの方が安価だし、
使いこなしも、だいぶ楽かも知れない。
次回記事は、引き続き第三世代のミラーレス機を紹介する。