Quantcast
Channel: 【匠のデジタル工房・玄人専科】
Viewing all articles
Browse latest Browse all 791

【熱い季節2015】第2回大阪南港ATCドラゴンボート大会(前日祭)

$
0
0

c0032138_20595334.jpg

昨年2014年より始まった、大阪南港ATCドラゴンボート
大会だが、昨年のゴールデンウィーク中の5月開催より、
今年は8月8日~9日の夏休みの日程に変更になった。

何故、そうした世間が休みの日に、ドラゴンボートの大会や
関連イベントを実施するかといえば、それは、ATCが商業
施設である事に他らない、すなわち、GWや盆休みには、
多数のお客さんがATCを訪れているからだ。



そして、ATC大会では、ドラゴンボートのレースと同様に、
「ドラゴンボート親子体験乗船会」のイベントを重視している。
c0032138_2113410.jpg

今回も、2015年8月8日(土)をドラゴンボートの体験乗船会+
練習会の「前日際」として、また、レース当日でも、途中2回の
体験乗船会を挟む等、他地区のドラゴン大会とは趣が異なっている。
c0032138_212954.jpg

さあ、その前日祭、会場は朝から準備が始まっている。
ATCにお客さんが来る時間は、だいたい午前10時頃からだ、
それに合わせ、1回目の体験乗船は、午前11時から、
以降、午後2時まで3回ないし4回の体験会を順次行う。
c0032138_2125162.jpg

写真は、12時の体験会の模様。
ドラゴン艇の1番ポジションに後ろ向きに座っての撮影。

そこからいちばん近い2番ポジションで、サメのような被り物で
漕いでいるのは、後で詳しく説明するが「メガマウス・アイドル」
の花井さん。

ドラゴン艇上から撮影するカメラは2台、
SONY NEX-3に標準ズーム、OLYMPUS PEN LITE P-L2に
ボディキャップレンズ、いずれも極めて安価なミラーレス一眼の
システムで、全てあわせても2万円台の中古価格だ。
勿論これは、水がかかったり、最悪は水没などのリスクがあるが
故のこと。

他に私が艇に持ち込んだのは、貴重品が入ったポーチと、
満タンに入った水のペットボトルだ。
体験乗船とは言え、30分くらいの時間、艇に乗っている。
今日は(今日も)大阪は35℃越えの猛暑日だ、水分補給は
どうしても欠かせない。

通常1列に2名座るドラゴン艇であるが、1番ポジションに
座っているのは私のみ、そんな場合、普通思うのは、
艇の真ん中に乗らないとバランスが取れないのではないか? 
という事なのだが実際にはそうでもない。
ドラゴンボートは22人乗り(20人漕ぎ)であるから、トータル
で左右のバランスが取れていれば良い、そういう訳で、艇の
真ん中に乗るのではなく、どちらか左右の舷側いっぱに座るのだ。
これは単なる荷物である私の場合だけではなく、漕手(パドラー)
も皆そうして座るのが一般的だ。

狭いドラゴン艇とは言え、アイドル嬢の目の前に向かい合って
座るのはちょっと気まずいので、斜めのポジションで座る、
この位置から太鼓手の居る後ろを振り返るのは艇上では
できないので後ろを撮る際は、ノーファインダーしかない。
c0032138_2144357.jpg

体験乗船に用いるドラゴン艇は、できるだけ沢山の乗客に
同時に乗っていただくため、レギュラー艇、すなわち22人乗り
の艇を用いる、しかし、その艇をそのままレースで使用する際、
従来の大会運営の感覚であれば20人漕ぎのルールとなるで
あろう。ただ、GWや夏休みという時期に開催する必要がある
ATC大会で20人漕ぎルールを採用すると、チームのメンバーが
休日とか家族サービスとかで集まらない可能性が高い。

そこで、22人艇を用いた10人漕ぎという特殊なレギュレーション
でスタートしたのが、昨年第1回のATC大会であった。
c0032138_216874.jpg

(写真は、体験乗船でほぼ定員いっぱいに乗った状態)

また、軽量のチャンピオン艇(注:艇のメーカー名)なので、
22人艇を10人漕ぎにしても、選手達はさほど重いとは感じず、
実際にレースタイムを見ても、20人漕ぎと大差がある訳では
なかった。
なので、それ以降、堺泉北大会や日本選手権でも同様な
方式が試験的に行われている。
1チーム22人(以上)という多数のメンバーを集めてエントリー
する事が困難になりつつあるドラゴンボートの世界であるから、
この方式は、新たに10人漕ぎ専用艇を購入する必要が無いので、
ドラゴン界にとってみれば効率的な新手法となっている。

ちなみに、この方法を初めて採用したのはATC大会ではなく、
琵琶湖1000m大会に併設された、グランドシニア大会であった。
ただ、琵琶湖で用いる艇は重量級なので漕ぎが非常に重く感じる
など、少々難しいところがあったのだが、その課題は、軽量な
チャンピオン艇を用いることで、ほぼクリアされたと思って良いで
あろう。
c0032138_2181594.jpg

体験乗船艇がATC港を行く、ちなみに、「親子体験乗船会」と
謳っているが、大人同士や大人一人でも勿論乗船可能。
子供の場合は、小学生以上ということになっているが、保護者の
方が付いている場合は、多少フレキシブルな運用をしている。
c0032138_2185284.jpg

ここ南港ATCから、別府に向かうフェリー「さんふらわあ」が
水上から間近に見える、なかなか滅多に、この角度から
フェリーを見ることは無いので面白い。

「さんふらわ」の出港時刻は、日~木曜が19時ごろ、金・土は
週末なので、20時頃と聞く。
いわゆる「弾丸フェリー」という週末限定チケットは金曜日の夜に
出港し、翌朝、別府につき、土曜日丸一日、温泉巡りや観光等
で過ごして、土曜の夜に出港、日曜の朝には大阪に戻ってくる
というスケジュールだ。
これは、2日船中泊なので別途ホテルを取る必要がなく、格安で
九州の旅が楽しめる。
c0032138_21103163.jpg

メガマウス花井さんも、被り物が邪魔そうだが、気持ち良さそうに
漕いでいる。船上は風がなかなか心地よい、ちなみに花井さんの
被り物にはマイクが仕込まれていて、会場のPA(音響)に連動、
体験乗船の感想がATC港全体に放送されるようになっている。

昨年、女性アナウンサーが体験乗船をしたときは、短距離の無線
システムを用いて同様の実況放送を行ったのだが、今年はスマホ
を用いて実況を行っている、僅か1年でシステムも進化したように
思うのだが、近距離無線よりも、スマホの方が音声のエンコードと
デコードに時間がかかり、ディレイが大きくなる。これは、簡単に
言えば実況者の声が大きく遅れて、会場に鳴り響くのだ。

実は、これは非常に話しにくい状況だ、自分の声が1~2秒
遅れて返ってくるので、何をどこまで話しだのかわからなくなる、

よくこれが起こるのは、TV会議システムなどを使っている時、
相手側のスピーカーとマイクのセッティングが無頓着で、そこで
スピーカーから出た音声を、マイクが拾う「フィードバック」
(ハウリング)を起こしているときだ。これも自分の声が、
インターネット回線を往復して、1秒以上遅れて自分側の
スピーカーやヘッドホンから聞こえるので、極めて喋りにくい。

まあ、その点、さすがにアナウンサーやタレントは慣れたもので
このやりにくい音響環境でも、ちゃんと実況を続けている。
c0032138_21122918.jpg

さあ、こちらは受付の模様だ、次々に体験乗船希望者が集まって
くる。ATCのこのイベントはなかなか盛況なのだが、難を言えば
暑すぎることだ。ご存知のように、7月下旬から、本大会の時点
での8月上旬まで、大阪はもとより、全国レベルで猛暑日が
続き、屋外に出ること自体が熱中症等の危険を伴う状況だ。

もう少し涼しい季節に実施すれば、もっと体験乗船は賑わうようにも
思うが、しかし、前述のように、ATC大会の開催は時期を選ぶ必要
があるし、かつ、夏の間は、他地区のドラゴンボート大会に被らない
週末というのは、この8月第2週か、7月第1週くらいしか残って
いない状況だ。
c0032138_21144541.jpg

こちらは、体験乗船者の練習ではなく、併設されている選手向けの
「練習会」の陸上練習風景、何故ドラゴンの選手達が陸上練習して
いるかと言えば、今日初めてドラゴンに乗る「チームふじしろGB]
の皆さんだからだ。

私もまったく聞きなれないチーム名だったので、話を聞いてみると、
実際のところ、過去にもドラゴンの大会にエントリーした事はなく、
経験者がメンバーに居る訳でもなく、まったくの初めてとのこと。

まあ、翌日のATC大会は、今年から新設された「チャレンジの部」
がある、これは初心者チームや、女子チーム、シニアチームなどを
対象としたカテゴリーであり、参加費も安く設定されている。
「ふじしろ」のように、初参加のチームには、最適のカテゴリーだ。
c0032138_21154122.jpg

3艘のドラゴンが次々に出航していく、体験乗船の艇と、練習会の
艇だ、後方は恐らく「JP堺・泉北」の選手達であろう。
JPは郵便局の事、まあ、大阪・高石で行われている堺泉北大会
の常連チームであるから、まったくの初めてという訳ではない。

堺泉北大会も「市内の部」というのがあって、主に地元の初心者
チームが出場するカテゴリーであり、ATC大会の「チャレンジの部」
と同様だ。しかし、市内の部と言ってしまうと、なんだか、その大会に
しか出場しない、とか、その市内のチームでないと出られないとか
いったようなイメージもあるので、チャレンジの部とかフレンドシップ
の部とか、そういったカテゴリー名の方がベターかも知れない。

また、様々な地方大会では、そうした地元チーム向けのカテゴリーが
存在しているが、そこに出場しているチームが他地区の大会に出場
するのは極めて稀である。

そういう意味では、明日のATCのレースには、堺泉北大会の
市内の部の常連の「ドリーマーズ」「JP堺」「JP泉北」の3チームが
参戦してくれている、こういう地元チームの他地区交流は、非常に
良い傾向と思われるので、今後、さらにこうした風潮が出てくることに
期待したい。
c0032138_2117675.jpg

さあ、本日最後の体験乗船艇が帰ってきた。
時刻は午後3時過ぎ、多少早い時間だが、本日の体験乗船会は
これで終了である。
あとは練習会を行っているチームがだいたい3時半~4時頃に
帰ってきて、本日のドラゴンの航行は終了だ。

時間が比較的早く終わる理由は、この大阪湾の気象状況だ。
つまり、午後3時を過ぎたあたりから、西から(すなわち海から)
の風が強くなり、ATC港の岸壁に波が当たって艇の航行が
不安定になるのだ、これは、以前ODBA(大阪協会)が
拠点としていた北港マリーナでもそうであった、まあ、ATC港と
同様の地理条件の場所という事なのであろう。
ドラゴン専業チームではまあ良いが、体験乗船者や、
ビギナーチームの練習会の場合には、波が不安定になる前に
切り上げるのが良いだろう、という事が理由となる。
c0032138_21193141.jpg

なお、体験乗船会や練習会には「濡れても良い服装で」という
風に注意事項が書いてある模様だが、着替えがある場合には、
上写真のように本イベント専用の無料シャワーが3基用意されて
いるので適宜利用可能だ。
c0032138_21201851.jpg

こちらは、先ほど体験乗船をしていただいた「メガマウス・アイドル」
「Bugって花井」(花井なお)さんのステージだ。

ちなみに、メガマウスとは、大きな口を持つ鮫の一種とのことだ、
花井さんは、本業は声優さんなのだが、この魚の魅力にはまり、
メガマウスの啓蒙活動により「メガマウス・アイドル」を目指して
いるとの事である、オリジナルのメガマウスソングも数曲ある
模様で、ステージではそれを披露していた。

アイドルといえば、今日のATCには、「たこやきレインボー」と、
映画「浄霊探偵」に出演している「上月せれな」さんも、ステージ
を行っていた、どちらも熱心なファン層を持つ模様で、こうした
ファンの皆様も、ドラゴンボートに体験乗船してくれないかな?
とも思っていたが、さすがに文化が異なるか? アイドルイベント
とドラゴンイベントの相互交流や相乗効果は得られなかった模様。

----
さて、これで本日のATCドラゴン前日祭は終了だ、
冒頭の写真で設置した乗船場の浮き桟橋は「さんふらわあ」が
夜に出港するため、いったん撤去しなければならない。

で、翌朝また大会の為に設置だ。
桟橋設置費用が二重にかかり無駄といえば無駄である。
しかし、もしそのままにしておくとフェリーの巨大なスクリューで
海面が波立ち、浮き桟橋などは、簡単に壊れて流れていって
しまうのだ。 

では、別の場所に浮き桟橋を作れば良いのではなかろうか?
と思うが、この場所の他に上り下りできる場所が無い、他は
いずれも岸壁となっている。

フェリーから遠い位置に、固定的な桟橋があれば、ドラゴンボート
大会の開催はもとより、観光船の発着や、常時の体験乗船会、
ドラゴン以外のカヌー、カヤック、小型ヨットなどの発着も
自由自在になり、ATCが一挙にマリーナ化する事になる。

これが実現すれば素晴らしいことなので、ATCにも提案を
行っているが、まあ、実行するとなれば予算や運営企業や
関係各所との調整など、様々な課題は出てくるであろう。

しかし、ATC港に、今日のようにドラゴンボートが浮かんでいる
姿は、昨年以前までのATCの歴史の中では無かった事なので
なかなかインパクトのある光景だ。いつの日か、ATC港に常時
ドラゴンや様々な船が浮かんでいる状況が実現できれば良いと
思っている。

----
明日の大会だが、開会式の際に入魂式(ドラゴンの目に朱を
入れる)を行う予定だが、艇からドラゴンの首を外して行おう
という事になった。
明日の大会の艇は6艇使用するのだが、もし、艇にドラゴンの
首を付けたまま入魂式を行おうとすると、全艇に選手達が乗船して
いなくはならず、明日の第一、第二レースは初めて漕ぐ初心者の
チームも多いため、それは難しかろう、という事になったのだ。

しかし、ドラゴンの首を外すとなると、どうやってそれを安定
させるか?、その事を皆で考えていた・・

すると、大阪協会のKさんが
K「こうやって皆で持っていたらどうかな?」
c0032138_21233160.jpg

匠「いや、さすがにそれは変でしょう・・」
K「そうかな~? ウケると思うけど」
匠「いやいや・・(汗)」

どうやって固定したかは、次回、ATC大会レース記事に続く。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 791

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>