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2018 Head of The Seta(ドラゴンボート番外編)

2018年11月24日(土)に、滋賀県大津市の瀬田川にて行われた
異種混成大規模ボート競技大会「Head of The Seta」の模様、
および「滋賀県ドラゴンボートチーム懇親会」の模様より。
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この大会は例年では土日の2日間に渡って行われるが、
本年に限っては、三連休の金、土での開催である。

で、この三連休だが、紅葉の見ごろとなっている。
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この為、特に京都では国内外からの大量の観光客により
酷い混雑だ。この日も滋賀に行くのに京都を経由したが
京都駅では、どこに向かう電車も長蛇の列となっていた。
また、大会前日の深夜には、2025年大阪万博開催が決まり、
世間では朝から、そのニュースで浮き足立っている。

こういう、人々が浮かれている時期には、混雑するような
場所には近寄らない事が重要なセオリーだ。近年における
「情報一極集中化現象」の弊害である事も確かだが、まあ、
このイベント参加においては、やむを得ない。

注1:昨年大会は、もう1週間ほど早く行われたので、
   さほどの混雑は無かった。
注2:一極集中化現象を回避するには、その年の観光の
   ポスター、パンフレット、TVなどで紹介された
   紅葉名所等をあえて避ける事だ。その為、私の場合、
   それを逆情報として利用する為、駅のパンフなどを
   収集し、そこに載っている場所には絶対に行かない
   ようにしている。

で、比較的この時期の観光客の少ない滋賀は、まあ、会場の
付近はすいていて、快適にボート競技観戦等は出来る。

(ちなみに、滋賀県での紅葉見物もすいていて悪く無い。
私も、例年、最低1度は、世間にはあまり知られていない
滋賀県等の紅葉スポットを巡る事としている。
なお、紅葉の綺麗な写真をSNS等にアップして自慢するのは
写真的には「被写体の勝ち」と言って、あまり好ましく無い。
つまり綺麗なのは被写体である紅葉であって、撮った人の
手柄では無い訳だ。他にもグルメ店等でのインスタ映え
料理等もまた、作った人の手柄であり、写真を撮る側の
手柄は何も無い、つまり、褒められた写真では無い)

さて、本日の大津市の気温は最高でも13℃くらい。
今年は暖冬と聞くが、ここ数日で急速に寒くなった。

つい2週間程前の「すいすい丸体験乗船会」での京都宇治は
20℃を軽く越え、日中は半袖でも丁度良い位であったが、
本日は早朝9時からの大会開催もあって、かなり寒い。

しかし、翌日からまた暖かくなり、その暖かさは12月上旬
まで続いた程であったので、まあ、この日だけの寒さで
あったと思う。
この寒さがレースに与える影響は皆無では無いと思うが、
ドラゴン選手達は皆、上着等を用意して完全防寒体制だ。
なお、男子エイト等の高速艇では、ノースリーブという
元気な大学生チームもいくつか見かけた。

また、防寒を兼ねてサンタクロースのコスプレで漕ぐ
大学生チームも居て、観客や選手達の目を引いていた。
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本大会に出場するボートの種類はとても多く、その具体的な
競技種目をあげれば・・
エイト(8+)、クオドルブル(クオドラブル、4X,4X+)
シングルスカル(1X)、ダブルスカル(2X)、舵手無しペア(2-)
カヤックフォア(K-4)、カヤックペア(K-2)、
カナディアンペア(C-2)、ナックルフォア、そして
ドラゴンボート(10人漕ぎ、20人漕ぎ)と多種多様だ。

一部は、これに加えて性別による部、そして年齢別の部があり、
例えばシングルスカルでは、中学生、高校生、30歳以上、
40歳以上・・・70歳以上、80歳以上と、カテゴリーが細分化
されている。(注:本日の競技部門では年代別は無し)

各カテゴリーは順不同で順次スタートし、異なる速度の艇が
並走してレースが行われるが、タイム集計や順位集計は
勿論、カテゴリー毎となっている。

私は本大会は2011年から飛び飛びで、今回4度目の観戦だ。
上記各種ボートの種類や特徴については、昨年(2017年)の
観戦記事に詳しく説明しているので今回は割愛しよう。
まあ極めて複雑で、基本的には、その競技をやっていないと、
ボートの区別は良くわからないかも知れない。
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私も、種類がわかってきたのは、やっと近年からであり、
昔の本大会観戦記事(2011年、2014年)では、ボート
種類の区分を誤って書いていたかもしれない(汗)

なお、2日間の大会中、ドラゴンボートは、旧来は日曜日の
出場であったのだが、今年は前述のとおり3連休なので、
1日シフトされ、土曜日の出場だ。
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本大会の特徴は、「超長距離戦」である事だ。
コース長は、何と7kmもある、ただ、これはドラゴンボート
からすれば、とんでも無い長距離ではあるものの、
一般的な「ボート」や「カヌー」からすれば、さほどの
長距離では無い。(上写真は、このあたりの地図看板で
あるが、ここで左端の瀬田川洗堰までは行かず、中央の
京滋バイパスを過ぎたあたりが、折り返し地点である)

で、具体的に、いくつかの種目での、上位の所要タイムと、
速度(秒速、時速)を表記および計算してみよう。

・男子エイト(8+)
 →約22分(秒速5.3m/s、時速約19km/h)
・男子クオドルブル(4x)
 →約24分(秒速4.8m/s、時速約17km/h)
・女子ダブルスカル(2x)
 →約27分(秒速4.3m/s、時速約15km/h)
・男子カヤックペア(K-2)
 →約28分(秒速4.1m/s、時速約14km/h)
・男子カナディアンペア(C-2)
 →約31分(秒速3.7m/s、時速約13km/h)

種目によってバラつきがあるが、勿論、各々艇の構造や
漕ぎ方に大きな差異があるからだ。
また、コース条件によってもバラツキがあり、今年は
上記の平均的な速度より、僅かに速いタイムを出している
チームも多かった。
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まあ、男子エイト(8人漕ぎ)は、さすがに速い。
時速約20kmともなると、応援(や応援撮影)をする際に、
自転車でも道路の状態によっては追いつきにくいかも
知れない(一部、大学チーム等で、自転車で追いかける
応援選手も居たが、結構必死で走っている様相であった)
勿論、人間が走って追いつけるような速度でも無く、
短距離だけでそれをするなら、ほぼ全力疾走になるだろう。
速いエイトでは「さあ、20分を切るぞ!」と漕ぎながら
掛け声を上げているチームもあった。(注:20分切りは
僅かに及ばなかった模様である)

ちなみに、ドラゴン艇の速度はどんなものか?
・ドラゴンボート(超長距離7km戦)
 →約40分(秒速2.9m/s、時速約10km/h)

さすがに超長距離であるから、通常の短距離戦に比べての
平均速度はガクンと落ちるし、各小型艇(ボート、カヌー)
と比べても、相当に遅い。

また、ドラゴンボートの艇の種類でも速度は変わってくる
本大会の使用艇は、瀬田漕艇倶楽部所有等の重量級艇だ。

この速度は、だいたい「高島ペーロン」大会(600m戦、
ターン有り、最速3分20秒)と、同じくらいであり、
「堅田船競争」大会(500m戦、ターン有り、最速3分50秒、
秒速2.1m/s、時速約8km/h)よりも、だいぶ速い。
(注:それぞれ特殊な大会専用艇を用いている)

まあ、これくらいの速度だと、疾走すれば追いつけない事も
無いが、勿論、走りながらでは写真は撮れない(汗)

観戦(撮影)場所については、瀬田の唐橋周辺で、ほぼ
固定である。
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で、普段、各大会で見ているスプリント(短距離)戦での
ドラゴンボートは、もっと速く、例えば軽量のチャンピオン
社製を使った場合の、最速クラスのチームでは、
・ドラゴン最速(短距離200m戦) 
 →約50秒(秒速4m/s、時速約14.4km/h)
となる。

なお参考まで、重量級ドラゴン艇での、ドラゴンキッズ大会
の「小学生(高学年)の部」での最速は1分5秒位で、これは
秒速3m/s、時速約11km/hとなり、年齢からすると非常に速い。
このタイムは、大人の中堅専業チーム並みか、それ以上だ。
そして、本Head of The Setaのドラゴン速度とほぼ同等だ。

さらに参考、ドラゴンレース最長の1000m選手権大会では、
・ドラゴン最速(長距離1000m戦) 
 →約4分30秒(秒速3.7m/s、時速約13km/h)
となる。この1000m大会の使用艇は重量級艇なのであるが、
近年においては、なかなか速くなって来ていると思う。
(毎年の1000m大会観戦記事参照)
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で、男子エイト(8人漕ぎ)の速度は、ドラゴンボートの
約2倍の高速であり、鈍重なドラゴンには、あっと言うまに、
追いつき、追い越されてしまう。・・と言うか、エイト等が
先に出発する為、往路と帰路が交差して、なんだかまるで、
周回遅れのような様相になってしまう(汗)

・・ちょっと格好悪いみたいだが、意外にそうでも無く、
大会会場に良く居る大学のボート部の応援女子学生等では、
ドラゴン艇が来ると・・

女「あっ、あれはドラゴンボートだ! 頑張れ~!」
と、普段は滅多に見ないだろうドラゴン艇を珍しそうに
観戦するとともに、遅いドラゴン艇を応援してくれたりも
するのだ。

なお、ODBA(大阪府ドラゴンボート協会)の新練習拠点
である大阪府立漕艇場(高石市)でも、日曜等の練習日には、
多種多様のボートやカヌーが入り乱れて漕行している。
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その際、気をつけるのは「ドラゴン艇よりも、他のボート
は最大2倍も速い」という事で、ドラゴン艇のレース又は
模擬レース、練習中などで、他の種類のボートが軽々と
追いつき・追い越してしまう可能性があるという事だ。

で、多くの種類のボートは、「後ろ向きに漕いでいる」
訳であり、ドラゴン艇の存在に気づかないかも知れないのだ。
こうなると、衝突などのアクシデントが危ない(汗)
(本大会では、一応往路と帰路は川の両岸に設定されている)
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なお、スカル系種目(2X、4X等)は前を向いて漕ぐし、
4名以上のボートやカヌーでも、舵手(コックス)
付きの種目(一般に「+」で表記、8+、4X+等)では、
一応、舵手が前を見ているので、勿論アクシデントの
可能性は減ると思うが、やはり高速艇なので、急に舵を
切ったりすると、同様なアクシデントの危険性は残る。
(又、艇同士に限らず、コース上での橋桁等、何箇所かの
危険地点がある事は選手達には伝えられている)

ともかく、前向きで漕ぐドラゴン艇と、後ろ向きの小型艇
(ボートやカヌー)等が並走する場合には、双方、十分に
注意した方が良いという事だ。

ちなみに、大阪府立漕艇場で行われる、ドラゴンボート
大阪府民大会(過去記事参照)の際には、後続の小型艇
がある場合は、かなりの遠距離の場合でも、レースの
スタートを保留して、小型艇が通り過ぎるのを待っている。

で、本「Head of The Seta」大会においても、上記の
様々な状況においては、ドラゴン艇が、他のボートや
カヌーに混じって漕ぐのは、少々異質な感覚である。
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・・なので、本大会での「ドラゴンボートの部」は、自主参戦
というか、まあそのような感じであり、滋賀県のドラゴン
チーム(「池の里Lakers!」等)が中心となって、参加選手を
募り、例年2~4艇を編成し、(注:単独チームの場合も、
混成チームとなる場合もある)それでエキシビジョン的に
レースを行っている訳だ。

まあ、太鼓の音なども派手だし、小型艇に混じって大型の
ドラゴン艇が併走する様子は、観戦側からすれば、なかなか
興味深いところもある。前述の女子大生のセリフでは無いが、
そこそこ目立つのだ。そして、この会場の「瀬田の唐橋」は
観光地であるし、観光船も行きかうので、観客もそこそこ
多い訳だ。観光船からも、多種多様のボートが行きかう
様子を乗客が応援しているし、そういう状況をも観光の
要素(=ボートレース見学船)としている節もあるのだ。
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まあ、前述の接触や衝突のアクシデントさえ注意しておけば、
この状況でも、ドラゴン参戦は続けるのが良いと思う。

で、2年前までは、まあドラゴンが出ると言っても、1度
漕いで終わりだったのだが、昨年(2017年)より、本大会
の参加選手を中心とした「懇親会」がレース後に行われる
ようになった。滋賀県でのこうした試みは珍しく、普段は
あまり交流の無い、滋賀、京都、大阪、兵庫等の関西圏の
各チームの選手達が集まることで、かなり好評であった。
(2017年、Head of The Seta記事参照)
そこで本年もまた、引き続き懇親会を実施する事になったのだ。

・・さて、事前説明が長くなったが、いよいよドラゴン
ボートが視界に入ってきた。
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ただし、本大会の観戦撮影は、正直言って退屈である(汗)
往路にドラゴン艇の数艇が通り過ぎるのは、一瞬であるし、
その後、約30分もしないと、帰って来ないのだ。
で、帰ってきた際もまた、撮影タイミングは一瞬のみだ。
(しかも、選手達の表情は、ヘロヘロに疲れている・汗)

合計でも、ほんの数十枚しか撮影しないのではあるが、
まあ、本大会の公式カメラマンという訳でも無いし、
(公式記録者は居ないと思う。まあ、仮にそれがあったと
しても、7kmの長丁場を、いったい何処からどう撮影する
のだろうか? まあ、なかなか記録にはならないだろう)
今回はあくまで、写真は趣味的な範疇(練習)での撮影だ。
(ドラゴン以外を含めれば1000枚以上は撮影している)
そして、レース応援観戦は今日の主目的では無い、つまり
今日は懇親会の参加が目的なのだ。
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今年の本大会のドラゴン参戦艇は3艇のみ。昨年と同様で
少々少ないのだが、まあ時期も時期だ、ドラゴンのシーズン
は、とっくに終わっている11月末である。寒いし、練習も
もうやっていない時期であろう。

今日のメイン撮影機材は、APS-C型一眼レフに18-270mmの
高倍率ズームレンズを装着。換算画角は約27-400mmとなり
あまり超望遠では無いし、本格的な超望遠レンズよりも
遠距離での画質等もかなり劣ってしまう。

まあでも、こういう安価(中古で1万円台)な軽量・
コンパクトな機材が、実用的撮影に使えるかどうか?
というテストの意味もあるのだ。いきなりメジャーな
大会撮影で、こうした簡易機材を試す訳にも行かない為に、
事前練習(機材評価)的な措置を行う訳だ。
(結果、このレンズに関しては、遠距離で望遠端だとピント
精度が甘くなり、解像感も低下してしまう。また明暗差に
極めて弱く、良く光線状況を読まないと綺麗に撮れない)
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で、ドラゴンボートのシーズンオフ(冬場)での、私の
新規取得等の超望遠系機材の、テスト又は練習撮影は、
遠距離の野鳥や動物園などで行うのが通例であるが、
止まっている被写体を撮っても、あまり練習にはならない。
実践に近い環境でのテストや練習が、それなりに効果的だ。

なお、ビギナー層等では、望遠レンズが欲しくて買ったと
しても、普段、あまりそれを使う状況が無い為、いきなり
重要な撮影(例えば子供の運動会とか)にそれを持ち出して
しまう。けれども、いきなり望遠レンズを構えても、まず
絶対に上手くは撮れない訳だ(汗)
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各地のドラゴン大会を撮影に来るアマチュアカメラマン等
も同様だ、中には立派な大型の高価な望遠レンズを持って
来る人も多いが、上記と同様の理由で、普段それを使う
機会が無い為に、それを使える環境として、ドラゴン系
大会に、ふらりと訪れる訳であろう。

「普段の使用経験が無い」というその事は、酷暑の中の
各地のドラゴン大会では、熱中症等の注意喚起等のために、
多くの来場カメラマンに私から話しかけて、その状況を
ヒアリングしている事での、実際の確実な情報である。

だが、やはりいきなりの望遠レンズ初使用での、ドラゴン
撮影は上手くいく筈も無い。だから、そうしたアマチュア
層は、二度と大会の撮影には来なくなってしまう訳だ。
私は十数年間で、軽く100を超える大会を撮影しているが、
「ドラゴン大会撮影常連カメラマン」というのは全く見た
事が無い。皆、1度きりで、上手く撮れなかったら、もう
諦めてしまうのだろう。まあ勿体無いというか、又は当然
と言う気もする、望遠(ズーム)レンズは、かなり困難な
撮影機材である為、常時それを使用しているとかで練習や
経験を積まないと、そう簡単には使いこなせない。

野鳥撮影等で三脚を立てて望遠レンズを使っている層も、
たとえ普段から望遠を使っていても無理であり、ドラゴンは
手持ちで撮らないと撮影機会を著しく減らしてしまうのだ。
つまり、三脚でアングルを固定して待っているだけでは
レース中、その視界にボートが入る、ほんの一瞬だけしか
撮影チャンスが無いという事になる。
これはまあ当たり前の状況ではあるが、初級中級層では、
実際に自分で試してみるまで、その事がわからない。
(=撮影状況を事前予想して機材選択を行う事が出来ない)

で、「これではいかん」と思って、途中から三脚を止めて
手持ちに切り替える中級クラスの人も中には見かけるのだが、
普段では三脚を使っているならば、超望遠の手持ち撮影を
別途実践(練習)していない限りは、まったくの初挑戦と
同じ事になる、つまりまあ、絶対に撮れない状況だ。

望遠レンズの使用は、ともかく練習を積んで経験を積んで
いかないとならない。
ドラゴンボートの強豪チームが、シーズンオフの冬場でも
ランニングや各種基礎練習を続けているように、カメラマン
もまた、冬場でも、望遠レンズの基本練習とか、新規機材の
試用テストなどを行う事が必須だ・・
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まあ近年は、ドラゴン選手の中にも望遠ズーム等を購入し、
チームのレース等を撮影するケースが少しづつ増えて来て
いる。その際、「望遠レンズは常に練習が必要」という事
だけは、重要なポイントとして伝えておきたいと思う。

余談が長くなった。さて、今回のレースの結果であるが・・

113号艇 Aチーム(20人漕ぎ)40分39秒
112号艇 Cチーム(10人漕ぎ)41分53秒
114号艇 Bチーム(20人漕ぎ)41分57秒

となった。なお、上記の艇のチームは、それぞれ混成であり、
様々な専業チームから数名づつ程度が集まって漕いでいるので、
どの艇が速かった、とかの結果もあまり意味は無い。

参考の為、昨年のタイムは、20人漕ぎは、39分台であり、
10人漕ぎは、42分台であった。もっとも7kmの超長距離戦
においては、ちょっとした水流や風等のコース環境の変化で、
数分程度の誤差は出てしまうだろう。
(この日は、瀬田川の放流量は毎秒数十トン程度と、最大
放流量の10分の1以下であり、ほぼゼロに近い状態だった。
しばらく雨も降らなかったので、琵琶湖の水位も-50cm
程度まで、だいぶ下がっている)

なお、本大会では、全カテゴリーにおいて、折り返し地点で
数分間の休憩タイムが許されている。(その間はタイムは
カウントされない。まあでも、男子エイト等、高速の艇は
殆ど休憩を取らずに、一気に漕ぎきってしまう模様だ。)

今回それでも、20人漕ぎが昨年より僅かに1分程タイムを
落としてる中、10人漕ぎは逆に昨年よりタイムを短縮して
来ているので、今回、10人漕ぎ艇は良く頑張ったと言える。

本大会で使用するドラゴン艇は、一部は「びわこペーロン」
大会で使用する、通称「(旧)ペーロン艇」であり、他は、
ここ地元の瀬田橋本町所有からの通称「橋本艇」であるが、
どちらも近年のファイバー製の超軽量艇に比べて、非常に
(3倍以上)も重たい艇である。超長距離戦では、なかなか
漕ぐのが大変だったと思われるが、皆さん良く頑張りました。
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レース終了時刻は、午前10時半。
この後、しばらく会場付近をブラブラと散歩し、1.5km程
離れたJR石山駅には、午前12時くらいに到着すればよい。
懇親会会場は、2駅離れたJR大津駅前で12時半からなのだ。
あいからわずJRは、どの路線も大混雑だが、短距離なので
まあ、なんとか我慢の範囲だ。

なお、余談だが、往路のJR線では、小学生の遠足で大量の
生徒達がJR線に乗り込み、優先席等を占拠したり、大声で
話をするなど、顰蹙ものであった。これはまあ、この大混雑
する時期に遠足を企画し、「公共交通機関を使えば良い」等の
甘い考えを持つ「世間知らず」の教師達の問題が非常に大きい。
うるさい子供達に注意をしたり車内マナーを教える訳でもない。
あるいは教師が子供を叱ると、文句を言ってくる親、つまり
「モンスター・ペアレント」が増えてきているのかも知れず、
「今時の学校教育は、どうなっているのだ?」と、非常に
腹立たしい気分となった。

なお、電車内に限らず、平日の博物館などでも、小学生の
遠足見学で非常にうるさい場合があり、これも教師は注意を
する様子が無い。(教師達に直接クレームを言っても無駄で、
一応謝るのだが、子供達には全く注意をする事が無い)

博物館の受付では「今、子供たちが多いので、後で来られた
方が良いですよ」等の注意勧告を受ける場合もある位である。
これはつまり、どこの学校でも同じ状況、という事実を
博物館の職員達は良く知っている、という事だ。
同様に家庭においても、親は子供にマナー教育などを行わない
為、そのまま育って高校生や大人になってまでも、非常に自己
中心的で、公共マナーを守れない人達が極めて増えてきている。

前述の「混雑する場所に行きたくない」というのは、そういう
点においても、周囲に迷惑をかけまくるマナー違反の観光客が
全年齢層で極めて多い事が大変に腹立たしいからである。

---
さて、懇親会会場となるカフェレストランは、休日でも40名
前後の団体客を収容可能な大型店舗である。
昨年もここで行ったのだが、他に混雑する休日のランチタイム
に大人数が入れる店が無い、という状況もある。
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今回の懇親会参加者は、滋賀県以外のチームも多く、関西圏で
の広範囲(兵庫、大阪、京都)から集まっている。

懇親会の様子を撮るカメラは、今回は公式撮影では無いので、
趣味撮影用の新規機材をテストを兼ねて持ってきている。

昨年は、カメラの撮影モードが変わっていた事を見落として、
変なエフェクト(画像効果)のかかった写真を沢山撮って
しまったのだが(汗)、まあ今回は大丈夫だ。
(これは近年では、「撮れていて当たり前」と、デジカメの
撮影画像を一々確認する習慣が無くなった事も課題だ)
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なお、今回、2台持って来ているカメラを、適宜選手達にも
渡して、好きに撮ってもらう事とした。よって今回の一部の
写真は、私のカメラではあるが、私自身が撮影したものでは
無く、選手達による撮影だ。
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本ブログでは私以外が撮影した写真を掲載する事は皆無に近い。
ブログ初期の十数年前に、他者から写真の評価依頼があって、
それを2~3枚程度掲載した事があるが、他の事例は無いので、
およそ計数万枚あたりで数枚、0.01%程度の比率である。

でも、選手達が自由に撮っていると、なかなか面白い視点
の構図とかもあって、大変に興味深い。
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大口径レンズで絞りを開けて、2人の人物が居る場合、普通は
手前の人物にピントを当てて背景の人物をボカすか、または
絞りを絞って、奥行きのある人物両者にピントを当てようと
するのがセオリーだ。しかし、ここは奥の人物に焦点を当てて
手前をボカしている。まあ、測距点を中央に固定したままで
カメラを渡しているので、こうなる、という理由もあるが、
たまたま意図がハマって、面白い構図となっている。

ちなみに、巷の写真教室などでも同様であり、有る程度
写真をやっている人でも、入門コースなどのビギナー向け
クラスに入部した方が面白いかも知れない。何故ならば
他のビギナー層の写真の視点は大変にユニークなものも多く、
逆に中上級者クラスの写真は、ある程度「型にはまっていて」
あまり参考にならない場合も非常に多いからである。
(まあ、綺麗に写っているだけで面白みの無い写真が大半だ)
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選手達も、勿論スマホ等で自由に懇親会を撮っているのだが、
本格的カメラを使って撮影するのは結構面白かった模様である。
特に高速連写機等では、シャッターフィール(シャッターを
押してからの反応の速さとキレのよさ、連写秒コマ数の速さ、
機械的振動が手に伝わる気持ちよさ)とか、大口径レンズに
よる背景ボケの様子等は、スマホでの撮影とは、まるで感覚が
違うので、「かなり楽しかった」と聞く。

来年もまた、数台のカメラを持ってきて皆に自由に撮って貰う
としようか・・ なにせ、私も飲食に集中できるので、とても
助かっているのだ(笑) 普段はプライベートなパーティから
公式の宴会(例:結婚式披露宴、祝賀パーテイなど)でも、
いつでも写真を撮っている状況なので、落ち着いて飲み食いが
できる事など、まず無かった訳だ・・
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あと、今回主催の「池の里Lakers!」の、粋なはからいで、
選手達の胸には、選手達の名前(パドルネームと呼ぶ、一種
のニックネーム)のシールが配布されて貼り付けられていた。
これにより、他チームの選手達などとのコミュニケーション
が取り易くなるので、なかなかの名案だ。
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それから、1つ気づいた点であるが、近年のこうした宴会など
でも、宴会中にスマホを常にいじくっている人達が多くなって
きているという事実だ、一種の「スマホ依存症」かも知れない。
他でも、電車の中はもとより、「歩きスマホ」で本人も周囲も
危険にさらされるケースも非常に多くなってきている。
楽しい宴会で、かつ周囲の人達とのコミュニケーションが
取れる貴重な場だ、スマホは写真を撮る場合以外は、もう
カバンの中にしまって出さない事が望ましいであろう。
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懇親会は午後3時頃に無事終了、まあ楽しかったのだが、
問題は帰路である。
当然帰路もまた混雑であったが、JR線は踏み切り故障でだいぶ
遅延していて、混雑を助長していた。

各所のJR線での設備故障による遅延は非常に多く、高い確率で
電車の遅延が発生し、それに遭遇する。これは私鉄でのそういう
状況に比べ、私の経験的には数十倍にも達するであろう。

JRは路線区域が広いので、すべての設備の整備が行き届いて
いない状況は理解できるが、こういう混雑する時期にそれが
起こるのは致命的だ(それがとても重要である事を認識して
いないのであろうか?)なお、今年の「スモール選手権」の
往路でもJR線の踏み切りセンサーが誤動作して、乗り換えが
間に合わず、遅刻しそうになった事があるが、数分などの
多少の遅れは、JR側も日常茶飯事なので知らん顔だ。
(旧国鉄時代からの「親方日の丸」的な体質や体制が、
少なからず現代でも残っているのであろう)

また電車に限らず、様々な商業施設等においても、責任者等が
連休で浮かれて休暇を取っていて、現場が上手廻っていない
ケースを多々見かける。
例を挙げれば、ターミナル駅などの商業施設で、レジ要員が
不足していて、会計待ちの長蛇の列ができてしまっている等だ、
まあ、様々なサービス品質の低下の状況は極めて不快となるので、
大混雑が予想される時期には、人が集まる場所には、絶対に
行かない事が賢明だ。

私個人的には、こうした「一極集中化現象」は、スマホなどの
普及により、情報受信者の数が増えたが、情報を取捨選択する
スキルが向上していない、というアンバランスによるものだと
分析している。その結果、サービス品質の低下や、マナー面等
での客層のレベル(質)も、大きく低下してしまうのだ。

で、これに巻き込まれる事は、今年関西圏で様々にあった
「天災」と同様な状況だと個人的には認識している。
つまり、わざわざ危険な場所や不快な場所に自ら出かける事は、
自己責任という範疇を超えて、やってはならない事と同様だ。

ともかく、わざわざ混雑する場所に出向かう等は、台風の中に
出歩く事と同様な愚の骨頂であり、誰かが有名観光地に行った
等の記事や写真をSNSに上げても、自慢にならないばかりか、
状況判断力の低さを露呈しているようで、とても格好悪い。

「君子危うきに近寄らず」、これが基本中に基本だと思う。
この故事は、勿論、誰が見ても危ないものには近寄らない
訳だが、「賢ければ、見え難い危険も予測できる」という
意味も含まれているのだ・・

---
さて、本記事はこのあたりまでで。
いよいよ年末、残すドラゴン系記事は、ベスト編のみだ。


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