さて今年の最終記事は、【熱い季節】ドラボンボートの総集編
として、「ベストチーム」の紹介記事としよう。
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この記事では今年のシーズンを私が観戦した中で「頑張ったな!」
と思ったチームを紹介する。ただし、今年私は関西圏の大会しか
観戦していないので、東京や九州等の大会については聞き伝え
られた話でしか無い。また、今年の異常気象や天災等の関係で、
大会数自体も例年より少ない。
まあ、そういう意味では、「頑張ったチーム」というのも、
あくまで、少ない大会数の中での、私個人の範囲での感想に
過ぎない事は、了承いただきたく思う。
また超強豪の「bp」や「磯風漕友会」の活躍は「言わずもがな」
という感じだ(上写真)
単純に優勝数からすれば、当然「bp(軍団)」が最多であるし
日本選手権では、その「bp」を破った「磯風」も見事であった。
まあ、もはや彼らは「殿堂入り」という扱いとなっている。
では、ここからは、「bp」や「磯風」以外の、今年「頑張った」
チームの活躍を紹介しよう。
ただ、彼ら以外にも、そろそろ「殿堂入り」した方が良いと
思われるチームもいくつかある、そのあたりは、追々記事中で
説明していこう。
---
まずは最初のチーム。
「守(もり)のシルバニアファミリー」(滋賀県)
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今年の戦績は以下の通りだ。
7月:高島ペーロン 3位入賞
8月:堅田湖族船競争 一般の部 優勝
8月:びわこペーロン 10人漕ぎ一般の部 優勝
10月:スモール選手権 普及の部 準優勝
参戦する大会の殆どで、いきなり上位入賞の常連となった。
出自は「高島ペーロン」の地元強豪チーム「松陽台」である。
近年の高島ペーロンにおいて、多数の専業チームが参戦し始め、
従来の「松陽台」での(特殊な高島ペーロン艇に特化した)
スタイルでは専業チームに歯が立たないと見た「松陽台」は、
チームを2分割し、若手の「シルバニア」の方では、ドラゴン
専業チームの漕法や戦術を大幅に取り入れた。
まあ、高島ペーロン大会では身近に「琵琶湖の三国志」チーム
(小寺、池の里、龍人)が参戦していた事で、彼らと対戦した
状況から、ずいぶんと学ぶことが多かったのであろう。
数年間の試行錯誤の結果、今年、「シルバニア」は、高速
(約90回/分)スタートレートによる「ロケットスタート」を
習得し、それを武器に強豪専業チームにも迫る実力値をつけた。
序盤の強烈なスタートダッシュは、強豪専業チームをも上回り、
この結果、慌ててペースを乱すライバルチームも続出した。
また、強豪専業チームが存在しないレースでは、余裕の先行・
逃げ切り状態である。
結果的に今年は、その戦果も大きいが、これほど「モロ」に
新戦法の成果が出た例を、過去に私は知らない。
ともかく「急に強くなった」という感想が最も大きいチームで
ある。
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ただまあ、弱点もある。いつまでもスタートの高速レートでは
体力が続かないので、当然、中盤では「巡航レート」に落とす
のではあるが、後半で、もし他の速いチームと競り合った場合、
「ラストスパート」に移行するタイミング設定が、まだ出来て
いないのだ。
けど、この弱点は既にシルバニアは承知している。短期間では
あれもこれもと、複数の新戦術を練習する訳にも行かないのだ。
きっと、このシーズンオフ、あるいは来年のシーズンインの
頃に、シルバニアは、レース後半戦の戦術の練習も重ねて
来る事であろう。
でも、そうなったら少々恐ろしい。今のままでも強豪チーム
並みであるならば、さらに強くなり、超強豪クラスのチームに
いきなり成長する事になるだろうからだ。
今年、各大会で、「シルバニア」の成長に注目した専業チームは、
ほんの数チームだけである。まあ、メジャー大会では、参戦する
カテゴリーも今の所は下位カテゴリーばかりであるので、
目立たないという事は確かであろうが、このまま、いきなり上位
カテゴリーにエントリーしなおしても、良い勝負になるだろう
事は、今年の高島ペーロンなどの戦績を見たら、十分に可能性の
ある話だ。
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来年の「守(もり)のシルバニアファミリー」の動向には
もう目が離せない。これまで対戦した事の無い、一般の専業
チームから見ても、要注意チームとなる事であろう。
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さて、次のチームは、「殿堂入り」候補である、
「東京龍舟(軍団)」(東京都、他)
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「軍団」と称しているのは、単独のチームというよりは、
多数の大会で、ダブルエントリーやトリプルエントリーを
行う「大勢力チーム」という意味であり、そうした際には
サブチーム名も色々と変化するが、それらをひっくるめて
ここでは「東京龍舟」(まあつまり、基本的なチーム名)
として分類している。
主力は「混合の部」ではあるが、潤沢なメンバー数を
利して、ダブルエントリーあるいは、「シニアの部」
「オープンの部」「女子の部」にもそれぞれ独立した
チームを編成する場合も多い。
そうした場合のサブチーム名は、「TOKYO DRAGON」や
「マスターズ」「パプリカ」「ワイルド」「プラチナ」
等になる。
今年の主な戦績は以下の通り。
5月:東京大会(未観戦) 混合の部 優勝
7月:日本選手権 混合の部 優勝、シニアの部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 優勝、オープンの部 3位
なお、他にサブチームの決勝進出の戦績も残している。
まあ、特筆すべきは、2つの「日本選手権」大会で、
どちらも優勝している事だ、「混合の部」においては
これは珍しい事である、・・と言うか、確か前例は
無かったようにも記憶しているので、史上初の快挙だ。
なお、オープンの部では2016年に「bp」が両選手権制覇。
また、2013年に「磯風」も同じく両選手権制覇だ。
ただ、こうした超強豪チームでも、僅か1度きりの事で
あれば、かなり稀な事であろう。
(2大会しか無いが「グランドスラム」と呼べるかも
知れない=元々の意味は同年の主要大会を全て優勝する事)
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「東京龍舟」は、2016年に、日本選手権で8年ぶりの
優勝をした頃から、急速に東京地区の王者の貫禄を
付け始めている。
東京地区は、選手達の仕事や生活の関連等で、メンバー
の出入りが多い、その結果としてチームの長期の存続が
難しくなってしまう。たとえ強豪のチームであっても
メンバーの異動(転勤、引越し等)といったライフスタイル
の変化により、活動を休止してしまう事も良くあるのだ。
そんな中、残った強豪チームのメンバー達が「東京龍舟」
に集結する事も良くある模様だ。
結果、「東京龍舟」は、全国でも類を見ない「大勢力」の
チームとなっている。強いチームで、結果を出せるならば
競技志向の高い優秀な選手達も集まって来るという好循環が
生じるのだ。
例えば、日本選手権等に遠征してくる東京龍舟の総選手数
は、実に60名近くとなる場合も何度か見て来ている。
この豊富なメンバー数を活かして、各大会でダブルまたは
トリプルエントリーのチームのいずれも好成績を収める
事も多い。複数チーム間のメンバー構成は、実力に応じて
行われる事も良くあるように見られる、まあ実力主義と
いう事であろうか? 競技志向が強いチームという事に
なると思うが、勿論それは悪い話では無い、競技をメイン
にするチームもあれば、ドラゴンをエンジョイする事を
目的とするチームもある、それはそれぞれのチームの
方向性の違いだ。
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「東ドラ」(東京龍舟の俗称)が、来年もまた今期同様
の活躍を魅せてくれれば、もう本記事(ベストチーム編)
では、「殿堂入り」としよう。
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さて、次のチームも、「殿堂入り」候補だ。
「関西龍舟(軍団)」(兵庫県)
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「関西龍舟」は主に「混合カテゴリー」に出場する
チームであるが、ごく稀に「シニアの部」や「オープンの部」、
「女子の部」にエントリーするケースもある。
通称は「関ドラ」である。
「関ドラ」のサブチーム名もバリエーションが多い。
1つは、アニメの「ライオンキング」に係わる名称を
用いるケースであり、「シンバ」「バーバリアンズ」が
良く使われる。
稀に「ムファサ」や「プンヴァ」という名前を用いた
事もある(シニアの部参戦とか、トリプルエントリーの
場合等)
また、数年前では、男子(オープン)の部と女子の部に
分かれて出場する際、「男山」「華組(はなぐみ)」と
それぞれ称した事もあった。
近年では、10人漕ぎの部にダブルエントリーする際に
は、「白鷹(はくたか)」「白鹿(はくしか)」の
サブチーム名称が使われている。
このあたりの名称は、彼らの地元である「灘の酒」の
酒蔵名から影響されている可能性も高い。
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で、「関ドラ」の今年の戦績は以下の通りだ。
5月:東京大会(未観戦) 混合の部 3位
6月:高石大会 混合の部 優勝、準優勝
7月:日本選手権 混合の部 3位、スモールの部 優勝
8月:びわこペーロン 10人漕ぎ混合の部 優勝、準優勝
9月:KIX大会 混合の部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 準優勝
ここでは入賞のみを上げているが、ダブルエントリー
の両チームで決勝進出し、片方が入賞、もう1方が
4位~5位となっているケースもいくつかあった。
2010年前後、「関ドラ」は第一次の黄金期を迎えていた。
その圧巻は、2010年の日本選手権(20人漕ぎ)での
ワンツー・フィニッシュであろう。
2010年代前半、関ドラはメンバー改編期を迎えて
苦戦が続いたが、それでも毎年必ずどこかの大会では
優勝を続けていた。
(この点、「連続年優勝記録」を持っているのでは
なかろうか?と類推しているが、全ての記録を調べるのが
とても大変であるので、詳しくは調査していない)
2010年代後半、メンバーの再編成が整い、旧来のように
ダブルエントリーの場合でも、2チームとも強い、という
状態となった。
この結果、2017年、2018年の2年間のシーズンで、
ワンツーフィニッシュを実に4回(高石x2、びわペーx2)
も実現している。勿論前人未到の快挙であろう。
もうこれは「第二次黄金期」と呼んでも良いと思う。
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「関ドラ」が、来期もまた同様の快進撃を続けるならば
こちらのチームも、本記事では「殿堂入り」とする。
まあつまり、本記事では、強いチームばかりを紹介する
というよりも、本来であれば、そのシーズンで特に活躍した
新鋭または中堅のチームを中心に紹介したい訳だ。
強いチームは、もう各大会の観戦記事で、十分に目だって
いるだろうからだ。
---
では次のチーム、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(滋賀県)
(以下、「琵琶ドラ」と省略する)
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こちらも、現在、滋賀県では最大勢力のチームであり
大会によってはダブルエントリーやトリプルエントリー
とする場合も良く見かける。
やはり、大勢力のチームには、さらに人が集まり、
戦績を上げてくるから、また人が集まる、という好循環
が生まれてくるのであろう。
ただ、「琵琶ドラ」の場合の特徴は潤沢なメンバー数
だけと言う訳では無い。私が昔から思っている事は
「琵琶ドラ」は「試合巧者」である、という点だ。
これを簡単に説明するのは難しいのだが、メンバー配置とか、
予選と決勝での戦術の差異とか、そうした細かい点で、
様々な目に見えない小さい工夫が積みあがって、各大会で、
長期に渡り、好成績を上げているように思えてならない。
チームの中に、そうした優秀な「参謀」が居るのかどうかは
良くわからない、一見、合議制で色々な事を決めている
ようにも、外からは見受けられるからだ。まあ、いずれに
しても、ベテラン故の、レース戦術の上手さが光っている。
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また、今年のスモール選手権では、「普及の部」に
「あの頃、琵琶ドラにハマってました」というチームが
出場している、こちらは、数年前くらいの「琵琶ドラ」の
選手達であり、転勤やらライフスタイルの変化で、現在では
「琵琶ドラ」では活動していないOB選手達のチームである。
だが、普通、そうした場合、旧所属チームの名称を借りて
使うだろうか? 別に喧嘩してチームを出た訳では無い事
だろうが、なんとなく旧所属チームの名前は使いたくなくて
まったくの新名称を付けるのが普通の心理だと思われる。
けど、そうしてOBである事を明示するという事は、「まあ
愛着を持ってるのだろうな」という印象にも繋がった。
(他にも同様のOB名称の例として、主に東京地区で活躍
している「サーフだったベイザーズ」が居る)
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では、今期の「琵琶ドラ」の戦績だ。
7月:日本選手権 混合の部 決勝進出
8月:びわこペーロン20人漕ぎ一般の部 優勝
9月:KIX大会 混合の部 準優勝(コラボチーム)
9月:1000m選手権 混合の部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 決勝進出
さすがに、全国から超強豪が集まる両選手権大会では、
入賞は出来なかったが、それでも、選手権大会で決勝に
進出できる、という事は、他の地方メジャー大会での
優勝くらいのレベルとなる、という事が良くわかる
戦績である。
また、特に地元琵琶湖で行われるホーム大会では、
好成績を収めたい、という強いモチベーションも感じる。
戦績には上げていないが、今年から「高島ペーロン」
にも参戦を開始している。いずれ琵琶湖の大会を全制覇し
名実ともに「琵琶湖の雄」と呼ばれる日が来るかも
知れない。今後のさらなる活躍が楽しみだ。
-----
さて、ここまで4チームが、優秀な実績を伴うチームである。
以下は、今シーズン、目についたチームをいくつか紹介する。
まず、今シーズン初優勝を遂げたチーム。
「からしれんこん」(兵庫、大阪他)
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こちらは、現役または各チームOB選手達が集まって
臨時編成的に構成されるチームではあるが、主に琵琶湖の
大会等で、年に数回の大会参戦を行っている。
中でも「高島ペーロン」は、彼らとしてはホーム大会とも
言えるくらいに2016年から恒常的に参戦している。
2016年の戦績は、この難しい操船の大会において、
初参加としては快挙の決勝進出、しかもターン地点まで
トップのポジションであったが、なんとそこで、落水
アクシデントが起こって最下位となってしまう。
が、この実力値を目の当たりにした私は、翌2017年では、
同大会の「優勝予想投票」(当たると抽選で賞品が出る、
しかし現在はこのゲームは行われていない)に、並み居る
有名強豪チームでは無く、「からしれんこん」の名前を
書いて投票した。
「からしれんこん」は無事決勝進出なるも、僅差の3位に
終わっていた。
そして今年2018年、高島ペーロンでは準決勝から決勝に
かけ、各レースで「歴史的な大激戦」が繰り広げられた。
その模様は簡単には書きつくせない、当該観戦記事を
参照していただきたく思う。
そうした中、「からしれんこん」は、同大会参戦3年目
にして、悲願のチーム初優勝を遂げたのであった。
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なお、高島ペーロンでは、オープンの部での、滋賀県外の
チームの優勝は、恐らくは20数年ぶりの快挙であったと思う。
来年の高島ペーロンでは、地元チーム以外では未達成の
「連覇」を是非見てみたいものであるし、他参戦大会でも
初優勝などを期待したいところである。
---
次いでは、「広範囲(広域)コラボレーション」の話だ。
まず「コラボチーム」とは、複数のチームが合同で1つの
チームを編成して大会にエントリー(参戦)する事であり、
これは「混成チーム」とも呼ばれる。
(注:「混合チーム」や「MIXチーム」というと「男女混合
の部」の意味と混同するので、「混成」が良いであろう)
で、普通「コラボチーム」は、同じ地域(都道府県単位、
または関西圏などの近隣地域)のチーム同士となる。
しかし近年では、東京+大阪などの「異地区コラボ」も
段々と増えてきている。専業チーム同士は、各大会等で
顔を合わせてコミュニケーションを取っているから、
別に地域・地区の単位に拘る必要も無いからだ。
あるいは「多チームコラボ」という形で、単に2チーム
だけでは無く、3チームから、実例では最大8チームもの
メンバーが集まって編成された「混成チーム」もあった。
まあ、現代ではネット文化が定着した事で、メール等で
簡単にメンバー同士が連絡を取り合う事も出来るので、
もはや地域とかメンバーとかの意味も希薄となっている。
「異地区コラボ」をさらに発展させた珍しいケースと
して、私が「広範囲(広域)コラボ」と呼んでいる
状態が今年発生している。
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これは、静岡県の「うみひ(海猿火組)」、愛知県の
「闘龍者(とうりゅうもん)」、そして滋賀県の
「龍人(どらんちゅ)」による「広域コラボ」である。
まるで、戦国時代の「今川義元」が、上洛(大名と
しての実力値を世間に知らしめる目的で京都に向かう)の
為に辿った(辿ろうとして、織田信長に討たれた)ルート
のようなので、私は「今川義元チーム」と呼んでいる。
(注:今川義元は、信長の奇襲で負けた事で、旧来では
愚鈍な大名のような悪いイメージが定着していたが、
まあそれは、勝者の織田側が討伐の正当性を高める為に
広めた作為的な話であり、実際には、当時の東海地区では
随一の優秀な大大名であったという研究結果が一般的だ。
同様の理由で、負けた側は悪く言われてしまうため、近年
では、古代の「蘇我一族(馬子、入鹿等)」や本能時の変
の「明智光秀」等についても再評価の気運が非常に高い)
「今川義元チーム」あるいは関連しているチームの
今年の戦績については、私が未観戦の地方大会もあるが、
横浜大会(優勝?)、九頭龍大会(優勝?)、
高島ペーロン(決勝アクシデント4位)
日本選手権(4位)、びわこペーロン(4位)
キッズ大会(優勝)、1000m大会(3位)、
スモール選手権(優勝)、という感じだ(なお、ここでは
詳細カテゴリーの記載は省略している)
まあ、非常に強力な「広域コラボ」と呼べるであろう。
なお、元々このチームの発祥は、2017年の「ツナカップ」
の前日交流会(懇親会)で、滋賀の「龍人」と静岡の
「うみひ」が意気投合した事からなると聞く・・
---
さて、本記事ラストのチームは「初入賞」である。
「ヤンググリーン」(兵庫・相生)
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元々相生ペーロンの中堅(Ⅱ部)チームであるが、
数年前より、ドラゴン界にも参戦を開始している。
ドラゴン初参戦が確か日本選手権であり、いきなり
決勝進出の快挙を遂げた事から印象に残っている。
その後も日本選手権に連続参戦の他、KIX大会や
スモール選手権にもエントリーの幅を広げていった。
しかし、どの大会もメジャーである、強豪揃いの
激戦区の中、なんとか決勝進出くらいまではたどり着く
のであるが、どうしても入賞(3位まで)の戦績が
残せない。
まあ、これは私が「万年4位」と呼ぶ状況であり、
強豪チームでは良くある話である、この状態から
「入賞常連チーム」になる為には、1つの「壁」を
乗り越えなくてはならない。
「壁」の理由は、練習量とそれに伴うスキル(技量)、
モチベーション、そして戦術、さらには戦況分析能力
など、実力値や経験値からなるものだ。
「壁」を超える場合もあれば、そこまでで留まってしまう
状況もある、そこはチームによりけりだ。
「ヤンググリーン」に関しては、そこで留まる事は無いと
見ていた、そして、どのタイミングで壁を超えるのかは
注目していたのだが、今年、ついにKIX大会で、それを
実現し、3位に初入賞である。
ただ、ここで満足していたらいけない、ここからまだ先に
「入賞常連チーム」となる為の「壁」があり、その上には、
優勝が出来ない「万年2位」という壁があり、さらには
特定の大会で勝てない、特定のチームに勝てない、という
壁もある。まだまだ先が長いし、どこかの段階で挫折して
しまうリスクも常に抱えているが、「ヤンググリーン」に
関しては、今年初入賞のモチベーションを持って、
さらに高い領域を目指して頑張っていただきたいと思う。
----
まだまだ紹介したいチームは多数あるが、記事文字数の
限界もあるので、このあたりで留めておこう。
なお、多数のチームを紹介したい故での「殿堂入り」制度
の意味もある、毎年毎年同じチームばかりを紹介したくは
無いからだ。
それと、新鋭のチームが沢山出て来て欲しいという希望も
ある、今年の「守(もり)のシルバニアファミリー」が、
その典型例であるが、来年もまたそうした新進気鋭の
チームが出てきて、紹介に値するようになって欲しいと思う。
そうしたニュースが色々な意味でドラゴン・ペーロン競技の
普及発展にも繋がるであろうからだ・・
----
さて、以上で今年のベストチームの紹介は終了だ。
今年の「熱い季節」ドラゴンボート&ペーロン記事は
これで全て終了、また来年のシーズンが楽しみだ。
として、「ベストチーム」の紹介記事としよう。
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と思ったチームを紹介する。ただし、今年私は関西圏の大会しか
観戦していないので、東京や九州等の大会については聞き伝え
られた話でしか無い。また、今年の異常気象や天災等の関係で、
大会数自体も例年より少ない。
まあ、そういう意味では、「頑張ったチーム」というのも、
あくまで、少ない大会数の中での、私個人の範囲での感想に
過ぎない事は、了承いただきたく思う。
また超強豪の「bp」や「磯風漕友会」の活躍は「言わずもがな」
という感じだ(上写真)
単純に優勝数からすれば、当然「bp(軍団)」が最多であるし
日本選手権では、その「bp」を破った「磯風」も見事であった。
まあ、もはや彼らは「殿堂入り」という扱いとなっている。
では、ここからは、「bp」や「磯風」以外の、今年「頑張った」
チームの活躍を紹介しよう。
ただ、彼ら以外にも、そろそろ「殿堂入り」した方が良いと
思われるチームもいくつかある、そのあたりは、追々記事中で
説明していこう。
---
まずは最初のチーム。
「守(もり)のシルバニアファミリー」(滋賀県)
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7月:高島ペーロン 3位入賞
8月:堅田湖族船競争 一般の部 優勝
8月:びわこペーロン 10人漕ぎ一般の部 優勝
10月:スモール選手権 普及の部 準優勝
参戦する大会の殆どで、いきなり上位入賞の常連となった。
出自は「高島ペーロン」の地元強豪チーム「松陽台」である。
近年の高島ペーロンにおいて、多数の専業チームが参戦し始め、
従来の「松陽台」での(特殊な高島ペーロン艇に特化した)
スタイルでは専業チームに歯が立たないと見た「松陽台」は、
チームを2分割し、若手の「シルバニア」の方では、ドラゴン
専業チームの漕法や戦術を大幅に取り入れた。
まあ、高島ペーロン大会では身近に「琵琶湖の三国志」チーム
(小寺、池の里、龍人)が参戦していた事で、彼らと対戦した
状況から、ずいぶんと学ぶことが多かったのであろう。
数年間の試行錯誤の結果、今年、「シルバニア」は、高速
(約90回/分)スタートレートによる「ロケットスタート」を
習得し、それを武器に強豪専業チームにも迫る実力値をつけた。
序盤の強烈なスタートダッシュは、強豪専業チームをも上回り、
この結果、慌ててペースを乱すライバルチームも続出した。
また、強豪専業チームが存在しないレースでは、余裕の先行・
逃げ切り状態である。
結果的に今年は、その戦果も大きいが、これほど「モロ」に
新戦法の成果が出た例を、過去に私は知らない。
ともかく「急に強くなった」という感想が最も大きいチームで
ある。
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体力が続かないので、当然、中盤では「巡航レート」に落とす
のではあるが、後半で、もし他の速いチームと競り合った場合、
「ラストスパート」に移行するタイミング設定が、まだ出来て
いないのだ。
けど、この弱点は既にシルバニアは承知している。短期間では
あれもこれもと、複数の新戦術を練習する訳にも行かないのだ。
きっと、このシーズンオフ、あるいは来年のシーズンインの
頃に、シルバニアは、レース後半戦の戦術の練習も重ねて
来る事であろう。
でも、そうなったら少々恐ろしい。今のままでも強豪チーム
並みであるならば、さらに強くなり、超強豪クラスのチームに
いきなり成長する事になるだろうからだ。
今年、各大会で、「シルバニア」の成長に注目した専業チームは、
ほんの数チームだけである。まあ、メジャー大会では、参戦する
カテゴリーも今の所は下位カテゴリーばかりであるので、
目立たないという事は確かであろうが、このまま、いきなり上位
カテゴリーにエントリーしなおしても、良い勝負になるだろう
事は、今年の高島ペーロンなどの戦績を見たら、十分に可能性の
ある話だ。
Clik here to view.

もう目が離せない。これまで対戦した事の無い、一般の専業
チームから見ても、要注意チームとなる事であろう。
----
さて、次のチームは、「殿堂入り」候補である、
「東京龍舟(軍団)」(東京都、他)
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多数の大会で、ダブルエントリーやトリプルエントリーを
行う「大勢力チーム」という意味であり、そうした際には
サブチーム名も色々と変化するが、それらをひっくるめて
ここでは「東京龍舟」(まあつまり、基本的なチーム名)
として分類している。
主力は「混合の部」ではあるが、潤沢なメンバー数を
利して、ダブルエントリーあるいは、「シニアの部」
「オープンの部」「女子の部」にもそれぞれ独立した
チームを編成する場合も多い。
そうした場合のサブチーム名は、「TOKYO DRAGON」や
「マスターズ」「パプリカ」「ワイルド」「プラチナ」
等になる。
今年の主な戦績は以下の通り。
5月:東京大会(未観戦) 混合の部 優勝
7月:日本選手権 混合の部 優勝、シニアの部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 優勝、オープンの部 3位
なお、他にサブチームの決勝進出の戦績も残している。
まあ、特筆すべきは、2つの「日本選手権」大会で、
どちらも優勝している事だ、「混合の部」においては
これは珍しい事である、・・と言うか、確か前例は
無かったようにも記憶しているので、史上初の快挙だ。
なお、オープンの部では2016年に「bp」が両選手権制覇。
また、2013年に「磯風」も同じく両選手権制覇だ。
ただ、こうした超強豪チームでも、僅か1度きりの事で
あれば、かなり稀な事であろう。
(2大会しか無いが「グランドスラム」と呼べるかも
知れない=元々の意味は同年の主要大会を全て優勝する事)
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優勝をした頃から、急速に東京地区の王者の貫禄を
付け始めている。
東京地区は、選手達の仕事や生活の関連等で、メンバー
の出入りが多い、その結果としてチームの長期の存続が
難しくなってしまう。たとえ強豪のチームであっても
メンバーの異動(転勤、引越し等)といったライフスタイル
の変化により、活動を休止してしまう事も良くあるのだ。
そんな中、残った強豪チームのメンバー達が「東京龍舟」
に集結する事も良くある模様だ。
結果、「東京龍舟」は、全国でも類を見ない「大勢力」の
チームとなっている。強いチームで、結果を出せるならば
競技志向の高い優秀な選手達も集まって来るという好循環が
生じるのだ。
例えば、日本選手権等に遠征してくる東京龍舟の総選手数
は、実に60名近くとなる場合も何度か見て来ている。
この豊富なメンバー数を活かして、各大会でダブルまたは
トリプルエントリーのチームのいずれも好成績を収める
事も多い。複数チーム間のメンバー構成は、実力に応じて
行われる事も良くあるように見られる、まあ実力主義と
いう事であろうか? 競技志向が強いチームという事に
なると思うが、勿論それは悪い話では無い、競技をメイン
にするチームもあれば、ドラゴンをエンジョイする事を
目的とするチームもある、それはそれぞれのチームの
方向性の違いだ。
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の活躍を魅せてくれれば、もう本記事(ベストチーム編)
では、「殿堂入り」としよう。
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さて、次のチームも、「殿堂入り」候補だ。
「関西龍舟(軍団)」(兵庫県)
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チームであるが、ごく稀に「シニアの部」や「オープンの部」、
「女子の部」にエントリーするケースもある。
通称は「関ドラ」である。
「関ドラ」のサブチーム名もバリエーションが多い。
1つは、アニメの「ライオンキング」に係わる名称を
用いるケースであり、「シンバ」「バーバリアンズ」が
良く使われる。
稀に「ムファサ」や「プンヴァ」という名前を用いた
事もある(シニアの部参戦とか、トリプルエントリーの
場合等)
また、数年前では、男子(オープン)の部と女子の部に
分かれて出場する際、「男山」「華組(はなぐみ)」と
それぞれ称した事もあった。
近年では、10人漕ぎの部にダブルエントリーする際に
は、「白鷹(はくたか)」「白鹿(はくしか)」の
サブチーム名称が使われている。
このあたりの名称は、彼らの地元である「灘の酒」の
酒蔵名から影響されている可能性も高い。
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5月:東京大会(未観戦) 混合の部 3位
6月:高石大会 混合の部 優勝、準優勝
7月:日本選手権 混合の部 3位、スモールの部 優勝
8月:びわこペーロン 10人漕ぎ混合の部 優勝、準優勝
9月:KIX大会 混合の部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 準優勝
ここでは入賞のみを上げているが、ダブルエントリー
の両チームで決勝進出し、片方が入賞、もう1方が
4位~5位となっているケースもいくつかあった。
2010年前後、「関ドラ」は第一次の黄金期を迎えていた。
その圧巻は、2010年の日本選手権(20人漕ぎ)での
ワンツー・フィニッシュであろう。
2010年代前半、関ドラはメンバー改編期を迎えて
苦戦が続いたが、それでも毎年必ずどこかの大会では
優勝を続けていた。
(この点、「連続年優勝記録」を持っているのでは
なかろうか?と類推しているが、全ての記録を調べるのが
とても大変であるので、詳しくは調査していない)
2010年代後半、メンバーの再編成が整い、旧来のように
ダブルエントリーの場合でも、2チームとも強い、という
状態となった。
この結果、2017年、2018年の2年間のシーズンで、
ワンツーフィニッシュを実に4回(高石x2、びわペーx2)
も実現している。勿論前人未到の快挙であろう。
もうこれは「第二次黄金期」と呼んでも良いと思う。
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こちらのチームも、本記事では「殿堂入り」とする。
まあつまり、本記事では、強いチームばかりを紹介する
というよりも、本来であれば、そのシーズンで特に活躍した
新鋭または中堅のチームを中心に紹介したい訳だ。
強いチームは、もう各大会の観戦記事で、十分に目だって
いるだろうからだ。
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では次のチーム、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(滋賀県)
(以下、「琵琶ドラ」と省略する)
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大会によってはダブルエントリーやトリプルエントリー
とする場合も良く見かける。
やはり、大勢力のチームには、さらに人が集まり、
戦績を上げてくるから、また人が集まる、という好循環
が生まれてくるのであろう。
ただ、「琵琶ドラ」の場合の特徴は潤沢なメンバー数
だけと言う訳では無い。私が昔から思っている事は
「琵琶ドラ」は「試合巧者」である、という点だ。
これを簡単に説明するのは難しいのだが、メンバー配置とか、
予選と決勝での戦術の差異とか、そうした細かい点で、
様々な目に見えない小さい工夫が積みあがって、各大会で、
長期に渡り、好成績を上げているように思えてならない。
チームの中に、そうした優秀な「参謀」が居るのかどうかは
良くわからない、一見、合議制で色々な事を決めている
ようにも、外からは見受けられるからだ。まあ、いずれに
しても、ベテラン故の、レース戦術の上手さが光っている。
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「あの頃、琵琶ドラにハマってました」というチームが
出場している、こちらは、数年前くらいの「琵琶ドラ」の
選手達であり、転勤やらライフスタイルの変化で、現在では
「琵琶ドラ」では活動していないOB選手達のチームである。
だが、普通、そうした場合、旧所属チームの名称を借りて
使うだろうか? 別に喧嘩してチームを出た訳では無い事
だろうが、なんとなく旧所属チームの名前は使いたくなくて
まったくの新名称を付けるのが普通の心理だと思われる。
けど、そうしてOBである事を明示するという事は、「まあ
愛着を持ってるのだろうな」という印象にも繋がった。
(他にも同様のOB名称の例として、主に東京地区で活躍
している「サーフだったベイザーズ」が居る)
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7月:日本選手権 混合の部 決勝進出
8月:びわこペーロン20人漕ぎ一般の部 優勝
9月:KIX大会 混合の部 準優勝(コラボチーム)
9月:1000m選手権 混合の部 優勝
10月:スモール選手権 混合の部 決勝進出
さすがに、全国から超強豪が集まる両選手権大会では、
入賞は出来なかったが、それでも、選手権大会で決勝に
進出できる、という事は、他の地方メジャー大会での
優勝くらいのレベルとなる、という事が良くわかる
戦績である。
また、特に地元琵琶湖で行われるホーム大会では、
好成績を収めたい、という強いモチベーションも感じる。
戦績には上げていないが、今年から「高島ペーロン」
にも参戦を開始している。いずれ琵琶湖の大会を全制覇し
名実ともに「琵琶湖の雄」と呼ばれる日が来るかも
知れない。今後のさらなる活躍が楽しみだ。
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さて、ここまで4チームが、優秀な実績を伴うチームである。
以下は、今シーズン、目についたチームをいくつか紹介する。
まず、今シーズン初優勝を遂げたチーム。
「からしれんこん」(兵庫、大阪他)
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臨時編成的に構成されるチームではあるが、主に琵琶湖の
大会等で、年に数回の大会参戦を行っている。
中でも「高島ペーロン」は、彼らとしてはホーム大会とも
言えるくらいに2016年から恒常的に参戦している。
2016年の戦績は、この難しい操船の大会において、
初参加としては快挙の決勝進出、しかもターン地点まで
トップのポジションであったが、なんとそこで、落水
アクシデントが起こって最下位となってしまう。
が、この実力値を目の当たりにした私は、翌2017年では、
同大会の「優勝予想投票」(当たると抽選で賞品が出る、
しかし現在はこのゲームは行われていない)に、並み居る
有名強豪チームでは無く、「からしれんこん」の名前を
書いて投票した。
「からしれんこん」は無事決勝進出なるも、僅差の3位に
終わっていた。
そして今年2018年、高島ペーロンでは準決勝から決勝に
かけ、各レースで「歴史的な大激戦」が繰り広げられた。
その模様は簡単には書きつくせない、当該観戦記事を
参照していただきたく思う。
そうした中、「からしれんこん」は、同大会参戦3年目
にして、悲願のチーム初優勝を遂げたのであった。
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チームの優勝は、恐らくは20数年ぶりの快挙であったと思う。
来年の高島ペーロンでは、地元チーム以外では未達成の
「連覇」を是非見てみたいものであるし、他参戦大会でも
初優勝などを期待したいところである。
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次いでは、「広範囲(広域)コラボレーション」の話だ。
まず「コラボチーム」とは、複数のチームが合同で1つの
チームを編成して大会にエントリー(参戦)する事であり、
これは「混成チーム」とも呼ばれる。
(注:「混合チーム」や「MIXチーム」というと「男女混合
の部」の意味と混同するので、「混成」が良いであろう)
で、普通「コラボチーム」は、同じ地域(都道府県単位、
または関西圏などの近隣地域)のチーム同士となる。
しかし近年では、東京+大阪などの「異地区コラボ」も
段々と増えてきている。専業チーム同士は、各大会等で
顔を合わせてコミュニケーションを取っているから、
別に地域・地区の単位に拘る必要も無いからだ。
あるいは「多チームコラボ」という形で、単に2チーム
だけでは無く、3チームから、実例では最大8チームもの
メンバーが集まって編成された「混成チーム」もあった。
まあ、現代ではネット文化が定着した事で、メール等で
簡単にメンバー同士が連絡を取り合う事も出来るので、
もはや地域とかメンバーとかの意味も希薄となっている。
「異地区コラボ」をさらに発展させた珍しいケースと
して、私が「広範囲(広域)コラボ」と呼んでいる
状態が今年発生している。
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「闘龍者(とうりゅうもん)」、そして滋賀県の
「龍人(どらんちゅ)」による「広域コラボ」である。
まるで、戦国時代の「今川義元」が、上洛(大名と
しての実力値を世間に知らしめる目的で京都に向かう)の
為に辿った(辿ろうとして、織田信長に討たれた)ルート
のようなので、私は「今川義元チーム」と呼んでいる。
(注:今川義元は、信長の奇襲で負けた事で、旧来では
愚鈍な大名のような悪いイメージが定着していたが、
まあそれは、勝者の織田側が討伐の正当性を高める為に
広めた作為的な話であり、実際には、当時の東海地区では
随一の優秀な大大名であったという研究結果が一般的だ。
同様の理由で、負けた側は悪く言われてしまうため、近年
では、古代の「蘇我一族(馬子、入鹿等)」や本能時の変
の「明智光秀」等についても再評価の気運が非常に高い)
「今川義元チーム」あるいは関連しているチームの
今年の戦績については、私が未観戦の地方大会もあるが、
横浜大会(優勝?)、九頭龍大会(優勝?)、
高島ペーロン(決勝アクシデント4位)
日本選手権(4位)、びわこペーロン(4位)
キッズ大会(優勝)、1000m大会(3位)、
スモール選手権(優勝)、という感じだ(なお、ここでは
詳細カテゴリーの記載は省略している)
まあ、非常に強力な「広域コラボ」と呼べるであろう。
なお、元々このチームの発祥は、2017年の「ツナカップ」
の前日交流会(懇親会)で、滋賀の「龍人」と静岡の
「うみひ」が意気投合した事からなると聞く・・
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さて、本記事ラストのチームは「初入賞」である。
「ヤンググリーン」(兵庫・相生)
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数年前より、ドラゴン界にも参戦を開始している。
ドラゴン初参戦が確か日本選手権であり、いきなり
決勝進出の快挙を遂げた事から印象に残っている。
その後も日本選手権に連続参戦の他、KIX大会や
スモール選手権にもエントリーの幅を広げていった。
しかし、どの大会もメジャーである、強豪揃いの
激戦区の中、なんとか決勝進出くらいまではたどり着く
のであるが、どうしても入賞(3位まで)の戦績が
残せない。
まあ、これは私が「万年4位」と呼ぶ状況であり、
強豪チームでは良くある話である、この状態から
「入賞常連チーム」になる為には、1つの「壁」を
乗り越えなくてはならない。
「壁」の理由は、練習量とそれに伴うスキル(技量)、
モチベーション、そして戦術、さらには戦況分析能力
など、実力値や経験値からなるものだ。
「壁」を超える場合もあれば、そこまでで留まってしまう
状況もある、そこはチームによりけりだ。
「ヤンググリーン」に関しては、そこで留まる事は無いと
見ていた、そして、どのタイミングで壁を超えるのかは
注目していたのだが、今年、ついにKIX大会で、それを
実現し、3位に初入賞である。
ただ、ここで満足していたらいけない、ここからまだ先に
「入賞常連チーム」となる為の「壁」があり、その上には、
優勝が出来ない「万年2位」という壁があり、さらには
特定の大会で勝てない、特定のチームに勝てない、という
壁もある。まだまだ先が長いし、どこかの段階で挫折して
しまうリスクも常に抱えているが、「ヤンググリーン」に
関しては、今年初入賞のモチベーションを持って、
さらに高い領域を目指して頑張っていただきたいと思う。
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まだまだ紹介したいチームは多数あるが、記事文字数の
限界もあるので、このあたりで留めておこう。
なお、多数のチームを紹介したい故での「殿堂入り」制度
の意味もある、毎年毎年同じチームばかりを紹介したくは
無いからだ。
それと、新鋭のチームが沢山出て来て欲しいという希望も
ある、今年の「守(もり)のシルバニアファミリー」が、
その典型例であるが、来年もまたそうした新進気鋭の
チームが出てきて、紹介に値するようになって欲しいと思う。
そうしたニュースが色々な意味でドラゴン・ペーロン競技の
普及発展にも繋がるであろうからだ・・
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さて、以上で今年のベストチームの紹介は終了だ。
今年の「熱い季節」ドラゴンボート&ペーロン記事は
これで全て終了、また来年のシーズンが楽しみだ。