2019年9月22日(日)に滋賀県大津市びわこボートレース場
(びわこ競艇場)にて行われた、正式名称「第7回スモール
ドラゴンボート日本選手権大会 (および)~2020年
ADBFアジアドラゴンボート選手権 代表選考会~」
(以下、スモール選手権)の模様より、前編。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
さて、例年の本大会の際に必ず話題となる「天候の件」
から説明しておく。
本大会の前身は「びわこスプリント(選手権)大会」
であり、2004年~2012年まで行われた。
20013年より、同大会は「スモールドラゴンボート
日本選手権」となり、現代に至る。
会場はいずれも、こちらの「びわこ競艇場」であり、
開催時期は9月が基本であるが、競艇のレース日程に
重ならないよう、6月および10月に変更された事が
数回だけある。
だが、いずれの日程での開催においても、本大会は
雨に見舞われる確率が極めて高い。
私は、前身大会から数え、全16大会を観戦しているが、
一時的に雨となった大会数は10~11回程度であったと
記憶している、つまり3分の2くらいの大会は、雨天と
なってしまうのだ。(注:一時的な雨も含む)
選手達の間で良く囁かれている「雨男・雨女存在説」に
ついては、過去10数年間、本大会だけに参戦している
ようなチーム、選手、役員、関係者等を調べてみたが
「該当者無し」という結論だ。なのでまあ、本大会は
そういうもの(雨となる)だと思っておいたほうが無難だ。
大会当日(9/22)は、台風17号が九州あたりを北上中、
雨雲が東に向かって伸びている台風の為、ここ滋賀県も
午後から雨(または大雨)の予報だ。
できるだけレースに影響が出ない事を望むが、ここは
運を天にまかせるしか無い。
最高気温は27℃くらいと、ようやく先週くらいまで続いた
「真夏日」(最高気温30℃以上)は解消されたが、台風の
影響か?やや蒸し暑く、ギリギリ半袖で行ける状況である。
雨天に備えて撮影機材は、防滴構造(注:完全防水まで
はいかない)のカメラやレンズを持ち込んでいる。
旧来は、そうした安全な(軟弱な?)機材を使わずとも、
なんとか切り抜けてきたのだが、近年の異常気象を鑑み、
数年前から、雨天専用システムを何セットか導入している。
つまり、晴天時と雨天時、それと、大会会場の環境等に
応じて、撮影機材を変えている次第だ。
ただ、雨となると、レース等の遠距離の撮影は、ほぼ
お手上げだ、途中の雨粒がカーテンのように邪魔をして、
写真のコントラストが著しく低下する(下写真が実例)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
これはもう防ぎようが無く、できるだけ近距離で撮影し
写真への雨粒の影響を減らさなければならない。
レースは、多少の雨ならば実施される。ただし風速10m/s
を超えるような強風となったり、落雷や竜巻の危険性が
ある場合は、中断または途中中止だ。
(注:幸いにして、荒天中止となったケースは、本大会
では一度も無い)
通常観戦、あるいは表彰式は、びわこ競艇場の屋内設備が
あるので特に問題は無い。だが、雨天になると屋外デッキから
観戦(撮影)を行っているのは、私だけ、というケースもある。
まあ、室内観戦デッキからでもレースの模様は見る事が
出来る訳だ。なお、室内からでも撮影は可能、とは言えるが、
前述の雨天遠距離撮影の画質低下の課題もあり、できるだけ
近くから撮りたいという気持ちもあるのだ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
選手達の帰途への影響はどうか? 遠距離参戦のチームに
尋ねてみると、東京地区のチームは夜の新幹線で帰る
模様だが、東に向かう鉄道には今夜は影響が無さそうだ。
西のチーム、たとえば熊本から参戦の「津奈木海龍」は
(上写真)今夜は宿泊で明日帰るとのこと、この場合、
明日午前中は九州方面の新幹線は止まる恐れがある。
津「まあ、時間を調整してなんとか帰る」との事。
他、静岡、鳥取、相生等の中距離参戦チームも問題は
無さそうだが、いざとなれば今日は3連休の中日なので
宿泊も可能であろう。
海外チームはどうか? 今回は延べ6チーム、実質
4団体(チーム)が来日している。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18154189.jpg]()
うち、「B-CROSS」(香港、上写真)は、あと2日ほど
滞在して、火曜日に帰国すると聞いているので問題は
無いだろう。
他の海外チームは、今日の飛行機で香港や中国に帰る
模様であるが、決勝戦終了後、表彰式をパスして
速やかに帰路についていた。
さて、天候の話が長くなったが、これは本大会においては
重要事項だ。大会の運営や観戦、撮影、帰宅方法にも影響が
大きい他、レースにおいても、悪条件が微妙に結果を左右
する場合がある。ただ、強豪あるいは経験豊富なチームで
あればあるほど、悪条件に強いようにも思えるが・・・
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18155387.jpg]()
本大会のMC(司会、解説)は、「DJ西尾」さん。
元ドラゴン選手であり、本大会のMCも、もう8年か
9年目であり、ドラゴン界の事にも非常に詳しい為、
その明解な解説は安心して聞く事が出来る。
後、本大会には、開会式の際に「和太鼓の演奏」と
昼休みに「チアガールによる応援ダンス」があるのだが、
それらの模様は続く記事に譲ろう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18155374.jpg]()
さて、本大会のカテゴリーは「選手権オープン」
「選手権混合」「選手権女子」「普及オープン」の
4カテゴリーである。
「シニアの部」は今年は無し、ただしエキシビジョン戦
として、40歳以上の選手達をフリーで招集したレースが
1つある。
3つの選手権カテゴリーは、「A登録」チームにおいては、
来年のアジア国際大会への代表の選考会を兼ねている。
本大会は極めて競技志向の高い大会であり、そのレベル
は国内大会の中ではトップだと思われる。7月の大阪の
日本選手権(旧:天神)大会よりも競技志向が強いのは、
本大会は10人漕ぎであり、現代の世情では、チームの
編成がしやすく、あるいは漕げる主力メンバーを集めた
チームが良く参戦するからである。国内遠方や海外からの
エントリーも多く、まさしくオールスターチームによる
「ドラゴンボートの秋のカーニバル」であろう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18155361.jpg]()
それと、海外チーム(計6チーム)に関しては、通常の
レースフロー(予選→敗者復活戦→準決勝)で戦うが、
ラストの国内の選手権決勝には参加せず(=選考会の為)
別途設けた国際チャレンジレース(混合、オープン)に
参戦するルールとなっている。
では、本記事においては、「普及オープンの部」と、
「選手権女子の部」の模様と結果について紹介して行こう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18155342.jpg]()
まず「普及オープン」については、ここは代表選考とは
無関係で、主にビギナーチーム向けではあるが、近年の
状況では、ここにも専業チーム等が良く参戦していて、
とてもハイレベルである。
参戦チームは10と、例年よりやや少なめ。
ただし、昨年準優勝と好成績であった「守のシルバニア
ファミリー」が当日欠場となっているのと、常連の
「堅田湖族」が途中棄権となっている。
この状況により、強豪チームが2つ欠け、育成チーム
(注:強豪チーム等で新人メンバーを集めたサブチーム)や
準専業チーム(各大会に参戦するが、上位入賞の経験の
無いチーム)等が、勝ちあがれるチャンスが生まれている。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18160670.jpg]()
本大会では唯一のビギナーチーム「玉津FCアットマークス」
にも決勝進出のチャンスはある、まあ、ビギナーとは言え
もう3回目の本大会の参戦だ(上写真)
しかし、このカテゴリーには、今年からドラゴンに参戦し、
既に、びわこペーロン準優勝、KIX大会優勝、という強力な
実績を持つ「潜水艦 うんりゅう」がエントリーしている。
(下写真)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18160628.jpg]()
実力値からして「うんりゅう」の本大会優勝は固い所
だと予想されるが、他のチームも、なんとかして、この
現役海上自衛隊チームに一矢を報いたいところであろう。
「うんりゅう」に対抗するチームとしては、昨年優勝の
「FULLAHEAD」改め、「チームしぞぉか」(静岡)が居る。
こちらは強豪「うみひ」(旧:海猿火組)のサブチームで
あるから実力値は十分だ。今年はさらに育成選手として
美人女子選手が数名加わっている(下写真)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18160640.jpg]()
さらなる対抗チームは「あの頃、びわドラにハマって
ました」(滋賀)、こちらは、ご存知「琵琶湖ドラゴン
ボートクラブ」のOBチームである。昨年の戦績は3位で
あるが、ただし毎年メンバーは微妙に異なる模様。
他、「メタルスタイリスト福田」(ダブルエントリー)が
居る。もうドラゴンには7年程参戦しているベテランだし、
様々な大会にも参戦しているが、まだ入賞実績が無い。
メ「そろそろ我々も・・」というのは、毎年の話だが・・
本大会においては、かなりのチャンスである、その事は
メンバー達も(経験豊富な為)良くわかっている。
メ「今回を逃してはならないぞ!」
という状況で、気合が入っている。
「普及オープンの部」の予選では「潜水艦 うんりゅう」が
他チームを15秒近くも引き離してダントツである。
「うんりゅう」も、今期3戦目であり、各チームにも名前が
知られてきている。
他チームの選手達からも
選「これは普及の部に出る実力のチームでは無いな、
今度から選手権の部に出れば良いのに・・」
という話をチラホラと聞く。
私もそう思う、ただ、「うんりゅう」は、現状今期限りの
限定活動であり、その活動は、(海上)自衛隊の広報も
兼ねている。
匠「うんりゅうさん、やはり、来年も出場したらどうです?」
う「我々もそうしたいのですけどね、メンバーが集まるか
どうか・・?」
まあ、他大会(高石、御前崎、高島等)でも陸海空自衛隊の
チームは稀に参戦し、好成績を収める事は多いのだが・・
どうやら自衛隊は転勤が多いらしく、あまり固定メンバーで
長期に渡り参戦を続けているケースは、ほとんど無い。
匠「まあ、来年になって状況がわかったら、どこかの
大会への参戦を是非検討してくださいよ。
もうドラゴン界では有名だし、他チームの人達も
戦いたいと言っていますよ・・」
う「はい、できればそうしたいですね」
匠「その際は、ブースを設け、自衛隊のパンフ等を
置く他、”うんりゅう”のグッズも販売して下さい、
ドラゴン界には、結構、軍事マニアが多いので、
Tシャツ、タオル、ジッポー(ライター)等は、
かなり売れるかも知れませんよ。
広報活動をやるならば、徹底的にやらなくちゃ!」
う「・・はあ、まあ、検討してみます」
(なお、本大会でも、自衛隊の(立派な)パンフレットが
沢山用意してあったが、大会が終わる頃には、綺麗さっぱり
選手達により持ち帰られていた、やはり興味を持つ選手達
は多い模様だ)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18160647.jpg]()
さて、予選および敗者復活戦を終了し、「普及の部」の
決勝進出チームは以下となった。
決勝レーン割り、および参考の為、予選最速タイムを
挙げておく。
1:(1分26秒):潜水艦 うんりゅう(広島)
2:(1分39秒):チームしぞぉか(静岡)
3:(1分40秒):あの頃、びわドラにハマってました(滋賀)
4:(1分39秒):メタルスタイリスト福田 パウダー(京都)
5:(1分39秒):G.P.O(滋賀)
地方色あふれる状況となった、しかし、普及オープンは
まだ地元滋賀県のチームが複数残っている状況であり、
他の選手権カテゴリーでは、場合によっては準決勝以降
地元チームが殆ど残れない状態にもなる。
まあ、滋賀県勢も強豪チームが多い地域ではあるのだが、
さすがに本大会は日本選手権であり、「全国区」でも
あるからレベルが非常に高い。
普及オープンでは、やはり「うんりゅう」がダントツの
予選タイムであり、他チームは、ほぼ実力伯仲である。
決勝レースの見所は、2位3位の入賞争いになるであろう。
なお、タイムが例年よりも遅く感じると思うが、
これには2つの理由がある。
1)普及の部は、軽量なチャンピオン艇ではなく、
安定性の高い重量級の旧型艇を用いる為。
2)昨年まで本大会は200m戦であったのだが、
今年から250mにコース長が延びている事。
(この理由は不明であるが、2021年に本会場で行われる
ワールドマスターズゲームス関西、ドラゴン競技の部に
向け、レギュレーションの調整をする為かも知れない)
さて、いよいよ決勝戦であるが、ここで生憎の、台風の
影響で、一時的な豪雨となってしまった。
風も強く、レースコンディションは悪い。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18161669.jpg]()
しかし、全チームでその条件は一緒だ、本会場は琵琶湖
からは仕切られた閉水面であり、かつ、コース間の条件差は
殆ど無い、だから条件は公平であり、結局のところは、
悪条件をものともしないチームが勝つ図式となるだろう。
案の定、前半戦から「潜水艦 うんりゅう」がリードを
広げている。
前述のように「雨粒のカーテン」の影響により、写真の
コントラストは極めて低い。画像編集(レタッチ)で、
若干のコントラスト増強は可能であるが、レースの記録
写真としては、天候の要素もわかりやすい方が望ましい
であろう、あえて低コントラストのままで、豪雨の雰囲気
を残しておく。
さて、注目は2位、3位争いである。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18161635.jpg]()
残りのチームは大接戦、恐らくコンマ差の勝負となる
だろう、どこが2位となっても不思議では無いのだが、
「メタルスタイリスト」が入れば念願の初入賞だ!
結果は以下となった
1位:1分23秒:潜水艦 うんりゅう
2位:1分37秒04:チームしぞぉか
3位:1分37秒63:メタルスタイリスト福田 パウダー
4位:1分37秒98:あの頃、びわドラにハマってました
5位:1分39秒:G.P.O
2位~4位は、コンマ差の大接戦であった。
しかし肉眼では殆ど順位の差はわからなかったので、
「メタル」のメンバーは、大会本部前に集合し、
公式結果が張り出されるのを、今か今かと待っている。
数分後、順位が印刷された結果表をみて3位入賞の結果に
「やった~!」と喜ぶ「メタル」のメンバー達。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18161605.jpg]()
参戦7年目にして、ついに念願の「表彰台」である。
これを機に、「メタルスタイリスト福田」も、さらに
モチベーションが上がり、練習回数も増える事であろう。
そう、強豪チームが強いのは、勿論、練習回数が多い
からである、超強豪ともなれば、仕事後に毎日のように
練習を続けているし、強豪チームであっても、週に1度
程度の練習は欠かさない。
まあつまり、練習だけが結果を生む訳であろう。
ちなみに、各大会で「メンタル・スタイリスト」と誤まって
アナウンスされる場合もある同チームだが、同チームの
出自は、「福田金属箔粉工業」(京都市)の企業チーム
である、金属関係なので「メタルスタイリスト」が正解。
また、サブチーム名の「フォイル」と「パウダー」も
やはり金属加工業務にちなむ。
企業を出自として専業チーム化したケースは全国的にも
さほど多く無い、なかなか希少なチームであろう。
(参考:他の企業専業チームには、IHI系、小寺製作所、
鈴与、FUJIFILM、中部電力、鹿島建設、Gドラゴン等がある。
また、滋賀県のPANASONICの一部やシンコーメタリコン等も
将来、専業チーム化する可能性がある企業チームだ)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18161548.jpg]()
では、以下は「選手権女子の部」の模様である。
このカテゴリーへの参戦チームは、今年は3チームと
少ない。まあ、例年ばらつきがあるのだが、多くても
5チーム程である。
女子のドラゴン専業チームは数が少なく、新規結成チームも
殆ど無い。ただ、全国に目を向けると、各地方大会等では、
地元系女子チームの数もそこそこある模様なので、それらが、
この選手権大会に出場していただける事を望む次第である。
本大会でのレギュレーションは、2回戦合計順位ポイント
制である。「選手権混合の部」との重複出場は、本大会
では自己責任で認められている。
ここで「自己責任」とは、混合の部と女子の部に重複して
出場していると、強豪チームの場合では、後半戦の準決勝、
決勝戦、女子の部の2回戦では、立て続けに漕がなくては
ならなくなり、多い選手では、5ないし6戦も漕ぐ状態に
なる事だ。
「これについて文句を言わない」というのが自己責任の
意味であるが、実際にも相当にしんどいらしく、なかなか
強豪チームの女子選手にとっては過酷な状況である。
ただ、今年はその過酷な状況をものともせず、
「東京龍舟」からは女子チームが2チーム参戦している。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18162818.jpg]()
「TOKYO DRAGON PLATINUM」と「東京龍舟プラチナ」
のダブルエントリーである。
「同じチーム名じゃあないの?」という突っ込みは
野暮なのでやめておこう(笑)
外国人女子選手を含む国際色豊かなチームだ、さすがに
東京地区最大勢力の「東京龍舟」であり、本大会では、
選手権オープンの部に1チーム、選手権混合の部にも
2チーム、合計5チームの参戦であり、都合50~60人
ものメンバー数は、本大会においても最大勢力である。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18162829.jpg]()
対するは「TEAM河童」、大阪のベテラン強豪女子チーム
であり、各大会での優勝・入賞多数の実績を誇る。
毎年、フォームを小改良しつづけている様相が見られる、
今年は、ホーム大会の堺泉北港(高石)でも、日本選手権
でもなかなか良いフォームとなっていたので、本大会でも
「東ドラ」軍団に割って入れる(=ワンツーを阻止する)
事ができるだろうか?
なお、参戦チームが少ない事は、メリットもあり、それは
この大会で勝てば、国際大会への代表出場権が得られる
事である。私は、「ドラゴン競技は世界が近い!」と
良く言っているが、このケースもそうであろう。
他の競技では、ここまで世界が近い訳では無い。日本代表に
なるには長年の間、大変な努力を積み重ねなくてはならず
かつ、代表になれるのは、ほんの一握りの個人(やチーム)
だけである。
年をとってから「オレは(私は)、若い頃、ボート競技で
日本代表として世界の舞台で戦った!」とでも言えれば、
もう一生の宝物では無いか・・ そして事実、本選手権
大会に出場している選手達は、かなりの高い比率でそうした
国際大会の出場経験者が居る、これは本当に恵まれた状況だ。
・・さて、勝敗が決まる2回戦であるが、ここも台風の
影響による豪雨となった。 この女子の部2回戦が
本日最も雨が酷かった状況となる。
(注:写真は少しだけ明るめに補正している)
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18162998.jpg]()
結果だが、1回戦と2回戦では順位変動があったのだが、
「東ドラ」女子軍団が、見事ワンツー・フィニッシュを
実現した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18162808.jpg]()
「河童」は、悔しい3位となってしまったのだが、
今回の「河童」の漕ぎを見ている限りでは、今年の前半戦
で魅せたような、キレのあるハーフピッチ漕法には
なっていなかった。まあ、その原因は私はわからないが、
チームの選手達には、課題が良くわかっている事だろう。
また、シーズンオフにフォームを改良し、来年シーズンで
好成績を残してくだされば良いと思う。
ずっと進化しつづける、それがベテランチームの強みだ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.![c0032138_18164133.jpg]()
なお、各カテゴリーの、優勝~3位までには、金、銀、銅
メダルがチーム選手全員に授与される。
これは「小寺製作所」(ドラゴン専業チーム兼スポンサー)
謹製であり、本スモール選手権開始時からの慣習であり
かなり評判が良い。
評判が良いので、琵琶湖の「キッズ選手権」でも、近年は
同様のメダルを授与するようになったのだが・・・
小「夜なべして手作業で作るので、なかなか大変だ」
と、以前、小寺団長が言っていた。
また、本大会では参加賞として、毎年異なるデザインの
Tシャツが選手全員に配られる。
このTシャツは吸水性がよく、スポーツでの使用は勿論、
「寝巻き(パジャマ)」としても最適なのは、選手達の
間で良く言われている隠れた使用法である。
ちなみに、私も第1回(2013年)のTシャツを、今なお
パジャマとして愛用している(笑)
ちなみに、滋賀県、静岡県、KIX大会等は、賞品が良い
のも大会の魅力の1つであろう、本大会でも近江米や
近江牛(肉)が優勝賞品となっている。
---
さて、雨模様の中の戦いではあったが「普及オープンの部」
も「女子の部」も、好レースの観戦を堪能できた。
次回「中編」記事では「選手権混合の部」の模様を
紹介していこう。
(びわこ競艇場)にて行われた、正式名称「第7回スモール
ドラゴンボート日本選手権大会 (および)~2020年
ADBFアジアドラゴンボート選手権 代表選考会~」
(以下、スモール選手権)の模様より、前編。
Clik here to view.

から説明しておく。
本大会の前身は「びわこスプリント(選手権)大会」
であり、2004年~2012年まで行われた。
20013年より、同大会は「スモールドラゴンボート
日本選手権」となり、現代に至る。
会場はいずれも、こちらの「びわこ競艇場」であり、
開催時期は9月が基本であるが、競艇のレース日程に
重ならないよう、6月および10月に変更された事が
数回だけある。
だが、いずれの日程での開催においても、本大会は
雨に見舞われる確率が極めて高い。
私は、前身大会から数え、全16大会を観戦しているが、
一時的に雨となった大会数は10~11回程度であったと
記憶している、つまり3分の2くらいの大会は、雨天と
なってしまうのだ。(注:一時的な雨も含む)
選手達の間で良く囁かれている「雨男・雨女存在説」に
ついては、過去10数年間、本大会だけに参戦している
ようなチーム、選手、役員、関係者等を調べてみたが
「該当者無し」という結論だ。なのでまあ、本大会は
そういうもの(雨となる)だと思っておいたほうが無難だ。
大会当日(9/22)は、台風17号が九州あたりを北上中、
雨雲が東に向かって伸びている台風の為、ここ滋賀県も
午後から雨(または大雨)の予報だ。
できるだけレースに影響が出ない事を望むが、ここは
運を天にまかせるしか無い。
最高気温は27℃くらいと、ようやく先週くらいまで続いた
「真夏日」(最高気温30℃以上)は解消されたが、台風の
影響か?やや蒸し暑く、ギリギリ半袖で行ける状況である。
雨天に備えて撮影機材は、防滴構造(注:完全防水まで
はいかない)のカメラやレンズを持ち込んでいる。
旧来は、そうした安全な(軟弱な?)機材を使わずとも、
なんとか切り抜けてきたのだが、近年の異常気象を鑑み、
数年前から、雨天専用システムを何セットか導入している。
つまり、晴天時と雨天時、それと、大会会場の環境等に
応じて、撮影機材を変えている次第だ。
ただ、雨となると、レース等の遠距離の撮影は、ほぼ
お手上げだ、途中の雨粒がカーテンのように邪魔をして、
写真のコントラストが著しく低下する(下写真が実例)
Clik here to view.

写真への雨粒の影響を減らさなければならない。
レースは、多少の雨ならば実施される。ただし風速10m/s
を超えるような強風となったり、落雷や竜巻の危険性が
ある場合は、中断または途中中止だ。
(注:幸いにして、荒天中止となったケースは、本大会
では一度も無い)
通常観戦、あるいは表彰式は、びわこ競艇場の屋内設備が
あるので特に問題は無い。だが、雨天になると屋外デッキから
観戦(撮影)を行っているのは、私だけ、というケースもある。
まあ、室内観戦デッキからでもレースの模様は見る事が
出来る訳だ。なお、室内からでも撮影は可能、とは言えるが、
前述の雨天遠距離撮影の画質低下の課題もあり、できるだけ
近くから撮りたいという気持ちもあるのだ。
Clik here to view.

尋ねてみると、東京地区のチームは夜の新幹線で帰る
模様だが、東に向かう鉄道には今夜は影響が無さそうだ。
西のチーム、たとえば熊本から参戦の「津奈木海龍」は
(上写真)今夜は宿泊で明日帰るとのこと、この場合、
明日午前中は九州方面の新幹線は止まる恐れがある。
津「まあ、時間を調整してなんとか帰る」との事。
他、静岡、鳥取、相生等の中距離参戦チームも問題は
無さそうだが、いざとなれば今日は3連休の中日なので
宿泊も可能であろう。
海外チームはどうか? 今回は延べ6チーム、実質
4団体(チーム)が来日している。
Clik here to view.

滞在して、火曜日に帰国すると聞いているので問題は
無いだろう。
他の海外チームは、今日の飛行機で香港や中国に帰る
模様であるが、決勝戦終了後、表彰式をパスして
速やかに帰路についていた。
さて、天候の話が長くなったが、これは本大会においては
重要事項だ。大会の運営や観戦、撮影、帰宅方法にも影響が
大きい他、レースにおいても、悪条件が微妙に結果を左右
する場合がある。ただ、強豪あるいは経験豊富なチームで
あればあるほど、悪条件に強いようにも思えるが・・・
Clik here to view.

元ドラゴン選手であり、本大会のMCも、もう8年か
9年目であり、ドラゴン界の事にも非常に詳しい為、
その明解な解説は安心して聞く事が出来る。
後、本大会には、開会式の際に「和太鼓の演奏」と
昼休みに「チアガールによる応援ダンス」があるのだが、
それらの模様は続く記事に譲ろう。
Clik here to view.

「選手権混合」「選手権女子」「普及オープン」の
4カテゴリーである。
「シニアの部」は今年は無し、ただしエキシビジョン戦
として、40歳以上の選手達をフリーで招集したレースが
1つある。
3つの選手権カテゴリーは、「A登録」チームにおいては、
来年のアジア国際大会への代表の選考会を兼ねている。
本大会は極めて競技志向の高い大会であり、そのレベル
は国内大会の中ではトップだと思われる。7月の大阪の
日本選手権(旧:天神)大会よりも競技志向が強いのは、
本大会は10人漕ぎであり、現代の世情では、チームの
編成がしやすく、あるいは漕げる主力メンバーを集めた
チームが良く参戦するからである。国内遠方や海外からの
エントリーも多く、まさしくオールスターチームによる
「ドラゴンボートの秋のカーニバル」であろう。
Clik here to view.

レースフロー(予選→敗者復活戦→準決勝)で戦うが、
ラストの国内の選手権決勝には参加せず(=選考会の為)
別途設けた国際チャレンジレース(混合、オープン)に
参戦するルールとなっている。
では、本記事においては、「普及オープンの部」と、
「選手権女子の部」の模様と結果について紹介して行こう。
Clik here to view.

無関係で、主にビギナーチーム向けではあるが、近年の
状況では、ここにも専業チーム等が良く参戦していて、
とてもハイレベルである。
参戦チームは10と、例年よりやや少なめ。
ただし、昨年準優勝と好成績であった「守のシルバニア
ファミリー」が当日欠場となっているのと、常連の
「堅田湖族」が途中棄権となっている。
この状況により、強豪チームが2つ欠け、育成チーム
(注:強豪チーム等で新人メンバーを集めたサブチーム)や
準専業チーム(各大会に参戦するが、上位入賞の経験の
無いチーム)等が、勝ちあがれるチャンスが生まれている。
Clik here to view.

にも決勝進出のチャンスはある、まあ、ビギナーとは言え
もう3回目の本大会の参戦だ(上写真)
しかし、このカテゴリーには、今年からドラゴンに参戦し、
既に、びわこペーロン準優勝、KIX大会優勝、という強力な
実績を持つ「潜水艦 うんりゅう」がエントリーしている。
(下写真)
Clik here to view.

だと予想されるが、他のチームも、なんとかして、この
現役海上自衛隊チームに一矢を報いたいところであろう。
「うんりゅう」に対抗するチームとしては、昨年優勝の
「FULLAHEAD」改め、「チームしぞぉか」(静岡)が居る。
こちらは強豪「うみひ」(旧:海猿火組)のサブチームで
あるから実力値は十分だ。今年はさらに育成選手として
美人女子選手が数名加わっている(下写真)
Clik here to view.

ました」(滋賀)、こちらは、ご存知「琵琶湖ドラゴン
ボートクラブ」のOBチームである。昨年の戦績は3位で
あるが、ただし毎年メンバーは微妙に異なる模様。
他、「メタルスタイリスト福田」(ダブルエントリー)が
居る。もうドラゴンには7年程参戦しているベテランだし、
様々な大会にも参戦しているが、まだ入賞実績が無い。
メ「そろそろ我々も・・」というのは、毎年の話だが・・
本大会においては、かなりのチャンスである、その事は
メンバー達も(経験豊富な為)良くわかっている。
メ「今回を逃してはならないぞ!」
という状況で、気合が入っている。
「普及オープンの部」の予選では「潜水艦 うんりゅう」が
他チームを15秒近くも引き離してダントツである。
「うんりゅう」も、今期3戦目であり、各チームにも名前が
知られてきている。
他チームの選手達からも
選「これは普及の部に出る実力のチームでは無いな、
今度から選手権の部に出れば良いのに・・」
という話をチラホラと聞く。
私もそう思う、ただ、「うんりゅう」は、現状今期限りの
限定活動であり、その活動は、(海上)自衛隊の広報も
兼ねている。
匠「うんりゅうさん、やはり、来年も出場したらどうです?」
う「我々もそうしたいのですけどね、メンバーが集まるか
どうか・・?」
まあ、他大会(高石、御前崎、高島等)でも陸海空自衛隊の
チームは稀に参戦し、好成績を収める事は多いのだが・・
どうやら自衛隊は転勤が多いらしく、あまり固定メンバーで
長期に渡り参戦を続けているケースは、ほとんど無い。
匠「まあ、来年になって状況がわかったら、どこかの
大会への参戦を是非検討してくださいよ。
もうドラゴン界では有名だし、他チームの人達も
戦いたいと言っていますよ・・」
う「はい、できればそうしたいですね」
匠「その際は、ブースを設け、自衛隊のパンフ等を
置く他、”うんりゅう”のグッズも販売して下さい、
ドラゴン界には、結構、軍事マニアが多いので、
Tシャツ、タオル、ジッポー(ライター)等は、
かなり売れるかも知れませんよ。
広報活動をやるならば、徹底的にやらなくちゃ!」
う「・・はあ、まあ、検討してみます」
(なお、本大会でも、自衛隊の(立派な)パンフレットが
沢山用意してあったが、大会が終わる頃には、綺麗さっぱり
選手達により持ち帰られていた、やはり興味を持つ選手達
は多い模様だ)
Clik here to view.

決勝進出チームは以下となった。
決勝レーン割り、および参考の為、予選最速タイムを
挙げておく。
1:(1分26秒):潜水艦 うんりゅう(広島)
2:(1分39秒):チームしぞぉか(静岡)
3:(1分40秒):あの頃、びわドラにハマってました(滋賀)
4:(1分39秒):メタルスタイリスト福田 パウダー(京都)
5:(1分39秒):G.P.O(滋賀)
地方色あふれる状況となった、しかし、普及オープンは
まだ地元滋賀県のチームが複数残っている状況であり、
他の選手権カテゴリーでは、場合によっては準決勝以降
地元チームが殆ど残れない状態にもなる。
まあ、滋賀県勢も強豪チームが多い地域ではあるのだが、
さすがに本大会は日本選手権であり、「全国区」でも
あるからレベルが非常に高い。
普及オープンでは、やはり「うんりゅう」がダントツの
予選タイムであり、他チームは、ほぼ実力伯仲である。
決勝レースの見所は、2位3位の入賞争いになるであろう。
なお、タイムが例年よりも遅く感じると思うが、
これには2つの理由がある。
1)普及の部は、軽量なチャンピオン艇ではなく、
安定性の高い重量級の旧型艇を用いる為。
2)昨年まで本大会は200m戦であったのだが、
今年から250mにコース長が延びている事。
(この理由は不明であるが、2021年に本会場で行われる
ワールドマスターズゲームス関西、ドラゴン競技の部に
向け、レギュレーションの調整をする為かも知れない)
さて、いよいよ決勝戦であるが、ここで生憎の、台風の
影響で、一時的な豪雨となってしまった。
風も強く、レースコンディションは悪い。
Clik here to view.

からは仕切られた閉水面であり、かつ、コース間の条件差は
殆ど無い、だから条件は公平であり、結局のところは、
悪条件をものともしないチームが勝つ図式となるだろう。
案の定、前半戦から「潜水艦 うんりゅう」がリードを
広げている。
前述のように「雨粒のカーテン」の影響により、写真の
コントラストは極めて低い。画像編集(レタッチ)で、
若干のコントラスト増強は可能であるが、レースの記録
写真としては、天候の要素もわかりやすい方が望ましい
であろう、あえて低コントラストのままで、豪雨の雰囲気
を残しておく。
さて、注目は2位、3位争いである。
Clik here to view.

だろう、どこが2位となっても不思議では無いのだが、
「メタルスタイリスト」が入れば念願の初入賞だ!
結果は以下となった
1位:1分23秒:潜水艦 うんりゅう
2位:1分37秒04:チームしぞぉか
3位:1分37秒63:メタルスタイリスト福田 パウダー
4位:1分37秒98:あの頃、びわドラにハマってました
5位:1分39秒:G.P.O
2位~4位は、コンマ差の大接戦であった。
しかし肉眼では殆ど順位の差はわからなかったので、
「メタル」のメンバーは、大会本部前に集合し、
公式結果が張り出されるのを、今か今かと待っている。
数分後、順位が印刷された結果表をみて3位入賞の結果に
「やった~!」と喜ぶ「メタル」のメンバー達。
Clik here to view.

これを機に、「メタルスタイリスト福田」も、さらに
モチベーションが上がり、練習回数も増える事であろう。
そう、強豪チームが強いのは、勿論、練習回数が多い
からである、超強豪ともなれば、仕事後に毎日のように
練習を続けているし、強豪チームであっても、週に1度
程度の練習は欠かさない。
まあつまり、練習だけが結果を生む訳であろう。
ちなみに、各大会で「メンタル・スタイリスト」と誤まって
アナウンスされる場合もある同チームだが、同チームの
出自は、「福田金属箔粉工業」(京都市)の企業チーム
である、金属関係なので「メタルスタイリスト」が正解。
また、サブチーム名の「フォイル」と「パウダー」も
やはり金属加工業務にちなむ。
企業を出自として専業チーム化したケースは全国的にも
さほど多く無い、なかなか希少なチームであろう。
(参考:他の企業専業チームには、IHI系、小寺製作所、
鈴与、FUJIFILM、中部電力、鹿島建設、Gドラゴン等がある。
また、滋賀県のPANASONICの一部やシンコーメタリコン等も
将来、専業チーム化する可能性がある企業チームだ)
Clik here to view.

このカテゴリーへの参戦チームは、今年は3チームと
少ない。まあ、例年ばらつきがあるのだが、多くても
5チーム程である。
女子のドラゴン専業チームは数が少なく、新規結成チームも
殆ど無い。ただ、全国に目を向けると、各地方大会等では、
地元系女子チームの数もそこそこある模様なので、それらが、
この選手権大会に出場していただける事を望む次第である。
本大会でのレギュレーションは、2回戦合計順位ポイント
制である。「選手権混合の部」との重複出場は、本大会
では自己責任で認められている。
ここで「自己責任」とは、混合の部と女子の部に重複して
出場していると、強豪チームの場合では、後半戦の準決勝、
決勝戦、女子の部の2回戦では、立て続けに漕がなくては
ならなくなり、多い選手では、5ないし6戦も漕ぐ状態に
なる事だ。
「これについて文句を言わない」というのが自己責任の
意味であるが、実際にも相当にしんどいらしく、なかなか
強豪チームの女子選手にとっては過酷な状況である。
ただ、今年はその過酷な状況をものともせず、
「東京龍舟」からは女子チームが2チーム参戦している。
Clik here to view.

のダブルエントリーである。
「同じチーム名じゃあないの?」という突っ込みは
野暮なのでやめておこう(笑)
外国人女子選手を含む国際色豊かなチームだ、さすがに
東京地区最大勢力の「東京龍舟」であり、本大会では、
選手権オープンの部に1チーム、選手権混合の部にも
2チーム、合計5チームの参戦であり、都合50~60人
ものメンバー数は、本大会においても最大勢力である。
Clik here to view.

であり、各大会での優勝・入賞多数の実績を誇る。
毎年、フォームを小改良しつづけている様相が見られる、
今年は、ホーム大会の堺泉北港(高石)でも、日本選手権
でもなかなか良いフォームとなっていたので、本大会でも
「東ドラ」軍団に割って入れる(=ワンツーを阻止する)
事ができるだろうか?
なお、参戦チームが少ない事は、メリットもあり、それは
この大会で勝てば、国際大会への代表出場権が得られる
事である。私は、「ドラゴン競技は世界が近い!」と
良く言っているが、このケースもそうであろう。
他の競技では、ここまで世界が近い訳では無い。日本代表に
なるには長年の間、大変な努力を積み重ねなくてはならず
かつ、代表になれるのは、ほんの一握りの個人(やチーム)
だけである。
年をとってから「オレは(私は)、若い頃、ボート競技で
日本代表として世界の舞台で戦った!」とでも言えれば、
もう一生の宝物では無いか・・ そして事実、本選手権
大会に出場している選手達は、かなりの高い比率でそうした
国際大会の出場経験者が居る、これは本当に恵まれた状況だ。
・・さて、勝敗が決まる2回戦であるが、ここも台風の
影響による豪雨となった。 この女子の部2回戦が
本日最も雨が酷かった状況となる。
(注:写真は少しだけ明るめに補正している)
Clik here to view.

「東ドラ」女子軍団が、見事ワンツー・フィニッシュを
実現した。
Clik here to view.

今回の「河童」の漕ぎを見ている限りでは、今年の前半戦
で魅せたような、キレのあるハーフピッチ漕法には
なっていなかった。まあ、その原因は私はわからないが、
チームの選手達には、課題が良くわかっている事だろう。
また、シーズンオフにフォームを改良し、来年シーズンで
好成績を残してくだされば良いと思う。
ずっと進化しつづける、それがベテランチームの強みだ。
Clik here to view.

メダルがチーム選手全員に授与される。
これは「小寺製作所」(ドラゴン専業チーム兼スポンサー)
謹製であり、本スモール選手権開始時からの慣習であり
かなり評判が良い。
評判が良いので、琵琶湖の「キッズ選手権」でも、近年は
同様のメダルを授与するようになったのだが・・・
小「夜なべして手作業で作るので、なかなか大変だ」
と、以前、小寺団長が言っていた。
また、本大会では参加賞として、毎年異なるデザインの
Tシャツが選手全員に配られる。
このTシャツは吸水性がよく、スポーツでの使用は勿論、
「寝巻き(パジャマ)」としても最適なのは、選手達の
間で良く言われている隠れた使用法である。
ちなみに、私も第1回(2013年)のTシャツを、今なお
パジャマとして愛用している(笑)
ちなみに、滋賀県、静岡県、KIX大会等は、賞品が良い
のも大会の魅力の1つであろう、本大会でも近江米や
近江牛(肉)が優勝賞品となっている。
---
さて、雨模様の中の戦いではあったが「普及オープンの部」
も「女子の部」も、好レースの観戦を堪能できた。
次回「中編」記事では「選手権混合の部」の模様を
紹介していこう。