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【熱い季節2015】第5回ツナカップ(中編)

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現在「国内で最も満足度の高いドラゴン大会」と称される
「静岡県ドラゴンボート第5回ツナカップ」(以下ツナカップ)
が、2015年10月11日(日)に、静岡県静岡市清水区の
清水港で行われた。本記事は「中編」である。

この大会の最大の特徴は「地元よりも遠征チームの数が多い」
という事である、つまりは「おもてなし大会」という事だ。

埼玉から、「INO-G」「IHI瑞龍丸」が参戦
東京からは、「BON OYAGE」「ドラぽんず」「CIC RISING STAR」
「G DRAGONS」「東京ドラゴンワイルド(東京龍舟)」が参戦。
横浜からは「横濱ドラゴン」「濱龍」がダブルエントリー
また関西からも「bp」「関空飛龍」が遠征してきている。

これら日本選手権クラスの超強豪チームを迎え撃つのは、
地元の強豪「海猿火組」「中電龍舟」「遠州舸会」
「鈴与龍舟x2」「漕げルンです」「ビバーチェ」の
7チーム、これら地元チームも、各地の大会で優勝・入賞実績を
持つハイレベルな防衛網である。

合計参加チーム数は18と、さほど多くない、しかし、これは
チームが集まらないのではなくて、高度な「おもてなし運営」を
実現するために、あえて参加チーム数を制限しているのだ!

レースは実力別3カテゴリー制、各カテゴリー6チーム迄の
構成だ、最もハイレベルなのは「チャンピオンの部」である。
ここでは、他地区の日本選手権等でも絶対に見られない「bp」
対「INO-G]の直接対決が実現する。これを見るだけでも
清水港まで来る価値は十分にある。

また、中堅チームはミックス(混合)の部、ビギナーチームは
「チャレンジの部」にそれぞれエントリー可能であり、
競技志向、遊び志向、いずれの楽しみ方もできる大会である。
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こちらは「東京ドラゴンワイルド(東京龍舟)」のテント
言わずと知れた「東ドラ」であり、東京地区最強のチームだ、

匠「今日は”チャンピオンの部”は凄い戦いですね」
東「はい、でも、今日は私たちは楽しむ為に来ました」
匠「ここツナカップは環境いいですからね、グルメに観光に・・」
東「ですね・・笑」
匠「東ドラさんも、ご夫妻で来られていたりするし・・
  そうそう、”最も結婚数の多い寿チーム”というのを
  色々聞いて廻っているのですが、東ドラさんは?」

東「ウチは多いですよ、え~と、1,2、3・・ 8、9・・」
匠「そんなに多いのですか? チーム内結婚ですよ?」
東「はい、少なくとも10組はあります」
匠「ひょえ~ それでは”チーム未来”を抜いて1位かも
  知れませんね。いや、間違いない、1番でしょう」
東「”未来”さんは確かに多いですね、他はどこが?」
匠「”海猿火組”は多いですが、チーム内で出会ったという
  感じでは無いケースも。あとは”池の里”も多いですが
  こちらは町内会なので最初から。まあ当たり前ですね(笑)」
東「こちらの外国人選手も夫婦です」
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匠「ははあ、仲がよろしいようで・汗」

当てられないうち退散するとしよう(笑)
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「海猿火組」のリーダーI氏と、「BON OYAGE」の鼓手兼
(前編で書いた)エアロビインストラクターの女史。

匠「さては、密会ですか?(笑)」
I「あ、撮られてしまいました(笑)」
B「ほら、Iさんと、仲良いでしょう?(笑)」

静岡の大会恒例の開会式でのハードなエアロビは、これも
恒例の前夜の懇親会で二日酔いになった選手には相当キツい
状態だ、それでヘロヘロになる選手も多い(汗)
まあでも、本大会の運営には、実行委員長であるI氏を中心
とした体制が欠かせない、様々な細かい点まで気配りが
行き届いている素晴らしい大会に成長しつつある。

4年前に本大会が始まった頃、まだ「海猿火組」は、
競技志向の非常に強いチームであった。第1回の本大会
では、「海火」が他の地元静岡チームを蹴散らして優勝。

その時、私は「海火」にこう言った。
匠「”海火”さんが強いのは皆知ってますよ、だからもう
  優勝とかは十分では? この大会をどう育てていくか、
  そこが”海火”さんの本分ではないでしょうか?」

それから、「海火」も色々考えた模様だ、自分達の勝利よりも
ドラゴンの普及発展の為に、そして、何より彼らが嬉しかった
のは、このツナカップに遠方から参加してくれたチーム達から、
お礼や感謝のメールや手紙が届いたという事であったと聞く。

そうして数年が経過し、より顧客(選手)満足度の高い大会として
本大会は成長しつづけた。チーム数を無理に増やすことも無く
賞品も充実させ、「マグロまつり」のグルメイベントにも連動させ
富士山が世界遺産になったことで観光的な魅力も増加した。

こうして本大会は「国内屈指のおもてなし大会」としての
唯一のポジショニングを獲得していった、その影では、
「海猿火組」や「鈴与龍舟」などのメンバーを中心とする
静岡県協会=運営委員会の様々な努力やアイデアが
あったと思う。
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こちらがその、大会運営に尽力している「鈴与龍舟」
ご存知、「鈴与」は静岡を拠点とする超・大企業である。
海運、流通からインフラ、果ては清水エスパルスまで、
清水で鈴与の名を知らない人は居ない。

鈴与のドラゴンチームは以前は「鈴与のマドンナ」と呼ばれていた
美人鼓手が率いていたのだが、彼女は数年前に結婚して退職、
関西に移住してしまった。が、今でも関西の大会に臨時ドラマー
として出場したり、観戦したりする事がある。

”扇の要”を欠いた「鈴与」だが、今は若手の美人女子選手達を
多数投入し、「鈴与チャレンジ」としてメンバー再編中だ、
数年後、この中から、新たな「マドンナ」が登場するかも知れない。

本日は、混合の部に、本家「鈴与龍舟」が、チャレンジの部に
「鈴与チャレンジ」のダブルエントリー。
まあ、「おもてなし」側なので、戦績よりも、むしろ参加チーム
に楽しんでいただくというスタンスであろうか・・
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こちらは地元静岡の「御前崎大会」を拠点とする
「漕げルンです」チームだ、名前から連想できると思うが
「FUJI FILM」の企業チームである。
御前崎大会での入賞経験もあり、また、私は未観戦だが
静岡のコラボチームとして横浜大会に参戦、カテゴリー優勝の
実績もあると聞く。

今日は「チャンピオンの部」へのエントリーであるが、
周囲が選手権クラスの超強豪ばかりなので、ちょっと厳しそうだ、
また、メンバーも若干普段とは違う模様で、事前練習に余念が無い。

匠「”漕げルンです”さん、お疲れ様。
  今日は、皆さんを撮影するのに、FUJI のカメラを2台
  持ってきていますよ」
漕「すげ~、Xシリーズですか?」
匠「XQ1です、あと1台はちょっと古いの(汗)」
漕「全部Xシリーズにしてくださいね(笑)」
匠「あはは、勿論、いずれXで揃える予定ですよ、今日は雨だし、
  まあ、ちょっと型遅れですが・・(汗)」

そう、XシリーズとはFUJI の主力シリーズの高性能カメラ群だ、
彼らは実はカメラ部門という訳では無いのだが、まあ、それでも
彼らが持っているカメラは、たいてい自社の製品だ。
勿論、他社製品を使うわけにはいかないのであろう・・(汗)

で、実は私も、「漕げルンです」さんが来ると知っていたので
カメラのメーカーとかは色々気をつかっているんですよ(笑)

カメラで思い出した・・ 今日は「横濱ドラゴン」が来ていたな、
横浜協会のSさんも来ているはず、彼はカメラの超マニアなのだ、
話をしに行ってみよう。

匠「Sさん、ご無沙汰、今日は何のカメラを持ってきたの?」
S「あ~、まず、これですね」
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匠「ほう、PANASONIC LUMIX GH3 と、レンズがオリンパスの
  40-150/2.8 ズームですか、またまた高級なセットを!」
S「最近はマイクロフォーサーズに凝ってましてね」
匠「まあ、私も普段はマイクロフォーサーズばかりですよ、
  でもここまで高価なものは買ってません、せいぜいG5とか・・
  それならば1万円台で買えますしね。
  こちらは重いですね、せっかくのミラーレスの軽量の特徴が
  失われてしまう。そして費用をかけるならば、例えばオリンパス
  75/1.8とか高性能単焦点のあたりを狙ってみるのも良いかも」
S「あはは・・手厳しい、ならば、これはどうです、軽いですよ」
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匠「ひょえ~、これは何ですか?見たことないなあ・・」
S「コダックが、マイクロフォーサーズ陣営に参加して、
  日本市場に売り出そうとしたのですが、さすがに売れません
  でしたね、”Bカメラ”で投げ売りしていたのを買いました」
匠「これ、写りはどうです? まあでもエンジンは各社共通か・・」
S「コダクローム、エクタクローム、コダカラーの3モードが
  ついています、こんな感じです、どうですか?それっぽい?」

匠「(モードを変えてみる)ふうむ・・まあ、いい感じなのでは
  ないでしょうか? FUJIのカメラにも、ベルビアやアステア
  のモードがついているし、こういうのは楽しい機能ですね。
  あとは、”トライX”モードがついていれば文句無し」
S「はい、モノクロのモードが弱いんですよ・・」
匠「それにしても、色々買いますねえ・・ あとはちゃんと
  元を取るまで、使いこなしてくださいよ」
S「あっはっは、厳しいなあ・・」

匠「今日、こちらのカメラは面白いのは無いですよ、せいぜい
  PENTAX のQ7くらいかな、エフェクトが呼び出しやすく、
  しかも自作できるんです、まあ、特徴はそれだけかな・汗」
S「また何か買ったら教えてくださいね」
匠「はい、またブログに書きますよ。
  今度ミラーレス・マニアックスというシリーズを始めます。
  まあ、きっと変わったカメラやレンズばかりの記事に
  なりますが(汗)」
(後日、Sさんから”ブログ読みましたよ~”という連絡が来た
 マニアックなカメラの記事も確実に読者さんが居るという訳だ、
 Sさんに負けじと、もっとマニアックな記事にしていこう・笑)
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こちらは大会運営に尽力する「ビバーチェ」と「海猿火組」の
メンバーだ、右の「海火」のSさんは、「スモール選手権」以来
足を痛めていて、調子が悪そうだ。

匠「スモールで(舵を沢山やって)無理しすぎたのでは?」
S「いや、大丈夫ですよ・・どうやら細菌性の病気みたいで、
  症状は、たまにとても痛くなるくらいで」
匠「大変ですねえ・・ 治りそうですか?」
S「わからないです、おさまっていれば問題ないのですけどね」
匠「どうぞ、ご無理なさらずに・・」
杖で歩く様子は痛ましいが、まあ、全快を祈るとしよう。
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さて、予選レースはどんどん進行している。
今日のレースフローは、やや複雑だ、各カテゴリーは6チーム
で2艘建てなので、まず予選マッチレースを3回行う。

各々に負けたチームは、野球のクライマックス・シリーズ方式で
遅かったチームから次々上位に挑戦していき、最後まで勝ち抜けた
1チームが準決勝に敗者復活だ、以降、準決勝2レースと
決勝1レースというのがレースフローとなる。

まあ、この方式だと、強いチームは、予選でどんな当たり方を
しても、確実に最後には上に上がってくる。チャンピオンの部の
場合、もし準決勝で「bp」と「INO-G]が当たると、えらい
ことになるが、幸い組み合わせ的にそれは無い。恐らくは決勝で
彼らは当たることになるだろう。

それと、「チャレンジの部」も実は激戦区である。

大阪から参戦の「関空飛龍」を地元強豪の「中電龍舟」や
「遠州舸(はやぶね)会」が迎え撃つ感じで、そこに
「横濱ドラゴン」「鈴予チャレンジ」「ビバーチェ」も
からんでくる、「チャレンジ」の部と言いながらも、なかなかの
ハイレベルな戦いになりそうだ。こちらも目が離せない。
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こちらは、その「ビバーチェ」
なんだかとても楽しそうだ(笑)地元チームであり、本大会への
参加は3回目であるが、すでに運営の中核を担いつつある。

楽しそうなのは、そろそろ昼食時で、皆、グルメに余念が
無いからか? そういえば、予選を終えたチームの、殆どの
選手達の姿が見えない、いちおう昼休みの時間はあるのだが、
早弁フライングか?(汗)さては皆、鮮魚市場か、マグロまつりの
グルメ会場に行っているな!

私も、ちょっとスタッフ用弁当を早弁するとしよう、昼休みは
また追加の食べ物を探しに行くものね(笑)
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こちらが今年のスタッフ弁当(注:チームからの申し込みも可)

新鮮な海の幸は美味しいが、残念ながら私には量が足りない。
まあでも、あまりおなかいっぱいになると、他のグルメに手を
出せなくなってしまう、そのあたりも、運営側の配慮かな?

昼休みになったので市場の方へ行ってみよう、今日は雨なので
例年ほどの観光客は来ていない模様だ。すると、例えば、
市場のはずれの方だと、安売りしているかもれ知れないな・・

一番はずれのお店に行ってみる、案の定、すいているし
お弁当等が沢山残っているではないか。海産物はさっき食べた
ので”黒はんぺん”にしようか?いや、それも海産物かあ(笑)
まず、おなかがすいているので、ノーマルな稲荷寿司を・・
以前、ここのを食べたけど、美味しかったのだ。

匠「すみません、稲荷寿司1つ」
店「はい、200円。中で食べていきますか?味噌汁出しますよ」
匠「え? あ、はい、食べていきます」

出てきたのは、本格的な、まぐろ団子入りの野菜大盛り味噌汁、
お茶も出で、わずか200円でこのサービスは無いでしょう?
でも、私が店内で食べていたのを見てか、続いて数組のお客さん
達がゾロゾロと入ってきた、いい宣伝になったのかも知れない。

けど、こっちは200円しか払っていないので、居心地が悪い(汗)
4個の稲荷寿司と、美味しいマグロ味噌汁を素早くかきこみ、
匠「ありがとう、ごちそうさま~」と店を後にした。
その後も色々と市場でグルメを物色しながら会場に戻る。

本部に戻ると、海鮮弁当が余っているという、けど、残念ながら
もうおなかいっぱいだ。夏場であれば、体力の消耗が激しいので
数杯の(天神)カレーなど、ちょろいものだが、この季節は体力も
あまり使わないので、さほど爆喰いをすることは無い。

さて、昼休みはまだ時間があるので、さらに会場を探索。

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今回、関西からは「bp」と「関空飛龍」がエントリーしている。

「関空飛龍」は、3年前の本大会で「深・関空飛龍」の名前で
参戦し、見事「B優勝」してマグロをゲットした。
今回は、こちらも以前から参加を希望していた女子強豪の
「河童」とコラボとして、チャレンジの部にエントリーしている。
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先ほどから何度か「関空飛龍」のテントを訪れているが、
いつ来ても誰も居ない、予選で1位抜けして、準決勝まで
時間があるので、「市場でグルメ三昧をしているのだろう」と
留守番の選手が言っていた。

昼休み終了前になって、やっとグルメツアーから選手達が
帰ってきた模様だ、「河童」の女子選手も居る。

河「匠さんのオススメということで、以前から一度来たかった
  のですが、締め切りが凄く短くて・・・」
匠「あはは、超人気の大会ですからね、なかなか参加できません
  今日はせっかくの機会、存分に楽しんでいってください」
河「昨日は三保の松原に言ってきました、曇りで残念ながら
  富士山は見えず・・今日はグルメですね、マグロとか色々
  食べてきましたよ。」
匠「食べすぎ注意です・笑 富士山は冬場で無いと、なかなか
  見えないみたいですよ、ところで、そのメロン・・」
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河「あは、何で清水まで来てメロンなんでしょう?笑
  一口どうぞ・・」
匠「いただきます。 ああ、メロンは静岡は特産品なんです、
  御前崎大会の賞品でもメロンが出ますよ、なかなか高価な
  ものみたいです」

すっかり観光気分の模様だが、「関空飛龍」は、今日は
地元の「中電龍舟」、「遠州舸会」との対決だ、両チーム
ともに強豪なので、準決勝以降は、三つ巴戦が期待できる。
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こちらは、その「遠州舸会」、御前崎大会の常連チームであるが
最近は、滋賀県の「スモール選手権」にもエントリーの幅を広げ
本ツナカップにも初参加(前回は抽選で外れたらしい・・)

匠「遠州舸(はやぶね)会さん、お疲れ様、テントは?」
遠「持ってこなかったんですよ(汗) 雨だと厳しいので
  ずっと市場で色々食べてました」
匠「スモール選手権の感想はいかがでしたか?」
遠「惨敗でした(汗)皆さん速いです」
匠「はい、懲りずにまた参加してくださいね。
  ところで、ドラムの方、今日は”立ち叩き”してませんね」

写真右の美少女が「遠州舸会」の鼓手だ、従来は男性ばかりで
むさくるしい(失礼!)イメージだったのだが、紅一点の彼女が
入ってからは雰囲気が変わった。

彼女の太鼓は「立ち叩き」という変わったスタイルで、スモール
選手権の記事にもその写真を掲載している。
女「ああ・・立って叩く方が、足を使って安定できるので・・
  でも今日の舟は太鼓が低いので無理でした、座っています」
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そうだね、さすがにこの低さでは、立って叩けないかあ・・
まあ、立てるのは、バランス感覚が良いということなのであろう。

ちなみに「関空飛龍」のベテラン舵手の方から話を聞くと、
関「この艇は、ちょっと面白い特性ですね、足の位置を
  少し変えると、ずいぶんとバランスが変わるみたいです」
匠「へ~、1度乗っただけでわかりますか、さすが。
  まあ、だから、この「イタリア艇」では、チャレンジの
  部では、普通は舵は静岡協会からの派遣なんですよ。
  ・・と言うか「関空飛龍」さんがチャレンジなんて・・
  チャンピオンの部で勝負しないと!」
関「強いチームばかりでしょう? こっちで十分です・笑」

----
関西から来た、もう1つの強いチーム「bp」の幹部選手とも
色々話をしていた。

匠「この大会のポイントは2つ、150mという短距離でどういう
  レート配分にするか、それとメンバーの配置でしょうか?」
b「ミドル(巡航)をできるだけ無くすという事ですね」
匠「はい、先ほどの予選を見ると、”bp”さんの場合、
  40数ストロークで、約90m地点で、いったんミドルに
  入ってました、しかし10mも進まないで、すぐにラスト
  スパートです、計60数パドル(ストローク)という
  感じでしょうか?」

b「INO-Gさんの場合は?」
匠「INO-Gさんは、角度の関係で正確なストローク数は
  数えられませんでした、ただ、80mで巡航、100mから
  ラストです、総パドル数は、50いくつと、bpさん
  より10ストロークほど少ないです」

b「ふうむ・・ 配置については?」
匠「多くのチームが2+2で間を1つ開けます、あるいは
  中央に4つ固めるミッドシップ(笑)方式。でも風が
  かなり出てきました、潮も複雑です、中央にあまり固めると
  蛇行するかもしれません、2+2が良いかもですね。
  先ほど「東ドラ」さんは、1+3方式でしたが、さすがに
  前が上がって漕ぎづらそうでした、午後は配置を変えて
  くるでしょう、あと中央集中を前に1つづつずらした
  チームも居ますが、わりと安定したように見えます」
b「ウチは、2+2方式でやってみようかな?」

匠「賞品は冷凍マグロですよ、今回はわかりませんが、初期
  のころ、丸々1本出たこともありますよ、どうやって
  さばくのか? あるいは、そもそもどうやって関西まで
  持って帰るのか? あ、今日フェラーリで来ていた
  メンバーがいましたね、フェラーリに乗せて帰るとか?」
b「あは、ははは・・(笑) フェラーリに冷凍マグロが1本、
  それが高速を走っている画(え)を想像するにおかしいです」

午後からの「bp」と「INO-G]の直接対決が非常に
楽しみな「チャンピオンの部」である。

ぽ「匠さん、私達を忘れていませんか?」
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匠「ああ、”ドラぽんず”の美人ドラマーさん、今回は何故
  ”ぽんず”が、ひらがななんでしょう? 皆に”ぽんず”と
  呼ばれてますよ・笑 東京のコラボチームですよね、
  本来はどちらのチームでしたっけ?」

ぽ「私は”ジャングルマニア”から。”BON OYAGE”を中心に
  他にも色々なチームから参加しています。」
匠「そうみたいですね、ところで、”ジャングルマニア”と
  言えば、一昨年だったかな、東京から自転車で清水まで
  来たメンバーが2名居ましたね」
ぽ「はい・・ あの2人かな? 今日は不参加です」
匠「10時間もかかったと聞いているので、さすがに大変
  だったのでしょう、今回は雨ですしね。
  ”ぽんず”は、なんとか3位狙いかな、兄弟チームの
  ”BON OYAGE”は、いいところまで行くかも知れませんね」
ぽ「はい、初の混合参戦です」
匠「にやけすぎなければ良いのですが・・笑」

---
さて、こんな調子で各チームや選手達の紹介をしていると
きりがない、ぼちぼちレースの方の状況の説明をしていこう。
まず、準決勝の進出チームは、以下のとおり。

<チャレンジの部>
「遠州舸会」vs「関空飛龍」
「Vivace」(敗者復活)vs「中電龍舟」

<ミックス(混合)の部>
「横濱ドラゴン」vs「IHI瑞龍丸」
「BON OYAGE」vs「CIC RISING STAR」(敗者復活)

<チャンピオンの部>
「海猿火組」vs「bp」
「INO-G」vs「東京ドラゴンワイルド」(敗者復活)

準決勝くらいから、非常に見ごたえのある対戦が続く、
これまでの記事内容では、本大会の楽しさを重点的に伝えて
いたのだが、この顔ぶれを見れば、競技志向の強いチームや
選手の方々にもきっと満足していただける事がわかると思う。

そう、なんというか、たとえば、相撲の地方巡業、という
雰囲気なのだ、地方巡業は、私も2~3回見に行った事が
あるが、強い力士、人気力士、贔屓の力士を身近で見る
ことができるし、トーナメント戦などでは、なんども同じ
力士の取り組みを見ることができる、その他、しょっきりや
相撲甚句など、イベンドも盛りだくさんで、地方巡業も
なかなか面白いのだ。
相撲の地方巡業は、「試合」というよりも「興行」である、
すなわち一種のエンタティンメントだ。

ツナカップも同様だ、ガチガチの競技志向の選手権大会も
勿論興味深いが、エンタティンメントの大会もまた楽しい、
地方大会では、やもすると地元のお祭りのような、やや
排他的な雰囲気のある大会も多いが、本大会では、観光要素と
競技志向が絶妙にバランスしていて、おまけに県外チームへの
「おもてなし」の要素が加わっている。参加選手達の満足度が
高く、人気の大会であることも十分うなずける。

さて、長くなってきたので、次回(後編)に続く。
注目のチャンピオンの部の決勝はいかに・・・

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