
2016年8月21日(日)に滋賀県大津市・サンシャインビーチ
にて行われた「第26回びわこペーロン大会」の模様より、後編。
今回後編では、20人漕ぎ一般の部のカテゴリーでの熱戦の模様と
結果を伝えていくとしよう。
まずはその前に、ここ数年間での本カテゴリーでの上位入賞の
結果である。
2013年
優勝:bp
2位;池の里Lakres!
3位:小寺製作所
2014年
優勝:bp
2位:池の里Lakres!
3位:龍人(どらんちゅ)
2015年
優勝:池の里Lakres!
2位:小寺製作所
3位:龍人
超強豪チーム「bp」であるが、昨年は、海外大会参戦の為に
不参加、本年2016年は、同日開催の「東郷湖ドラゴンカヌー大会」
参戦の為、不参加である。(結果、「bp」は同大会優勝と聞く)
「東郷湖」は鳥取県で行われる面白そうな大会なのだが、たいてい
本大会等と日程がかぶっているため、私は未観戦だ。
同地区では「しげる」「加藤家」「西龍」といった、知った顔の
強豪チームも居るので、いずれ一度は行ってみたい。
なお、「しげる」のメンバーの1人が現在大阪に転勤となっていて、
彼は「bp」に混じって練習をしているとのことなので、
「bp」もその縁から今年は「東郷湖」に出たのかも知れない、
さらには、同大会で「bp」は優勝経験が無いからかも知れない。
あるいは、本大会ではもう2連覇しているので、あまり多く勝って
地元の大会を荒らしたくない、という深遠な配慮なのかも知れない
まあ、そのあたりの実際のところは明らかでは無いが・・
さて、「bp」不在、ということで、ここは地元専業チームが
気合を入れてかかる状況であろう。
本カテゴリーに参戦する地元滋賀の専業チームは6つある
「池の里」「小寺」「龍人」「琵琶ドラ」「松陽台」「GPO」である。
なお、記事冒頭の写真は昨年の覇者「池の里Lakers!」
(大津市)である。
「池の里」は、本大会からドラゴンボートを始めた為、非常に
思い入れのある「ホーム大会」となっている。
2011年の「涙の初優勝」は伝説となっているが、2015年にも
勝っているので、あとはいかに強さを維持できるか、という所で
あろう。そして優勝できない年は、たいてい準優勝という
見事な成績をあげてはいるが、口の悪い私からは「万年2位」
とも言われている(汗)
池「そう言われない為にも、今年も連覇する」
と気合十分である。
ちなみに、言わずと知れた「町内会チーム」であり、むしろ
その点においても、広く全国の専業チームにも知られている。

こちらは「小寺製作所」(大津市)
安定した実力を誇る強豪専業チームだが、現状、大会参戦は
滋賀県内に留まり、全国区としてはあまり名前が知られていない。
しかし滋賀県内の大会では、過去いくつもの優勝実績があり、
今年も既に「東近江」「堅田」「キッズ」で優勝している。
本大会では花形カテゴリーの20人漕ぎでの部での優勝が無い、
昨年は2位だったので、今年はもう1つ上を目指したいところだ。

こちらは「龍人」(どらんちゅ)(大津市)
ここも今年は既に「高島ペーロン」「キッズ」で優勝している。
「龍人」いわく「びわこペーロン決勝進出率100%」だそうで、
確かに予選敗退した姿を見た事は無い。
数年前の本大会では20人漕ぎ混合の部で優勝した事があるが、
それは豪雨で途中中止となったコールドゲームの時で、
それまでの予選タイムで優勝を決めた事から、「龍人」としては
その優勝は無かった事にしているそうだ。
そして近年の成績は「万年3位」と彼等も言っていて、本大会での
優勝を是非狙いたいところ。
しかし、「今年のメンバー構成は、女子が多い」との事で、
一般の部のテゴリー分けにおいては若干の不利も感じているそうだ。

こちらが「松陽台」(高島市)の舵手の方
「高島ペーロン」での地元最強チームであり、同大会では2013年を
はじめ過去の優勝多数。 近年では、その「高島ペーロン」の他、
本「びわこペーロン」や「スモール選手権」など、滋賀県の各大会にも
多数参戦して、専業チームの仲間入りを果たしている。
まだ本大会では入賞の経験が無いので、まずはそこを狙って
いきたいところであろう。

こちらは「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(大津市)
通称「琵琶ドラ」として、もう説明の必要も無い、滋賀県を
代表する強豪チームだ、本大会が一応ホームではあるが、
全国の様々な大会に参戦、優勝・入賞は数え切れず。
本大会においても、最近は20人漕ぎの部での優勝こそ無いが、
他の10人漕ぎカテゴリーでは、毎年必ず優勝をしている
地元の「守りの要」である。
本大会の「女子の部」では、サブチーム「びわにゃん」が既に
優勝を決めて、今回の「10人漕ぎ地元全滅」を阻止している。
---
「GPO」(大津市)は、前記事「堅田湖族舟競争」で混成
チームとしてエントリー、その大会で2位となっている。
まあベテラン専業チームとして各滋賀県の大会にエントリーは
しているが、入賞こそあるものの、優勝実績は確かまだ無い。
本大会では、敗者復活で残念ながら「メタルスタイリスト福田」
に破れ、予選敗退という結果となった。
他地区からの(準)専業チームとしては、その
「メタルスタイリスト福田」(京都)があるが、彼等も前編で
紹介したように、強豪と当たって準決勝敗退となってしまった。
あと「GPC49」という聞きなれないチームが参戦していた、
大会の事前には「ドラゴン専業の混成チームでは?」という
噂も流れたのだが、開会式で話を聞いてみたところ、
「パナソニック」の「調達部門」のチームとの事だ。
彼等は今年は予選敗退という結果だ。
地元の非専業強豪チームとしては、他には、まず、
「日立建機ティエラ」「同・北川組」がある。
「北川組」は、昨年まで「ティエラMIX」として2年連続で
決勝進出している。本年度はカーボンパドルを導入して気合が
入っていたが、残念ながら専業チーム軍団にはばまれ、準決勝で
敗退となってしまった(前編記事で紹介済み)
それと「東レ・プレシジョン」の2チームも強い、こちらも
カーボンパドルを恐らく最初に配備した地元チームであろう、
だが今年は、こちらも準決勝で敗退(前編記事参照)
あと「池の里」が目をかける企業チーム「不二ドラゴン」は
今年は準決勝敗退である。
ちょっと話をしたところ、「練習不足です・汗」との事だ。
それから「オプテックス・いんふられっず」は、スポンサー
企業のチームであるが、専業チームの選手が指導している事も
あり、まずまず強い、けど、今年はここも準決勝敗退。
ちなみに「インフラレッド」とは「赤外線」という意味であり、
同社が得意とする赤外線センサー技術にちなんでいると思われる。
同社の社長さんは、滋賀県ドラゴンボート協会の役員でもある
Kさんであり、私もエンジニア系で、赤外線技術にはそこそこ
詳しいので、たまに大会中に新しい赤外線センサーの話などを
する事もある(今回も、「非冷却式熱赤外線アレイセンサーが
進歩している」という話で盛り上がっていた)
で、本カテゴリーは、26チームと参加数が多いが、なにせ、
ドラゴン専業チームの数も多いのだ、地元中堅チームがいくら
準決勝にまで進出できたとしても、そこには専業チームが2つや
そこらは入っている事が当然なのだ。
準決勝1位抜け、2位以下はタイム順、となれば、決勝枠の5組に
入る事は、極めて難しく、結局、よほど組み合わせに恵まれない
限りは、専業チームが決勝枠を占めてしまうのは間違いない。
----
そして、準決勝では専業チームである「松陽台」も敗れてしまった、
「琵琶ドラ」と「龍人」が居たレースなので、3位もやむを得ない。
(同レースで「日立建機ティエラ北川組」も破れた)
そうした中で、決勝まで勝ち進めたの非専業の地元チームは・・

写真は「シンコーメタリコン」である。
滋賀県湖南市の企業チーム、同社は「溶射」という特殊技術で
その分野の技術を長く(80年以上)守り続けている事で、
中小企業ながら業界での信用も厚く、大メーカーからの発注も
多くて、県から表彰もされたと聞く。
以前の大会で、その技術内容をチームの選手から聞いた事も
あったが、特殊な技術分野なので、理解するのが難しかった(汗)
それ以前から「シンコーメタリコンは、なかなか速いよ」と、
いくつかのドラゴン専業チームからも噂を聞いていて、実際にも
その様子を見てきたが、今年はついに決勝まで上がってきたか、
という感じだ。
なお、20人漕ぎの他、10人漕ぎ一般の部にもダブルエントリー
していた、そちらは残念ながら準決勝で敗退となっている。
---
結局のところ、決勝に残ったのは以下の5チームだ(レーン順)
1,小寺製作所
2,龍人
3,シンコーメタリコン
4,池の里Lakres!
5,琵琶湖ドラゴンボートクラブ
今年の本大会でのレーン毎の有利不利は殆ど無い模様だ、
だが、専業チームに聞くところでは「藻が多い陸側(1レーン側)
よりも、沖の方(5レーン側)の方が気分的に楽だ」との事である。
けど、実際にはレーン間でタイム差が出ているようには見えず、
あくまで気分的な問題であろう。

緊張をしている模様の決勝前選手詰所(召集場所)
左:「龍人」、右:「シンコーメタリコン」である。
中央の龍人の背の高い選手の首から上が少しだけ不自然な
様子で写っているが、ここはコンパクト機で撮っていて、恐らくは
「電子ローリングシャッター」による「動体の歪み効果」が出て
しまっているのであろう。
本記事で、このことを解説していると長くなるし、高度すぎる
内容なので、他のカメラ関連専門記事で、それはまた書くとしよう。
この事は、カメラの「弱点」と言えるが、それを逆用する事で
面白い効果を出す事もできる、もっとうまくやれば擬似的に
心霊写真も撮れるかも知れない(笑)
なお、一般に言う心霊写真の殆どは失敗写真である。
ずっと昔の、初期の頃の本ブログでも、スローシンクロモードで
フラッシュを使って擬似的に幽体離脱の模様を撮る心霊写真の
撮り方を解説した事があった。ただ、近年ではカメラの高感度
性能や自動化性能も上がってしまい、どんな初心者であっても
あまり失敗写真を撮る事が無い、その為、心霊写真が激減して
しまっているので残念だ(笑) なにせ、今時のスマホで撮っても
そこそこの画質があるのに、心霊写真と呼ばれるものは画質が
悪すぎる、いったいいつの時代のカメラで撮っているのであろうか?
そして、中には高度な技法やデジタル・CG技術を駆使して擬似的
な心霊写真を作り出す専門家クリエィターも出てきていると聞く。
まあ、本レース記事には関係ない事なので(汗)、その件はこの
あたりまでとしておこう・・

さらに詰所の模様、右は琵琶ドラである。
もうこのあたりのタイミングだと選手達に話しかける訳には
いかない、選手達の気持ちを考えれば、それは容易に想像が
つくであろう。 話とか、写真とか、それどころではないのだ。
できれば撮影も控えたいところであるが、まあ今回は
ちょっと無理をしている。
ちなみに、スポーツを撮り慣れた報道系撮影班でも、近年は
選手達の気持ちを察して、迷惑となるタイミングでの突撃取材は
していないと思われる。
ちょっと危ないのは、非スポーツ系の一般報道、それとアマチュア
のカメラマン達だ。
まあ、今日に関して言えば、非常に暑いので、長時間の大会撮影が
出来るアマチュアカメラマンは皆無であった、
勿論カメラマンが来ていない訳ではなかったのだが、皆、1時間
程度が限界で、ちょっと撮っただけで撤収してしまっていた。
正直言えば、それは助かる、無理に長居をして熱中症にでも
なられたら困ってしまうし、そもそも、そう簡単に撮れる撮影環境
でも無いし、選手達のプライバシーや心理状態や大会運営マナー
に配慮しない撮影を好き勝手にやられても困ってしまうのだ。
(関係者のみの立ち入り区域に勝手に入り込んで撮る、等)
あとは大変なのは、「びわこ放送」のビデオ撮影班であろうか、
すでに何度も書いてきたが、本大会の特集番組が組まれるので
朝から晩まで、もらさず各レースや優勝(候補)チームの様子を
撮り続けなければならない、当然、暑いし、機材は重いし、
カメラマンの他、音声スタッフやインタビューワーのセットで
行動しなければならない、おそらく休む暇も無い事であろう。
以前、専業チームのカメラ好きの選手を誘って本大会を撮影
した事がある、彼のチームは本大会には不参加であったのだ、
ところがその選手は「非常に大変だ、選手として出場している
方が、よっぽど楽だ」と言っていた。
私は「慣れれば大丈夫ですよ」とは言ったものの、まあ確かに
大会撮影は激務で高難易度である事は確かであろう・・

これは決勝スタート前の様子。
広角レンズで撮っているので、若干誇張はされてはいるが
本大会の撮影を困難にしている理由の1つは、この距離だ。
極めて遠距離であり、陸からも遠い、特に沖のレーンまでは
相当な距離があり、換算750mm級の望遠レンズでもまだ
足りない事がある、一般的なアマチュアカメラマンの持つ
300mm級の望遠では手も足も出ないであろう。
前編でも述べたように、あまり望遠で無い場合、逆光時に
背景の明るく光る湖が広く取りこまれ、そこに露出が合う為
ドラゴン艇は、相対的にかなり暗く写ってしまう、
ちなみに、フルオートで撮っているアマチュアカメラマンの一眼
の中には、逆光とカメラが判断して自動的にフラッシュを炊いて
しまうケースも見かけたが、何百mも先のドラゴン艇にフラッシュ
が届く訳は無いので、何の効果も無いのは言うまでも無い。
フラッシュ到達距離は、ガイドナンバー、ISO感度、絞り値の
3つの要素で厳密な計算式がある、暗算可能なほど簡単な式だが
本記事とは関係が無いので、興味があれば各自で調べて頂きたい。
そして、逆光状態は、今の決勝の時間帯(午後5時以降)であれば
少しはマシだが、それでもコントラストが極めて強くて難しいのと、
今度は表彰式などのステージ廻りが壊滅的に撮影困難となる。
まあ大会の撮影が難しいのはしかたが無い、カメラマンの都合で
大会会場を決めている訳ではないのだ(笑)
----
さあ、いよいよ決勝戦が始まった・・
遠いので「ドンドンドン・・」という太鼓の音も聞こえ難い、
ちょっと雰囲気に欠けるが、まあこれも、太鼓の音の良し悪しで
大会会場を決めている訳でも無いので(笑)やむをえない。

序盤、「池の里」(4レーン、オレンジ色)が頭を取った。
手前「小寺」(1レーン、ピンク色)は、順当だ。
2レーン、3レーンの「龍人」や「シンコーメタリコン」は
この画角では写っていない、少し出遅れたと思われる。
この時点で、ほぼレースの趨勢は決まっている。
4レーン「池の里」と、5レーン「琵琶ドラ」の一騎討ちだ、
ただ、1レーン「小寺」もまだ死んでは居ない、ここから
もう少し追い上げれば優勝争いに絡むことは可能だ。
撮影位置はコース中央を選択している、この結果、各レーンの
タイミングに応じて、それぞれの艇の前後関係、相対速度などは
撮影アングルによる見た目の錯覚が起こりやすいポジションだ。
このことは、最近のドラゴン記事でも良く書いているし、
以前の本大会の記事でも、アングルの錯覚を図示した事がある。
だが、その事は今回はどうでも良い、スタート直後からゴール迄の
できるだけ多い範囲とタイミングで、何が起こるか予想もつかない
本レースを見届ける為である。
手前レーンの錯覚(相対的に角速度が大きい)で、1レーンの
「小寺」が追い上げているように思えたが実際にはさほどでは無い
模様だ、「小寺」の追い上げは足りず、やはり奥のレーン「池の里」
と「琵琶ドラ」の勝負となっているのであろう。

さあ終盤戦、奥の「琵琶ドラ」が手前「池の里」にだいぶ先行
しているように見えるが、これもまたアングルの錯覚だろう、
「今のところほぼ互角か、池の里が若干有利」と私は踏んでいた。
後は、最後には「運」や「気持ち」そういった技術以外の面で
勝敗は決するであろう・・

両チームが撮影可能な、ほぼ最終位置。手前「池の里」が先行
しているように見えるのは、アングルの錯覚を引き算しても、
この時点で、かなり「池の里」が有利になっている、という事だ。
数m程度は先行しているだろう。
優勝タイムは1分40秒台が基準だ、これはおよそ100秒強、
400m戦であるので、秒速4mか、わずかに下回る速度だ。
すると、4mの差で1秒、1艇身では3秒弱程度のタイム差となる。
つまり、この時点で、池の里が1秒位の差を「琵琶ドラ」に
対してつけている事になる。
2秒あれば勝ちは確実だが、それ以下となると、ちょっとした事で
順位がひっくり返る可能性も無きにしもあらずだ、まだ最後まで
「池の里」は気が抜けない。

ゴール直前、撮影角度は右側いっぱいだ、考えてもらえれば
わかるが、その角度では、隣のレーン「琵琶ドラ」は、もう同時
には撮れない、「池の里」単独でしか、望遠レンズの視野には
入らない訳だ、でも、実際のところ、ここで最後に「池の里」が
逃げ切った、という意図で撮りたいのであれば、それでOKだ。
もし、ゴール地点を越えて、ゴールが左手に見えるような位置に
撮影地点を決めていれば、4レーンと5レーンは最後まで接戦に
見えるように撮れたであろう、ただ、それは4レーン「池の里」
が先行した場合のみであって、もし逆に5レーン「琵琶ドラ」が
先行していたら、そのゴールを超えた地点からでは、逆順となって
接戦には見えず、「琵琶ドラ」圧勝に、写るわけだ。
これが前編記事でも少し紹介した「ドラゴンレースの撮影に
決まった撮影ポイントは無い」という意味である。レース展開と
それをどのように撮りたいか、の意図が無い限り、撮影ポジション
を安易に決める訳には行かないのだ。
「相生ペーロン競漕」や「高島ペーロン」では、花形のターンの
位置に多数のアマチュアカメラマンが三脚を立てて陣取り、
撮影を続けている事があるのだが、レース展開を考えなければ
丸1日撮影したとしても、「偶然にそうなった構図」しか撮れない
事は確実だ。それでは、あまりに効率が悪い。

アナウンスで優勝を告げられ、戻ってくる「池の里」
本大会には、ウィニングランは正式には無く、ドラゴン旗も渡され
ないが、まあ、そんな感じで走ってきている。
ちなみに背景のヒトダマ(汗)のようなものは、湖面の反射であり、
意図的な擬似心霊写真では無い(笑) 綺麗だったので、そのまま
残して掲載している。
さて、「池の里」は、これで2連覇、3回目の優勝か・・
以下、一緒に観戦していた、滋賀県協会の役員さんとの会話だ、
匠「池の里さんは、もうこれで本大会では3回目の優勝ですね、
殿堂入り、というのはいかがですか?」
役「そうだなあ、3回も勝ったらそれもありかもな、
他のチームが勝てないのでは可哀想だしな」
匠「はい、じゃあ、チャンピオンリーグとかを作って、強いチーム
や優勝経験のあるチームは、そこに押し込めてしまうと」
役「ああわかった、じゃあ、それを検討してみよう」
私は本大会での「地元全滅」のリスクの大きさを常に懸念している
ため、そのように運営側が動いてもられれば幸いだ。

水をかけあい喜ぶ「池の里」、5年前の本大会初優勝の時は
大泣きだったのが、ずいぶんと優勝慣れしてきた模様だ。
選手達は、陸に上がってきてもチームメートからの祝福や、
びわこ放送の取材などで、てんてこ舞いの状態であったが、
しばらくして落ち着いた頃に、私は「池の里」に近づきこう言った。
匠「池の里さん、来年から出場停止だそうです!」
池「え~、何で~??」
匠「協会の方針で、3回優勝したら、殿堂入りだそうです(笑)」
池「あはは・・ まだやらせてよ(汗)」
匠「それと、過去4回の優勝は、すべてペーロンの大会で
ドラゴンと称する大会では1度も勝ちが無いので、
”池の里ペーロンチーム”に名前を変えてくださいね
チームのロゴも備品も全部ですよ」
池「ははは、それも勘弁して」
匠「その名前がイヤなら、”池の里レイクスターズ”です」
池「そりゃあ、プロバスケチーム名のパクリだ!(笑)」
(ちなみに、本大会の開会式のゲストで「滋賀レイクスターズ」
の男子バスケ選手3名が来場してくださっていた。
こちらは、滋賀県では唯一のプロスポーツチームだ)
まあ、冗談はともかく、
「池の里Lakers!」ホーム大会での連覇おめでとうございます!

さて、閉会式&表彰式
普通に撮っていても、強烈な逆光で、「フレア」や「ゴースト」
が大量に発生する事を示すため、この写真を掲載している。

そして、運営側が気を利かせてくれて、表彰式後に、各カテゴリー
の入賞チームの選手達が並んで記念撮影をする時間を設けて
いただいていたのだが、この強烈な逆光では、他の選手や観客も
撮影困難であったろう、まあでも、せっかくの配慮だ、ありがたく
受け取ろう。ちなみに、強力な外付けフラッシュで、かつ広角の
照射域があるものを準備すれば、その問題は解決できると思う。
(古いタイプならば持っているが、広角ではなかった・・
ちょっと高価だとは思うが、機材導入を検討してみよう)

表彰チーム数が多いので、個々の写真は割愛させて貰うが、
1つだけ、ちょっと変わった表彰を。
上写真は「滋賀県の部」の特別賞、「小寺製作所」が受賞した。
滋賀県のチームの10人漕ぎの中で最速のチームが対象だとの
ことである。

大会の最後は、皆が輪になって「琵琶湖周航の歌」を歌うという
ちょっと粋な計らいである。
以前であると、なんだか学生っぽくて古臭い印象もあったと
思われるが、逆に現代となったら、むしろ新鮮な印象がある。
それは中編記事でも書いた「クラッシックカメラの新しさ」
という感覚にも繋がるものがあるかも知れない。
ちなみに「琵琶湖周航の歌」は、1917年(大正6年)に作られた。
有名になったのは、1971年(昭和46年)の加藤登紀子さんの
カバーバージョンであり、70万枚の大ヒットとなったと聞く。
来年2017年は、「琵琶湖周航の歌」の100周年に当たる、
よって、琵琶湖周辺の各地でも、この事が取り上げられると思う。
滋賀県の「県歌」という訳ではないのだが、滋賀県民にとっては
むしろ、こちらの曲の方が親しみやすいのであろう。
今日も非常に暑かったが、これにて大会は無事終了。
本大会では、2012年だったか?ゲリラ豪雨に見舞われて
大会が途中中止になった事もあり、古くからの選手や役員は
それをずっと警戒していた、本日もたまに、その時のような
風が吹き、ちょっと雲行きが怪しい状況もあったのだ。
私も選手達に「予選タイムは重要ですよ、途中中止になるやも
知れません」と言っていたのだが、それは杞憂に終わったので、
よかったと思う。
日焼けは、ヒリヒリと酷い状態だが、まあそれはやむを得ない。
今年の「熱い季節」は、まだまだ続く・・・