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【熱い季節2018】第8回堺泉北港スモールドラゴンボート大会(後編)

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2018年6月17日(日)に、大阪府・高石市・大阪府立漕艇センター
にて行われた「第8回堺泉北港スモールドラゴンボート大会」
(通称:高石大会)の模様より。

本記事では「オープンの部」(性別無関係)の結果について
紹介する。
c0032138_19092297.jpg
さて、「オープンの部」には9チームが参戦している。
この為、レースフローは「3艘建て」の、予選(1位抜け)x3
敗者復活(1位抜け)x3で、準決勝進出の6チームが決まり、
準決勝では2位抜けx2で、決勝進出の4チームが決まる方式だ。
各チームは最低2回~最大4回、レースに出場する事になる。

「オープンの部」参戦の全チーム名をここであげておく。
・RスポーツマンクラブB(大阪)
・インフィニティbp(大阪)
・一寸防士(大阪)
・teamいっとこ(大阪)
・しげる(鳥取)
・関空飛龍(大阪)
・熊野水軍(和歌山)
・アベンジャーズbp(大阪)
・香港建築師学会ドラゴンボート(香港)

さて、旧来この大会は、20人漕ぎ&500m中距離戦であったが、
2016年からスモール化し、10人漕ぎ&200mのスプリント
(短距離戦)となった。
新型の10人漕ぎ(12人乗り)のスモール艇は、関西圏には
まだ十分な数がなく、本大会においては昨年や一昨年では
京都府宇治市から、宇治大会用のスモール艇4艇を陸送して
使っていたのだが、2017年末に、この「漕艇センター」に
ODBA(大阪府ドラゴンボート協会)が拠点を移し、同時に
スモール艇の新艇を2艇購入した事で、今年は宇治市からの
陸送は2艇となっている。

なお、会場自体は非常に広く、約200mもの水路幅がある為、
より多数の艇によるレース(6~7艘建て)も可能ではある。
現状の4艇では、迫力満点の多艘建てレースが出来ない事と、
加えて選手達の乗船下船による入れ替えにも時間がかかって
しまう状況だが、将来的に保有スモール艇の数が増えてくれば、
これらの課題は容易に改善される事であろう。

では、「オープンの部」の模様だが、今年は海外から
1チームが参戦している、早速話を聞きに行ってみよう。
c0032138_19092222.jpg
こちらは「香港建築師学会ドラゴンボート」である。

チーム内の公用語は中国語の模様だが、KIX大会等での
他の香港系チームの様子を見ていてわかった事で、中国語と

英語はほぼ100%通じ、日本語は1割程度の人達しか話せない。

今回の香港チームは「建築師」というインテリ層だと思われる、
英語は皆、完全に理解できる事であろう。
私は中国語は無理だが、英語を多少しゃべれるので、英語で
コミュニケーションをしていこう。

匠「こちらは香港から? 建築関連ですか?」(英語)
香「ハイ、そうですよ」(日本語)
1人の日本語が話せる方が通訳として出てきたが、私が日本語で
話すと、再度メンバーへの翻訳が必須だ、英語で話せば全員に
同時に伝わる。なので以降も英語で話す事としたが、返事が
日本語で来る場合もあって、ちょっとちぐはぐだ(笑)

匠「日本の大会には初めて? 誰かの紹介ですか?」(英語)
香「はい、初めてです、メンバーの中に国際ドラゴン協会の
  人が居て、彼に日本の大会に出たいと言ったら、じゃあ、
  こういう大会がある、との事で申し込みました」(英語)
複雑な会話だと、相手の返事も英語になる模様だ。

匠「他にもKIX・・ (いや、それじゃ通じないか)
  カンサイ・エアポートでの大会もあります」
香「知っています、まず、こっちに最初に出てみます」
匠「タイムはどれくらいですか?」
香「時刻ですか? え~、今、9時・・」(時計を見る)
匠「あ、Watchのtimeではなく、レースのタイムです(汗)」
(英語だと、どうも会話のテンポが合い難い・・)

香「それだったら、200m戦だと・・ 1分くらいかな?」
匠「え~?? 見た感じだと、もっと速いでしょう?
  ちなみに、日本の強いチーム、例えば、この「bp」とか
  だと、だいたい52秒くらいですよ」
香「ワオ、52秒! それは速いデスね」(日本語)

匠「ちなみに、皆さんを撮った写真は、JDBAのFacebookの
  アルバムの所に載せますので、そこからダウンロードして
  下さいね、この後も沢山撮ります、ではGood luck!」
香「アリガトウ、がんばります」

さて、最初の挨拶は、これくらいにしておいて、あとは
実際に予選レースを見てからだな。

1分位というタイムは、どうも「ハッタリ」(の一種)のような
気がする、香港はドラゴンボートの本場に近いわけだから、
蓋をあけてみたら、54秒とかで漕ぎきっても不思議では無い。
「bp」(2チーム)と、三つ巴になったら面白いのだけど・・

参考の為、過去3年間の本大会のオープンの部の決勝進出
チームをここであげておこう(注:入賞は3位まで)

2015年(20人漕ぎ、500m戦)
1位:bp
2位:磯風漕友会
3位:bpジュニア 
4位:Rスポーツマンクラブ(注:シニア扱い)
5位:池の里LAKERS!

2016年(10人漕ぎ、200m戦)
1位:bp
2位:beautiful people (注:bpの別名サブチーム)
3位:東海龍舟
4位:しげる

2017年(10人漕ぎ、200m戦)
1位:Beer9 (注:bpの別名)
2位:8Pizza (注:bpの別名)
3位:しげる
4位:熊野水軍

ずっと「bp軍団」の連覇が続いているが、
そういえば、2015年の本大会で、「bp」は、結成後初めて
絶対王者の「磯風漕友会」を破ったのであった。

「磯風」は、その後スモール化した本大会には出場していない、
毎年7月に行われる日本選手権大会では、「bp」は一度だけ
2016年に「磯風漕友会」を破っているが、2017年はまた
「磯風」にタイトルを奪い返されている。

今年(2018年)の日本選手権大会は、今週末の7月15日に
開催予定だ。決勝での「磯風」と「bp」の覇権争いが
非常に見ものである。これを見逃すなかれ!

まあ、本大会においては、依然、「bp」軍団の勝利は
間違いないところではあろうが、前述の「香港」が
3年連続のboのワンツーフィニッシュを阻止するような立場で
絡んでくれば、決勝戦の見どころ的には面白くなりそうだ。

他のチームの状況だが、まず昨年決勝進出の「熊野水軍」は
どうだろうか?
c0032138_19092286.jpg
上写真は、熊野水具の舵手の方。なかなか機嫌が良い。
どうやら、彼女さんを連れてきた模様で(彼女さんは、かなり
高価なレンズをつけた一眼レフを持ってきていた美人さんだ)

匠「え~と、それでは、彼女さんの話ではなくて・・
  レースの方なんですけどね。確か予選の前には
  1名メンバーが足りていない、と聞きましたが?」
熊「ああ、今は全員揃っています、大丈夫ですよ」
匠「すると、今年も決勝進出して、入賞狙いですね」

まあ、和歌山のドラゴンチーム数は縮小傾向にある中、
「熊野水軍」は長期間にわたり、地元の雄として活躍を
続けている。
チーム名も複数回変わり、10数年前は「田辺の谷地自動車」
そして10年程前には「椅子に座ったNEKOO」というスポンサー
名を冠していたが、しばらく前より「熊野水軍」として
独自活動をしている。

昔からの強豪ギームであり、各チーム名の時代で、各々優勝
経験がある他、メジャー大会でも準優勝した事もあった。
また琵琶湖などへの遠征では、他と合同チームを編成し、
「コロンズ」や「表面張力」といったチーム名で優勝や
入賞の実績を持つ、正真正銘の強豪チームだ。

まあ、今回もまた決勝進出の可能性が高いであろう。

他の注目チームだが、遠方の鳥取から参戦の「しげる」が
毎年好調である、昨年は3位、今年も当然ながら入賞を
狙ってくるであろう。
c0032138_19092169.jpg
「しげる」には、今回美人のカメラマンさんが同行して
来ていた、チームの様子を撮影している模様だ。

一瞬、「大会カメラマン」としてどうだろうか?と思った。
美人のカメラマンさんだったら、各チームの集合写真や
スナップ写真を撮る際に喜ばれる事であろう。
ただまあ、鳥取から毎試合に来る事も出来ないだろうから、
残念ながらそれは難しい。

それと、「しげる」のホーム大会である
「東郷湖ドラゴンカヌー大会」(2018年8月19日予定)は、
今年も琵琶湖ペーロン大会と日程が被って観戦に行けない。
結局、一度も見に行けていない状態であるのだが、いつの日か
琵琶湖をサボって(汗)、観戦しに行ってみようかな・・

さて、「しげる」には、今回3名の新人選手が乗っていると
聞く。その影響が、どの程度になるかは、今後のレースの
模様を見ていかないとわからない。

---
ここから余談だが、上写真のように、ちょっと「隠し撮り」風に
撮った場合、ちゃんと。被写体となった方には、撮った写真を
見せて、掲載などの了解を貰っている。
それ以外の集合写真なども同様だ、またレース中などの写真は
「公式記録として使用する」という大儀名文があり、この点は
大会の参加申込書にも、その旨がちゃんと記載されている。

で、今回来ている多数のアマチュアカメラマン達には、その
大義名分は無いので、選手達を個々に撮影する場合には、
「肖像権」に配慮し、基本は許可を貰わなくてはならない。
なお、本大会のフォトコン用の場合はレースに関しては、まあ
問題は無い(フォトコン応募目的であれば、好きに撮って良い)

だが、アマチュア層で「人物を撮りたい」と志向する人は多い、
なので彼らは、例えば、お金を払って「モデル撮影会」等に
行くのだが、そういうクローズな環境ではなく、オープンな環境、
例えば、大会やイベントとかお祭りの際に、無許可で、どんどんと
選手や参加者達を撮影すると言う、マナーやモラルを知らない
アマチュア層(特にシニア層)がとても多く、非常に問題だと思う。

今回来場していたフォトコン狙いのアマチュアグループ(写真
クラブ)の中にも、「人物を撮りたい」という女性が居たので、
匠「被写体の選手達とかに、写真の用途などを知らせれば、
  たいてい許可が出ますよ、選手達は、そういうのは寛容です」
と、お伝えしたのだが、「怖くて話かけれない」との事であった。

匠「人物撮影なんて、8割方、コミュニケーションですよ、
  ちゃんと話ができるならば、どのようにも撮れるのです」
と、アドバイスしたが、やはり普通は簡単では無いのだろう。
まあ、私も、15年以上も前には、見知らぬガタイ(体格)の
大きな選手達は怖く感じて、なかなか話せなかった事もあった。

なお、その写真クラブの中では、「被写体が5人以上いる
状態であれば、黙って撮ってもかまわない」という、
肖像権に関する勝手な解釈が伝わっている模様であった。
勿論、そんな言い訳やら解釈は有り得ない。

---
そもそも、一般的な写真クラブ等では、マナーやルールや
モラル等に関してのリーダー的な存在が居なく、そうした
方面の指導教育が全く出来ていない事が課題だと思われる。

例えば、高価なカメラ機材とかの話ばかりをしていて、
より基本的な「撮影」とか「マナー」等に関する情報交換や
指導が全くなされていない、とかだ。

そういう事は、1つは、様々な写真クラブ等の中で使っている
撮影機材の傾向、およびメンバーの言動を見れば良くわかる。

例えば、クラブ等の中で、先輩層等の誰かが「良い」と言った
撮影機材を、廻りの皆が同じ物を買う傾向が良く見られる。
つまり機材の選択やそれに係わる情報交換が主体となる活動の
傾向が強くなり、メンバー個々の志向する「撮影スタイル」やら
「写真表現」などの指導や個性尊重、そして勿論、写真を撮影
する上での、意義や意図やマナーに関する情報交換が、なされて
いない、という状況が、外から見ても良くわかってしまうのだ。

この状況が行き過ぎると、写真クラブならぬ「機材自慢の会」と
なって、最も高価な機材を買った人がリーダー格となったり、
「他の人と同等の高価な機材を買わないと、仲間外れにされる」
または「安い機材を使っていると、腕前が低いと見られたり
お金を持っていないみたいで格好悪い」と思うようになる
といった、とても酷い状態になる。

今回来ていた写真クラブの場合は、「ハードウェア」的には
比較的合理的、かつコスパが良い機材選択であったので、かなり
まともではあったのだが、やはり他のクラブ同様に、マナー面や
写真の撮り方等の「ソフトウェア」の指導教育体制が弱い模様だ。

なお、他のクラブでは、有名メーカーの高級機材(但しコスパが
非常に悪い)ばかりを先輩達から薦められ、それらを半ば強制的に
買わされ、100万円以上もの多額の出費となってしまった、という、
可哀想かつ不条理で無意味なケースもいくつも聞き及んでいる。

勿論、高いカメラを買えば良い写真が撮れるという筈も無いし、
むしろ「高性能な機材でないと、自身のスキル不足を補えない」
という、ビギナー層の多くが持つ不安要素を助長している訳だ。

例えば「こっちの高価なカメラの方がピントが良く合うから、
貴方のような初心者には、これが使い易いだろう」といった
物事の本筋を捻じ曲げてしまった間違った論理を押し付ける等だ。
これは、決して褒められた話では無い。

撮影スキルが上がってくれば、撮影機材の性能差はどうでも
良くなってくる。結局近年では、高性能で高価な機材を使って
いるのは、皆、初級中級層ばかりという状況だ。

写真クラブのみならず、他の趣味の会やクラブ等においても、
実際に、「機材自慢会」やら「先輩層による独裁政治」に
なってしまっている例は、私も何度か見てきている。
間違って、そういう「古い体質」や「不条理な体質」のクラブに
入ってしまったら、すぐさま退会する事が良いであろう。
そんな中に混じっていても、何の得も無く、得られるものも
一切何も無い。

後、今回、写真クラブでは無く、単独で来ていると思われる
アマチュアカメラマンで、本大会に関係の全く無いカヌー関連の
女子選手等を遠くから望遠でカシャカシャと撮っているシニアが
居たし、ドラゴンチームの集合写真を撮っている際に、何故か
割り込んで来て意味も無く撮るシニアも居て、閉口してしまう。

今年に限らず、これは毎年の事であるし、また本大会に限らず、
他の各地のイベントなどでも、そういう状況が必ず発生する。
例えば、京都の下賀茂神社では、毎年夏に「みたらし祭」
(足つけ神事)というイベントがあるが、そこで参加一般女性が
浴衣の裾をめくって川に入る様子を、遠くから盗撮をするという、
高価な望遠機材を持ったシニアのアマチュアカメラマンが沢山居る。

こういうのは、もう撮影者の人間性の問題であろう、人との
コミュニケーションが取れず、見知らぬ他人を勝手に撮影する
などは、モラルやルール(肖像権、盗撮)的に論外である。

さて、余談が長くなった(汗)、大会の話に戻ろう。
c0032138_19092247.jpg
上写真は、準決勝の模様、手前1レーンより「熊野水軍」
「しげる」「RスポーツマンクラブB」であるが、
「しげる」がリードし、「熊野水軍」とともに無事に
決勝進出となった。

この準決勝の時点で、残念ながら「team いっとこ」
「一寸防士」「関空飛龍」は、予選敗退となっている。
まあ、いずれもチーム歴15年以上のベテランチームばかりだ、
また他の大会で活躍できる機会もあるだろう。
(下写真は「関空飛龍」)
c0032138_19102206.jpg
-それから、注目の「香港建築師」であるが、予選タイムは
丁度1分であった。


彼らと最初に話した際「1分くらい」と言っていて、
「謙遜、または逆ブラフ(逆はったり)だろう?」と
思っていたのだが、実際のタイムもその通りになった。

このタイムだと予選は抜けられず、敗者復活戦行きだ、
オープンの部全体の予選タイムの中でも、9チーム中で
5位と、真ん中くらいである。
が、敗者復活戦では、見事1位抜けして準決勝に進出。
だが、準決勝が「香港」にとって試練のポイントとなった。
c0032138_19092262.jpg
上写真は、準決勝第一レースの模様、左のレーンから
1:アベンジャーズbp
2:インフィニティbp
3:香港建築師学会DB
となっている。

この準決勝は2位抜けであるので、この組み合わせだと
「香港チーム」の決勝進出は極めて困難な状況だ。
「bp軍団」とのタイム差は、7秒程度もある。

それと上写真は、説明用として100m以上離れた遠距離から
フルサイズ換算150mm位の中望遠画角で撮っている。
(超望遠ズームレンズの最も広角側の画角)
が、こういう撮り方では、レーンの間隔が広い為、レースの
全体を入れようとすると、ボートが極めて小さく写り、
構図的に散漫になってしまう。

一般的な初級中級カメラに付属の標準系ズーム(望遠端が
135mm級)とか、フルサイズ機での望遠ズーム(望遠端が
200mm級)の場合でも、遠距離で撮ったら、こうした散漫な
構図になりやすい。
なので、普通は、もっと被写体を引きつけてから、できるだけ
横からのアングルで撮るのが良いであろう。
そうであれば、望遠レンズの焦点距離等のスペックの差は、
あまり関係が無くなる訳だ(「望遠が無いと撮れない」という
事は無くなる)

----
さて、ちなみに、「bo軍団」の今回のチーム名であるが、
映画の「アベンジャーズ・インフィニティ・ウォー」
から取っているとのこと。

匠「ああ・・ 見ていないけど、アメリカのヒーロー達が
  オールスターで出てきて戦う、アレですよね?」
b「はい、その映画です」

昨年の「bp」は、「Pizza」やら「Beer」と、わかりにくい名前
であり、レース前には「bp欠場説」も流れたくらいだった(笑)
今年は、わかりやすいネーミングとしたのであろう。
c0032138_19094291.jpg
レース中間地点で、「香港」(3レーン)は、既にbp軍団に
リードを許してしまう、せっかく遠方から自費で来て
いただいたのに、ちょっと可哀想であるが、まあ、勝負の
世界であるから、これはやむを得ない。
結果、「香港建築師チーム」は、準決勝敗退となった。

後で話を聞くと「bpは速かったデス」とのことだ。

匠「大会の後はどうするのですか?」と皆に英語で聞くと、
ある人は「ワタシは、コーベ(神戸)に観光に行きます」
また別の人は、
香「ボクは、ワカヤマに行きます、ワカヤマ・トレインです」
匠「あ、もしかして、ネコの”たま駅長”ですか?」
香「それです。CATです、楽しみです」

ちなみに、初代ネコたま駅長は私も見に行った事があるが、
(ここでも、ネコたま駅長の目前で強いフラッシュを焚いて
撮影するビギナーカメラマンがとても多く、可哀想であった。
注意すると、フラッシュの止め方すらわからない人達だった)
初代は2015年に亡くなっていて、現在は二代目駅長と
駅長見習いのネコが就任されているそうだ。

だけど、近年の日本観光も、色々と情報が充実している
模様で、こうした、少々マイナーな観光スポットにも、
海外からの観光客は注目している模様だ。

だが、この大会の翌日は、朝の地震で、ほぼ終日、関西圏の
電車は全て止まってしまった。彼らはどこへも観光に行けずに
残念だったと思うが、まあ、さらに次の日には、電車は復旧
していた・・ 無事様々な場所に観光に行けただろうか?

---
さて、これでオープンの部の決勝進出チームが決定した、
以下は決勝戦のレーン順である。

1:熊野水軍
2:インフィニティbp
3:しげる
4:アベンジャーズpp

さて、ここで兄弟チーム「bp軍団」のメンバー構成であるが、
「インフィニティ」の方は、若手が中心のチームで、
「アベンジャーズ」が主力メンバーからなる。

前記事で、「関西龍舟」も姉妹チームでエントリーしていて
「負けた方に罰ゲームがある」という話を書いたが、実は
「bp」にも、そういうコンペ(競い事)がある。

b「もし若手チームがベテランチームに勝った場合、7月に
  行われる日本選手権大会では、無条件で全員代表とする。
  若手が負けた場合には、代表選考会を別途行う」
との事である。

う~ん、これは、なかなかシビアな条件だ。
若手チームは必死にならざるを得ない。
c0032138_19094290.jpg
ここで念の為、「bp軍団」の予選と準決勝タイムを
振り返ってみよう。

・インフィニティbp(若手チーム)
予選54秒、準決勝55秒

・アベンジャーズbp(主力チーム)
予選53秒、準決勝54秒

やはり、主力チームの方が毎回僅かに速い。
なお、予選では無風の良コンディションであったが、
準決勝以降では、僅かな逆風と、逆潮(逆波)になっていて、
2~3秒程度、各チームともタイムを落としている。

でも、この1秒付近の差を跳ね返さなければ、若手チームの
日本選手権出場は危ぶまれるという事か・・

それから、決勝戦での注目点は、3位争いもある。
今回の決勝戦の組み合わせは、昨年(2017年)と全く同じ
であり、昨年は、「しげる」と「熊野水軍」が、ほぼ同着と
なって、写真(ビデオ)判定により「しげる」が3位と
なっている。

本大会でも「しげる」と「熊野水軍」の予選・準決勝の
タイムは、ほぼ同等だ、すなわち3位争いも激戦になるだろう。

だが、「bp」軍団と3位争い集団の差は、5秒以上、すなわち
軽く1艇身以上の差が出来てしまうから、写真的に全艇を
同一構図の中に収めるのは、レース終盤戦では不可能だ。
(注:他の会場であれば、角度をつけた撮影で可能となるが、
本会場では、基本的に、横位置からしか撮れない)

すると、「bp軍団」の先頭争いを撮るか、3位争いを撮るか、
ゴール地点で、それらを順次タイミングをずらして撮るか、
はたまた、レース前半戦で、全チームが揃っている状態で
撮るか・・・ の選択だ。
考えたあげく、「いずれも撮らない」事にした(汗)
その理由は後述する。

さあ、決勝レースがスタートした、まずコース後半に撮影
ポジションを位置し、適当なタイミングで1カットのみ撮る。
c0032138_19094285.jpg
3レーンの「しげる」がリードしているように見えるが、
これは角度がついた撮影なので、実際には「インフィニティbp」
が前に出始める、レース中盤のポイントだ。
一度前に出られたら、もう追いつくのは難しい、アクシデント
が何もなければ、これで「bp軍団」の3年連続ワンツーが確定だ。

これを撮ったら、すぐさま撮影地点を放棄し、終盤のレース
観戦も諦めて、乗艇桟橋に向かう。
何故ならば、本大会では、このオープンの部の決勝戦のみ
「ウィニングラン」があるからだ。

「ウィニングラン」とは、3位までに入賞したチームが
「龍舟旗」を掲げ、勝利を誇り、観客等がそれを讃える、
「デモンストレーション走行」のイベントの事だ。

さて、乗艇場に着いた時は、既にレースは終わっていて
順位も確定していた。
結果は、「bp軍団」のワンツーフィニッシュ。
そして「しげる」が「熊野水軍」を抑えて、昨年同様の
3位入賞だ。
c0032138_19094274.jpg
3艇はウィニングランの準備に入る。

すでに本大会が終わっている事がPA(放送)等の様子から
わかるので、カヌーチーム等の練習が始まっている。
(大会中、ずっと練習できずにいて、むしろ申し訳ない)
c0032138_19100632.jpg
最初にウィニングランを終えて戻ってきたのは「しげる」だ、
遠方(鳥取)から、お疲れ様でした。
まあ、機嫌が良さそうな表情なので、彼らとしては
この結果は満足という事なのだろう。
c0032138_19100698.jpg
次いで「bp軍団」による、「兄弟ウィニングラン」だ。

ちなみに、勝ったのは「アベンジャーズbp」(主力チーム)
の方だ(約1秒差)、これで「若手の日本選手権全員出場」
は無くなった。その選抜選考がまた大変かもしれないが、
まあ、チーム内で揉めずに決めてくださいな。
c0032138_19100556.jpg
さて、こちらは、大会終了後の「RスポーツマンクラブA/B」
の様子。混合とオープンへのダブルエントリーであったが、
若手のAチーム(混合)は予選敗退、ベテランのBチームは
準決勝敗退であった。まあ、ほとんど全ての大会に出場して
いる常連チームなので、また他の大会で上位を狙うチャンスは
あるでしょう。
c0032138_19100688.jpg
閉会式(表彰式)の模様、時刻は午後4時半頃で、
すでに陽は傾きかけているが、まあ、ほぼ予定通りの
タイムスケジュール進行であった。

こういう大会運営のスムースさも特筆すべきであり、
ドラゴンではなく、他のスポーツイベント等では、ずるずると
時間が押して(遅れて)しまう事も良くあるのだ。
c0032138_19100629.jpg
準優勝の「bp」(若手)の表彰の模様。
なんでも「女の子のように可愛く見える仕草」をやっている
様子だが、う~ん、なんか違う(笑)

さて、表彰式終了後は「ノーサイド」(敵味方はもう無い)だ。

「bp」のメンバーは、香港チームと話し始めている。
これは良い事だ、結成当初(5~6年前)の「bp」は、どちらか
と言えば勝敗優先で、優勝したレース後には、あまり他の
チームとコミュニケーションを取る事が無い印象だったが、
数年前のKIX大会あたりから、海外チーム等と良く話すように
変わってきている。
これはまず、「bp」が今後海外大会等で活躍する際に、
有益な体験となるだろうし、「ノーサイド」で敵味方の
区別なく健闘と讃えあう、という精神面も良いと思う。

で、どこからどういう話になったのか?「bp」の選手の中で
最も体格が良いと思われる、親分格のT氏が、香港チームの
小柄な美人女子選手を「お姫さまだっこ」した。
c0032138_19102261.jpg
女子選手は「キャー、キャー!」と歓喜の叫びを上げ、
これを見ていた香港チームの選手達も「やんや、やんや」の
大歓声。
まあ、なかなか良いコミュニケーションでした!

さて、これにて本大会は無事終了。
あとは撤収作業だ。
c0032138_19102393.jpg
4艇のスモール艇のうち2艇は、ODBA(大阪協会)保有艇の為、
これらを清掃してから、この会場にある艇庫に戻す。

匠「あれ? ”河童ちゃん”が何で掃除しているの?」
と聞くと。
河「ここが私たちのホーム(練習拠点)だし、ODBAさんには、
  いつもお世話になっているから、恩返しよ」
との事だ。

なかなか手馴れたもので、あっと言うまに艇のメンテも終わり
台車に乗せたまま、ゴロゴロと動かし、艇庫に撤収完了だ。

次いで、京都宇治市に陸送で返す2艇を、クレーン車で
吊り上げる。
c0032138_19102218.jpg
無事積み込み完了、あとは固定して陸送するだけだ。
こおあたりも、なかなか手馴れたものである。

----
さあ、これで「第8回堺泉北港スモールドラゴンボート大会」
は無事終了。やや暑かったが、事故も何もなく良かった。

続く大きな大会は、7月15日(日)の「日本選手権大会」
(大阪・天満橋)が間近に控えている。
国内最高峰の大会であり、見逃せない熱戦が展開されるで
あろう。なお、今年は30周年記念の大会となる。

さて、次回のドラゴン関連記事は、「大会告知」となる予定だ。




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