さて、今回のドラゴン記事では、本年度のシーズン後半、
8月~10月に各地で行われる大会日程について告知しておこう。
★8月7日(日)
第9回 九頭竜ドラゴンボート大会(福井県・福井市・九頭竜川)

残念ながら、私は観戦の経験の無い大会である。
聞くところによると、過去、大阪のドラゴン専業チーム
「打艇竜舟倶楽部」が、2013,2014年と2連覇したが、
2015年は優勝を逃し、今年2016年はリベンジを誓っている
との事である。
また、「打艇」の他にもいくつかの専業チームがエントリーする
という話も聞いており、地方大会ながら盛り上がりそうだ。
★8月7日(日)
京丹後市ドラゴンカヌー選手権大会(京都府・京丹後市・久美浜)
こちらの大会も残念ながら、私は観戦の経験が無い。
例年、このあたりの日程では、滋賀県高島市の「高島ペーロン」
や滋賀県大津市の「ドラゴンキッズ大会」とも日程がかぶり易く、
なかなか同一日の複数開催大会を同時に観戦する事はできない。
今年は、それらの2大会とのかぶりは回避された模様であるが、
今度は、前述の「九頭竜」と日程が同じになってしまった。
本大会は「久美浜大会」としてドラゴン専業チームにも人気があり、
京都からは「すいすい丸」が、常連参加チームとなっていて
「ホーム大会」であると聞く(2015年は「すいすい丸」女子チーム
が優勝している)
また、大阪の「Rスポーツマンクラブ」なども常連であると聞く。
★8月7日(日)
堅田 湖族船競漕(滋賀県・大津市・堅田港)
古くから行われている伝統的な行事であり、地元のお祭り的な
要素もある大会と聞く。ただ、ネット上にもあまり情報はなく、
そして、従来はドラゴン・ペーロン界との接点ともあまり無かった。
まあ、本大会をホームとする「堅田湖族」というチームが、琵琶湖の
「スモール選手権」等に数回出場した程度であろうか。
今年、滋賀のドラゴン専業チーム「小寺製作所」が、この湖族船競漕
にエントリーする、という情報があった。どんな艇を使って争われる
か等も不明で、あまりに未知数の大会であるが、私も場合により
潜入調査(笑)をしてみたいと思っている。
★8月20日(土)
第11回びわ湖ドラゴンキッズ選手権大会
(滋賀県・大津市・サンシャインビーチ)

今年は、従来の大津市・浜大津の会場から場所を移し、サンシャイン
ビーチで開催する事となった、これは、後述の「びわこペーロン」の
例年の開催地であり、要は、会場を共通化して連日として、
設備投資などをコストダウンしたという事であろう。
まあ、ドラゴン・ペーロン大会はお金のかかるイベントなので、
こういう様々なコストダウンの為の工夫は必須だと思う。
なお、従来キッズ大会は日曜日開催、びわこペーロンは土曜日開催で
あったのだが、今年は曜日が逆となっている、従来の感覚とはちょっと
違うので、参加チームはそのあたり注意だ。
(大会が土曜日だと思って行ったら、子供達ばかり漕いでたとか・・笑)

「キッズ大会」は小学生および親子の大会であるが、その最大の
見所は「代理戦争」である事だ。
現状、3つの滋賀県のドラゴン専業チームの息のかかる各子供チーム
が毎年三つ巴での激戦を繰り広げ、優勝、入賞を争う状況である。
その3チームとは、
1:「小寺製作所」の率いる、「平野スポーツ少年団」チーム
こちらは、野球、バレー、バスケ、バドミントンなど、多数
(10チーム以上)がエントリーする事が通例で「平野軍団」と
呼ばれている。
2:「龍人(どらんちゅ)」の率いる「大津スキースポーツ少年団」
こちらも、毎年3~4チームの複数をエントリーさせて、
優勝を争う強豪となっている。
上記2つのスポーツ少年団系チームは、毎年新人の補充が自在だ
ドラゴンの経験こそ少ない子供が殆どであろうが、人材は豊富だ。
3:「池の里Lakers!」の率いる「池の里 Junior Lakers!」
こちらは、ご存知、町内会最強チームの「池の里」の子供(実子)
バージョンだ。こちらも当然、池の里地区に居を構える町内会の
「純血」が要求されるので、メンバーの自在な補充が利かない。
確かに、親子直伝でドラゴンの漕ぎ方を教わる為、極めて強いが、
数年前の連覇の黄金期を少し過ぎて、主力の子供達がもう成長
して中学生とかになっていて大会に参加できないのが辛い所だ。
いずれの専業チームも、滋賀県の強豪チームでライバル関係にある、
(いずれ掲載予定だが、7月に行われた「びわこ高島ペーロン大会」
でも、この3者が決勝で激突している)
まさしく、キッズ大会は、彼等専業チームの「代理戦争」なのだ。
「小学生の部」は、各ドラゴン専業チームによる徹底指導で、
大人顔負けのフォームや速度を持つ子供チームが出てくる事もある、
琵琶湖の重たい旧艇(しかし、安定性が高く安全だ)で、
200mを1分10秒前後のタイムで漕ぎきる事もあり、
下手をすると、大人でもビギナー専業チームだと負けてしまう
かも知れない(汗)

「親子の部」は、数人の専業チームが漕手として乗り込むが、
ここでは、まさしく、普段の滋賀県の大会なみのモチベーションに
よる超激戦が毎年繰り広げられる、まあ、下手をすると普段の
大人の大会以上だ、なにせ、子供達(実子が多い)が乗り込む艇で、
ライバルチームに負けてしまうようでは、お父さんとしては
格好が悪い為(汗)、まさに必死の形相で漕ぐのだ。
そのタイムは重い旧艇ながら、1分台前半となるであろう、
半数以上の小学生が乗っているのに、そのタイムだ、
普段の大会でも、その調子で漕いだら、50秒台前半で、
入賞間違い無し、という感じもするが・・(笑)

実際に漕ぐのみならず、観戦していても非常に興味深い大会である。
大人のドラゴン専業チームの選手達も、琵琶湖観光や、翌日の
ペーロン大会の前泊などで時間があれば、是非本大会の観戦を。
★8月21日(日)
第26回びわこペーロン(滋賀県・大津市・サンシャインビーチ)

四半世紀以上の長い伝統を誇るペーロン大会である。
ペーロンとは言うものの、中身はほぼドラゴンボートのルールに
準じた大会であり、ターン制度は無い。

レギュレーションは、22人艇(注:10人漕ぎのカテゴリーもある)
がメインであり、400m直線と、今では珍しい中距離戦だ。
元々は地元のビギナーチームが中心の、お祭り的要素の大きい
大会であったのだが、その中からドラゴン専業チームが育った
例もある。(例:「池の里Lakers!」)
そして、5~6年前から、滋賀県はもとより、大阪や京都、兵庫等
の近隣や、和歌山、愛知、静岡等からも強豪ドラゴンボート専業
チームが参戦し始め、かなりの激戦が繰り広げられる本格的な
大会となった。
まあ、その事自体は良いのだが、地元チームに、まったく勝ち目が
無くなり、それが、ちょっと問題かも知れない。

そろそろカテゴリー分けを見直し、地元ビギナーチームでも入賞の
機会を増やしてあげるようにするのが良いだろうと思っている。
なお入賞賞品は、近江牛、近江米、家電製品等、かなり豪華である、
全国の各大会の中でも、静岡県の大会と並んで屈指の豪華さだ。
(まあ、その為に、ドラゴン専業チームが多数参戦するようになった
とも言えるのだが・・)
遠方からのドラゴン専業チームの参戦も増えてきている。
なお、地元「池の里Lakers!」(大津市)は、この大会で育った為、
ここを「ホーム大会」と位置づけしている模様だ。
過去、2回優勝しており、初優勝の際は、メンバー皆が涙していた
のが非常に印象的であった。
余談だが、先日の堺泉北大会の際、「池の里」と、こんな話をしていた。
匠「”池の里”さんは、ドラゴンボートチームですよね?」
池「はあ? 勿論そうですけど」
匠「その割りには、過去3回の優勝は、すべて、”ペーロン”と
名前が付く大会ばかり、ドラゴンの大会で勝った事ありませんよね」
池「あはは・・”池の里ペーロンチーム”と名前を変えましょうか(笑)」
★8月21日(日)
第16回東郷湖ドラゴンカヌー(鳥取県・東郷湖・ハワイ夢広場)

ここを「ホーム大会」とするドラゴン専業チームには、「しげる」や
「加藤家」(いずれも鳥取県)がある。
それらは地元チームであるが、「bp」が参戦したり、相生地区の
強豪チームがエントリーする事も良くあると聞く。
(日本選手権で決勝に2年連続出場した「ヤンググリーン」の
女子バージョンのチーム「キュリアス魚橋」は、本大会の女子の部
で優勝した事がある模様だ)
堺泉北大会の記事で書いたが、私はこの大会を是非観戦したいの
だが、未だその機会が無い。というのも、たいてい「びわこペーロン」
と日程がかぶってしまっているからだ。
今年もまた、びわこペーロンと同一日開催、そして東郷湖を観戦しに
行くのであれば、前日入り(前泊)となるだろうが、今年の日程では
前日は「ドラゴンキッズ大会」とかぶっているので絶対無理だ。
う~ん、いつか、琵琶湖をサボって(汗)、東郷湖大会を見に行って
やろうか・・・
★8月28日(日)
第13回KIX国際交流ドラゴンボート大会(大阪・泉佐野市・関西空港)

2013,2014年と2年続けて台風で中止になってしまった不運の
大会だが、昨年2015年は無事開催された。
元々は関空島2期島の観光振興の為に始まった大会である。
なので、最初期はドラゴン大会と同時に様々なイベントも2期島で
開催されていた。
ただ、現在では2期島もほぼ完成し、LCC航空会社を中心として
実用的に運用されていて、また関空会社自体も経営母体が変わり、
ドラゴン大会開催の大義名分は、なかなか作りにくい状況には
なってきているとは思う。
今年も無事開催される事になったのだが、私は開催年から全ての
大会を観戦撮影している、長い伝統のある大会なので、今後も是非
継続してもらいたいと願っている。

本大会は、他の大会とは、ちょっと雰囲気が違う。
KIX(関西空港)という環境から、国際色豊かな海外チームの
参戦が多い事が1つ、それと、「磯風」(相生)、「bp」(大阪)等の
強豪や、他に全国からも強豪チームも集る事が良くあり、本格的で
競技指向の強い面もある事。
さらには、これもKIXという環境に関係しているのかもしれないが、
空港関連等のビギナーチームの女子選手に美人が極めて多い事だ!

ちなみに、航空会社系の海外チームの女子選手などは、ウェットスーツ
ではなく、水着で!ボートを漕いでいる時もある。
そういう意味でも(どういう意味だ?笑)、本大会は、今後も是非
継続してもらいたい限りである。
★9月25日(日)
第11回びわ湖ドラゴンボート1000m選手権大会
第6回ドラゴンボート・グランドシニア大会
この2大会は同一日の連続開催である、いずれも滋賀県・大津市
の瀬田漕艇場(注:ボート競技のメッカである)で行われる。
まずは午前中から昼をちょっと廻ったあたり迄が1000m戦で
それ以降の時間帯はグランドシニア戦となる。
まずは1000m大会の模様。

国内で唯一の1000m長距離戦大会である。
この大会も開催年からずっと観戦撮影をしているが、ここ数年の
傾向からすると、面白い事に、長距離戦を得意とするチームが
あらわれてきている。
具体的には、写真の「チームSH」(「IHI・相生」の別名、相生市)
であったり、混合の部の「TEAM BANANA」(兵庫県・芦屋市)
であったりする。
また、大阪の「チーム風」や、あるいは風に加えていくつかの
大阪のチームによる混成チーム(例:「みっくちゅじゅーちゅ」)や、
和歌山の混成チーム「コロンズ」も長距離を得意としている。

対照的に、滋賀の強豪である「小寺製作所」は、逆に長距離戦が
苦手な模様だ。
「小寺製作所」は、2014年には、滋賀県近郊の地方大会の殆どで、
優勝または入賞の好成績をおさめて、同年末の本ブログの
特集記事「ベストチーム編」で堂々の1位になった位なのに、
本1000m大会だけはボロボロだったのが、なんとも印象的で
あった。

まあでも、たとえば陸上競技であったとしても、同じランニング競技で
短距離と長距離は全くの別物だ、そういう意味では、長距離戦を
得意としたり苦手とするチームが出てきても不思議ではない。
唯一の長距離大会だ。「しんどい」という理由でエントリーを躊躇う
チームもあると聞くが、しかし、「世界」においては、1000m
や2000mのレースはいくらでもある、世界に通用する日本の
ドラゴンチームを育てるためにも、是非、この大会も継続して欲しいと
願っているし、その為にも、多くのドラゴン専業チームにも是非参戦
して頂きたいと思う。
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次いで、グランドシニア大会だ。

最近始まった大会だと思っていたが、いつの間にか今年は既に
6回目である(1回だけ、強風で中止になった事がある)
なお、本記事の写真は最初から最後まで、すべて昨年2015年
の大会の模様だ。
本大会のレギュレーションは一風変わっている、すなわち唯一の
「年齢ハンデ戦」大会であるという事だ。
詳細は、同大会の記事や滋賀県協会の応募規定を見ていただく
として、ざっくり言ってしまえば、漕ぎ手の平均年齢が高い場合は、
その分タイムを減らす「マイナス・ハンデ」が付く事だ。

勿論、逆に、漕手が若すぎる場合は、プラス・ハンデが付く事となり
著しく不利になる。さしもの「bp」も、かつて本大会に参戦した時、
プラス・ハンデで他チームに手も足も出なかった事があるくらいだ。
まあ、そういう点では、現役最年長チームの「Rスポーツマンクラブ」
(大阪)がいつも優勝候補となっていて、毎回好成績を残している。
けどまあ、年齢ハンデ戦により、老若いずれも楽しめるドラゴン大会
として、極めてユニークな存在である。
ちなみに、昨年の本大会では、1000mをパスして、グランドシニア戦
のみにエントリーしたチームが2チームあった。
その1つは、宇治大会等でお馴染みの「メタルスタイリスト福田」
(京都府)である。
グランドシニア戦をメインにしているチームも出てきたという事で、
まあ、今後、各専業チームも高齢化してきた場合、本大会に出て
年齢ハンデ戦で楽しんでもらいたいと思う。

ドラゴンを「生涯スポーツ」として位置づけるためにも、
貴重な大会であると思う。
★10日2日(日)
東大島ドラゴンボート大会(東京・東大島)
私は、この大会は残念ながら観戦経験が無い
東京や横浜といった関東の大会もなかなか面白そうなのではあるが、
関西からは遠距離なので、その機会が無いというのが正直なところ。
★10日?日
中川運河ドラゴンボートレース(愛知・名古屋市)
こちらも残念ながら観戦経験の無い大会だ、
愛知というと、「東海龍舟」や「闘龍者」などの強豪チームの地元で
あるので、彼等が中心となって開催運営する大会なのであろう、
知った顔をも多いだろうからいずれ見に行きたい気もするが、
毎年、他の大会の日程とかぶりやすい時期となるのがちょっと難点か。
★10月9日(日)
第6回静岡県ドラゴンボート大会マグロ祭りツナカップ(静岡・清水)

私が最もオススメする大会、いわく「日本一満足度の高い大会」
である、昨年末の特集記事「ベスト大会編」でも、堂々の1位である。
(静岡県内の)地元チーム数より、県外からの参加チーム数が多い、
という点でも唯一であり、全国各地から集まってくれると言う事
からも本大会の満足度の高さを裏付けている。

弱点は、会場や運営の関係で、参加チーム数が20チーム前後の
少数に制限される事であり、この為、申し込み期間は極めて短く、
しかもすぐ定数に達する、また、定数を超えた場合は抽選になる
という事なので、いずれにしても、エントリーはお早めに。

会場ロケーション、グルメ、観光、賞品の豪華さ、フレンドリーで
きめ細かい”おもてなし”的な運営、参加チームのバリエーション、
競技指向等、いずれをとっても現状では国内トップクラスの大会
である。
上写真は、「bp」と、「INO-G」の国内トップ級2チームの
異カテゴリー戦(オープンと混合)だ、
まあ、猪木とアリの異種格闘技世界一戦のようなものだ(笑)
この、bp vs INOーGの1戦は他では絶対に見られないため、
これを見るだけでも静岡に来る価値はある。
(注:bpは、本年度の日本選手権で、初めて混合カテゴリーでの
出場を実現したが、現状、女子選手は全員が正式なbpメンバーと
言う訳では無い。まあ、bpの混合参戦は、今回のみの事なのか、
将来も継続されるか、そのあたりはまだ未定とのことだ)
なお、今年の静岡・御前崎大会が、「南海トラフ地震」対策の防潮堤
工事で中止になってしまった事は何度か伝えたが、本清水港でも
その工事が予定されているとの話も聞く。それに、富士山の世界遺産
登録による国内外の観光客増加により、観光船の航路変更があり、
清水港内に、200mのドラゴンレース用コースがとりずらくなり、
昨年は150mの超スプリント戦で行われた。
これらの状況から、会場変更などの可能性もある模様だ。
場合により今年から会場変更されるかも知れない。
まあ、今の、便利な環境(アクセスやグルメ等)は、この先、ちょっと
変わってしまうかもしれない、だが、新会場は清水港からそう遠くは
ならないだろうから、この上質な大会を経験しておくのは良いと思う。
★10月23日(日)
南大隈町ねじめドラゴンボートフェスティバル(鹿児島・根占)
今年の日本選手権大会で同町の同大会担当者の方が視察観戦されて
いたので少し話をした(偶然知り合った) 色々聞くと「ねじめ」も
面白そうな大会であるし、地元や近隣のみならず、東京や大阪からも
専業チームが遠征してくる場合も多い模様だ。
ただ、担当者によると「開催日が他大会とかぶってしまう場合もある」
との悩みがある模様だ。事実、現状の開催日では、下記の滋賀県の
「スモール選手権」と日程被りが起きる。
日本協会(JDBA)が管轄している大会であれば勿論日程被りは
起こらないが、各地の地方大会は、それぞれの事情も有り、開催日
が簡単には変更できないなど、やむを得ない部分もある。
ただ、少しでもそれを減らすためには、例えば各地の地方大会担当者
間での、メーリングリストやFaceBookを作って開催日程情報等を
共有するのも良いかも知れない。それくらいならばお金もかからないし
各地の大会関係者の誰にその話をしても必ず賛同してくれるので
あるが、音頭をとって、やってくれる人が居ないという状況だ・・・
★10月23日(日)
第4回スモールドラゴンボート日本選手権大会(滋賀県)

昨年末の「ベスト大会編」2位の大会。
日本選手権ゆえに、そして、10人漕ぎの手軽さから、全国各地から
強豪チームが多数集まり、オールスター戦となり競技指向が極めて強い
大会である。その割に、レギュラー艇の日本選手権のような、ちょっと
緊迫感が強すぎるような傾向もなく、アットホームな雰囲気で各チーム
の選手達も、皆、楽しそうにしている。
ドラゴンレース、およびドラゴン観戦の面白さの原点がここに集約して
いるような大会である。
会場も、「琵琶湖競艇場」と、その設備環境は全国の大会中でもトップ
クラスであり、快適に観戦ができる。
参戦チームだが、本大会で「bp」を抑えて優勝経験のある
九州の超強豪「津奈木(つなぎ)海龍」は恐らく上記「ねじめ大会」
と被るので今回は来れないであろう。
同様に九州の強豪「怒涛飛沫(どとうしぶき)」や「不知火」の
参戦も不明である。不参加となると少々残念であるが、他地区の
チームから見れば、順位を上げられるチャンスでもある。
また、昨年調子のよかった静岡の強豪「海猿火組」(3カテゴリーで、
優勝、優勝、2位)の参戦は確実だと思われるので、今年の活躍も
楽しみである。

弱点は、何故か知らないが、非常に高い確率で雨に見舞われる
大会であるということだ。前身の「びわこスプリント大会」時代から、
早10数年、その全ての大会を私は観戦しているが、恐らくその降雨
確率は2/3以上であろう、つまり、たいてい雨が降るという事だ。
例年の9月の開催から、1度だけ6月に変更されたが、それでも雨で
あった。今年は10月の開催だ、さすがに今回は季節的にも大丈夫で
あろう、もし今回も雨となったら、これはもう、従来から、まこと
しやかに囁かれている「雨男存在説」の証明になるかもしれない(笑)
まあ、でも、仮に雨になったとしても、選手達は、ボートを漕ぐ時
以外は雨に濡れる事は無い、国内ドラゴン大会では唯一と思われる
屋内選手村(競艇場観覧席)でメンバーは待機できるからだ。
撮影に関しては、雨降りだと機材が厳しいという事はあるが、
選手達と同様に、観覧席で雨を凌ぐことは可能だ、ただ、観覧席
からは距離がありすぎて、撮影は難しくなるが・・・

ドラゴン関係者のみならず、一般観客に是非観戦してもらいたい
大会である、ここにドラゴンボート観戦の魅力が全て詰まって
いるようにも思える屈指の好大会である。
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ということで、今年の後半のドラゴン・ペーロン大会の告知は
これで終了、あと、ここに紹介していなかったローカル大会や
(例:瀬田川和船競争、Head of the SETA ,ODBAスプリント戦)
又はイベントでのドラゴン出艇もあるかも知れない(例:昨年の
大阪水都フェスティバル、水の回廊やチーム主催体験乗船会等)
まあ、それらは、開催される情報が入れば、また随時紹介して
いくとしよう。
次回ドラゴン関連記事に続く・・