
前編から引き続き、今回中編でも会場や参加チームの様子を
紹介していく事にしよう。
まず本大会は歴史の長い大会である。
例外的と言える「長崎ペーロン」と「相生ペーロン」を除いては
関西圏におけるドラゴンボート系の大会としては、
「堅田 湖族船競争」、天神大会(現:日本選手権大会)に続く
歴史を持つと思う(その次あたりに「高島ペーロン」がある)
ペーロン発祥の地と言われている中国湖南省(滋賀県の姉妹県)
から譲渡された艇を用いている為、本大会は「びわこペーロン」
と呼ばれているが、ルールとしては当時既に天神大会等で制定
されていた「ドラゴンボート」のレギュレーションに準じている。
なので、全国のペーロン大会のうち、恐らく、本びわこペーロン
のみ、ターン戦ではなく、直線(400m)で競われている。

で、例年9月の上旬くらいに、本びわこペーロンの模様をTV放映する
ので、全てのレースの模様を櫓の上からもらさず撮影し、加えて
地上の撮影班では、チーム毎へのインタビュー等を行っている。
炎天下であり、どちらの撮影班も激務だ、今回もちょっとヘバって
いた模様なので、交代要員などをつけた方が良いかも知れない。
それと、びわこ放送は滋賀県内でないと視聴できない。
今回の大会で滋賀県外からの参加チームは(個々のメンバー居住地に
よっても異なるが)最大で考慮した場合、18チームである。
この県外比率は約27%にもなり、県外には強豪チームも多い事から
ペーロンの放送を見たいというニーズも大きい事であろう。
以前は、BBCではアーカイブ形式でのインターネットオンデマンド
のWebページがあったが、現在ではそれは行っていない。
「そのあたりどうしますか?」とBBCの担当者に聞いたところ、
「今年はYouTubeまたは同様の方式で動画配信する」との事であった。
---
さて、以下は引き続き各チームの模様より。
なお、勿論67チームの全てを紹介できる訳では無いし、全ての
チームと話している訳でもない。
ただ、できるだけ、遠くから来ていただいているチームやユニーク
な出自のチームを優先して紹介しているのは確かだ。
そして、予選の間は、レースの模様の撮影は強烈な逆光となって
困難である、さらに言えば、予選(敗者復活戦)で敗退して
撤収してしまうチームもある為、早目に話を聞いたり撮影を
していかなければならない。レースの模様を撮るのは準決勝戦
あたりからで十分なのだ。

例年、10人漕ぎ一般の部に「チーム AI」「チーム OI」のダブル
エントリーとなっている
ここ数年の成績は、ずっと惜しい準優勝だ、というか2位3位と
なっているので、これをなんと言うのか? ワンツーフィニッシュ
ならぬ、ツースリーフィニッシュ?? ・・いやいや、ともかく
今年こそ優勝しないと、お話にならないのであろう。
匠「今年の相生ペーロンでは、相生市役所さんはⅠ部に残留ですか?
よかったですね」
(注:相生ペーロン競漕は実力別カテゴリー分け方式を採用していて、
最上位がⅠ部、次いでⅡ部、その下にオープン(一般)がある、
成績の悪いチームは下位カテゴリーに落とされる等、結構厳しい)
相「はあ、まあなんとかⅠ部に残れました」
匠「強いチームが多いですからねえ、磯風さん、南風(なんぷう)さん
堀和希(ほりわけ)さん・・・ あ、IHIさんも居ますし、
それと、陸(くが)ペーロンさん、ヤンググリーンさん・・」
相「詳しいですねえ、今年のレースをご覧になったのですか?」
匠「いや、3年ほど前に1度だけね、でもだいたい強いチームは
覚えていますよ」
相「今年は、琵琶湖でなんとか勝ちたいですね」
匠「ここのところ2年連続で、2位と3位でしたか?
この大会で優勝するレベルのチームは、相生のチームで言えば、
磯風とまでは言わないまでも、南風、堀和希クラスですから
なかなか厳しいですよね・・
あ、そうだ! ”高島ペーロン”に出てみたら良いですよ!」
相「高島ペーロン? それは何ですか?」
匠「高島ペーロンはですね・・(以下の説明は長いので省略)
・・という大会なのですよ」
相「おもしろそうですね、どこに連絡したら出れますか?」
匠「ちょうど隣のテントに実行委員長が居ます、ちょっと
まっててくださいね、呼んできます」
と言いつつ、「松陽台」のO氏を探して呼んできた。
匠「こちらが高島ペーロンの実行委員長のOさんです、彼に連絡
すると良いですよ、で、こちらが相生市役所さんです」
O「是非、高島に来てください、よろしくお願いいたします」
相「あ・・ よろしくお願いします」
匠「もう20年も前ですかね・・相生の”南風”さんが高島に来て
3分半くらいのタイムで優勝していたと思います、
相生市役所さんも、それくらい出せますでしょう?
是非参加してもらって、優勝を狙ってくださいね!」
相「いや~ どうだろう?(汗)」
実は「高島ペーロン」の開催時期(7月下旬)は、「長崎ペーロン」
と被る場合もあるとの事だ、ただ、相生市役所は毎年長崎に
出ている訳では無いので、高島の方がやりやすいかも知れない。
ちなみに、高島ペーロンは、相生ペーロンを参考にしたため
ルールはほぼ同じだが、ターンの方向が逆回りだし操船も不安定だ。
「相生市役所」が、それらに対応できるならば、なかなか強力な
ルーキーとなるかも知れない。
参考まで、相生ペーロンでの相生市役所チームは、高島と
同じ全長600mのコースで、3分07秒で予選を漕ぎきった。
(注:3分05秒を切るくらいでないと決勝進出は難しい)
相生と高島では漕手の数や艇の構造などが違うとは言えるが、
今年の高島の優勝の「池の里」は、同大会コースレコードでも
3分18秒である。

まあ、読んでの通り、静岡の強豪「海猿火組」と、東京の強豪
「Bon Oyage」(今年日本選手権決勝進出)の異地区コラボチーム
である。
海「匠さん、今年の御前崎大会はどうしても来れない?」
匠「無理ですよ、琵琶湖の1000mと完全にかぶっているし、
それに今日だって、そもそも東郷湖とかぶったし・・
同じ日程で二箇所は絶対に無理です。
御前崎の日程は、なんとかならなかったのですか?」
海「新会場の漁協の都合があって、3連休でないと・・」
匠「ああ、聞いています、なんでも普段は土曜日が漁協の休みで
3連休の場合のみ、日曜が休みになるから、そこでしか
ドラゴン大会が出来ないと」
海「ほかに3連休がないのですよ、10月はもうツナカップが
固定されているし」
匠「そうですね・・・」
海「いっそ11月とかにやろうかとも」
匠「無理無理、寒すぎますよ・・」
海「でしょうねえ・・ 困ったなあ」
(とは言ったものの、11月第1週なら、ぎりぎり出来るか?)
大会の開催は、このように色々と運営の都合があり、大変なのだ。
引き続き「海猿火組」と「Bon Oyage」のメンバーとの会話。
匠「ところで、今日は、これ終わったら静岡と東京に帰りますか?」
B「昨年、この大会の後で、東京組が車で帰ったら午前1時半迄に
なってしまったので、今日は東京組は新幹線で来ていますよ」
匠「米原から乗る? いや、京都駅からの方が楽ですね。
ここから25分ほど歩くと膳所(ぜぜ)という駅があるから
そこから京都駅まで12~3分で着きますよ。
”のぞみ”なら2時間半もかからず東京に帰れるでしょう?」
B「ああ、あの駅は”ぜぜ”と読むのですか。タクシー拾おうかな?」
匠「皆、アスリートなんだから歩きなさい(笑)20分強で着きます。
ただしですね、今日は大会の進行が遅れています、風でスタート
が揃わないのでしょう。このままだと終了は午後6時を廻ります
気をつけて、急いで帰ってくださいね」
B「飲んで帰る時間無いなあ・・」
匠「昨晩さんざん飲んだんでしょう? さっさと帰りなさい(笑)」

「SCB」の新ユニフォームだ。
それと、本大会ではバーベキューが可能である、BBQは指定のエリア
にて事前予約制となっているが、「吹田龍舟倶楽部」は、そのBBQ
エリアのすぐ横にテントを張り、BBQも当然申し込んでいる模様。

大会において、残念ながら飲酒は厳禁である。
詳しくは聞いていないが、なんでも20年以上前に、滋賀かどこかの
大会の帰路に、飲酒が原因で大きな事故があったらしい、それ以来、
各大会では、飲酒厳禁が守られている。
「吹田龍舟倶楽部」は、本大会では(女子の部以外で)恐らく
前人未到となる「3連覇」がかかった状況ではあるが、様子を見て
いるとピリピリとした雰囲気はまるで無い、まあ、それくらい余裕が
ある方が好ましく、これなら今回もいけるかな?という感じだ。

例年、パナソニックの出場チームは多く、今年は17チームもが
参戦していて、実に全体の1/4がパナソニックである。
パナソニックは選手村の外れのあたりに集中して上写真のような
「パナソニック村」を作っている事が毎年の恒例だ。
たた、ちょっと前編でも説明したように、他チームとの交流は無く
少々そこが残念なが所だ。
パナソニックの中でも速いチームにおいては、急速にカーボン
パドルの普及が進んでいる、昨年は10人漕ぎ一般の部において
「パナソニックキッチン」(注:カーボン装備)が見事に決勝に
進出、結果は4位で残念ながら入賞は逃したが、あと一歩という
ところであった(もっとも上位入賞チームは全てドラゴン専業
チームなので、順位以上にその壁は厚いが・・・)

まだビギナーチームではあるが、昨年の大会では19人漕ぎ一般の部
にダブルエントリーで、うち1チームは予選を1位抜け、準決勝に
進出したが、そこで4位で無念の敗退だ。
それが悔しかったのか? 今年は、大会の10日ほど前の休日に
メンバーが大挙してOPALに事前練習に行ったと聞いている。
その際に、「トヨタ紡織」を指導したのが、専業の「小寺製作所」
だとも聞いている。だから上写真では「トヨタ紡織」がレースを
終えて戻ってきた際に「小寺団長」が彼らを出迎えているのだ。
「トヨタ紡織」の今年の戦績だが、残念ながら昨年と同様に
準決勝3位で、そこまでで敗退となってしまった・・

出自のチームだが、ここ数年の常連チームだ、昨年はトリプル
エントリーという大勢力であったが、今年は「志士の会Ⅰ号」と
「Ⅱ号」のダブルエントリーに留まる。
昨年は1チームのみ準決勝に進めたが、今年は残念ながら両チーム
ともに敗者復活で敗退してしまった。
これに懲りず、また来年も来てください。
なお、年に事前練習を1回やる、といった頻度の模様なので、
(一応、「池の里」の指導を受けている模様だが、練習に参加
するメンバー数が少ない模様だ)
これをちゃんと何回かやって、その際にちゃんと多くのメンバー
が専業チームの指導を受ければ、どんどんと伸びてくると思う。
それと、チームに強弱の実力差をつけて、本命チームと練習用
チームを分ける事が良いだろう。女子が多い場合は女子の部への
参戦も良いかも知れない。

にまで上がったと思うが、今日は風があるので多少マシには感じる、
ただ、やはり気温は33℃くらいまでにはなっているだろう。
その「風」が影響して、なかなかスタートが揃わず、昼の時点で
およそ40分ほどの遅延が発生している、昼食休憩で多少は調整
可能だろうが、風がおさまってくれない限りは、また午後の部でも
同様にスケジュール遅延が発生する事であろう。
専業チーム「龍人(どらんちゅ)」の前を通ったら、今年もまた
本格的な業務用カキ氷機(発電機を動力とする)を持ってきている。
龍「匠さん、何味?」
匠「あ~、いつもすみません、じゃあイチゴ味で」
龍「はい、じゃあ、練乳はサービスで!(笑)」
私が、やたら本格的なカキ氷を貰っているところを目撃した
「池の里Lakers!」の選手達が4~5人集まって来た。
池「龍人さん、よかったら我々にも下さい」
龍「はい、いいですよ、でも、池の里さんならば、1杯につき
1秒づつハンデを貰いましょう!」
池「え~!?」
ここは解説が必要だ、20人漕ぎ一般の部で、現在「池の里Lakers!」は
2015,2016と2連覇中。対して「龍人」も同じカテゴリーで、しかも
毎年100%とも言える決勝進出率を誇りながらも、未だ優勝が無い。
ほぼ毎年3位という事で、「池の里」と「龍人」のタイム差は
5秒~8秒くらい、というのが例年の話なのだ。
龍「いや、1人で1秒で、5秒のハンデだったら、まだ池の里さん
には勝てないかな・・?」
匠「タイムのハンデは集計係に話を通すのが、ややこしいですよ。
1杯につき1mスタートをバック、いや、それでもたいした事が
無いなあ。ではこれか! 1杯食べたら1人づつ艇を降りる!」
龍「あ、それいいですね、相手が15人だったら勝てそうです」
池「じゃあ、20杯食べたら、ゼロ人になって、誰も漕いでいない」
皆「あはは・・」
笑い話はともかく、問題の風は収まることなく、だんだんと強く
吹くようになってきた、スケジュールの遅延は大きくなるばかりで、
大会本部でもこれを問題とするようになってきていた。
昼休み後、本来は午前中に終了するはずであった敗者復活戦が
遅れてまだ行われている。

今回初参戦、スタート地点に向かう様子だが、見るからに
あぶなっかしい。
風が強く、艇の方向が定まらない。こういう場合は、舵手に頼らず
漕手もパドルを水につけて艇を安定させたり方向を制御したりする
のだが、ビギナーチーム故に、残念ながらそのあたりはわからない。
そうであれば、いっそ漕いでしまった方が艇は安定して進むのだ、
陸上から「ブラックパール」の応援団が大声でアドバイスをする。
ブ「こら~ どこへ行っているんだ、ともかく濃げ~ 漕げ~」
この後、ともかく漕ぎ始めてスタート地点の方に向かった模様だ。
まあでも、ビギナーチームの場合はこういう事はよくある。
具体的なチーム名は出さないが、今、第一線で活躍している強豪
チームですら、「初参戦の際には、スタート地点になかなかたどり
着けず、あげくのはてにゴールする事もできなかった」という話を
複数のチームから聞いているのだ。
ただ、私の撮影ポジションではこの後の話はわからなかったが、
他のスタッフから聞いた話では、ブラックパールの艇は、スタート
地点にたどり着く前に、波をかぶってだいぶ浸水し、喫水が下がり
いつ沈没してもおかしくない状態だったそうだ。
「ブラックパール」が、かろじてスタート地点にたどり着いた頃、
運悪く、風で流されて航路を変更したビアンカ(大型観光船)が
すぐ近くを通った。

あわれ「ブラックパール」艇は沈没だ。

範囲では、十数年間(この艇では、800~1000レースくらいか?)
において、これで2度目の沈没だ(レースあたり0.2%程度の確率)
いずれも強風による浸水沈没であって、まあ、やむを得ない。

レースに使えるようにする。ただでさえスケジュールが遅れて
いるので、なおさらであろう。
しかし、大会本部では、ここの顛末の詳細を知らない。
「強風沈没が頻発するようになると危険」という判断から、まず
しばらくレースは中断、その後の風の状況を判断して、
大会再開か、途中中止かを本部で決めるのであろう。
ただ、実際のところ、これは単なるアクシデントであって、
あまり大げさに考える必要は無かったかも知れない。
スタッフの間では「びわこペーロン艇は絶対に沈まない」という
定説みたいなものがあったらしい。もっとも6~7年前に、その
1回目の強風浸水による沈没が起こってからは、そういう話も
聞かなくなったが・・
30分ほどして大会本部が出した決定は、
「10人漕ぎは8人漕ぎに、20人漕ぎは16人漕ぎに減らして続行」
であった。
まあ極めて妥当な措置だ、浸水沈没の原因が船の喫水を下げる
重量だとすれば、それを軽減して喫水を上げてやれば良い。
水が浸水しなくなって、沈没のリスクが大幅に減る。
漕手が減ることでタイムは遅くなるが、それは全チーム同じ条件だ、
本大会はタイム制ではなく順位戦なので何ら問題無い。
本大会以外にも、いつだったか?どこかの琵琶湖の大会で同等の
措置を行った事があったので、そのノウハウであろう。
ただこの見事な措置が、わずかな問題点に繋がる事は、この時点では
私も気がついていなかった・・ まあ、その話はまた後編に譲ろう。
で、敗者復活戦は再レースとなった。
沈没した「ブラックパール」は、怖かっただろうから、もう棄権する
ものだと私は思っていたが、果敢にも再レースに挑んでいった!!
(注:これはたいした根性だ、普通なら間違いなく棄権であろう)

だが、10人漕ぎの部への参戦なのにこの大人数は何だ?(汗)
集まっていたところに、たまたま通りかかってカメラを向けた
のだが、私は最初はどこのチームだかわからなかった。
匠「え~と、こちらはどちらのチームでしたっけ?」
ブ「ブラックパールです」
匠「ああ、あの沈没したチームですね」
ブ「あはは・・ よくご存知で」
その後、数日して、ブラックパールの選手の方のメールに、
今回の沈没関連の写真数枚と集合写真を送ってあげた。
選手の方はたいそう喜んでいただき
ブ「今年は忘れられない思い出になりました
来年は練習して、再度チャレンジします」
とのことであった。
そう、実の所、最初はこういうアクシデントがあった方がむしろ
良いようにも思う、このままでは、さすがに終われないであろう。
であれば「これから必死で練習し、笑った周囲を見返してやりたい」
(まあ、誰も笑ってはいないが・・)と思うのが当然の流れだ。
実は、どのチームとは言わないが、そうやって必死に這い上がって
めちゃくちゃ強くなったチームを私は知っている、しかもそれは
1チームだけでは無い、広く考えれば、今、第一線で活躍している
専業チームの大半は、そうした屈辱を何度も味わって強くなったのだ。
「ブラックパール」だって同様であろう。
私は、彼らは強くなると信じて見守っていきたいと思う。

基本的にこの大会は、「夏休み」の雰囲気が良く出ているのだ。

決勝の結果のみ伝えておく事にしよう。
まず決勝進出チームだが、レーン順に
1)SCB
2)Spirits Club
3)びわにゃん
4)師走の会 上村組&GPO
5)小寺製作所 Ladies
となっている。
前編で紹介の「女性建築士」と「日立建機ティエラ女子」は
残念ながら敗者復活戦で敗退となってしまった。
----
さて、10人漕ぎ女子の部、決勝戦の結果を紹介しておこう。
5位:師走の会 上村組&GPO

「師走の会 上村組」としては、過去、3位入賞の実績も持つが、
今回の女子の部は、なかなかの激戦区であった。
またチャンスを狙って上位を目指してもらいたい。
----
4位:小寺製作所 Ladies

なにせ、東近江ドラゴンカヌー大会(計300mのターン戦)では、
ここ3年、負け無しの3連覇なのだ。
男子選手も含めて「小寺」は「ターン戦」を得意とする。
琵琶湖で行われるターン戦は、東近江、高島、堅田があるが、
その全てで優勝しているチームは「小寺製作所」しか無い。
ところが、上記の東近江大会は8人漕ぎなのだ。
ここ、びわこペーロンは10人漕ぎ。小寺製作所としては
女子チームを作るには人数が足りない(注:強風減員前の状態)
そこで今回は強力な助っ人として、「からしれんこん」の
女子選手を加えてのコラボチームで、念願の「小寺製作所 Ladies」
が実現した。
上位入賞が期待されたが、僅差の4位で惜しくも入賞を逃す。
まあ勿論、毎年出場している常連チームであるから、来年また
チームを編成して頑張っていただきたい。
----
3位:Spirits Club

聞くところによると20回を超えているらしい。
毎年、ぴったり同じ場所にテントを張っていて(笑)
そこに行けば必ず「Spirits Club」が居る。

間では優勝は無かったように思える(それ以前はよく知らない)
まあでも、毎年女子カテゴリーを盛り上げてくれているので、
引き続き、あと20年くらいは連続出場をお願いします(汗)
----
2位:SCB(吹田龍舟 Cool Beauty)

1位とのタイム差は約5秒で、1艇身強という感じであろうか。
せっかく新ユニフォームも作ったので、臨時編成という形で
終わらず、女子強豪チームとして、各大会への参戦を続けて
いただきたく思う。
----
1位:びわにゃん

続けている。
数年前の本大会で、決勝前に、「すべてのカテゴリーで、地元
滋賀県のチームが1つも優勝でき無いかも知れない」という危機的
状況があった。
元々は地元のお祭り的な趣旨で始まった本大会であるから、かつて
そのような事態は一度も起こらなかったし、もしそうなったら、
それはそれでやむを得ないのだが、地元のモチベーションがガタ落ち
になる事であろう。
それと「びわこ放送」で放映されるTV場組でも、滋賀のチームが
全て負けていたら、滋賀県ローカルの放送としては大問題だ(汗)
「様々なヤバイ状況」が頭の中に浮かび、ハラハラして観戦して
いたのであるが、そのヤバイ状況を、少なくとも最初に打開して
くれたのが、こちらの「びわにゃん」であった。
ただまあ、強すぎるのも今度は困ったものだ(笑)
来年くらいからは、ラストぎりぎりまでの大接戦を、観戦側と
しては期待する次第だ。
さて、本記事はこのあたりまでで、次回「後編」に続く。