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【熱い季節2017】琵琶湖周航の歌100周年 第26回びわ湖高島ペーロン大会(後編)

2017年7月23日(日)に滋賀県高島市今津町南浜にて行われた
「琵琶湖周航の歌100周年 第26回びわ湖高島ペーロン大会」
(以下、「高島ペーロン」)の模様より、後編。
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準決勝の際に降った雨は、幸いにしてすぐ止んだ。

もし「ゲリラ豪雨」で途中中止になったならば、準決勝最速の
タイムは、3分24秒の「小寺製作所」であったのだろうが、
無事決勝戦が行われるならば、そこまでの状況はもはや無関係だ。

結局のところ「決勝戦1発勝負」と言う事となる。
操船が難しく、何が起こるかわからない本大会だ、どこが勝つか
全くわからないのであるが、一応決勝進出チームをレーン順に
あげておき、かつ、私なりの勝敗の予想も書いておこう。

◎=本命、○=対抗、△=穴
加えて、ドラゴン専業チームの場合は、「専」と記載、
さらには、チームを識別するユニフォーム色も書いておく。

決勝進出チーム(レーン順)
1)小寺製作所 ◎専、ピンク色
2)松陽台 守のシルバニアファミリー ○専、濃紺色
3)池の里Lakers! ◎専、オレンジ色
4)からしれんこん ◎専、黒色
5)SPIRITS △、青色
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上写真は、「からしれんこん」チーム。
決勝進出チームの中では、唯一の滋賀県外(大阪府)からの
参戦であるが、昨年も決勝進出している優勝候補である。

本大会では「優勝予想投票コンテスト」があるのだが、
私は今回は「からしれんこん」に投票してある。

彼らに頑張ってもらいたいのは勿論ではあるが、実は、この決勝
進出チームは全て顔見知りである、しかも長いチームでは、およそ
10年も昔から知っているのだ、だから、どこのチームにも勿論
勝ってもらいたい。

全てに勝って貰いたいという、この矛盾をどうやって解決するか?
という点は、できるだけ公平な傍観者に徹する事である、この大会
に勝てなかったとしても、他の大会で、またチャンスがあるのだ。

ただ「SPIRITS」に関しては、いわゆる「ドラゴン専業チーム」
では無いので、本大会にしか出場していない。
まあ、彼らも、他地区のドラゴンボートやペーロンの大会に
出れば良いのではあるが、それぞれチームには、都合や事情が
あるだろう。

さて、傍観者に徹する事で、チームの戦力分析をしてみよう、
1) 3) 4)レーンの、小寺、池の里、からしが、接戦となると思う。

勝負はターンで決まる。ターンが上手いのは「小寺」であるが、
直線の速度は「池の里」と「からし」が勝る。

つまり、先行してターンに入る「池の里」と「からし」を、
「小寺」がいかにターンで巻き返すか、が見所だ。
ただ、「からし」は、まだ今日は本調子では無い、というか
決勝戦に向けて力を温存してきた節も見られる、ドラゴンボート
の経験者多数の百戦練磨のチームだ、それくらいの戦術は使って
くる訳だ。ちなみに準決勝での1位「小寺」と「からし」の差は
僅か1秒であり、この差は無いに等しい。

結局1) 3) 4)が先行するとなれば、チームユニフォームは、
ピンク、オレンジ、黒となる。やはりここは小寺のピンクを
手前にアクセントとする構図が色彩的には望ましいであろう。

・・という事で、撮影地点は、ターン真横のスタートから300mに
決定。

撮影レンズはフルサイズ換算320~640mmズーム、この機材と条件
での撮影可能範囲はレース開始約1分後の200m地点から、ターンを
終了する350m地点(レース開始約2分後)までの約1分間だ。

ターン終了後は速やかに撮影地点を放棄し、ゴール前に走る。
その距離は、階段を含めて約350m、これを2分程で走りきれば、
優勝チームのウィニングランや、負けたチームが岸に帰って来る
様子を撮影する事が可能だ。

この為、重たい撮影機材は禁物だ、今回使用のEOS 7D+TAMRON
AF200-400/5.6 の合計装備重量は約2.3kg,これに加えて、
ロングズームコンパクト機FUJI X-S1の装備重量が約1kg

合計3.3kgと、普段よりもカメラを1台減らして軽量化しているが
撮影ポジションの移動の多い本大会では結構かつかつの重量だ。
おまけに雨模様だ、あまり高価な機材の使用は向かない。

---
さあ、決勝戦のスタートだ、
「用意はよろしいか、では、5,4,3,2,1・パン!」
スタートの号令が鳴る、和風でクラッシックな合図であるが、
まあ、ペーロンはこうでなくてはならない。
でも、もし、将来、ドラゴンボートのように海外チームが
多数参戦するようになったら、どうするのだろうか(汗)

さて、ここから1分間は何もする事が無い、300mの距離は遠すぎて
撮れないのだ、ここでカメラ設定等であわてたりする必要もなく、
そういうのはとうに準備済みだ、この状態では、レースの展開を
良く見ておいて、30秒後や1分後の順位や艇の位置関係をきっちり
予想する、それを元に撮影する構図を決めて待っておく事が重要だ。
そこに艇が入ったら、それが真の「シャッターチャンス」である。

---
予想通り、1)3)4)レーンがリードだが、構図予想には微調整が
必要な模様だ。
3)の「池の里」が最も先行、1)の「小寺」と4)の「からし」が
やや遅れ、続いて2)の「松陽台」。5)の「SPIRITS」は出遅れた。

この結果、ターン時点で3)の「池の里」を構図の主役とするか、
手前で近い1)の「小寺」を主役にするかが迷い所、
ただ、ここも「池の里」がどの程度リードしているかで決まる。

さあ、ターンだ、3)レーンの「池の里」先行、けどここは差が
あまり無いので「池の里」単独では撮れない。
だとすれば、1)レーン「小寺」を主役にするべきだ、さもないと
3)にピントを当てると、1)レーンは被写界深度外となり、前ボケと
なってしまう。
これは作画意図としては有りだが、競技および写真のビギナーが
見たら、ピンボケ写真のように見えてしまうので、観戦記事や
大会ポスター等では使用ができない。

なお、この天候状況(雨の後で暗い)では、絞りを絞り込んで
被写界深度を稼ぐのは、シャッター速度が遅くなりすぎて不可だ。
この為、絞り値はf7.1と、この状況において、ぎりぎりの値を
選択している。

レンズの焦点距離だが、連写中にズーミングを変更するという
上級技法を使っている。レースの展開の上で、それは望ましいし
同じ撮影地点からでも、できるだけ構図のバリエーションが欲しい。
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ファインダー越しに状況を見る、3)の「池の里」がトップで、
1)の「小寺」が半艇身~1艇身の遅れ、1艇身は約4秒弱である。

レース距離600m÷レース時間200秒(3分20秒)=3m/秒(最速時)
ペーロン艇長10.8m÷3m/秒=3.6秒(最速時の1艇身)

「小寺」のターン時間は池の里を2秒程上回るが、そうすると両者の
最終タイム差は1.5秒程度となるかな・・これは「池の里」の勝ちか?
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ピンク色の「小寺」がターンで巻き返す、なかなかのターンだ、
ブイのぎりぎりを最短距離で廻っているし、内側の漕手の
パドルも止まっては居ない。なお「池の里」の場合は内側の漕手
の動きが止まり、どうしてもタイムロスに繋がってしまうのだ。

ただ、「小寺」は、ちょっとブイに接触しすぎているか・・?
接触の度合いによっては、良いターンとは言い難いかも知れない。
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クリッピングポイント(向きを変えて直線に向かう)を通過、
この時点でのタイム差がポイントだ。

見たところ、「池の里」が、依然1艇身のリード、差が殆ど
詰まっていない。
これは「小寺」に負けじと、「池の里」も良いターンを行った
という事になるのだろう。

これで「池の里」の勝利は確定的だが、もう数秒間だけ様子を
見よう。

なお、天候が悪い、という雰囲気を出す為に、このシーンの写真は
わざと暗めに撮っている、自動露出で撮れば、適切な明るさとは
なるが、それでは写真を後で見返した時に天候等のコンディションが
わかりにくい。加えて、2/3段でもマイナス露出補正を行えば
ほんの僅かだけシャッター速度を速める事ができ、ブレにくい。
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第二レーンの「松陽台」(濃紺)、第四レーンの「からし」も
ターンに入っている。この2チームが3位争いになるのは
確定的だが、直線の速い「からし」が勝ちそうだ。
(結果、「からし」は帰路で2位の「小寺」にまで追いついた)

第五レーンの「SPIRITS」は出遅れて、今からターンインだ、
これで彼らの優勝は残念ながらもう無い。
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ターン終了後に4チームが直線に入った状態。
写真で見ると僅差に見えるが、これは「角度」がついている。
つまり、撮影位置から右にある被写体の場合、手前に居るチーム
が先行して見える錯覚だ。

仮に平行状態で撮ったとしたら、3)の「池の里」(オレンジ)と、
手前1)の「小寺」(ピンク)の差は半艇身、約2秒はある。

ただ、やはり「小寺」は、ここで先ほどよりも1秒ほど「池の里」
との差を詰めている、ターンの出口での速さがあるのだろう。
(コーナー脱出速度は、コーナリングのライン取りにも影響がある)

さて、ここまでで撮影は終わりだ、さっさとこのターン地点を
放棄し、ゴール前まで走らなければならない。

途中、走りながらレースの状況を見る。
「池の里」のリードは広がり、「小寺」とは1艇身以上の差だ、
「小寺」が3分25秒とすれば、「池の里」は3分20秒くらいだ。

本大会のコースレコードは、2016年の「龍人」(どらんちゅ)に
よる3分21秒だ、「池の里」は、このタイムと同等になるだろう。
「からし」が追ってきている模様だが「小寺」の2位も確定か・・?

放「池の里、ゴール!」

実況放送が、「池の里」の優勝を告げる。

私が優勝投票をした「からしれんこん」は、僅差の3位な模様だ、
だが、もうそれはやむを得ない。仮に「小寺」を捕らえても
優勝は無かった。

それよりも「池の里」のウィニングランを撮らなければ・・
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「池の里」のウィニングラン、優勝おめでとう!
本大会では、2015年以来、2年ぶり2度目の優勝。

他の大会では「池の里」がホームとする「びわこペーロン」で
2011,2015,2016年に優勝しているので、都合5度目の優勝だ。

ただ、あいかわらず「ペーロン」と名がつく大会でないと勝てず、
「ドラゴンボート」の大会では、「万年2位」という成績だ。
でもまあ、これだけ数多く優勝していれば、もう万年2位という
呼び名も卒業かな・・?
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地元、航空自衛隊の「SPIRITS」は、残念ながら5位で入賞を逃す、
(入賞は3位まで)(上写真は、サブチーム「ペトちゃんず」)

ちなみに、決勝のタイムをあげておこう
1位 3分18秒 池の里Lakers!
2位 3分25秒 小寺製作所
3位 3分25秒 からしれんこん
4位 3分29秒 松陽台 守のシルバニアファミリー
5位 3分30秒 SPIRITS

こうしてタイムを見ると、どのチームも、かなりの好成績だ。
例えば、2013~2014年の優勝タイムが3分34秒前後なので、
その時代であれば、どのチームでも優勝だ。

ただ、その後、2015年から、優勝ダイムはどんどんと伸びて
毎年コースレコード更新となっている、

今年はついに、3分18秒にまで短縮。

どこまで伸びるか? という点であるが、この高島ペーロンと
まったく同じ距離(300m往復=600m)の「相生ペーロン競漕」
で地元最強の「磯風漕友会」であれば、2分55秒前後でこの長さ
を漕ぎきる、ただし、相生のペーロン艇は、本大会の専用艇より
やや大型で漕手の数も倍程居るので、単純なタイム比較は無理だ。
しかしポテンシャルとして3分程度までは本大会でも出る可能性が
ある、という事だけは述べておこう。
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ウィニングランを終え、陸に帰ってきた「池の里」のメンバーを
ハイタッチで迎える「小寺製作所」や「からしれんこん」の選手達。

本大会に限らず、各地の大会で、何年もの間、何度も何度も戦って
来たライバル同士だ、こうなるのも当たり前であり、これも1つの
「シャッターチャンス」である、
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閉会式と表彰式が始まった。

本大会では、通常の入賞(3位まで)の他、多数の賞品が出る、
例えば、上写真は「松陽台」だが、「ベストチームワーク賞」
とのことである。
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写真の「メタルスタイリスト福田」は、「ようこそ高島賞」を
ゲットした、これは市外からの参戦チームで、最初の年に貰える。
ただ、「メタル」は、もう撤収してしまった後だったので、後日
郵送するとの事だ。(貰えるかも、と言っておけば良かった・・)

ちなみに、昨年は、大阪から初参戦の「からしれんこん」が、
一昨年は、京都・奈良等の混成の「チーム笑美」(WARABI)と
美浜・新庄チーム(福井県)が、この「ようこそ賞」を貰っている。

さらにちなみに、最大2チーム分の賞品がある模様で、市外チームが
1つだけの年ならば、2チーム分の賞品となるので、ドラゴンチーム
は、来年は是非市外からも参加されたし。
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「ベストドレッサー賞」は、大津市の「龍人(どらんちゅ)」が
受賞。昨年貰っても良かったかも知れないが、昨年は優勝を初め
優勝投票抽選の賞品も全部貰っていたので、もう貰いすぎだ(笑)

まあ、今年の「龍人」は、準決勝でブイの前を廻る痛恨のミスで
決勝進出を逃したので、何か賞が出たので良かったとも思う。
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準優勝の「小寺製作所」

今年の戦績は、先週の「東近江ドラゴンカヌー大会」で、
女子の部で優勝、これは3連覇とのことで、その大会ではもはや
敵無しか?まあ今年もなかなか調子が良さそうである。

「滋賀の大会に全部優勝したら、県外遠征を始める」と聞いていて、
確か優勝をしていない残り大会は後2つだけだ、今後の「小寺」には、
さらなる活躍を期待して行こう。
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こちらが、本大会では2年ぶり2度目の優勝となる
「池の里Lakers!」だ、

池「どうですか? 今回のターンはなかなか良かったでしょう?」
と私に言うのではあるが、まあ、確かにこれまでよりはマシだが、
まだ完璧とは言えず、あと2秒程はタイムが楽に縮まる気もする。

なお、優勝決定後、どこかの報道メディアの取材を受けていた
模様であるが「勝因は?」と聞かれて困っていた模様であった。

確かに「勝因は?」というのは核心ではあるが、かなりアバウト
な質問だろう。少なくとも「池の里」においては、ここに至る
までの10数年もの長い歴史と様々な出来事がある。

それを見てきたのだったら、そんなシンプルな質問はとても
出来ない事だろう・・

ここ1ヶ月の間だけ見ても、故障者が出たり、ご不幸があったり、
人数が欠けたまま日本選手権に出場し、それでも見事に決勝戦に
進出して過去最高位の4位を獲得したりしている。
そして、6年前の「涙の初優勝」は、今だにドラゴン界の伝説と
なっているのだ。

あれやこれや、沢山の「人間ドラマ」が、「池の里」にも勿論、
他の各チームにも、それぞれあるのだ。
「勝因」などと単純な事を聞いても答えに窮してしまう。
勝った負けたは、チームの人生そのものなのだ。

これは「高校野球」や「鳥人間コンテスト」等を見ても同様な感覚が
あるかも知れない、
旧来、高校野球等では一般観客は地元の都道府県のチームを応援する
などに留まっていたのが、近年では、そのチームに密着し、人間模様
や人間ドラマなどを紹介する秀逸なTV番組も出てきていて、選手達
の心情に観戦者が感情移入しやすい。これは「鳥人間コンテスト」でも
同様で、TV番組ではチームの様々な人間ドラマを紹介している。
これらの競技、そして、ドラゴンやペーロンでも、真の見所は、その
チームの人間ドラマなのだ。決して、単なる結果としての勝敗が全て
では無い。

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まあ、今回の「池の里」を見れば、監督T氏の奥様、息子さん、
娘さんも参戦していたので、そうした家族ぐるみのパワーが
勝因の1つというところだろうか・・?

町内会限定で、新メンバーの補充困難、という不利な条件を持つ
「池の里」であるが、そろそろメンバー実子の参戦が可能な
年齢層になってきている、そう、かつては、琵琶湖の小学生大会
の「ドラゴンキッズ」で連覇を続けたスーパーキッズ達だ。

「池の里」自身も高齢化が問題だと毎回言ってはいるが、それに
負けずに、もう数年、苦しい時期を乗り越えたら、一子相伝の強力
な若手(実子)メンバーが何人も追加される、そこまであと数年、
なんとか頑張って、現役を維持しつづけていただきたいと思う。
(熊本の「津奈木海龍」や、相生の「陸(くが)ペーロン」も
同様に子供達を含む若手に代替わりしている)

もっとも「親父と同じ舟に乗りたくない」と言っている
反抗期の子供達も居る模様だが・・(苦笑)

---
余談だが、上は何気ない集合(記念)撮影だが、こういうのは
かなり難しい撮影だ。勿論、メンバーとしては琵琶湖を背にして
撮りたいのだろうが、逆光条件だ、そのまま撮ると、全員の顔が
真っ黒に写る(汗)

かといって、露出補正をプラスにすると、今度は背景の琵琶湖が
真っ白に「飛んで」しまう、そこで適正なバランスでフラッシュを
焚いて顔の部分の光量不足をカバーするのだが、適正な量という
のがかなり難しい、もし室内など一定の条件で撮影するカメラマン
(例:結婚式場カメラマン)であれば、毎回の経験則が使えるが、
屋外で天候も時間帯も光線状況も、まちまちであれば、そうした
経験値では対応不能だ。

そこで、一旦カメラまかせの設定にして、フラッシュを焚き、
光量がおかしかったら、手動でそれを調整をするのだが、
集合メンバーを2分も3分も拘束する事は出来ず、他のチームの
写真も撮らないとならないので、時間をかける事が無理である。
(まあ、1分以内での撮影が望ましい)

今回は、フラッシュの光量バランスは良いと思ったのだが、
後で良く見ると「池の里Lakers!」の旗が、フラッシュ光で
反射して光ってしまっていた(汗)あの旗は、確か布製だと
思っていたので、撮っていた時は全く気にしなかったのだが、
どうやら、ビニール等の光を反射する素材だった模様だ・・

それと、20人も居れば、必ず目をつぶっている選手や、よそ見を
している選手が出てくるので、撮る方に注意をひきつけながら
数枚を撮っておく必要がある(フラッシュは連写が出来ない)

まあすなわち、こうした集合写真は、かなり難易度が高いのだ。

---
アマチュアカメラマンであれば、自分が好きな被写体だけを
好きに撮っておけば良く、かつ失敗しても誰からも文句が出ない。
けど、依頼撮影などで「絶対に失敗してはならない」撮影は
そうしたアマチュアのスタンスとは全く比較にならないほど難しい。

で、今回観戦していたアマチュアカメラマンは、一部の熱心な
方を除き、ほぼ全員が「雨が降ってきたから」と、最も重要な
決勝戦の撮影を放棄して撤収してしまったのは、ずいぶんと
勿体無い話だと思える。
一番面白いところを見逃してどうするのだろう?これではまるで
「混むから」と、花火大会で最後のフィナーレのスターマインを
見ずに帰ってしまうようなものかも知れない。

そして高価すぎるカメラ機材を今日の状況で持ってくる事も問題だ、
今日は雨が降る、と言う状況は天気予報を見れば、わかっていた筈
なので、雨天の使用でも問題が無い撮影機材を選択するべきだし、
そもそも今日の程度の雨では撮影機材には何ら影響が無い。

まあ、初級者であればあるほど、高いカメラを持ってきて周囲に
自慢したいという気持ちがあるのだろう、あるいは自慢しない迄も
スキルの不足を機材の性能でカバーしたいという気持ちが存在する。

それと、最近わかってきたのだが、新しく高価なカメラを持つ
人達は初級者ばかりだ、つまり、そのカメラの発売年以降にカメラ
を始めた人ばかりの模様だ、もしそれ以前から一眼レフをやって
いる場合は、カメラだけ買い換えてレンズは古いままであろう。

そして私は、一眼レフ等のカメラやレンズの発売年は殆ど全て
暗記しているので、カメラやレンズを見れば、その持ち主の
キャリアが2年だとか5年だとかが、すぐにわかってしまう。 
ましてや、ピッカピカの新品同様のカメラやレンズであれば
なおさらだ、まったく写真を撮っていないという事になる。

・・・ずいぶんと余談が長くなった(汗)
きりが無いので、もうこれくらいにしておこう。

ここで最後に、閉会式の終了の模様だ。
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大会の最後は、恒例の「来年も、ここ高島に集まるぞ、オー!」
という掛け声だ。これは写真中央の大会実行委員長(会長)の
Oさんによって行われる、

しかし、これが毎年毎年、グタグタ、カミカミとなるのだ(汗)

今回も2度ほど、グタグタになって、その都度、左右のMCの
「ファミリーレストラン」の芸人魂が出て、「ツッコミ」を
喰らっていたのだが、なんとも、ほのぼのとして良い雰囲気だ。

大会終了時刻は 午後3時半前、まあ予定通りだ。
本大会は朝型の大会であり、午後は比較的早めに終了する、
参加者の皆さんは、この風光明媚な高島市で、ゆったり時間を
過ごしてから帰路についていただきたい、という事なのであろう。

ただ、私は大量に撮った写真の編集があるし、撮影機材の荷物も
重い為、早々に帰路につく。近江今津駅からは昼間はJR湖西線→
東海道本線を姫路あたりまで直通で結ぶ新快速電車の始発がある
ので帰路はずいぶんと楽だ・・

さて、来年もまた本大会が楽しみである。

次回ドラゴンボート関連記事に続く、恐らくは滋賀県大津市の
「堅田 湖族船競争」の観戦記事になると思う・・


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