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【熱い季節2015】ツナカップ前夜祭

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2015年10月11日(日)に、静岡県静岡市清水区の清水港
で「マグロまつり2015」が開催され、そのイベントに連動し、
「静岡県ドラゴンボート第五回ツナカップ大会」が実施された
のだが、今回の記事は、その前日、10月10日(土)に、
行われた前夜際(懇親会)の模様より。
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開催予定は午後7時、場所は「エスパルスドリームプラザ」、
ベイフロントの複合商業施設で、清水の観光名所にもなって
いる。

JR清水駅から、「エスパルスドリームプラザ」(以下ドリプラ)
までは、約2kmと微妙に距離があり、徒歩ではややしんどいが、
幸いにして、無料のシャトルバスが土日はおよそ15分間隔で
運行している。

同バスは、JR清水駅を出発した後、静鉄新清水駅前の停留所に
止まり、次いで「ドリプラ」に到着する、時間はおよそ15分だ。
なお帰路は、新清水駅前には止まらず、直接JR清水駅に向かう。

「ツナカップ」は、後で詳しく紹介するが、地元よりも他地区の
チームの参加数が多いという特徴を持つ。この特徴は国内の
ドラゴン大会では唯一であろう。よって、各地から来て前泊する
選手の数も、優に100名を越えている。

前泊組の多くは静岡ドラゴンボート協会が手配した新清水駅前の
「ホテルときわ駅南店」に宿泊している。そこから「ドリプラ」までは
およそ1km強であり、往路は無料バスで行き、帰路は直接歩いて
ホテルに戻るか、あるいは、JR清水駅周辺で2次会等に参加する
選手ならば、帰路も無料バスを利用できる。
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午後7時前、「ドリプラ」の1階の「はとばキッチン」には
各地から多くのドラゴン選手達が集まってきた。総勢100名
近くともなると、こちらのお店は、ほぼ貸切状態となっている。
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おなかをすかせた選手達が、早く始まらないかと待っている、
この懇親会は毎年好評であり、中には「これが楽しみで、
この大会に来るんだよ」と言っている選手も多い。

ただし、強豪チーム等は、注意しないと、地元の選手達に
2次会、3次会・・ と、深夜まで清水の街を連れ廻され、
翌日の大会では、2日酔いで実力を発揮できず、あわれ敗退、
となってしまったケースも実際にあるくらいだ(汗)

昨年の「ツナカップ」は台風の来襲で中止になってしまった、
なので、ここに皆が集まるのは2年ぶりだ。

で、さらに詳細を言えば、中止は大会の2日前に決定され、
大会本部から連絡を受けた私は、静岡に向かうことは無かった。

大会前日に台風が通過し、当日は、天候は回復していたのだが、
問題は、清水港に、避泊(ひはく=船舶が荒天を避けて港に
停泊すること)している船が多数あって、天候にかかわらず
大会の実施が不可能な状態であった模様だ。

久しぶりの清水だ、私に限らず各チームの選手達も同様な
気持ちであったのだろう、ツナカップ大会のパンフレットの
チーム紹介文にも、「久しぶりで楽しみです」といった
内容を書いているチームもあった。
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静岡(ドラゴンボート)協会のY理事長の短い挨拶があり、
懇親会の開会、この会は、明日の大会のレーン抽選の場でも
あるのだが、まずは、おなかをすかせた選手達の為に(笑)
乾杯と、食事が優先事項だ。
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乾杯が済むと、選手達が、どっと動く、懇親会はバイキング
形式なのである。直後はちょっと混むので、時間差でスタート
するのも良いであろう、食べ物はいくらでもあり、どうせ
終了時間を待たずに、おなかがいっぱいになってしまうのだ。

第一波が過ぎ去ったころに食べ物を取りにいく。
女子選手に声をかけられた。

女「ふふ、匠さん、茶色の食べ物ばかりですね!」

匠「え?そうかなあ? 好きなものばかり取ったら
  そんな風になってしまった(汗)」
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まあ確かに茶色い(笑) でもまあ、まずはおなかがすいて
いる状況では、肉系や炭水化物系がメインとなり、それから
次回はバリエーションを色々つけて、さらに、デザートや
コーヒーなど、まあ、バイキングなのでそんな流れだ・・

ビールはあまり得意では無いので、すぐに違う飲み物に
切り替えた。不思議な事に、私の周りに座っていた男女の
選手の方たちも、皆、ビールはあまり飲まない模様で、
バーボンウイスキーのハイボールとか、日本酒のお湯割りとか、
好みが様々だ。お酒は、スピリッツ(ウイスキーやジンなどの
強いお酒)、リキュール、炭酸、ジュースなどが、色々と用意
されているので、自身の好きな飲み方や、果ては簡単なカクテル
まで自力で作ることが可能だ。

しかし、ビールの人気は、近年落ちているのであろうか? 
ほんの10年ほど前であれば、こういう宴会は、ほぼ全員が
当初はビールであり、しばらく飲んだら、締めは焼酎、日本酒
あるいはウイスキーをいずれもストレートで、というスタイルが
一般的であった。私は、昔から、ビールは乾杯の一杯にとどめ
すぐにチューハイあるいは、その店によっては、やや変わった
お酒や、カクテルなどをいただいていて、回りの皆からは、
「変な飲み方だなあ」と言われていたのが、近年は結構多くの
人達が、似たような多様な飲み方をしている模様だ。

さて、選手達のおなかも一杯になったころに、明日の大会の
レーン抽選の開始だ、以前は抽選箱のようなものを用意して
あったのだが、今回は、募集チームを 6チームx3カテゴリー
の計18チームに限定し、できるだけシンプルにしているので
レーン抽選も、1番から6番まで数の書かれた割り箸を
引くだけで済むようになっている。
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各チームの監督または代表者が出てきて、レーン抽選を行う、
不在のチームは、静岡協会スタッフが代理で引く。

これを繰り返し、決定したレーンをエクセルのシートに入力する、
大会では、そのエクセルシートを大きく印刷すれば出来上がり。
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大会カテゴリーは実力別制度となっていて、「チャレンジ」
「ミックス(男女混合)」「チャンピオン」の3つである。

今や関西の大会などでも一般的になりつつある、「実力別
カテゴリー制度」をいち早く導入したのは、こちらの静岡の
2大会(御前崎、ツナカップ)が最初だと思う。

レギュレーション(ルール)は、10人乗り(8人漕ぎ)
「ミックス」だけは、漕ぎ手の女子が4人以上という制限が
あるが、他のカテゴリーでは漕手の男女比率は自由だ。

また、どのカテゴリーに参加するのは自己申告制であるので、
超ハイレベルな「チャンピオン」にエントリーするのも、
楽しんで参加できる「チャレンジ」を選ぶのもチームの自由だ。

なお、”超ハイレベル”というのは、たとえば、チャンピオンの
部の以下の顔ぶれを見てもわかると思う。
1)bp
  →言わずと知れた関西の超強豪チーム、ここ3年間、ほぼ
   皆勤賞で各大会に参加し勝ち続けているため、優勝回数が
   「磯風」を超えるのも時間の問題であろう。
2)INO-G(村田ブラック)
  →国内最高峰の「日本選手権」の混合の部で3連覇中の
   埼玉出身の超強豪チーム、このツナカップも2連覇中だ。
3)東京ドラゴン(ワイルド)
  →ご存知「東ドラ」である、東京近郊の大会に留まらず
   関西の大会にも数多く参戦し、優勝、入賞回数多数の
   名門チームである。”ワイルド”は遠征用のチーム名だ。
4)ドラぼんず
  →東京の強豪「BON OYAGE」の派生チームだ、
   東京のいくつかのチームとコラボしている。
   「BON OYAGE」としては、東京、静岡、大阪などの
   大会に参戦して入賞経験も多数、日本選手権シニアの
   「FUJIYAMA ALL STARS」のメンバーとしても2連覇中、
   「ドラぽんず」の名前では、本ツナカップに参戦、前回
   (一昨年)の大会では、チャレンジの部で優勝している。
5)漕げルンです
  →地元静岡、FUJIFILM の企業チームだ、地元御前崎大会
   での入賞に留まらず、コラボチームとして遠征した
   横浜大会で優勝の実績を持つ。
6)海猿火組
  →ご存知、静岡県最強チーム、静岡の2大会での優勝実績
   のみならず、関西圏の大会でも、多くの優勝・入賞の実績
   を持つ。本年9月の滋賀県の「スモール選手権」では、
   3チームを3カテゴリーにエントリーさせ、優勝・優勝・
   準優勝の、あわや3冠という快挙であった。

いずれも日本選手権クラスの超強豪であるが、興味深いのは、
「INO-G]と「bp」が入っていることだ。
両者は、たとえば日本選手権であっても、カテゴリーが異なり、
「INO-G]は混合、「bp」はオープンなので、過去直接対決は無い。
しかし、それが、ここ静岡で実現する訳だ!
これを見ずには帰れない! 明日の大会の最大の見せ場だ。
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レーン抽選会と同時に、チームの代表者は、チームの自己紹介を
行う。 

今回、本大会に初出場、というチームは、ある事はあるのだが、
他の大会には出たことがあるので、私が面識の無いチームは無い。
なので、まあ、早くも明日の大会のポイントである「INO-G]と
「bp」の2チームに焦点をあてて、後程、各々の作戦などの情報を
聞き出していくことにしようか・・
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ツナカップ大会は、「清水港マグロまつり2015」に併設された
イベントである。よって観客は非常に多い。また「マグロまつり」
は、グルメ系のイベントでもあるので、ドラゴンの選手や大会の
関係者等もまた、グルメを楽しむことができるという、文字通り
「美味しい」大会である。

「ツナカップ」という名前の通り、選手への参加賞として、高級
ツナ缶が配られる。
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ツナ缶に留まらず、入賞賞品は「冷凍マグロ」等と非常に豪華だ、
そう、清水港は、マグロの水揚げ量日本一の港なのである。

初期の静岡の大会では、冷凍マグロが丸々1本賞品に出た事も
あるのだが、さすがにそれを貰ってもサバけない(汗)なので、
近年の本大会では、切り身にした冷凍マグロを賞品としている。

入賞チームのみならず、参加した全チームに賞品が出る、
さらに、清水エスパルスグッズなども、適宜、希望者に配られる。、

大会のレギュレーションの件であるが、10人乗りの8人漕ぎで
あるのは前述した通りだが、10人漕ぎと勘違いしやすいので
注意が必要だ。
で、レース距離は、従来は200mであったのだが、近年、ちょっと
した問題が発生した。

清水港から出港する観光船がある、従来は、港の南端から
この船が出ていたのだが、数年前、富士山が世界遺産に登録
されたことから、観光船で「三保の松原」などに向かう観光客
が急増した。なので、観光客の利便性を考えて、観光船の発着場
を清水港の真ん中に移動したのだ。
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この結果、従来のように、港を広く使った200mの距離のドラゴン
レース用のコースを取ることができなくなってしまった。
まあ、だけど、ドラゴン大会は一銭にもならないし、観光客が
多くなれば、そちらを優先するのはやむを得ない。

2年前より、静岡協会は、以下の3つの対策案を考えていた、
1)場所を変える(例:ドリプラなど)
2)100mレースとする
3)ターンありの200mレースとする

いずれも一長一短がある、「ドリプラ」では「マグロまつり」
との連携が不可能だ、また100mでは短すぎる。
ターン有りは最も興味深い案だが、チャレンジの部のビギナー
チームには、少々難しいであろう。

私からは、静岡協会に対し、
4)曲線コースを用いた200m戦
という提案もしていたのだが、それは今年になってからの話で、
(中止になった)昨年の大会では、この中から、3)のターンあり
で予定していた模様であった。

さて今年、静岡協会が、色々と現地で検討を続けた結果、
150m直線、であれば、なんとか観光船の航路を邪魔せずに
コースが取れることが分かった模様だ。なので、明日の大会では
史上初(?)の150m短距離戦のドラゴンボート大会が
ここ清水で行われることとなった。

150mは、200mの75%の距離だ、
では、タイムはどれくらいになるのだろうか?

私は、「INO-G」の監督の村田氏と話をしていた
匠「明日は150mですよ、何秒くらいになりますかね?」
村「う~ん・・」
匠「”村田ブラック”としての本大会のコースレコードは、
  確か49秒でしたね?」

ちょうど横で話を聞いていた他チームの選手が驚いて話に加わる
選「匠さん、すべてのレースのタイムを覚えているんですか?」

匠「あはは!まさか・・ 印象に残っているレースだけですよ、
  その時は、村田ブラックさんが”次は47秒を狙う”と
  言ってましたので、よく覚えています」
村「はい、その通りです、準決勝で49秒を出しましたね」

匠「すると、150mの場合、計算上では、40秒を切って、
  37秒くらいが優勝タイムになりますでしょうか?」
村「多分、40秒は切らないと勝てませんね、でも、まあ、
  どういうペース配分にするのか?というのもありますね」
匠「150mだと、スタートピッチのまま、最後まで漕ぎきる
  ということも出来るのではないでしょうか?」

他チームの選手が再び会話に入ってくる、
選「ボクが海外遠征に行ったとき、アジアのチームなどは、
  皆そんな感じでした、200mくらいだったら、スタートの
  レートのまま、ガーッー!って、最後まで漕ぎきります」
村「さて、我々にそれが出来るかですね?」と村田氏。

匠「bpは、今回若手なので、それをやってくるかも知れません
  そこが勝負のポイントかな?」
村「そうなるでしょうね・・・」

匠「ところで、前から気になってなのですが、村田ブラックの
  ブラックって何ですか?」

村「あはは・・・それはですね、以前、パドルの滑り止めの
  テープを巻いていたときに、そこから黒い粉がたくさん出て、
  手が真っ黒になったことがあって、それを見たメンバー達が、
  ”誰が犯人だ?”って探していたら、”村田さんのバドルだ”
  って事で、村田ブラックになりました」
匠「(笑)なるほど、よくわかりました。
  で、今回は何故、村田ブラックではなくて、INO-G?
  いや、そもそも、以前、村田さんが来られていないのに、
  その時も、村田ブラックとなってましたよ」
村「さて・・ 何ででしょうね?(笑)」

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さて、「INO-G」さんから十分に話を聞けたので、今度は
「bp」のテーブルに向かってみよう。
匠「bpさん、遠くからお疲れ様」
b「匠さんが、おすすめの大会だと言うので、来ちゃいました」

匠「おすすめですよ、INO-Gさんとbpさんの直接対決、
  観客側からしても、こんなに面白い大会は他にありません」
b「けど、今回は若手中心ですよ」
匠「でも、アンダー24の代表選手達でしょう? ATC大会でも
  カナダや、スモール選手権でも、その実力は実証されてます」

b「明日は150m戦だそうですね」
匠「はい、観光船の航路とかぶって距離が短くなりました、
  で、150mだと、スタートのピッチのままで最後まで
  漕ぎきれますでしょうか?」
b「う~ん、やってみないとわかりませんが、出来るのでは
  ないでしょうか?」
匠「INO-Gさんとも話をしてましたが、それが出来るか
  どうかが勝敗のポイントになるかと。
  この静岡の艇はスピードが出るので、8人漕ぎでも
  200mで、50秒前後、最速のINO-Gさんで49秒です。
  150mだと、40秒を切って37~38秒が優勝ラインかと・・
  ただし、ミドル(巡航)があるとかだと、40秒くらいに
  なってしまうかも知れませんね」
b「う~ん、まあ、ともかく1度漕いでみてからでしょうか」
匠「ですね・・ 明日楽しみにしています」

先ほどのレーン抽選の結果、チャンピオンの部では、
予選からの「bp」と「INO-G」の直接対決は無い。
ならば、両者が決勝でぶつかる可能性は極めて高い。
(ちなみに、本大会は、2艘建てだ)
最初で最後(?)の大勝負だ、明日がとても楽しみだ。

しかし、外を見ると、すでに雨が降り出している。
かなり降っている模様だが、むしろ今夜のうちに、できるだけ
沢山降ってもらって、明日は早く雨が上がって欲しいところだ。

そうこうしているうちに、時刻はすでに午後9時前、そろそろ
宴会はお開きだ。
恒例の集合写真を撮りたいということだが、屋外は雨だ、
室内で集まって、ということだが、今持ってきているカメラは
玩具のような、PENTAX Q7だし、広角も厳しい、照明も良く
無いしまともに全員の顔を入れるのは無理な話だが、まあ、
でも、一応撮ってみようか・・
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あは~ やっぱり無理だよね(汗)でもまあ、一応記念という
ことなので、明日また皆さんを個別に撮るということで・・

司会の「スナオさん」が言う、
ス「では、皆さん、声を揃えて We are BP!」

全「We are BP!!」

なんでみんなで「bp」の合言葉を言うわけ?(汗)
まあ、面白ければ、どうでも良いかあ・・・

さて、2次会につかまらないうちに、ホテルに引き返し
ゆっくり休むとしようか、なにせ今日は清水観光とかで
都合15kmの長距離を歩いている、明日に影響が出ない
ようにしなくちゃ・・

次回、ツナカップ大会記事に続く。

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