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【熱い季節2017】宇治川・源平・龍舟祭2017(中編)

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2017年5月7日(日)に京都・宇治市で開催された、第5回目
となる、「宇治川・源平・龍舟祭2017」の模様より、中編。
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本大会は、(宇治)市内の部、市外(オープン)の部の
2カテゴリー制となっている。
このレギュレーションは概ね、近年の各大会で採用が広まって
いる「実力別カテゴリー分け」と等価であり、オープンの部には、
いわゆる「ドラゴン専業チーム」が揃っている。

「そうなると、市内の部は見所が無いのか?」という訳ではなく、
実は私としては、市内の部こそが、本大会での観戦の楽しみ
にしているところなのだ。

その理由は、前編でも少し書いたが、市内の部でも常連強豪
チームが揃ってきていて、熾烈な優勝・入賞争いを毎年のように
繰り広げてている事からだ。

「源平合戦」ならず、まさしく戦国時代の「群雄割拠」の状態
であり、ドラゴンマニア(?笑)であれば、ここに注目する
のは当然だろう。
c0032138_19454818.jpg
本記事「中編」では、この興味深い「市内の部」の特集記事と
しよう。ドラゴン専業チームは後編でじっくり紹介するので
ちょっと待っていていただきたい。

まあ、気持ちとしては、よく相撲の世界にある「タニマチ」の
感覚に近いのかも知れない。タニマチと呼ばれるファン層は、
ひいきとする力士がかけだしの幕下のころから注目している。
決して三役や横綱に昇進する頃になって初めて応援するという
世間一般層とは視点が同じではなく、見ている所が異なる訳だ。

しかし、タニマチは支援をするスポンサーでもあるので、私は
ドラゴンチームを支援している訳では無く、特定のチームを
ひいきにしている事も無いので、ちょっと立場的には異なるか。

すると、むしろ、「予想屋」に近い感覚か?(笑)

じゃあ、そういう事であれば、今回市内の部にエントリー
している16チームに「予想印」をつけてみよう。

予想印は、競馬誌等でよく見る「◎→○→▲→△→X」の
順とする。◎は勿論本命という意味だ。

市内チームの紹介順は、予選第1回戦でのレース順とする。

01 Xメタルスタイリスト福田ブルー
02 ◎激漕(ゲキソウ)2017
03 ▲京都工場保険会「受けよう精密検査」
04 ◎チーム賑やかし
05 雅&ばかぁ~ず 
06 ○チームコロコロジャパン
07 東宇治高第五期ドラゴン 
08 チームカオス ドラゴンボート部
09 宇治商工会議所青年部
10 ▲メタルスタイリスト福田レッド
11 小倉大好きクラブ
12 X京都工場保険会「測定しよう職場環境」
13 絆
14 ○エンブレムJapan
15 LOVE & boat
16 宇治鳳凰ロータリークラブ

予想が難しいのは、ダブルエントリーの「メタルスタイリスト」
と、「京都工場保険会」だ。これらは、チームのメンバー配分に
よっても実力値は変わってくる。

「メタル」の場合は、通常「レッド」側を主力としている模様
だが、専業チーム「すいすい丸」の兄弟チームの「工場保険会」
については、どのようなメンバー分けか当初不明であり、加えて、
「すいすい丸」は現在、非常に多い練習メニュー量をこなして
いるので、その新人達が、このシーズンオフの期間に、どの程度
練習を重ねてきているのかは不明だ。

しかし、「工場保険会」の様子を見ると、「精密検査」の方は
「すいすい丸」のユニフォームを着ている男子選手が多く、
「職場環境」の方は女子選手が多い、すると「精密検査」が
「すいすい丸」の新人補欠選手等を揃えた主力とは思われるの
だが、実力値はともかく、「職場環境」の方は若い美人選手が
多いので、どちらを応援するかは、また別問題だ(笑)
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で、これらの予想は、勝手に(適当に)決めているというよりは、
過去の4回の本大会の結果であるとか、チームのモチベーションや
練習量等が根拠となっている。

多くの市内チームは、1年に1度、本大会に出る際にしか練習を
行わないのだが、やはりそれだと、どうしても戦績は不安定となる、
で、仮にそうだとしても過去の実績のある実力派チームは概ね
強い事であろう。

そして、私は、ドラゴン大会の観戦前には、過去数年間での
各チームの戦績を事前に調べてから大会を観るようにしている。

各チームと話をする際にも、「去年はこうでしたね」のような
話題がある方が望ましいし、まあ別に、予習復習をしっかりやる
というガリ勉的な意味よりも、以前の状況がわかっている方が、
観戦していても断然面白いからだ。

結局、私の予想では、準決勝に残るのは、「激漕」「賑やかし」
「コロコロ」「エンブレム」の4チームであるのだが、
ここにダブルエントリーの「メタル」や「工場保険会」の
いずれか調子の良い方がからんでくると、俄然面白くなる。
c0032138_19454897.jpg
さて、市内の部予選第一回戦が進んでいる。

ルールは前編でも書いたとおり、2回戦の予選レースを
各々レーンを交代して漕ぎ、良いタイムの方を採用し、その
タイム上位の4チームが準決勝に進出する。

いずれもビギナーチームであるので、レーンコンディションに
左右されやすい。午前中は風がややアゲインスト(向かい風)
である事と、2レーン側中間地点での水深の浅いエリアを、どう
ペースダウンせずにクリアしてくかが鍵となる。

午後(二回戦)になると、風はフォローまたは横風となったが、
水量がやや減ってきていた。これらのコンディションの変化を
オープンの強豪チームなどでは綿密に計算してレースを行って
いたが、市内の部ではそれは難しい、そのコンディションの差異
よりも、むしろ、そのレースで「パドルが揃っているか否か」
の方がはるかにタイムへの影響が強い訳だ。
c0032138_19454977.jpg
レースが成立すれば、中間地点のコース審判、およびゴール地点
の決勝審判より白旗が上げられる。まあ、ほとんど全てのレース
が白旗なのだが、中には、蛇行などによりレーンを外れてしまう
場合もある。
ドラゴン専業チームですら、各大会を通じて、年に1~2回位は
そういうケースもあるので、市内の部などのビギナーチームの
場合は、各大会で1回づつくらいは赤旗が上げられる場合もある。
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今回も、ビギナーチームが蛇行、あわや衝突か、という状況と
なった(上写真)、しかし前を走る2号艇は、昨年の優勝チーム
「コロコロジャパン」であったので、速度を上げて衝突を回避、
蛇行したチームも、進路妨害にはならず、単に建て直しでタイム
ロスしただけで事なきを得た。

ちなみに進路妨害となった場合、最悪は失格(そのレースは
タイム無し)、か、良くてペナルティ(数秒を追加)となる。
c0032138_19454720.jpg
予選1回戦を終えた時点でのタイム上位6チームを挙げてみよう。
以下はあくまで暫定順位だ。

1位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒
2位:チームコロコロジャパン 1分18秒
3位:チーム賑やかし 1分19秒
4位:メタルスタイリスト福田ブルー 1分20秒
5位:激漕(ゲキソウ)2017 1分20秒
6位:メタルスタイリスト福田レッド 1分24秒

この順位があくまで暫定であるのは、市内チームにとって
若干不利な2レーンでの結果が混じっているからだ。
午後からの2回線ではレーン交代が行われる、その際に
他の条件(風、水流)がどう変化し、どれだけ好タイムを
出せるのかは今の段階ではわからない。
c0032138_19454753.jpg
例えば上写真の「激漕」は優勝候補の一角であるが、
上記暫定5位のタイムは、もっと伸ばせる可能性がある。

ただまあ、1回戦を終え、これでだいたい様子は見えた感じで
あり、恐らくは1分16秒位が、準決勝進出ラインであろう。

すると、「受けよう精密検査」はまず当確、そして昨年優勝の
「コロコロ」については、1分18秒なので、次で頑張るのは
当然なのだが、これから、「激漕」「賑やかし」あるいは
「メタル」のレッドチーム、そして現状では圏外の「エンブレム」
が、タイムを伸ばしてくると、「コロコロ」は準決勝に進出
できず、2連覇の夢が途絶えてしまう可能性もありえる。
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上写真は、「メタルスタイリスト福田」のキャプテンT氏、
本大会は、初回から毎年ダブルエントリーであるが、最高位は
複数回の準決勝進出での4位止まりだ、だからまだ入賞が無い。
今回は上手くすれば準決勝進出はおろか、入賞の可能性もある。

企業チームの「メタル」は、今日は社長さんも応援に来て
下さっている、入賞したら喜んで貰えるのは当然だし、
まだチームのメンバー数名しか持っていない「カーボンパドル」
も、もしかしたら社長に言って部費で買えるかも知れない(笑)
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さて、2回戦に入って、注目株の「コロコロジャパン」だ、
やや有利な1レーンで、タイムは1分16秒とまずまず。

ただ、このあたり、つまり1分16秒に上位チームが集中する
可能性が極めて高い、どうも2回戦では、風がフォロー(追い風)
となった模様で、各チームのタイムが若干伸びているのだ。

予選2回戦が最終戦まで終わったあとで、初めて集計であろう。
その際、コンマ数秒差が問題となる。準決勝当確ラインは
極めてシビアな争いになりそうな気配がする。
c0032138_19460564.jpg
予選二回戦では、確かに各チームとも1~2秒速くなっている
模様である、まあコンディションの他、「慣れ」もあるかも
知れない。

つまりドラゴン専業チームでは、コースのコンディションが
同じであれば、何回漕いでもタイムは一定、または疲労で少し
づつ落ちていくのであるが、ビギナーチームの場合は練習量が
少ないので、予選1回戦ですら練習となりえてしまう。
だから、ビギナーチームの場合には、予選1回戦、2回戦そして
準決勝、決勝と、後のレースになるほど、毎回タイムが数秒づつ
良くなる事すら実際に良く有る話だ。

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ここで余談だが、私の今日の撮影機材は、3台のカメラを使って
いる。

まず、一眼レフがNIKON D300 他の記事でも紹介したが
約10年前の高級機であるが、中古価格が定価の1/10程度まで
安価になったカメラで、26000円で購入したものだ。
このカメラに「超望遠ズームレンズ」の
TAMRON SP AF 200-500mm/f5-6.3 LD (A08)を装着している。
D300はAPS-C機なので、この場合、フルサイズ換算画角は
300-750mmに相当する。

加えて、ロングズーム・コンパクト機として、FUJIFILM X-S1
これは、フルサイズ換算 24-624mm/f2.8-5.6の固定レンズだ。
さらに、小型ミラーレス機RICOH GXRに、S10ユニットを装着、
こちらは、フルサイズ換算 24-72mm/f2.5-4.4となる。

本会場は、さほど距離が遠く無く、一眼と超望遠ズームは多少
長すぎた模様だ。
実際には、APS-C型デジタル一眼レフであれば、
一般的な70mm-300mm程度の望遠ズームで十分であろう。

本日、観光客の中には本格的なカメラを持ってきてドラゴン競技
を撮影している人達も多数居た。遠目で、彼らの使用機材を
チェックしていたが、最長の望遠レンズでも200mm程度迄だった。

まあ、宇治でドラゴン大会をやっている、とは知らなかったに
違い無い、で、一般的な観光撮影であれば、200mmレンズでも
長すぎる位であり、銀塩換算135mmあたりまでで十分なのだ。

ただ、ドラゴン競技の撮影で200mm(APS-C機で300mm相当)
では、やや物足りない、もう一声望遠が欲しいところだ。

私は、宇治観光協会の写真撮影担当の方と良く話しをするの
だが、彼は、キヤノンのフルサイズ一眼レフに、
24-105mm/f4の標準ズームを使っている。これはかなり優れた
機材ではあるが、ドラゴン競技撮影には望遠側が全然足りない。
彼は良く「望遠が欲しい」と言っているのだが、何故か今の時期
「これを買えば万全」という推薦できる超望遠ズームが無いのだ。
メーカー純正超望遠ズームは高価だし、レンズメーカー製の物は
望遠端600mm程度のものが主力で、これは重厚長大すぎる。

今回私が持って来ているTAMRON超望遠ズーム(A05)は、
2000年代のレンズであるが、33000円の中古購入価格と安価
であり、かつ写りもさほど悪くない。
ただし手ブレ補正が入っていないので、ボディ内手ブレ補正
機能の無い、NIKONおよびCANONのカメラに装着する際は、
手ブレ補正が無い事を良く認識して使う必要がある。

もっとも、本日は快晴なので、ISO感度を200程度に低く設定
又はAUTO ISO設定としても、数百分の1秒のシャッター速度は
得られるので、手ブレは起こしにくい。
なお、開放f値可変ズームであるから、ズーミングでf値が
変化してしまうと、うっとうしい、そこで最初から、望遠側
開放f値のf6.3または、もう半段だけ絞ったf7.1程度に設定
しておくと、ズーミンズ操作でf値が変わらないように出来る。

レース途中でボートが近距離に来た場合TAMRON A05レンズでは、
ワイド端でも300mm相当であるので、長すぎてどうしようも無い。
その際には、もう1台の望遠機FUJI X-S1に持ち替えて撮影する、
その持ち替えは、仮に電源OFF時からでも、時間的には可能だ。

だったらX-S1だけで事足りるのでは?と思うかも知れないが、
基本的にコンパクト機であるから、電源OFFからONまでの時間
が長かったり、AFの精度や速度などはどうしても劣ってしまう。
この手のカメラは、スポーツ競技の撮影においては、あくまで
一眼レフの補助としか使えない。

本来、ロングズーム機は、自然観察などのフィールド撮影分野
において、花等の近接(マクロ)撮影から野鳥等の超望遠域まで
軽量な1台のカメラでカバーできる事を特徴とするものだ。

で、それらの自然撮影は、あまり慌てない状況であっても良い
場合が多い(注:野鳥撮影では、鳥が逃げないうちに撮りたい
事も多々あるが・・)のであるが、スポーツとかで、今の一瞬を
撮りたい場合は、ロングズーム機はちょっと向いていない。

それならば、一眼レフを2台持ちにすれば良い、と思うかも
知れない。まあ、それは確かに理想的だが、重量がかさむ。
一眼レフに超望遠ズームを装着すると、最低およそ2kgとなる、
これを2セットとなると、1日持ち歩くには、かなりの重量負担
となる、なので1セットはどうしても小型機とする必要がある。

結局、これ1台あれば万全、という状態にはならず、どうしても
複数のカメラを持ち出さざるを得ない。

ちなみに、もう1台持ってきている小型ミラーレス機のGXRだが、
今回、女子選手の方から
選「この小さいカメラは何を撮る為のものですか?」
と聞かれた。
匠「これは、こうして(ノーファインダーで撮って)
  相手に撮っている事を意識させないようにするカメラです」
選「あ、なるほど、”隠し撮り用”ですか!」
匠「あはは、まあ、そんな所かな(笑)」

結局、カメラは目的によって複数のシステムを使わざるを
得ないという話なのだが、ずいぶんと余談が長くなった(汗)
大会の様子に戻ろう。
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さて、このあたりで予選2回戦も終了、この段階でベストタイム
を6位のチームまであげてみよう。

<市内の部、予選ベストタイム上位>
1位:激漕(ゲキソウ)2017 1分14秒
2位:京都工場保険会「受けよう精密検査」 1分16秒50
2位:チーム賑やかし 1分16秒50 (同着2位)
4位:メタルスタイリスト福田レッド 1分16秒78
---ここまで準決勝進出----

5位:チームコロコロジャパン 1分16秒88
6位:京都工場保険会「測定しよう職場環境」 1分18秒50

昨年の覇者「コロコロジャパン」は、かなり不運だ、
予選1回戦、不利なアゲインスト風+2レーンで、全体の2位と
なる素晴らしい好タイムをたたき出しておきながら、条件の良い
2回戦で逆にタイムがあまり伸びず、僅か0.1秒差で予選敗退と
なってしまっている。
さぞかし悔しい事であろうが、まあ、それも時の運だし、
悔しければ練習をしてまた来年の本大会でリベンジするための
モチベーションにもなるだろう。
例えば、新設の京都協会に所属し、すいすい丸や他のライバル
チームと共に練習して、お互い刺激とするのも良いかも知れない。

コロコロジャパンに聞くと、
コ「練習会をやっても、人が集まらないかも知れないなあ」
とのことであったが、そうだとしても
匠「他の市内チームも同じ事を言ってますよ、とりあえず練習日
  だけ決めておいて、集まった人たちだけで合同練習すれば
  良いのですよ、オープンの部に出ているチームの選手達も
  琵琶湖等では、だいたいそんな感じの練習だそうですよ」
コ「なるほど、それだったらいけるかもな」
c0032138_19460510.jpg
さあ、ここで入賞、あるいは優勝の行方が気になって来た。

準決勝および決勝戦は、1発勝負のトーナメント戦だ、
対戦相手およびレーンの組み合わせにより、ある程度それが
決まってくる、その組み合わせ抽選は、この後に大会本部で
行われるが、そこが明暗の分かれ目になるのは間違いない。

予選で4位となった「メタル」にも優勝の可能性がある、
「メタル」の立場からして、最も望ましいシナリオは、
予選1位のチームが2レーンとなって、予選3位のチームと
戦い、その結果、予選3位のチームが勝ち上がり、
メタルは、予選2位のチームをレーンの利で倒し、決勝でも
1レーンを引いて、予選3位のチームと対戦するのが理想だ。

まあ、取らぬ狸の・・ になりそうなシナリオではあるし、
予選2位と3位のタイムは実は同着だ。

で、過去の準決勝抽選会で不利な組合わせばかり引いたという
「メタル」のキャプテンT氏は、今回は抽選を断念、若手の
運のありそうな選手に、それを任せることとした。

まあ以前、プロ野球のドラフト会議で、数年連続でクジに
外れた不運な監督が居たのだが、それと似たような話だ・・
c0032138_19460587.jpg
こつらは抽選会の模様、4チームの代表者が集まっている。
左から、賑やかし、工場保険会、激漕、メタルの順番か(?)

まず、ジャンケンを行い、勝った代表者から、今度はレーン
番号が書かれた紙を引く、この紙も勿論、中を見ることが
出来ないので、つまり2重の「運」の要素となってくる。

「メタル」の代表の若手は、まずジャンケンで早々に負けて、
一番最後にレーンを引くことになった。

「賑やかし」は、ジャンケンで1番となり、引いた紙も
準決勝1組目の1レーンだ、最も有利と言っても過言では無い。
そしてラストに引いた「メタル」は、その「賑やかし」と
当たる事となった。

「賑やかし」は、過去の4大会で優勝、優勝、3位、2位の
地元最強チームだ、「メタル」にとっては、もっとも当たって
欲しく無いチームに、当たりたく無い状況で当たってしまった。

逆に「賑やかし」にとっては、最も組みしやすい状況だ。
まあつまり、レーンを引く前、ジャンケンの時点で、すでに
明暗が分かれていた事になる。運のある人、無い人、そこがもう
最初からはっきり分かれていたという事なのであろう。

---
さて、市内の部の準決勝であるが、
まず準決勝第1組、「賑やかし」対「メタル(レッド)」は、
メタルがかなり善戦し、2秒差まで詰め寄ったが、残念ながら
ここまでだ。後は準決勝2組目の2位にタイムで競り勝ち、
3位入賞の可能性を待つ事になる。

準決勝第2組、「工場保険会」対「激漕」は、ここも接線と
なったが、「工場保険会(精密検査)」が勝利。

オープンの部の「すいすい丸 家族検診」も準決勝への進出が
決まっているので、ここで「すいすい丸」史上初の「宇治大会
での市内、オープン完全制覇」が視界に入ってきた。
c0032138_19460420.jpg
写真は市内の部の決勝戦に臨む「工場保険会(精密検査)」
ドラマーは、「すいすい丸」の漕手であり、女子の日本代表
選手にも選出されているNさん。 
c0032138_19460468.jpg
こちらは「賑やかし」の女性ドラマー、
奇しくも市内の部の決勝戦は「美人ドラマー対決」となった!

「賑やかしの彼女は、今日は「京都大作戦」のTシャツを
着ていた。

匠「ああ、この”京都大作戦”って、毎年宇治の”太陽が丘”で
  夏にやっているイベントですよね?」
賑「はい、よくご存知で」
匠「近くを通ったら、何か音楽がかかっていたみたいだったけど、
  何をやっているのかな?」
賑「まあ、ライブイベントですね、色々なバンドが出て
  演奏をします」
匠「ふ~ん、なるほど、ロックフェスのようなものかな・・・」

と、わかったようなわからないような、という感じだが、
後で出演バンドを調べてみると、毎年結構著名なアーティストが
集まってきている、しかもイベントは2日間に渡って行われる
模様だ。これであれば若者達が沢山集まってくるのもわかるし、
私が、たまたま開催日に近くを通りがかった時も、会場に入らず
(費用の関係か?お金が無いという事であろう)出演者も全く
見えない会場の外で、音楽だけを聴いている若者達が沢山居てた。

そして、女性と話をするのであれば、どんな事でも知っていて
損は無いとも感じた次第だ(笑)
c0032138_19460490.jpg
さて、市内の部決勝戦は、美人ドラマー対決だったが、
結果は、写真の「京都工場保険会(受けよう精密検査)」
が見事勝利。

こちらは地元でありながら初優勝、もしかすると、昨年の
「びわこペーロン」で、「すいすい丸」での10人漕ぎの部に
乗っていて優勝した「すいすい丸の新人」と呼ばれていた
選手達も今回乗っていたかも知れない、だとすると、
「すいすい丸」は順調に新人達が育っているという事になり
今年、さらなる活躍も期待できるだろう。

「賑やかし」は惜しかったが、優勝、優勝、3位、2位、2位
の成績はなかなか見事なもの

賑「平均順位で言ったら、ウチのチームが一番だろうな」
匠「あはは・・ 平均順位、まあそうでしょうね、
  入賞できなかった年は1度も無いですしね。
  後は、もう少し、いつでも練習が出来る環境を作っていく
  という感じでしょうか・・・ 「すいすい丸」さんとも話を
  しておいてくださいね、宇治の市内チームのレベルアップ
  を期待します、来年も是非頑張ってくださいね!」
c0032138_19460489.jpg
大会終了後の、「京都工場保険会(受けよう精密検査)」の
記念撮影。

市内の部の最終順位をここであげておく。

優勝:京都工場保険会 受けよう精密検査
   決勝タイム 1分16秒53
2位:チーム賑やかし
   決勝タイム 1分18秒78
3位:激漕(ゲキソウ)2017
   準決勝タイム 1分17秒68
4位:メタルスタイリスト福田レッド
   準決勝タイム 1分20秒28

結局、「メタル」は今回もまた入賞を僅かに逃した、
これで4位は3回目だったか・・?
「賑やかし」は今回は優勝を逃したものの、実力と安定性は
抜群だ。
「激漕」も予想通り、なかなか強かった、新進のチームで
あるから、まだまだ伸びしろがあるだろう。

また、準決勝には残れなかったが、「コロコロ」「エンブレム」
も当然来年以降では上位争いに加わってきて、さらなる混戦が
予想される。

まあ、若干の運不運もあったのだが、ともかく実力伯仲で非常に
面白い、宇治ドラゴン大会の市内の部は、通好みのカテゴリー
と言えるかも知れない。

さて、今回の「中編」はこのあたりまでで・・
次回「後編」は、「オープンの部」の観戦記事としよう。


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