2017年10月7日(土)に静岡市清水区の「エスパルス・ドリーム
プラザ」(以下、ドリプラ)にて行われた、「ツナカップ前夜祭」
(懇親会)の模様より。
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翌日(10/8)開催の「ツナカップ大会」に備え前日に静岡入りする。
昼間は観光をしていたのだが、その模様はまた別記事で紹介を
して行こう。
夕刻、JR清水駅に到着後、ホテルにチェックイン、荷物を置く。
午後6時半過ぎに、ドリプラ行きの無料シャトルバスにて前夜祭
(懇親会)の会場に向かう。
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静岡県ドラゴンボート大会「ツナカップ」に出場するチームは
静岡県外からの参加が極めて多く、多数の選手達はいくつかの
提携ホテルに分かれて前泊している。
一部のホテルでは、ほぼ全員がドラゴン選手、つまり「貸切」の
状態だ。
この10月の3連休の中日(今年は8日)は、JR清水駅界隈では
「清水港マグロまつり」が毎年行われている。
この為、清水は観光客で混雑しホテルが取り難い状態になって
いるので、選手達は「静岡県協会」を通じて協会提携ホテルを
取ってもらうのが簡便で良いであろう。
なお、協会を通じて予約すると「ドラゴン割引」があるので、
宿泊費は通常価格より若干安めだ。
本大会は今年で7回目となるが、従前から「ドリプラ」で前夜祭
(懇親回)を行う慣例となっている。
以前は、県外選手達はドリプラ行き無料バスがある事を知らずに
ホテルから徒歩や、駅からタクシー等の手段で集まって来ていた
模様で、無料バスに乗る選手達の姿は見かけなかったのだが、
さすがに常連チームも増えてきたし、本ブログでの情報提供も
効果的だったのか?今回は無料バスには何人ものドラゴンの
選手達が乗っていた。
無料バスは清水駅から発着し、往路は新清水駅前にも停車する、
土日であれば、およそ15分間隔。乗車時間は新清水駅前からだと
10分程度だ。
ドラゴン選手達の多くは、新清水駅周辺のホテルに泊まって
いるので、そこ(新清水駅前)からの乗車が簡便であろう。
ただし、この停留所からドリフラまでは、徒歩でも15分程度だ
バスのタイミングが合わない場合は歩いた方が早いかも知れない。
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さて、夜の「ドリプラ」はなかなか綺麗な場所だ。
ドリプラはウォーターフロントの複合商業施設であるが、
商店や飲食店以外にも、地元のサッカーチーム「エスパルス」や
ここ清水を舞台とした「ちびまる子ちゃん」の専門店、そして
映画館、ヨットハーバーや、観覧車等の遊戯施設も若干ある。
カップルのデートスポットと言うよりは、どちらかと言えば、
家族連れのファミリー層が多く、あるいは昼夜問わず行われている
各種イベント(音楽ライブやエスパルス選手が来場する応援会等)
の観客層も多い模様だ。
・・おっと、もう前夜祭開始時間の午後7時になる、会場の店に
向かわなくてはならない・・
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会場にはすでに沢山のチームの選手達が到着している。
その数、およそ80名、懇親会参加率はかなり高いのであるが、
これでも前泊者の合計選手数よりも若干少ない、これはまあ
大会当日朝に到着するチーム等もあるからだろう。
ちなみに、今年のツナカップの参加チーム数は、20となっている。
小規模な大会であるが、これはあえて参加チーム数を限定して
いる為である。そこには様々な理由があるが、大きなところで
言えば、まず会場の確保が時間限定であるのであまりレース数を
増やせない事。
それから、やたらチーム数を増やして、本大会の最重要コンセプト
である「おもてなし」の要素が薄くなってしまうのを防ぐ為だ。
おもてなしとは、例えば、本大会では全参加チームに「賞品」が、
そして全選手に「参加賞」が出る等であるが、それ以外にも
随所に参加選手達に対する細やかな気配りがある。
こうした「おもてなし」要素は、参加選手達に極めて評判が良い。
本大会の開始当初の7年前は、地元チーム中心のローカル(地方)
大会の枠を出なかったのであるが、第2~3回大会あたりより、
「おもてなし」を本大会のコンセプトとしてから、少しづつ
(静岡)県外チームの参戦が増えて来た。
東京、埼玉、神奈川、愛知、滋賀、大阪、兵庫・・
今年の県外チーム数は、16チームにおよび、
実に「全体の8割が県外チーム」という、全国でも他に類を
見ない特別な大会となってきている。
これはつまり、県外からの参加チームの満足度が高く、
リピーター率も高い事があるからであろう。
例年、参加希望チームが多く、抽選になってしまうようだ。
(ただ、短い募集期間の中、できるだけ速やかに申し込むと、
若干優先的に出れるかも知れない・・??)
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選手縁クラスの超強豪チームも集まってきている、具体的には、
「INO-G」や「関西龍舟」(芦屋人),「Bon Oyage」等であるが、
昨年は「bo」や「東京龍舟」も参戦しており、地方大会とは
思えないほどの豪華参戦チームだ。
本来ならば、それを迎え撃つ地元強豪「海猿火組」(うみひ)
という図式になるのだが、「海猿火組」は、この大会における
ホストチームだ。つまり「もてなす側」であり、もはやあまり
勝敗には拘っていない。参加したチーム達が楽しんでくれれば、
それがホスト側にとっては、最良の結果なのだ。
「競技志向」と、「エンジョイ度」のバランスを保つ為に
本大会でのカテゴリーは「実力別カテゴリー分け制度」を
以前から採用している。
これは、なかなか先進的な手法であり、他地区での地方大会で、
例えば「専業チームばかりが入賞してしまい、地元チームや
ビギナーチームが楽しめない」という問題を、ほぼ完全に解決
している。
この方式を取り入れたのは、正統派のドラゴン大会においては
静岡の2大会(御前崎、ツナカップ)が初めてだったかも知れない。
ただ、ツナカップ大会開始後数年間は、地元ビギナーチームの
参戦も多く「実力別カテゴリー制」は、非常に有効に機能して
いたが、現在、ツナカップの参戦チームは、ほぼ全てが
「ドラゴン専業チーム」となっている。
まあ、そんな事から、本方式は従前ほど大きな効果は無いのだが
それでも、強豪専業チームに絶対勝てない、という事が無いので
悪くない手法だ。
他地区での大会においても、できるだけこの実力制度を取り入れる
事が良いと思っているが、まあ、近年は少しづつ、そういう感じに
なりつつある模様だ。
(比較的新しいローカル(地方)大会では結構その方式が
一般的だ。また、旧来からある大会でも少しづつ変化が見られ、
例えば、びわこペーロンでの「企業の部表彰」や、KIX大会での
「地元限定スモールの部」等が変化の最中の状況だ。
また、宇治川、中川運河、高石・・等の多くの大会で、市内の部と
市外の部等での、実力別の類似カテゴリー分けが採用されている)
で、本大会においては、先にあげた超強豪チーム達は、
最上位カテゴリーの「チャンピオンの部」で戦う訳だ。
そして昨年と一昨年の本大会の「チャンピオンの部」の決勝戦は
「INO-G」対「bp」で行われた。
この組み合わせは本来は「異カテゴリー」だ。日本選手権では
「INO-G」は混合の部の日本一で(2013~2015年、2017年)
「bp」はオープンの部の覇者(2016年)である。
他大会では決して合間見える事の無い、この「日本一対決」が、
日本一の富士の山の下で行われる訳だ、これを見逃す手は無い、
この1戦を見るだけでも、静岡に来る価値はある。
例えばだが、かつての相撲ブームでの「若貴時代」には、
若乃花と貴乃花の両横綱は同部屋なので普段は決して戦うことが
無く、戦うのは両者が勝ち残った優勝決定戦の場合のみであった。
だが、たとえば地方巡業の際等では、両横綱の直接対決を身近に
見る事ができるのだ、これは非常に嬉しいし、地方大会ならでは
の楽しみ方とも言えただろう。
なんとなく、ツナカップでの異カテゴリー戦は、相撲の地方巡業
での「若貴対決」が見られるような、得した気分になるのだ。
まあでも、今年は「bp」は本大会に参戦していない、
恐らくは、この時期、海外の大会に出ているのであろう。
だが、「IHI相生」や「ドラポンズ」(Bon Oyage)、そして
「うみひ」(海猿火組)等、依然、強豪がこのカテゴリーには
居るので、「チャンピオンの部」の優勝争いが、楽しみである
事には変わらない。
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そして、カテゴリー分けが先進的な事のみならず、レース方法も
独特の工夫がある。
現在のそれは「バトル・ロワイヤル方式」と呼ばれていて、
通常、2艘建てマッチレースは同一カテゴリーのチーム同士で
対戦するのだが、本大会ではカテゴリー無関係で争われる。
この方式のメリットだが、まず普段対戦しない異カテゴリーの
強豪チーム等とも戦う事が出来る点がある。
また一部のチームは「速いチームに引っ張られる」傾向を持って
いる場合もあり、そうであれば、強いチームと対戦する事で
負けじと環張り、自分のチームのタイムが伸びる事もある。
弱点だが、観客や選手からすると、今、目の前で起こっている
レースの順位が、直接勝敗には関係せず、わかりにく事だ。
例えば、強豪チームと大差を付けられた初心者チームが居ても、
その初心者チームは「チャレンジ」のカテゴリーでは速い方だ、
という場合もあるからだ。
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レースフローだが、予選2回戦合計タイム制だ。
2本漕いで、各カテゴリーで合計タイムの速い4チームが選ばれる。
その内、上位2チームは「優勝決定戦」、下位2チームは
「3位決定戦」に出る事となる。
合計レース数は、チーム数+(カテゴリー数x2) となり。
20チームが参加する場合、3カテゴリーならば合計26戦だ。
で「3位決定戦」は極めてシビアであり、3位に入れば「マグロ」
が貰えるが、4位だと賞品のランクは落ちる(汗)
まあでも、全チームに賞品が出るので、その点では心配無用か・・
さて、前夜祭(懇親会)では、レース抽選が行われる。
まあ、上記のレースフロー(バトルロワイヤル制)であるから、
実のところ、どのレースを引いても、特に大きな差は無い。
けど、この抽選会にも、また工夫を凝らしてあって、
具体的には、以下のような「マグロの1本釣りゲーム」をやって
レース抽選を行うのだ。
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これがなかなか盛り上がる。
静岡県協会は
静「アナログ方式ですよ」と言うのだが・・
これは以前は、エクセルの表に抽選番号を打ち込むという
デジタル方式だったのが、「おもてなし」の点で、より楽しい
「演出」を考えた結果であろう。
その効果は大きく、単純なものだが、なかなか楽しい。
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抽選の前には、各チームのキャプテンから、チーム紹介も
行われる。
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全体の8割が県外参加チームなので、普段はあまり交流の無い
チーム同士も多々居るだろう。 チーム紹介等は結構重要な
ポイントとなる。
関西圏、特に大阪のチームは旧来から交流が深く、本大会に
参戦している2チームも、実は大阪近郊のコラボチームだ。
(大阪の「どやめきツナイト」と「ツナ☆サンド」)
また、東京や愛知のチームも、良く見ると単独ではなく、
他チームからメンバーを加えたコラボチームもある模様だ。
(東京の「CICライジングスター」、愛知「東海龍舟アズーロ」)
たが、東京、愛知、大阪のチームは、お互い殆ど交流が無い
ぜひ、こういう機会に相互の親睦を深めてもらいたいと思う。
事実、この「前夜祭」を楽しみに来ている選手も多いのだ。
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さて、懇親会会場「はとばキッチン」での食事だが、バイキング
形式である。
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残念ながら魚系は少ないが、それはここ清水では、トリプラ内
でも他でも、いくらでも食べられるであろう。
ともかく、ここはガタイ(体格)の良いアスリート選手達の
お腹を満たす事が先決だ(笑)バイキング形式が最善であろう。
勿論、お酒も飲み放題、ビールやワイン、ウィスキーなどの
単品はセルフサービスで注ぎ放題、その他、リキュール類や
炭酸水もあって、自身で簡単なカクテル等を作る事も出来る。
今回、選手達が多く飲んでいたのは「バーボンのソーダ割り」
カクテルであり、私も、自分でそれを作って主に飲んでいた。
これは簡単に出来るし、あまり普段は居酒屋等で注文する事も
少ないだろうから、結構人気があった模様だ。
そして、さらに凝った事をやるならば、自分でドーナツを
焼く事も出来るのだ!
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ちなみに、自分で焼かなくても、スイ-ツ類は充実している、
女性選手にも喜ばれている模様だ。
私は従来、バイキングを食べ過ぎて、おなかがいっぱいになり、
スイーツが殆ど食べられなかったのだが、今回はバイキングを
控え目にして、スイーツを何度かお代わりする事にした(笑)
・・こんな感じで楽しく夜は更けていく。
選手達も皆、十分に飲んで、食べて、とても楽しそうだ。
「ツナカップ大会は前夜祭から始まる」と言っても過言で無い。
前夜祭のラストは恒例の集合写真。
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ドリプラの2階から撮影するように毎年なっているのだが、
これは結構難しい撮影だ、なにせ、暗いし、街灯の光が全員に
均一にあたらない。どうしても明るい人と暗い人が出てしまう。
今回は、皆に、できるだけ均一に光があたるように場所を
指示して動いてもらったが、いかんせん人数が多く限界だ。
これをちゃんと撮ろうとしたら業務用の外付け大型フラッシュが
必要だが、懇親会での写真なので、そうした大掛かりな機材は
持ってきては居ない。小さいコンパクト機で撮るしか無いのだ。
この後は、二次会に向かう選手達が多かったのだが、
私は近年はそれはパスだ、二次会は夜遅くまで盛り上がり、
確かに楽しい事は承知しているのだが、翌日がしんどい。
大会の最中、二日酔いで記録撮影が出来なくなったら困るのだ。
今回、選手の中には、二次会だか三次会でベロベロになるまで
酔っ払い、地元清水の見知らぬオッチャンに、飲み代を払って
貰った人もいる模様だ(汗)
選「昨夜はおごって貰った、清水の人はいい人が多いね」
と言ってはいたが・・・ う~ん、見るに見かねて?(笑)
---
さて、ドリプラからの帰路は一応無料シャトルバスがまだ動いて
いる時刻ではあるし、以前はJR清水駅直行だったのが、昨年から
1箇所、市役所前でも止まるようになったので、これを使う事は
可能なのだが、あいにく遅い時間は本数が少なくなっている。
バスを待っていても時間がかかるので、徒歩で帰るのが賢明だ。
選手達の泊っている各ホテルへは、10~15分程で着くであろう。
ドリプラから続く遊歩道を歩いて帰ると、ネコが沢山居る。
「東海道五十三次」ならぬ、「ネコ街道53匹」(笑)といった
感じで、まあ、少なくとも10匹以上は見かける。
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暗闇でネコを撮っていると、ドラゴンの選手達が通りかかる
選「あれ、匠さん?? ああ、ネコを撮っているのですか!
怪しげな撮影をやっている人を見かけたら、どこかで見た
人だったので・・(笑)」
匠「あはは・・・ ネコ沢山居ますよ、面白いです!」
昔のコンパクトカメラでは真っ暗闇の中の撮影は絶対不可能で
あったのが、近年では高感度化の技術が進み、一眼レフのみならず
安価なコンパクトカメラでもISO感度が12800や25600程度は
あるのだ、これであれば、ほぼ真っ暗な状態でも写真が撮れる。
デジタル一眼レフではさらに進化し、IS20万や40万という機種も
少なく無いし、最高性能の機種はISO320万と、驚くべき数値だ。
ただ、もうそこまで来ると、やりすぎという雰囲気も多々あって、
そこまでの超高感度が必要なケースは、まず無いのだが・・
さて、という事で、ホテルに戻ったら早目に寝る事にしよう。
明日の大会は、30℃近くまで気温が上がるとの天気予報。
10月としては異常気象に近いのだが、まあ雨が降らないだけ
ましであろう、しかし暑い分、体力は消耗する、ともかく
ドラゴン撮影は体力勝負なのだ・・
以下、ツナカップ大会編に続く。
----
さて、ここで「ツナカップ」とは、まるで関係が無い余談だが、
記事文字数が若干余ったので、今回紹介しておこう。
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上写真は「Eボート」なるもので、10人漕ぎ(+舵手)の
中型レジャー用ボートだ。
散歩中、淀川で体験乗船会を見かけたので紹介しておく。
スタッフの方が何人か居たので、話をして色々聞きだした、
ここではその情報をまとめておこう。
まず、Eボートは現在輸入品が中心で、仕様は色々とある模様だが、
写真の物は、全長が約6.4m、全幅約1.5m、重量約75kgだ。
「インフレータブル」ボート(カヤック)であり、これはつまり
ゴムまたは類似の素材で、空気を入れて使う、という意味だ。
形状はドラゴンボートと類似だが、今のところレジャー用途が
中心で「競技」は殆ど無い模様だが、Webからの情報によると、
今年10月21日に、千葉県で「Eボート大会」が行われ
ドラゴンチーム「INO-G」が参戦して優勝していると聞く、
こういう状況であれば、競技もいずれ普及してくると思う。
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舵の機構は艇には搭載されておらず、一般的なパドルを使う
(上写真での最後尾漕手の黒いパドル)
舷側はやや高く、漕手パドルもドラゴンより若干だが長めだ。
もし、この「Eボート」をドラゴンの練習用に使おうとする際、
非常に大きなメリットがある。
それは、このEボートは空気を抜くと持ち運びが出来る事だ。
75kgの重量は、軽量のドラゴン・スモール艇の半分以下であり
4~5人で持ち上げて動かす事が出来るそうだ。
空気を抜いた状態では、自宅のガレージや物置に保管する事が
出来るし、軽トラ、ワゴン車などでの運搬も容易だ。
つまり「艇庫を借りなくても良い」という大きなメリットが
ある訳だ。
自チームでドラゴン艇の購入を検討している専業チームは
多いと思うが、最大の問題点は「艇庫が無い」という点だろう。
大都市近郊では、なかなか空きが無く、勿論保管費用もかかる。
練習場所も結局艇庫のある所でしか出来ないのだが、
このEボートであれば、どこへでも運んでいって好きな場所で
練習が出来る。
速度は見た感じでは、およそ時速8km程度とドラゴンボートの
最速の場合の半分位。もっとも、これはビギナーによる体験乗船
で、殆ど誰も漕いでいない状態で、川の流速も加算されている。
ドラゴン選手がフルに漕げば、ドラゴン艇よりやや遅いか、
同等の速度が出るようにも見える。
空気が入っていて自力で浮力があるので、転覆の可能性はあるが
沈没はまず起こらない。空気室は3つあるので、仮にその1つに
穴が開いてしまっても、まあなんとか浮いている事であろう。
弱点もいくつかある、まず高価な事だ。
およそ80万円~100万円という事で、ドラゴンのチャンピオン
社製スモール艇と、ほぼ同等か、やや高い位。
もっとも、まだ日本ではあまり普及していない、との事であり、
今後値段は下がってくるかも知れない。
それと太鼓が無い、まあドラゴン競技用として考えれば
太鼓が無いのは痛いが、でも、ドラゴン艇で太鼓があっても
大都市圏での河川等で練習する際には周辺の住民への配慮で、
太鼓は殆ど叩けないので、練習時には、その点はあまり重要では
ないか? また、舵の方式も違うが、そこもまあ、練習時では
あまり問題は無いかも知れない。
パドリングも、舷側の高さやパドルが長い事で、厳密なドラゴン
の練習にはならないと思うが、元々別物なのでしかたが無い。
後、膨らませるのには、手動のポンプ(自転車用のものに近い
物が付属している)では、少々時間がかかってしまいそうだ。
なので、今回は、雑草や落ち葉の駆除用の「ブロワー」を用いて
空気を注入していた、との事。
・・という事で、ドラゴンのチームで「艇が欲しいが艇庫が無い」
等と言う場合には、意外にもドラゴン艇の代替として
「Eボート」は使えるかも知れない、という情報まで・・
プラザ」(以下、ドリプラ)にて行われた、「ツナカップ前夜祭」
(懇親会)の模様より。
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昼間は観光をしていたのだが、その模様はまた別記事で紹介を
して行こう。
夕刻、JR清水駅に到着後、ホテルにチェックイン、荷物を置く。
午後6時半過ぎに、ドリプラ行きの無料シャトルバスにて前夜祭
(懇親会)の会場に向かう。
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静岡県外からの参加が極めて多く、多数の選手達はいくつかの
提携ホテルに分かれて前泊している。
一部のホテルでは、ほぼ全員がドラゴン選手、つまり「貸切」の
状態だ。
この10月の3連休の中日(今年は8日)は、JR清水駅界隈では
「清水港マグロまつり」が毎年行われている。
この為、清水は観光客で混雑しホテルが取り難い状態になって
いるので、選手達は「静岡県協会」を通じて協会提携ホテルを
取ってもらうのが簡便で良いであろう。
なお、協会を通じて予約すると「ドラゴン割引」があるので、
宿泊費は通常価格より若干安めだ。
本大会は今年で7回目となるが、従前から「ドリプラ」で前夜祭
(懇親回)を行う慣例となっている。
以前は、県外選手達はドリプラ行き無料バスがある事を知らずに
ホテルから徒歩や、駅からタクシー等の手段で集まって来ていた
模様で、無料バスに乗る選手達の姿は見かけなかったのだが、
さすがに常連チームも増えてきたし、本ブログでの情報提供も
効果的だったのか?今回は無料バスには何人ものドラゴンの
選手達が乗っていた。
無料バスは清水駅から発着し、往路は新清水駅前にも停車する、
土日であれば、およそ15分間隔。乗車時間は新清水駅前からだと
10分程度だ。
ドラゴン選手達の多くは、新清水駅周辺のホテルに泊まって
いるので、そこ(新清水駅前)からの乗車が簡便であろう。
ただし、この停留所からドリフラまでは、徒歩でも15分程度だ
バスのタイミングが合わない場合は歩いた方が早いかも知れない。
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ドリプラはウォーターフロントの複合商業施設であるが、
商店や飲食店以外にも、地元のサッカーチーム「エスパルス」や
ここ清水を舞台とした「ちびまる子ちゃん」の専門店、そして
映画館、ヨットハーバーや、観覧車等の遊戯施設も若干ある。
カップルのデートスポットと言うよりは、どちらかと言えば、
家族連れのファミリー層が多く、あるいは昼夜問わず行われている
各種イベント(音楽ライブやエスパルス選手が来場する応援会等)
の観客層も多い模様だ。
・・おっと、もう前夜祭開始時間の午後7時になる、会場の店に
向かわなくてはならない・・
Clik here to view.

その数、およそ80名、懇親会参加率はかなり高いのであるが、
これでも前泊者の合計選手数よりも若干少ない、これはまあ
大会当日朝に到着するチーム等もあるからだろう。
ちなみに、今年のツナカップの参加チーム数は、20となっている。
小規模な大会であるが、これはあえて参加チーム数を限定して
いる為である。そこには様々な理由があるが、大きなところで
言えば、まず会場の確保が時間限定であるのであまりレース数を
増やせない事。
それから、やたらチーム数を増やして、本大会の最重要コンセプト
である「おもてなし」の要素が薄くなってしまうのを防ぐ為だ。
おもてなしとは、例えば、本大会では全参加チームに「賞品」が、
そして全選手に「参加賞」が出る等であるが、それ以外にも
随所に参加選手達に対する細やかな気配りがある。
こうした「おもてなし」要素は、参加選手達に極めて評判が良い。
本大会の開始当初の7年前は、地元チーム中心のローカル(地方)
大会の枠を出なかったのであるが、第2~3回大会あたりより、
「おもてなし」を本大会のコンセプトとしてから、少しづつ
(静岡)県外チームの参戦が増えて来た。
東京、埼玉、神奈川、愛知、滋賀、大阪、兵庫・・
今年の県外チーム数は、16チームにおよび、
実に「全体の8割が県外チーム」という、全国でも他に類を
見ない特別な大会となってきている。
これはつまり、県外からの参加チームの満足度が高く、
リピーター率も高い事があるからであろう。
例年、参加希望チームが多く、抽選になってしまうようだ。
(ただ、短い募集期間の中、できるだけ速やかに申し込むと、
若干優先的に出れるかも知れない・・??)
Clik here to view.

「INO-G」や「関西龍舟」(芦屋人),「Bon Oyage」等であるが、
昨年は「bo」や「東京龍舟」も参戦しており、地方大会とは
思えないほどの豪華参戦チームだ。
本来ならば、それを迎え撃つ地元強豪「海猿火組」(うみひ)
という図式になるのだが、「海猿火組」は、この大会における
ホストチームだ。つまり「もてなす側」であり、もはやあまり
勝敗には拘っていない。参加したチーム達が楽しんでくれれば、
それがホスト側にとっては、最良の結果なのだ。
「競技志向」と、「エンジョイ度」のバランスを保つ為に
本大会でのカテゴリーは「実力別カテゴリー分け制度」を
以前から採用している。
これは、なかなか先進的な手法であり、他地区での地方大会で、
例えば「専業チームばかりが入賞してしまい、地元チームや
ビギナーチームが楽しめない」という問題を、ほぼ完全に解決
している。
この方式を取り入れたのは、正統派のドラゴン大会においては
静岡の2大会(御前崎、ツナカップ)が初めてだったかも知れない。
ただ、ツナカップ大会開始後数年間は、地元ビギナーチームの
参戦も多く「実力別カテゴリー制」は、非常に有効に機能して
いたが、現在、ツナカップの参戦チームは、ほぼ全てが
「ドラゴン専業チーム」となっている。
まあ、そんな事から、本方式は従前ほど大きな効果は無いのだが
それでも、強豪専業チームに絶対勝てない、という事が無いので
悪くない手法だ。
他地区での大会においても、できるだけこの実力制度を取り入れる
事が良いと思っているが、まあ、近年は少しづつ、そういう感じに
なりつつある模様だ。
(比較的新しいローカル(地方)大会では結構その方式が
一般的だ。また、旧来からある大会でも少しづつ変化が見られ、
例えば、びわこペーロンでの「企業の部表彰」や、KIX大会での
「地元限定スモールの部」等が変化の最中の状況だ。
また、宇治川、中川運河、高石・・等の多くの大会で、市内の部と
市外の部等での、実力別の類似カテゴリー分けが採用されている)
で、本大会においては、先にあげた超強豪チーム達は、
最上位カテゴリーの「チャンピオンの部」で戦う訳だ。
そして昨年と一昨年の本大会の「チャンピオンの部」の決勝戦は
「INO-G」対「bp」で行われた。
この組み合わせは本来は「異カテゴリー」だ。日本選手権では
「INO-G」は混合の部の日本一で(2013~2015年、2017年)
「bp」はオープンの部の覇者(2016年)である。
他大会では決して合間見える事の無い、この「日本一対決」が、
日本一の富士の山の下で行われる訳だ、これを見逃す手は無い、
この1戦を見るだけでも、静岡に来る価値はある。
例えばだが、かつての相撲ブームでの「若貴時代」には、
若乃花と貴乃花の両横綱は同部屋なので普段は決して戦うことが
無く、戦うのは両者が勝ち残った優勝決定戦の場合のみであった。
だが、たとえば地方巡業の際等では、両横綱の直接対決を身近に
見る事ができるのだ、これは非常に嬉しいし、地方大会ならでは
の楽しみ方とも言えただろう。
なんとなく、ツナカップでの異カテゴリー戦は、相撲の地方巡業
での「若貴対決」が見られるような、得した気分になるのだ。
まあでも、今年は「bp」は本大会に参戦していない、
恐らくは、この時期、海外の大会に出ているのであろう。
だが、「IHI相生」や「ドラポンズ」(Bon Oyage)、そして
「うみひ」(海猿火組)等、依然、強豪がこのカテゴリーには
居るので、「チャンピオンの部」の優勝争いが、楽しみである
事には変わらない。
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独特の工夫がある。
現在のそれは「バトル・ロワイヤル方式」と呼ばれていて、
通常、2艘建てマッチレースは同一カテゴリーのチーム同士で
対戦するのだが、本大会ではカテゴリー無関係で争われる。
この方式のメリットだが、まず普段対戦しない異カテゴリーの
強豪チーム等とも戦う事が出来る点がある。
また一部のチームは「速いチームに引っ張られる」傾向を持って
いる場合もあり、そうであれば、強いチームと対戦する事で
負けじと環張り、自分のチームのタイムが伸びる事もある。
弱点だが、観客や選手からすると、今、目の前で起こっている
レースの順位が、直接勝敗には関係せず、わかりにく事だ。
例えば、強豪チームと大差を付けられた初心者チームが居ても、
その初心者チームは「チャレンジ」のカテゴリーでは速い方だ、
という場合もあるからだ。
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2本漕いで、各カテゴリーで合計タイムの速い4チームが選ばれる。
その内、上位2チームは「優勝決定戦」、下位2チームは
「3位決定戦」に出る事となる。
合計レース数は、チーム数+(カテゴリー数x2) となり。
20チームが参加する場合、3カテゴリーならば合計26戦だ。
で「3位決定戦」は極めてシビアであり、3位に入れば「マグロ」
が貰えるが、4位だと賞品のランクは落ちる(汗)
まあでも、全チームに賞品が出るので、その点では心配無用か・・
さて、前夜祭(懇親会)では、レース抽選が行われる。
まあ、上記のレースフロー(バトルロワイヤル制)であるから、
実のところ、どのレースを引いても、特に大きな差は無い。
けど、この抽選会にも、また工夫を凝らしてあって、
具体的には、以下のような「マグロの1本釣りゲーム」をやって
レース抽選を行うのだ。
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静岡県協会は
静「アナログ方式ですよ」と言うのだが・・
これは以前は、エクセルの表に抽選番号を打ち込むという
デジタル方式だったのが、「おもてなし」の点で、より楽しい
「演出」を考えた結果であろう。
その効果は大きく、単純なものだが、なかなか楽しい。
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行われる。
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チーム同士も多々居るだろう。 チーム紹介等は結構重要な
ポイントとなる。
関西圏、特に大阪のチームは旧来から交流が深く、本大会に
参戦している2チームも、実は大阪近郊のコラボチームだ。
(大阪の「どやめきツナイト」と「ツナ☆サンド」)
また、東京や愛知のチームも、良く見ると単独ではなく、
他チームからメンバーを加えたコラボチームもある模様だ。
(東京の「CICライジングスター」、愛知「東海龍舟アズーロ」)
たが、東京、愛知、大阪のチームは、お互い殆ど交流が無い
ぜひ、こういう機会に相互の親睦を深めてもらいたいと思う。
事実、この「前夜祭」を楽しみに来ている選手も多いのだ。
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形式である。
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でも他でも、いくらでも食べられるであろう。
ともかく、ここはガタイ(体格)の良いアスリート選手達の
お腹を満たす事が先決だ(笑)バイキング形式が最善であろう。
勿論、お酒も飲み放題、ビールやワイン、ウィスキーなどの
単品はセルフサービスで注ぎ放題、その他、リキュール類や
炭酸水もあって、自身で簡単なカクテル等を作る事も出来る。
今回、選手達が多く飲んでいたのは「バーボンのソーダ割り」
カクテルであり、私も、自分でそれを作って主に飲んでいた。
これは簡単に出来るし、あまり普段は居酒屋等で注文する事も
少ないだろうから、結構人気があった模様だ。
そして、さらに凝った事をやるならば、自分でドーナツを
焼く事も出来るのだ!
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女性選手にも喜ばれている模様だ。
私は従来、バイキングを食べ過ぎて、おなかがいっぱいになり、
スイーツが殆ど食べられなかったのだが、今回はバイキングを
控え目にして、スイーツを何度かお代わりする事にした(笑)
・・こんな感じで楽しく夜は更けていく。
選手達も皆、十分に飲んで、食べて、とても楽しそうだ。
「ツナカップ大会は前夜祭から始まる」と言っても過言で無い。
前夜祭のラストは恒例の集合写真。
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これは結構難しい撮影だ、なにせ、暗いし、街灯の光が全員に
均一にあたらない。どうしても明るい人と暗い人が出てしまう。
今回は、皆に、できるだけ均一に光があたるように場所を
指示して動いてもらったが、いかんせん人数が多く限界だ。
これをちゃんと撮ろうとしたら業務用の外付け大型フラッシュが
必要だが、懇親会での写真なので、そうした大掛かりな機材は
持ってきては居ない。小さいコンパクト機で撮るしか無いのだ。
この後は、二次会に向かう選手達が多かったのだが、
私は近年はそれはパスだ、二次会は夜遅くまで盛り上がり、
確かに楽しい事は承知しているのだが、翌日がしんどい。
大会の最中、二日酔いで記録撮影が出来なくなったら困るのだ。
今回、選手の中には、二次会だか三次会でベロベロになるまで
酔っ払い、地元清水の見知らぬオッチャンに、飲み代を払って
貰った人もいる模様だ(汗)
選「昨夜はおごって貰った、清水の人はいい人が多いね」
と言ってはいたが・・・ う~ん、見るに見かねて?(笑)
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さて、ドリプラからの帰路は一応無料シャトルバスがまだ動いて
いる時刻ではあるし、以前はJR清水駅直行だったのが、昨年から
1箇所、市役所前でも止まるようになったので、これを使う事は
可能なのだが、あいにく遅い時間は本数が少なくなっている。
バスを待っていても時間がかかるので、徒歩で帰るのが賢明だ。
選手達の泊っている各ホテルへは、10~15分程で着くであろう。
ドリプラから続く遊歩道を歩いて帰ると、ネコが沢山居る。
「東海道五十三次」ならぬ、「ネコ街道53匹」(笑)といった
感じで、まあ、少なくとも10匹以上は見かける。
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選「あれ、匠さん?? ああ、ネコを撮っているのですか!
怪しげな撮影をやっている人を見かけたら、どこかで見た
人だったので・・(笑)」
匠「あはは・・・ ネコ沢山居ますよ、面白いです!」
昔のコンパクトカメラでは真っ暗闇の中の撮影は絶対不可能で
あったのが、近年では高感度化の技術が進み、一眼レフのみならず
安価なコンパクトカメラでもISO感度が12800や25600程度は
あるのだ、これであれば、ほぼ真っ暗な状態でも写真が撮れる。
デジタル一眼レフではさらに進化し、IS20万や40万という機種も
少なく無いし、最高性能の機種はISO320万と、驚くべき数値だ。
ただ、もうそこまで来ると、やりすぎという雰囲気も多々あって、
そこまでの超高感度が必要なケースは、まず無いのだが・・
さて、という事で、ホテルに戻ったら早目に寝る事にしよう。
明日の大会は、30℃近くまで気温が上がるとの天気予報。
10月としては異常気象に近いのだが、まあ雨が降らないだけ
ましであろう、しかし暑い分、体力は消耗する、ともかく
ドラゴン撮影は体力勝負なのだ・・
以下、ツナカップ大会編に続く。
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さて、ここで「ツナカップ」とは、まるで関係が無い余談だが、
記事文字数が若干余ったので、今回紹介しておこう。
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中型レジャー用ボートだ。
散歩中、淀川で体験乗船会を見かけたので紹介しておく。
スタッフの方が何人か居たので、話をして色々聞きだした、
ここではその情報をまとめておこう。
まず、Eボートは現在輸入品が中心で、仕様は色々とある模様だが、
写真の物は、全長が約6.4m、全幅約1.5m、重量約75kgだ。
「インフレータブル」ボート(カヤック)であり、これはつまり
ゴムまたは類似の素材で、空気を入れて使う、という意味だ。
形状はドラゴンボートと類似だが、今のところレジャー用途が
中心で「競技」は殆ど無い模様だが、Webからの情報によると、
今年10月21日に、千葉県で「Eボート大会」が行われ
ドラゴンチーム「INO-G」が参戦して優勝していると聞く、
こういう状況であれば、競技もいずれ普及してくると思う。
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(上写真での最後尾漕手の黒いパドル)
舷側はやや高く、漕手パドルもドラゴンより若干だが長めだ。
もし、この「Eボート」をドラゴンの練習用に使おうとする際、
非常に大きなメリットがある。
それは、このEボートは空気を抜くと持ち運びが出来る事だ。
75kgの重量は、軽量のドラゴン・スモール艇の半分以下であり
4~5人で持ち上げて動かす事が出来るそうだ。
空気を抜いた状態では、自宅のガレージや物置に保管する事が
出来るし、軽トラ、ワゴン車などでの運搬も容易だ。
つまり「艇庫を借りなくても良い」という大きなメリットが
ある訳だ。
自チームでドラゴン艇の購入を検討している専業チームは
多いと思うが、最大の問題点は「艇庫が無い」という点だろう。
大都市近郊では、なかなか空きが無く、勿論保管費用もかかる。
練習場所も結局艇庫のある所でしか出来ないのだが、
このEボートであれば、どこへでも運んでいって好きな場所で
練習が出来る。
速度は見た感じでは、およそ時速8km程度とドラゴンボートの
最速の場合の半分位。もっとも、これはビギナーによる体験乗船
で、殆ど誰も漕いでいない状態で、川の流速も加算されている。
ドラゴン選手がフルに漕げば、ドラゴン艇よりやや遅いか、
同等の速度が出るようにも見える。
空気が入っていて自力で浮力があるので、転覆の可能性はあるが
沈没はまず起こらない。空気室は3つあるので、仮にその1つに
穴が開いてしまっても、まあなんとか浮いている事であろう。
弱点もいくつかある、まず高価な事だ。
およそ80万円~100万円という事で、ドラゴンのチャンピオン
社製スモール艇と、ほぼ同等か、やや高い位。
もっとも、まだ日本ではあまり普及していない、との事であり、
今後値段は下がってくるかも知れない。
それと太鼓が無い、まあドラゴン競技用として考えれば
太鼓が無いのは痛いが、でも、ドラゴン艇で太鼓があっても
大都市圏での河川等で練習する際には周辺の住民への配慮で、
太鼓は殆ど叩けないので、練習時には、その点はあまり重要では
ないか? また、舵の方式も違うが、そこもまあ、練習時では
あまり問題は無いかも知れない。
パドリングも、舷側の高さやパドルが長い事で、厳密なドラゴン
の練習にはならないと思うが、元々別物なのでしかたが無い。
後、膨らませるのには、手動のポンプ(自転車用のものに近い
物が付属している)では、少々時間がかかってしまいそうだ。
なので、今回は、雑草や落ち葉の駆除用の「ブロワー」を用いて
空気を注入していた、との事。
・・という事で、ドラゴンのチームで「艇が欲しいが艇庫が無い」
等と言う場合には、意外にもドラゴン艇の代替として
「Eボート」は使えるかも知れない、という情報まで・・