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【熱い季節2017】ドラゴン総集編~ベスト大会編

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さて、年末恒例の【熱い季節】ドラボンボートの総集編だ。
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本記事では、今年私が観戦した主に関西圏のドラゴンボート・
ペーロン大会のうち、印象に残った優良な4大会を順次
紹介していく。

それぞれの大会の特徴をわかりやすくする為、
競技志向、大会環境、エンジョイ度、観戦の楽しさ、の4項目を、
★5つを満点として評価するが、今年は順位という風には
あえてしていない。

それぞれの大会は各々に十分に個性的であり、コンセプトも
異なる為、順番をつけるという訳にはいかないだろうからだ。
それに今年の記事では、奇しくも殆どの優良大会が同じような
評価平均点になっている。

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さて、年間いくつのドラゴン・ペーロン系大会があるか?
という点だが、全国規模だと、ちょっと良くわからない。
地方の小さい大会を含めると恐らく40大会は超えると思う。
さらに、ボート関連のイベントもある(体験乗船会等)

そのうち、年間どれくらいを観戦あるいは参戦できるか?
と言うと、まあ同一開催日の大会も多くある為、
20大会に出られれば、ほぼフル回転の状態であろう。

ボート競技のシーズンは通常5~10月、ちょっと無理した
日程でも、4月~11月となり、都合半年強だ。
つまり、25週から多くて30週の中で、20週もドラゴンを
やっていたら、それだけで他に何もできなくなってしまう。

私が最も多く観戦した年で18大会(イベント含む)
今年2017年は12大会と、ちょっと少なめだが、台風の襲来で
中止になった大会もいくつかあった。

---
では、評価がよかった「優良大会」を順次紹介していく
事にしよう。まずは最初の大会。

KIX大会(大阪府・関西空港)
競技志向  :★★★☆
大会環境  :★★★★
エンジョイ度:★★★★☆
観戦の楽しさ:★★★★
総合評価  :4.0
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「KIX」は,すなわち大阪の「関西国際空港」である。
大会の正式名称は「KIX国際交流ドラゴンボート大会」
であるが、名称は時代に応じて若干変遷していく事もある。

2004年から始まり今年で14回目となる長い歴史を持つ
大会だ。選手達の間では、通称「関空(かんくう)大会」
又は「KIX(キックス)大会」と呼ばれている。

本大会は2013年と2014年の2年連続で台風襲来により
途中中止と事前中止となってしまった。それらを除いて
私は全大会を観戦しているが・・
連続中止となる以前と、2015年に再開された後では、
大きく本大会の雰囲気が変わったように感じている。

1つは時代や環境の変化だ。2014年の消費税率の引き上げは
さておき、この頃から海外からの観光客、いわゆる
「インバウンド」が非常に増え、関西空港は入出国の人達で
すごい混雑である。旧来ほとんど何もなかった「二期島」には、
LCC(格安航空会社)のターミナルビルが建ち並び、
一期島との間を繋ぐシャトルバスが忙しそうに往復している。 

「二期島」の変化により、大会会場(一期島と二期島間の
水路)は旧来と同じだが、選手村の位置が変わっている。
関空自体の経営母体も2016年から変わっていて、現在は
「関西エアポート株式会社」となっている。
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旧来、2012年迄は、本大会はドラゴンボート専業チームが
集まって普通にレースをする一般的な大会であった。
他と違う点は、エアライン関係や空港管理関連企業の
ビギナーチームが多い事、海外エアライン関連チームが
よく参戦する事、それらの女子選手に美人が多い事、
まあそんな感じだ。つまり、普通のドラゴン大会では
あったが、ちょっとだけ他よりも華やかな大会であった。

ところが、連続中止後の2015年、3年ぶりに再開された
本大会は、がらりと雰囲気が変わっていた。
ドラゴン専業チームのエントリー数はガクンと減り、
初参戦に近いようなビギナーチームが沢山居る。

良く良く考えてみると、この間、例えば2013年からは
「スモール選手権」が琵琶湖で始まっている。
また、日本選手権にも「スモールの部」が併設されている。
ドラゴン競技の主流は、この2012年~2014年の間に、
従来の20人漕ぎから、10人漕ぎに急速に移行していたのだ。

これは他の記事でも色々と書いているように、世の中の変化
すなわち「ライフスタイルの多様化」が時代とともに進み、
チーム側としても、旧来のように20数人もの多数の選手を
土曜日曜日に集めて練習や大会を行う事が難しくなったのだ。

10人漕ぎに対応し、チームメンバーもコンパクト化されて
いった、なので「20人漕ぎ大会、やります!」と言っても
現状のドラゴンチームでは、出場可能なメンバーを集める
だけでも大変なのだ。
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気がつけば、台風中止の再開後、20人漕ぎのみで行われる
関西圏の大会は、本「KIX大会」だけになってしまっていた。

まあ例外はある、大阪の「日本選手権」は10人漕ぎが併設
されているとは言え、依然メインの選手権レースは20人漕ぎだ、
これは世界大会出場選考もあるから、当然であろう。

琵琶湖の長距離戦「1000m選手権」も20人漕ぎオンリーだ。
しかし、この大会は重たい「びわこペーロン艇」を1000mも
漕がなければならないので、10人漕ぎはかなりしんどい、
こちらも20人漕ぎはやむを得ない。

大阪の堺泉北(高石)大会は、旧来、専業チーム向けが
500mの中距離戦で20人漕ぎ、地元チームは10人漕ぎ250m
という状況であったが、こちらも10人漕ぎのみのスモール
大会に、この時期にリニューアルされている。

本KIX大会も2017年には、スモールの部が新設されたのは、
そうした時代の変化を受けての対応だと思う。
(注:スモールの部新設に伴い、20人漕ぎの部も旧来の
250m戦から、200m戦に短縮された)

本KIX大会は、国際化が進んでいる。今年の本大会に出場
した海外チーム数は6と、過去最多(他地区の大会も含めて
恐らく最多)であり、なんと、その全ての海外チームが
決勝進出。混合の部もオープンの部も、海外チーム3対
国内チーム2の比率で、国内強豪チームもだいぶ苦戦した。

ただ、これはこれで面白い、滅多に見られない国際試合が
こんな身近で体験できるのだ、観戦側のみならず、参戦
チーム側も同様であろう。

そして、少しづつ本大会の運営方式も変化してきている、
例えば今回の本大会では、完全な「実力別カテゴリー分け」
が採用されている。そこには専業チームは参戦できず、空港
関係チームのみで戦うのだ(このカテゴリーのみ10人漕ぎ)

これは差別や不公平ではなく、極めて妥当な措置だ。
ビギナーチームと専業チームは、練習量、試合経験などの
大差から同じ土俵で戦う事はまず不可能だ、100%専業チーム
が勝利するからである。ここまで実力差があるチーム同士を
同じカテゴリーで戦わせる事の方が、無理があり不公平な
話なのだ。
この「実力別カテゴリー分け」は、地方大会等では
良く行われていて、2010年代からは、多くの地方大会で、
その方式が一般的だ。

「ドラゴンボート」の公式大会でその導入が遅れていたのは、
ドラゴンのルールは世界標準であり、国際大会などでは
オープン、混合、シニア、女子の一般的でレガシーな
(伝統的な)カテゴリー分けが標準的であるからだ。

まあ確かに、その国際ルールに則る事は重要だ、
例えば「10人漕ぎ企業の部」(注:現在そうしたカテゴリーは
無く、あくまで一例だ、だが、こういうカテゴリーが必要だと
思っている)で優勝したからといって、それで国際レースに
出れる筈も無い。

しかし、そういった「厳格な方式」は、「選手権」クラスの、
日本代表を選考するような、格式のある大会だけで行えば
良い事ではなかろうか? 
他の一般的なドラゴン(勿論ペーロンも)大会では、ビギナー
チームの参加促進や育成を主に考え、もっと門戸を広く、
誰にでも楽しめる大会にしていくべきだと思う。

まあ現在では、選手達も関係者達も、皆がそう思っている事で
あろう、各大会は、時代の流れに応じて少しづつ変化している。

そしてもう1つ重要な事は「差別化」である。
現代のライフスタイルの多様化、というのは「他人(他者)
と横並びでは満足できない」、という事にも繋がる。
つまり、各大会には、それぞれ「個性」や「特徴」を持たせて
いく事が必要なのだ、そうで無いと、チームや選手達は
その大会に参加する意味(意義)が減ってしまう。
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本KIX大会は、現在、数多くの「個性」を持つ、例えば
・海外チームが沢山来て、交流でき、国際的である
・地元チームが多く専業チームが少ない為、また、
 地元専用カテゴリーもある為、ビギナーでも参戦が容易
・競技志向があまり強くない、つまりガツガツしていない
・美人女子選手が多い
・それらから、非常に楽しめる大会となっている

である、台風中断前と再開後では、本大会の雰囲気がガラリ
と変わったのは、ここであげてきたような要素があるからだ。
まあ、そこが現在のKIX大会の特徴である。

---
さて、次の大会

ツナカップ大会(静岡県・清水港ドリームプラザ)
競技志向  :★★★☆
大会環境  :★★★★
エンジョイ度:★★★★★
観戦の楽しさ:★★★☆
総合評価  :4.0
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「参加選手満足度が日本一高い大会」として著名であり、
毎年この「ベスト大会編」では上位にランクインしている。

「選手満足度」の高さは、色々な要素がある、例えば
・会場へのアクセスの良さ
・風光明媚な観光地で近隣にも観光名所が多い
・海産物、農産物などのグルメ
という「大会環境」の良さに加えて

・実力別カテゴリー分け、ビギナーチームでも楽しめる
・上位カテゴリーには全国から強豪チームが集まり
 競技志向の高さも兼ね備える
・入賞賞品の豪華さ(マグロやスポンサード賞品)
・また、全チームに賞品、全選手に参加賞が出る
・前夜の懇親会の楽しさ
などと、全体的なコンセプトや「おもてなし精神」に
優れる事からである。
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この為、大会の雰囲気がとても良い、
チーム選手達も一度この大会に出場して雰囲気を味わうと
リピーターとしてまた出場したくなり、参加希望チーム多数と
「おもてなし」の為の参加チーム数制限により、全国で唯一
「抽選で参加チームを決める」大会となっている。

そういう状況の中、静岡県外からの参戦チーム数が急増、
今年2017年では、なんと全体の8割が県外チームである。
これは他のどこの大会でも有りえない数字だ、一般的には
その逆で、地元8割、県外2割が普通だ。
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さて、上のKIX大会の所で前述したが、大会の
レギュレーションは、時代の変化と共に変わっていくべきだ、
という話である。

本「ツナカップ大会」(および、同じ静岡の御前崎大会)
では、他に先駆け2010年頃から「実力別カテゴリー分け」
を採用している。いくつかの方式が試されたが、現在2017年
においては「チャレンジ」「混合の部」「チャンピオン」の
3カテゴリーだ。

このカテゴリー配分は比較的バランスが良かったのだが、
近年、本大会が人気になり、全国から強豪チームが集まる
ようになってくると、今度は、選手権大会入賞クラスの
「超強豪」チームすらも参戦するようになった。
こうなると、チャンピオン・カテゴリーは「怖い」(笑)
よほど自信のあるチームしか、チャンピオンには参戦できなく
なってしまい、混合やチャレンジにまで強豪チームが
ひしめくようになってくる。

この状況だと「相生ペーロン」方式のように、さらに
「Ⅰ部」「Ⅱ部」等で、カテゴリーのランクを細分化
しなくてはならないような気もするが、高々20数チームに
限定された小規模大会であるので、あまり複雑な
カテゴリー分けは好ましく無い。

であれば「チャンピオン」のみを、競技志向全開の
リーグ戦として、他は、あまり順位が意味を持たない
(例えば、全チームに賞品が出る、という現状もその一環だ)
ようにすれば良い訳だ。
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で、そういったレギュレーションよりも重要な事がある、
それは、大会毎の「個性」や「コンセプト」という面だ。

現代、21世紀は「横並び文化」というものが薄れてきている。
と少し前述したが、これは今から数十年前、高度成長期の
「団塊の世代」(戦後に生まれた層)等で顕著に現れていた。
例えば「隣の家がカラーテレビや車を買ったら、ウチも買う」
とまあ、そんな感じだ。
が、廻りと同じ事をしないと仲間はずれになる、というのは
生活の上でデメリットも色々とあったと思う。

しかし、21世紀になって、いや正確には、1990年代での、
バブル崩壊や阪神淡路大震災の後から、様々な心理的変化が
消費者層を中心に現れてきている。
まあ「団塊の世代」が世の中の中心となる時代が過ぎた事も
あったかも知れない、まあ様々なそうしたトレンド(時流)の
変化もあって、今時の「ライフスタイルの多様化」に繋がる。

それは、「個人の価値観の変化」であるから、他には無い
唯一のもの、そしてそれが自身の価値観に合うものを求める
為には、いくらでもお金や時間を使う、という事にも繋がる。

それがドラゴン大会であっても、他には無いユニークな大会で、
それが選手達やチームの価値観に合致するのであれば、万難を
排して、日本全国どこへでも馳せ参じる、という事にもなって
くるのであろう。

そういう意味では、本「ツナカップ」は唯一の個性を非常に
多く持つ大会であり、参加チームのどこもが「ハマり」
リピーター志向になる事も良くわかる。

ただまあ、最近私は、天邪鬼に「ちょっと皆、ハマりすぎ」
とも思えるようになってきた。いくら楽しかったと言っても、
いつも同じメンバーで、いつも同じようにやっていれば、
またそこでも「飽き」が来てしまう。時代も変化していくし、
そういう中で、いかに新鮮味を維持できるか?という点も、
ドラゴン大会、いや、世の中の全ての事(商品や、TV番組等、
何でも)で重要なテーマとなっているのであろう。

「ツナカップ」は、ちょっとこのブログで宣伝しすぎたか?
全国からチームが集まりすぎて、エントリーも難しい大会に
なってきている。・・かと言って、他地区で本大会の
コンセプトを真似て「ツナカップもどき」を作ったとしても
様々な条件や環境が揃わないと無理であろうし、そうした
「二番煎じ」には選手達も興味を持てないかも知れない。

「ツナカップ」は、「おもてなし精神」を維持しながら、
今後少しづつ時代や環境の変化に合わせて、形を変えて
いけば良いと思っている。
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大会運営の主要メンバー、静岡協会のI氏は、本大会が
始まった当初「手作りの大会ですから・・」とも言って
いたが、それは卑屈になるという事ではなく、むしろ
「手作り」であるが故に、「様々な新しい試みが可能」
と言う大きな長所にも繋がった。

例えば、本大会では「ドラゴン初のターン戦」が検討
された事もあったのだ、艇の構造上、それは難しい事が
わかったのだが、まあ、そういう自由度の高さがある大会だ。

私は残念ながら未観戦だが、東京や愛知等の大会でも、
この静岡の大会と同様に、いくつかの専業チームが主体と
なって「手づくり的な大会」の運営を進めている状況だと
聞いている、そういう大会もまた「個性」や「コンセプト」
という点を武器として、全国屈指の人気大会に成長して
くれる事を望んでいる次第だ。

---
さて、次の大会

スモール選手権(滋賀県・琵琶湖競艇場)
競技志向  :★★★★★
大会環境  :★★★★
エンジョイ度:★★☆
観戦の楽しさ:★★★★☆
総合評価  :4.0
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ガチガチの「競技志向全開」の大会である、
これはこれで、むしろドラゴンの原点であるから、
参加チームも観戦側も、十分に楽しめると思う。

「競技志向」の高さは、同じく選手権大会である、
大阪の「日本選手権」(旧:天神大会)をも上回る。
と言うのも、こちらはスモールの10人漕ぎであるから、
やはり現代では参戦がしやすいのであろう、
全国(県外)から参戦のチーム数は非常に多い。

旧来「自元よりも県外チームが多いのはツナカップだけ」
と私は言っていたが、近年では、この「スモール選手権」も
年々県外チームの参戦数が増え、今年2017年においては、
滋賀県外チームが過半数で、およそ6割程度の比率だ。

この状況は「人気大会」又は「優良大会」であるという
事実にも繋がっている。
つまらない大会だったら、わざわざ遠くからお金や時間を
かけて参加したいとは思わないだろうからだ。
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忘れてはならないのは、現在ではまだ「ドラゴン」や
「ペーロン」は、マイナースポーツに過ぎない事だ。
つまり、プロ化など、まだまだ遠い将来の話だ、
すなわち、選手達が大会に参加するという事は、
交通費も宿泊費も参加料も全て自腹(自己負担)だ。
仮に優勝や入賞したところで、得られる賞品あるいは賞金も、
僅かなものでしかない。

で、そういう状況であれば、ドラゴンの選手達は大会へ
参戦するかどうかの判断は、あくまで個人(チーム)の
興味、好き好き等の選択でしか無い。
だから、魅力や特徴や出場するメリットの無い大会には
参加しない、別にそれを生活の糧(かて)に出来る訳でもなく、
それどころか、大会に出れば金も時間も使ってしまう訳だ。

いくら多くの大会に参戦する「常連専業チーム」と言っても
全てが自己負担である現状からは、あくまで「趣味」の範疇だ。
いかにそこ(大会参戦)に興味を持ってもらうか、という点と
関連して、いかに大会に参加した際の満足度を高めるか?
という点が重要なポイントだ。

本記事では、前述のKIX大会も、ツナカップも、そうした
コンセプトメイキングが上手だ、という話に終始している、
結局、現代の世情から考えると、
「サービスの提供側と消費者側の価値観の合致」そして
それによる「顧客満足度の向上」が重要な要素となる。

ドラゴン大会参戦も、お金と時間をかける、という意味では
一種の消費行動だ。

旧来、20世紀の高度成長期においては主要な消費行動は
モノ(家電や生活必需品、ブランド品等)を買う事が主で
あったのが、バブル期以降、特に21世紀では、物質的なモノ
への消費より精神的な満足度を求める消費行動が主体に
変化してきている、単純な例を挙げれば、旅行、カラオケ、
ゲームアプリ、グルメ、映画、ステージ、イベント、音楽等の
コンテンツという感じである、これらに対価を払っても、
手元に残る物質的な「モノ」は殆ど何も残らない。
が、それで消費者が満足できれば良い訳だ、勿論ドラゴン
大会や他のスポーツ競技への参加・参戦も同様である。
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さて、大会のコンセプトが重要な事は良くわかった、
では、本「スモール選手権」のコンセプトは何か?
実は運営側からは、あまりその点は強くアピールされては
いない、単に「スモール艇での日本選手権」と、それ位だ。

しかし、本大会では選手達(チーム達)が、結果的にその
「コンセプト」を作り上げる事が進んでいる。

熊本県の「津奈木海龍」が、「(現在連覇中の)bpに
勝つ為に来ました」と発言した事が、その最たる例だ。

その為に、九州から2泊3日で、しかも超大型台風21号と
大会当日直撃の台風22号襲来のさなかに、お金と時間を
かけて遠方から来てくださる。
その目標を達する事ができれば、いくらお金や時間をかけても
換え難い「精神的満足感」が得られる。

上記は1例だが興味深い話だ。こういう事が数年間
繰り返されてきて、現在、本大会は全国から超強豪チーム
が集まり、お互いのプライドや名誉を掛け、全力を出して
公平な勝負が出来る「バトルフィールド」(戦場)へと
本大会は成長した。

もう運営側がコンセプトやらを、どうのこうの言う必要は無い。
この魅力的な「戦場」には、「われこそは」という腕自慢が
自然に集まって来る。
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ともかく参戦側も観戦側も、良い意味での「緊張感」がある
超本格派競技志向の大会である。
全てのドラゴンボーター必見、いや、一般観客にも是非
観戦してもらいたい大会である。

ただまあ、雨になりやすいのが弱点ではあるが・・(汗)

---
さて、次は今回ラストの大会の紹介

高島ペーロン大会(滋賀県・高島市近江今津琵琶湖畔)
競技志向  :★★★
大会環境  :★★★★
エンジョイ度:★★★☆
観戦の楽しさ:★★★★★
総合評価  :3.9
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こちらも本「ベスト大会編」ではお馴染み。地方大会ながら、
毎年ランキングにノミネートされる大会だ。

最大の特徴は、操船が難しく、ありとあらゆるアクシデント
(蛇行、スピン、衝突、転覆、沈没等)が日常的に多発する
「日本一デンジャラスな大会」という点だ。

漕いでいるクルー達には申し訳ないが、観戦側はからは、
ハラハラ、ドキドキという感じであり、「観戦の楽しさ」
の評価点は、毎年5点満点のダントツである。

まあ、過去多数の記事で紹介している大会なので、あまり
詳しい説明は不要であろう。
特に今年は、風雨が強い状況で大会が行われたので、
例年にもましてアクシデントが続発、ハラハラ度が倍増した。

専業チームの選手達にとっては「この難しい操船をなんとか
クリアして勝つ」というのは、意外にも面白いテーマと
なっている模様だ。

ほんの数年前迄、ドラゴン専業チームは、ほとんど参戦して
おらず、地元強豪「松陽台」(現在はドラゴン専業チーム化)
の天下、という感じであったのだが、ここ数年で
「小寺製作所」「池の里Lakers!」「龍人」「からしれんこん」
「メタルスタイリスト福田」といったドラゴン専業チームが
次々と本大会に参戦、しかも現状は「絶対王者」がおらず、
これらの専業チームが毎年交替で優勝している状況だ。

ただ、地元チームにとっては市外からの専業チームばかりが
決勝に残ったり、結果勝つ事は、あまり好ましく無い状態だ。
以前は本大会は「実力別カテゴリー分け制」だったので
この問題は表面化しなかったのだが、ここ2年程、試験的に
「単一カテゴリー制」となっている、ちょっとこれはあまり
良い結果をもたらしていないように思えるので、また旧来の
「実力別カテゴリー分け」に戻した方が良いであろう。

まあ、その点だけがちょっとしたネックであるが、
ともかく面白い大会だ、これはこれで「観戦の楽しみ」という
強い特徴が現れているので、毎年見に行きたくなる。
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なお、この「観戦の面白さ」を、どこからか聞きつけて
来るのだろうか?毎年アマチュアカメラマンの観戦撮影が
比較的多い大会となっている。

ただ、7月末は非常に暑い時期であり、水辺である事や、
天候の変化(今年は雨となった)もあり、アマチュアでの
(シニア層が多い)体力的あるいは機材面が不安だ。
よって「あまり入れ込まずに、適当に撮ってください」
とは、見かけたカメラマン達にはいつも言っている事だ。

特に重要な点では、「三脚使用」はいけない。
そもそも流動的なアングル選択が必須となるボートレースを
撮る上で三脚は全く意味が無く、練習にもならないのであるが、
他の大きな問題では、三脚を使う事で、その場から動かなく
なってしまい、炎天下では熱中症リスクが極めて高くなる。
「余計なお世話になる」と思われるかも知れないが、
もし倒れて、救急車で運ばれる羽目にでもなったら、まったく
関係無い人のせいで大会の運営側へも手間や悪印象や悪評価を
与えてしまう、だから、決して余計なお世話ではないのだ。

ともかく本大会に限らず、アマチュア層のボート大会の撮影は、
推奨していない。
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余談が長くなった、まあ、本「高島ペーロン」大会は
ともかくデンジャラスでハラハラ、ドキドキ、と面白い
大会である、ドラゴンやペーロン専業チームは、こぞって
参戦していただきたい、特にレギュレーションが似ている
「相生ペーロン」の専業チームにはオススメだ。

さて、本記事はこのあたりまでで、次回も総集編として
「ベストチーム編」を書く事にする。


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