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今年で10回目を迎え、すっかり琵琶湖の夏の風物詩として
定着した感もある、「ドラゴンキッズ大会」の模様より、後編。
前編では本大会の出場チームや、その背景、琵琶湖のマリン
スポーツ環境などについて解説したが、本記事ではキッズ
(小学生)とは言え、その驚くべきパフォーマンスについて、
感想を述べていくとしよう。
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思えば、私も、この大会の観戦は10回目となるのだが、
昨年までの感覚では、子供達のお祭りで、お父さん、お母さん
が一所懸命子供達を応援する、いわば学芸会的なノリで、
かつ、親御さんは、ドラゴンボート専業チームの選手達が多く、
一種の「代理戦争」として、各チームのキッズ達が必死に
争っている(戦わされている?)というイメージであった。
しかし、今年の大会で、よく見ていると、かなり子供達は「やる気」
が出てきているように見える。
数年前の大会では、多分、お父さんに「ボートに乗せてやる」と
言われて、喜んで会場に来たものの”自分で漕ぐ”と聞いて、
目が点になっていた子供もよく見かけたものだ。
だが、ここ最近は、そうした子供は皆無で、大会本部に張り
出されている成績表(各レースのタイムが書かれている)に
真っ先に駆け寄るのは、子供達ばかりだ。
子「ああ、1分14秒かあ、あっちのチームに勝つには
あと3秒速くならないと・・」
など、大人顔負けの闘争心を持ち、モチベーションが極めて高い。
まあ、子供達はそのように元気なのだが、今日の敵は「暑さ」だ、
本大会は2回戦合計タイム制、1回戦がひと通り済んだあたりで、
時刻は11時過ぎ・・ おなかもすいてきたが、それよりも気温の
上昇の問題が大きく、恐らく既に35度くらいになっているだろう。
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本部席席に居た外国人ドラゴン選手(スタッフ)のEさんも、
この暑さで少々バテ気味が?
確か「琵琶ドラ」の選手だったかな?
日本選手権でシニアの部で表彰式に出てた選手だ。
ちょっと話をしてみたが、日本語の片言が話せるみたいなので、
当初は日本語で話しをした、しかし、逆に上手く通じない(汗)
つまり、相手がどこまで日本語が理解できるかが、わからない
状態だからだ。私は「天神大会の表彰式でフィリピンチームと
握手していた人でしょう?」と言いたかったのだが、何故か、
彼は「自分がフィリピンチームの選手だと思われた」
と勘違いした模様だ。
後で、彼は、他の琵琶ドラの選手に英語で
E「なんか、よくわからないけど、彼(匠)が、僕がフィリピン
チームの人だと思っているみたいで・・」
と仲介の依頼をしていたので、なるほど、日本語はそこまでは
詳しくないのかと、私も会話を英語に切り替えて
匠「いや、ちがうよ。YOUは、Japan Cup のときに、フィリピン
チームと話をしていた琵琶ドラ・シニアの選手でしょう?」
と言って、やっと話が通じた次第。
琵琶ドラの選手が英語で補足してくれて、
琵「彼は、カメラマンだよ、天神大会でも写真を撮っていた」
E「オー、あのとき居たのね、思い出したよ!」
ということで、やっとコミニュケーション成立。
その後は、次はどこの大会に来るのか、とか、そんな話をして
いたのだが、余り時間もなく、つっこんだ話をしていない割には、
結構気に入られた模様。
まあ、異国(日本)に来て、その国の言葉があまり自由でないと、
多くの人とコミュニケーションを取るのは難しい、で、それは結構
辛いものだ。
私も、昔、海外で同様な思いをしたので、その寂しさは良くわかる。
だからまあ、外国人選手を見ると、ついつい声をかけてしまうのだ。
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こちらは、「大津スキースポーツ少年団」(以下 大津SS)を
指導している「龍人(どらんちゅ)」の選手。滋賀県の各大会で
おなじみで、だいぶ体力はありそうなのだが・・
(なにせ、病気で高熱を発したのに、翌日のドラゴン大会で
漕いでいたこともある)結構へばっている模様だ。
匠「今日は暑いですねえ・・」
大「むちゃくちゃですね、干上がってしまいますよ」
そう、気温はかなり高くなっている、汗がいくらでも出るのに、
まとわりつくような嫌な感覚だ、水分は取り続けてはいるが、
それも、もはや惰性という感じ、これは恐らく、体温を超えた
くらいかな? 36度、いや、37度くらいか・・
後で調べたが、ここ大津は37度くらいだった。しかし近隣の地域
では、39度に達した所もある模様だ、これはかなり危険な状況。
午前中だけでも日焼けが酷い、ここのところ3週間連続のドラゴン
撮影で日焼けしているところが、さらに黒くなる、腕時計の後が
今日だけでも白く見えるようになってきている。
風は、ほとんど無い、雨とかも降りそうにない。
カメラは電源を入れてしばらくすると、バッテリー周辺の部分の
温度がかなり上がっているのがわかる、冷やさないと故障の
リスクもある。
ペットボトルのお茶は、保冷布がついたホルダーに入れて首に
かけているが、冷えているどころか、逆に熱くなったまま、
温度が下がらない。 まるでホットのお茶を飲んでいるようだ・・
50℃近くまで熱せられたか・・?
おまけに、おなかもすいた、本大会は、できるだけ午前中に
全てのレースを終えてしまおうとするため、昼食のお弁当は、
大会終了後に食べることが良くある。
しかし、今日は大会の進行が約30分ほど遅れている、
この分だと2時くらいまで昼食を取れそうもない。
困ったなあ・・「早弁」しちゃおうかなあ? まあ、それで怒られる
事はないけど、暑い中頑張っている他のスタッフに少々申し訳ない。
・・と、その時、池の里のT監督から、差し入れが。
池「匠さん、少ししかないけど、これどうぞ」
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匠「やった~! ”池の里カレー”だ、これ好きなんですよね」
(過去、本大会のときに、2~3度、いただいたことがある)
池「例によって、子供達ばかりなので、甘口ですけどね」
匠「いや、私も今、究極の甘口カレーを作るために色々と
試作中なんです。でも、何年たっても完成しないんです、
このカレーのポイントは?」
池「やっぱ、玉ねぎをじっくりと炒めることでしょう、
私がそれをやってます」
匠「ああ、高島ペーロン大会で腰を痛めたと聞いているのに、
それはご苦労様、玉ねぎ炒めるの時間かかるし、
結構大変ですよね」
ということで、思わぬ差し入れで、これでおなかも一安心、
もっとも、暑さは全く解消できていないが・・
すると、今度は「琵琶ドラ」のスタッフから・・
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琵「匠さん、救助艇乗ります?」
匠「ああ、乗ります、朝日新聞の記者さんも一緒で良いですか?」
今日は、琵琶湖放送、京都新聞、朝日新聞の記者さんが
本大会を取材しに来ている、他の大会の記事にも書いたが、
プロ・アマ問わず撮影しているカメラマンとは、仲良くなって
おいた方が撮影ポジションの取り合いなどでトラブルになる
事がなく、スムースだ。
今日は、その事に加え、たとえ彼らはプロとは言え生身の
人間なので、、ドラゴン撮影の非常に過酷な環境で、かつ
この暑さであるから危険だと思い
「熱中症には十分ご注意下さい」という主旨の話を、会うたびに
しておいた。選手達や役員達は、必要であれば木陰で休めるが、
カメラマンはドラゴンに慣れていないと、なかなかその余裕は無い、
良いカットを撮ろうとして、暑い中長時間撮影し、倒れてしまったら
元もこうも無いので、体調優先にしていただきたかったわけだ。
そんな感じで、朝日新聞の記者さんと話をしていた、彼は、本日の
大会撮影に際して、私のブログ記事を参考にしていたらしい。
で、ちょうど先ほど、
朝「陸からの撮影はなかなか難しいですね」という話があり、
匠「そうですね、どんな望遠でも足りないし、酷い逆光だし、
レースも大差がつきやすい子供のレースです、迫力あるシーン
は難しいです、私も組み合わせ表を見て、タイム差を予想して
撮影のポジションを決めたりします」
朝「それはなかなか奥が深い!でも、慣れてないと難しいですよね、
ボクは、ドラゴンボートの撮影は初めてだし」
匠「では、別の視点はどうです? たとえば救助艇の上とかは?
言えば乗せてもらえると思いますよ」
朝「乗れるのですか? それは嬉しいです、でも、ボク一人では
不安だなあ、匠さんも乗ってくれませんか?」
匠「ああ・・ いいですよ、しかし、ボートの上はさらに撮影が
難しいし、自由に動けないので普段はあまり乗らないの
ですが、 暑いので、ちょっと涼みに行きましょうか・・」
という話をしていたところであった。
その後、大会のスタッフが気を廻して、救助艇に無線連絡を
してくれたのだ。
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朝「おお、涼しい・・ 気持ちいいなあ!
ボク、ずっと奈良で働いていたので、滋賀に来たのは、
ほんの 2ヶ月前なんですよ、琵琶湖はイイですね」
匠「ほんと、琵琶湖は環境に恵まれていますね。
で、そのレンズ、SIGMA 150-500mm ですよね?
ドラゴンの選手で、それを使っているカメラに詳しい方が居て
私も、それをドラゴン撮影レンズの候補としているんですが。
で、陸上から撮るときは良いとしても、さすがに船の上から
では長すぎるし、難しすぎるのでは?」
朝「ああ、じゃあ、70-200mmに変えようかな、こちらでは?」
匠「バッチリです、画角的に、ちょうど良いと思いますよ。
ちなみに手ブレ補正 は不要ですよ、ボートの上からだと、
こっちも揺れるし、あっち(被写体)も揺れるので、
手ブレ補正の意味が無いんですよ」
朝「なるほど、じゃあ、OFFにしておきますか」
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・・と言いつつも、こちらは、200-400mmのズームだ、
この焦点距離だと、ボートの上では、やはり近すぎる(汗)
だいいち、今日は、子供達の大会なので、できるだけ、
子供さんや親御さんの顔が写らないように(でも、大会の
雰囲気は伝わるように)して撮っているのだ。
あまり望遠でアップという訳にはいかないだろう。
匠「しかたない、もう1台のカメラで、標準ズームで撮るか」
(こっちは、28mm-90mm相当なので、逆に、微妙に短い)
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匠「ふうむ、手前が”平野”、そして奥が”池の里”だな、
平野はサッカー部かな? ”池の里”がやや有利な模様だ」
しかし、こうやって船の上から見ていると、なんだか、こっちも
レースに参加しているような気持ちで、なかなか楽しい。
「くっそ~、”池の里”速いなあ、追いつかないかぁ、ああ”平野”
にも負けてしまった、これで3位かあ・・」なんていう気持ちかな?
しかし、実際「今年が最後のチャンス」とか言っている「池の里」は
本当に速い、後でタイムを聞くと、驚異の1分2秒台だ。
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後ろから見ていると、どっしりとしたフォルム、突き出すパドルが
なんとも戦闘的であり、まるで「戦艦・池の里」というイメージだ。
こういう視点で、強豪の「磯風」や「bp」の後ろ姿を見るって、
やっぱ選手達はイヤだろうなあ、頑張って前を走りたいよね。
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こちらは「タカラドラゴン」だな、前編でも紹介したが、初出場だ、
とはいえ、ドラゴンの選手が2名ほど入っている模様なので、
そんなにメチャクチャな漕ぎではなく、しっかり揃っている。
タイムは1分20秒前後、キッズ大会としては悪いタイムでは
ないが、なにせ、上位チームのタイムが尋常ではないのだ。
さて、涼しかった救助艇だが、いつまでも乗っている訳には
いかない、陸上からでないと、選手達の話も聞けないし、
細かい状況がわからないのだ、ここで船を降りるとしよう。
朝日新聞の記者さんは、かなり喜んでいただいた模様、
まあ、なかなか無い経験だろうし、仕事というより、純粋に
楽しかったのであろう。
京都新聞や琵琶湖放送の記者さんにも乗ってもらおうかと
探したのだが残念ながら、既に撤収してしまった模様。
まあ、確かに1箇所の取材に丸一日かけていたら、
仕事としては効率的では無いのであろう。
朝日新聞の記者さんも、午後から別の取材があるという
ことで、ここで会場を後にしていった。
後日談だが、朝日の記者さんから連絡があり、
朝日新聞地域情報誌「フレーあい滋賀あさすぽ」の8月9日号に
ドラゴンキッズの記事が1面全面に掲載された、との事だ。
なお、この新聞は、滋賀県内の朝日新聞販売店の店頭でのみ
入手可能。本大会での良い写真も沢山載っているみたいなので、
興味ある方は、是非、滋賀の朝日新聞販売店へ。
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さて、戦艦のように見えた「池の里」も、まだそれで勝てた
というわけではない。
「池の里」の1回戦のタイムが1分2秒70、そのすぐ背後に、
昨年の覇者であり、今年も優勝候補の「平野バドミントンA」が、
1分2秒96の僅差でついてきているのだ。
おまけに、2回戦で「平野バドミントンA]は、さらにタイムを
上げてきて、1分2秒35
”おいおい、どこまで上げる気だ?”と思ってもみたが、まあ、
それは私が、というよりは「池の里」のセリフであろう。
本大会は、合計タイム制のため、これで池の里も、自身の
1回戦のタイムを上回らない限り、優勝の目はなくなっていまう。
先週の高島ペーロンでも見せた「小寺製作所」(すなわち平野
バドミントン)と「池の里」のライバル決戦、親から子へと
「代理戦争」ここに極まれりといった感じだ。
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ライバル対決の中、もう1つの巨大勢力「大津SS」も順調にタイム
をかせいできている。「小学生の部」では「大津SS 赤龍丸」が
1分6秒x2という、小学生ばかりのチームとはとても思えない
驚愕のタイムで、すでに優勝を確実にしてきている。
2回線の2本ともきっちりタイムをそろえてきているので、
まぐれではなく実力なのであろう、このあたりのレベルだと、
大人の中堅ドラゴン専業チームであっても、ちょっとヤバイ
(負ける)のではなかろうか?
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今度、小学生チームで、どこかの大会にエントリーしてみるのも
面白いかもしれない、実力別カテゴリー大会(例えばATC大会とか)
であれば、チャレンジの部で決勝進出あるいは優勝(!?)
通常の大会でも、混合の部、準決勝進出くらいはいけるかも
しれない。
結局「小学生の部」においては、常勝の「大津SS 赤龍丸]に
「平野軍団」は追いつけなかった。2位は「平野バド(小)」であるが
「赤龍丸」との差は、1レース平均15秒もあった。
これは、「小寺団長」としては、悔しいところであろう、来年の大会
に向けて、1年間かけて特訓モードに入る恐れ(笑)もある。
匠「小寺団長、もう、平野バドミントン部ではなく、
平野ドラゴンボート部にしたらどうですか?」
小「あはは、そうだなあ」
匠「そもそも、いつバドミントンの練習しているんですか?」
小「うう・・ 土曜日だよ(汗)」
匠「ウソばっかり、毎週土曜はOPALでドラゴンの練習でしょ!」
小「ちゃんと両方やっているよ、アハハ・・」
ということで、小学生の部はこれで一段落。
さらに、10人漕ぎの部の結果も出た。
優勝:平野バドミントン
2位:平野ソフトボールB
3位:青山イーグルス
こちらは、かろうじて「平野軍団」の1、2,3、フィニッシュを
初出場の「青山」が止めてくれた。
「青山」も、ドラゴンボートの選手が指導している模様なので
これで、さらに、この大会のバックボーンが複雑化していくかも。
それは、ある意味興味深いのではあるが、代理戦争ということで、
大人気(おとなげ)ないかもしれない。が、小学生という、これからの
ドラゴン界を支える世代も、間違いなく基礎固めが出来上がってくる。
長い目でみれば、その方がドラゴン界にとっては健全な事だろう。
さて、残る「親子の部」は、3大ドラゴン勢力のぶつかる激戦区だ。
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「平野」「大津SS」「池の里」の何処が勝ってもおかしくないが、
今のところ、驚異の1分2秒台を出している「平野バドミントンA」
と「池の里」の優勝争いの模様。
今年の3位は昨年準優勝の「大津SS 青龍丸」でほぼ確定。
さて、「池の里」の残りはあと1本。
正確に計算すると「池の里 Junior Lakers!」は、1分2秒60
以下のタイムを出さないと「平野バドA」には勝てない。
昨年は、「平野バドA」と「青龍丸」にやられて屈辱の3位、
今年も優勝を逃し、もし来年から(子供達が集まらず)出れなく
なってしまったら、ずっとその先は無い。
純血を守る町内会チーム「池の里」に新人補充はほとんど
ありえないのだ。主力メンバーも少しづつ歳をとっているので、
”小さい子供はもう居ない”と聞く。
実際そうならば、優勝を逃したまま終わりたくはない事であろう。
さあ、「池の里Junior Lakers!」の最終戦。
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匠「うわ~ 大人げないなあ(笑)、
艇の前後に強力な現役選手を10人配置し、中央の子供達
10人は、ほとんど濃いでも漕がなくても関係無い状態だ(汗)
実際に、子供達の漕ぎは、速いレートに追いついていない、
まあ、しかし、それもやむを得ないだろう・・ ”池の里”は、
先ほどの自らの1分2秒台を上回らない限り優勝は無いし・・」
大人達の必死の漕ぎ、まるで、メジャー大会で優勝争いを
している時のようだ。
そういえば、先週の高島ペーロンでも「池の里」は優勝している
(大人チームは4年ぶりの優勝)この勢いで続く琵琶湖ペーロン
でも、同大会4年ぶりの優勝を狙いたいところだ。
なにせ、恐らくだが、琵琶湖ペーロンの日程は、日本代表
チームの海外遠征と重なって、強豪チームが来れない可能性が
高いのだから。
で、まあ、気持ちは分かるが、実際、キッズ大会だからねえ・・
そこまで大人がふんばらなくても(汗)
しかし、実のところ、かなり速い・・
目で見た感じだけでは正確なタイムはわからない。
先ほどの「池の里」の漕ぎや、あるいはライバル「平野バドA」の
漕ぎとの、イメージ的な比較の感覚しか無いのだ。
だが、私の見解では「同等か、ほんのわずか速い」という
感じだった。
レースが終わっても、タイムはすぐには張り出されない、
計測、入力やら承認と、各担当の持ち場を廻ってから
結果が出力されるので、3分から5分くらいかかるのだ。
「池の里」の、応援選手(奥様方)に聞かれる。
池「匠さん、結果出ましたか?どうでした?1分2秒切りました?」
匠「いや、まだ張り出されないので、わかりません・・・」
今度は、「平野」の応援の選手にも聞かれる
平「匠さん、(平野と)どっちが速かったと思いますか?」
匠「う~ん、おそらく同等かな?合計タイムは非常に微妙でしょう」
そう、私も実のところ、微妙な状況なので、わからないのだ、
発表を待つしかないので、本部近くに行って待っていよう。
それにしても、ちょっと驚くのは「池の里」や「小寺」(平野)
の応援選手、すなわち奥様方とかの事だ。
私は「池の里」や「小寺」がドラゴンの大会に参加し始めた頃、
すなわち10年近く前を知っている。
そして、その頃は、どちらのチームの選手も、ドラゴンについて
まったく知らなかった。特に奥様方はそいうう傾向が強かった。
旦那が、なんだか知らないがボートのレースに出るというので、
メンバーが足りないからと無理やり(?)乗せられていたり、
応援を強要されていたり(笑)という状況であったのだろう。
それが今では、大人のレースはもとより、子供のレースにいたる
まで、細かく、あれやこれや分析しているし、ドラゴン自体を非常に
よくご存知だ。
私が、ちょっと余所見していたりして見逃したレースの事なども、
奥様方に聞けば、細かいタイムやレース展開、負けたチームの
敗因までも(汗)教えてくれる。
まあ、どんな世界でも、長く続けるというのは凄い事だよね・・・
数分後、「池の里」のタイムが本部前に張り出された
結果は「1分1秒34」であった。
「池の里」チームが桟橋から降りてきている所なので、
すぐにそちらに向かう。
応援の奥様選手が待ち構えているところに行き、
小声で「優勝です」と一言だけ伝える。
でも、それはあっと言うまにチーム全員に伝播・・
池「優勝だ~ やった~!」
まあ、たかが子供の大会、されどドラゴンボートの大会、
という感じかな? やっぱ、勝つ事は嬉しいのであろう。
今日は、結局「平野軍団」「大津SS軍団」も、それぞれの
カテゴリーで優勝しているし、実際のところは、本大会の
「代理戦争」は、「引き分け」という結論になるだろう。
まあ、一番無難な結果に落ち着いたのではないでしょうか?
来年もまた激戦を期待するとしよう。
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表彰式、滋賀の大企業「OPTEX」の社長さんから、
優勝の賞状を受け取る「大津SS 赤龍丸」の選手達。
連覇といえばそうなのだが、現実には「赤龍丸」の多くの
選手達は6年生だと聞く、来年、子供達は卒業し、そして大きく
なっていく。
これは小学校時代のとても良い思い出になった事であろう、
そうやって貴重な経験を積んで、子供達は成長していく、
これは非常に良い事ではないですか。ほんと、滋賀県は
環境に恵まれているよね・・・
さて、ということで、今年のドラゴンキッズ大会は、無事終了。
次回「ATC大会」記事に続く・・