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【熱い季節2016】第4回スモールドラゴンボート日本選手権大会(中編)

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2016年10月23日(日)に滋賀県大津市びわこ競艇場にて行われた
「第4回スモールドラゴンボート日本選手権大会」の模様より、中編。
(以下、「スモール選手権」と略す)
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高い確率で雨に見舞われる本大会であるが、幸いにして今回の
大会は、曇時々晴れという天候だ。
まあ、例年9月に行われる本大会が、今年は会場の都合からか、
10月の実施になったのも、時期的に幸いしたのかも知れない。

ちなみに、本大会の前身の「琵琶湖スプリント大会」でも、1度だけ、
例年の9月から6月に変更された事があったが、その時も雨だった(汗)

ただ、本会場は(滅多に無いが)晴天になると、午前中は強い逆光
となり、レース写真の撮影は困難となる。
でも今日は、曇り勝ちで日照は少ないので、その点では大丈夫そうだ。

最高気温は20℃くらい、朝や夕方に風が吹くと、やや肌寒いが
日中は全く問題なく、快適なドラゴンボート環境だ。

そういえば、今年7月の暑い中「高島ペーロン」の大会中に、
地元の「松陽台」チームの選手とこんな話をしていた。

松「今年の”競艇場の大会”は、いつでしたっけ?」
匠「10月の・・ 確か23日でしたかね」
松「10月ですか、寒そうですね・・」
匠「天気次第でしょうね、よく雨になる大会ですので、
  雨降りだと寒いですよ」
松「うわ~、晴れてくれると良いですね」

およそ8~9年前だが、9月の本大会で気温が低く、しかも雨と風で、
相当に寒かった記憶がある、それに比べれば今日は全然OKだ。

----
さて、今回の記事では「選手権混合の部」の模様について紹介しよう。

混合の部には21チームと、多くのチームがエントリーする大会となった、
やはり10人漕ぎ、すなわち「スモール制」というのが、参加の敷居を
下げているのは間違いない。近年では、関西圏のドラゴン大会では、
その殆どで、スモール制となっているか、あるいはスモールの部が
併設されている、20人漕ぎしか無いドラゴン大会は、もうKIXと
1000m大会くらいしか無いと思う。

レギュラー艇(20人漕ぎ)を編成可能なドラゴン専業チームは、
本スモール選手権では、2チームに分割し、ダブルエントリーと
している場合も良くある。

冒頭のレース写真は、2レーン、3レーンが「東京龍舟」である、
チーム名は、それぞれ「TOKYO DORAGON」
「東京ドラゴン パプリカ」となっている。
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「東ドラ」は、本大会では、混合の部はダブルエントリー、
加えて、オープンの部で「東京龍舟ワイルド」、さらに女子の部に
「東京龍舟プラチナ」と、合計4チームの参戦だ。

え~と、シングル、ダブル、トリプルの次は、何と言ったかな?

確か、ボート(カヌー)の世界だと4人漕ぎの場合は「クォドルプル」
とか「クアドラプル」とか言っていたし、パソコンのCPUでも4個の場合
は「クアッドコア」だから、だいたい「クアッド」という語源の感じだろう。

でも、スケートとかでは、従来の3回転半「トリプルアクセル」が、
最近では、4回転ジャンプも見れるようになってきたので、それらの事は、
本来「クアドラプルサルコウ」とか「クアドラブルアクセル」とか言うの
だろうか? これはアナウンサーや解説者泣かせの用語だなあ(汗)
(実際には「出ました、4回転ジャンプ!」で終わりかな?)

なので「東京龍舟」は、今回は”クアドラブル・エントリー”だ!

匠「え~と”東ドラ”さんは今回は4チームですか?大勢力ですね」
東「まあ、女子チームは”混合”の選手と被ってますけどね」
匠「確か、”日本選手権”でも3チーム、延べ60人以上でしたね!」

まあ、近年、東京のチームは変遷が激しい、と良く記事で書いているが
「東ドラ」には、どんどん有力選手が集まってきているようにも思える、
現に、今年の「日本選手権」も混合の部で優勝であり、本大会でも
勝って、「両選手権」を制覇したいところであろう。

ちなみに、混合の部の1チームが「TOKYO DORAGON」と英語名
なのだが、このチームには、元「ゴリニチ」(在日ロシア人のチーム)の
メンバーが2人所属しているから英語名なのだろうか?

今日も元「ゴリニチ」の女性メンバーを見かけた、だが、以前(3~4年
くらい前)に静岡の大会で話をした時、日本語をあまり上手く
あやつれる状態ではなかったので、英語で話したような記憶がある。
私はロシア語の単語は挨拶程度しかわからないので、ちょっとどのように
話しかけるか迷ってしまい
匠「あ、ゴリニチ!」 と声をかけたのだが、
まるで「コマネチ!」のような口調とアクセントだったかも(笑)

ゴ「ハイ、ソウデスヨ」 
(ここ数年で、日本語がだいぶ堪能になった模様である)

匠「もう、”ゴリニチ”のチームでは出場されないのですか?」
ゴ「ノコっているのは、この2人だけデスよ」
(恐らく、仕事の関係で来日していたのであろう、皆、帰国したのかな?)
匠「そうですか、じゃあまあ、「東京龍舟」でがんばってください」

ちなみに、「ゴリニチ」とは、確か「3頭の龍(架空の生物)」の
意味であると、昔彼等から聞いた事がある。
もちろん「ドラゴンボート」のドラゴンにかけているのだろうが、
多頭と聞くと「ヤマタノオロチ」か「キングギドラ」を連想
してしまう。「ヤマタノオロチ」は、日本書紀や古事記に登場する
怪物であるが、こういう古代の伝説は世界的に共通の要素を含む
ものが多い、たぶん海を渡って伝承してきたのであろう。
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さて、大勢力と言えば、上写真の「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」
も同様だ。

本大会には、混合の部に「琵琶湖龍舟」「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」
の2チーム、さらに、オープンの部に「琵琶ドラプレミア」と、
トリプルエントリーとなっている。
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まあ、かつてであれば、強豪チームの場合、スモール制で2分割等
した場合でも両者とも強く、「ワンツー・フィニッシュ」して
しまう事もあったのだが、近年では、やはりメンバー数を集めるのに
どのチームも苦労している状況だ。
20人の漕手を集めるのが難しいという状態では、常時何人かの新人
メンバーを補充していき、レース経験を積ませて育成していく、
という状況が良く見られる、そうした場合、チーム分割すると
勝つ為には、有力メンバーを固めた「主力チーム」を作らざるを得ず、
その結果、どうしても分割チーム間に実力差が出てきてしまう。

近年のこうした状況で、ワンツーフィニッシュしたり、あるいは、
異なるカテゴリーで同時入賞したり、というケースは、少なくなって
きていて、それが実現する場合は、チーム力、メンバー数とも、かなり
恵まれた状況であるとも言えるだろう。

思えば昨年の本大会では、静岡の強豪「海猿火組」が、チーム再編中
で育成メンバーを多く抱えながらも、3カテゴリーで優勝、優勝、準優勝
という信じられない好成績を上げた。
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今年の「海猿火組」は、、サブチームを「FULL AHEAD」としたダブル
エントリーだが、そちらは前記事で書いたように「普及の部」で3位に
入賞している。
主力チーム「海猿火組」は、ダブル入賞を狙っていきたい所であろう。
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お馴染み「Team BANANA」、こちらも混合の部にダブルエントリーだ。

「BANANA」がダブルエントリーする際、識別サブネームがユニークで
ある事が多い、昨年の本大会では、「フレッシュ」と「スマイル」
一昨年の本大会では「シャイニング」と「グロリアス」

さて、今年は?というと「YES」と「トゥルトゥ」である。

これまでのサブネームは、なんとなく理解できたが、今年のはいったい
どういう意味なのだろうか・・?

お菓子とか食べ物の名前のような気がする、それとも、音楽の曲名とか
バンド名か、はたまた映画のキャラクターとかか?
(以前、そんなようなサブネームを使っていた事もあった)
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意味がわからないので聞いてみよう。

匠「え~、今回の、”トゥルトゥ”って、お菓子ですか?」
B「ちがいますよ~(笑)
  あるメンバーの口癖なんですよ、酔っ払うと、すぐに、
  「YES!」とか「トゥルトゥ」とか言うのです」
匠「ああ、そりゃあ、考えてもわからんわ(笑)」

まあしかし、アナウンサー泣かせのチーム名だ。
言い難いといえば、大阪のコラボチーム「みっくちゅじゅーちゅ」と
同じくらい難易度が高いであろう。

もっとも、TVのニュースキャスターの試験とか(だったか?)では
「貨客船マンギョンボン号」とか「高速増殖炉もんじゅ」とかの原稿を
素早く読む課題があったと聞く、いずれも私は読むことができない(汗)

まあでも、今日の大会のMCは、例年と同じく、名解説者の
「DJ西尾さん」である、彼であれば問題なく
「Team BANANA トゥルトゥ」も発音できるであろう(?汗)

「BANANA」だが、チームを2分割する際に、前述の「実力差」は
つけずに平均化する事が殆どだ。
まあ、勝ち負けに拘るというよりは、楽しんで大会に参加するという
感じなのであろう。
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こちらは「チーム未来」のR氏だが、彼はいつも大会の時に珍しい
Tシャツを着て来る、そのほとんどが手作りなのだが、今日は違う。
匠「それ、凄いですね、”青の未来”ですか!」
R「いいでしょう~! 記念バージョンです」

そう、「未来」のチームカラーは、ご存知「赤」である。
「青」のTシャツなど、今まで見たことが無かった。
Tシャツに書かれた文字は、「20 Years of Dragon Boating 2009」
となっているので、2009年に20周年記念で作った限定品なのであろう。

しかし、さすがRさん、色々珍しいものを持っていますなあ・・

まあ彼には詳しくは聞いてはいないが、恐らくは、例えば私がちょっと
変わったカメラやレンズを見ると、どうしても欲しくなるのと同じで、
コレクター魂がうづくのかもしれない(笑)

「未来」には、今回は、東京の「CICライジングスター」の女子選手も
混じっている模様だ、まあ、大阪と東京の異地区コラボであるが、
もはや近年では驚くには及ばない、およそ、どの地区同士のコラボも
色々と前例があって「当たり前」とも言える。
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こちらは「常翔喜龍」(じょうしょうきりゅう)

正式名は「大阪産業大学 常翔喜龍」である。
珍しい、大学のドラゴンボート専業チームだ、準クラブ活動であると
聞いている。「準」というのは、正規のクラブ活動では無いという
意味であるが、同好会という訳でもない、そのあたりは多分、予算とか
活動の方法とかが、正式のクラブの場合とは異なるという意味なの
だろうが、その内容まで詳しくは聞いていない。

大学生なので、メンバーは毎年、卒業と入学で入れ替わってしまう、
OBは基本的にはチームに参加できない模様だ。まあ、大学の名前を
冠しているので、そうなのであろう。例えば、かつては「兵庫教育大学」
の(クラブ)チームも、OBが参戦する場合には、チーム名を独自に
つけていた事がある(それが「個人名」なので笑えたが・・)

ともかく「常翔喜龍」は、いつも元気なチームであるという印象だ。
だが、本日の成績は振るわず、予選敗退となってしまった。
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おっと、こちらは・・?
え~と、見たような人達も居るし、見るからに速そうなのだが・・

匠「どちらのチームでしたっけ?」
暴「暴漕連合と言います」
なんだか、バイクに乗ってそうな名前だ(汗)

話を聞くと、主に関東の「舞浜河探検隊」「横浜サーフベイザース」
「トリッドストーム」「ジャングルマニア」「スーパードルフィン」等
によるコラボチームとのことだ。
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匠「凄い! ドリームチームじゃあないですか」

なにせ、それらのチームは、かつて日本選手権(天神)大会で、
優勝した事がある所ばかりなのだ、ただ、良く聞くと、各々の
チーム活動は現在ほとんどしていないとのことだ。
東京近郊のチームの変遷が激しい事を、ここでも実感する次第だ。

けどまあ、そういう状況だから、こうしたドリーム・コラボチームが
実現したのであろう。
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予選1回戦での「暴漕連合」は、なかなか凄かった。

タイムは55秒83,これは混合の部の中ではダントツのトップであり、
試しにオープンの部と比べても、「bp」等のトップクラスのチーム
とほぼ同等のタイムである。

匠「さすが! こりゃあ、混合の部の決勝は、一波乱ありそうだな」

ちなみに、10月2日に東京で行われた「東大島大会」でも
「暴漕連合」は優勝していると後で聞いた。
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こちらは大阪の「吹田龍舟倶楽部」
「吹龍」は、今年は「びわこペーロン」での優勝(2連覇)や、
高石大会での準優勝と、まずまずの戦績だ。

本大会では、敗者復活戦で、準決勝に上がれるか、またはB決勝に
行くかの瀬戸際、「吹龍」の選手との話の中で・・

吹「B決勝って、何か賞品が出るのでしたっけ?」
匠「確か、昨年はB優勝だけはありましたよ。
  けど、賞品は第1回大会の時のTシャツでしたけどね」
吹「う~ん、微妙だなあ、それなら準決勝の方に行きたいかな・・」

でもまあ、本大会の第1回記念Tシャツって、その後のものよりも
生地の質が良いんだよね・・ 

「吹龍」は、宣言どおり準決勝進出なるも、タイム順でわずかに及ばず、
決勝進出はならなかった。

ちなみに、そこで同着3位のタイムで決勝に上がったのは、
「すいすい丸 工場」だ。

実は「吹龍」と「すいすい丸」は、今年の「高石大会」でも、
「びわこペーロン」でも決勝で優勝を争う激戦を繰り広げたのであった。
(高石では「すいすい丸」が勝ち、びわこでは「吹龍」が勝っている)
また、関空(KIX)大会でも、両チームは決勝で激突している。
良きライバル関係という事だろうか? そして本大会では「吹龍」は
決勝進出を「すいすい丸」に阻まれた形となり悔しかったに違いない。

ちなみに「すいすい丸」だが、本大会はトリプルエントリーだ、
いつもの「工場」「トレイン」のサブネームの他「さくら」が加わっている。
匠「これ(サブネーム)って、どういう意味なのですか?」

す「ああ、全部”ケツメイシ”の曲名なんですよ」
匠「そうだったのですか! ”工場”とか言うから、”京都工場保健会”
 (すいすい丸の一部の選手が勤務している機関)の事だとばかり
  思ってましたよ」
す「あはは、よくご存知で(汗) でもそれは関係無いです・笑」
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こちらは、ご存知、兵庫の超強豪「関西龍舟シンバ」だ。

「関ドラ」は、「超」強豪チームなのだが、今年の前半では関西圏の
大会では惜しい結果が多い状態であった。
「日本選手権」では3位、続く「高島ペーロン」は有志で別チーム名で
参戦、この操船が極めて難しい大会に、初出場ながら決勝進出なるも、
アクシデントで4位となってしまった。
さらに「KIX」では、コンマ差で準優勝と悔しい思いをしていた。

しかし、2週間前の静岡「ツナカップ」では、「芦屋人」という別名で
初参戦、見事に優勝している。
この勢いで、本大会でも続けて優勝したいところであろう。
私の予想では、前述の「暴漕連合」との優勝争いになると見ている。
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さて、混合の部の各チームの様子を書いていこうかと思っているの
だが、やはり21チームもあると、とても書ききれない。

今回紹介したチームの他では、混合の部では、
「香里丘高校5期生」「team 風」「Rowing Team 浪わ」「熊野水軍」
「RスポーツマンクラブMIX」「東海ドラゴン」「小寺製作所」が
エントリーしている。いずれも常連のドラゴン専業チームだ。
今回紹介しきれなかったチームは、また別の機会に、という事で、
あしからず。

----
さて、レース・スケジュールは、やや巻き(進行が早い)の状況なので、
昼食休憩を取ることとなった、休憩時にはいくつかイベントがあった
ので、ここで、それを紹介しておこう。

まずは、ダンスのパフォーマンスだ。
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なかなかキレのあるダンスを見せてくれる、
それもそのはず、彼女達(学校のダンス部とのこと)は、
世界大会で2位なった実績を持つという。

3曲ほど踊ってくれたが、その都度、曲の雰囲気や、衣装もがらり
と変えてきて、バリエーションや表現力の高さを魅せてくれる。
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ほんと、なかなか凄い。選手達からも拍手の嵐が飛んでいた。
なお、一応、撮影許可は学校側から出ているのだが、彼女達は
まだ未成年なので、あまり詳しい紹介等は省略する。

さて、次はチーム表彰があるという。
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こちらは、女子ベテランチーム「Spirits Club」である。

何で表彰されたか?というと、彼女達は20数年の長きにわたり、
「びわこペーロン」大会に参加しつづけ、ドラゴンボートの普及発展
に尽力した、との事である。

そうだったのか、彼女達を記事中では「ベテラン」「ベテラン」と、
何度も紹介していたのであるが、私がドラゴンを撮影しはじめた
10数年前からすでに大会に参戦していたので、「いったいいつから
活動しているのだろう?」とは思っていた。

本大会だが、「女子の部」もあって、そこには3チームがエントリー
している、チーム数が少ないので2回戦制となっている。

そこには、本大会常連の「チーム河童」の姿が見えないのだが、
実は今日は、鹿児島では「根占(ねじめ)」大会が行われている、
今年の「日本選手権」に「根占大会」の担当者の方が観戦に来られて
いて「スモール選手権と同じ日ですね」という話をしていたので
良く覚えている。

「河童」は、今日は恐らくは、そちらの大会に参戦しているのであろう、
まあ、昨年の本大会で「河童」は優勝している、という理由もあったの
かも知れない。
ちなみに、今年の「根占大会」は、荒天の為、残念ながら途中中止と
なってしまったと聞く。

で、本大会の女子の部の結果は、次回後編記事で紹介しよう。

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さて、「混合の部」の準決勝だが、以下のような結果となった。

混合準決勝第1組
1位:海猿火組
2位:琵琶湖ドラゴンボートクラブ
3位:すいすい丸 工場
4位:すいすい丸 トレイン
5位:熊野水軍

このレースは「海猿火組」(昨年の本カテゴリー優勝)が僅差で
「琵琶ドラ」を抑えた(以下写真)
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混合準決勝第2組
1位:関西龍舟 シンバ
2位:暴漕連合
3位:吹田龍舟倶楽部
4位:TOKYO DORAGON
5位:Rowing Team 浪わ

こちらは「関ドラ」が、ドリームチームの「暴漕連合」をコンマ差で
抑えている。

まあでも、準決勝なので、まだ「全開」という訳ではないであろう。
決勝戦では各チームとも本気で漕いでくるに違いない。

この結果、各レースで2位までのチームは決勝に自動的に進出。
3位はタイム順、ここは前述のように僅差で「すいすい丸 工場」が
決勝進出となった。

なお、「すいすい丸」は、従来「トレイン」が主力であったのだが、
「びわこペーロン」では、強力な新人6名を載せた「工場」が一般の部
で優勝、「トレイン」が混合カテゴリーで2位(優勝は「吹龍」)となり、
両チームの実力差が小さくなっている、今回もまた、「工場」が
「トレイン」を抑えて、本カテゴリー決勝進出となった次第だ。

---
さて、残るは決勝戦だ。
レーン順で、選手権混合の部の決勝進出チームを紹介しよう。

1)関西龍舟 シンバ
2)海猿火組
3)暴漕連合
4)琵琶湖ドラゴンボートクラブ
5)すいすい丸 工場

ちなみに、今日のコンディションではレーン間の条件の差異は殆ど無い、
詳しく聞くと、風の影響や潮流の影響が、1から5レーンにかけて
ほんの僅かに異なる模様だが、タイムに大きな影響は出ないであろう。

ならば純粋に実力勝負、泣いても笑っても、この1本限りだ。
c0032138_1852247.jpg

さあ、選手権混合の部の決勝戦がスタートした!

私の撮影地点は、200m戦の中間よりやや前、80m地点という感じだ。

撮影アングルによるレーンの順位錯覚は起こりにくいポジション
ではあるが、手前のレーンの艇ほど、このアングルでは実際より、
ほんの僅かに遅れているように見える。

それを加味すると、3レーン「暴漕」が速い模様だ、さすがにドリーム
チームだ、コラボチームで初参加にして優勝をもぎ取ってしまうの
であろうか・・?

手前から「関ドラ」と「海火」が加速する。
これは、観戦アングルの関係で、そう見える要素もあり、加えて
実際にも追い上げている状況もある。

匠「こりゃあ、もつれるぞ」

1~3レーンが、団子状態だ、差はほとんどない。
対して4、5レーンは半艇身程遅れている。

残りあと50m、入賞の3チームは「関ドラ」「海火」「暴漕」で
ほぼ確定の状態だが、あとは順位だ。

残り10m、差は殆どない、そして、この状態となると、
撮影(観戦)地点からは、もう正確な順位を目視する事はできない。

ゴール! ・・したのだが、果たしてどこが勝ったのか?

「オーロラビジョン」(レースの模様を表示する超大型ディスプレイ)
には、13台のビデオカメラが連動している模様で、それをビデオ・
スイッチャーで切り替えて画面が出る、特に、上からの映像が
わかりやすいのだが、それを見ても今回の順位はわからない。

これは、写真(ビデオ)判定になるな・・
しばらくすると正式着順が確定した。本部からアナウンスが入る。

1位、関西龍舟シンバ 57秒79
2位、暴漕連合 58秒12
3位、海猿火組 58秒53

やはり、かなりの僅差であった。

観戦側として、レースを堪能できたのだが、選手(チーム)側としては
なかなかシビアな戦いであっただろう、ほんのコンマ何秒の差で
順位が大きく変わってしまうのだ。

その順位の事実は、数年たった際にも、結果として残ってしまう。
けど、ドラゴンのレースは単に順位だけで語れるものでは無いと思う、
そして、その場に居て、様々な状況を見て、感じて、その事が見えて
くるものだとも思う。その点では「海猿火組」の3位は昨年より順位を
落としたが、恥じるものではなく、むしろ、20人漕ぎ「日本選手権」の
4位に続いての、この成績は好評価だ。

そして、結果として「関西龍舟シンバ」が優勝したのは、ある意味順当で
あるようにも思える。なにせ、こういうシビアな決勝とかいう状況に
関しては、「関西龍舟」は最も経験値が高い。ここ十年近く彼等は、
いつもそうした中で戦ってきた、そこには彼等と同等かあるいはタイム
だけ見れば、彼等より速いチームもいくつも居たのだ。
でも、そうした中で「関西龍舟」は、確実にいくつもの「優勝」を拾って
きているのだ、「修羅場に強い」とも言えるかも知れない。
c0032138_1853144.jpg

こちらは、「暴漕連合」のウィニングランの模様。
まあ、チームとしては初入賞だろうが、元々、彼等は何十回という
入賞や優勝を経験してきている超ベテランクルーばかりだ、
まるで「入賞は当然!」というような感覚であったのかも知れない。

しかし、彼等の出場は、本「混合の部」を大いに盛り上げてくれた、
できればまた同様のコラボチームで様々な大会に出場していだきたく
思う、きっとそれは他チームにとっても、大きな刺激になるであろう・・

さて「選手権混合の部」は、大いに盛り上がったのだが。
残るは「女子の部」と、「選手権オープンの部」だ、
特に選手権オープンは全国から強豪の集まる超激戦区だ
大混戦が予想される中、「bp」軍団の連覇はあるのだろうか? 

注目の結果は「後編」に続く・・

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