2017年8月19日(土)に、滋賀県大津市なぎさ公園サンシャイン
ビーチにて開催された「第12回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会」
(以下、ドラゴンキッズ)の模様より、後編。
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さて、本会場は風光明媚な好環境である事が特徴ではあるが
課題として、観戦はともかく暑い事が言える。
まあだけど、この季節なので暑さは当たり前だ。
選手達(子供さん、親御さん)はレース出場以外の時間はテントの
日陰の中で過ごす事になるが、それも、あまり涼しいという訳では
無い、それに、わが子や友人のレースの応援で湖岸まで出てくれば
そこはまた暑い。
そして子供達は、テントの中でじっと待っているような事はなく
この炎天下でも外で遊びたがる。元々、サッカーやバレーボール
等のスポーツをやっている子供達だ。35℃近くの炎天下など
へっちゃらで外で走り回る。
それに加えてレースを2回漕ぐでのあるから、まったく子供達の
体力がうらやましい限りだ。
なお、この会場は藻が多く、湖水浴には適さない、それでもまあ
湖水に入ってしまう子供達はたまにいる模様だが・・(汗)
さて、本大会のレギュレーション(ルール)等は、前編で説明した
通りであるので、本記事ではそのあたりは割愛する。
最初に、もう1チームだけ紹介しておこう。
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こちらは「滋賀レイクスターズ レスリングクラブ」である。
まず「滋賀レイクスターズ」であるが、そちらはプロバスケット
ボールチームであり、滋賀県初のプロスポーツチームとして
2008年に発足した。その後、長く(2016年まで)滋賀県内唯一の
プロスポーツチームとして有名であったが、現在2017年では他に
野球チームも出てきている(滋賀ユナイテッドベースボールクラブ)
また、滋賀のサッカーチームでもプロ化を目指している所がある。
「滋賀レイクスターズ」は協賛企業が多い事でも著名であり
地元密着型だ。ドラゴンボート界との繋がりも多く、過去、滋賀県
で行われたドラゴンボート大会に何度も「レイクスターズ」の選手
達がゲスト応援に来て下さっている。
(この翌日、2917年8月20日に行われた「びわこペーロン」大会にも
滋賀レイクスターズの選手3名が招かれていた)
で、「滋賀レイクスターズ」では、「レイクス・スポーツファンド」
というスポーツ助成金を運営していて、滋賀県の様々なスポーツの
振興・発展を目指している。
その活動の1つとして、「Lakes」という無料スポーツ情報誌も
発行している。無料誌とは言え、フルカラー30ページくらいの
立派なものであり、かつてドラゴン専業チーム「池の里Lakers!」
も同誌で紹介されていたと記憶している。
今月の雑誌(2017年8月号)には、その中ほどに
「滋賀レイクスターズ レスリングクラブ」の広告があり、そこに
今回ドラゴンキッズに参加している子供の選手や保護者の写真も
出ていた。
体力自慢からか、本ドラゴンキッズ大会での戦績についても
初出場ながら、10人漕ぎ親子の部で総合4位と、惜しくも入賞を
逃すが、3位のチームとの差はほんの数秒と、なかなかの好成績。
今後、是非本大会の常連チームになっていただきたく思う。
余談だが、上の集合写真(記念写真)は理想的なポジションだ。
この位置から180度後ろを向けば琵琶湖を背景にして集合写真を
撮れるのであるが、午前中の時間帯は強烈な逆光となり手に負えない。
そこで多くのチームは、この写真の背景に見える「第12回
ドラゴンキッズ選手権大会」の垂れ幕がある「表彰台」で集合写真
を撮りたがるのだが、その場所に行って、上の垂れ幕までを入れると
構図的にスカスカになってしまう、なにせ子供達の背は低いのだ。
なので、この場合は、たまたまなのだが、上写真のように表彰台から
ある程度距離を置いて集合写真を撮ると、垂れ幕と子供達の間に
隙間が出来ず、好ましい構図となる。
ちなみに、ほぼ上から太陽が照らす時間帯であるから、帽子を
被ったままだと顔に影が出てしまう、ただ、そのあたりは、全員に
一々「帽子を取ってください」とも言えないので、まあやむを得ない
所もある。
チーム内で集合写真を撮る場合は、このポジションから、かつ
帽子を取って撮影するのも良いであろう。
それと順光の場合はまぶしいので、目をほそめたり、写真を撮る
瞬間に目をつぶったり、横を向いている子供達も出る事であろう、
(この写真でも、1人横を向いてしまっていた)
それを防ぐには注意を引くような言動を取りながら、かつ、必ず
複数枚撮っておくと良い。
以前の高島ペーロンの記事でも書いたが、集合写真(記念撮影)
というのは、技術的にも結構難易度が高い撮影であり、複数の人間
が居るので、ピタリと上手く撮れる確率は、さほど高くない事は
承知しておく必要があるだろう。
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Clik here to view.![c0032138_18442311.jpg]()
さて、このあたりからは2回戦が始まっている。
参加チーム数は25なので、2回戦制、2艘建ての場合、合計レース
数は24(内、2レースは3艘建て)となる。
3艘建てとなると写真的にも結構見ごたえがあるものになるのだが
3つの艇が揃っている写真を撮りたい場合、スタート地点に行く
しか無い、レース中盤では差がついてしまうケースも多々ある
からである。
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Clik here to view.![c0032138_18442361.jpg]()
上写真は、3艘建てではあるが、1と3レーンが接戦なるものの
2レーンが出遅れてしまった状況だ。
レースの撮影だが、まず、かなりの望遠レンズが必要だ。
今回は、500mmまでの超望遠ズームレンズをAPS-C型のデジタル
一眼レフで、フルサイズ換算750mmで使っているが、それでも
足らず、当該一眼レフに備わっているデジタルテレコン機能で
約1000mm、約1500mmの焦点距離にして使う場合も多々ある。
なお、デジタルズームはトリミングしている事と原理的には等価
だが、実用上は大きく異なる。すなわち、デジタルズームをかけて
撮れば、この大会の殆どの時間で生じる逆光状態でも露出値が
合い易くなり、かつ後でトリミング編集の手間が省略できるのだ。
大会の記録撮影ともなると1000枚から3000枚にも及ぶ場合が
殆どなので、編集の作業を簡略化・効率化する事は必須だ。
それと、前編に書いたように、暑いのとプライバシーの問題で
一般アマチュアカメラマンによる本大会の撮影は推奨できない。
なのでこの話は、あくまで、我が子や知人友人の写真を撮る親御さん
によるプライベート撮影でのみの話だ、そうであれば、そのレース
しか撮らないので熱中症などのリスクも減る事であろう。
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Clik here to view.![c0032138_18442220.jpg]()
こちらは、全レース終了誤に行われるフレンドシップ(体験乗船会)
に備えて、初めて漕ぐ人へのレクチャーの模様。
ちなみに体験乗船は無料であるし、あまりに小さい子供で
なければ誰でも乗って漕ぐ事が出来る。
親御さんや一般観客の他、2度漕いだだけでは物足りない、という
元気な子供選手達も多数乗っていて楽しんだ模様であった。
なお、体験乗船会の時間は、閉会式(表彰式)の準備をする時間
にも充てられている、この間、スタッフなどは表彰状を書いたり
賞品を準備するなど、結構忙しいのだ。
でも、こういう手馴れた運営ノウハウが、大会をスムースに進行
させている事にも繋がっている。
1000人から2000人という選手数が集まるドラゴンボート系大会の
運営は、どこの地域でもかなり手馴れている。
一般的な他のスポーツイベントに参加したり、見てきたりした人が
ドラゴン系の大会運営を見ると、皆、一様に、そのスムースさに
驚くのであるが、まあそういう事もドラゴン系大会の長所であろう。
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さて、ここからは各カテゴリーでの優勝チームを紹介する。
まずは20人漕ぎの小学生の部。
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Clik here to view.![c0032138_18443008.jpg]()
ここは「大津スキースポーツ少年団」(以下、大津SS)の
精鋭選抜チームである「白龍丸」が圧勝であった。
そのタイムは1回戦、2回戦とも驚異の1分4秒台(200m戦)
このレベルになると、大人の中堅ドラゴン専業チームでも
下手をすると負けてしまうかも知れない(汗)
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Clik here to view.![c0032138_18443040.jpg]()
「大津SS 白龍丸」の表彰の模様より。
表彰では男の子が多い印象だが、実際には女の子の漕ぎ手も多く
この年代では男女の体力差はほとんど無いか、むしろ女子が優位な
印象だ。
「大津SS」は、これで小学生の部、何連覇になったのだろう?
ちょっと全ての資料を調べた訳では無いが、ほぼ毎回、という
記憶があるので、ちゃんと見たら凄い事になっているのかも知れない。
それと、この「ドラゴンキッズ」は、滋賀県の強豪ドラゴンチーム
の3つの代理戦争だ、と前編で書いたし、毎年の観戦記事でも同じ事
を書いている。
滋賀の3強とは、龍人(どらんちゅ)、小寺製作所、池の里Lakeres!
の事である。
この3チームの代理戦争と言えども、実は「予定調和」の概念が
あって、すなわち、小学生の部は大津SS(龍人)が勝ち、
親子の部は平野スポ少(小寺)が勝ち、10人漕ぎは池の里が
勝つという感じである。少なくともここ数年は、そういう結果に
落ち着いて、問題なく丸く収まっている。
ただ、観戦側の視点としては、毎年同じ結果、というのも
そろそろ飽きてきた(笑)
まずは、今年あたりから新チームの参戦が増えてきている、
そこに期待するのが1つ、それから、そろそろ一部のドラゴン
専業チームでは子供達の数が揃ってきていて、ドラゴンキッズに
参戦可能な時代となってきている、そうなれば、専業チームの名を
冠したキッズチームが色々出てきて、さらに親御さんの代理戦争が
激化して、見ている方としては極めて楽しい状況だ(笑)
なお、大人の大会であれば、お父さんやお母さんの居るチームが
負けても、「まあ、しかたが無い」、「残念だったね」で済む
のであるが、子供達と親御さんが同乗している状態においては、
他チームに負ける事、すなわち親御さんの威厳が無くなる状態に
なるのだ、それ故に、キッズ大会に出場する大人の選手達は、
いつもの大人の大会以上に本気モードだ、子供達の前で格好悪い
ところは絶対に見せられないのだ。
観戦側にも、その「本気度」が伝わってくるので、本大会は
実のところ子供達の活躍を見る以上に、親御さん選手の活躍が
見ものなのだ。
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Clik here to view.![c0032138_18442905.jpg]()
さて、小学生の部の2位には「平野スポ少 サッカー部A」が
入賞した。このサッカー部は「小寺製作所」の選手がコーチを
務めており、妥当「白龍丸」に期待がかかる所ではあるが、
今年の状況では、まだ1レースあたり10秒程度も差をつけられて
しまっている。
サッカー部ゆえに、男の子中心(全員?)である事も、この年代
での体力的不利があるかも知れないが、白龍丸に追いつき追い越せ
とばかり、引き続き頑張っていただきたい。
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こちらが、平野スポ少 サッカー部の全員の集合写真。
ユニフォームの色分けは4色だが、参加チーム数はA~Cの
3チームとなっていた。本大会では、平野バドミントン、大津SS
に次ぐ大勢力チームである。
なお、この集合写真は、前述の通り、ちょっと構図が間延びする
ケースである。表彰台の前に立たず、ここで10m~20mほど
前進してもらえばバッチリなのだが、集まっているところに撮影を
しに行ったので、全員に「前に出てください」とは簡単には
言えないという状況もあるのだ。
余談だが、高い建物(スカイツリーや通天閣など)の観光での
記念撮影に、そうした建物のすぐ真下まで行って記念写真を
撮ってしまうケースを大変よく見かける(殆ど全て?)のだが。
それでは建物全体を写真におさめようとすると、人物が豆粒の
ように小さくなってしまう。
これを防ぐには、被写体の人物に思い切り前に出て来てもらう
のが簡便であろう、べつに全身を入れる必要は無いから、
人物の半身+高い建物を背景、で記念撮影では十分では無いか。
ごくごく簡単なテクニックなので是非実践して貰いたい。
---
さて、次いで10人漕ぎ親子の部の模様。
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ここで問題は、上写真の「池の里Junior Lakers!」だ、
予選第1レース(1回戦)では、1分17秒台で全体の2位だ、
トップのチームとのタイム差は約1秒。
「池の里」も「大津SS」と同様に長期間(10年位?)連覇を
続けている、だから勿論今年も優勝て連覇を続けたい、
その気持ちはとても良く分かる。
だが、池の里は、大津SSや平野スポ少に比べて大きなハンデが
あるのだ。
ご存知、池の里は町内会チームである、よってメンバーは実子
である事が条件だ。他のチームはスポーツ少年団なので、毎年
次々と新しい子供達が入ってくるのだが、池の里ではそれが出来ない。
今回も、池の里チームの子供達の数は僅かに6人、そして小学校
低学年の子供も乗っている、いちおう「小学生の部」では、小学校
3年以上のレギュレーションだが、10人漕ぎの部にはそれが無い
ので、かろうじて出場できているという感じだ。
池の里の子供達の練習風景を見ていたら、お父さんが
父「優勝するぞ、イェー!」と気合を入れても、子供達はノリが悪く、
子「別にいいよ、真ん中くらいでも・・・」
慌てたお父さんは
父「皆、ミシガンに乗りたいか~!?」
(注:優勝すると副賞についてくる、ミシガン遊覧船の乗船券の事)
子「ミシガンは前に乗ったから、もう乗らなくてもいいよ」
このやりとりを聞いていた私は、笑うというよりも、ちょっと複雑な
心境となった。
あらゆる事に恵まれていて、何もハングリーな気持ちを持たない
現代的な子供達のようにも見えるし、その現代的な子供達と
お父さんの世代との価値観や考え方のギャップが大きいようにも
感じてしまう。
それはまあ、お父さんとしては、子供達をひっぱって優勝して
格好良いところを見せたいのではあろうが・・・まあなかなか
親子の利害関係は一致しないという事であろう(汗)
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Clik here to view.![c0032138_18443558.jpg]()
まあそれでも、「池の里Junior Lakers!」は、2回戦でタイムを
少し延ばし、辛くも数秒差で、かろうじて優勝した。
まあ、子供達の「心の声」が聞こえてきそうな表情だ。
子「したかたないなあ、お父さんのメンツもあるだろうから、
今回は少し頑張ってやったよ、これでいいんでしょう?
オレ達は別に優勝しなくても良かったんだけどね・・」
まあ、そういう時代なのであろう・・(苦笑)
さて、一番優勝が危ぶまれた「池の里」が勝った事で、ここで3強が
それぞれのカテゴリーで優勝を分け合う「予定調和」に近づいてきた。
まあでも、その予定調和も大人の事情(大人の都合)だ、これも
そろそろ新鋭チームが出てきて、ひっちゃかめっちゃかにかき回して
もらう方が、子供達の為でもあり、大人たちにとっても良い方向に
なるように思えてならない。
大人の事情はさておき、残るカテゴリーは「20人漕ぎ親子の部」
である、ここは「平野スポ少 バドミントA」が強いのは何度か
述べている通りであるが、問題はそのタイムだ。
昨年、初めて1分を切り、59秒でコースレコード出した、ただ
その時は追い風であったので、まあ実質上では1分を切れるか
切れないか、という点が観戦側としては興味のポイントとなる。
で、今日の風の状況であるが、横風と追い風が交互に来る環境だ、
追い風に乗ったチームでは3秒から4秒程度速くなっているのが
第1回戦、第2回戦を詳細に見ていて感じた事だ。
「平野スポ少 バドミントA」が出場する第22レースの際に
風の状況がどうなっているのかが、ちょっとした注目点である。
私は、ゴール地点の計測スタッフから近い場所を撮影ポイントに
する事とした、ゴール後に計測班から発表前の非公式タイムを
聞き出す為である(笑)
さて第22レースが始まった、風はかなりの追い風だ。
これは良いタイムが出るぞ!
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一応何枚かだけ、写真を撮っておく、サボっている訳では
無いので念のため(笑)
「平野スポ少 バドミントA」は見るからに速い。
先ほどの小学生の部「白龍丸」も速いと感じたが、それ以上に
水に乗っているし、かつ、風にも乗っている。
きっと凄いタイムが出ているぞ!
ゴール直後に、計測班のストップウォッチを見せてもらう。
タイムはなんと57秒台だ、当然のコースレコードとなる。
「1分を切ったの初めてかも?」と計測班には言ったが、実際には
昨年に続き2度目でした、でもコースレコードには間違い無い。
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Clik here to view.![c0032138_18443595.jpg]()
「平野スポ少 バドミントA」の表彰の模様。
こちらは女子選手の比率が多いが、何度も書いたように
それはむしろ有利な状況だ。
ちなみに、追い風条件で「平野スポ少 バドミントA」と一緒に
走った「大津SS 赤龍丸」も1分03秒の素晴らしいタイムを
たたき出して総合2位に滑りこんだ。
「バドA」は、1回戦より3秒ほどタイムを延ばしたのだが、
「赤龍丸」は、1回戦より4秒延ばしていたので、実質上では
かなり頑張ったと言えよう。
ちなみに、ドラゴンのビギナーチームの場合は、1レース毎に
タイムがばらつきがある、それは3秒や4秒どころか、10秒
にもなってしまう場合がある。
だから、そういうケースでは風や波の条件が多少変わったところで
基本的にはあまり関係無いのだ。
コース条件によるタイム差を受けやすいのは、むしろ、もう漕ぎ
の技術が固まっているベテランチームの場合なのだ。
「白龍丸」や「赤龍丸」、「バドA」のようなチームは、キッズの
小学生チームであると言っても、ドラゴンで言えば中堅チームに
相当する実力派だ。
だからこそ、風とかの条件でタイムが良くなる程度も予想がつく。
いったい子供達がどれくらい練習しているのかは知らないし
聞いていないし、聞いてももしかしたら教えてくれないかも
知れないのだが、まあ見ている感じでは、少なくとも5回以上は
ちゃんと練習をしてきている雰囲気がある。
だからこそ、このハイレベルな戦いなのだ。
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優勝チームのみ与えられる「勝利の金メダル」
ご存知、スモール選手権でもこのメダルが3位まで(金、銀、銅)
で与えられるのだがキッズでは優勝のみだ。
このメダルは子供達には、なかなか(かなり)好評であり、
優勝してこれを貰ったチームの子供達は、とても嬉しそうに
目を輝かしていた、まあ、子供達は、このようにキラキラと光る
ものは基本的には好きな筈なのだ。
もしかすると、お父さんたちも「メダルが欲しいか~ イェー!」
と子供達に気合を入れた方が効果的かもしれない(笑)
で、このメダルは「小寺製作所」で手作りしているものだ。
平野スポ少の団長であり、企業の小寺製作所の社長でもある小寺氏
は、これの製作で就業時間中の社員を使うわけにもいかないので
あろう。(小寺製作所は仏具の製造を行っている企業だ)
で、以前聞いた話では、小寺社長自ら、
小「オレが夜なべして、せっせと作っているんだよ」
とのことである、実際にどこまで小寺社長が作っているかは
知らないが、まあそれにしても細かい作業、お疲れ様でした。
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閉会式の模様。
本大会のもう1つの長所として、子供達が最後まで皆残って
いてくれる、という点がある。
まあ、大人のドラゴン大会では、負けたチームはさっさと撤収
してしまうので、閉会式には入賞チームしか残らず、寂しい
状態になっている事が殆どなのだ。
実のところ、そこにはレースフローも関係している、
予選→敗者復活→準決勝→決勝のように、多数のチームを順次
数を絞っていくようなレースフローでは、途中でN/Rと呼ばれる
状態になる、つまり、そこまでで終わり、という意味である。
これは一般的にはドラゴン界では「ノーリターン」と読んでいる
のだが、微妙に意味が違うようにも思う、それは会社の営業部とかで
出先から直接帰宅する「直帰」を意味している(すなわち、会社には
ノーリターン=帰ってきませんよ、という意味)ようにも思えるので、
もしかすると、ドラゴン界ではこれの元となった正式な用語が別に
あるのかも知れないが、この表記は昔から使われていて、今では
誰も疑問を持つ事なく使っているし、下手をすると誰も元々の正確な
意味を把握していないのかも知れない(汗)
で、そのN/Rとなったチームは、残っていてもしかたがないので
撤収してしまう訳だ。
ところが、本ドラゴンキッズのような2回戦制のレースフローでは、
本部で集計が終わるまで順位がわからない。
驚異的な暗算能力がある人であれば、全てのチームの2回戦の
タイムを合計して頭の中で並び替えて、順位がわかるのだろうが
まあそれは無理だ、だから、順位を気にする場合でも、特定の
速いライバルチームと自チームを、せいぜい秒単位で足し算して
どっちが速いか、くらいを見る程度だが、秒以下のコンマまで
正確に足し算できる人は殆ど居ない(時分秒が60進数で、
コンマ秒は10進数だから、という理由もある)
大人の専業チーム「Rスポーツマンクラブ」の監督は郵便局の
職員で数字に極めて強く、暗算でコンマ単位くらいまで計算できて
しまう模様だが、普通はそこまでは無理だ。
私もまあ、秒単位くらいで計算して、「ここが1位か」などは
わかるのだが、コンマ差の複雑で微妙な差の計算となると
「え~い面倒だ、本部の集計待ち!」という風に投げ出してしまう。
という感じで、子供達も集計発表があるまで、自チームの順位が
わからないという場合もあるのだ、あきらかに遅くて入賞の
可能性が皆無であれば、別に早目に撤収しても何も問題は無い
のであるが、まあ子供達は、そういう風に先に帰ることを望まない
かも知れないし、教育的観点からも、負けたチームでも最後まで
残ってもらった方がずっと良いと思う。
そういう意味で、皆が最後まで残って、勝者をたたえ、ちゃんと
「締める」事は、とても良い事だと思う。
大人になると、こういう気持ちって、忘れてしまうのだろうなあ、
と、また子供達から1つ学んだ次第であった。
さてこれにてドラゴンキッズ大会は無事終了、時刻は午後3時過ぎ、
私も、ぼちぼち帰途につくとしよう。
なお大会終了後1時間程して、この地域で強い夕立(ゲリラ豪雨)
があった模様だが、大会に影響が出ずに本当によかった。
ただし日焼けは酷い、この後、また連続しての大会撮影でさらに
酷くなるのだが、まあそれは炎天下の撮影ではやむを得ない事だ。
次回ドラゴン記事「びわこペーロン」に続く・・
ビーチにて開催された「第12回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会」
(以下、ドラゴンキッズ)の模様より、後編。
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課題として、観戦はともかく暑い事が言える。
まあだけど、この季節なので暑さは当たり前だ。
選手達(子供さん、親御さん)はレース出場以外の時間はテントの
日陰の中で過ごす事になるが、それも、あまり涼しいという訳では
無い、それに、わが子や友人のレースの応援で湖岸まで出てくれば
そこはまた暑い。
そして子供達は、テントの中でじっと待っているような事はなく
この炎天下でも外で遊びたがる。元々、サッカーやバレーボール
等のスポーツをやっている子供達だ。35℃近くの炎天下など
へっちゃらで外で走り回る。
それに加えてレースを2回漕ぐでのあるから、まったく子供達の
体力がうらやましい限りだ。
なお、この会場は藻が多く、湖水浴には適さない、それでもまあ
湖水に入ってしまう子供達はたまにいる模様だが・・(汗)
さて、本大会のレギュレーション(ルール)等は、前編で説明した
通りであるので、本記事ではそのあたりは割愛する。
最初に、もう1チームだけ紹介しておこう。
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まず「滋賀レイクスターズ」であるが、そちらはプロバスケット
ボールチームであり、滋賀県初のプロスポーツチームとして
2008年に発足した。その後、長く(2016年まで)滋賀県内唯一の
プロスポーツチームとして有名であったが、現在2017年では他に
野球チームも出てきている(滋賀ユナイテッドベースボールクラブ)
また、滋賀のサッカーチームでもプロ化を目指している所がある。
「滋賀レイクスターズ」は協賛企業が多い事でも著名であり
地元密着型だ。ドラゴンボート界との繋がりも多く、過去、滋賀県
で行われたドラゴンボート大会に何度も「レイクスターズ」の選手
達がゲスト応援に来て下さっている。
(この翌日、2917年8月20日に行われた「びわこペーロン」大会にも
滋賀レイクスターズの選手3名が招かれていた)
で、「滋賀レイクスターズ」では、「レイクス・スポーツファンド」
というスポーツ助成金を運営していて、滋賀県の様々なスポーツの
振興・発展を目指している。
その活動の1つとして、「Lakes」という無料スポーツ情報誌も
発行している。無料誌とは言え、フルカラー30ページくらいの
立派なものであり、かつてドラゴン専業チーム「池の里Lakers!」
も同誌で紹介されていたと記憶している。
今月の雑誌(2017年8月号)には、その中ほどに
「滋賀レイクスターズ レスリングクラブ」の広告があり、そこに
今回ドラゴンキッズに参加している子供の選手や保護者の写真も
出ていた。
体力自慢からか、本ドラゴンキッズ大会での戦績についても
初出場ながら、10人漕ぎ親子の部で総合4位と、惜しくも入賞を
逃すが、3位のチームとの差はほんの数秒と、なかなかの好成績。
今後、是非本大会の常連チームになっていただきたく思う。
余談だが、上の集合写真(記念写真)は理想的なポジションだ。
この位置から180度後ろを向けば琵琶湖を背景にして集合写真を
撮れるのであるが、午前中の時間帯は強烈な逆光となり手に負えない。
そこで多くのチームは、この写真の背景に見える「第12回
ドラゴンキッズ選手権大会」の垂れ幕がある「表彰台」で集合写真
を撮りたがるのだが、その場所に行って、上の垂れ幕までを入れると
構図的にスカスカになってしまう、なにせ子供達の背は低いのだ。
なので、この場合は、たまたまなのだが、上写真のように表彰台から
ある程度距離を置いて集合写真を撮ると、垂れ幕と子供達の間に
隙間が出来ず、好ましい構図となる。
ちなみに、ほぼ上から太陽が照らす時間帯であるから、帽子を
被ったままだと顔に影が出てしまう、ただ、そのあたりは、全員に
一々「帽子を取ってください」とも言えないので、まあやむを得ない
所もある。
チーム内で集合写真を撮る場合は、このポジションから、かつ
帽子を取って撮影するのも良いであろう。
それと順光の場合はまぶしいので、目をほそめたり、写真を撮る
瞬間に目をつぶったり、横を向いている子供達も出る事であろう、
(この写真でも、1人横を向いてしまっていた)
それを防ぐには注意を引くような言動を取りながら、かつ、必ず
複数枚撮っておくと良い。
以前の高島ペーロンの記事でも書いたが、集合写真(記念撮影)
というのは、技術的にも結構難易度が高い撮影であり、複数の人間
が居るので、ピタリと上手く撮れる確率は、さほど高くない事は
承知しておく必要があるだろう。
Clik here to view.

参加チーム数は25なので、2回戦制、2艘建ての場合、合計レース
数は24(内、2レースは3艘建て)となる。
3艘建てとなると写真的にも結構見ごたえがあるものになるのだが
3つの艇が揃っている写真を撮りたい場合、スタート地点に行く
しか無い、レース中盤では差がついてしまうケースも多々ある
からである。
Clik here to view.

2レーンが出遅れてしまった状況だ。
レースの撮影だが、まず、かなりの望遠レンズが必要だ。
今回は、500mmまでの超望遠ズームレンズをAPS-C型のデジタル
一眼レフで、フルサイズ換算750mmで使っているが、それでも
足らず、当該一眼レフに備わっているデジタルテレコン機能で
約1000mm、約1500mmの焦点距離にして使う場合も多々ある。
なお、デジタルズームはトリミングしている事と原理的には等価
だが、実用上は大きく異なる。すなわち、デジタルズームをかけて
撮れば、この大会の殆どの時間で生じる逆光状態でも露出値が
合い易くなり、かつ後でトリミング編集の手間が省略できるのだ。
大会の記録撮影ともなると1000枚から3000枚にも及ぶ場合が
殆どなので、編集の作業を簡略化・効率化する事は必須だ。
それと、前編に書いたように、暑いのとプライバシーの問題で
一般アマチュアカメラマンによる本大会の撮影は推奨できない。
なのでこの話は、あくまで、我が子や知人友人の写真を撮る親御さん
によるプライベート撮影でのみの話だ、そうであれば、そのレース
しか撮らないので熱中症などのリスクも減る事であろう。
Clik here to view.

に備えて、初めて漕ぐ人へのレクチャーの模様。
ちなみに体験乗船は無料であるし、あまりに小さい子供で
なければ誰でも乗って漕ぐ事が出来る。
親御さんや一般観客の他、2度漕いだだけでは物足りない、という
元気な子供選手達も多数乗っていて楽しんだ模様であった。
なお、体験乗船会の時間は、閉会式(表彰式)の準備をする時間
にも充てられている、この間、スタッフなどは表彰状を書いたり
賞品を準備するなど、結構忙しいのだ。
でも、こういう手馴れた運営ノウハウが、大会をスムースに進行
させている事にも繋がっている。
1000人から2000人という選手数が集まるドラゴンボート系大会の
運営は、どこの地域でもかなり手馴れている。
一般的な他のスポーツイベントに参加したり、見てきたりした人が
ドラゴン系の大会運営を見ると、皆、一様に、そのスムースさに
驚くのであるが、まあそういう事もドラゴン系大会の長所であろう。
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さて、ここからは各カテゴリーでの優勝チームを紹介する。
まずは20人漕ぎの小学生の部。
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精鋭選抜チームである「白龍丸」が圧勝であった。
そのタイムは1回戦、2回戦とも驚異の1分4秒台(200m戦)
このレベルになると、大人の中堅ドラゴン専業チームでも
下手をすると負けてしまうかも知れない(汗)
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表彰では男の子が多い印象だが、実際には女の子の漕ぎ手も多く
この年代では男女の体力差はほとんど無いか、むしろ女子が優位な
印象だ。
「大津SS」は、これで小学生の部、何連覇になったのだろう?
ちょっと全ての資料を調べた訳では無いが、ほぼ毎回、という
記憶があるので、ちゃんと見たら凄い事になっているのかも知れない。
それと、この「ドラゴンキッズ」は、滋賀県の強豪ドラゴンチーム
の3つの代理戦争だ、と前編で書いたし、毎年の観戦記事でも同じ事
を書いている。
滋賀の3強とは、龍人(どらんちゅ)、小寺製作所、池の里Lakeres!
の事である。
この3チームの代理戦争と言えども、実は「予定調和」の概念が
あって、すなわち、小学生の部は大津SS(龍人)が勝ち、
親子の部は平野スポ少(小寺)が勝ち、10人漕ぎは池の里が
勝つという感じである。少なくともここ数年は、そういう結果に
落ち着いて、問題なく丸く収まっている。
ただ、観戦側の視点としては、毎年同じ結果、というのも
そろそろ飽きてきた(笑)
まずは、今年あたりから新チームの参戦が増えてきている、
そこに期待するのが1つ、それから、そろそろ一部のドラゴン
専業チームでは子供達の数が揃ってきていて、ドラゴンキッズに
参戦可能な時代となってきている、そうなれば、専業チームの名を
冠したキッズチームが色々出てきて、さらに親御さんの代理戦争が
激化して、見ている方としては極めて楽しい状況だ(笑)
なお、大人の大会であれば、お父さんやお母さんの居るチームが
負けても、「まあ、しかたが無い」、「残念だったね」で済む
のであるが、子供達と親御さんが同乗している状態においては、
他チームに負ける事、すなわち親御さんの威厳が無くなる状態に
なるのだ、それ故に、キッズ大会に出場する大人の選手達は、
いつもの大人の大会以上に本気モードだ、子供達の前で格好悪い
ところは絶対に見せられないのだ。
観戦側にも、その「本気度」が伝わってくるので、本大会は
実のところ子供達の活躍を見る以上に、親御さん選手の活躍が
見ものなのだ。
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入賞した。このサッカー部は「小寺製作所」の選手がコーチを
務めており、妥当「白龍丸」に期待がかかる所ではあるが、
今年の状況では、まだ1レースあたり10秒程度も差をつけられて
しまっている。
サッカー部ゆえに、男の子中心(全員?)である事も、この年代
での体力的不利があるかも知れないが、白龍丸に追いつき追い越せ
とばかり、引き続き頑張っていただきたい。
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ユニフォームの色分けは4色だが、参加チーム数はA~Cの
3チームとなっていた。本大会では、平野バドミントン、大津SS
に次ぐ大勢力チームである。
なお、この集合写真は、前述の通り、ちょっと構図が間延びする
ケースである。表彰台の前に立たず、ここで10m~20mほど
前進してもらえばバッチリなのだが、集まっているところに撮影を
しに行ったので、全員に「前に出てください」とは簡単には
言えないという状況もあるのだ。
余談だが、高い建物(スカイツリーや通天閣など)の観光での
記念撮影に、そうした建物のすぐ真下まで行って記念写真を
撮ってしまうケースを大変よく見かける(殆ど全て?)のだが。
それでは建物全体を写真におさめようとすると、人物が豆粒の
ように小さくなってしまう。
これを防ぐには、被写体の人物に思い切り前に出て来てもらう
のが簡便であろう、べつに全身を入れる必要は無いから、
人物の半身+高い建物を背景、で記念撮影では十分では無いか。
ごくごく簡単なテクニックなので是非実践して貰いたい。
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さて、次いで10人漕ぎ親子の部の模様。
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予選第1レース(1回戦)では、1分17秒台で全体の2位だ、
トップのチームとのタイム差は約1秒。
「池の里」も「大津SS」と同様に長期間(10年位?)連覇を
続けている、だから勿論今年も優勝て連覇を続けたい、
その気持ちはとても良く分かる。
だが、池の里は、大津SSや平野スポ少に比べて大きなハンデが
あるのだ。
ご存知、池の里は町内会チームである、よってメンバーは実子
である事が条件だ。他のチームはスポーツ少年団なので、毎年
次々と新しい子供達が入ってくるのだが、池の里ではそれが出来ない。
今回も、池の里チームの子供達の数は僅かに6人、そして小学校
低学年の子供も乗っている、いちおう「小学生の部」では、小学校
3年以上のレギュレーションだが、10人漕ぎの部にはそれが無い
ので、かろうじて出場できているという感じだ。
池の里の子供達の練習風景を見ていたら、お父さんが
父「優勝するぞ、イェー!」と気合を入れても、子供達はノリが悪く、
子「別にいいよ、真ん中くらいでも・・・」
慌てたお父さんは
父「皆、ミシガンに乗りたいか~!?」
(注:優勝すると副賞についてくる、ミシガン遊覧船の乗船券の事)
子「ミシガンは前に乗ったから、もう乗らなくてもいいよ」
このやりとりを聞いていた私は、笑うというよりも、ちょっと複雑な
心境となった。
あらゆる事に恵まれていて、何もハングリーな気持ちを持たない
現代的な子供達のようにも見えるし、その現代的な子供達と
お父さんの世代との価値観や考え方のギャップが大きいようにも
感じてしまう。
それはまあ、お父さんとしては、子供達をひっぱって優勝して
格好良いところを見せたいのではあろうが・・・まあなかなか
親子の利害関係は一致しないという事であろう(汗)
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少し延ばし、辛くも数秒差で、かろうじて優勝した。
まあ、子供達の「心の声」が聞こえてきそうな表情だ。
子「したかたないなあ、お父さんのメンツもあるだろうから、
今回は少し頑張ってやったよ、これでいいんでしょう?
オレ達は別に優勝しなくても良かったんだけどね・・」
まあ、そういう時代なのであろう・・(苦笑)
さて、一番優勝が危ぶまれた「池の里」が勝った事で、ここで3強が
それぞれのカテゴリーで優勝を分け合う「予定調和」に近づいてきた。
まあでも、その予定調和も大人の事情(大人の都合)だ、これも
そろそろ新鋭チームが出てきて、ひっちゃかめっちゃかにかき回して
もらう方が、子供達の為でもあり、大人たちにとっても良い方向に
なるように思えてならない。
大人の事情はさておき、残るカテゴリーは「20人漕ぎ親子の部」
である、ここは「平野スポ少 バドミントA」が強いのは何度か
述べている通りであるが、問題はそのタイムだ。
昨年、初めて1分を切り、59秒でコースレコード出した、ただ
その時は追い風であったので、まあ実質上では1分を切れるか
切れないか、という点が観戦側としては興味のポイントとなる。
で、今日の風の状況であるが、横風と追い風が交互に来る環境だ、
追い風に乗ったチームでは3秒から4秒程度速くなっているのが
第1回戦、第2回戦を詳細に見ていて感じた事だ。
「平野スポ少 バドミントA」が出場する第22レースの際に
風の状況がどうなっているのかが、ちょっとした注目点である。
私は、ゴール地点の計測スタッフから近い場所を撮影ポイントに
する事とした、ゴール後に計測班から発表前の非公式タイムを
聞き出す為である(笑)
さて第22レースが始まった、風はかなりの追い風だ。
これは良いタイムが出るぞ!
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無いので念のため(笑)
「平野スポ少 バドミントA」は見るからに速い。
先ほどの小学生の部「白龍丸」も速いと感じたが、それ以上に
水に乗っているし、かつ、風にも乗っている。
きっと凄いタイムが出ているぞ!
ゴール直後に、計測班のストップウォッチを見せてもらう。
タイムはなんと57秒台だ、当然のコースレコードとなる。
「1分を切ったの初めてかも?」と計測班には言ったが、実際には
昨年に続き2度目でした、でもコースレコードには間違い無い。
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こちらは女子選手の比率が多いが、何度も書いたように
それはむしろ有利な状況だ。
ちなみに、追い風条件で「平野スポ少 バドミントA」と一緒に
走った「大津SS 赤龍丸」も1分03秒の素晴らしいタイムを
たたき出して総合2位に滑りこんだ。
「バドA」は、1回戦より3秒ほどタイムを延ばしたのだが、
「赤龍丸」は、1回戦より4秒延ばしていたので、実質上では
かなり頑張ったと言えよう。
ちなみに、ドラゴンのビギナーチームの場合は、1レース毎に
タイムがばらつきがある、それは3秒や4秒どころか、10秒
にもなってしまう場合がある。
だから、そういうケースでは風や波の条件が多少変わったところで
基本的にはあまり関係無いのだ。
コース条件によるタイム差を受けやすいのは、むしろ、もう漕ぎ
の技術が固まっているベテランチームの場合なのだ。
「白龍丸」や「赤龍丸」、「バドA」のようなチームは、キッズの
小学生チームであると言っても、ドラゴンで言えば中堅チームに
相当する実力派だ。
だからこそ、風とかの条件でタイムが良くなる程度も予想がつく。
いったい子供達がどれくらい練習しているのかは知らないし
聞いていないし、聞いてももしかしたら教えてくれないかも
知れないのだが、まあ見ている感じでは、少なくとも5回以上は
ちゃんと練習をしてきている雰囲気がある。
だからこそ、このハイレベルな戦いなのだ。
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ご存知、スモール選手権でもこのメダルが3位まで(金、銀、銅)
で与えられるのだがキッズでは優勝のみだ。
このメダルは子供達には、なかなか(かなり)好評であり、
優勝してこれを貰ったチームの子供達は、とても嬉しそうに
目を輝かしていた、まあ、子供達は、このようにキラキラと光る
ものは基本的には好きな筈なのだ。
もしかすると、お父さんたちも「メダルが欲しいか~ イェー!」
と子供達に気合を入れた方が効果的かもしれない(笑)
で、このメダルは「小寺製作所」で手作りしているものだ。
平野スポ少の団長であり、企業の小寺製作所の社長でもある小寺氏
は、これの製作で就業時間中の社員を使うわけにもいかないので
あろう。(小寺製作所は仏具の製造を行っている企業だ)
で、以前聞いた話では、小寺社長自ら、
小「オレが夜なべして、せっせと作っているんだよ」
とのことである、実際にどこまで小寺社長が作っているかは
知らないが、まあそれにしても細かい作業、お疲れ様でした。
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本大会のもう1つの長所として、子供達が最後まで皆残って
いてくれる、という点がある。
まあ、大人のドラゴン大会では、負けたチームはさっさと撤収
してしまうので、閉会式には入賞チームしか残らず、寂しい
状態になっている事が殆どなのだ。
実のところ、そこにはレースフローも関係している、
予選→敗者復活→準決勝→決勝のように、多数のチームを順次
数を絞っていくようなレースフローでは、途中でN/Rと呼ばれる
状態になる、つまり、そこまでで終わり、という意味である。
これは一般的にはドラゴン界では「ノーリターン」と読んでいる
のだが、微妙に意味が違うようにも思う、それは会社の営業部とかで
出先から直接帰宅する「直帰」を意味している(すなわち、会社には
ノーリターン=帰ってきませんよ、という意味)ようにも思えるので、
もしかすると、ドラゴン界ではこれの元となった正式な用語が別に
あるのかも知れないが、この表記は昔から使われていて、今では
誰も疑問を持つ事なく使っているし、下手をすると誰も元々の正確な
意味を把握していないのかも知れない(汗)
で、そのN/Rとなったチームは、残っていてもしかたがないので
撤収してしまう訳だ。
ところが、本ドラゴンキッズのような2回戦制のレースフローでは、
本部で集計が終わるまで順位がわからない。
驚異的な暗算能力がある人であれば、全てのチームの2回戦の
タイムを合計して頭の中で並び替えて、順位がわかるのだろうが
まあそれは無理だ、だから、順位を気にする場合でも、特定の
速いライバルチームと自チームを、せいぜい秒単位で足し算して
どっちが速いか、くらいを見る程度だが、秒以下のコンマまで
正確に足し算できる人は殆ど居ない(時分秒が60進数で、
コンマ秒は10進数だから、という理由もある)
大人の専業チーム「Rスポーツマンクラブ」の監督は郵便局の
職員で数字に極めて強く、暗算でコンマ単位くらいまで計算できて
しまう模様だが、普通はそこまでは無理だ。
私もまあ、秒単位くらいで計算して、「ここが1位か」などは
わかるのだが、コンマ差の複雑で微妙な差の計算となると
「え~い面倒だ、本部の集計待ち!」という風に投げ出してしまう。
という感じで、子供達も集計発表があるまで、自チームの順位が
わからないという場合もあるのだ、あきらかに遅くて入賞の
可能性が皆無であれば、別に早目に撤収しても何も問題は無い
のであるが、まあ子供達は、そういう風に先に帰ることを望まない
かも知れないし、教育的観点からも、負けたチームでも最後まで
残ってもらった方がずっと良いと思う。
そういう意味で、皆が最後まで残って、勝者をたたえ、ちゃんと
「締める」事は、とても良い事だと思う。
大人になると、こういう気持ちって、忘れてしまうのだろうなあ、
と、また子供達から1つ学んだ次第であった。
さてこれにてドラゴンキッズ大会は無事終了、時刻は午後3時過ぎ、
私も、ぼちぼち帰途につくとしよう。
なお大会終了後1時間程して、この地域で強い夕立(ゲリラ豪雨)
があった模様だが、大会に影響が出ずに本当によかった。
ただし日焼けは酷い、この後、また連続しての大会撮影でさらに
酷くなるのだが、まあそれは炎天下の撮影ではやむを得ない事だ。
次回ドラゴン記事「びわこペーロン」に続く・・