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【熱い季節2017】第7回堺泉北港スモールドラゴン大会(前編)

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さて、今回の「熱い季節」だが、今年で第7回目を迎える
堺泉北港スモールドラゴン大会(通称:高石ドラゴン)が、
2017年6月18日(日)に大阪府高石市の「府立漕艇センター」
にて開催されたので、その模様についてだ。

今回「前編」では、会場の模様と「市内の部」の結果について
写真を交えて紹介していこう。
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ところで、たとえ大阪府民であったとしても「府立漕艇センター」
が何処にあるか知っている人は少ない事であろう。

ドラゴンボートの大会の開催には、水を扱う設備が必要となる
ので、各地の大会においても、さほどアクセスが良いケースは
多くない。まあ、ほとんどが不便な場所にあるという事だ。

「府立漕艇センター」も、設備は良いがアクセスが良く無い。
有名な「浜寺公園」から水路を挟んで「向こう岸」と言えば
皆は「ああ、なるほど」となるのだろうが、しかし、どうやって
行けば良いか? そのあたりは良く分からないに違い無い。

かく言う私も、本大会の観戦撮影を始めた第2回大会においては
南海電車の「浜寺公園」駅で降りてしまい、そこから延々と歩き
(4km以上?)1時間半ほどかかって、やっと会場に到着した。
勿論、大遅刻であった(汗) 

なお、路線バスは、過去はあったかも知れないが、現在は
運行していない。

交通の便の問題もあったからか?第3回大会では、浜寺公園側で
他のイベントと合わせてドラゴン大会が開催されたが、この時
船艇を着岸できる設備が一切無い為、莫大な費用をかけて設備
を作る事となった、勿論これはドラゴン大会の為だけの設備で
その日が終わったら壊してしまう(汗)

さすがにこれでは費用対効果が厳しいので、第4回からは、
これまで通り対岸の「府立漕艇センター」での開催に戻ったが、
大会当日のみ運行される無料シャトルバスのサービスが始まって、
だいぶアクセスは楽になったのだ。

以下、公共交通機関によるアクセスについて紹介しておこう。

まずは、南海電車「難波」駅、あるいは環状線「新今宮」駅
または、地下鉄「天下茶屋」駅にて「南海本線」に乗り継ぐ。

ここから、とりあえず「羽衣(はごろも)」駅までは乗る。
羽衣駅は各駅停車または急行のどちらも止まるが、特急は
止まらない。開会式に8時に間に合うようにすれば、始発の南海
難波駅は7時頃の各駅停車または急行への乗車となるであろう。
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羽衣駅では「高師浜(たかしのはま)線」に乗り換える。
これはわずか2駅の支線であるが、乗り換えるしか手段は無い。

急行などの到着時刻からは5分ほど乗り換えの余裕を持った
ダイヤが組まれている様子だが、乗り換えの距離は長く、
また現在、この駅は工事中であり、乗り換えには少々手間取る
かも知れない。

7時半過ぎ発の電車に乗ると、7時40分位に終点の
「高師浜駅」に到着する。

駅を降りたら、住宅街の中を西(海岸方面)に250m
ほど歩くと、「臨海スポーツセンター」がある、そこを
左に曲がると、駐車場(旧市民会館)があり、そこから
ドラゴンボート大会会場までの無料シャトルバスが出ている。
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この時点で時刻は7時45分ごろ、しかし、シャトルバスは
7時半過ぎくらいまでは数分置きに出ているのだが、ここから
8時、8時時半・・と30分刻みの粗いダイヤとなる。

8時発では、残念ながら8時の開会式には間に合わない、ここは
バスの運行時刻が電車のダイヤと連動していないのが課題なので、
また主催側には、その旨を伝える事にしよう。

たまたま同行していた「チーム未来」や「常翔喜龍」の選手達は
「じゃあ、歩いて行きます」と、徒歩を選択したのだが、
ここから会場までの距離は約2km強あり、30分以上は
かかってしまうであろう。
まあでも、選手達はウォーミングアップの意味もあるのかも
知れないのだが、こちらは、撮影機材が重いし、丸一日の撮影が
控えているので、あまり朝から無駄に体力を消耗したく無い。

そういえば昨年も、この中途半端な時間帯になってしまっていた。
「いずれにしても、開会式には間に合いそうも無いな」と思って
いると、今日は、たまたま「池の里」の選手の車が通りかかり
同乗させていただくことになった(開会式に間に合いました、
ありがとうございました!)

なお、以前は、この本大会の会場は「車で無いと行けない」と
選手達も思っていた模様で、第4回、第5回あたりでは
私の他は、シャトルバスを利用する選手達をほとんど見かけ
なかったのだが、今回第7回大会ともなると、バスの存在も
知られてきたからか、あるいは会場近くの駐車場が混む為か、
(このバス停側にも駐車場がある)多数の選手達がこのルートを
利用している。
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会場に着くと、「選手村」の他、多くの「出店」も出ている。

なので、飲食には基本的には困らないが、デリバリー等の弁当は
厳しい場所なので、出店の、やきそば、どんぶり、などが昼食と
なる事であろう。

「府立漕艇センター」は、ドラゴン大会で貸切、という訳では
なく、カヌーなどの練習拠点にもなっているので、それらの
練習や、艇の移動を妨げないように、うまく注意して立ち居を
振舞わないとならない。

なお、今回の大会では、アマチュアカメラマンの方も多数来て
いて大会の模様を撮影していた。その事自体は観戦客の集客面
からは非常に良い事ではあるが、あいかわらずアマチュアでは
写真を撮る事に夢中になると、入ってはいけない場所に入ったり
周囲の様子や空気が読めなかったり、女子選手達を隠し撮りする
ような事をするなど、マナー面がかなり悪い。

まあ、そういう風に、周囲へ目が届かないから、それ故に
「初級者」から脱却できないでいる、とも言えるが・・

対策として、私は今回の大会では、多くの観戦カメラマンに
予め話しかけて、最初から顔見知りになるという戦略を取った。

そこでレースの撮り方などを伝える事で、暗に基本的マナーを
意識してもらうようにはしたが、それでも、カヌーの乗艇桟橋
等に、勝手に入り込んで撮ったりするアマチュアも居てたので、
すぐさま、それは注意した。まあ、顔見知りになっているから
「はいはい、すみません・・・」と、特に喧嘩にもならず、
問題もなく注意できるという訳だ。

ちなみに、何故、そういう”入ってはいけない場所”にビギナー
は入りたがるか?と言えば、「少しでも他の人と違うアングルや
構図で撮りたい」と思うからだろう。そういう単純な事でしか
「他人の写真と差別化が出来ない」と思ってしまう事自体が
初級者の所以である事は言うまでも無い。
他の工夫を考えていく事がビギナー脱却の為のポイントだ。
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さて、「市内の部」とは、地元あるいは、ビギナーチームが参戦
するカテゴリーだ。

昨今の、いわゆる「ドラゴン専業チーム」と、ビギナーチームの
実力差は極めて大きく、旧来の男女混合、女子、シニア、オープン
等のレガシーなカテゴリー分けでは対応が難しい。

そこで、このような「実力別カテゴリー分け」を採用する大会も
増えてきている、概ね数年後には、この方式がどの大会でも
一般的になる事であろう。

「市内の部」には26チームという多数がエントリーしている。

上写真は「大阪魂 小麦色」というチームであり、本大会および
KIX(関空)大会にも良く参戦している。
複数のチームでエントリーする場合が殆どで、チーム名の下に
派生チーム名がつく、今回は「きのこ」と「あやの」だとの事。

「大阪魂」は大阪府(全般)の官公庁(市役所)のチームである。
匠「阪南市役所ですか?」と聞くと、
大「いえ、こちらは大阪市役所です」

まあ、関空大会では、大阪市、阪南市、など、多数の自治体から
それぞれチームをエントリーしている状況だ。

官公庁以外の他のチームでは、企業関連、地域、スポーツジム、
施設、郵便局などでメンバーが集められたケースが多い。
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こちらは「泉州おおトラ会」というチーム。

「虎のマスク」の被り物は、実は、「ドリーマーズ」という
チームが元祖であり、今年5月の宇治大会にドリーマーズが
参戦した際にも、それを被っていたのだが・・
どうやら、本高石大会では、こちらのチームと「キャラが被る」
事を嫌ってか、最近「ドリーマーズ」は、虎のマスクを被らない。

その話を「泉州おおトラ会」に伝えると
泉「え~、じゃあ、我々がパックったみたいですよね、
  悪い事をしたかなあ・・」
とのことなのだが、まあ、元祖の「ドリーマーズ」は、本大会
の市内の部では優勝候補筆頭の強豪なので、もういまさら
目だとうとしなくても良いであろう(笑)
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こちらは「日生建設龍舟部」

「龍舟部」と言っても、クラブ活動として、専業チームのように
常時練習しているという訳ではなく、活動するのは本大会に
参戦する時のみ(つまり1年に1度)との事だ。

その割りには、なかなか強く、敗者復活戦から勝ちあがり、
結局、決勝戦まで進出する事となった!(結果4位)

なお、今回の大会では、「建設関係」を始めとした企業チームが
いずれもなかなか強く、他にも「住まいの救急店 なかやま」
(中山建設)も、決勝に進出している。
また、他の企業チームもかなり頑張っていて、準決勝あたりでは、
その多くが企業チームとなっていた。

さて、このあたりで「優勝候補」の様子を見に行こう。
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こちらは「ドリーマーズ」、堺市の金岡のジムのメンバーと
聞いている、ジムだけあって、「体」は、良く作ってあり
直接対戦するケースの少ない「専業チーム」の間でも
専「ああ、”ゴリゴリ”のチームですね」と知られている。

ただ、「ドリーマーズ」は、本大会だけの地元チームでもなく、
過去、大阪ATC大会で優勝した事もあるし、今年の宇治大会
にもオープンの部に参戦して、専業チームと対戦しているし、
8月の久美浜大会にも出る予定、との事なので、もう、そろそろ
「専業チーム」の仲間入りであろう。

ド「今年は、”珍獣漕げ漕げ団”は出ていないですねえ・・」

「珍獣漕げ漕げ団」は、本大会の昨年の決勝で「ドリーマーズ」
と接戦になった地元強豪チームだ。だいぶ苦戦したが、それでも
ドリーマーズが優勝をもぎ取った。ドリーマーズは、本大会では
旧来のチーム名「麒麟」の時代から、すでに3~4回は
優勝して、昨年も一昨年も勝っている優勝常連だ。

匠「ああ、”珍獣”さんは、何故か今年は来てませんね、
  それでも安心できませんよ、速そうなダークホースの
  チームがいくつか居るみたいですからね」
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事実、予選で「ドリーマーズ」はスタートをミス、
建設系の「住まいの救急店 なかやま」に先行を許してしまう、
なんとか終盤で盛り返し逆転、1位抜けで無事準決勝に進出と
なったが、1秒差だったので彼らは冷や汗ものだったであろう。

後程、敗者復活線の際、「住まいの救急店 なかやま」のチーム
の写真を撮っていた際、最初、チーム名がわからなかったので、
匠「こちらは、どちらのチームでしたっけ?」と聞くと、
中「ああ、中山建設です、”住まいの救急店・・・”」

匠「あっ! じゃあ、先ほどの予選では1秒差で2位と
  なったけど、優勝常連の”ドリーマーズ”に先行しましたね。
  あれはなかなか、お見事でした!」

中「良くご存知で・・ はい、そのチームです」
匠「いやあ、なかなか速かったですよ、良く練習していますか?」

ちょうど横に居たドラゴン協会の派遣舵の女子選手が言う
舵「昨日の練習会で初めて漕いだみたいですよ、
  その割には、ぐんぐんとコツを掴んでいったので凄いです」
匠「なるほど、素質があるのかも知れませんね」

中山建設は、前述のように決勝進出し、見事2位となった。
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企業系チームの強豪がもう1つ、
こちらは、「(株)弘進(こうしん)製作所」だ。
なんでも、防振ゴムとかの部品を作っている会社との事で、
例えばパナソニックのデジタルカメラ等の中にも小さい部品が
入っているらしい。

予選レースでは1分8秒で3位の成績。
弘「勝ち上がるのに必要なタイムは?」と聞かれたので、
匠「コンディションやレース展開にもよるが、概ね1分3秒程度」
と答えておいた。

弘「5秒も縮まるかな? 我々の何が問題なんでしょう?」
・・と、思っていたよりも、なかなか熱心な模様なので、これは
いい加減な回答はできない。

匠「まず、パドルを揃える事ですね、それからペース配分かな。
  最初は力強く、その後巡航があって、最後はスパートする
  ちゃんとそれぞれ漕ぐ回数を設定するんですよ」
弘「なるほど!、さっきは我々は、最初から飛ばしすぎて、
  最後で息切れしました。ペース配分が出来ていないのですね」

その後もしばらくの間、熱心に色々と話を聞いてきた。

レースだが、後の敗者復活ではタイムを1秒伸ばして、1位抜けで
準決勝へ進出。
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準決勝では、さらに3秒のばして1分4秒台、これは2位なので
「これは(決勝に)いけるかも?」と思っていたら、タイム順で
わずかに他チームに及ばず、決勝進出を逃した。

しかし、その頑張り具合は、私が注目していたのみならず、
「関西龍舟」の女子選手も、スカウトに来たくらいであった。

匠「関ドラさん、さすが! いいチームに目をつけますねえ・・」
関「そうでしょう! まあ、彼らは素質ありますよ!」

匠「弘進さん、こちらの”関西龍舟”チームは、国内では最強
  クラスのチームで、毎年優勝しています、本大会でも恐らく
  優勝するでしょう、その強豪から目をつけられるなんて
  凄いですよね、おすすめですよ」
弘「へ~! ”勝つ喜び”というのを是非味わってみたいですね、
  また連絡します、ありがとうございました」

と言って、会場を後にしていった。

ビギナーチームでは、素質を持っていながら、ホーム大会に
年に1回出場する程度で、そのうち数年後にはメンバーも
集まらずに出場を断念してしまうチームも非常に多く居る。
・・・というか、ほとんどがそういう中途半端に勿体無い状況の
チームなのだろう。

各「専業チーム」が「メンバーが集まらない、募集しても駄目だ」
と言っている中、こうした地元ビギナーチームに目をつけるのは
どうだろうか? 本高石ドラゴン大会のみならず、宇治大会や
びわこペーロン、関空、猪名川、高島、久美浜、東郷湖、御前崎、
九頭竜、伊佐、横浜、中川運河、堅田、東近江・・等、いくらでも
地元のビギナーチームが多数出場する大会がある。

「びわこペーロン」などは、実に8割が地元チームだし、
他の地方大会でも同様の比率であろう。
でも、そういう大会に出場している「専業チーム」の選手達は、
地元チームと交流しないし、地元チームのレースの様子を見る
事すらも無い、これでは、非常に勿体無いのではなかろうか・・?
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さて、地元チームの場合には、企業系などの「団体」である
事が多く、応援団も多数来場している。
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こちらは「きゃらの郷」チームの応援団の方。

高石氏羽衣にある老人保健施設のチームであり、職員の方を
中心に2チームをダブルエントリー、今年で参戦3年目との
ことであるが、今年は、内、1チームが好調で、1分5秒台を
叩き出したが、惜しくも僅かなタイム順で準決勝進出ならず。

他にも応援団に関しては、本大会最大勢力の「JP(郵便局)系」
の4チームの職員や家族の方であったり、それとか、明確に
企業名は出していなかったが「大阪ガス」も数チーム参戦して
いて、その応援団の方も多かった(そのあたりは、応援の美人の
オネイサンに教えてもらった)
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こちらは、大阪市役所の「大阪魂 小麦」のもう1つの方の
チームだ。

匠「あれ? どこかで見た事がある人たちだなあ・・
  もしかして、昨年、関空大会に出てませんでしたか?
  確か、”大阪魂 小麦色 アンドリュー”とか」

すると、右側の外国人の選手が

ア「はい、ボクがアンドリューです、良く知ってマスね」

匠「やっぱり! 今年はチームの名前にしないの?」
ア「名前つけるの、ハズカシイよ」
ちなみに、このあたりの会話は日本語で通じている、
在日経験が長いのであろう。

匠「アンドリューは、イングランドから?」
ア「ボクは、カナダですよ」

ここまで日本語が達者だと、英語の練習はできそうに無いな・・
いや・・ 実の所、ドラゴンボートは結構国際的な競技である。

私も、いつも選手達にも言うのだが、
匠「海外の試合に簡単に出れるなんて非常に恵まれた環境ですね。
  野球だって、サッカーだって、他のスポーツだって、
  ”世界”に行こうとしたら、どれだけ努力や才能が必要か?
  それでもほんの一握りの人だけ。けど、ドラゴンではそれが
  容易にできてしまいますね!」

おまけに海外からの参戦選手も極めて多い、だから私の場合、
英会話の練習相手として、外国人選手と積極的に英語で会話を
する事が良くある。

ただ、何年も日本に住んでいる選手などでは、最初のうちは英語で
話をしていても、2~3年後の大会では、すっかりと相手の側の
日本語が堪能になって、日本語で完全に通じてしまう事もある。

あるチームの女子選手を応援していた彼氏(現:旦那さん)の
「J君」もそうだった、
最初から日本語は少し話せたが、他人の前では(自分が下手だと
思って)話にくいと感じるみたいだ、だから英語での会話を最初は
希望していたのだが、日本語に慣れてくれば問題は無い、彼もまた
日本語の練習相手として顔見知りの私と話をしたいのであろう。
(こっちの英語は使わなければ、どんどんと忘れていくばかり・汗)

----
さて、市内の部の決勝進出チームは以下の通りだ
(これはレーン順であって、レースの着順では無い)

1:ビヨンド・ボーダーズ
2:住まいの救急店 なかやま
3:ドリーマーズ
4:日生建設龍舟部

市内の部の決勝は、午後、比較的速い時間(14時ごろ)に行われ、
その後すぐに市内の部のみの表彰式を行い、15時ごろには終了
するスケジュールだ。

これは恐らくだが、本高石ドラゴン大会は、夕刻16時からから
対岸の浜寺公園で行われる「高石シーサイドフェスティバル」の
イベントと連動している事が理由だ。

市内の部の選手や応援者の方の、そちらへの参加、あるいは出展
や役員等の関係者においては「準備する為の時間」にも影響する
からであろう。
以前(昨年まで)の本大会では、市内の部は午前中で終わるような
スケジュールになっていたが、まあ、それだと逆に時間が開きすぎて
しまっていたのかも知れない。

なお、20時からは「花火」も上がる模様だ。

ちなみに、ドラゴンボート大会を撮影していたアマチュア
カメラマンの中には、花火の撮影が主目的で、ドラゴン大会は
それまでの時間つぶしてとして撮影されていた方も居た。

望遠系のズームを持ってきていたので、それでは花火撮影は
無理だと思い(=画角が狭い、どの位置に上がるかわからない)
匠「そんな(望遠)機材で撮るのですか?」と聞くと、
カメラマン氏曰く
カ「会場の近くからでは無くて、こちら(漕艇センター)から
  撮るのですよ、そうすると、水面に花火が写るし・・」
との答え。

「なるほど」と、その時は思ったのだが・・、
後日、花火大会を紹介していた高石市だかのWEBサイトを見ると、
そのカメラマン氏が言っていた”作画意図”と全く同じ構図の
花火写真が載っていた。

どうやら、それを見て同じ写真を撮ろうとしたのであろう、
ご本人が撮った写真がHPに載っていたのでは無いだろう事は、
彼が、これまでの作品としてスマホに入っていた写真を見せて
くれた中には、そんな作風のものは1枚も無かったからだ。

・・しかし、どうしてビギナーカメラマンは、いつの時代でも
「他人が撮った写真(作品)を真似したがる」のであろうか?
まあ、確かに写真を始めた頃ならば、そのように他の写真家や
写真コンテストの入賞写真を真似るような撮り方をしても
かまわないであろう、それは勉強になるからだ。

しかし、ある程度の期間、写真を撮っていたら、もうそれは
やってはいけない事の代表だ。
高価な機材を持っている等の状況では、もう「初心者です」と
いった言い訳は効かない。

著作権とか、そういう事はさておいても、写真と言うものは
自分で固有の作風を作っていかない限りは、永久に初級者から
脱却できないし、そもそも人真似ではアート(創造的活動)でも
何でもない、それではまるで、単なる「習い事」だ・・

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さて、余談が長くなった、市内の部の決勝戦であった。

レース序盤がら、優勝常連の「ドリーマーズ」がリード、
予選では失敗したスタートも、まあ、上手くいった訳だ。

このまま楽勝か?と思いきや、結構、他のビギナーチーム達
(いずれのチームも決勝戦初出場だと思う)も粘り、差は
ほとんど開かない、そればかりか、後半では惜しいところまで
ドリーマーズを追いあげた。
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レース後半、先行する奥の「ドリーマーズ」に対し、
手前2レーンの「住まいの救急店 なかやま」は、半艇身まで
詰め寄っていた。ここでは、およそ1秒半の差だ。

「なかやま」のドラマー氏は必死の様相、最終的には、
「ドリーマーズ」に半秒程度の差になるまで追い上げたが
僅かに及ばす2位、昨日初めてドラゴンを漕いだ人たちに
しては驚異的な成績であった。

だが。これで「ドリーマーズ」の3連覇(第5回~第7回大会)
が決定。
c0032138_18542141.jpg
3位になったのは、ダークホース「ビヨンド・ボーダーズ」
こちらのチームの詳しい出自などは聞きそびれてしまった、
また来年も出場していたら、その際には詳しく話を聞いてみよう。
c0032138_18542131.jpg
こちらは優勝した「ドリーマーズ」の表彰後の模様。
「準専業チーム」であり長期にわたって優勝を繰り返している
ベテランチームである故に、選手の年齢層は比較的高目、という
認識もあったが、若い世代の選手達も入ってきているようだ。

ゆるやかに世代交替が進めば、まだまだ一線で活躍できる事で
あろう。

市内の部から、その枠を超えて全国デビューしてくるチームは
近年では滋賀の「松陽台」や京都の「メタルスタイリスト福田」
など位で、あまり多くの例は無い。
「ドリーマーズ」も他の大会にも積極的に参加しているので、
そろそろ専業チームと見なす事もできると思う。

さて、本記事はこのあたりまで。
次回記事は「中編」として「混合の部」の模様を伝えていこう。


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