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アクシデントが多発する、本「高島ペーロン」大会であるが、
今日は朝からの強風で、例年にも増して、そうした状況が頻発
している。
これから「敗者復活戦」と「準決勝」があるのだが、慣れない
ビギナーチーム等は、朝のアクシデントで沈没等を体験して
怖かったからか、続くレースを「棄権」してしまったケースも
あった。
が、昼前くらいから風も止んできて、通常の大会環境に戻りつつ
あるのが幸いだ。後は予報での「雨」が軽く済んでくれれば、
大会は無事最後まで実施できる事であろう。
ちょっと余裕が出てきたので、参加チームの様子を見ていく事に
しよう。なお、参加チーム数は36と多く、限られた記事文字数では
全てを紹介する事は無理だし、すべてのチームと話をしている訳
でも無いので、その点は悪しからず。
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ドラゴン経験者多数であるが、昨年の本大会でデビュー。
今年は、日本選手権(7月16日)のスモールの部に出場し、
3位となっている、期待の新鋭チームである。
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なるもののアクシデントで4位に甘んじた。
今年は勿論リベンジを誓っているだろうが、その割には、あまり
ピリピリとした雰囲気が無い。
昨年から疑問に思っていた質問をぶつける事にした。
匠「ところで、”からしれんこん”って、どういう意味ですか?」
か「いや~ チームを結成する飲み会で”チーム名をどうする?”
という話が出ていた時、たまたま目前にあった酒のつまみが
”からしれんこん”だったのですよ・・」
匠「ぐっ・・ 記事のネタになりませんねえ(笑)
じゃあ、後づけでも良いから、からしれんこんの”か”は、
何とかの”か”、”ら”は何とか、とかつけて置いて下さい」
か「ははあ・・考えておきます(笑)」
まあ、基本的に「勝敗よりも、パドリング(漕ぐ事)が好きな
メンバーを集めた」という話も聞いている。
近年のドラゴン専業の強豪チームは、勝負に拘るチームがとても
増えてきている。が、ドラゴンの楽しみ方は、勝敗だけでは無い。
専業チームの中にも、楽しんで漕ぎたいというニーズや方向性が
あっても別に何も問題は無い。
各地の大会の傾向やコンセプトも、勝敗に拘る「競技志向」の
強い大会と、そうでは無く、楽しさを意識した大会が出てきて
いて、個人的には、とても好ましい傾向だと思っている。
ライフスタイルが多様化していると同時に、消費娯楽のニーズも
極めて多様化しているのが、現代21世紀の世情だ。
各大会で、それぞれ特有の「カラー」が出てくれば、それはまた
ドラゴンやペーロンの底辺を広げるのに役に立つであろう。
なお、余談だが「多様化」の時代であったはずの21世紀が、
2010年代に入ってWEBやSNS等の普及で、逆に情報の「一極集中化」
が進んでしまった。この為、特定の店舗・施設や特定のイベント等に
数多くの「一般情報受信者」(ただ情報を受け取るだけの人達)が
集まってワンパターン化しており、結果的に非常に混雑したり、
マナーが悪くなったりする事や、事故が起きたり、警備体制を
増強せざるを得なくなる等は、極めて残念な事実だ。
「皆が集まる所には、あえて行かない」くらいの考え方が必要
であろう。
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アクシデントは起こっている。
この分だと、準決勝に残れるチームは、どこになるか見当も
つかない・・と思うかも知れないが、実の所、条件が悪くなれば
なる程、実力値や経験値のあるチームが生き残れるのだ。
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しよう、これは風や波の状況と漕ぎや舵のタイミングが悪く
一致してしまった状態なので、やむを得ない。
で、ここからビギナーチームであれば、即転覆となるが、
ベテランチームであれば、なんとか立て直す事が可能なのだ。
よって、結局のところ準決勝や決勝に残れるのは、強豪チーム
ばかりとなる、これは、大会パンフレット等でも過去の各大会
での入賞チームが載っているので、それを見れば明白な話だ。
余談だが、今日も大会には多数のアマチュアカメラマンが来場して
写真を撮っていた。今回もヒアリング目的で、彼らの多くと話を
したのだが、ほとんどは本大会の観戦は初めてか、回数が少ない。
そして、大会の観戦撮影をする際に、過去の大会の戦績や結果等を
調べてきているカメラマンは、残念ながら皆無であった。
これを知らないと、レースの展開も全く予想が出来ず、その結果、
どの撮影ポジションから、どう撮って、いや、どう撮りたいのか
を事前に想像する事が出来ない。
今日も、あるアマチュアカメラマンとその話をしていて、
匠「次のレースは、1レーンから、こういうチーム構成になって
いて、その中では、Xレーンと、△レーンが速いから、この
撮影ポジションでは、こういう艇の配置となって、それをこう
撮りたいから、ここで待っているのですよ・・」
と言うと、えらく驚いた模様で、
カ「そうか、そういう風に予め撮りたい構図があるのですね?!」
匠「そうです、それを”シャッターチャンス”と言います。」
カ「なるほど、自分が何を撮りたいのかわからない状態では、
いけない訳ですね、大いに勉強になりました」
ちなみに、私は各大会の観戦撮影を行う前には、過去3年程度の
当該大会の決勝結果はもとより、準決勝や特徴的な予選レース
等も、全て復習して覚えてから大会に来る。まあ、たいていの
大会は観戦しているし、観戦記事も自分で書いているので、
詳細を思い出す事は、さほど難しくは無い。
それから、勿論、当日の大会の予選タイムも全てチェックしておく、
わからない(知らない)チームは、直接話しかけて、情報を入手
しておく。
この為、次のレースの展開の予想が効く他、各チームの選手達と
話をしていても「昨年はこうでしたね、今年は頑張りたいですね」
などの会話がしやすく、選手達からより一層の内部情報などを
引き出す事もできる、そうした情報をさらに加味していく事で
常連チーム等による各レースの展開は、高い精度で予測が可能だ。
だから、撮影ポジション等も、レースの展開と、そのレースを
「どう撮りたいのか?」で決定する事ができる。
例えば、大差が付く事が予想されるレースと、接戦になる場合
とでは、当然、撮り方も撮る場所も変わってくる事であろう。
三脚を立てて、一箇所から動かず、目の前にいつか何かが起こる
事を期待しているような古い撮影スタイルでは「効率が悪すぎて」
やってられない訳なのだ。
・・とは言いつつも。
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全く予想する事が出来ない。
が、これについては、私も最近では「前兆」がわかるように
なってきている、ボートの挙動がおかしいとか、そういうのが
見えると、直後にアクシデントが起こる場合が多い。
ただし、望遠レンズによる撮影では視界が非常に狭い為、
トップを走るチーム等、特定のチームを望遠でおっかけている際
では、他のチームにまで目を向けている事はできない。
超望遠レンズともなれば、何かの瞬間にレンズをそこに向けても
そのレンズ視野(画角)は換算600mmの望遠で、約3.3度(水平)
しか無い、これは人間の目の視野に比べて数十分の1の角度しか
なく、レンズを瞬時に向けても、まずそこに求める被写体は無い。
で、もし、三脚を立ててしまったら、こういう状況には100%対応が
できない他、三脚撮影に慣れると、手持ちで超望遠を必要な場所に
正確に当てる技術が磨かれない。あくまで「たまたま」三脚での
レンズ視界の中に、何かの被写体が飛び込むのを待つしかない。
それは万に1つの偶然だ、「絶対に無い」と言っても過言では無いし、
1万枚撮って、ちゃんと撮れている写真が1枚あれば良いアマチュア
の趣味撮影ならまだしも、業務上などでの撮影では、そういう
偶然性に頼る撮り方は、あってはならない方法論なのだ。
ちなみに、救助艇や報道艇等の上からの撮影も色々問題がある。
「揺れて、ブレ易い」「撮影アングルや位置の自由度が無い」
「陸上で起こった事態に対応できない」「選手達と話せない」
という四重苦がある、これは報道(新聞等)用や広報用途等で
1枚だけ写真があれば済む状況ならば良いが、記録撮影には向かない。
・・余談が長くなった、チームの様子の話に戻ろう。
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若手サブチームの「ペトちゃんず」のメンバーであろうか。
彼らが毎年、これ(メンバーを湖に投げ込む)をやっているのは
良く知っていたので、「今年もどこかでやるな」と思っていた。
(毎年の本大会の観戦記事で、この恒例行事を掲載している)
---
さて、本大会のもう1つの特徴だ。
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私も毎年投票しているのであるが、
2014年には「池の里」に投票して外れ、
(「小寺」が優勝、池の里は2位)
2015年には再び「池の里」に投票して当たり、
しかし抽選で外れてしまった、4賞品中3個を「池の里」が
自ら獲得したので、「自チーム投票は無しだ!」と悪口を
言っておいた(笑)
2016年には「小寺」に投票して外れ、
ダークホースの初出場の「龍人(どらんちゅ)」が初優勝。
(小寺は3位)
この時は、なんと「龍人」が自チーム投票を忘れて正解者ゼロ名、
一応「龍人」が全部の的中賞品を持って帰る事となった。
昨年の朝、会場に「龍人」が来た際、
匠「龍人さんに優勝投票していいですか?」と聞いたら
龍「無い無い、絶対無いです!」と思い切り否定されたので、
一応投票をやめておいたのだ、もし投票していたら、私が
賞品を総取りだった(泣)
さて、”予想屋”としては、このあたりでまた優勝を的中させない
と、ちょっとまずい(笑)レースの展開を読んで写真を撮る、とか
偉そうな事を言っておきながら「なんだ、外ればかりでは無いか」
と選手達にも言われてしまう(汗)
今年は色々考えて「からしれんこん」に投票した。
なお、ポイントとしては、前年の優勝チームを外す事である、
今の所、ここ5~6年で「連覇」は無いし、あったとしても、
皆が前年の優勝チームに投票するから、抽選で当たりにくい。
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「松陽台(しょうようだい)守(もり)のシルバニアファミリー」
匠「なんだか、今年はやけに”メルヘン”な名前だなあ・・」
(注:シルバニアファミリーとは、精巧な「ドールハウス」の
玩具の名前だ)と思っていたら、メンバーを見て納得。
こちらが「松陽台」の若手チームである事は知っていたが、
良く見ると、若い女性が数名乗っている、そのせいで、
このような名前になっているのであろう。
従来は「男所帯」であったのだ。
なお「松陽台」の女性チームは「松陽台トマホープ555」
(注:”トマホーク”では無い)というチーム名で毎年参戦して
いて、過去、本大会に女子の部があった際には、優勝や準優勝
という好成績を多数残している。が、近年では本大会に女子の部
が無い為、「トマホープ555」は若手の男女混成チームとする事が
多かったのだが、今年は女子選手の数が豊富なのだろうか?
今年、「トマホープ555」は完全女子チームとなり「シルバニア」
にまで女性選手が入ってきているのだ。
その割には、「シルバニア」は、予選タイム「3分45秒」は、
今のところ、全チーム中のトップのタイムである。
これは予選の時点では、強風でコースの条件が悪かった為、地元で
慣れたベテランクルーの多い「松陽台」が有利であったのだろう。
今後、天候が回復してくれば、3分30秒を切る好タイムが連発
するかもしれない、この時「松陽台」の過去のベストタイムは
3分30秒弱であるから、これを上回る強豪の「専業チーム」に
どう対抗するかがポイントとなる。
「松陽台」にとっては、コース条件が悪いままの方が戦い易かった
かも知れないのだが・・
(「できれば決勝無しで、予選タイム優勝」とも言っていた・笑)
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集めてきた、カブトムシやクワガタムシの籠である。
この籠が20近くもあって、どうやら大会を観戦している子供達
にプレゼントする模様であった。
ここで私はちょっと悪さをして、強豪の専業チームの選手達に
匠「今日の入賞ですけどね、賞金ではなくて”松陽台”の方が
集めてきたクワガタやカブトムシの現物支給みたいですよ」
と嘘をつく。
選「え~っ? クワガタとかは、いらないですよ!」
匠「いやあ、大阪のデパートで売ってるのは1匹数千円ですよ、
何匹か貰って売りにいけば、かえって儲かるのでは?」
選「う~ん・・・(悩)」
匠「あはは、嘘です、観戦の子供達へのプレゼントだそうです」
まあ、確かに都会では、数千円から、場合により1万円を超える
価値のある生き物だ、高島市の自然の豊かさを実感する話である。
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予選では、タイムオーバーで失格となってしまった。
メ「どうしたら良いですかねえ・・?」
・・と聞かれても困る(汗)
匠「う~ん、やっぱり、昨日から来て練習しておくべきでしたね、
ここの艇は、そう簡単ではありません、慣れが必要ですよ」
「メタル」は「敗者復活戦」に出て、先ほどより1分以上タイム
を短縮して、5分台後半で無事完走するも、タイム順であるので
残念ながら、ここで敗退であった。
ただまあ、やるたびに、どんどん速くなるのは当然だ、
来年もまた是非出場してもらい、次は準決勝進出を目指して
いただきたい。
ちなみに、「メタル」は、企業チームであり、正式なクラブ活動
として会社に認められている。会社内での期待も高く、大会社で
あるのに、社長さん自ら、彼らの参戦する多くの大会に応援に
来て下さっている。社長さんは「熱い人」であり、ドラゴン艇を
走って追っかけながら「こら~! がんばって漕げ~!」等と
陸上から声援をしているのだ。
まだ今年は他の大会にも出場すると思うので、続けて「メタル」の
成長をウォッチして行こう。
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昼食休憩を挟んで、ついで、準決勝と決勝の4戦が残っている。
準決勝進出チームであるが、以下の通り(レーン順)
ちなみに、決勝進出予想チームを
◎(本命)、○(対抗)、△(穴)で示す、また「専」印は
いわゆるドラゴン専業チームである。
<準決勝1組>
1)栄区クラブ
2)からしれんこん ◎専
3)小寺製作所 ◎専
4)松陽台 伝説(レジェンド)○専
<準決勝2組>
1)松陽台 守のシルバニアファミリー ◎専
2)岸脇パワーズ △
3)龍人(どらんちゅ)◎専
4)ボテショウ
<準決勝3組>
1)SPIRITS ○
2)チーム WEST △
3)池の里Lakers! ◎専
4)美浜町役場ペーロン部
予想の根拠は、過去の戦績、今日の予選タイム、そして
専業チームであるか否かだ、ここの予想の確度はかなり高い。
ここでのレースフローであるが、各組1位は自動的に
決勝進出、2位以下のタイム順で上位2チームも決勝進出だ。
すると、準決勝1~2組は、強豪チームが被るのであるが、
ともかく2位以下でもタイムが良ければOKであるから、
順当に速い方から5チームが決勝に残るであろう。
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「ファミリーレストラン」が司会だ。
「ファミリーレストラン」は大会の「MC」(解説)も務めて
いるのだが、今年で担当4年目くらいとのことで、当初の頃より
ずいぶんと本大会に詳しくなってきている。
今年は、多くの参加チームの中でも、ちゃんと強豪チームを
知っていて、レースの解説も、そうした視点からなかなか上手だ。
なお、「芸人さん」であるから、知っていても、わざと「ボケ」て
いる可能性もあるが・・(笑)
----
昼休みの後は準決勝スタートだ。
第1組は「小寺製作所」が順当に3分24秒で1位だが、
2位の「からしれんこん」も、3分25秒、
そして、3位の「松陽台 伝説(レジェンド)」が3分40秒
これはいきなり厳しい展開となった。
レース条件(風、波)がもう十分回復したとは言え、1位2位の、
3分20秒台は、およそ優勝タイムと言える高いレベルだ。
ここ数年間の本大会の優勝タイムをあげておこう。
2013年 3分34秒 松陽台
2014年 3分35秒 小寺製作所
2015年 3分23秒 池の里Lakers!
2016年 3分21秒 龍人(どらんちゅ)
毎年、どんどんと優勝タイムが速くなり、レベルアップしている。
準決勝2組以降のチームにおいては、各々のレースで1位と
なるか、あるいは少なくとも「松陽台 伝説」の3分40秒を
上廻らないと決勝に進めない。
---
準決勝第2組には、昨年優勝の「龍人」が居るが、同時に
本大会予選最速の「松陽台」(若手チーム)も居る。
どちらも、できれば1位で抜けておきたいところ。
さもないと、タイム次第ではヤバい事になる。
序盤、「龍人」が他を圧倒して、猛烈なスタートダッシュ。
さすがに、このあたりは、ベテランの「専業チーム」だ、
直線の速さは、地元チームでは追いつけないであろう。
しかし、1レーンの「松陽台」も、よく食いついている。
匠「問題はターンだな・・」
「龍人」は、ドラゴンのチームなので、ターンは慣れていない、
地元強豪の「松陽台」はターン経験が、どのチームよりも多く
当然ながら上手い、ここで2秒や3秒の遅れは苦もなく取り戻す
事ができるであろう。
さて、ターンに突入。
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匠「あ~ やってしまったよ!」
いち早く「龍人」がターンに突入したのは良かったのだが、
オレンジ色のブイの手前を廻っている。
これは当然、不適切なルートなのでターンは認められない、
こうなると、一度戻って正規に「左回り(反時計回り)」で
やり直しとなる。
「審判艇」の目の前なので「ちゃんと廻りましたよ」と誤魔化しも
効かないであろう(笑)(注:勿論インチキは無しだ)
もう1度戻って回りなおすには、1分から2分を要する。
この時点で残念ながらアウトだ、もう「龍人」の決勝進出は無い。
実は昨年の大会でも「池の里Lakeers!」が同じ事をやっている。
でもそれは予選だったので、敗者復活戦でなんとか持ち直して
事なきを得たのであった。
けど、準決勝でこれをやると、もう終わりだ、後が無い・・
「龍人」にとっては痛恨のエラー。
「龍人」は、なんとか時間内には完走したが、4着で無念の敗退。
これで地元チームが2チーム、決勝に進出できる可能性が高く
なってきた。うち1チームはこのレースで1着となった
「松陽台 守(もり)のシルバニアファミリー」である。
もう1チームは、今のところ「松陽台 伝説」が暫定候補だ。
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さて、目の前で同朋の「専業チーム」の敗退を見た「池の里」は
気が気では無いであろう、何せ昨年自分達も同じ事をやっている
のだ。その原因であるが、前日の練習会には、選手達が半数くらい
しか集まっておらず、その「重さ」で舵の効きを習得したのだが
当日の大会本番となって、フルメンバーになったら舵の効きが
重くなった、その際では、そのまま奥に通り過ぎて行くと思う
かも知れないが、本ペーロン艇の特徴として「舵が全く効かない
と思って、さらに舵を切ると、急に強く効き始める」らしい。
それで舵を切りすぎてブイの手前を廻ってしまう訳だ。
しかも「池の里」は、他のライバルチームに比べてターンに
苦手意識を持っている。
果たして、どうなるのか・・? 準決勝第3組がスタート。
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手前青のユニフォームが地元航空自衛隊の「SPIRITS」
奥のオレンジのユニフォームが「池の里」だ。
つまり、池の里は無難にターンをこなし、このままで行けば
1着となって、無事決勝に進出だ。
よって注目点は「池の里」ではなく、手前の「SPIRITS」となる。
すなわち「SPIRITS」が、現在暫定5位の「松陽台 伝説」の
3分40秒を上回れば、「SPIRITS」が決勝進出となる。
「池の里」のタイムは、予想では3分30秒前後、
「SPIRITS」は、5秒遅れ程度であるから3分35秒前後、
このまま「SPIRITS」がミスをしなければ、念願の決勝進出だ。
思えば、「SPIRITS」も、かつての強豪チームであり、
6~7年前より以前の大会では、サブチームの「ペトちゃんず」
を含めて、2位3位に入賞した大会が多数あったそうだ。
しかし「SPIRITS」のメンバーに聞くと、航空自衛隊は転勤が
多いそうで、主力メンバーの多くを欠いてしまった、との事。
そこで、一昨年迄は下位カテゴリーの「フレンドシップ」の部で
地元ビギナー達と混じって漕いでいたが、そちらでも入賞できず。
だが、昨年では、ノンカテゴリー制となったのを機にか?
準決勝に進み、強豪専業チームと良い勝負をしていたのだ・・
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枠に滑り込んだ「SPIRITS」のメンバー達。
ひさしぶりの決勝だ、気合も入る事であろう。
余談だが「SPIRITS」にはチームの模様を撮影するカメラ好きの
応援選手が居る。
昨年から知り合って、色々とカメラの話をして盛り上がった。
昨年、そのカメラマニア氏はEOSの中級機を使っていたが・・
カ「EOS 7D系が欲しいのですよ」と言っていた。私は、
匠「7Dは、こないだ買いましたよ、3万9000円でした」
カ「え? そんなに安いのですか?中古ですか?」
と話をしていたのだが・・
今回見ると、その「EOS 7D」を彼は持ってきていた。
匠「あれ? 7Dを買ったのですか?」
カ「はい、EOS 7D MarkⅡを買った友人が居て、その方から
譲ってもらいました、”相場”という事で35000円でした」
匠「相場としても安かったですね~、よかったです」
カ「これで性能的には十分ですよ」
匠「そうですね、MF時に色々弱点がある機体ですが、AFで撮る
ならば高性能で使い易いですね」
実は今日の私の機材も、彼と同じ「EOS 7D」である。
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言ったカメラではあるが、実用性能は高い。かつ、もう2年程
使用していて、1万数千枚を撮影して、元が取れている。
その為、雨模様の本大会に「壊しても良い消耗機」として
持ち込んでいる次第だ。実は、この準決勝第3組のあたりでは、
結構な量の雨が降ってきていて大変だったのだ。
大会の観戦撮影をしに沢山居たアマチュアカメラマンは
この雨でほぼ全員が撤収、雨の中撮っているのは、私だけか、
あとは熱心な方が1名程の状態だ。
匠「これからが面白いのになあ・・」
と思いつつ、まあ、一般のカメラマンは高価な機材を濡らして
まで撮影をする必然性が無いので、やむを得ないであろう。
こちらは3万円台のカメラに、20年前の古い2万円台の望遠レンズ
の組み合わせだ、カメラはもう元が取れているので壊しても大丈夫。
この安価さが大きな武器となる、どんな過酷な撮影環境でも平気で
撮れる訳だ・・
さて、中編はこのあたりまでで、
次回後編では熱戦の「決勝戦」の模様を紹介する。