
さて、今年で26回目を迎える、琵琶湖の夏の風物詩、
「びわこペーロン大会」が、2016年8月21日(日)に、滋賀県
大津市で行われた。今回より全3回の予定で本年度の大会の
模様を紹介していこう。

琵琶湖でのドラゴン・ペーロン系の競争は歴史の古いものが多い、
例えば、本年既に観戦記事として紹介している大会においては、
「高島ペーロン大会」→25回
「堅田湖族船競争」→28回(注:お祭りとしての回数は33回)
「びわこペーロン大会」→26回
滋賀の大会の歴史が長い理由であるが、滋賀県は、中国の
ペーロンの発祥地と言われる「湖南省」と姉妹県となっていて、
1980年代末頃に数艘のペーロン艇が滋賀県に寄贈された事が
きっかけとなり、本大会を含む上記大会が相次いで開催された
との事である。
本大会「びわこペーロン」だが、他地区のペーロン大会と最も
異なるのは、本大会は、ほぼ「ドラゴンボート」のルールに
則って行われるという点だ。
上写真は開会式前の状態だが、ステージ上の旗には日本語で
「びわこペーロン」と書いてありながらも、その下に英語で
「DRAGON BOAT RACE」と書かれているのがわかるかと思う。
ドラゴンのルールという事で、本大会では、400m直線レースで、
20人漕ぎの部=漕手20人+舵取1名+鼓手1名
10人漕ぎの部=漕手10人+舵取1名+鼓手1名
となっている。
ドラゴン界においては、ここ数年で「スモール化」すなわち
10人漕ぎへの変革が急速に進んでいる。
本年の観戦記事で紹介した大会においても
宇治大会(ドラゴン)=10人漕ぎ
高石大会(ドラゴン)=10人漕ぎ
日本選手権(ドラゴン)=20人漕ぎ&10人漕ぎ
高島ペーロン(ペーロン)=15人漕ぎ(専用艇)
堅田船競争(ペーロン系)=12人漕ぎ(専用艇)
キッズ大会(ドラゴン)=20人漕ぎ&10人漕ぎ
びわこペーロン(ドラゴン)=20人漕ぎ&10人漕ぎ
となっている。
20人漕ぎしかないドラゴン大会は、本年度の関西圏においては
KIX(関空)大会と、1000m選手権位しか、もう無いかも知れない。
本大会「びわこペーロン」も、従来は20人漕ぎのカテゴリーが
主流となっていたが、年々10人漕ぎのカテゴリー比率が増え、
本年においては、20人漕ぎは「一般」の1カテゴリーしか
無くなっている。10人漕ぎは全体的な流れとして、今後もより
いっそう主流になって行く事であろう。

さあ、開会式が始まった、気温は今日も極めて暑く、昼間は、
37℃くらいになると予想されているが、朝のうちはまだましで、
「消防艇」の放水デモンストレーションもあって、多少涼しく感じる。
本大会の参加チーム数は65チームと多い、現代のドラゴン・
ペーロン大会としては大規模な方であろう。
ちなみに、滋賀県外からの参加は、私が知る限りで13チームだ、
つまり、滋賀県4対県外1の比率、これは地元率80%だ。

地元の最大勢力は、ご覧の「パナソニック」軍団。
合計10数チームをエントリーしている。
冒頭の写真は「パナソニック キッチン」チーム、
従来、パナソニックチームはなかなか決勝に残れない事が大半
であったのだが、今回はその「キッチン」チームが頑張っていた。
(詳しくは後述する)
本大会のカテゴリー分けだが、20人漕ぎは「一般」のみ、
10人漕ぎは、一般、混合、女子、の3カテゴリーである。
本大会での、私の個人的な心配事項として、
「地元のチームが、なかなか勝てない」という点がある。
というのも、旧来、およそ8~9年位前までであろうか?
本大会は、地元のお祭り的要素が多いイベントであった。
だが、その頃から、いわゆる「ドラゴン専業チーム」と
私が呼んでいる、本格的チームが県外から参加し始める。
当然、彼等は各カテゴリーで優勝してしまう、本大会は比較的
「賞品が良い」事で知られていたので、その話を聞いた他の
ドラゴン専業チームも次々と参戦を始める。
現在、もし同一カテゴリーで、県外専業チームvs地元ビギナー
チームの構図が出来たら、地元チームに100%勝ち目は無い。
ただまあ、地元滋賀県にも後で紹介する「専業チーム」がおよそ
6~7チームほどあり、彼等が居るカテゴリーは地元が勝つ可能性
は十分にある、しかし、地元専業は殆ど「20人漕ぎ一般」に集中
しているので、「守りの要」が無い他カテゴリーは県外専業チーム
が相当に有利な状態だ。
なお、賞品の件であるが、現在、本大会は特に賞品が豪華である
というよりは、他の大会相応である。
もしかすると地元チームがなかなか勝てないので、提供もちょっと
減ってきているのかもしれない(?汗)まあ、そんな状況もあり、
地元の反感を買わないようにするのが大事だ、と思っている訳だ。
この点は本ブログの本大会の記事においては、数年前から毎年の
ように記載していて、個人的にはずっと危惧している課題である。
他大会の典型例としては、本年度の「高島ペーロン大会」であろう。
今年、試験的にノンカテゴリー制となったが、結果的に決勝戦は
全て(滋賀県)高島市以外のドラゴン専業チームばかりとなり、
元々は地元のお祭り的な要素の大きかった同大会に、良い意味でも
悪い意味でも、強烈なインパクトを与えてしまった。
早急に(旧来の)実力別カテゴリー制を復活するべきろう、
そうしないと大会の実施コンセプトそのものにも、悪い意味で
強い影響を与えてしまうかも知れない。
本「びわこペーロン」も、極めて綱渡り的だ、
今年の大会における私の事前予想では、地元専業チームが集まる
「20人漕ぎの部」だけはなんとかOKだが、他の10人漕ぎの
3カテゴリーは、全て滋賀県外のチームが優勝する可能性が
相当に高くなっている。もし実際に予想通りとなってしまったら、
だんだんと地元チームの不満も溜まってくる危険性も高い。
で、ぶっちゃけ言えば、本大会には多数の地元企業がスポンサー
として運営資金や賞品等を提供していただいている。
また、例年9月には本大会の特集TV番組が組まれ、地元滋賀に
放送される、当然そこにもスポンサーさんが居る。
滋賀県以外のチームばかり勝つ大会のTVを滋賀県民の誰が
見たがるだろうか?それは極めてシンプルな理屈だ。
高校野球においても、99%の人は地元の高校しか応援しない。
マジで専業チームは、色々と配慮していかないと、まずい状態に
なっているかもしれない。まあでも、参加料を払って大会に参加
する専業チームはお客様でもあるので、そこに「色々と配慮しろ」
と言っても筋違いかも知れない。
なので運営側が第一にやるとすれば「実力別カテゴリー分け」の
早急なる実施であろう。
チャンピオンリーグでも、殿堂入りリーグでも、1部リーグでも
エキスパートでも、名前はなんでも良いから、そのカテゴリーに
専業チームや複数回優勝するなどの強すぎるチームをまとめて、
競技指向全開で戦わせておけば良いと思う。
前述のとおり、本大会は地元率80%の大会である。
専業チーム用のカテゴリーを別途設ける事で、大半の地元
ビギナーチームは、のびのびと本大会を楽しめるようになる訳だ。
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さて、そういう事情もあって、今回の記事においては、まずは
地元滋賀県(あるいは近隣県)のチームにスポットを当てていこう、
まあ、確かに今年参加しているドラゴン専業チームは、私は当然
殆ど知っているが、最初から彼等を主役とした記事では、ますます
本大会のコンセプトと「あるべき姿」からは離れていってしまう
ようにも思えるからだ。

こちらは「日立建機ティエラ」チームである。
本大会の常連チームである、大津市では無いが、隣の甲賀市
の企業チームだ、その名の通り建築機器(ショベルカー等)を
作っている大きな会社だと聞く。ちなみに「ティアラ」迄を含んで
会社名である。
地元中堅チームとしては、かなりの強豪かつ大勢力であり、
例年「日立建機ティエラ」「日立建機ティエラMIX」の
2チームをエントリー、うち「MIX」の方はボート経験者を
含んでおり、昨年の本大会は見事に決勝進出(2年連続)
さらに今年は女子カテゴリーにもエントリーしている。
昨年の記事でも書いたが、チームとこんなやりとりがあった
日「カーボンバドルって効果あるのですか?」
匠「ありますよ、軽いし、3秒くらい速くなるのでは?」
日「それ欲しいなあ、高いんでしょう?本部長に頼んでみよう
かなあ。あ、本部長が今日来ているんですよ」
匠「本部長さん、ティエラさんは見込みがありますよ、
強豪ばかりの20人漕ぎで連続決勝進出は立派です、
もし3位にでもなったら、すごい快挙です」
本「よし、3位になったら皆にカーボン買ってあげるか!」
しかし、結果、昨年ティエラMIXは4位となった。
まあ、池の里、小寺、龍人(どらんちゅ)の、地元専業3強が
居たので、これはやむを得ない(一昨年も4位)
ところが、今年ティエラのテントを訪れると上写真のように、
誇らしげにカーボンパドルを並べているではないか!
匠「あれ~?3位にならないと買ってもらえなかったのでは?」
日「あはは、3位になる為に買ってもらったのですよ」
匠「上手く本部長さんに言いましたね(笑)」
近年、びわこペーロン大会の地元常連ビギナーチームの間で、
カーボンバドルが流行している模様だ。
先に述べたように、元々地元のお祭り的要素があった本大会に
ドラゴン専業チームが多数参戦してきている。が、地元チームは
専業チームの出自は知らない、ただわかるのは「速いチームは
皆カーボンを使っている」という事だけだ。
なので、シンプルに「カーボンを使えば、自分達も速くなる」
と思っても当然であろう。
勿論物理的には、あまり極端な効能は無いのであるが、精神面
では大きな効果がある。
つまり、高価なカーボンをチーム人数分購入するとなると、
最低でも50~60万円の費用となる、これは企業のクラブ活動の
経費としても大きい方である、これだけの出費となると、気合を
入れて真面目に練習して結果を出さないと、自他ともにまずい。
他チームの例をあげれば

こちらは「東レ・プレシジョン」チーム、こちらもカーボンを導入して
決勝進出を果たした事がある。
「東レ」が、もしかすると地元チームでは初めてのカーボン導入
だったかも知れない。
今年も20人漕ぎにA,Bの2チームをエントリーする大勢力だ、
(今年は準決勝で惜しくも敗退)
まあ、「東レがカーボンで速くなったなら、オレ達も」
という風に他チームが思っても不思議では無い。
それから、本記事冒頭の写真は「パナソニック キッチン
いっちょやったるか」チームである(注:AとBがある)
パナソニックは大勢力だが、なかなか決勝に進出できなかった、
とは前述したが、今年は違う、写真のようにカーボンパドルを
装備し、気合が入っていた。強豪チームの少ない「10人漕ぎ一般」
とは言え、予選を1位抜け、準決勝を2位抜け、見事に決勝進出だ。
決勝こそ、県外強豪チームにはばまれ4位となったが、地元チーム
としては立派な成績であろう。

新しいカーボンパドルで気合を入れて、新人女子へ指導中の
「日立建機ティエラ」、新編成の「女子」チームであろうか?
で、今年は従来の主力である「MIX」のチーム名を「北川組」と
名前を変えて、さらに気合を注人、これはリーダーの個人名と
思われるが、そういうネーミングは、よりいっそう責任が重くなる。
一応彼等の戦績をここで書いておくが、主力の「北川組」は、
無事準決勝進出なるも、ここで、琵琶ドラ、龍人、松陽台の
滋賀専業チーム軍団に阻まれ4位、これでは決勝進出が出来ず
ここで敗退という残念な結果となった。
こういう事があるので地元で頑張っているチームにも、なんとか
チャンスを与えてあげたいと個人的には思っている訳だ。
新編成の「ティエラ女子」にも期待したのだが、ここにも
専業チームが3つも参戦していて、残念ながら決勝進出はならず。

レースの模様を観戦撮影していたのは、地元企業チーム
「トヨタ紡織(ぼうしょく)滋賀」の、カメラ好きの2選手。
数年前から本大会に参戦していて、今年は10人漕ぎ一般の
部に2チームをダブルエントリーしている。
なお、前記「日立建機ティエラ」とは、ごく近くの甲賀市の
企業であり、どうやら工業団地のようなものがあるらしい。
なお、トヨタと言っても車のトヨタとは無関係とのこと。
彼等のカメラやレンズはかなり(というか、やや過剰に)本格的で
ある、相当にやるのかな?と思い、色々と話をしていた。
ト「どこか良い撮影ポイントとかはあるのですか?」
匠「え~と、それはレースにより変わるのですよ。
例えば予選5レースは、トヨタさんは奥の4レーンです
ここでトヨタさんが速いならば、レース中盤からは単独でしか
撮れません、それで良しとするか? それとも他チームを
圧倒するように撮るならば序盤でしか撮れません。
それと、予選9レースは、トヨタさんが手前1レーンで
他の艇との関係を撮りやすいですが、ここには強豪チームの
「師走の会」が隣の2レーンに居るので、そちらが先行すると
思います、ならばここもレース中盤以降は位置関係が逆順と
なって撮りにくいですね・・」
ト「はあ・・・ なるほど、レース展開に関連して撮影ポジション
を決めるのですか! それはとても奥が深いです」
匠「で、正直、どちらの予選レースも、ストーリーのある写真は
難しそうです。ですので、乗艇前の緊張した様子、乗艇直後、
レースに向かう姿、応援者の様子、降りてきた直後、など、
レース以外にも全体を撮っておくと、喜ばれると思いますよ」
例をあげると、レースに向かう写真はこんな感じだ。

ト「わかりました、では、そのように動いて撮ります。
それと、凄い逆光になるのですが・・・」
匠「はい、この会場は午前中は強い逆光でお手上げです、
あまり望遠が効かないと、艇の背景の光で露出が合って
艇が真っ黒に写ります」
ここでもう1人のカメラマンから質問が・・
ト「ISOを上げるとかしたら良いのですか?」
匠「いえ、ISOを上げて写真が明るくなるのは、シャッター速度が
上限一杯で張り付いている場合だけなので、この場合、
露出補正の方が効果的です、絞り優先モードでシャッター速度
を補正して遅めにするということですね」
ト「なるほど、で、このレンズは400mmなのですが」
匠「ちょっと足りないかもしれません、400mmというとこんな
感じでしょうか・・」(レンズ画角をそれくらいにして撮る)

ト「はい、まあ、そんな感じですかね・・ やはり逆光で
厳しそうですね、そちらのレンズは何ミリですか?」
匠「500mmです、APS-Cなので750mm換算、で、この一眼には
デジタルテレコンバーターがあるので、1500mmまでいけます
1500mm相当で撮ると、こんな感じです」

ト「ははあ、なるほど、1500mmだとだいぶ迫力がありますね、
重くないのですか?」
匠「このレンズは1.2kgと軽量です、カメラも新型の軽量のもので
トータルで軽く2kgを切ります、あっちこっち走り回って撮るので
こういう軽い機材が良いです、ちなみに、もう1台の
ロングズーム機も1kgを切る重さで、光学624mm、超解像で
1200mmまでいけます。ただしいずれもブレやすいです、
シャッター速度は速めにしておきます。
逆光は超望遠でないと対策不可です、とりあえずは、
レースを真横からは撮らず、行き帰りの様子を斜めに撮るしか
ないかな・・」
ト「やはり、かなりの望遠が必要ですね・・
カメラとレンズ、買い換えようかなあ?」
匠「望遠のボディは? EOS 50Dですか、それで十分ですよ・・」
ト「7シリーズが欲しいのですよ」
匠「ああ、ちょうどこないだ、EOS 7Dの良い出物があったので
買いましたよ、39000円でした」
ト「え?そんなに安いのですか?何処で買われましたか?」
匠「中古ですよ、しかも初期型、でもMarkⅡとは大差が無いので
こうしたドラゴンの撮影とかには安い旧型で十分ですよ」
ト「へ~、3万円台ねえ」
匠「まあでも、やはりレンズ優先でしょうね、この競技を撮る
ならば望遠がどうしても必要ですが、大きく重く高価なので
いっそ一眼ではなく、ロングズームやミラーレス機の方が
良いかも知れませんね」
ト「なるほど、色々考えてみます」

さて、予選レースは進んでいるが、「トヨタ紡織」のカメラファン
との会話でもあったように、逆光条件で極めて難易度が高い
撮影となっている。とりあえずは撮影ボジションと艇の位置関係を、
太陽と正対しないように考えていかなければならず、かなりの
制限がでる。
まあ、この点も前述のように、レースだけを撮るという訳では無く、
選手の様子とか、会場全体を見渡して撮るようにするのが良だろう。

こちらは「メタルスタイリスト福田」チームの応援選手である。
京都の企業による「準」専業チーム、4年ほど本大会に参戦して
いるが、本大会の他、宇治大会、ドラゴンキッズ、グランドシニア
にも参戦していて、今年は1000mにも挑戦すると言う。今年から
チームのTシャツを新たにデザインし、気合が入っているのだが・・
メ「匠さん、最近我々の紹介記事が少ないですが・・」
匠「そりゃあ、活躍しないからですよ(笑)」
メ「昨年のこの大会では舵を曲げてしまい、酷かったです、
今年はまずは完走を目指します」
匠「何を言っているのですか?メタルさんくらいの経験があれば
決勝進出を目指す、位は言ってくださいよ」
メ「あはは・・ おっと、発走しますよ」
「メタル」は、20人漕ぎ一般のカテゴリーに参戦、激戦区だ。
ただ、メタルを専業チームとすれば、同カテゴリーでは唯一の
県外専業チームだ、他はすべて滋賀県勢である、25もの地元
チームがあれば、このカテゴリーでの他地区優勢の懸念は無い、
逆に「メタル」には是非頑張ってもらいたい所だ。
で、予選前半では他チームをよせつけないハイペース。
しかし150mを超えたくらいで、がっくりとペースダウン、
復活したと思ったら、またペースダウン、なんだかトラブルが
あった模様で最下位となってしまった。
帰ってきたメタルのメンバーに話を聞く。
メ「いやあ、右側が強くて曲がってしまうのです、で、途中で
右の漕ぎを止めたのですが、当然遅くなってしまって・・」
匠「ああ・・事前練習しなかったのですか?」
メ「したんですが、メンバーが全員揃ってなかったので・・」
匠「あちゃあ・・すぐ左右の配分を見直してみてくださいね」
敗者復活では左右の漕手配分を見直し、真っ直ぐ進むようになった、
その結果、敗者復活を見事に1位抜け!準決勝進出となった。
だが、準決勝、このあたりから強豪チームが出揃ってくる、
対戦するのは昨年優勝の「池の里」。さすがに、ここには勝てない
のは明白だが、2位に入ればタイム次第で夢の決勝進出の
可能性も残っている。さあ、どうなるか?
準決勝では、「メタル」はまたバランスを崩してしまった模様だ、
速度が乗らず、残念ながらここまでで敗退。
まあ不安定な要素を、どうにかしないとならないだろうなあ・・
本大会はチーム数が多すぎて、あまり良く見ている余裕は無いが、
来月の1000mとかグランドシニアとかで、ちょっと詳しく話を
聞いてみようか、それで来年の宇治大会くらいで、是非入賞を
狙ってもらいたい(今までの宇治での最高位は4位だ)
まあ「万年4位チーム」というのは、かつて「池の里」だって
そういう時期があったし、ちょっと気合を入れて練習すれば
すぐに入賞常連となりえるのだ。
京都には専業チームは少ないので、大いに期待していこう。

こちらは「日本ケイテム」常連の地元企業チームだ。
面白い被り物など、工夫をしてきたが、今年は戦績は振るわず
予選敗退だ。まあ、20人漕ぎ一般は激戦区なのでやむを得ないが
こうした地元中堅チームにも活躍の機会を与えてあげたいと思う。

こちらは古豪の「豪腕龍」だ、地元の準専業チーム、本大会常連で
ある他、滋賀の各大会の運営にも参画していただいている。
これはシールプリント、PCでデザインしたものを専用の用紙で
印刷、貼り付けて軽くはがすと転写できるとのこと。
匠「一瞬アイロンプリントかと思いました、”ジュー”って腕に
やったら熱いのかと(汗)」
豪「あはは、まさか。こういう専用の用紙があるのです
デザインは、チームのロゴのデータを使いました」
匠「なるほど、これはちょっと流行りそうかも知れませんね!」
「豪腕龍」は10人漕ぎの一般、ここは強豪が少ないので
もしかしたらいけるか?と思ったが、準決勝敗退となってしまった。

こちらは「志士の会」、地元議員さんの後援会という変わった
出自であるが、本大会の常連だ。
10人漕ぎ一般にⅠ~Ⅲチームをトリプルエントリー!大勢力だ。
予選第1レース、志士の会の乗った10人艇の舵が破損してしまった、
どうやら藻がからまっていた模様で、乗船時から舵が殆ど動かな
かったとのことだが、一応「すみませんでした」と謝った様子だ。
参加チームの中では「志士の会が壊した」との噂もあった模様だが
まあ実際にはそういう事では無いので念のため。
で、その後、運営側は急遽予備の舵を取りに行き、その間、
10人漕ぎは、予定の5艘建てレースを4艘建てで行い、
舵の修復が完了した後、11レースの後に「11.5レース」を追加で
行い、予選を無事完了した。
だが、「志士の会」の3チームは、Ⅰチームが準決勝に残った
だけで他は予選敗退。
志「どうしたら良いのですかねえ?」
匠「まずは練習不足でしょうか、2回ほどでしたよね?
10回は事前練習をやりましょう、で、そこでメンバーの
実力値を測っておく。それで、2チームに強弱のめりはりを
つけて、1チームを主力とする。それから女子が多いので、
女子チームを1つ作る、女子カテゴリーだったら、少し頑張れば
入賞のチャンスが多いにあります」
志「練習は少し”池の里”さんに見てもらいました、
それとカーボンが欲しいです、”うみひ”さんに相談しています」
匠「ああ、そのように強豪チームと人脈を持つのは良いですね、
彼等をもう一度紹介しておきますので、頼ってみてください」
志「そうか、あとはチームの編成かあ・・ 考えてみます」

こちらは、ビギナーチームでは無いが「Rスポーツマンクラブ」
の選手Y氏が応援にかけつけてくれた、なんと大阪から自転車で
来た模様だ。行きに4時間半、帰路は6時間もかかったと言う(汗)
まあ、彼はトライアスロンの選手でもあるので、トレーニングがてら
だとは思うが、それにしても暑い中、ご苦労様でした!
さあ、地元チームの模様はもっともっと紹介したいが、残念ながら
記事文字数が限界だ。前編はこのあたりまでとし、次回からは
各カテゴリーでの結果を述べていくとしよう。

中編に続く・・