2017年11月19日(日)に、滋賀県大津市の瀬田川にて行われた
異種混成ボート競技大会「Head of The Seta」の模様より。
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この大会は土日の2日間に渡って行われる、2日目の日曜日は
特にボートの種類が多い。その具体的な競技種目をあげれば、
エイト(8+)、クオドルブル(クオドラブル、4x,4x+)
シングルスカル(1x)、ダブルスカル(2x)、舵手無しペア(2-)
カヤックフォア(K-4)、カヤックペア(K-2)、
カナディアンペア(C-2)、ナックルフォア(KF)
そしてドラゴンボート(10人漕ぎ、20人漕ぎ)と多種多様だ。
本大会を観戦するのは3回目、ボート競技の種類は極めて多く
かつ複雑で、以前は、その種類の区別がさっぱりわからなかった
のだが、観戦三度目ともなると、だんだんとわかってくる。
昔(2011年、2014年)の本大会の観戦記事では、ちょっと
ボートの種別の区分を間違って書いていたかも知れない(汗)
それと、ボート競技の種目別につけられた数字と文字の区分が、
合理的で、なかなかわかりやすい。
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<スイープとスカル>
まずボートの種別は、漕ぎ方により大きく2つに別れ
両手で1本のオールを持って漕ぐのが「スイープ」(区分文字無し)
両手に2本のオールを持って漕ぐのが「スカル」で、スカルの場合
人数の後ろにXのマークが付く(例:4x,2x)
これらの競技ではボートは漕手に対して後ろ向きに進む。
<オールとパドル>
「オール」は後ろ向きに進む為の物で、ボート側にはオール用の
固定具がついている。
対して「パドル」は固定されておらず、手で持って、片面または
両面に「ブレード」と呼ばれる水かき部があるので、それで漕ぐ。
「ドラゴンボート」や「ペーロン」の場合は、シングルブレードの
「パドル」を1本両手で持って漕ぎ、前向きに進む。
他に「パドル」を使う競技には、カヤック(K)、カナディアン(C)
さらには「SUP」(スタンドアップパドル)や「Eボート」もそうだ、
これらの競技も皆、漕手から見て前向きに進む。
<舵手の有り無し>
ボート競技には「舵手」(Cox)の有り無しがあって、舵手付きが(+)、
舵手無しが(-)と表記される。
たとえば「4x+」とあれば、4人漕ぎ(クアドルブル/クアドラブル)
で、スカル方式(両手に2本のオール)、Cox(コックス=舵手)
付きであるとわかる。
「舵手」は、基本的にはボート進行方向に向いているので
漕手が後ろ向きのままでは前方が見えない課題を解消できる。
<カヤック系>
(K-4)は、ちょっと文字と数字の順番が他とは違うが、これは
パドルを用いる「カヤック」であり、舵手無し、4人漕ぎだ。
「カヤック」の場合、ダブルブレード(両端に水かき)のパドルで
それを左右交互に漕いで前に進むが、「カナディアン」(カヌー)
「C-2」等は、シングルブレードで立て膝の姿勢で漕ぐ。
<ナックルフォア>
「ナックルフォア」(KF)はちょっと特別(日本独自)な形式で、
他競技は、シェル(艇)と呼ばれていて船体の中に半分程度
体をうずめて「移動型座席」で漕ぐタイプに対し、ナックルフォア
は「固定座席」(フィックス艇)であり、船体に体をうずめない。
漕ぎ方は「スィープ」であり、1本オールの後ろ向きで、コックス
(舵手)は有りだ。
<男女の分類>
そして、さらにこれらの区分の前に男子(M)、女子(W)、オープン
(OP)(男女区分無し)という分類記号が付く場合もある。
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<ドラゴンボート>
ドラゴンボートには、こういう競技記号がついていない、まあ、
一般的なボート競技と共に漕ぐ事は、この「Head of The Seta」
くらいのケースでしか無いだろうからだ。
あえて他の競技のような文字区分をつけるならば、
20人漕ぎがOPDB20,10人漕ぎがOPDB10 という感じだろうか。
なお、必ず舵手が必要な種目(KF等)は、特に+やーの記号は
つけない模様だ。
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さて、事前説明が長くなったが、いよいよドラゴンボートが
視界に入ってきた。
他のボートに比べて一際大きく、人数も沢山乗っているため、
特に目立つ。
そして、「太鼓」を叩くのもドラゴンボートのみであり、
この太鼓の音が意外に良く響き、700m程度も先からでも聞こえる。
ドラゴン艇の速度は他艇に比べて遅いので、太鼓の音が聞こえて
から撮影の準備をしても十分に間に合う。
<ドラゴン艇の速度>
その速度の件だが、ドラゴンボートは艇の種類で重量の差があり
20人漕ぎ艇で、軽いもので約180kg、重い艇では650kgにもなる。
それにより若干速度が違うのだが、ここでまとめてみよう。
ドラゴン軽量艇の最速のケース(超強豪チームによるオープンの部
での20人漕ぎのスプリント戦)だが、250mコースで1分丁度位だ。
これを秒速、分速、時速で表すと
ドラゴン艇=秒速4m強、分速250m、時速15km弱
となる。
ただ今回のコースは超長距離であり、およそ7kmあると聞く。
(一般的なドラゴンおよびペーロン大会は、150m~2000mの
距離で争われるが、国内では200m程度の短距離戦が大半だ)
で、長距離レースの場合、短距離戦よりだいぶペースは落ちる。
仮にペースダウンを3割程度とすると、
長距離ドラゴン艇=秒速約3m、分速約180m、時速約10km
となる。
このペースは、例えば、ドラゴンの「1000m選手権大会」や
艇が異なるが「高島ペーロン大会」等とほぼ同じくらいであり、
本「Head of The Seta」も、同様のペースとすると
7000m÷分速180m=40分弱 という計算だが、
これまでの本大会の記録を思い起こすと、40分を切るケースは
まだ無く、実質40分強というところだ。
ちなみに本大会は超長距離戦である為、ターン時に、2~3分の
休憩タイム(ストップウォッチを止める)が認められている。
他のボートの場合、最速は、8人漕ぎの「エイト」であり、
本大会の7km戦を20分強で漕ぎきる。
エイト=秒速6m弱、分速300m強、時速約20km
となる、これは、ドラゴン艇の場合のおよそ2倍の速さだ。
「エイト」の他は、4人漕ぎだと7kmを20分台半ば位であり
2人漕ぎだと20分台後半位となる。
つまり、これらもドラゴンボートよりも速い。
ちなみに、秒速、分速、時速は、ボートの種類やレース距離でも
どの基準をもとにレースを観戦するかが異なる。
短距離のドラゴン戦では、秒速がわかりやすく、例えば
半艇身(ドラゴン艇の長さの半分)の差であれば、秒速4mで
あるので「2秒前後の差がある」と見なす事ができる。
分速は、「メートル毎分」という考え方より「何メートルを何分」
という考え方がボート競技ではわかりやすい。
例えば、ドラゴンなら「250m戦で強豪チームならば1分ちょうど」
「エイト」であれば「1000m戦で3分を切る」とかを基準とする
考え方だ。タイムの良し悪しを見るならばこの概念となるだろう。
時速は一般的な感覚に近いので、ボートを追いかける際などに
わかりやすい。例えば、長距離ドラゴン戦では、時速約10km
なので、軽く走れば追いつくが、「エイト」では、時速20km
以上で、併走するのは難しく、自転車や原付バイクで無いと無理だ、
という感じだ。
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最も低速で鈍重なドラゴンボートではあるが、逆に言えば
他の小型ボートとは異質で、それなりに目立つ。
今回も、観戦していた若い女性達(大学の漕艇部か?)が、
女「あ、あれがドラゴンボート?」
という会話をしていたのが印象的だ。
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今回の「Head of The Seta」でドラゴン艇のエントリーは3艇。
20人艇が2艇(太鼓手、舵手を加えて計44人)と
10人艇が1艇(同、計12人)、合計56名の参加である。
参加選手は、地元滋賀県のチームの他、京都府、大阪府、
兵庫県のチームの選手も居る、ただし、今回の大会では
ドラゴンボートとしては、協会の運営する公式戦では無いので
チームとしては参加しておらず、各艇には選手達はシャッフル
して乗り込んでいる。だから、どのチームが優勝、という
概念は無いので念のため。
いちおう区分すると、
1号艇(20人漕ぎ、出場番号110)
2号艇(10人漕ぎ、出場番号111)
3号艇(20人漕ぎ、出場番号112)
となっている、10人漕ぎは重量級艇なので少々しんどそうだが、
20人漕ぎは、各地の強豪チームの選手達が揃っている、
今回はなかなかの好タイムが期待できそうだ。
さて、ドラゴンの3艇が往路を通過して行った、
あと30~40分は(ターンして)帰ってこないだろうから暇だ。
天候は一応は「晴れ」なのだが、雨雲が不規則に上空を通過して
いる、ときおり「天気雨」のようにパラパラと降ってくる。
気温は低い、最高でも10℃と聞いているので、午前中の今は
7℃くらいしかないだろう。
着こんで暖かくはしているが、それでも手指は寒い。
観戦場所は、観光名所としても有名な「瀬田の唐橋」の付近、
ここの河川敷は公園になっていてトイレもあるので安心だ。
飲食店は近くには無いが、コンビニで買い込んだ軽食や
飲み物もあるので問題なし。
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前述のように本大会は、ドラゴンボートの公式戦では無い、
あくまでプライベート撮影で、つまり撮影スタッフとしての
公式記録では無くても良い、という事であるから、好きな時に
観戦を終えて帰っても別に問題は無いのだが・・
実は、この後、昼過ぎから、本大会参加選手達による懇親会が
予定されている、ドラゴンは今日迄でシーズンオフであり、
つまりは「打ち上げ」があるという事だ、
私もそれに参加する為、一応本レースは全て観戦撮影をして
それからちょっと時間をつぶして、懇親会会場に向かう予定だ。
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私は、こういう機会を利用して、新規撮影機材等のテストを
行う場合もある。今日も、ドラゴン大会ではこれまで使って
いない、TAMRON SP70-300mm/f4-5.6 (A005) という
レンズ(高画質仕様として7年前の発売、近年安価で中古を購入)
を使用してテスト撮影をしている。
まあ、いきなり新しいレンズ等を大事な撮影では使えない、
特に(超)望遠系レンズは、事前にかなりチェックや練習をして
からで無いと、いきなりは難しい。この手のレンズの練習場所と
しては、例えば動物園とか、遠距離の野鳥撮影等が適切であろう。
各地のドラゴン・ペーロン大会では普段は使っていない超望遠
レンズを持ち込む初級中級カメラマンも多いが、いきなりでは
さすがに難しいであろう。まあ、彼らとしたら超望遠レンズは
「使用機会もほとんど無い為、ドラゴン等の大会で練習する」
と言う意味合いもあるのかも知れないが、特定のチームの
知人等で「応援撮影をしている」というケースも良く見かける。
それは、ほとんど「依頼撮影」と同じ立場だ。やはりそういう
場合では、「上手く撮れませんでした」では済まないので、
超望遠レンズの事前練習は必須だとは思う。
さて、このレンズ、中近距離では、なかなか良く写るのだが、
望遠端いっぱいで遠距離撮影では、解像力が不足する印象があり、
今後もう少しテストを重ねて、ドラゴン系競技撮影で使用するか
どうかを決めていこうと思う。
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待ち時間の間は、船や鳥など、遠距離の被写体の撮影を行う、
まあ、これも機材テストや練習の意味がある。
ちなみに今回使用の一眼レフは、SONY α77Ⅱで
APS-Cセンサーの高速連写機であり、スマートレテコンバーター
機能を使用すると、300mmレンズで最大換算900mm相当の
超々望遠画角を得る事ができる。
換算900mmもあれば、小さい野鳥を除き、殆どの遠距離被写体に
対応できると思う。ただ、このテレコン機能は電源OFFで無効化
されるので、毎回の操作はうっとうしく、効率的では無いが・・
(注、PANASONIC等のミラーレス機では電源OFFでもテレコン設定を
覚えていて便利だ。ただ、この仕様も「切り忘れ」の問題は残る。
知人がPANA機を使い「画面拡大機能が効かなくなった」と言う
のでカメラ設定を見ると、テレコンが2倍モードのままであった)
---
さて、そんな感じで写真を撮って30分ほど時間をつぶしていると、
遠くから太鼓の音が聞こえて来た、ドラゴン艇が帰ってきたようだ。
「音は聞こえど姿は見えず」という感じであり、往路の様子から
見るとドラゴン艇の太鼓の音は、およそ1km先からでも聞こえる
模様だ。今日のペース(分速180m)だと、目の前を通過するまで
まだ5分位はかかるだろう。
数分後、ドラゴン艇が見えた。
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トップで戻って来たのは、ゼッケン110番、これは1号艇だな。
ドラゴンの出発は時間差をつけている筈だ、さすがの異種競技混成
大会の「Head of The Seta」でも、多数の艇を同時に発進させる訳
には行かない、ましてや図体の大きいドラゴン艇ならばなおさらだ。
恐らくは2分から3分程度、時間差をつけてスタートさせている筈だ。
だとすると、先頭の艇が帰って来たこの時点では順位はわからない
次の艇との間に、どれくらい差がついているか?が注目であろう。
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次に来たのはゼッケン112番の3号艇、こちらは20人漕ぎなので
先行した10人漕ぎ艇をどこかで追い越したのであろう。
長距離戦なので、重い10人漕ぎ艇は抜かれてもやむを得ない。
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最後に来たのは111番の10人漕ぎ艇。
前を走る20人漕ぎ艇と大差がついている訳ではなく、大健闘だ。
この撮影地点からゴールまで残り700mを切っている、
ラストスパートにかかる10人艇。
後で聞いた話だが、この艇には、ドラゴンの選手ではなく
普段はアウトリガーやSUPの競技をやっている女子漕手が乗って
いる、たまに「チーム未来」のメンバーとしてドラゴン競技にも
参戦している様子なのだが、いきなり超長距離はキツい。
彼女の話によると、「10人漕ぎ艇に抽選で当たったので、
最初は”軽くていいかな?”と思っていたら、そんな事は無いの
ですね(汗) 瀬田の唐橋あたりで”ピッチを上げるぞ”という
指示が出て、”もう無理で~す”と言いながら泣き顔で漕いで
ました、皆さん、”ガチ”なので驚きました」
との事である。
このピッチを上げたあたりは、ちょうど連写で多数の写真を
撮っていたので、後で懇親会の際に、その写真を見ながら
匠「う~ん、そうでも無いですよ。他の漕手ともパドルが
揃っているので、ちゃんと、ついていってますよ」
まあ、この10人漕ぎ艇には、たまたま強力な選手達が
揃っていたので、なかなかしんどかった事であろう。
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ゴール近くのドラゴン3艇を遠距離で撮影、
差はあまりついていない。
最終記録だが、1号艇、3号艇は、ほぼ同タイムの39分台、
10人漕ぎの2号艇は42分台であった。
私はドラゴンボートが参戦した全ての本大会を観戦した訳では
無いし、過去の正確なタイムは公開されていないが、おそらく
40分を切ったのは初めてであり、これらはコースレコードであろう。
10人漕ぎも同様だ、これは20人漕ぎでの過去の最高記録と同等だ。
今回は、シャッフルチーム(抽選で乗る艇を決めている)なので
チーム名としての記録は残らないとは思うが、ともかく皆、
ずいぶんと頑張ったと思う、今年最後のドラゴンレースとして
印象に残る大会となった。
ちなみに、本日(2日目)の最速艇は、予想どおり8人漕ぎの
「男子エイト」(8+)であり、ドラゴンのおよそ半分の21分台だ。
ターン休憩(ストップウォッチを止める)も無しで、いっきに
全長7kmを漕ぎきった模様だ。
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さて、一通り「Head of The Seta」の観戦も終わり、ゆるゆると
望遠機材をしまって、近隣の散歩撮影をしながら時間をつぶそう。
大会終了から30分くらいしたところで、自転車に乗った
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」の選手の方に出会った、
道路の反対側だったので、詳しい話はできなかったが、
彼も大会を観戦していたのかも知れない。
12時半前にJR石山駅に到着、結構歩いたのでベンチに座って
休んでいると、ちょうど大阪近郊のドラゴンの選手達と合流、
匠「(1時の懇親会には)まだ少し早いのでは?」
選「いや、”早く着いても構わない”と言っていましたよ」
匠「了解、では行きましょう」
皆でJR大津駅に向かう、ここからは4~5分の乗車時間だ。
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しかし、ここで大失敗(汗)
散歩撮影中に使用していたカメラは、SONY α7という小型の
フルサイズ・ミラーレス機だ。エフェクト機能(注:ピクチャー・
エフェクト、写真をカメラ本体内で様々に加工処理ができる)が
充実しているので、色々なエフェクトを用いて遊んでいた。
このエフェクト(画像加工)機能は、2010年代以降の殆どの
ミラーレス機やデジタル一眼レフにも搭載されているが、
一眼レフでのそれは使い難い、何故ならば、一眼レフの光学
ファインダーでは、映像が素通しでエフェクトの効果が撮影前には
わからない。対してミラーレス機では、EVF(電子ファインダー)
やモニターで加工効果が事前にわかるので圧倒的に使い勝手が良い。
一般的には、エフェクトは、被写体やその作画意図に応じて、
毎回異なる処理を選び、それを使った後は必ず効果をOFFにする、
そうしないと次の撮影では、最後に使ったエフェクト機能が
有効なままであり、次の被写体には、その効果はマッチしないかも
知れないからだ。
α7のエフェクト選択は、メニュー又は何かのカスタムボタンで
それを呼び出してから、ダイヤル又はキーで効果の種類を選択する。
この時の私の操作だが、前回使った効果から、ダイヤルを廻して
エフェクトを「切」の位置にしてから電源をOFFにした。
が、SONYのこの頃(2012年~2014年頃)の多くのデジタルカメラ
では、ダイヤルの操作がワンテンポ遅れるのだ。
私はこの時代のSONY機を4台使っているが、いずれも同様な課題を
持っていて、恐らくはカメラ内部のOSの構造とかソフトウェア的な
問題であろう。
で、私は「切」位置にしたつもりが、操作の反映がワンテンポ
遅れて、1つ先の「イラスト調」の位置に動いてしまい、そのまま
電源を切ってしまったのだ(汗)
で、EVFやモニターにカメラの設定を全て表示しているのであれば
エフェクトがかかったままである事はアイコンで確認できるが、
私は多くのカメラでは、ファインダーやモニター内の情報表示は
最小限にしている、何故ならば、各種表示があると構図を隅々まで
確認できないからだ。
それでも普通はエフェクトは事前に確認できる。
色抽出、色加工、トイカメラ等は明らかにEVF映像が変化するし、
ジオラマ(ミニチュア)系では効果枠がEVF等に表示される。
HDR系(絵画調、リッチトーン)の場合は事前表示は無いが、
自動で3連写するので、これもすぐわかる。
2012年迄のSONY機のエフェクトであればこれで全てなのだが、
2013年製のα7では、これらに加えて「水彩画調」「イラスト調」
が追加されている。
ところが、この追加された水彩画とイラストの加工は処理(計算)
内容が複雑であるからか? EVF等の画面での事前確認はできず、
見た目には「普通の写真」が撮れるように映像が表示される。
おまけに撮影後のレビュー(自動再生)画像も、効果のかかった
画像ではなく普通の画像が表示される。
じゃあ、いつ加工画像が見れるか?この計算は数秒かかる模様
であり、撮影後にすぐ「再生ボタン」を押しても全く効かない。
だいぶ後になって、わざわざ「再生ボタン」を押さない限り
「水彩画調」「イラスト調」の効果がかかった画像は見れ無い。
一々、撮影画像を確認するのはビギナーの習慣だ、中級以上の
カメラマンであれば、「撮れているのが当たり前」であるから
撮影中には再生ボタンは一切押さない、確認の時間が無駄であり、
またバッテリー消費も増えるからだ。
という事で、このα7が「イラスト調」になっていた事は
確認の術もなく、懇親会中の全部の写真が「イラスト調」に
なってしまっていた(汗)
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本懇親会の発起人である「池の里Lakers!」のT氏による
乾杯の挨拶。
すべて「イラスト調」であるが、まあ、たまにはこういうのも
良いであろう。
まあ言い訳ではあるが、今回の撮影はプライベートなので、
「必ず撮らなければならない」という事でも無いのだ。
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しかし、それにしても「画像加工効果がかかっている事を
確認する術が無い」と言うのも困ったものだ。
α7の前年のNEX-7では、前述のように「水彩画」と「イラスト」
の効果が無いので、他は効果がかかっている事がすぐわかるが、
この時期、過度な「スペック競争」が行われていたので、
各社のミラーレス機でも新型機には「こういうエフェクトの
機能が新たに追加されました」という状態が続いていたのだ。
まあこれはこの時期(2013年頃)に限らず、最近でも同様であり
新型機に新たなエフェクトの種類が追加されていないと
スペック的に他機に見劣りしてしまうという事であろう。
「エフェクトの追加くらいで新型機には買い換えないよ」と言う
意見もあるかも知れないが、カメラが2~3世代くらい新しく
なると、さすがにエフェクトの種類もずいぶん増えているので、
それを買い替えの理由とする場合もあるだろう。
それから、カメラの設定において、ダイヤルを廻して行うのは
「連続量」を変更する場合のみが良さそうだ。
例えば、絞り値をダイヤルで変更するならば、多少廻しすぎて
f2.8がf3.5になったところで大きな問題は無い。
しかし、モードやら段階的な機能、例えばON/OFF等の設定では、
ダイヤルでの廻しすぎは危険だ、なので、キーやスイッチの
ような操作子で確実に設定するのが安全だと思う。
まあ、カメラ側の「操作系」の問題だ、とは言えるが、ユーザー側
でも気をつけなくてはならない。
---
余談がずいぶん長くなった。
懇親会であるが、滋賀県において、各地のチームが集まる
懇親会は今回が初めてかも知れない。
ちなみに、大阪では良く「異チーム交流会」が行われているし、
静岡では「ツナカップ」や「御前崎大会」の前日に懇親会が
行われていて、特に「ツナカップ」では、今年の例を見れば
全体の8割が静岡県外チームなので、懇親会はまさしく
「異チーム(異地区)交流会」という印象だ。
滋賀での今回のケースは、なかなか選手達にも新鮮味があって
好評だった模様だ。
今後、この「Head of The Seta」を盛り上げ、その後に
「シーズン打ち上げ会」とするような習慣が出来るかも知れない。
なお、「Head of The Seta」は午前中にほぼ終了してしまう
大会であるから、この懇親会は昼過ぎから行われる。
よって、大阪や兵庫などからの参加(帰路)も大変では無い。
(大津からJR新快速を使えば、京都まで10分、大阪まで40分、
神戸三ノ宮までおよそ1時間で着く、ただし時間帯によっては
新快速は多少混雑するので、快速で座って帰る選択肢もある、
その場合、大阪までならば新快速との差は15分遅い程度だ,
なお、JRの「昼得」(昼特)切符を使えば大阪または神戸迄は
通常運賃よりも、かなり安くなるので利用は必須だ)
で、問題は開催場所であり、今回の「THE CALENDAR」は、
大津駅直結のホテル内の、お洒落なカフェレストランであり、
混雑する休日の昼食時に、50人もの団体客を収納できる場所
としてはかなり希少だ、他にはあまり会場は無いかも知れない。
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他の問題点は、ドラゴン艇の手配だ。参加チーム数が増えた場合、
「Head of The Seta」を主催する「瀬田漕艇倶楽部」の保有
ドラゴン艇の数は少ないので、例えば琵琶湖の対岸の雄琴(堅田)
の「OPAL」から移送してこないとならない。
この移送(モーターボートでドラゴン艇を曳航)は1時間程かかり、
かつ、琵琶湖が凪(なぎ)の状態で無いと難しいそうだ。
今回のケースでは前日に1艇を移送したと聞くが、その日は雨で
あったとの事、ただし琵琶湖の湖面は凪いでいたので問題は
なかった。もしこれが移送できないと、1艇分、まるまる22人は
当日漕げずに、時間を持て余してしまっていたのだ。
まあ、そうなったら「参加しない」という選択肢は勿論あるが、
その為に「懇親会に出れない」と言うのも可哀想な話だ。
そして大会終了後も、また艇を「OPAL」に返しに行かないと
ならないが、ここも、琵琶湖面の状況を見ながらなので、数日
遅れた模様である、なかなか大変な作業であり、この移送が
大会の成否に直結する以上、今後なんらかの対策を考えて
いかなければならないであろう。
ともかく、この「Head of The Seta」大会が、今回新たな展開を
見せた事は確かだ。
滋賀県外からもどんどん参戦してもらい、盛大な「シーズン打ち上げ」
懇親会が今後定着すれば、それはそれで良い事だと思う。
異種混成ボート競技大会「Head of The Seta」の模様より。
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特にボートの種類が多い。その具体的な競技種目をあげれば、
エイト(8+)、クオドルブル(クオドラブル、4x,4x+)
シングルスカル(1x)、ダブルスカル(2x)、舵手無しペア(2-)
カヤックフォア(K-4)、カヤックペア(K-2)、
カナディアンペア(C-2)、ナックルフォア(KF)
そしてドラゴンボート(10人漕ぎ、20人漕ぎ)と多種多様だ。
本大会を観戦するのは3回目、ボート競技の種類は極めて多く
かつ複雑で、以前は、その種類の区別がさっぱりわからなかった
のだが、観戦三度目ともなると、だんだんとわかってくる。
昔(2011年、2014年)の本大会の観戦記事では、ちょっと
ボートの種別の区分を間違って書いていたかも知れない(汗)
それと、ボート競技の種目別につけられた数字と文字の区分が、
合理的で、なかなかわかりやすい。
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まずボートの種別は、漕ぎ方により大きく2つに別れ
両手で1本のオールを持って漕ぐのが「スイープ」(区分文字無し)
両手に2本のオールを持って漕ぐのが「スカル」で、スカルの場合
人数の後ろにXのマークが付く(例:4x,2x)
これらの競技ではボートは漕手に対して後ろ向きに進む。
<オールとパドル>
「オール」は後ろ向きに進む為の物で、ボート側にはオール用の
固定具がついている。
対して「パドル」は固定されておらず、手で持って、片面または
両面に「ブレード」と呼ばれる水かき部があるので、それで漕ぐ。
「ドラゴンボート」や「ペーロン」の場合は、シングルブレードの
「パドル」を1本両手で持って漕ぎ、前向きに進む。
他に「パドル」を使う競技には、カヤック(K)、カナディアン(C)
さらには「SUP」(スタンドアップパドル)や「Eボート」もそうだ、
これらの競技も皆、漕手から見て前向きに進む。
<舵手の有り無し>
ボート競技には「舵手」(Cox)の有り無しがあって、舵手付きが(+)、
舵手無しが(-)と表記される。
たとえば「4x+」とあれば、4人漕ぎ(クアドルブル/クアドラブル)
で、スカル方式(両手に2本のオール)、Cox(コックス=舵手)
付きであるとわかる。
「舵手」は、基本的にはボート進行方向に向いているので
漕手が後ろ向きのままでは前方が見えない課題を解消できる。
<カヤック系>
(K-4)は、ちょっと文字と数字の順番が他とは違うが、これは
パドルを用いる「カヤック」であり、舵手無し、4人漕ぎだ。
「カヤック」の場合、ダブルブレード(両端に水かき)のパドルで
それを左右交互に漕いで前に進むが、「カナディアン」(カヌー)
「C-2」等は、シングルブレードで立て膝の姿勢で漕ぐ。
<ナックルフォア>
「ナックルフォア」(KF)はちょっと特別(日本独自)な形式で、
他競技は、シェル(艇)と呼ばれていて船体の中に半分程度
体をうずめて「移動型座席」で漕ぐタイプに対し、ナックルフォア
は「固定座席」(フィックス艇)であり、船体に体をうずめない。
漕ぎ方は「スィープ」であり、1本オールの後ろ向きで、コックス
(舵手)は有りだ。
<男女の分類>
そして、さらにこれらの区分の前に男子(M)、女子(W)、オープン
(OP)(男女区分無し)という分類記号が付く場合もある。
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ドラゴンボートには、こういう競技記号がついていない、まあ、
一般的なボート競技と共に漕ぐ事は、この「Head of The Seta」
くらいのケースでしか無いだろうからだ。
あえて他の競技のような文字区分をつけるならば、
20人漕ぎがOPDB20,10人漕ぎがOPDB10 という感じだろうか。
なお、必ず舵手が必要な種目(KF等)は、特に+やーの記号は
つけない模様だ。
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視界に入ってきた。
他のボートに比べて一際大きく、人数も沢山乗っているため、
特に目立つ。
そして、「太鼓」を叩くのもドラゴンボートのみであり、
この太鼓の音が意外に良く響き、700m程度も先からでも聞こえる。
ドラゴン艇の速度は他艇に比べて遅いので、太鼓の音が聞こえて
から撮影の準備をしても十分に間に合う。
<ドラゴン艇の速度>
その速度の件だが、ドラゴンボートは艇の種類で重量の差があり
20人漕ぎ艇で、軽いもので約180kg、重い艇では650kgにもなる。
それにより若干速度が違うのだが、ここでまとめてみよう。
ドラゴン軽量艇の最速のケース(超強豪チームによるオープンの部
での20人漕ぎのスプリント戦)だが、250mコースで1分丁度位だ。
これを秒速、分速、時速で表すと
ドラゴン艇=秒速4m強、分速250m、時速15km弱
となる。
ただ今回のコースは超長距離であり、およそ7kmあると聞く。
(一般的なドラゴンおよびペーロン大会は、150m~2000mの
距離で争われるが、国内では200m程度の短距離戦が大半だ)
で、長距離レースの場合、短距離戦よりだいぶペースは落ちる。
仮にペースダウンを3割程度とすると、
長距離ドラゴン艇=秒速約3m、分速約180m、時速約10km
となる。
このペースは、例えば、ドラゴンの「1000m選手権大会」や
艇が異なるが「高島ペーロン大会」等とほぼ同じくらいであり、
本「Head of The Seta」も、同様のペースとすると
7000m÷分速180m=40分弱 という計算だが、
これまでの本大会の記録を思い起こすと、40分を切るケースは
まだ無く、実質40分強というところだ。
ちなみに本大会は超長距離戦である為、ターン時に、2~3分の
休憩タイム(ストップウォッチを止める)が認められている。
他のボートの場合、最速は、8人漕ぎの「エイト」であり、
本大会の7km戦を20分強で漕ぎきる。
エイト=秒速6m弱、分速300m強、時速約20km
となる、これは、ドラゴン艇の場合のおよそ2倍の速さだ。
「エイト」の他は、4人漕ぎだと7kmを20分台半ば位であり
2人漕ぎだと20分台後半位となる。
つまり、これらもドラゴンボートよりも速い。
ちなみに、秒速、分速、時速は、ボートの種類やレース距離でも
どの基準をもとにレースを観戦するかが異なる。
短距離のドラゴン戦では、秒速がわかりやすく、例えば
半艇身(ドラゴン艇の長さの半分)の差であれば、秒速4mで
あるので「2秒前後の差がある」と見なす事ができる。
分速は、「メートル毎分」という考え方より「何メートルを何分」
という考え方がボート競技ではわかりやすい。
例えば、ドラゴンなら「250m戦で強豪チームならば1分ちょうど」
「エイト」であれば「1000m戦で3分を切る」とかを基準とする
考え方だ。タイムの良し悪しを見るならばこの概念となるだろう。
時速は一般的な感覚に近いので、ボートを追いかける際などに
わかりやすい。例えば、長距離ドラゴン戦では、時速約10km
なので、軽く走れば追いつくが、「エイト」では、時速20km
以上で、併走するのは難しく、自転車や原付バイクで無いと無理だ、
という感じだ。
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他の小型ボートとは異質で、それなりに目立つ。
今回も、観戦していた若い女性達(大学の漕艇部か?)が、
女「あ、あれがドラゴンボート?」
という会話をしていたのが印象的だ。
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20人艇が2艇(太鼓手、舵手を加えて計44人)と
10人艇が1艇(同、計12人)、合計56名の参加である。
参加選手は、地元滋賀県のチームの他、京都府、大阪府、
兵庫県のチームの選手も居る、ただし、今回の大会では
ドラゴンボートとしては、協会の運営する公式戦では無いので
チームとしては参加しておらず、各艇には選手達はシャッフル
して乗り込んでいる。だから、どのチームが優勝、という
概念は無いので念のため。
いちおう区分すると、
1号艇(20人漕ぎ、出場番号110)
2号艇(10人漕ぎ、出場番号111)
3号艇(20人漕ぎ、出場番号112)
となっている、10人漕ぎは重量級艇なので少々しんどそうだが、
20人漕ぎは、各地の強豪チームの選手達が揃っている、
今回はなかなかの好タイムが期待できそうだ。
さて、ドラゴンの3艇が往路を通過して行った、
あと30~40分は(ターンして)帰ってこないだろうから暇だ。
天候は一応は「晴れ」なのだが、雨雲が不規則に上空を通過して
いる、ときおり「天気雨」のようにパラパラと降ってくる。
気温は低い、最高でも10℃と聞いているので、午前中の今は
7℃くらいしかないだろう。
着こんで暖かくはしているが、それでも手指は寒い。
観戦場所は、観光名所としても有名な「瀬田の唐橋」の付近、
ここの河川敷は公園になっていてトイレもあるので安心だ。
飲食店は近くには無いが、コンビニで買い込んだ軽食や
飲み物もあるので問題なし。
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あくまでプライベート撮影で、つまり撮影スタッフとしての
公式記録では無くても良い、という事であるから、好きな時に
観戦を終えて帰っても別に問題は無いのだが・・
実は、この後、昼過ぎから、本大会参加選手達による懇親会が
予定されている、ドラゴンは今日迄でシーズンオフであり、
つまりは「打ち上げ」があるという事だ、
私もそれに参加する為、一応本レースは全て観戦撮影をして
それからちょっと時間をつぶして、懇親会会場に向かう予定だ。
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行う場合もある。今日も、ドラゴン大会ではこれまで使って
いない、TAMRON SP70-300mm/f4-5.6 (A005) という
レンズ(高画質仕様として7年前の発売、近年安価で中古を購入)
を使用してテスト撮影をしている。
まあ、いきなり新しいレンズ等を大事な撮影では使えない、
特に(超)望遠系レンズは、事前にかなりチェックや練習をして
からで無いと、いきなりは難しい。この手のレンズの練習場所と
しては、例えば動物園とか、遠距離の野鳥撮影等が適切であろう。
各地のドラゴン・ペーロン大会では普段は使っていない超望遠
レンズを持ち込む初級中級カメラマンも多いが、いきなりでは
さすがに難しいであろう。まあ、彼らとしたら超望遠レンズは
「使用機会もほとんど無い為、ドラゴン等の大会で練習する」
と言う意味合いもあるのかも知れないが、特定のチームの
知人等で「応援撮影をしている」というケースも良く見かける。
それは、ほとんど「依頼撮影」と同じ立場だ。やはりそういう
場合では、「上手く撮れませんでした」では済まないので、
超望遠レンズの事前練習は必須だとは思う。
さて、このレンズ、中近距離では、なかなか良く写るのだが、
望遠端いっぱいで遠距離撮影では、解像力が不足する印象があり、
今後もう少しテストを重ねて、ドラゴン系競技撮影で使用するか
どうかを決めていこうと思う。
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まあ、これも機材テストや練習の意味がある。
ちなみに今回使用の一眼レフは、SONY α77Ⅱで
APS-Cセンサーの高速連写機であり、スマートレテコンバーター
機能を使用すると、300mmレンズで最大換算900mm相当の
超々望遠画角を得る事ができる。
換算900mmもあれば、小さい野鳥を除き、殆どの遠距離被写体に
対応できると思う。ただ、このテレコン機能は電源OFFで無効化
されるので、毎回の操作はうっとうしく、効率的では無いが・・
(注、PANASONIC等のミラーレス機では電源OFFでもテレコン設定を
覚えていて便利だ。ただ、この仕様も「切り忘れ」の問題は残る。
知人がPANA機を使い「画面拡大機能が効かなくなった」と言う
のでカメラ設定を見ると、テレコンが2倍モードのままであった)
---
さて、そんな感じで写真を撮って30分ほど時間をつぶしていると、
遠くから太鼓の音が聞こえて来た、ドラゴン艇が帰ってきたようだ。
「音は聞こえど姿は見えず」という感じであり、往路の様子から
見るとドラゴン艇の太鼓の音は、およそ1km先からでも聞こえる
模様だ。今日のペース(分速180m)だと、目の前を通過するまで
まだ5分位はかかるだろう。
数分後、ドラゴン艇が見えた。
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ドラゴンの出発は時間差をつけている筈だ、さすがの異種競技混成
大会の「Head of The Seta」でも、多数の艇を同時に発進させる訳
には行かない、ましてや図体の大きいドラゴン艇ならばなおさらだ。
恐らくは2分から3分程度、時間差をつけてスタートさせている筈だ。
だとすると、先頭の艇が帰って来たこの時点では順位はわからない
次の艇との間に、どれくらい差がついているか?が注目であろう。
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先行した10人漕ぎ艇をどこかで追い越したのであろう。
長距離戦なので、重い10人漕ぎ艇は抜かれてもやむを得ない。
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前を走る20人漕ぎ艇と大差がついている訳ではなく、大健闘だ。
この撮影地点からゴールまで残り700mを切っている、
ラストスパートにかかる10人艇。
後で聞いた話だが、この艇には、ドラゴンの選手ではなく
普段はアウトリガーやSUPの競技をやっている女子漕手が乗って
いる、たまに「チーム未来」のメンバーとしてドラゴン競技にも
参戦している様子なのだが、いきなり超長距離はキツい。
彼女の話によると、「10人漕ぎ艇に抽選で当たったので、
最初は”軽くていいかな?”と思っていたら、そんな事は無いの
ですね(汗) 瀬田の唐橋あたりで”ピッチを上げるぞ”という
指示が出て、”もう無理で~す”と言いながら泣き顔で漕いで
ました、皆さん、”ガチ”なので驚きました」
との事である。
このピッチを上げたあたりは、ちょうど連写で多数の写真を
撮っていたので、後で懇親会の際に、その写真を見ながら
匠「う~ん、そうでも無いですよ。他の漕手ともパドルが
揃っているので、ちゃんと、ついていってますよ」
まあ、この10人漕ぎ艇には、たまたま強力な選手達が
揃っていたので、なかなかしんどかった事であろう。
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差はあまりついていない。
最終記録だが、1号艇、3号艇は、ほぼ同タイムの39分台、
10人漕ぎの2号艇は42分台であった。
私はドラゴンボートが参戦した全ての本大会を観戦した訳では
無いし、過去の正確なタイムは公開されていないが、おそらく
40分を切ったのは初めてであり、これらはコースレコードであろう。
10人漕ぎも同様だ、これは20人漕ぎでの過去の最高記録と同等だ。
今回は、シャッフルチーム(抽選で乗る艇を決めている)なので
チーム名としての記録は残らないとは思うが、ともかく皆、
ずいぶんと頑張ったと思う、今年最後のドラゴンレースとして
印象に残る大会となった。
ちなみに、本日(2日目)の最速艇は、予想どおり8人漕ぎの
「男子エイト」(8+)であり、ドラゴンのおよそ半分の21分台だ。
ターン休憩(ストップウォッチを止める)も無しで、いっきに
全長7kmを漕ぎきった模様だ。
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望遠機材をしまって、近隣の散歩撮影をしながら時間をつぶそう。
大会終了から30分くらいしたところで、自転車に乗った
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」の選手の方に出会った、
道路の反対側だったので、詳しい話はできなかったが、
彼も大会を観戦していたのかも知れない。
12時半前にJR石山駅に到着、結構歩いたのでベンチに座って
休んでいると、ちょうど大阪近郊のドラゴンの選手達と合流、
匠「(1時の懇親会には)まだ少し早いのでは?」
選「いや、”早く着いても構わない”と言っていましたよ」
匠「了解、では行きましょう」
皆でJR大津駅に向かう、ここからは4~5分の乗車時間だ。
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散歩撮影中に使用していたカメラは、SONY α7という小型の
フルサイズ・ミラーレス機だ。エフェクト機能(注:ピクチャー・
エフェクト、写真をカメラ本体内で様々に加工処理ができる)が
充実しているので、色々なエフェクトを用いて遊んでいた。
このエフェクト(画像加工)機能は、2010年代以降の殆どの
ミラーレス機やデジタル一眼レフにも搭載されているが、
一眼レフでのそれは使い難い、何故ならば、一眼レフの光学
ファインダーでは、映像が素通しでエフェクトの効果が撮影前には
わからない。対してミラーレス機では、EVF(電子ファインダー)
やモニターで加工効果が事前にわかるので圧倒的に使い勝手が良い。
一般的には、エフェクトは、被写体やその作画意図に応じて、
毎回異なる処理を選び、それを使った後は必ず効果をOFFにする、
そうしないと次の撮影では、最後に使ったエフェクト機能が
有効なままであり、次の被写体には、その効果はマッチしないかも
知れないからだ。
α7のエフェクト選択は、メニュー又は何かのカスタムボタンで
それを呼び出してから、ダイヤル又はキーで効果の種類を選択する。
この時の私の操作だが、前回使った効果から、ダイヤルを廻して
エフェクトを「切」の位置にしてから電源をOFFにした。
が、SONYのこの頃(2012年~2014年頃)の多くのデジタルカメラ
では、ダイヤルの操作がワンテンポ遅れるのだ。
私はこの時代のSONY機を4台使っているが、いずれも同様な課題を
持っていて、恐らくはカメラ内部のOSの構造とかソフトウェア的な
問題であろう。
で、私は「切」位置にしたつもりが、操作の反映がワンテンポ
遅れて、1つ先の「イラスト調」の位置に動いてしまい、そのまま
電源を切ってしまったのだ(汗)
で、EVFやモニターにカメラの設定を全て表示しているのであれば
エフェクトがかかったままである事はアイコンで確認できるが、
私は多くのカメラでは、ファインダーやモニター内の情報表示は
最小限にしている、何故ならば、各種表示があると構図を隅々まで
確認できないからだ。
それでも普通はエフェクトは事前に確認できる。
色抽出、色加工、トイカメラ等は明らかにEVF映像が変化するし、
ジオラマ(ミニチュア)系では効果枠がEVF等に表示される。
HDR系(絵画調、リッチトーン)の場合は事前表示は無いが、
自動で3連写するので、これもすぐわかる。
2012年迄のSONY機のエフェクトであればこれで全てなのだが、
2013年製のα7では、これらに加えて「水彩画調」「イラスト調」
が追加されている。
ところが、この追加された水彩画とイラストの加工は処理(計算)
内容が複雑であるからか? EVF等の画面での事前確認はできず、
見た目には「普通の写真」が撮れるように映像が表示される。
おまけに撮影後のレビュー(自動再生)画像も、効果のかかった
画像ではなく普通の画像が表示される。
じゃあ、いつ加工画像が見れるか?この計算は数秒かかる模様
であり、撮影後にすぐ「再生ボタン」を押しても全く効かない。
だいぶ後になって、わざわざ「再生ボタン」を押さない限り
「水彩画調」「イラスト調」の効果がかかった画像は見れ無い。
一々、撮影画像を確認するのはビギナーの習慣だ、中級以上の
カメラマンであれば、「撮れているのが当たり前」であるから
撮影中には再生ボタンは一切押さない、確認の時間が無駄であり、
またバッテリー消費も増えるからだ。
という事で、このα7が「イラスト調」になっていた事は
確認の術もなく、懇親会中の全部の写真が「イラスト調」に
なってしまっていた(汗)
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乾杯の挨拶。
すべて「イラスト調」であるが、まあ、たまにはこういうのも
良いであろう。
まあ言い訳ではあるが、今回の撮影はプライベートなので、
「必ず撮らなければならない」という事でも無いのだ。
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確認する術が無い」と言うのも困ったものだ。
α7の前年のNEX-7では、前述のように「水彩画」と「イラスト」
の効果が無いので、他は効果がかかっている事がすぐわかるが、
この時期、過度な「スペック競争」が行われていたので、
各社のミラーレス機でも新型機には「こういうエフェクトの
機能が新たに追加されました」という状態が続いていたのだ。
まあこれはこの時期(2013年頃)に限らず、最近でも同様であり
新型機に新たなエフェクトの種類が追加されていないと
スペック的に他機に見劣りしてしまうという事であろう。
「エフェクトの追加くらいで新型機には買い換えないよ」と言う
意見もあるかも知れないが、カメラが2~3世代くらい新しく
なると、さすがにエフェクトの種類もずいぶん増えているので、
それを買い替えの理由とする場合もあるだろう。
それから、カメラの設定において、ダイヤルを廻して行うのは
「連続量」を変更する場合のみが良さそうだ。
例えば、絞り値をダイヤルで変更するならば、多少廻しすぎて
f2.8がf3.5になったところで大きな問題は無い。
しかし、モードやら段階的な機能、例えばON/OFF等の設定では、
ダイヤルでの廻しすぎは危険だ、なので、キーやスイッチの
ような操作子で確実に設定するのが安全だと思う。
まあ、カメラ側の「操作系」の問題だ、とは言えるが、ユーザー側
でも気をつけなくてはならない。
---
余談がずいぶん長くなった。
懇親会であるが、滋賀県において、各地のチームが集まる
懇親会は今回が初めてかも知れない。
ちなみに、大阪では良く「異チーム交流会」が行われているし、
静岡では「ツナカップ」や「御前崎大会」の前日に懇親会が
行われていて、特に「ツナカップ」では、今年の例を見れば
全体の8割が静岡県外チームなので、懇親会はまさしく
「異チーム(異地区)交流会」という印象だ。
滋賀での今回のケースは、なかなか選手達にも新鮮味があって
好評だった模様だ。
今後、この「Head of The Seta」を盛り上げ、その後に
「シーズン打ち上げ会」とするような習慣が出来るかも知れない。
なお、「Head of The Seta」は午前中にほぼ終了してしまう
大会であるから、この懇親会は昼過ぎから行われる。
よって、大阪や兵庫などからの参加(帰路)も大変では無い。
(大津からJR新快速を使えば、京都まで10分、大阪まで40分、
神戸三ノ宮までおよそ1時間で着く、ただし時間帯によっては
新快速は多少混雑するので、快速で座って帰る選択肢もある、
その場合、大阪までならば新快速との差は15分遅い程度だ,
なお、JRの「昼得」(昼特)切符を使えば大阪または神戸迄は
通常運賃よりも、かなり安くなるので利用は必須だ)
で、問題は開催場所であり、今回の「THE CALENDAR」は、
大津駅直結のホテル内の、お洒落なカフェレストランであり、
混雑する休日の昼食時に、50人もの団体客を収納できる場所
としてはかなり希少だ、他にはあまり会場は無いかも知れない。
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「Head of The Seta」を主催する「瀬田漕艇倶楽部」の保有
ドラゴン艇の数は少ないので、例えば琵琶湖の対岸の雄琴(堅田)
の「OPAL」から移送してこないとならない。
この移送(モーターボートでドラゴン艇を曳航)は1時間程かかり、
かつ、琵琶湖が凪(なぎ)の状態で無いと難しいそうだ。
今回のケースでは前日に1艇を移送したと聞くが、その日は雨で
あったとの事、ただし琵琶湖の湖面は凪いでいたので問題は
なかった。もしこれが移送できないと、1艇分、まるまる22人は
当日漕げずに、時間を持て余してしまっていたのだ。
まあ、そうなったら「参加しない」という選択肢は勿論あるが、
その為に「懇親会に出れない」と言うのも可哀想な話だ。
そして大会終了後も、また艇を「OPAL」に返しに行かないと
ならないが、ここも、琵琶湖面の状況を見ながらなので、数日
遅れた模様である、なかなか大変な作業であり、この移送が
大会の成否に直結する以上、今後なんらかの対策を考えて
いかなければならないであろう。
ともかく、この「Head of The Seta」大会が、今回新たな展開を
見せた事は確かだ。
滋賀県外からもどんどん参戦してもらい、盛大な「シーズン打ち上げ」
懇親会が今後定着すれば、それはそれで良い事だと思う。