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【熱い季節2016】大阪府民体育大会 at OPAL

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2016年9月11日(日)に、滋賀県大津市のOPAL(オーパル)
にて行われた、「大阪府民体育大会(ドラゴンボートの部)」
の模様より。

本大会は旧来から、大阪市此花区の「北港ヨットハーバー」という
マリーナで、ODBA(大阪府ドラゴンボート協会)主催により
行われていた「北港スプリント大会」をベースとしている。

2012年からは同大会は「大阪府民体育大会」の一環として公式に
行われるようになったのであるが、ちょうどその頃から、利用者の
少なくなっていた「北港」のありかたについて、大阪市の廃止方針等の
政治的な問題が発生。このあたりは、政治絡みなので、話がややこしく、
選手達の力だけでどうにかなるものでもない。
結果的に「北港」はODBAの拠点として使えなくなってしまい、
その場所での同大会も実施できなくなった。

が、それでも大会は「大阪府民体育大会」(ドラゴンの部)として
継続していく必要がある。
そこで、2015年より、滋賀県の総合スポーツ施設「OPAL」を
利用させて頂き、本大会を実施する事となった。

私は「北港」時代の大会は毎年のように何度も観戦撮影をして
いたのだが、生憎、2015年の本大会は、他の大会と日程が被り、
観戦ができなかった。
今年2016年は、タイミング的に、9月にドラゴン・ペーロン大会が
少なく、本大会が、ばっちり他とかぶらない日程となっていて
無事観戦が出来るようになった次第である。

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さて、「OPAL」は、琵琶湖畔の、マリン(レイク)スポーツの
複合型体験・練習施設である。

ロケーションは、電車利用の場合、JR湖西線「おごと温泉」駅から
琵琶湖方向に真っ直ぐ徒歩15分位、「おごと温泉」駅までは、
京都駅から普通(各停)で5駅、20分強とアクセスは悪くない。

「OPAL」で体験可能な水上競技としては、カヌー、SUP
ウェイクボード、ウォーターボール、ウォーターチューバ、
ドラゴンボートなどがある。
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こちらはカヌーである、休日なので朝から沢山の若い人達が
琵琶湖に漕ぎ出している、これは体験というよりは「練習」
であろう、ここを練習拠点として、各地の大会で優勝する選手も
居る模様だし、将来のオリンピック選手を輩出する期待も高い。

確か2015年秋ごろには、パナソニックの4KテレビのCMで、
2020年オリンピックを目指す若手ボート選手達の模様が、
ここOPALで撮影されて、それが放映されていた事がある。

ちなみに、写真奥に見えているのは、SUP(スタンドアップ・
パドル)であり、ボードの上に立って、パドルを用いて漕ぐ
水上散歩的な競技(レジャー)である。
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こちらは「ウォーターチューバ」という新競技。
この中に入って水上を歩くことができる。

同様の原理で、空気を満たしたビニール球体(ウォーターボール)
の中に人間が入って水上散歩をする事もできる。

「ウォーターボール」は、2008年に一度だけ、その競争が行われた
事があった、その模様は、同年の記事で紹介している。

ウォーターボールの中はだいぶ暑い模様であり、真夏にこの競技を
行うのはしんどい、ということからか、真夏の期間は、OPALでも、
密閉式のウォーターボールの体験は出来なく、空気が出入りする
新型の「ウォーターチューバ」が主流になっている模様だ。

で、これらの水上競技は、どちらかといえば体験型レジャーで
あるのだが、カヌーやドラゴンボートは、本格的な練習の為の
拠点としても本OPALは利用されている。

地元滋賀県のドラゴン専業チームの練習拠点となっている事は
もとより、他地区にはこういう施設は少ない為、京都や大阪の
専業チームもここで練習する事が多い。

また、専業チームのみならず、ビギナーチームでも練習は可能で
あり、びわこペーロン大会の前に、ここに来る滋賀県のビギナー
チームもいくつもあると聞く。今日もまた、兵庫県尼崎市から、
青年会の人達が多数(60名程)ドラゴンの練習をしに来ていた。
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さて、「大阪府民体育大会」の予選が始まる。

例年、本大会は10チーム前後が参加する小規模大会である。
チームとしてエントリーするのが基本ではあるが、チームではなく、
たとえ1人で参加したとしても、他のチームの余まった選手と臨時に
混成チームを編成し、レースに参加する事ができる。

まあ、雀荘の「フリー麻雀」と似たようなものか?(笑)
ちなみに、他地区だと、確か東京の「東大島大会」が、同様の
フリー参加の制度がある模様だ。

上写真のチームが、その混成のパターンだ。
今回は「チーム未来」「打艇(だちょう)龍舟倶楽部」
「パイレーツ」の3チームによる混成となっている。

本大会のレギュレーションは、10人漕ぎ(チャンピオン艇使用)
の200m戦だ、ただ、コース長については、詳しくは後述する。

2艘建てマッチレースである。予備艇は無いので、クルーは
総入れ替え方式だ。

予選は2回戦あり、いずれかのベストタイム制だ。
つまり、2本の合計タイム制では無いので、1回戦でミスをしても
2回戦で取り戻せる可能性がある。

予選の上位2チームが決勝進出、優勝、準優勝が決定される。
以下、予選タイムの3~5位のチームは、入賞ということで、
賞状あるいは賞品が出る。

今回の参加チーム数は9、上記「未来」等の混成チームが
1つある他は、全てオリジナルチームでエントリーしている。

大阪のチームとしては、「Rスポーツマンクラブ」がAとBの
ダブルエントリー、そして「近畿車輛電龍」「打艇龍舟倶楽部」だ。

なお、大阪府民体育大会と言っても、大阪のチームに参加資格を
限定している訳ではなく、他地区からの参戦も歓迎である。

今回は、滋賀県からのエントリーがある、「小寺製作所」X2、
「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」x2で、合計4チームだ。
いずれも、ここ「OPAL」を練習拠点としているチームであり、
毎週のように練習していると思うので、本大会も練習の一環で
あるのだろう、地元ゆえにメンバーも多数参加しているし
会場のコースも熟知しているだろうから、大阪のチームから見れば、
いずれもかなりの強敵だ。
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こちらは「近畿車両電龍」の選手。

もうすぐ転勤となるとのことで、「どちらに行かれるのですか?」
と聞くと、「彦根です」という答え。
匠「なんだ、あまり遠く無いじゃあないですか、いや、むしろ
  滋賀の大会に出るならば、大阪から来るより近いかも・笑」

まあ、チームメンバーと離れてしまうと、いろいろとやりにくい
面もあるとは思うが、是非今後もドラゴンを続けて下さい。

ちなみに「近畿車両電龍」は、数年前迄は、東南アジアからの
研修生を中心とした、ほぼ「外国人部隊」であったのが、
現在では研修生達は帰国してしまったので、日本人メンバーが
中心となっている。まだドラゴン経験の浅い選手が多いが、
それでも以前同様、強豪チームである事には変わり無い。
(後述するが、本大会でも入賞している)

近「カーボンパドルが何名分か欲しいのですよ」
という話もあった。カーボンパドルは、ほぼ全て海外製であり
輸入代理店を通して購入するか、または個人輸入しなければ
ならない、個人輸入は当然安価なのだが、製造元との英語での
やりとり、輸入や通関に関わる各種書類の作成等の敷居が高い。
なので、各チームとも、パドルを安価に入手する方法については
悩みどころな模様だ。

まあ、選手達にとっては「パドル」は商売道具なので、ますます
難しい問題なのだろうと思う。ちなみに、カメラの世界では、、
ほぼ全てが日本製なので、国内市場で、安売りや中古等の購入
が自由自在だ、私も殆どの撮影機材を中古で揃えているので
その点については、恵まれた環境であると思う。

さらに余談だが、中古カメラがブームとなって高騰した1990年代
末ごろ、何人かのマニアで韓国まで「中古買出しツアー」に行った
事があった。パドルの場合、本場では中古などの流通もあるの
だろうか?海外遠征や旅行・出張の際に中古パドルを「爆買い」
(笑)する等の選択肢も、もしかしてあるのかも知れない(?)
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さあ、「琵琶ドラ」がウォーミングアップを開始した、
ここは慣れ親しんだ練習拠点だ、まったく気負いの無い様子であり
これはなかなか手ごわそうだ。

ただ、いくら「ホーム」とは言え、「大阪府民体育大会」に
乱入(笑)して、そこで勝ってしまったら大人気ない(汗)

恐らくだが、今回は、新人メンバーに試合経験を積ませる為の
場として考えてくると思われる。
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予選での「琵琶湖ドラゴンボートクラブ」(手前1レーン)と
「近畿車輛電龍」(奥2レーン)の対戦の模様。
どちらもそこそこ速い、

予選のタイムだが、各チーム1分10秒台である、
「近畿車輛電龍」の選手達から質問があった。

近「あれ~? 少し遅くありませんか? 今日って
  200m戦ですか?それとも250m戦でしたっけ?」
匠「200mと聞いてますけどね、でも確かに遅いですね、
  チャンピオン艇は、スモール艇でもスピードが出ますので
  普通、1分10秒は切ってくるはずですけどね。」

近「追い風だし・・ コース長が長いのでしょうかね?」
匠「その可能性はあります、ブイを正確な距離に設置するのは
  難しいでしょうしね、それと、ちょっと藻が出ているので、
  それの影響もあるかも、後でちょっと本部に聞いてきますね」

本部に聞くと、コース設営の都合で、今回は、210mほどの
コース長になっている、とのことであった。

まあ、それに藻の影響を加えて、ちょっと遅めなのであろう、
でも、「選手権」などの公式大会では無いし、各チームに公平な
条件であれば、それで問題は無い。

ちなみに、藻の影響だがスタートから150m地点くらいに
藻溜まりのような場所があり、そこで少し遅くなる模様だ、
ただ、レーン間の条件の差異は、ほとんど無い様子でもある。

琵琶湖の藻だが、湖の南側になるほど多いのが通例で、
「びわこペーロン」でも影響が出る場合もある、ただ、それは
年や時期によって状況は異なる、今年はやや多い方かも知れない。

自然現象なので、なかなか対応は難しいと思うが、競技の上では
慣れている地元チームの方がやや有利かも知れない。
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さて、予選は9レースある、1回戦の模様を見ると
予想どおり滋賀県勢がやや有利な展開だ。

予選1回戦の上位からタイムを上げると

1分12秒 小寺製作所A(滋賀)
1分13秒 RスポーツンマンクラブB 、近畿車輛電龍
1分14秒 琵琶ドラA、琵琶ドラB(滋賀)
1分17秒 小寺製作所B(滋賀)

という感じで、主催側大阪としては、「R」と「近車」に
2回戦でも引き続き頑張ってもらわないと、滋賀県勢同士の
決勝ともなりかねない。

ちなみに昨年の本大会は前述のように未観戦だが、京都の
専業チーム「すいすい丸」が優勝していると聞く。

で、別に「大阪府民体育大会」だからと言って、大阪のチームが
勝たなくてはならない、という訳では無いのだが、それにしても
毎年他府県勢ばかりが優勝していたら、大阪府の方から
何か言われるかも知れない(汗) 
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こちらが、「小寺製作所」(チームA)である。

今年の戦績は「東近江」優勝(女子の部)、「高島ペーロン」3位、
「堅田船競争」優勝、「ドラゴンキッズ」優勝(親子の部)
「びわこペーロン」3位(20人漕ぎ)、優勝(滋賀県の部)
と、例年のごとく調子が良い。

なんでも「滋賀県の大会を全制覇したら、他地区の大会にも進出
する予定」との事であるが、それはそう遠い話では無いだろう。
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手前、「打艇龍舟倶楽部」、奥が「小寺製作所(B)」

「打艇(だちょう)」は、福井県の「九頭龍大会」で、
ここ4年間、優勝、優勝、2位、3位の好成績を上げており
なんとなく遠征に強い印象がある。

今年10月のツナカップ大会(静岡県・清水市)の抽選に当たって
遠征する、と聞いているので、またそこでの活躍も期待したい。
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こちらは「Rスポーツマンクラブ(B)」(大阪)

2チームある「R」の主力の方で、予選では、1分13秒の
好タイムを叩きだしている、これは「小寺(A)」に続き
2位のタイムであるので、このまま行けば決勝進出だ。

「R」は、超ベテランチームであり、東京大会を含むいくつかの
全国区の大会で、皆勤賞といった戦績を残しており、これはこれで
立派な戦果だ。

各大会での優勝も何度かあり、本大会においても過去優勝の
経験があったと思うが、今回も久しぶりの優勝を狙いたいところ。

大きなメンバー交代もなく、長期にわたって好成績を維持し続ける
事には「鉄人」の称号を与えても良いチームかも知れない。
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2回戦の予選が全て終了した模様だ。
ずっとレースに随伴していた審判艇(兼レスキュー艇)も
一度桟橋に戻ってきて、後で行われる決勝戦まで待機する模様だ。

本日の天候であるが、晴れ時々曇り。
昨日までの天気予報では秋雨前線と遠い台風の影響か、雨模様が
予想されていたが、幸いにして本日の天候は問題ない。

しかし、9月中旬とは言え、気温は軽く30度は越えていて
かなり暑い。私も琵琶湖なので、そろそろ涼しくなっている事を
期待して来場したのだが、ちょっと予想が外れた。
この次の「琵琶湖1000m大会」(9月末)くらいになるまで
なかなかこの暑さは解消されないかも知れない。

ただ、OPALの施設自体は、日陰も多く、いざとなれば
日陰から観戦や撮影もできるので、その点は他会場より楽だ。

撮影環境は、この会場も逆光が酷い。琵琶湖の大会会場は
何処もたいてい東向きなので、午前中は逆光に悩まされる。
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さて、決勝戦前の集合(召集)場所の模様。
左、黄色いユニフォームが「Rスポーツマンクラブ(B)」
右、ピンクのユニフォームが「小寺製作所(A)」

「R」の選手から「小寺」の選手に向かって
R「これは大阪府民体育大会なので、そのあたり、よ~く
  考えて戦ってくださいよ」
と、半分冗談のようなプレッシャーをかける。

「R」のキャプテンは戦国武将「真田昌幸」ばりの智将である
と様々な観戦記事で書いているが、選手達もまた皆、百戦錬磨の
超ベテランばかりである、真田軍団のように一騎当千のツワモノ
ばかりで、勝つ為の駆け引きの「引き出し」は極めて多い。

が、「小寺」とて、チーム結成後そろそろ10年超えだと思うので、
もうすっかりベテランの域であるから、そんな「策略」には
乗る筈も無いのだろうが・・
でも、「小寺」は、ちょっとひっかかってしまった(汗)

本部から、「決勝戦のレーン抽選をします」との連絡があり、
「R」が1レーンを希望したのだった。

「小寺」は、「じゃあ、Rさんが1レーンでどうぞ」と一度は
言ったのだが、一応公平を期す為に、ジャンケンをして、勝者が
好きな方のレーンを取ることとなった。

ジャンケン、ポン。
「R」が勝って、堂々と1レーンを選択した。

その後、決勝直前にRのキャプテン「真田昌幸」(笑)と、
ちょっと話をした

R「多分1レーンの方が、藻の感じとかが、僅かに有利な
  気がするんですよ」
匠「ふうむ、でも、予選タイムを見る限り、小寺さんは1分11秒
  Rさんは1分13秒台、2秒差も縮まりますかね?」

R「実際のタイム差は、1.5秒くらいです、半艇身も無いでしょう、
  ここで頑張れば、優勝の可能性はあるでしょう」
匠「なるほど・・ あ!もうレースが始まりますよ、
  じゃあ、頑張って、行ってらっしゃい!」

これは、なんとなく、「R]の知略がだんだん効いてきている
気もするな、もしかして決勝戦は、もつれるかも知れないぞ・・

審「Are You Ready? Attention GO!」

さあ、レースが始まった。
ただし観戦場所からの距離は遠く、太鼓の音も聞こえ難い。
私は乗艇桟橋まで出て、そこから決勝戦の模様を見守る事にした。

前半は「小寺」(2レーン)が速い。

だが、乗艇桟橋はレースのコースのほぼ中間地点だ、
レースは向かって左から右へ進んでいく。
いつも書いているように、観戦位置から左側では、奥のレーンが
先行しているように見える、後半ではその逆だ。

つまり、ほぼ両者同等のように思える。

さて、ちょうど中間地点。
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うわ~、大接戦だなあ、これはどちらが勝ってもおかしくない、
そしてこの先は、藻のある「サルガッソー地帯」(笑)だ。

(注:サルガッソー海とは、北大西洋にある、藻などの浮遊物が
大量に溜まりやすい海域で、帆船時代の旧来から船舶が沈没したり
行方不明となったりする「魔の海」として恐れられている)

「R]は、この藻が少しでも少ないと思われる1レーンを
選択したのであろう。
だが、「小寺」は、この場所で毎週のように練習している、
藻の切り抜け方は良くわかっているに違いない、例えば
コースをほんの僅か工夫する、パドルの水からの抜き方を
変えるなどである。

終盤、両チームはお互い譲らず、並走したままゴールに向かう。
完全な横並びであるように見え、おまけに観戦場所からは右方向に
角度があり、平行で無いので、実際の順位は良くわからない。
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こちらは「小寺」チームの応援団(チームBの面々)

匠「どっちが勝ったように見えましたか?」
小「いやあ、わからないなあ・・・」
匠「私もまったくわかりません、しばらくしたら本部に向けて
  無線が入ると思ので、それを待ちましょう」

ガー、ガリガリと、トランシーバーからノイズ音が聞こえた。
乗艇場にあるトランシーバーは一斉(複数通話)モードになって
いる模様なので、やりとりを傍受することができる。

決「こちら決勝審判、本部どうぞ」
本「はい、こちら本部、聞こえてますよ」
決「ただいまの決勝戦、1位、Rスポーツマンクラブ
  タイムは1分13秒47
  2位、小寺製作所 1分13秒56」
本「復唱します、1位、R、イチイチサン、ヨンナナ
  2位、小寺、イチイチサン、ゴーロク」
決「はい、ではそれで順位確定お願いします。接戦でした!」

わずか0.09秒差だ、これは100m以上の距離から見て
いたら絶対にわからないほどの僅差だった。

「R」が優勝、これで無事「大阪府民体育大会」らしくなった
のだとは思うが、それにしても、出来すぎたドラマだ、
あるいは「R」の知略が見事に成功したのであろうか・・?

近くに居た小寺団長に話かけてみる。

匠「大接戦でしたね、”小寺”さんは惜しかったです、
  でも、もしかして、ちょっと気を使ったのではないですか?」
小「いやあ、レースが始まってしまったら、そんな事は考えない
  だろうから、やっぱ、これは実力だよ」
匠「まあ、そうでしょうねぇ・・ でも、なかなかの名勝負
  でしたね、良いものを見せていただきました、
  準優勝おめでとうございます、今日はお疲れ様でした!」
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まだ水上に居た「R」にも、拡声器で優勝が告げられる、
喜ぶ「R]のメンバー達。

本大会では久しぶりの優勝だ、小規模な大会とは言え、やはり
優勝が嬉しい事には変わりが無い。

この後、本記事の冒頭の写真のように「大阪府ドラゴンボート協会」
の「たれ幕」を持ったままウィニングランに行った。

本来のウィニングランでは「龍舟旗」を使うのが普通なのだが
本大会はウィニングランを予定していなかったので、急遽の
代替措置だ、それでも、艇の片側の5選手で「たれ幕」を持って
いたので、えらく漕ぎ難そうだったが・・(笑)
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こちらは、艇を引き上げる作業。
「北港」の時代から、本大会では、決勝進出の2チームに
与えられる「名誉の仕事」である。

この後、艇を水洗いして、艇庫に保管する。
写真の「小寺製作所」は、ここで毎週のようにやっている作業なので、
手慣れたものであり、あっと言う間に終わった。

その後は表彰式・閉会式となるが、時刻は午後1時半を少し廻った
程度、レース開始は午前10時過ぎからであったので
(選手受付は午前9時半から)、時間が短いが、まあ観戦側としては
楽な大会だ。
他大会では、猛暑の中での丸1日の10時間観戦とかの場合もあるが、
正直言えば、それは、さすがに辛いものがある。

ただ、少しお腹がすいてきた。
旧来の「北港」の時代では、午後からはBBQ懇親会が毎回あって、
それを早く始めるために、選手達は「ビール、焼肉、ビール」等と
何やら呪文(笑)を唱えながら、恐ろしく効率的かつスピーディに
艇の後片付けや表彰式を済ましていた。

でも、この会場は複合スポーツ施設だ、他のお客さんや選手も
色々と体験や練習をしているし、施設内レズトランもあるし、
さすがに、その前でBBQをやるわけにもいかないであろう。
よって、食事については考慮されていない、参戦・観戦時には
そのあたりには注意する必要がある。
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さて、表彰式。

優勝した「Rスポーツマンクラブ(B)」の受賞の模様。

最終順位だが、以下のようになった、5位までが入賞である。
1位:Rスポーツマンクラブ(B)
2位:小寺製作所(A)(滋賀県)
3位:琵琶湖ドラゴンボートクラブB(滋賀県)
4位;近畿車輛電龍
5位:琵琶湖ドラゴンボートクラブA(滋賀県)

まあ、ここOPALを練習拠点(ホーム)とする滋賀県勢は
やはり強かったのだが、ODBA(大阪協会)所属チームも
地元強豪チームにひけをとらず頑張ったと思う。

そして、大阪府民体育大会という事で、滋賀県勢はちょっとだけ
遠慮したのかな?という気もしないでもないが、最終的には
いい感じの落としどころとなった。
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こちら「琵琶ドラ」の美人選手も、入賞賞品のお菓子セットを
もらって笑顔がこぼれる。

さて、最後に記念撮影。
予選で敗退して、既に撤収してしまったチームもあるが、
残った全員を集める、60人くらいは残っている模様だ。
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なんでも、上から撮るように昨年はしたらしいので、今年も
同じアングルにて。こうやって、伝統というものは作られて
いくのであろう。
なお、朝、開会式直後に撮れば選手達全員で撮れたと思うので、
来年はそのように提案してみようか・・

ということで、これにて「大阪府民体育大会」は無事終了。

振り返ってみれば、一昨年までの本大会では、大阪以外のチームが
参戦する事は殆ど無かったのであるが、滋賀県に大会場所が移った
事で、滋賀や京都のチームもエントリーして下さるようになり、
異地区のチーム間交流も進んで、なかなか良い傾向になってきたと思う。
それに、滋賀や京都の強豪チームが参戦する事で、大阪のチームにも、
ずいぶんと良い刺激になっているようにも思える。

惜しむらくは、BBQが出来ない事だが、まあ、それはやむを得ない、
逆に、快く会場を提供していただいている「OPAL」さんには深く感謝
するべきであろう。
来年もまた、本会場にて、本大会は開催される事であろう、
ここに滋賀や京都の地元チームが参戦していくと、意外に大きな大会に
発展する可能性も高いので、将来が楽しみである。

さて、今年の【熱い季節】もそろそろ終盤戦だ、
次回、ドラゴン関連記事に続く・・

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