2017年5月7日(日)に京都・宇治市で開催された、第5回目
となる、「宇治川・源平・龍舟祭2017」の模様より、中編。
![c0032138_19454851.jpg]()
本大会は、(宇治)市内の部、市外(オープン)の部の
2カテゴリー制となっている。
このレギュレーションは概ね、近年の各大会で採用が広まって
いる「実力別カテゴリー分け」と等価であり、オープンの部には、
いわゆる「ドラゴン専業チーム」が揃っている。
「そうなると、市内の部は見所が無いのか?」という訳ではなく、
実は私としては、市内の部こそが、本大会での観戦の楽しみ
にしているところなのだ。
その理由は、前編でも少し書いたが、市内の部でも常連強豪
チームが揃ってきていて、熾烈な優勝・入賞争いを毎年のように
繰り広げてている事からだ。
「源平合戦」ならず、まさしく戦国時代の「群雄割拠」の状態
であり、ドラゴンマニア(?笑)であれば、ここに注目する
のは当然だろう。
![c0032138_19454818.jpg]()
本記事「中編」では、この興味深い「市内の部」の特集記事と
しよう。ドラゴン専業チームは後編でじっくり紹介するので
ちょっと待っていていただきたい。
まあ、気持ちとしては、よく相撲の世界にある「タニマチ」の
感覚に近いのかも知れない。タニマチと呼ばれるファン層は、
ひいきとする力士がかけだしの幕下のころから注目している。
決して三役や横綱に昇進する頃になって初めて応援するという
世間一般層とは視点が同じではなく、見ている所が異なる訳だ。
しかし、タニマチは支援をするスポンサーでもあるので、私は
ドラゴンチームを支援している訳では無く、特定のチームを
ひいきにしている事も無いので、ちょっと立場的には異なるか。
すると、むしろ、「予想屋」に近い感覚か?(笑)
じゃあ、そういう事であれば、今回市内の部にエントリー
している16チームに「予想印」をつけてみよう。
予想印は、競馬誌等でよく見る「◎→○→▲→△→X」の
順とする。◎は勿論本命という意味だ。
市内チームの紹介順は、予選第1回戦でのレース順とする。
01 Xメタルスタイリスト福田ブルー
02 ◎激漕(ゲキソウ)2017
03 ▲京都工場保険会「受けよう精密検査」
04 ◎チーム賑やかし
05 雅&ばかぁ~ず
06 ○チームコロコロジャパン
07 東宇治高第五期ドラゴン
08 チームカオス ドラゴンボート部
09 宇治商工会議所青年部
10 ▲メタルスタイリスト福田レッド
11 小倉大好きクラブ
12 X京都工場保険会「測定しよう職場環境」
13 絆
14 ○エンブレムJapan
15 LOVE & boat
16 宇治鳳凰ロータリークラブ
予想が難しいのは、ダブルエントリーの「メタルスタイリスト」
と、「京都工場保険会」だ。これらは、チームのメンバー配分に
よっても実力値は変わってくる。
「メタル」の場合は、通常「レッド」側を主力としている模様
だが、専業チーム「すいすい丸」の兄弟チームの「工場保険会」
については、どのようなメンバー分けか当初不明であり、加えて、
「すいすい丸」は現在、非常に多い練習メニュー量をこなして
いるので、その新人達が、このシーズンオフの期間に、どの程度
練習を重ねてきているのかは不明だ。
しかし、「工場保険会」の様子を見ると、「精密検査」の方は
「すいすい丸」のユニフォームを着ている男子選手が多く、
「職場環境」の方は女子選手が多い、すると「精密検査」が
「すいすい丸」の新人補欠選手等を揃えた主力とは思われるの
だが、実力値はともかく、「職場環境」の方は若い美人選手が
多いので、どちらを応援するかは、また別問題だ(笑)
![c0032138_19454883.jpg]()
で、これらの予想は、勝手に(適当に)決めているというよりは、
過去の4回の本大会の結果であるとか、チームのモチベーションや
練習量等が根拠となっている。
多くの市内チームは、1年に1度、本大会に出る際にしか練習を
行わないのだが、やはりそれだと、どうしても戦績は不安定となる、
で、仮にそうだとしても過去の実績のある実力派チームは概ね
強い事であろう。
そして、私は、ドラゴン大会の観戦前には、過去数年間での
各チームの戦績を事前に調べてから大会を観るようにしている。
各チームと話をする際にも、「去年はこうでしたね」のような
話題がある方が望ましいし、まあ別に、予習復習をしっかりやる
というガリ勉的な意味よりも、以前の状況がわかっている方が、
観戦していても断然面白いからだ。
結局、私の予想では、準決勝に残るのは、「激漕」「賑やかし」
「コロコロ」「エンブレム」の4チームであるのだが、
ここにダブルエントリーの「メタル」や「工場保険会」の
いずれか調子の良い方がからんでくると、俄然面白くなる。
![c0032138_19454897.jpg]()
さて、市内の部予選第一回戦が進んでいる。
ルールは前編でも書いたとおり、2回戦の予選レースを
各々レーンを交代して漕ぎ、良いタイムの方を採用し、その
タイム上位の4チームが準決勝に進出する。
いずれもビギナーチームであるので、レーンコンディションに
左右されやすい。午前中は風がややアゲインスト(向かい風)
である事と、2レーン側中間地点での水深の浅いエリアを、どう
ペースダウンせずにクリアしてくかが鍵となる。
午後(二回戦)になると、風はフォローまたは横風となったが、
水量がやや減ってきていた。これらのコンディションの変化を
オープンの強豪チームなどでは綿密に計算してレースを行って
いたが、市内の部ではそれは難しい、そのコンディションの差異
よりも、むしろ、そのレースで「パドルが揃っているか否か」
の方がはるかにタイムへの影響が強い訳だ。
![c0032138_19454977.jpg]()
レースが成立すれば、中間地点のコース審判、およびゴール地点
の決勝審判より白旗が上げられる。まあ、ほとんど全てのレース
が白旗なのだが、中には、蛇行などによりレーンを外れてしまう
場合もある。
ドラゴン専業チームですら、各大会を通じて、年に1~2回位は
そういうケースもあるので、市内の部などのビギナーチームの
場合は、各大会で1回づつくらいは赤旗が上げられる場合もある。
![c0032138_19454765.jpg]()
今回も、ビギナーチームが蛇行、あわや衝突か、という状況と
なった(上写真)、しかし前を走る2号艇は、昨年の優勝チーム
「コロコロジャパン」であったので、速度を上げて衝突を回避、
蛇行したチームも、進路妨害にはならず、単に建て直しでタイム
ロスしただけで事なきを得た。
ちなみに進路妨害となった場合、最悪は失格(そのレースは
タイム無し)、か、良くてペナルティ(数秒を追加)となる。
![c0032138_19454720.jpg]()
予選1回戦を終えた時点でのタイム上位6チームを挙げてみよう。
以下はあくまで暫定順位だ。
1位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒
2位:チームコロコロジャパン 1分18秒
3位:チーム賑やかし 1分19秒
4位:メタルスタイリスト福田ブルー 1分20秒
5位:激漕(ゲキソウ)2017 1分20秒
6位:メタルスタイリスト福田レッド 1分24秒
この順位があくまで暫定であるのは、市内チームにとって
若干不利な2レーンでの結果が混じっているからだ。
午後からの2回線ではレーン交代が行われる、その際に
他の条件(風、水流)がどう変化し、どれだけ好タイムを
出せるのかは今の段階ではわからない。
![c0032138_19454753.jpg]()
例えば上写真の「激漕」は優勝候補の一角であるが、
上記暫定5位のタイムは、もっと伸ばせる可能性がある。
ただまあ、1回戦を終え、これでだいたい様子は見えた感じで
あり、恐らくは1分16秒位が、準決勝進出ラインであろう。
すると、「受けよう精密検査」はまず当確、そして昨年優勝の
「コロコロ」については、1分18秒なので、次で頑張るのは
当然なのだが、これから、「激漕」「賑やかし」あるいは
「メタル」のレッドチーム、そして現状では圏外の「エンブレム」
が、タイムを伸ばしてくると、「コロコロ」は準決勝に進出
できず、2連覇の夢が途絶えてしまう可能性もありえる。
![c0032138_19454860.jpg]()
上写真は、「メタルスタイリスト福田」のキャプテンT氏、
本大会は、初回から毎年ダブルエントリーであるが、最高位は
複数回の準決勝進出での4位止まりだ、だからまだ入賞が無い。
今回は上手くすれば準決勝進出はおろか、入賞の可能性もある。
企業チームの「メタル」は、今日は社長さんも応援に来て
下さっている、入賞したら喜んで貰えるのは当然だし、
まだチームのメンバー数名しか持っていない「カーボンパドル」
も、もしかしたら社長に言って部費で買えるかも知れない(笑)
![c0032138_19460418.jpg]()
さて、2回戦に入って、注目株の「コロコロジャパン」だ、
やや有利な1レーンで、タイムは1分16秒とまずまず。
ただ、このあたり、つまり1分16秒に上位チームが集中する
可能性が極めて高い、どうも2回戦では、風がフォロー(追い風)
となった模様で、各チームのタイムが若干伸びているのだ。
予選2回戦が最終戦まで終わったあとで、初めて集計であろう。
その際、コンマ数秒差が問題となる。準決勝当確ラインは
極めてシビアな争いになりそうな気配がする。
![c0032138_19460564.jpg]()
予選二回戦では、確かに各チームとも1~2秒速くなっている
模様である、まあコンディションの他、「慣れ」もあるかも
知れない。
つまりドラゴン専業チームでは、コースのコンディションが
同じであれば、何回漕いでもタイムは一定、または疲労で少し
づつ落ちていくのであるが、ビギナーチームの場合は練習量が
少ないので、予選1回戦ですら練習となりえてしまう。
だから、ビギナーチームの場合には、予選1回戦、2回戦そして
準決勝、決勝と、後のレースになるほど、毎回タイムが数秒づつ
良くなる事すら実際に良く有る話だ。
----
ここで余談だが、私の今日の撮影機材は、3台のカメラを使って
いる。
まず、一眼レフがNIKON D300 他の記事でも紹介したが
約10年前の高級機であるが、中古価格が定価の1/10程度まで
安価になったカメラで、26000円で購入したものだ。
このカメラに「超望遠ズームレンズ」の
TAMRON SP AF 200-500mm/f5-6.3 LD (A08)を装着している。
D300はAPS-C機なので、この場合、フルサイズ換算画角は
300-750mmに相当する。
加えて、ロングズーム・コンパクト機として、FUJIFILM X-S1
これは、フルサイズ換算 24-624mm/f2.8-5.6の固定レンズだ。
さらに、小型ミラーレス機RICOH GXRに、S10ユニットを装着、
こちらは、フルサイズ換算 24-72mm/f2.5-4.4となる。
本会場は、さほど距離が遠く無く、一眼と超望遠ズームは多少
長すぎた模様だ。
実際には、APS-C型デジタル一眼レフであれば、
一般的な70mm-300mm程度の望遠ズームで十分であろう。
本日、観光客の中には本格的なカメラを持ってきてドラゴン競技
を撮影している人達も多数居た。遠目で、彼らの使用機材を
チェックしていたが、最長の望遠レンズでも200mm程度迄だった。
まあ、宇治でドラゴン大会をやっている、とは知らなかったに
違い無い、で、一般的な観光撮影であれば、200mmレンズでも
長すぎる位であり、銀塩換算135mmあたりまでで十分なのだ。
ただ、ドラゴン競技の撮影で200mm(APS-C機で300mm相当)
では、やや物足りない、もう一声望遠が欲しいところだ。
私は、宇治観光協会の写真撮影担当の方と良く話しをするの
だが、彼は、キヤノンのフルサイズ一眼レフに、
24-105mm/f4の標準ズームを使っている。これはかなり優れた
機材ではあるが、ドラゴン競技撮影には望遠側が全然足りない。
彼は良く「望遠が欲しい」と言っているのだが、何故か今の時期
「これを買えば万全」という推薦できる超望遠ズームが無いのだ。
メーカー純正超望遠ズームは高価だし、レンズメーカー製の物は
望遠端600mm程度のものが主力で、これは重厚長大すぎる。
今回私が持って来ているTAMRON超望遠ズーム(A05)は、
2000年代のレンズであるが、33000円の中古購入価格と安価
であり、かつ写りもさほど悪くない。
ただし手ブレ補正が入っていないので、ボディ内手ブレ補正
機能の無い、NIKONおよびCANONのカメラに装着する際は、
手ブレ補正が無い事を良く認識して使う必要がある。
もっとも、本日は快晴なので、ISO感度を200程度に低く設定
又はAUTO ISO設定としても、数百分の1秒のシャッター速度は
得られるので、手ブレは起こしにくい。
なお、開放f値可変ズームであるから、ズーミングでf値が
変化してしまうと、うっとうしい、そこで最初から、望遠側
開放f値のf6.3または、もう半段だけ絞ったf7.1程度に設定
しておくと、ズーミンズ操作でf値が変わらないように出来る。
レース途中でボートが近距離に来た場合TAMRON A05レンズでは、
ワイド端でも300mm相当であるので、長すぎてどうしようも無い。
その際には、もう1台の望遠機FUJI X-S1に持ち替えて撮影する、
その持ち替えは、仮に電源OFF時からでも、時間的には可能だ。
だったらX-S1だけで事足りるのでは?と思うかも知れないが、
基本的にコンパクト機であるから、電源OFFからONまでの時間
が長かったり、AFの精度や速度などはどうしても劣ってしまう。
この手のカメラは、スポーツ競技の撮影においては、あくまで
一眼レフの補助としか使えない。
本来、ロングズーム機は、自然観察などのフィールド撮影分野
において、花等の近接(マクロ)撮影から野鳥等の超望遠域まで
軽量な1台のカメラでカバーできる事を特徴とするものだ。
で、それらの自然撮影は、あまり慌てない状況であっても良い
場合が多い(注:野鳥撮影では、鳥が逃げないうちに撮りたい
事も多々あるが・・)のであるが、スポーツとかで、今の一瞬を
撮りたい場合は、ロングズーム機はちょっと向いていない。
それならば、一眼レフを2台持ちにすれば良い、と思うかも
知れない。まあ、それは確かに理想的だが、重量がかさむ。
一眼レフに超望遠ズームを装着すると、最低およそ2kgとなる、
これを2セットとなると、1日持ち歩くには、かなりの重量負担
となる、なので1セットはどうしても小型機とする必要がある。
結局、これ1台あれば万全、という状態にはならず、どうしても
複数のカメラを持ち出さざるを得ない。
ちなみに、もう1台持ってきている小型ミラーレス機のGXRだが、
今回、女子選手の方から
選「この小さいカメラは何を撮る為のものですか?」
と聞かれた。
匠「これは、こうして(ノーファインダーで撮って)
相手に撮っている事を意識させないようにするカメラです」
選「あ、なるほど、”隠し撮り用”ですか!」
匠「あはは、まあ、そんな所かな(笑)」
結局、カメラは目的によって複数のシステムを使わざるを
得ないという話なのだが、ずいぶんと余談が長くなった(汗)
大会の様子に戻ろう。
![c0032138_19460520.jpg]()
さて、このあたりで予選2回戦も終了、この段階でベストタイム
を6位のチームまであげてみよう。
<市内の部、予選ベストタイム上位>
1位:激漕(ゲキソウ)2017 1分14秒
2位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒50
2位:チーム賑やかし 1分16秒50 (同着2位)
4位:メタルスタイリスト福田レッド 1分16秒78
---ここまで準決勝進出----
5位:チームコロコロジャパン 1分16秒88
6位:京都工場保険会「測定しよう職場環境」 1分18秒50
昨年の覇者「コロコロジャパン」は、かなり不運だ、
予選1回戦、不利なアゲインスト風+2レーンで、全体の2位と
なる素晴らしい好タイムをたたき出しておきながら、条件の良い
2回戦で逆にタイムがあまり伸びず、僅か0.1秒差で予選敗退と
なってしまっている。
さぞかし悔しい事であろうが、まあ、それも時の運だし、
悔しければ練習をしてまた来年の本大会でリベンジするための
モチベーションにもなるだろう。
例えば、新設の京都協会に所属し、すいすい丸や他のライバル
チームと共に練習して、お互い刺激とするのも良いかも知れない。
コロコロジャパンに聞くと、
コ「練習会をやっても、人が集まらないかも知れないなあ」
とのことであったが、そうだとしても
匠「他の市内チームも同じ事を言ってますよ、とりあえず練習日
だけ決めておいて、集まった人たちだけで合同練習すれば
良いのですよ、オープンの部に出ているチームの選手達も
琵琶湖等では、だいたいそんな感じの練習だそうですよ」
コ「なるほど、それだったらいけるかもな」
![c0032138_19460510.jpg]()
さあ、ここで入賞、あるいは優勝の行方が気になって来た。
準決勝および決勝戦は、1発勝負のトーナメント戦だ、
対戦相手およびレーンの組み合わせにより、ある程度それが
決まってくる、その組み合わせ抽選は、この後に大会本部で
行われるが、そこが明暗の分かれ目になるのは間違いない。
予選で4位となった「メタル」にも優勝の可能性がある、
「メタル」の立場からして、最も望ましいシナリオは、
予選1位のチームが2レーンとなって、予選3位のチームと
戦い、その結果、予選3位のチームが勝ち上がり、
メタルは、予選2位のチームをレーンの利で倒し、決勝でも
1レーンを引いて、予選3位のチームと対戦するのが理想だ。
まあ、取らぬ狸の・・ になりそうなシナリオではあるし、
予選2位と3位のタイムは実は同着だ。
で、過去の準決勝抽選会で不利な組合わせばかり引いたという
「メタル」のキャプテンT氏は、今回は抽選を断念、若手の
運のありそうな選手に、それを任せることとした。
まあ以前、プロ野球のドラフト会議で、数年連続でクジに
外れた不運な監督が居たのだが、それと似たような話だ・・
![c0032138_19460587.jpg]()
こつらは抽選会の模様、4チームの代表者が集まっている。
左から、賑やかし、工場保険会、激漕、メタルの順番か(?)
まず、ジャンケンを行い、勝った代表者から、今度はレーン
番号が書かれた紙を引く、この紙も勿論、中を見ることが
出来ないので、つまり2重の「運」の要素となってくる。
「メタル」の代表の若手は、まずジャンケンで早々に負けて、
一番最後にレーンを引くことになった。
「賑やかし」は、ジャンケンで1番となり、引いた紙も
準決勝1組目の1レーンだ、最も有利と言っても過言では無い。
そしてラストに引いた「メタル」は、その「賑やかし」と
当たる事となった。
「賑やかし」は、過去の4大会で優勝、優勝、3位、2位の
地元最強チームだ、「メタル」にとっては、もっとも当たって
欲しく無いチームに、当たりたく無い状況で当たってしまった。
逆に「賑やかし」にとっては、最も組みしやすい状況だ。
まあつまり、レーンを引く前、ジャンケンの時点で、すでに
明暗が分かれていた事になる。運のある人、無い人、そこがもう
最初からはっきり分かれていたという事なのであろう。
---
さて、市内の部の準決勝であるが、
まず準決勝第1組、「賑やかし」対「メタル(レッド)」は、
メタルがかなり善戦し、2秒差まで詰め寄ったが、残念ながら
ここまでだ。後は準決勝2組目の2位にタイムで競り勝ち、
3位入賞の可能性を待つ事になる。
準決勝第2組、「工場保険会」対「激漕」は、ここも接線と
なったが、「工場保険会(精密検査)」が勝利。
オープンの部の「すいすい丸 家族検診」も準決勝への進出が
決まっているので、ここで「すいすい丸」史上初の「宇治大会
での市内、オープン完全制覇」が視界に入ってきた。
![c0032138_19460420.jpg]()
写真は市内の部の決勝戦に臨む「工場保険会(精密検査)」
ドラマーは、「すいすい丸」の漕手であり、女子の日本代表
選手にも選出されているNさん。
![c0032138_19460468.jpg]()
こちらは「賑やかし」の女性ドラマー、
奇しくも市内の部の決勝戦は「美人ドラマー対決」となった!
「賑やかしの彼女は、今日は「京都大作戦」のTシャツを
着ていた。
匠「ああ、この”京都大作戦”って、毎年宇治の”太陽が丘”で
夏にやっているイベントですよね?」
賑「はい、よくご存知で」
匠「近くを通ったら、何か音楽がかかっていたみたいだったけど、
何をやっているのかな?」
賑「まあ、ライブイベントですね、色々なバンドが出て
演奏をします」
匠「ふ~ん、なるほど、ロックフェスのようなものかな・・・」
と、わかったようなわからないような、という感じだが、
後で出演バンドを調べてみると、毎年結構著名なアーティストが
集まってきている、しかもイベントは2日間に渡って行われる
模様だ。これであれば若者達が沢山集まってくるのもわかるし、
私が、たまたま開催日に近くを通りがかった時も、会場に入らず
(費用の関係か?お金が無いという事であろう)出演者も全く
見えない会場の外で、音楽だけを聴いている若者達が沢山居てた。
そして、女性と話をするのであれば、どんな事でも知っていて
損は無いとも感じた次第だ(笑)
![c0032138_19460490.jpg]()
さて、市内の部決勝戦は、美人ドラマー対決だったが、
結果は、写真の「京都工場保険会(受けよう精密検査)」
が見事勝利。
こちらは地元でありながら初優勝、もしかすると、昨年の
「びわこペーロン」で、「すいすい丸」での10人漕ぎの部に
乗っていて優勝した「すいすい丸の新人」と呼ばれていた
選手達も今回乗っていたかも知れない、だとすると、
「すいすい丸」は順調に新人達が育っているという事になり
今年、さらなる活躍も期待できるだろう。
「賑やかし」は惜しかったが、優勝、優勝、3位、2位、2位
の成績はなかなか見事なもの
賑「平均順位で言ったら、ウチのチームが一番だろうな」
匠「あはは・・ 平均順位、まあそうでしょうね、
入賞できなかった年は1度も無いですしね。
後は、もう少し、いつでも練習が出来る環境を作っていく
という感じでしょうか・・・ 「すいすい丸」さんとも話を
しておいてくださいね、宇治の市内チームのレベルアップ
を期待します、来年も是非頑張ってくださいね!」
![c0032138_19460489.jpg]()
大会終了後の、「京都工場保険会(受けよう精密検査)」の
記念撮影。
市内の部の最終順位をここであげておく。
優勝:京都工場保険会 受けよう精密検査
決勝タイム 1分16秒53
2位:チーム賑やかし
決勝タイム 1分18秒78
3位:激漕(ゲキソウ)2017
準決勝タイム 1分17秒68
4位:メタルスタイリスト福田レッド
準決勝タイム 1分20秒28
結局、「メタル」は今回もまた入賞を僅かに逃した、
これで4位は3回目だったか・・?
「賑やかし」は今回は優勝を逃したものの、実力と安定性は
抜群だ。
「激漕」も予想通り、なかなか強かった、新進のチームで
あるから、まだまだ伸びしろがあるだろう。
また、準決勝には残れなかったが、「コロコロ」「エンブレム」
も当然来年以降では上位争いに加わってきて、さらなる混戦が
予想される。
まあ、若干の運不運もあったのだが、ともかく実力伯仲で非常に
面白い、宇治ドラゴン大会の市内の部は、通好みのカテゴリー
と言えるかも知れない。
さて、今回の「中編」はこのあたりまでで・・
次回「後編」は、「オープンの部」の観戦記事としよう。
となる、「宇治川・源平・龍舟祭2017」の模様より、中編。

2カテゴリー制となっている。
このレギュレーションは概ね、近年の各大会で採用が広まって
いる「実力別カテゴリー分け」と等価であり、オープンの部には、
いわゆる「ドラゴン専業チーム」が揃っている。
「そうなると、市内の部は見所が無いのか?」という訳ではなく、
実は私としては、市内の部こそが、本大会での観戦の楽しみ
にしているところなのだ。
その理由は、前編でも少し書いたが、市内の部でも常連強豪
チームが揃ってきていて、熾烈な優勝・入賞争いを毎年のように
繰り広げてている事からだ。
「源平合戦」ならず、まさしく戦国時代の「群雄割拠」の状態
であり、ドラゴンマニア(?笑)であれば、ここに注目する
のは当然だろう。

しよう。ドラゴン専業チームは後編でじっくり紹介するので
ちょっと待っていていただきたい。
まあ、気持ちとしては、よく相撲の世界にある「タニマチ」の
感覚に近いのかも知れない。タニマチと呼ばれるファン層は、
ひいきとする力士がかけだしの幕下のころから注目している。
決して三役や横綱に昇進する頃になって初めて応援するという
世間一般層とは視点が同じではなく、見ている所が異なる訳だ。
しかし、タニマチは支援をするスポンサーでもあるので、私は
ドラゴンチームを支援している訳では無く、特定のチームを
ひいきにしている事も無いので、ちょっと立場的には異なるか。
すると、むしろ、「予想屋」に近い感覚か?(笑)
じゃあ、そういう事であれば、今回市内の部にエントリー
している16チームに「予想印」をつけてみよう。
予想印は、競馬誌等でよく見る「◎→○→▲→△→X」の
順とする。◎は勿論本命という意味だ。
市内チームの紹介順は、予選第1回戦でのレース順とする。
01 Xメタルスタイリスト福田ブルー
02 ◎激漕(ゲキソウ)2017
03 ▲京都工場保険会「受けよう精密検査」
04 ◎チーム賑やかし
05 雅&ばかぁ~ず
06 ○チームコロコロジャパン
07 東宇治高第五期ドラゴン
08 チームカオス ドラゴンボート部
09 宇治商工会議所青年部
10 ▲メタルスタイリスト福田レッド
11 小倉大好きクラブ
12 X京都工場保険会「測定しよう職場環境」
13 絆
14 ○エンブレムJapan
15 LOVE & boat
16 宇治鳳凰ロータリークラブ
予想が難しいのは、ダブルエントリーの「メタルスタイリスト」
と、「京都工場保険会」だ。これらは、チームのメンバー配分に
よっても実力値は変わってくる。
「メタル」の場合は、通常「レッド」側を主力としている模様
だが、専業チーム「すいすい丸」の兄弟チームの「工場保険会」
については、どのようなメンバー分けか当初不明であり、加えて、
「すいすい丸」は現在、非常に多い練習メニュー量をこなして
いるので、その新人達が、このシーズンオフの期間に、どの程度
練習を重ねてきているのかは不明だ。
しかし、「工場保険会」の様子を見ると、「精密検査」の方は
「すいすい丸」のユニフォームを着ている男子選手が多く、
「職場環境」の方は女子選手が多い、すると「精密検査」が
「すいすい丸」の新人補欠選手等を揃えた主力とは思われるの
だが、実力値はともかく、「職場環境」の方は若い美人選手が
多いので、どちらを応援するかは、また別問題だ(笑)

過去の4回の本大会の結果であるとか、チームのモチベーションや
練習量等が根拠となっている。
多くの市内チームは、1年に1度、本大会に出る際にしか練習を
行わないのだが、やはりそれだと、どうしても戦績は不安定となる、
で、仮にそうだとしても過去の実績のある実力派チームは概ね
強い事であろう。
そして、私は、ドラゴン大会の観戦前には、過去数年間での
各チームの戦績を事前に調べてから大会を観るようにしている。
各チームと話をする際にも、「去年はこうでしたね」のような
話題がある方が望ましいし、まあ別に、予習復習をしっかりやる
というガリ勉的な意味よりも、以前の状況がわかっている方が、
観戦していても断然面白いからだ。
結局、私の予想では、準決勝に残るのは、「激漕」「賑やかし」
「コロコロ」「エンブレム」の4チームであるのだが、
ここにダブルエントリーの「メタル」や「工場保険会」の
いずれか調子の良い方がからんでくると、俄然面白くなる。

ルールは前編でも書いたとおり、2回戦の予選レースを
各々レーンを交代して漕ぎ、良いタイムの方を採用し、その
タイム上位の4チームが準決勝に進出する。
いずれもビギナーチームであるので、レーンコンディションに
左右されやすい。午前中は風がややアゲインスト(向かい風)
である事と、2レーン側中間地点での水深の浅いエリアを、どう
ペースダウンせずにクリアしてくかが鍵となる。
午後(二回戦)になると、風はフォローまたは横風となったが、
水量がやや減ってきていた。これらのコンディションの変化を
オープンの強豪チームなどでは綿密に計算してレースを行って
いたが、市内の部ではそれは難しい、そのコンディションの差異
よりも、むしろ、そのレースで「パドルが揃っているか否か」
の方がはるかにタイムへの影響が強い訳だ。

の決勝審判より白旗が上げられる。まあ、ほとんど全てのレース
が白旗なのだが、中には、蛇行などによりレーンを外れてしまう
場合もある。
ドラゴン専業チームですら、各大会を通じて、年に1~2回位は
そういうケースもあるので、市内の部などのビギナーチームの
場合は、各大会で1回づつくらいは赤旗が上げられる場合もある。

なった(上写真)、しかし前を走る2号艇は、昨年の優勝チーム
「コロコロジャパン」であったので、速度を上げて衝突を回避、
蛇行したチームも、進路妨害にはならず、単に建て直しでタイム
ロスしただけで事なきを得た。
ちなみに進路妨害となった場合、最悪は失格(そのレースは
タイム無し)、か、良くてペナルティ(数秒を追加)となる。

以下はあくまで暫定順位だ。
1位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒
2位:チームコロコロジャパン 1分18秒
3位:チーム賑やかし 1分19秒
4位:メタルスタイリスト福田ブルー 1分20秒
5位:激漕(ゲキソウ)2017 1分20秒
6位:メタルスタイリスト福田レッド 1分24秒
この順位があくまで暫定であるのは、市内チームにとって
若干不利な2レーンでの結果が混じっているからだ。
午後からの2回線ではレーン交代が行われる、その際に
他の条件(風、水流)がどう変化し、どれだけ好タイムを
出せるのかは今の段階ではわからない。

上記暫定5位のタイムは、もっと伸ばせる可能性がある。
ただまあ、1回戦を終え、これでだいたい様子は見えた感じで
あり、恐らくは1分16秒位が、準決勝進出ラインであろう。
すると、「受けよう精密検査」はまず当確、そして昨年優勝の
「コロコロ」については、1分18秒なので、次で頑張るのは
当然なのだが、これから、「激漕」「賑やかし」あるいは
「メタル」のレッドチーム、そして現状では圏外の「エンブレム」
が、タイムを伸ばしてくると、「コロコロ」は準決勝に進出
できず、2連覇の夢が途絶えてしまう可能性もありえる。

本大会は、初回から毎年ダブルエントリーであるが、最高位は
複数回の準決勝進出での4位止まりだ、だからまだ入賞が無い。
今回は上手くすれば準決勝進出はおろか、入賞の可能性もある。
企業チームの「メタル」は、今日は社長さんも応援に来て
下さっている、入賞したら喜んで貰えるのは当然だし、
まだチームのメンバー数名しか持っていない「カーボンパドル」
も、もしかしたら社長に言って部費で買えるかも知れない(笑)

やや有利な1レーンで、タイムは1分16秒とまずまず。
ただ、このあたり、つまり1分16秒に上位チームが集中する
可能性が極めて高い、どうも2回戦では、風がフォロー(追い風)
となった模様で、各チームのタイムが若干伸びているのだ。
予選2回戦が最終戦まで終わったあとで、初めて集計であろう。
その際、コンマ数秒差が問題となる。準決勝当確ラインは
極めてシビアな争いになりそうな気配がする。

模様である、まあコンディションの他、「慣れ」もあるかも
知れない。
つまりドラゴン専業チームでは、コースのコンディションが
同じであれば、何回漕いでもタイムは一定、または疲労で少し
づつ落ちていくのであるが、ビギナーチームの場合は練習量が
少ないので、予選1回戦ですら練習となりえてしまう。
だから、ビギナーチームの場合には、予選1回戦、2回戦そして
準決勝、決勝と、後のレースになるほど、毎回タイムが数秒づつ
良くなる事すら実際に良く有る話だ。
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ここで余談だが、私の今日の撮影機材は、3台のカメラを使って
いる。
まず、一眼レフがNIKON D300 他の記事でも紹介したが
約10年前の高級機であるが、中古価格が定価の1/10程度まで
安価になったカメラで、26000円で購入したものだ。
このカメラに「超望遠ズームレンズ」の
TAMRON SP AF 200-500mm/f5-6.3 LD (A08)を装着している。
D300はAPS-C機なので、この場合、フルサイズ換算画角は
300-750mmに相当する。
加えて、ロングズーム・コンパクト機として、FUJIFILM X-S1
これは、フルサイズ換算 24-624mm/f2.8-5.6の固定レンズだ。
さらに、小型ミラーレス機RICOH GXRに、S10ユニットを装着、
こちらは、フルサイズ換算 24-72mm/f2.5-4.4となる。
本会場は、さほど距離が遠く無く、一眼と超望遠ズームは多少
長すぎた模様だ。
実際には、APS-C型デジタル一眼レフであれば、
一般的な70mm-300mm程度の望遠ズームで十分であろう。
本日、観光客の中には本格的なカメラを持ってきてドラゴン競技
を撮影している人達も多数居た。遠目で、彼らの使用機材を
チェックしていたが、最長の望遠レンズでも200mm程度迄だった。
まあ、宇治でドラゴン大会をやっている、とは知らなかったに
違い無い、で、一般的な観光撮影であれば、200mmレンズでも
長すぎる位であり、銀塩換算135mmあたりまでで十分なのだ。
ただ、ドラゴン競技の撮影で200mm(APS-C機で300mm相当)
では、やや物足りない、もう一声望遠が欲しいところだ。
私は、宇治観光協会の写真撮影担当の方と良く話しをするの
だが、彼は、キヤノンのフルサイズ一眼レフに、
24-105mm/f4の標準ズームを使っている。これはかなり優れた
機材ではあるが、ドラゴン競技撮影には望遠側が全然足りない。
彼は良く「望遠が欲しい」と言っているのだが、何故か今の時期
「これを買えば万全」という推薦できる超望遠ズームが無いのだ。
メーカー純正超望遠ズームは高価だし、レンズメーカー製の物は
望遠端600mm程度のものが主力で、これは重厚長大すぎる。
今回私が持って来ているTAMRON超望遠ズーム(A05)は、
2000年代のレンズであるが、33000円の中古購入価格と安価
であり、かつ写りもさほど悪くない。
ただし手ブレ補正が入っていないので、ボディ内手ブレ補正
機能の無い、NIKONおよびCANONのカメラに装着する際は、
手ブレ補正が無い事を良く認識して使う必要がある。
もっとも、本日は快晴なので、ISO感度を200程度に低く設定
又はAUTO ISO設定としても、数百分の1秒のシャッター速度は
得られるので、手ブレは起こしにくい。
なお、開放f値可変ズームであるから、ズーミングでf値が
変化してしまうと、うっとうしい、そこで最初から、望遠側
開放f値のf6.3または、もう半段だけ絞ったf7.1程度に設定
しておくと、ズーミンズ操作でf値が変わらないように出来る。
レース途中でボートが近距離に来た場合TAMRON A05レンズでは、
ワイド端でも300mm相当であるので、長すぎてどうしようも無い。
その際には、もう1台の望遠機FUJI X-S1に持ち替えて撮影する、
その持ち替えは、仮に電源OFF時からでも、時間的には可能だ。
だったらX-S1だけで事足りるのでは?と思うかも知れないが、
基本的にコンパクト機であるから、電源OFFからONまでの時間
が長かったり、AFの精度や速度などはどうしても劣ってしまう。
この手のカメラは、スポーツ競技の撮影においては、あくまで
一眼レフの補助としか使えない。
本来、ロングズーム機は、自然観察などのフィールド撮影分野
において、花等の近接(マクロ)撮影から野鳥等の超望遠域まで
軽量な1台のカメラでカバーできる事を特徴とするものだ。
で、それらの自然撮影は、あまり慌てない状況であっても良い
場合が多い(注:野鳥撮影では、鳥が逃げないうちに撮りたい
事も多々あるが・・)のであるが、スポーツとかで、今の一瞬を
撮りたい場合は、ロングズーム機はちょっと向いていない。
それならば、一眼レフを2台持ちにすれば良い、と思うかも
知れない。まあ、それは確かに理想的だが、重量がかさむ。
一眼レフに超望遠ズームを装着すると、最低およそ2kgとなる、
これを2セットとなると、1日持ち歩くには、かなりの重量負担
となる、なので1セットはどうしても小型機とする必要がある。
結局、これ1台あれば万全、という状態にはならず、どうしても
複数のカメラを持ち出さざるを得ない。
ちなみに、もう1台持ってきている小型ミラーレス機のGXRだが、
今回、女子選手の方から
選「この小さいカメラは何を撮る為のものですか?」
と聞かれた。
匠「これは、こうして(ノーファインダーで撮って)
相手に撮っている事を意識させないようにするカメラです」
選「あ、なるほど、”隠し撮り用”ですか!」
匠「あはは、まあ、そんな所かな(笑)」
結局、カメラは目的によって複数のシステムを使わざるを
得ないという話なのだが、ずいぶんと余談が長くなった(汗)
大会の様子に戻ろう。

を6位のチームまであげてみよう。
<市内の部、予選ベストタイム上位>
1位:激漕(ゲキソウ)2017 1分14秒
2位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒50
2位:チーム賑やかし 1分16秒50 (同着2位)
4位:メタルスタイリスト福田レッド 1分16秒78
---ここまで準決勝進出----
5位:チームコロコロジャパン 1分16秒88
6位:京都工場保険会「測定しよう職場環境」 1分18秒50
昨年の覇者「コロコロジャパン」は、かなり不運だ、
予選1回戦、不利なアゲインスト風+2レーンで、全体の2位と
なる素晴らしい好タイムをたたき出しておきながら、条件の良い
2回戦で逆にタイムがあまり伸びず、僅か0.1秒差で予選敗退と
なってしまっている。
さぞかし悔しい事であろうが、まあ、それも時の運だし、
悔しければ練習をしてまた来年の本大会でリベンジするための
モチベーションにもなるだろう。
例えば、新設の京都協会に所属し、すいすい丸や他のライバル
チームと共に練習して、お互い刺激とするのも良いかも知れない。
コロコロジャパンに聞くと、
コ「練習会をやっても、人が集まらないかも知れないなあ」
とのことであったが、そうだとしても
匠「他の市内チームも同じ事を言ってますよ、とりあえず練習日
だけ決めておいて、集まった人たちだけで合同練習すれば
良いのですよ、オープンの部に出ているチームの選手達も
琵琶湖等では、だいたいそんな感じの練習だそうですよ」
コ「なるほど、それだったらいけるかもな」

準決勝および決勝戦は、1発勝負のトーナメント戦だ、
対戦相手およびレーンの組み合わせにより、ある程度それが
決まってくる、その組み合わせ抽選は、この後に大会本部で
行われるが、そこが明暗の分かれ目になるのは間違いない。
予選で4位となった「メタル」にも優勝の可能性がある、
「メタル」の立場からして、最も望ましいシナリオは、
予選1位のチームが2レーンとなって、予選3位のチームと
戦い、その結果、予選3位のチームが勝ち上がり、
メタルは、予選2位のチームをレーンの利で倒し、決勝でも
1レーンを引いて、予選3位のチームと対戦するのが理想だ。
まあ、取らぬ狸の・・ になりそうなシナリオではあるし、
予選2位と3位のタイムは実は同着だ。
で、過去の準決勝抽選会で不利な組合わせばかり引いたという
「メタル」のキャプテンT氏は、今回は抽選を断念、若手の
運のありそうな選手に、それを任せることとした。
まあ以前、プロ野球のドラフト会議で、数年連続でクジに
外れた不運な監督が居たのだが、それと似たような話だ・・

左から、賑やかし、工場保険会、激漕、メタルの順番か(?)
まず、ジャンケンを行い、勝った代表者から、今度はレーン
番号が書かれた紙を引く、この紙も勿論、中を見ることが
出来ないので、つまり2重の「運」の要素となってくる。
「メタル」の代表の若手は、まずジャンケンで早々に負けて、
一番最後にレーンを引くことになった。
「賑やかし」は、ジャンケンで1番となり、引いた紙も
準決勝1組目の1レーンだ、最も有利と言っても過言では無い。
そしてラストに引いた「メタル」は、その「賑やかし」と
当たる事となった。
「賑やかし」は、過去の4大会で優勝、優勝、3位、2位の
地元最強チームだ、「メタル」にとっては、もっとも当たって
欲しく無いチームに、当たりたく無い状況で当たってしまった。
逆に「賑やかし」にとっては、最も組みしやすい状況だ。
まあつまり、レーンを引く前、ジャンケンの時点で、すでに
明暗が分かれていた事になる。運のある人、無い人、そこがもう
最初からはっきり分かれていたという事なのであろう。
---
さて、市内の部の準決勝であるが、
まず準決勝第1組、「賑やかし」対「メタル(レッド)」は、
メタルがかなり善戦し、2秒差まで詰め寄ったが、残念ながら
ここまでだ。後は準決勝2組目の2位にタイムで競り勝ち、
3位入賞の可能性を待つ事になる。
準決勝第2組、「工場保険会」対「激漕」は、ここも接線と
なったが、「工場保険会(精密検査)」が勝利。
オープンの部の「すいすい丸 家族検診」も準決勝への進出が
決まっているので、ここで「すいすい丸」史上初の「宇治大会
での市内、オープン完全制覇」が視界に入ってきた。

ドラマーは、「すいすい丸」の漕手であり、女子の日本代表
選手にも選出されているNさん。

奇しくも市内の部の決勝戦は「美人ドラマー対決」となった!
「賑やかしの彼女は、今日は「京都大作戦」のTシャツを
着ていた。
匠「ああ、この”京都大作戦”って、毎年宇治の”太陽が丘”で
夏にやっているイベントですよね?」
賑「はい、よくご存知で」
匠「近くを通ったら、何か音楽がかかっていたみたいだったけど、
何をやっているのかな?」
賑「まあ、ライブイベントですね、色々なバンドが出て
演奏をします」
匠「ふ~ん、なるほど、ロックフェスのようなものかな・・・」
と、わかったようなわからないような、という感じだが、
後で出演バンドを調べてみると、毎年結構著名なアーティストが
集まってきている、しかもイベントは2日間に渡って行われる
模様だ。これであれば若者達が沢山集まってくるのもわかるし、
私が、たまたま開催日に近くを通りがかった時も、会場に入らず
(費用の関係か?お金が無いという事であろう)出演者も全く
見えない会場の外で、音楽だけを聴いている若者達が沢山居てた。
そして、女性と話をするのであれば、どんな事でも知っていて
損は無いとも感じた次第だ(笑)

結果は、写真の「京都工場保険会(受けよう精密検査)」
が見事勝利。
こちらは地元でありながら初優勝、もしかすると、昨年の
「びわこペーロン」で、「すいすい丸」での10人漕ぎの部に
乗っていて優勝した「すいすい丸の新人」と呼ばれていた
選手達も今回乗っていたかも知れない、だとすると、
「すいすい丸」は順調に新人達が育っているという事になり
今年、さらなる活躍も期待できるだろう。
「賑やかし」は惜しかったが、優勝、優勝、3位、2位、2位
の成績はなかなか見事なもの
賑「平均順位で言ったら、ウチのチームが一番だろうな」
匠「あはは・・ 平均順位、まあそうでしょうね、
入賞できなかった年は1度も無いですしね。
後は、もう少し、いつでも練習が出来る環境を作っていく
という感じでしょうか・・・ 「すいすい丸」さんとも話を
しておいてくださいね、宇治の市内チームのレベルアップ
を期待します、来年も是非頑張ってくださいね!」

記念撮影。
市内の部の最終順位をここであげておく。
優勝:京都工場保険会 受けよう精密検査
決勝タイム 1分16秒53
2位:チーム賑やかし
決勝タイム 1分18秒78
3位:激漕(ゲキソウ)2017
準決勝タイム 1分17秒68
4位:メタルスタイリスト福田レッド
準決勝タイム 1分20秒28
結局、「メタル」は今回もまた入賞を僅かに逃した、
これで4位は3回目だったか・・?
「賑やかし」は今回は優勝を逃したものの、実力と安定性は
抜群だ。
「激漕」も予想通り、なかなか強かった、新進のチームで
あるから、まだまだ伸びしろがあるだろう。
また、準決勝には残れなかったが、「コロコロ」「エンブレム」
も当然来年以降では上位争いに加わってきて、さらなる混戦が
予想される。
まあ、若干の運不運もあったのだが、ともかく実力伯仲で非常に
面白い、宇治ドラゴン大会の市内の部は、通好みのカテゴリー
と言えるかも知れない。
さて、今回の「中編」はこのあたりまでで・・
次回「後編」は、「オープンの部」の観戦記事としよう。